JP2789428B2 - 磁石取付構造およびその取付構造を用いたふきん掛け - Google Patents

磁石取付構造およびその取付構造を用いたふきん掛け

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベースと、このベース
に固定されるカバーとからなる成形品に磁石を取り付け
るための磁石取付構造およびその取付構造を用いたふき
ん掛けに関する。特に、成形品の厚さを小さくすること
ができるとともに、成形品から磁石が脱落するのを防止
することができる磁石取付構造およびその取付構造を用
いたふきん掛けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の磁石取付構造を示す分解斜
視図、図7は従来の磁石取付構造を用いたふきん掛けの
分解斜視図、図8は同じく背面側から見た斜視図であ
る。
【0003】図6において、1は四角形状に形成された
磁石である。2は磁石1に取り付けるヨークであり、磁
石1の大きさに合わせて形成されている。3は成形品で
あり、ヨーク2を取り付けた磁石1を嵌め込んで取り付
ける凹部4が形成されている。5は接着剤(両面テープ
含む)であり、ヨーク2の磁石取付面2aおよび凹部4
の内壁4aに塗布あるいは貼布される。
【0004】このような取付構造によれば、磁石1は、
ヨーク2に接着剤5等により取り付けられ、その後ヨー
ク2とともに成形品3の凹部4に接着剤5等により固定
される。
【0005】図7,8において、6はベース、7はふき
ん掛けのカバー、8はこのカバー7に左右方向回動自在
に支持されるふきん掛け用のアームである。
【0006】図7に示すように、カバー7には窓部7a
が設けられている。この窓部7aの上下縁には、アーム
8の基端部8aを支持するための支持部7bが設けられ
ている。窓部7aの背面側の左右縁部には、ベース8装
着用のレール7cが設けられている。
【0007】アーム8の基端部8aには、窓部7aの支
持部7bに係合するピン8bが挿通されている。
【0008】図8に示すように、ベース6の背部6cに
は、図6に示した取付構造を用いて磁石1が上下に2個
取り付けられている。ベース6の前部6bには、図7に
示すように、カバー7の窓部7aのレール7cに嵌まり
込む装着片6aが設けられている。
【0009】このようなふきん掛けは、次のようにして
組み立てられる。
【0010】まず、磁石1をベース6の背部6cに取り
付ける。
【0011】次いで、図7中矢X1で示すように、カバ
ー7の背面側から窓部7aに、アーム8を挿通する。そ
して、窓部7aの上下縁の支持部7b,7bに、アーム
8の基端部8aに通したピン8bの両端を嵌め込む。
【0012】その後、ベース6をカバー7の背面下方に
当てがい、ベース6をカバー7の背部に沿わせて上方へ
スライドさせる。すると、ベース6の前面に設けられた
装着片6aがカバー7の窓部7aのレール7cに嵌まり
込み、ベース6がカバー7に装着される。
【0013】このようにして、ふきん掛けが組み立てら
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の磁石取
付構造を用いたふきん掛けには、次のような問題があっ
た。
【0015】図6に示した磁石取付構造は、接着剤5あ
るいは両面テープを用いてヨーク2を成形品3に固着す
るとともに、磁石1とヨーク2との結合にも接着剤5あ
るいは両面テープを用いていた。このため、耐久性に乏
しく成形品から磁石が脱落し易いという問題があった。
【0016】また、接着剤等を用いているので、その
分、ベース6の厚さが大きくなってしまい、その結果、
成形品全体が分厚くなるという問題もあった。
【0017】ベース6の厚さを小さくするための方法と
しては、ベース6の磁石取付面である背板(図7符号6
d)を取り除いてしまうことが考えられるが、この背板
6dが取り除かれると、背板6dに磁石1を接着できな
