JP5280941B2 - 画像読取用レンズおよび画像読取装置 - Google Patents
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Description
本発明は、画像読取用レンズおよび該画像読取用レンズを備えた画像読取装置に関するものである。
従来、有限距離に配置されたフィルム等の原稿画像を結像レンズを介してCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子に取り込んで電子画像化するイメージスキャナが知られている。また、映画の分野ではデジタル化が進んでおり、LCD(Liquid Crystal Display)等の画像表示デバイスに表示された電子画像を結像レンズによって光学像に変換して映画フィルムに焼き付けたり、逆に、映画フィルム上の画像を結像レンズを介して撮像素子の撮像面に結像させ、この撮像素子により電子画像に変換するような画像読取装置が開発されている。そして、画像読取装置の開発とともに、画像読取装置の結像レンズとして用いられる画像読取用レンズの開発も進められている。
上記のような画像読取装置は原稿画像の情報を忠実に読み取ることが要求されるため、画像読取用レンズは、ディストーションなどの諸収差が良好に補正されて、結像領域の中心部から周辺部にわたって高解像であることが求められる。また、近年では、原稿の大半がカラーであることから、画像読取用レンズは軸上色収差および倍率色収差ともに良好に補正されていることが必要である。
また、上記分野の画像読取装置において、特に、フィルム画像を撮像素子で取り込む場合、フィルム面上の微小なキズや埃等を画像情報として検出するとともに、そのキズや埃等によって生じた不要な画像部分を画像処理によってデジタル的に除去したいという要求がある。フィルム面上のキズや埃等を検出する場合、近赤外光を用いることが多い。このため、画像読取用レンズには、可視域だけでなく、可視域から近赤外域(例えば900nm程度)にわたった広い波長域で、軸上色収差および倍率色収差がともに良好に補正され、良好な光学性能を有していることが望まれる。
可視域から近赤外域にわたって諸収差を補正した画像読取用レンズとしては、例えば、特許文献1〜3に記載のレンズがある。特許文献1には、4群6枚構成で、開口絞りに隣接する縮小側および拡大側の2つのレンズ群をそれぞれ、2枚の接合レンズで構成した例が記載されている。特許文献2には、13〜14枚のレンズからなる6群構成で、開口絞りに隣接する縮小側および拡大側の2つのレンズ群をそれぞれ、3枚の接合レンズで構成した例が記載されている。特許文献3には、10〜12枚のレンズからなる6群構成で、開口絞りに隣接する縮小側および拡大側の2つのレンズ群をそれぞれ、2枚の接合レンズで構成した例が記載されている。
上述したように、画像読取用レンズには、結像領域の中心部から周辺部まで、高解像で良好な画質を維持できることが要求される。このような要求は、近年の撮像素子の高画素化に伴い、さらに高く厳しいものとなってきている。また、高解像化の要求に関連して、近年では、略等倍以外の倍率でも高解像の良好な画像を得ることが可能な画像読取用レンズが求められるようになってきている。
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ系は、レンズ枚数が少ないため、より高解像が要求される場合には収差の補正が不十分である。特許文献2、3に記載のレンズ系は、色収差を含めた諸収差が良好に補正されていると言えるが、絞りに対してほぼ対称的な構成を採っているため、略等倍以外の倍率で使用しようとすると、性能が十分とは言えない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、軸上色収差および倍率色収差を含む諸収差が良好に補正されて、結像領域中心部から周辺部にわたって良好な画質を維持可能で、略等倍以外の倍率において高い光学性能を有する画像読取用レンズおよび該画像読取用レンズを備えた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の画像読取用レンズは、少なくとも1枚の正レンズを含み、最も拡大側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、少なくとも1枚の正レンズを含み、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、少なくとも1枚の正レンズを含み、最も縮小側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、縮小側に凸面を向けた正レンズと負レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として負の屈折力を持つ第4レンズ群と、絞りと、負レンズと拡大側に凸面を向けた正レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