JP2000248819A - 建具用ランナ - Google Patents

建具用ランナ

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JP2000248819A
JP2000248819A JP11055160A JP5516099A JP2000248819A JP 2000248819 A JP2000248819 A JP 2000248819A JP 11055160 A JP11055160 A JP 11055160A JP 5516099 A JP5516099 A JP 5516099A JP 2000248819 A JP2000248819 A JP 2000248819A
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adjustment slider
slider
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Ayumi Muramoto
歩 村本
Yoshio Kanemoto
吉雄 金本
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Atom Livin Tech Co Ltd
Isokawa Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の少ない簡素な構造でありながら、
ガイドレールに対して戸板を上下方向および前後方向に
位置調整できる建具用ランナを提供する。 【解決手段】 連結部材(4)の帯板部(4B)には、
上下方向に斜めに延びるガイド長孔(4D)が設けら
れ、上下調整スライダ(7)には、ガイド長孔(4D)
に摺動自在に係合する連結ピン(9)が設けられ、前後
調整スライダ(6)には、帯板部(4B)を上下に貫通
させるスリット孔(6)が設けられる。そして、上下調
整スライダ(7)には、これをスライド操作する上下調
整ネジ(10)が螺合され、前後調整スライダ(6)に
は、これをスライド位置に固定する前後調整ネジ(8)
が螺合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊戸や折戸をガイ
ドレールに建て込むための建具用ランナに係る技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、吊戸や折戸をガイドレールに建
て込む建具用ランナは、ガイドレールに沿って移動可能
なランナ部材と、戸板に埋設して固定されるホルダ部材
と、ランナ部材をホルダ部材に連結する連結部材とで構
成されている(特開平10−72966号公報参照)。
【0003】前記公報に記載の建具用ランナは、ガイド
レールに対して戸板を上下方向に位置調整する機構を備
えているため、隣接する戸板の高さを揃えることができ
る。しかしながら、ガイドレールに対して戸板を前後方
向に位置調整する機構を備えていないため、隣接する戸
板の表面の前後の出入りを揃えることが困難である。
【0004】一方、特開平8−284519号公報に
は、戸板の下縁部に装着される戸車装置として、ガイド
レールに対し戸板を上下方向に調整する機構と、前後方
向に調整する機構とを備えた戸車装置が開示されてい
る。この戸車装置によれば、隣接する戸板の高さおよび
前後の出入りを揃えることができ、戸板を見栄えよく設
置することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
8−284519号公報に記載の戸車装置は、戸板を上
下方向に位置調整する機構と、前後方向に位置調整する
機構とが全く別個の機構として構成されているため、構
造が複雑で部品点数が多く、部品製造コストおよび組立
コストが嵩むという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたものであり、部品点数の少ない簡素な構造であり
ながら、ガイドレールに対して戸板を上下方向および前
後方向に位置調整できる建具用ランナを提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る建具用ランナは、次のような手段を採
用する。即ち、請求項1に記載の建具用ランナの特徴
は、上下調整機構および前後調整機構として、連結部材
には帯板部が設けられ、帯板部には、帯板部の前後動を