くなるので、磁石1の取付状態が不安定なものとなって
しまう。また、背板6dが取り除かれると、窓部7aの
大きさやベース6の装着片6aの大きさ如何によって
は、窓部7aに金属製のヨーク2が露出してしまうとい
う新たな問題を生じる。特に、合成樹脂製のふきん掛け
にあっては、金属製のヨーク2は目立ちやすく、美的外
観が損なわれやすい。さらに、露出したヨーク2に台所
まわりの水が直接かかりやすいという問題も生じてしま
う。
【0018】また、アーム8は窓部7aに挿通されて支
持されるようになっているので、基端部8aの遊びが大
きくなりやすく、スムーズなアームの回動が実現されに
くかった。
【0019】さらにまた、今日の台所仕事においては輪
ゴムの使用される頻度が高くなっているが、狭い台所で
はその保持スペースが少ないという問題があった。
【0020】本発明の第1の目的は、成形品から磁石が
脱落してしまうのを防止することができる磁石取付構造
を提供することにある。
【0021】また、第2の目的は、上記磁石取付構造に
おいて、成形品の厚さを小さくすることのできる磁石取
付構造を提供することにある。
【0022】さらに、第3の目的は、上記磁石取付構造
を用いたふきん掛けにおいて、ふきん掛けのカバーに設
けられた窓部に磁石が露出するのを防止することにあ
る。
【0023】また、第4の目的は、上記ふきん掛けにお
いて、アームのスムーズな回動を実現することにある。
【0024】また、第5の目的は、上記ふきん掛けにお
いて、輪ゴムを引っ掛けて保持しておくことができるよ
うにし、狭い台所スペースの有効利用を図ることができ
るようにすることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1,第2の目的を
同時に達成するために請求項1記載の磁石取付構造は、
ベースと、このベースに固定されるカバーとからなる成
形品に磁石を取り付けるための磁石取付構造であって、
前記ベースに設けられた磁石取付用の枠部と、成形品の
内側から前記枠部内に嵌め込まれて装着される磁石と、
前記枠部に設けられ、前記磁石がベースの外側に抜け落
ちるのを規制する第1のストッパと、前記カバーに設け
られ前記磁石がベースの内側に抜け落ちるのを規制する
第2のストッパとを備え、前記磁石は、前記ベースにカ
バーが固定された状熊で、前記第1,第2のストッパに
よりベースとカバーとの間に保持されることを特徴とす
る。
【0026】また、請求項2記載の磁石取付構造は、請
求項1記載の磁石取付構造において、前記磁石はヨーク
に取り付けられており、このヨークが前記枠部に装着さ
れる構成となっていることを特徴とする。
【0027】請求項3〜8記載のふきん掛けは、上記第
3の目的を達成するためのもので、請求項3記載のふき
ん掛けは、請求項1または2記載の磁石取付構造を用い
たふきん掛けであって、前記カバーに設けられた窓部
と、前記カバーの背面側から前記窓部に挿通されて、左
右方向回動自在に支持されるふきん掛け用のアームとを
備え、前記窓部を背面側から塞ぐ塞ぎ板を設けたことを
特徴とする。
【0028】また、請求項4記載のふきん掛けは、請求
項3記載のふきん掛けにおいて、前記塞ぎ板が、前記ベ
ースに一体的に設けられていることを特徴とする。
【0029】さらに、請求項5記載のふきん掛けは、請
求項3または4記載のふきん掛けにおいて、前記ベース
と前記カバーとを取り付けるためのベースの取付部が前
記塞ぎ板を形成していることを特徴とする。
【0030】また、請求項6記載のふきん掛けは、請求
項3記載のふきん掛けにおいて、前記塞ぎ板が、前記ベ
ースとは別体に設けられていることを特徴とする。
【0031】さらにまた、請求項7記載のふきん掛け
は、請求項3記載のふきん掛けにおいて、前記塞ぎ板
が、前記ベースに一体的に設けられた第1の塞ぎ板と、
前記ベースとは別体に設けられた第2の塞ぎ板とからな
ることを特徴とする。
【0032】また、請求項8記載のふきん掛けは、請求
項7記載のふきん掛けにおいて、前記ベースと前記カバ