として負の屈折力を持つ第5レンズ群と、少なくとも1枚の正レンズを含み、最も拡大側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つ第6レンズ群と、縮小側に凸面を向けた負レンズと正レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として正の屈折力を持つ第7レンズ群とを配設してなり、各レンズ群に含まれる各レンズにおいて、d線に対するアッベ数をνdとし、g線、d線、F線、C線に対する屈折率をそれぞれng、nd、nF、nCとし、g線とd線間の部分分散比θgdをθgd=(ng−nd)/(nF−nC)で定義し、異常分散性ΔθgdをΔθgd=θgd−1.365+0.00208×νdで定義したとき、第2レンズ群から第7レンズ群中の全ての正レンズが下記条件式(1)を満たし、第2レンズ群から第4レンズ群中の少なくとも2枚の正レンズと、第5レンズ群から第7レンズ群中の少なくとも2枚の正レンズとが下記条件式(2)を満たすことを特徴とするものである。
νd>60.0 … (1)
Δθgd>0.015 … (2)
νd>60.0 … (1)
Δθgd>0.015 … (2)
なお、本発明において、各「レンズ群」は、複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。
上記本発明の画像読取用レンズの第4レンズ群は負の屈折力を持つレンズ群であり、第4レンズ群の縮小側の面は凸面であることから、第4レンズ群の最も絞りに近い面は凹面となる。同様に、第5レンズ群は負の屈折力を持つレンズ群であり、第5レンズ群の拡大側の面は凸面であることから、第5レンズ群の最も絞りに近い面は凹面となる。すなわち、絞りの縮小側、拡大側にそれぞれ隣接配置された第4レンズ群、第5レンズ群はともに、絞りに凹面を向けた接合レンズからなり、レンズの屈折力の符号や面の凹凸形状がほぼ対称的な構成であり、さらにその縮小側と拡大側の双方に隣接して正の屈折力のレンズが配置された、いわゆるダブルガウス型の構成を採っている。ダブルガウス型のレンズ系は、像の平坦性が良好であり、ディストーションを小さくでき、また、Fナンバーが小さな光学系を設計するには有利であるという長所を有する。
上記本発明の画像読取用レンズは、ダブルガウス型の構成を採りつつ、絞りより縮小側には4つのレンズ群を配し、絞りより拡大側には3つのレンズ群を配しているため、従来の絞りに対して対称的な光学系とは異なったものとなり、略等倍以外の倍率において良好な光学性能を得やすい構成となっている。
本発明の画像読取用レンズにおいては、第2レンズ群から第7レンズ群中の全ての正レンズが条件式(2)を満たすことが好ましい。
また、本発明の画像読取用レンズにおいては、拡大側、縮小側の少なくともいずれか一方がテレセントリックであることが好ましい。
本発明の画像読取装置は、上記記載の本発明の画像読取用レンズを備えたことを特徴とするものである。
本発明の画像読取用レンズによれば、絞り近傍はダブルガウス型に構成し、絞りより縮小側を4群構成、絞りより拡大側を3群構成としているため、略等倍以外の倍率において諸収差を良好に補正して、結像領域中心部から周辺部にわたって良好な画質を維持可能な高い光学性能を得ることが容易になる。また、本発明の画像読取用レンズによれば、接合レンズを多用し、条件式(1)を満たすような分散の小さな材料と、条件式(2)を満たすような異常分散性の大きな材料を多用することで、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差を同時にバランス良く補正することができる。
本発明の画像読取用レンズにおいて、第2レンズ群から第7レンズ群中の全ての正レンズが条件式(2)を満たすように構成した場合は、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差をより良好に補正することができる。
また、本発明の画像読取用レンズにおいて、拡大側、縮小側の少なくともいずれか一方がテレセントリックであるように構成した場合は、CCDやLCD等の角度依存性を有する電子デバイスと併用したときに、CCDあるいはLCDのシェーディングを防ぐことができるので、中心部から周辺部にわたって良好な画質を維持することができる。
本発明の画像読取装置によれば、上記本発明の画像読取用レンズを備えているため、色再現性が高く、中心部から周辺部にわたって良好な画質が維持された画像を取得でき、略等倍以外の倍率で良好に使用することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる画像読取用レンズの構成例を示す断面図であり、後述の実施例1の画像読取用レンズに対応している。図1において、左側が縮小側、右側が拡大側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