許容して帯板部を上下に位置調整する上下調整スライダ
と、帯板部の上下動を許容して帯板部を前後に位置調整
する前後調整スライダとが付設され、上下調整スライダ
には上下調整操作部材が付設され、前後調整スライダに
は前後調整操作部材が付設されており、帯板部は、ホル
ダ部材内に上下動および前後動可能に挿通され、上下調
整スライダおよび前後調整スライダは、それぞれホルダ
部材内にスライド可能に収容され、上下調整操作部材お
よび前後調整操作部材は、それぞれホルダ部材の一面に
操作部を臨ませて配置されていることにある。
【0008】請求項1に記載の建具用ランナでは、上下
調整操作部材の操作により、上下調整スライダが連結部
材の帯板部をホルダ部材に対して上下に位置調整し、戸
板がガイドレールに対して上下方向に位置調整される。
また、前後調整操作部材の操作により、前後調整スライ
ダが連結部材の帯板部をホルダ部材に対して前後に位置
調整し、戸板がガイドレールに対して前後方向に位置調
整される。
【0009】請求項2に記載の建具用ランナは、請求項
1に記載の建具用ランナであって、上下調整スライダま
たは帯板部の一方には、上下方向に斜めに延びるガイド
長孔が設けられ、他方にはガイド長孔に摺動自在に係合
する連結ピンが設けられ、前後調整スライダには、帯板
部を上下に貫通させるスリット孔が設けられ、上下調整
操作部材は、上下調整スライダに螺合して上下調整スラ
イダをスライド操作する上下調整ネジからなり、この上
下調整ネジは、ホルダ部材に軸方向移動を規制して付設
され、前後調整操作部材は、前後調整スライダに螺合し
て前後調整スライダをスライド位置に固定する前後調整
ネジからなり、この前後調整ネジは、ホルダ部材に長孔
を介して前後調整スライダのスライド方向に移動可能に
付設されていることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の建具用ランナでは、上下
調整ネジの回転操作により上下調整スライダがスライド
操作され、連結部材の帯板部がガイド長孔と連結ピンと
の係合により上下方向に押動され、この帯板部が前後調
整スライダのスリット孔を通してホルダ部材に対し上下
動し、戸板がガイドレールに対して上下方向に位置調整
される。また、連結部材と共に前後調整スライダをホル
ダ部材に対してスライドさせ、前後調整ネジを締付けて
前後調整スライダをホルダ部材に対してスライド位置に
固定することにより、戸板がガイドレールに対して前後
方向に位置調整される。
【0011】請求項3に記載の建具用ランナは、請求項
2に記載の建具用ランナであって、前後調整ネジの締付
けにより相互に押圧されるホルダ部材と前後調整スライ
ダとの対向面には、凹凸係合面が設けられていることを
特徴とする。この建具用ランナでは、前後調整ネジの締
付けより、前後調整スライダがホルダ部材に対し凹凸係
合して強固に固定されるため、ガイドレールに対する戸
板の前後位置調整作業が確実となる。
【0012】請求項4に記載の建具用ランナは、請求項
1〜3の何れかに記載の建具用ランナであって、ランナ
部材は、連結部材に対して首振り自在に連結されている
ことを特徴とする。この建具用ランナでは、戸板がガイ
ドレールに対して縦軸廻りに回動自在に支持される。
【0013】請求項5に記載の建具用ランナは、請求項
1〜4の何れかに記載の建具用ランナであって、ホルダ
部材は、戸板に埋設して固定されるカップ部材に対して
着脱自在に固定されることを特徴とする。この建具用ラ
ンナでは、戸板に対するホルダ部材の固定作業を容易に
行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建具用ランナ
の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は吊戸に
適用される一実施形態の建具用ランナの概略構造を示す
全体斜視図である。図1に示すように、一実施形態の建
具用ランナは、戸板Aにカップ部材1を介して着脱自在
に埋設固定されるホルダ部材2と、ガイドレールBに沿
って転動可能な車輪3Aを有するランナ部材3と、ラン
ナ部材3をホルダ部材2に連結する連結部材4とを備え
ている。また、後述するように、ホルダ部材2には、ガ
イドレールBに対して戸板Aを上下方向に位置調整する
上下調整機構と、ガイドレールBに対して戸板Aを前後
方向に位置調整する前後調整機構とが設けられている。
【0015】前記カップ部材1は、戸板Aの上角部の木