ーとを取り付けるためのベースの取付部が前記第1の塞
ぎ板を形成していることを特徴とする。
【0033】上記第4の目的を達成するために請求項9
記載のふきん掛けは、請求項3から8のうちいずれか1
項に記載のふきん掛けにおいて、前記塞ぎ板には、前記
アームの基端部に当接してアームががたつくのを防止す
る突部が設けられていることを特徴とする。
【0034】上記第5の目的を達成するために請求項1
0記載のふきん掛けは、請求項3から9のうちいずれか
1項に記載のふきん掛けにおいて、前記ベースの下部に
は、輪ゴム掛け用のフックが設けられていることを特徴
とする。
【0035】
【作用効果】請求項1記載の磁石取付構造によれば、ベ
ースに設けられた磁石取付用の枠部内に成形品の内側か
ら嵌め込んで装着された磁石は、第1のストッパにより
ベースの外側に抜け落ちるのが規制された状態で枠部内
に取り付けられることとなる。一方、ベースに固定され
るカバーには、第2のストッパが設けられているので、
この第2のストッパによって、ベースの内側に磁石が抜
け落ちるのが規制されることとなる。
【0036】すなわち、磁石は、第1のストッパと第2
のストッパとにより、ベースの外側へもベースの内側へ
も抜け落ちないように保持されることとなる。
【0037】したがって、成形品から磁石が脱落してし
まうことがない。
【0038】このような磁石の取付構造によれば、接着
剤等を用いていないので、耐久性に優れており、さら
に、従来のような背板をベースに設ける必要がなく、ま
た、接着剤等を用いずに磁石を成形品に取り付けること
ができるので、ベースの厚さを小さくすることができ
る。これにより、成形品のコンパクト化も実現される。
【0039】請求項2記載の磁石取付構造によれば、請
求項1記載の磁石取付構造において、磁石がヨークに取
り付けられており、このヨークがベースに装着される構
成となっているので、強い固着力が得られる。また、磁
石のみをベースに直接取り付けた場合に比べて、より確
実な取り付けを実現することができる。
【0040】請求項3記載のふきん掛けによれば、請求
項1または2記載の磁石取付構造を用いたふきん掛けで
あって、ふきん掛け用のアームを挿通するための窓部が
塞ぎ板によって塞がれるようになっているので、カバー
の内側にある磁石が、窓部に露出するのを防止すること
ができる。
【0041】したがって、ふきん掛けの美的外観が損な
われてしまうことがない。特に、請求項2記載の磁石取
付構造を用いたふきん掛けにおいては、金属製の目立ち
易いヨークが窓部から露出してしまうのを防止すること
ができるので、より一層効果的である。
【0042】また、このような塞ぎ板を用いることによ
り、台所回りの水がヨークに直接かかるのを防止するこ
とができるという利点もある。
【0043】請求項4記載のふきん掛けによれば、請求
項3記載のふきん掛けにおいて、塞ぎ板がベースに一体
的に設けられているので、ベースの装着とともに窓部が
塞がれることとなり組み立てが容易であるという利点が
ある。
【0044】請求項5記載のふきん掛けによれば、請求
項3または4記載のふきん掛けにおいて、ベースとカバ
ーとを取り付けるためのベースの取付部が塞ぎ板を形成
しているので、ベースとカバーとの取付構造をシンプル
なものとすることができる。
【0045】すなわち、ベースに取付部を形成すると、
塞ぎ板が同時に形成されるから、塞ぎ板を別個にわざわ
ざ設ける必要がない。これにより、成形品のコンパクト
化も図ることができる。
【0046】請求項6記載のふきん掛けによれば、請求
項3記載のふきん掛けにおいて、塞ぎ板がベースとは別
体に設けらているので、ベースの装着とは切り離して窓
部に塞ぎ板を取り付けることができる。したがって、設
計上、磁石の大きさやその取付位置の選択を比較的自由
に行なうことができる。
【0047】これにより、ベースに比較的大きな磁石を
取り付けることも可能で、より強力な固着力を備えたふ