本発明の実施形態にかかる画像読取用レンズは、光軸Zに沿って、縮小側から順に、第1レンズ群GR1と、第2レンズ群GR2と、第3レンズ群GR3と、第4レンズ群GR4と、開口絞りStと、第5レンズ群GR5と、第6レンズ群GR6と、第7レンズ群GR7とが配設されてなる。
第1レンズ群GR1は、少なくとも1枚の正レンズを含み、最も拡大側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第1レンズ群GR1は、負レンズのレンズL11と正レンズのレンズL12とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されているが、後述の実施例に示すように、第1レンズ群GR1は、1枚の正レンズで構成してもよい。
第2レンズ群GR2は、少なくとも1枚の正レンズを含み、全体として正の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第2レンズ群GR2は、正レンズのレンズL21と負レンズのレンズL22とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されている。
第3レンズ群GR3は、少なくとも1枚の正レンズを含み、最も縮小側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第3レンズ群GR3は、負レンズのレンズL31と正レンズのレンズL32とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されているが、後述の実施例に示すように、第3レンズ群GR3は、1枚の正レンズで構成してもよい。
第4レンズ群GR4は、縮小側から順に配置された、縮小側に凸面を向けた正レンズと負レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として負の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第4レンズ群GR4は、両凸レンズのレンズL41と両凹レンズのレンズL42とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されている。
第5レンズ群GR5は、縮小側から順に配置された、負レンズと拡大側に凸面を向けた正レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として負の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第5レンズ群GR5は、両凹レンズのレンズL51と両凸レンズのレンズL52とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されている。
第6レンズ群GR6は、少なくとも1枚の正レンズを含み、最も拡大側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第6レンズ群GR6は、正レンズのレンズL61と負レンズのレンズL62とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されているが、後述の実施例に示すように、第6レンズ群GR6は、1枚の正レンズで構成してもよい。
第7レンズ群GR7は、縮小側から順に配置された、縮小側に凸面を向けた負レンズと正レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として正の屈折力を持つレンズ群である。図1に示す例の第7レンズ群GR7は、負メニスカスレンズのレンズL71と両凸レンズのレンズL72とを縮小側からこの順に接合した接合レンズにより構成されている。
なお、第1レンズ群GR1、第2レンズ群GR2、第3レンズ群GR3、第6レンズ群GR6において、1枚のレンズで構成した場合は、小型化および低コスト化に有利となり、接合レンズを含むように構成した場合は、色収差の補正に有利となる。
開口絞りStの縮小側、拡大側にそれぞれ隣接配置された第4レンズ群GR4、第5レンズ群GR5はともに、開口絞りStに凹面を向けた接合レンズからなり、レンズの屈折力の符号や面の凹凸形状がほぼ対称的な構成であり、さらにその縮小側と拡大側の双方に隣接して正の屈折力のレンズが配置された、いわゆるダブルガウス型の構成を採っている。ダブルガウス型のレンズ系は、像面湾曲およびディストーションを小さくでき、Fナンバーの小さな光学系の設計に有利であるという長所を有する。
本実施形態の画像読取用レンズは、開口絞りStを挟んで配置された第4レンズ群GR4および第5レンズ群GR5の対称的な構造を基本とし、その縮小側および拡大側にレンズ群を追加した構成と考えることができる。その際に、本実施形態の画像読取用レンズは、開口絞りStより縮小側には4つのレンズ群を配し、開口絞りStより拡大側には3つのレンズ群を配するようにしているため、従来の開口絞りに対して対称的な光学系とは異なり、略等倍以外の倍率において良好な光学性能を得ることが容易になる。