口に形成されたU字形断面の埋設溝A1に嵌合固定され
る断面U字形のカップ状の部材であり、例えば、亜鉛合
金のダイカストにより一体に成形されている。このカッ
プ部材1は、戸板Aの木口に面する上部および外端部が
開口されており、円弧状の底部1Aに連続する一対の側
壁部1B,1Bには、その外端部から水平に延びる一対
のガイド溝1C,1Cが形成されている。また、カップ
部材1の上端部には、その開口に沿って内側に突出する
係止縁1Dが形成されている。
【0016】図2に示すように、前記カップ部材1の底
部1Aには、外端寄りの箇所に係合角孔1Eが形成され
ている。そして、このカップ部材1は、その内端壁1F
および底部1Aがそれぞれ木ネジCにより戸板Aに固定
される。
【0017】一方、ホルダ部材2は、図1に示すよう
に、前記カップ部材1内にその外端部の開口から挿入さ
れてカップ部材1の係止縁1Dに係止されるボックス状
の本体部2Aと、戸板Aの埋設溝A1に嵌合して木口面
に臨む操作部2Bとを備え、これらは十分な強度を有す
る適宜の合成樹脂により一体に射出成形されている。そ
して、本体部2Aの側面には、前記カップ部材1のガイ
ド溝1C,1Cに嵌合する一対のガイド突条2C(一方
のみ図示)が形成されている。
【0018】また、前記本体部2Aの底部には、図2に
示すように、前記カップ部材1の係合角孔1Eに上方か
ら弾性的に嵌合する係合爪2Dを備えた着脱レバー2E
が突設されている。この着脱レバー2Eは、先端部が操
作部2Bに臨んでおり、その上方への押動操作により係
合爪2Dが係合角孔1Eから脱出するように構成されて
いる。
【0019】前記ランナ部材3は、図1に示すように、
ガイドレールB内に配置されて移動可能な大きさの横長
のブロック状を呈し、十分な強度を有する適宜の合成樹
脂により一体に射出成形されている。このランナ部材3
の両側には前後各一対の車輪3A,3Aが回転自在に支
持されている。そして、このランナ部材3の中央部に
は、図3に示すように、前記連結部材4の上端部を嵌合
するスリット孔3Bと、このスリット孔3Bを横切るピ
ン孔3Cが形成されている。
【0020】前記連結部材4は、図2および図4に示す
ように、上端部がランナ部材3に連結されるランナ連結
部4Aとして幅狭に形成され、その下方がホルダ部材2
に連結される帯板部4Bとして幅広に形成された縦長の
概略長方形を呈する板金製であり、ランナ連結部4Aに
は、連結ピン5のピン挿通孔4Cが形成されている。そ
して、このランナ連結部4Aは、図3に示すように、ラ
ンナ部材3のスリット孔3Bに嵌合され、かつ、連結ピ
ン5がピン挿通孔4Cを貫通した状態でピン孔3Cに嵌
合されることにより、ランナ部材3に連結されている。
【0021】一実施形態の建具用ランナにおいて、ホル
ダ部材2の本体部2A内には、図2〜図4に示すよう
に、連結部材4の帯板部4Bと共に上下調整機構および
前後調整機構を構成する前後調整スライダ6および上下
調整スライダ7が内蔵されている。
【0022】連結部材4の帯板部4Bは、図3および図
4に示すように、ホルダ部材2内にその上方の開口2J
を通して上下方向および戸板Aの前後方向に移動可能に
挿通されている。そして、この帯板部4Bの下部には、
戸板Aの左右方向および上下方向に沿って斜めに延びる
ガイド長孔4Dが形成されている。
【0023】前後調整スライダ6は、図2および図4に
示すように、戸板Aの左右方向に沿う横長のブロック状
を呈し、例えば、亜鉛合金のダイカストにより一体に成
形されている。この前後調整スライダ6は、上下に貫通
するスリット孔6Aを有し、このスリット孔6Aに前記
連結部材4の帯板部4Bが挿通されている。
【0024】前後調整スライダ6の一端部、すなわち、
ホルダ部材2の操作部2B側に面する一端部には、ネジ
孔6Bが形成され、このネジ孔6Bが開口する一端面に
は、凹凸係合面6Cが形成されている。この凹凸係合面
6Cは、例えば、山形の凹凸面をなして上下方向に延び
る複数の筋目を一体成形することにより形成されてい
る。また、前後調整スライダ6の一端面の上部には、戸
板Aの前後方向(厚さ方向)に沿って延びる係合突起6
Dが形成されている。
【0025】前記の前後調整スライダ6は、その一端部
がホルダ部材2の本体部2A内に形成されたガイド凹部
2Fに嵌合されることにより、戸板Aの前後方向にスラ
イド可能に収容されている。図4に示すように、前後調