きん掛けを形成することもできる。
【0048】請求項7記載のふきん掛けによれば、請求
項3記載のふきん掛けにおいて、塞ぎ板が、ベースに一
体的に設けられた第1の塞ぎ板と、ベースとは別体に設
けられた第2の塞ぎ板とからなっているので、第1の塞
ぎ板と第2の塞ぎ板との組み合わせにより窓部を塞ぐこ
とができ、磁石の様々なレイアウトにも柔軟に対応する
ことができる。
【0049】請求項8記載のふきん掛けによれば、請求
項7記載のふきん掛けにおいて、ベースとカバーとを取
り付けるためのベースの取付部が第1の塞ぎ板を形成し
ているので、請求項7記載の作用効果に加えて、組み立
てが容易であるという作用効果が得られる。
【0050】請求項9記載のふきん掛けによれば、請求
項3から9のうちいずれか1項に記載のふきん掛けにお
いて、塞ぎ板には、アームの基端部に当接してアームが
がたつくのを防止する突部が設けられているので、アー
ムのスムーズな回動を実現することができる。
【0051】請求項10記載のふきん掛けによれば、請
求項3から9のうちいずれか1項に記載のふきん掛けに
おいて、輪ゴム掛け用のフックが下部に設けられている
ので、ユーザにおいて別途専用の輪ゴム掛けを購入して
設置する必要がなくなり、、狭い台所スペースの有効利
用を図ることができる。
【0052】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0053】図1は本発明に係る磁石取付構造の一実施
例を示す分解斜視図、図2(a)はこの取付構造を用い
たふきん掛けの正面図、図2(b)は同じく左側面図、
図2(c)は同じく背面図、図2(d)は図2(b)を
正面とした場合の平面図、図2(e)は図2(b)を正
面とした場合の底面図、図3(a)は図2(a)のIII
a−IIIa断面図、図3(b)は要部の拡大断面図、図
3(c)はカバーの拡大背面図、図3(d)は第2の塞
ぎ板を示す斜視図、図3(e)は図3(a)におけるII
Ie−IIIe断面図である。
【0054】図1において、10は長四角形状に形成さ
れた磁石である。11は磁石10に取り付けられたヨー
クであり、磁石10よりも若干縦長に形成されている。
12は合成樹脂製のベース、12aはこのベース12に
設けられた磁石取付用の枠部である。磁石10はヨーク
11に取り付けられ、ベース12の正面側12bから枠
部12a内に嵌め込まれて装着される。
【0055】12c,12cは枠部12aの上部と下部
とに対向して設けられた第1のストッパであり、図3
(b)に示すように、磁石10が枠部12a内に嵌め込
まれた状態で、ヨーク11の上下端11a,11aがそ
れぞれ係合するようになっている。これにより、磁石1
0はベース12の外側12dに抜け落ちるのが規制され
ている。
【0056】枠部12aの厚さtは、ヨーク11の厚さ
t1よりも若干薄く形成されており、ヨーク11の端面
11eは、図3(b)に示すように、枠部12aの背面
から多少突出するようになっている。
【0057】13は磁石10とヨーク11とに被せて張
り付けられた傷防止用の保護テープである。
【0058】本実施例のふきん掛けは、図2,3の各図
に示すように、ベース12と、このベース12に取り付
けられる合成樹脂製のカバー20と、このカバー20に
設けられた窓部20aと、この窓部20aに挿通されて
左右方向回動自在に支持されたふきん掛け用のアーム2
1と、窓部20aを塞ぐ第1,第2の塞ぎ板25,30
とからなっている。
【0059】ベース12の枠部12aには、上述した取
付構造により、磁石10が取り付けられている。図1に
示すように、ベース12の下部の正面側12bには、ベ
ース12とカバー20とを取り付けるための取付部を兼
ねる第1の塞ぎ板25が一体的に設けられている。この
第1の塞ぎ板25は、後に説明するカバー20のレール
23,23に嵌まり込むことが可能な平板状に形成され
ており、レール23,23に嵌まり込んだ状態で、窓部
20aの大半を塞ぐ大きさに形成されている。