一般に、開口絞りStより縮小側には相対的に拡大側よりも高解像が要求されるため、本実施形態の画像読取用レンズでは、開口絞りStより縮小側のレンズ群の数を拡大側のレンズ群の数よりも多くし、開口絞りStより縮小側のレンズの面の数が拡大側のレンズの面の数よりも多くなるようにしている。これにより、開口絞りStより縮小側の方が拡大側よりも相対的に収差補正の自由度が高くなり、縮小側に要求される高解像を実現することが可能になる。
一方、開口絞りStよりも拡大側では、一般に、倍率色収差や像面湾曲等が発生しやすい。最も拡大側に配置された第7レンズ群GR7は、この画像読取用レンズが等倍より大きな倍率の拡大レンズとして使用されるときは、最も像面に近いレンズ群となる。図1に示す例では、この第7レンズ群GR7を開口絞りStから距離をおいて配置することで、倍率色収差や像面湾曲を効果的に補正するようにしている。また、第7レンズ群GR7を負レンズと正レンズからなる接合レンズで構成することで、良好な色収差補正に有利となっている。
このように、本実施形態の画像読取用レンズは、略等倍以外の拡大系および縮小系において、諸収差を良好に補正して高い光学性能を達成することが可能である。色収差についても、本実施形態の画像読取用レンズは、正レンズと負レンズとからなる接合レンズを多用することで、良好な色収差補正に有利となっている。
さらに、可視域から近赤外域にわたって色収差を良好に補正するために、本発明の実施形態にかかる画像読取用レンズは、各レンズ群に含まれる各レンズにおいて、d線に対するアッベ数をνdとし、g線、d線、F線、C線に対する屈折率をそれぞれng、nd、nF、nCとし、g線とd線間の部分分散比θgdをθgd=(ng−nd)/(nF−nC)で定義し、異常分散性ΔθgdをΔθgd=θgd−1.365+0.00208×νdで定義したとき、第2レンズ群GR2から第7レンズ群GR7中の全ての正レンズが下記条件式(1)を満たし、第2レンズ群GR2から第4レンズ群GR4中の少なくとも2枚の正レンズと、第5レンズ群GR5から第7レンズ群GR7中の少なくとも2枚の正レンズとが下記条件式(2)を満たすように構成されている。
νd>60.0 … (1)
Δθgd>0.015 … (2)
νd>60.0 … (1)
Δθgd>0.015 … (2)
一般に、複数のレンズ材料について、部分分散比θgdとアッベ数νdとをグラフの縦横にプロットしたとき、標準的なレンズ材料の座標から大きくずれているものが異常分散性を有するレンズ材料とされている。通常、クラウンガラスK7(SHOTT社製)とフリントガラスF2(SHOTT社製)とを標準的なレンズ材料とし、これら2つのレンズ材料の座標を結んだ線を基準線とし、この基準線から大きくずれているものを異常分散性を有するレンズ材料という。すなわち、異常分散性Δθgdは、部分分散比におけるこの基準線からの偏差を表したものである。
条件式(1)を満たすような分散の小さな材料を、第2レンズ群GR2から第7レンズ群GR7中の全ての正レンズに用いることで、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差を良好に補正することができる。
条件式(2)を満たすような異常分散性の大きな材料を、開口絞りStより縮小側の少なくとも2枚の正レンズと、開口絞りStより拡大側の少なくとも2枚の正レンズに用いることで、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差を良好に補正することができる。
条件式(1)を満たすような分散の小さな材料と、条件式(2)を満たすような異常分散性の大きな材料を多用することで、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差を同時にバランス良く補正することができる。
本実施形態の画像読取用レンズの好ましい態様としては、第2レンズ群GR2から第7レンズ群GR7中の全ての正レンズが条件式(2)を満たすことである。この場合、可視域から近赤外域までの軸上色収差および倍率色収差をより良好に補正することができる。
さらに、本実施形態の画像読取用レンズは、条件式(1)、(2)それぞれに代えて下記条件式(1−1)、(2−1)を満たすことがより好ましく、この場合は軸上色収差および倍率色収差をより良好に補正することができる。なお、好ましい態様としては、条件式(1−1)、(2−1)のいずれか一方を満たすものであってもよく、両方を満たすものであってもよい。
νd>65.0 … (1−1)
Δθgd>0.018 … (2−1)
νd>65.0 … (1−1)
Δθgd>0.018 … (2−1)
また、本実施形態の画像読取用レンズは、拡大側、縮小側の少なくともいずれか一方がテレセントリックであることが好ましい。というのは、LCDやCCD等の電子デバイスは角度依存性があるものが多く、それらの電子デバイスを配置した側でのテレセントリック性が低いと、画像中心部と周辺部とで明るさに差が生じるシェーディングが発生し、画質が劣化する虞があるからである。例えば、特許文献2に記載のレンズ系は、レンズ枚数を多くして諸収差を良好に補正しているが、縮小側、拡大側ともにテレセントリック性を有していないため、角度依存性を有する電子デバイスと併用するには好適とは言えない。