整スライダ6の前後方向の幅をWとしたとき、ホルダ部
材2の前記凹部2Fの前後幅は、例えば2Wに設定さ
れ、開口2Jの前後幅はこれより若干狭くなっている。
また、前記ガイド凹部2Fにおいて、前後調整スライダ
6の一端面の凹凸係合面6Cに対面する部分には、凹凸
係合面6Cと同様の凹凸係合面(図示省略)が形成され
ている。なお、前後調整スライダ6を本体部2A内に挿
入するため、本体部2Aの操作部2Bと反対側には開口
2Kが設けられている(図3参照)。
【0026】前後調整スライダ6を所定のスライド位置
に固定できるように、前後調整スライダ6の一端部のネ
ジ孔6Bには、前後調整操作部材としての前後調整ネジ
8が螺合されている。この前後調整ネジ8は、戸板Aの
前後方向に沿ってホルダ部材2に形成された長孔2Gを
通して操作部2B側からガイド凹部2F内に挿入されて
いる。そして、この前後調整ネジ8の締付け操作によっ
て、前後調整スライダ6の凹凸係合面6Cがガイド溝2
Fの凹凸係合面(図示省略)に押圧され、前後調整スラ
イダ6が所定のスライド位置に固定されるように構成さ
れている。
【0027】前記上下調整スライダ7は、図4に示すよ
うに、平面視コ字状に折り曲げ成形された板金製であ
り、ホルダ部材2の操作部2B側に面する折り曲げ側の
一端部には、ネジ孔7Aが形成され、他端部には、連結
ピン9の嵌合固定孔7Bが形成されている。そして、図
3および図4に示すように、前記連結ピン9が連結部材
4の帯板部4Bに形成されたガイド長孔4Dを貫通した
状態で上下調整スライダ7の嵌合固定孔7Bに嵌合固定
されており、これにより、上下調整スライダ7と連結部
材4の帯板部4Bとが連結されている。
【0028】上下調整スライダ7は、図3に示すホルダ
部材2の開口2Kから本体部2A内に挿入され、その一
端部が本体部2A内に形成されたガイド凹部2Hに嵌合
されることにより、戸板Aの左右方向にスライド可能に
収容されている。この上下調整スライダ7およびガイド
凹部2Hの前後幅は略2Wである。そして、この上下調
整スライダ7を左右方向にスライド操作できるように、
上下調整スライダ7の一端部のネジ孔7Aには、上下調
整操作部材としての上下調整ネジ10が螺合されてい
る。この上下調整ネジ10は、ガイド凹部2Hに連通し
て形成された挿通孔2Iを通して操作部2B側から挿入
されている。そして、この上下調整ネジ10は、その頭
部10Aとネック部に装着されたワッシャ11とが挿通
孔2Iの周囲の部分を挟持することにより、軸方向の移
動が規制されており、その回転操作に応じて上下調整ス
ライダ7をホルダ部材2に対して戸板Aの左右方向にス
ライド操作できるように構成されている。
【0029】以上のように構成された一実施形態の建具
用ランナは、戸板Aの左右の上角部に埋設されるのであ
り、ランナ部材3の各車輪3AがガイドレールBに沿っ
て転動することにより、戸板AをガイドレールBに沿っ
て移動自在に吊持する。
【0030】一実施形態の建具用ランナにおいて、ガイ
ドレールBに対する戸板Aの吊持位置を上下方向に調節
する場合には、ホルダ部材2の操作部2Bに臨む上下調
整ネジ10を回転操作する。例えば、上下調整ネジ10
を右廻りに回転操作すると、これに螺合された上下調整
スライダ7が連結ピン9と共にガイド凹部2H内を図2
の左方にスライド移動する。そして、この連結ピン9に
ガイド長孔4Dを介して連結された連結部材4の帯板部
4Bが下方に押動され、この帯板部4Bが前後調整スラ
イダ6のスリット孔6Aを通してホルダ部材2に対し下
方に移動する。その結果、連結部材4と共にランナ部材
3が引き下げられ、戸板Aが相対的に上方に移動し、ガ
イドレールBに対する戸板Aの吊持位置が高い方向に調
節される。
【0031】反対に、上下調整ネジ10を左廻りに回転
操作すると、連結ピン9と共に上下調整スライダ7が図
2の右方にスライド移動し、連結部材4が上方に押動さ
れることにより、ガイドレールBに対する戸板Aの吊持
位置が低い方向に調節される。
【0032】一方、ガイドレールBに対する戸板Aの吊
持位置を前後方向に調節する場合には、まず、ホルダ部
材2の操作部2Bに臨む前後調整ネジ8を左廻りに回転
して緩め、前後調整スライダ6をガイド凹部2Fに沿っ
て前後方向にスライド移動自在とする。そして、この状
態でランナ部材3と共に連結部材4を戸板Aに対して前
後方向に移動させ、所定の前後調節位置で前後調整ネジ
8を締付ける。この前後調整ネジ8の締付け操作によ