【0060】図2(a),図3(a)において、40は
ベース12の下部に一体的に設けられたフックであり、
カバー20の下部に形成された突出部41と対になって
輪ゴム掛けを形成する。
【0061】カバー20の窓部20aは、長四角形状と
なっており、アーム21が3本まとめて背面側から挿通
される大きさに形成されている。窓部20aの前面側上
下縁には、図3(a),(c)に示すように、アーム2
1の基端部21aを支持するための支持部22,22が
設けられている。窓部20aの背面側の左右縁部には、
図3(c)および(e)に示すように、レール23,2
3が設けられている。このレール23,23は、カバー
20にベース12を取り付けるときのカバー20側の取
付部となっている。
【0062】図3(b),(c)において、27はカバ
ー20の内面に形成された第2のストッパであり、磁石
10のヨーク11に内側から当接して、磁石10がベー
ス12の内側に抜け落ちるのを防止するようになってい
る。
【0063】前述したレール23,23もこの第2のス
トッパ27と同様の役割を兼ね備えたものとなってお
り、磁石10のヨーク11に当接するようになってい
る。なお、前述した第1のストッパ12c、第2のスト
ッパ27およびレール23,23は、磁石10のヨーク
11に必ずしも強く当接する必要はなく、磁石10がベ
ース12の外側または内側へ抜け落ちない程度の若干の
隙間をもって当接するものでも良い。このようにストッ
パとヨーク11との間に若干の隙間をもたせた場合に
は、磁石10が成形品に対して多少揺動することが可能
となり、緩やかな凹凸のある壁面に対しても磁石10を
固着させることが可能となる。
【0064】アーム21の基端部21aには、従来例と
同様に、窓部20aの上下縁の支持部22に係合するピ
ン26が挿通されている。
【0065】30はベース12と別体に設けられた第2
の塞ぎ板であり、ベース12の第1の塞ぎ板25と組み
合わされて窓部20aを塞ぐようになっている。
【0066】上述した第1の塞ぎ板25とこの第2の塞
ぎ板30との正面側には、互いに連なる突部31が設け
られている。この突部31は、図3(e)に示すよう
に、窓部20aの支持部22,22に支持されたアーム
21の基端部21aに当接して、アーム21ががたつく
のを抑えるようになっている。
【0067】次に、上述したふきん掛けの組み立てを説
明する。
【0068】初めに、磁石10が取り付けられたヨーク
11を、ベース12の正面側12bからベース12の枠
部12aへ嵌め込んで装着する。すると、第1のストッ
パ12c,12cがヨーク11の上下端11a,11a
に係合し、磁石10はベース12の外側12d(背面
側)に抜け落ちるのが規制された状態で取り付けられ
る。
【0069】次いで、カバー20の背部側から窓部20
aにアーム21を挿通し、アーム21の基端部21aに
通したピン26の両端を支持部22,22に嵌め込む。
【0070】その後、第2の塞ぎ板30をレール23,
23に下方から嵌め込み、第2の塞ぎ板30を窓部20
aに装着する。その後、ベース12をカバー20の下方
から押し込むようにしてスライドさせる。すると、第1
の塞ぎ板25がレール23,23にきつく嵌まり込み、
ベース12とカバー20とが結合される。これと同時
に、窓部20aが第1の塞ぎ板25と第2の塞ぎ板30
とにより塞がれることとなる。
【0071】このようにして、ふきん掛けが組み立てら
れる。
【0072】上述したふきん掛けによれば、ベース12
の枠部12a内に成形品の内側から嵌め込んで装着され
た磁石10は、第1のストッパ12c,12cによりベ
ース12の外側12d(背面側)に抜け落ちるのが規制
された状態で枠部12a内に取り付けられることとな
る。一方、ベース12に固定されるカバー20には、第
2のストッパ27が設けられているので、この第2のス
トッパ27によって、ベース12の内側(前面側12
b)に磁石10が抜け落ちるのが規制されることとな
る。