具体的には、本実施形態の画像読取用レンズは、撮像性能に角度依存性のあるCCD等の撮像素子を像側に配置して使用する場合には像側がテレセントリックであることが好ましく、表示性能に角度依存性のあるLCD等の電子デバイスを物体側に配置して使用する場合には物体側がテレセントリックであることが好ましい。拡大側、縮小側の少なくともいずれか一方をテレセントリックにすることにより、CCDあるいはLCDとともに用いたときに、CCDあるいはLCDのシェーディングを防ぐことができるので中心部から周辺部にわたって良好な画質を維持することができるとともに、倍率合わせ時の許容誤差を大きくでき、所望の倍率に合わせやすくなる。
次に、本発明の画像読取用レンズの数値実施例について説明する。実施例1の画像読取用レンズの断面図は図1に示したものである。実施例2〜実施例6の断面図をそれぞれ図2〜図6に示す。図2〜図6において、左側が縮小側、右側が拡大側であり、図示されている開口絞りStは必ずしも大きさや形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
実施例1〜実施例6の画像読取用レンズのレンズデータと各種データをそれぞれ表1〜表6に示す。各表の上段にレンズデータを示し、下段に各種データを示す。
各表のレンズデータにおいて、Siの欄には最も縮小側のレンズの面を1番目として拡大側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示している。なお、曲率半径の符号は、縮小側に凸の場合を正、拡大側に凸の場合を負としている。
また、レンズデータにおいて、ndjの欄には最も縮小側のレンズを1番目として拡大側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)のレンズのd線(波長587.56nm)に対する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目のレンズのd線に対するアッベ数を示し、θgdjの欄にはj番目のレンズのg線とd線間の部分分散比θgdを示し、Δθgdjの欄にはj番目のレンズの異常分散性Δθgdを示している。なお、レンズデータには、開口絞りStも含めて示しており、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には面番号の後に(St)と記載している。
各表の各種データには、焦点距離と、縮小側NA(Numerical Aperture:開口数)と、倍率と、共役長(物体面から像面までの光軸上の距離)と、縮小側物体高と、縮小側テレセン性と、拡大側テレセン性を示している。縮小側を物体側、拡大側を像側とした場合を想定して説明すると、縮小側物体高は縮小側の最大の物体高であり、縮小側テレセン性は画像読取用レンズの縮小側の主光線と光軸Zのなす角の最大値であり、拡大側テレセン性は画像読取用レンズの拡大側の主光線と光軸Zのなす角の最大値である。各種データは、e線(波長546.07nm)を基準にしたものである。
なお、各表の長さの単位としては、例えば「mm」を用いることができるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、単位は「mm」に限定されることはなく、他の適当な単位を用いることもできる。
実施例1〜6の画像読取用レンズを構成する全てのレンズが球面レンズで構成されている。実施例1の画像読取用レンズは、縮小側から順に、第1レンズ群GR1が両凹形状の負のレンズL11と両凸形状の正のレンズL12の接合レンズで構成され、第2レンズ群GR2が両凸形状の正のレンズL21と拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL22の接合レンズで構成され、第3レンズ群GR3が縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL31と両凸形状の正のレンズL32の接合レンズで構成され、第4レンズ群GR4が両凸形状の正のレンズL41と両凹形状の負のレンズL42の接合レンズで構成され、第5レンズ群GR5が両凹形状の負のレンズL51と両凸形状の正のレンズL52の接合レンズで構成され、第6レンズ群GR6が拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL61と拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL62の接合レンズで構成され、第7レンズ群GR7が縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL71と両凸形状の正のレンズL72の接合レンズで構成されている。