り、前後調整スライダ6の凹凸係合面6Cがガイド溝2
Fの凹凸係合面(図示省略)に押圧され、前後調整スラ
イダ6が所定の前後調節位置に固定される。そして、こ
の前後調整作業により、戸板AがガイドレールBに対し
て前後方向に位置調整される。
【0033】一実施形態の建具用ランナにおいては、ガ
イドレールBに対する戸板Aの吊持位置を上下方向およ
び前後方向に調整するための機構が連結部材4の帯板部
4Bと前後調整スライダ6と上下調整スライダ7とを主
要部として構成されているため(図4参照)、部品点数
が少なく、構造が簡単であり、部品製造コストおよび組
立コストを低減することができる。
【0034】本発明の建具用ランナは、ランナ部材を連
結部材に対して首振り自在に連結することにより、折戸
に適用することができる。図5はその一例を示ており、
連結部材4の上端部には、筒軸部4Eが形成されてい
る。そして、この筒軸部4Eには、図示省略したランナ
部材に縦軸廻りに回転自在に支持される連結軸12が嵌
合され、両者はピン13を介して連結されるように構成
されている。また、連結軸12には、図示省略したスラ
ストベアリング等を介してランナ部材に係止される大径
の頭部12Aが形成されている。なお、図5に示すその
他の構造部分は、前述した一実施形態の建具用ランナと
同様であるから、同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0035】なお、図示省略したが、本発明は、ホルダ
部材が戸板の裏面に埋設固定される型式の建具用ランナ
にも適用でき、また、ホルダ部材が戸板の下縁部に埋設
固定される建具用ランナにも適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建具
用ランナでは、上下調整操作部材の操作により、上下調
整スライダが連結部材の帯板部をホルダ部材に対して上
下に位置調整し、戸板がガイドレールに対して上下方向
に位置調整される。また、前後調整操作部材の操作によ
り、前後調整スライダが連結部材の帯板部をホルダ部材
に対して前後に位置調整し、戸板がガイドレールに対し
て前後方向に位置調整される。
【0037】従って、本発明の建具用ランナによれば、
連結部材の帯板部、上下調整スライダ、前後調整スライ
ダ、上下調整操作部材、前後調整操作部材からなる部品
点数の少ない簡素な構造でありながら、ガイドレールに
対して戸板を上下方向および前後方向に位置調整するこ
とができる。そして、部品点数の少ない簡素な構造によ
り、建具用ランナの部品製造コストおよび組立コストを
大幅に削減できる。
【0038】請求項2に記載の建具用ランナによれば、
上下調整機構および前後調整機構の構成要素に対する付
加構造が、上下調整スライダまたは帯板部の一方に設け
るガイド長孔と、その他方に設ける連結ピンと、前後調
整スライダに設けるスリット孔と、上下調整スライダに
設ける上下調整ネジ用のネジ孔と、前後調整スライダに
設ける前後調整ネジ用のネジ孔とで済むため、付加構造
が簡素であり、建具用ランナの部品製造コストおよび組
立コストの削減に効果的である。
【0039】請求項3に記載の建具用ランナによれば、
前後調整ネジの締付けより、前後調整スライダがホルダ
部材に対し凹凸係合して強固に固定されるため、ガイド
レールに対する戸板の前後位置調整作業を確実に行うこ
とができる。
【0040】請求項4に記載の建具用ランナによれば、
ランナ部材が連結部材に対して首振り自在に連結されて
いるため、戸板をガイドレールに対して縦軸廻りに回動
自在に支持することができ、折戸用に適用することがで
きる。
【0041】請求項5に記載の建具用ランナによれば、
ホルダ部材が戸板に埋設して固定されるカップ部材に対
して着脱自在に固定されるため、戸板に対するホルダ部
材の固定作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建具用ランナの一実施形態の概略
構造を示す全体斜視図である。
【図2】一実施形態の要部構造を示す全体縦断面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】一実施形態の要部構造を示す分解斜視図であ
る。