実施例2の画像読取用レンズは、第1レンズ群GR1が両凸形状の正のレンズL11で構成され、第6レンズ群GR6が拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL61で構成されており、その他の群のレンズの枚数、レンズの概略形状、およびレンズの屈折力の符号に関する構成は実施例1の画像読取用レンズと同様である。
実施例3の画像読取用レンズは、第1レンズ群GR1が拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL11で構成され、第2レンズ群GR2が拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL21と拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL22の接合レンズで構成されており、その他の群のレンズの枚数、レンズの概略形状、およびレンズの屈折力の符号に関する構成は実施例1の画像読取用レンズと同様である。
実施例4の画像読取用レンズは、第1レンズ群GR1が縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL11と両凸形状の正のレンズL12の接合レンズで構成されており、その他の群のレンズの枚数、レンズの概略形状、およびレンズの屈折力の符号に関する構成は実施例1の画像読取用レンズと同様である。
実施例5の画像読取用レンズは、第1レンズ群GR1が縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL11と両凸形状の正のレンズL12の接合レンズで構成され、第2レンズ群GR2が両凸形状の正のレンズL21と両凹形状の負のレンズL22の接合レンズで構成され、第3レンズ群GR3が両凸形状の正のレンズL31で構成されており、その他の群のレンズの枚数、レンズの概略形状、およびレンズの屈折力の符号に関する構成は実施例1の画像読取用レンズと同様である。
実施例6の画像読取用レンズは、第2レンズ群GR2が拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL21と拡大側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL22の接合レンズで構成され、第6レンズ群GR6が両凸形状の正のレンズL61で構成されており、第7レンズ群GR7が縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の負のレンズL71と縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の正のレンズL72の接合レンズで構成されている。
表1〜表6に示すように、実施例1〜3、5、6の画像読取用レンズは、第2レンズ群GR2から第7レンズ群GR7中の全ての正レンズが条件式(1)および(2)を満たしている。実施例4の画像読取用レンズは、第2レンズ群GR2から第7レンズ群GR7中の全ての正レンズが条件式(1)を満たし、第2レンズ群GR2から第4レンズ群GR4中の2枚の正レンズと、第5レンズ群GR5から第7レンズ群GR7中の2枚の正レンズとが条件式(2)を満たしている。
図7(A)〜図7(D)に実施例1の画像読取用レンズの、球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。各収差図には、e線(波長546.07nm)を基準波長とした収差を示すが、球面収差図および倍率色収差図にはC線(波長656.27nm)、g線(波長435.84nm)、s線(波長852.11nm)についての収差も示す。各収差図は、レンズデータの長さの単位としてmmを用い、縮小側を物体側、拡大側を像側として光線追跡したものである。球面収差図の縦軸の最大値は、上表の各種データの縮小側NAで決まる最大のNAであり、非点収差図、ディストーション、倍率色収差図の縦軸の最大値は、上表の各種データの縮小側物体高で決まる最大の像高である。
同様に、図8(A)〜図8(D)、図9(A)〜図9(D)、図10(A)〜図10(D)、図11(A)〜図11(D)、図12(A)〜図12(D)に、実施例2〜6の画像読取用レンズの、球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差(倍率の色収差)の各収差図を示す。
以上のデータから、実施例1〜6の画像読取用レンズは、可視域から近赤外域までの広い波長領域において軸上色収差および倍率色収差が同時にバランス良く補正されており、その他の諸収差も良好に補正されて結像領域中心部から周辺部にわたって良好な画質を維持しており、少なくとも縮小側、拡大側のいずれか一方において高いテレセントリック性を有し、−1.4倍〜−1.7倍の範囲に含まれる倍率において高い光学性能を達成している。
次に、本発明の実施形態にかかる画像読取装置について説明する。図13に、本発明の一実施形態にかかる画像読取装置の概略構成図を示す。この画像読取装置100は、画像読取用レンズ1と、読み取り対象となる映画フィルム等の原稿2が載置される原稿載置台3と、原稿2の画像を取り込むCCD等の撮像素子4とを備えている。画像読取用レンズ1は、原稿2と撮像素子4との間に配置される。なお、必要に応じて、縮小側または拡大側に色フィルタや結像倍率を変化させるアタッチメントレンズ等の光学部材5を装着するようにしてもよい。
この画像読取装置100は、反射原稿式または透過原稿式のいずれであってもよい。反射原稿式の画像読取装置の場合、図示しない光源からの光が原稿2の表面側に照射される。そして、その原稿2からの反射光が画像読取用レンズ1を透過して結像作用を受けることによって、原稿2の画像が撮像素子4上に結像され、撮像素子4によって画像情報として取り込まれる。
透過原稿式の画像読取装置の場合、原稿載置台3は光を透過する透明な部材で構成され、原稿2がネガフィルムやポジフィルム等の透過原稿で構成される。また、図示しない光源が原稿載置台3の裏面側に配置され、原稿載置台3の裏面側から原稿2に向けて照明光が照射される。そして、原稿2からの透過光が画像読取用レンズ1を透過して結像作用を受けることによって、原稿2の画像が撮像素子4上に結像され、撮像素子4によって画像情報として取り込まれる。
なお、原稿2としてLCD等の画像表示デバイスを配置するとともに、撮像素子4に代えて映画フィルム等を配置するようにしてもよい。これにより、画像表示デバイスに表示された電子画像を画像読取レンズによって光学像に変換して映画フィルム等に焼き付けることができる。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
1 画像読取用レンズ
2 原稿
3 原稿載置台
4 撮像素子
5 光学部材
100 画像読取装置
GR1 第1レンズ群
GR2 第2レンズ群
GR3 第3レンズ群
GR4 第4レンズ群
GR5 第5レンズ群
GR6 第6レンズ群
GR7 第7レンズ群
St 開口絞り
Z 光軸
2 原稿
3 原稿載置台
4 撮像素子
5 光学部材
100 画像読取装置
GR1 第1レンズ群
GR2 第2レンズ群
GR3 第3レンズ群
GR4 第4レンズ群
GR5 第5レンズ群
GR6 第6レンズ群
GR7 第7レンズ群
St 開口絞り
Z 光軸
Claims (4)
- 縮小側から順に、
少なくとも1枚の正レンズを含み、最も拡大側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つ第1レンズ群と、
少なくとも1枚の正レンズを含み、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、
少なくとも1枚の正レンズを含み、最も縮小側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、
縮小側に凸面を向けた正レンズと負レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として負の屈折力を持つ第4レンズ群と、
絞りと、
負レンズと拡大側に凸面を向けた正レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として負の屈折力を持つ第5レンズ群と、
少なくとも1枚の正レンズを含み、最も拡大側の面が凸面であり、全体として正の屈折力を持つ第6レンズ群と、
縮小側に凸面を向けた負レンズと正レンズとをこの順に接合した接合レンズからなり、全体として正の屈折力を持つ第7レンズ群とを配設してなり、
前記各レンズ群に含まれる各レンズにおいて、
d線に対するアッベ数をνdとし、
g線、d線、F線、C線に対する屈折率をそれぞれng、nd、nF、nCとし、
g線とd線間の部分分散比θgdをθgd=(ng−nd)/(nF−nC)で定義し、
異常分散性ΔθgdをΔθgd=θgd−1.365+0.00208×νdで定義したとき、
前記第2レンズ群から前記第7レンズ群中の全ての正レンズが下記条件式(1)を満たし、
前記第2レンズ群から前記第4レンズ群中の少なくとも2枚の正レンズと、前記第5レンズ群から前記第7レンズ群中の少なくとも2枚の正レンズとが下記条件式(2)を満たすことを特徴とする画像読取用レンズ。
νd>60.0 … (1)
Δθgd>0.015 … (2) - 前記第2レンズ群から前記第7レンズ群中の全ての正レンズが前記条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像読取用レンズ。
- 拡大側、縮小側の少なくともいずれか一方がテレセントリックであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取用レンズ。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の画像読取用レンズを備えたことを特徴とする画像読取装置。
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