【図5】他の実施形態の要部構造を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 :カップ部材 1A:底部 1B:側壁部 1C:ガイド溝 1D:係止縁 1E:係合角孔 1F:内端壁 2 :ホルダ部材 2A:本体部 2B:操作部 2C:ガイド突条 2D:係合爪 2E:着脱レバー 2F:ガイド凹部 2G:長孔 2H:ガイド凹部 2I:挿通孔 2J:開口 2K:開口 3 :ランナ部材 3A:車輪 3B:スリット孔 3C:ピン孔 4 :連結部材 4A:ランナ連結部 4B:帯板部 4C:ピン挿通孔 4D:ガイド長孔 5 :連結ピン 6 :前後調整スライダ 6A:スリット孔 6B:ネジ孔 6C:凹凸係合面 6D:係合突起 7 :上下調整スライダ 7A:ネジ孔 7B:嵌合固定孔 8 :前後調整ネジ 9 :連結ピン 10 :上下調整ネジ 10A:頭部 11 :ワッシャ 12 :連結軸 12A:頭部 13 :ピン A:戸板 B:ガイドレール C:木ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金本 吉雄 東京都荒川区東日暮里二丁目11番5号 磯 川産業株式会社内 Fターム(参考) 2E034 AA05 CA01 CB01 DA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールに沿って移動可能なランナ
    部材と、戸板に埋設して固定されるホルダ部材と、ホル
    ダ部材をランナ部材に連結する連結部材とを備え、ホル
    ダ部材には、ガイドレールに対して戸板を上下方向に位
    置調整する上下調整機構と、ガイドレールに対して戸板
    を前後方向に位置調整する前後調整機構とが設けられて
    なる建具用ランナにおいて、上下調整機構および前後調
    整機構として、連結部材には帯板部が設けられ、帯板部
    には、帯板部の前後動を許容して帯板部を上下に位置調
    整する上下調整スライダと、帯板部の上下動を許容して
    帯板部を前後に位置調整する前後調整スライダとが付設
    され、上下調整スライダには上下調整操作部材が付設さ
    れ、前後調整スライダには前後調整操作部材が付設され
    ており、帯板部は、ホルダ部材内に上下動および前後動
    可能に挿通され、上下調整スライダおよび前後調整スラ
    イダは、それぞれホルダ部材内にスライド可能に収容さ
    れ、上下調整操作部材および前後調整操作部材は、それ
    ぞれホルダ部材の一面に操作部を臨ませて配置されてい
    ることを特徴とする建具用ランナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建具用ランナであっ
    て、上下調整スライダまたは帯板部の一方には、上下方
    向に斜めに延びるガイド長孔が設けられ、他方にはガイ
    ド長孔に摺動自在に係合する連結ピンが設けられ、前後
    調整スライダには、帯板部を上下に貫通させるスリット
    孔が設けられ、上下調整操作部材は、上下調整スライダ
    に螺合して上下調整スライダをスライド操作する上下調
    整ネジからなり、この上下調整ネジは、ホルダ部材に軸
    方向移動を規制して付設され、前後調整操作部材は、前
    後調整スライダに螺合して前後調整スライダをスライド
    位置に固定する前後調整ネジからなり、この前後調整ネ
    ジは、ホルダ部材に長孔を介して前後調整スライダのス
    ライド方向に移動可能に付設されていることを特徴とす
    る建具用ランナ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の建具用ランナであっ
    て、前後調整ネジの締付けにより相互に押圧されるホル
    ダ部材と前後調整スライダとの対向面には、凹凸係合面
    が設けられていることを特徴とする建具用ランナ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の建具用ラ
    ンナであって、ランナ部材は、連結部材に対して首振り
    自在に連結されていることを特徴とする建具用ランナ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の建具用ラ
    ンナであって、ホルダ部材は、戸板に埋設して固定され
    るカップ部材に対して着脱自在に固定されることを特徴
    とする建具用ランナ。
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