【0073】すなわち、磁石10は、第1のストッパ1
2c,12cと第2のストッパ27とにより、ベース1
2の外側へもベース12の内側へも抜け落ちないように
保持されることとなる。
【0074】したがって、成形品から磁石10が脱落し
てしまうことがない。
【0075】このような磁石取付構造によれば、接着剤
等を用いていないので、耐久性に優れており、さらに、
従来のような背板をベース12に設ける必要がなく、ま
た、接着剤等を用いずに磁石12を成形品に取り付ける
ことができるので、ベース12の厚さを小さくすること
ができる。これにより、成形品のコンパクト化も実現さ
れる。
【0076】また、磁石10はヨーク11に取り付けら
れており、このヨーク11がベース12の枠部12aに
装着される構成となっているので、構造体等の壁面等へ
の強い固着力が得られる。また、磁石10のみをベース
12の枠部12aに直接取り付けた場合に比べて、より
確実な取り付けを実現することができる。
【0077】さらに、カバー20の窓部20aは、第1
の塞ぎ板25と第2の塞ぎ板30とによって塞がれるよ
うになっているので、カバー20の内側にある磁石10
が、窓部20aに露出するのを防止することができる。
【0078】したがって、ふきん掛けの美的外観が損な
われてしまうことがない。特に、金属製の目立ち易いヨ
ーク11が窓部20aから露出すると美感が著しく損な
われることとなるが、本実施例によれば、そのような事
態を防止することができる。
【0079】また、このような塞ぎ板を用いることによ
り、台所回りの水がヨーク11に直接かかるのを防止す
ることができるという利点もある。
【0080】本実施例のふきん掛けにおいては、ベース
12とカバー20とを取り付けるためのベース12の取
付部が第1の塞ぎ板25を形成しているので、ベース1
2とカバー20との取付構造をシンプルなものとするこ
とができる。
【0081】すなわち、ベース12に取付部を形成する
と、第1の塞ぎ板25が同時に形成されるから、第1の
塞ぎ板25を別個にわざわざ設ける必要がない。これに
より、成形品のコンパクト化を図ることができる。
【0082】また、第1の塞ぎ板25がベース12に一
体的に設けられているので、ベース12の装着とともに
窓部20aが塞がれることとなり組み立てが容易である
という利点もある。
【0083】また、第1の塞ぎ板25と第2の塞ぎ板3
0との組み合わせにより、窓部20aが塞がれるので、
磁石10の様々なレイアウトにも柔軟に対応することが
できる。例えば、本実施例のように、磁石10の装着位
置と窓部20aの形成位置とが部分的に重なるようなレ
イアウトを採用し、かつ、ベース12とカバー20とを
強固に結合すべく塞ぎ板25を強固に構成した場合に、
仮に、第1の塞ぎ板25と第2の塞ぎ板30とをベース
12に一体的に形成したとすると、これが枠部12aの
磁石装着口にはみ出すこととなり、結局、磁石10が装
着できなくなくなるという弊害が生じる。これに対し、
本実施例によれば第2の塞ぎ板30を第1の塞ぎ板25
と別体にし、これら第1の塞ぎ板25と第2の塞ぎ板3
0とを組み合わせることにより、上記弊害を除去するこ
とができる。
【0084】さらに、第1の塞ぎ板25と第2の塞ぎ板
30には、アーム21の基端部21aに当接してアーム
21ががたつくのを防止する突部31がそれぞれ設けら
れているので、アーム21のスムーズな回動を実現する
ことができる。
【0085】また、輪ゴム掛け用のフック40が下部に
設けられているので、輪ゴムを引っ掛けて保持すること
ができ、他に専用の輪ゴム掛けを設ける必要がなく、狭
い台所スペースの有効利用を図ることができる。
【0086】図4は本発明に係るふきん掛けの他の実施
例を説明するためのベースの斜視図である。
【0087】本実施例が前記実施例と異なるところは、
ベース60に一体的に大きな塞ぎ板61を設け、この塞
ぎ板60一つで窓部20aを塞ぐようにした点にある。
【0088】このようなベース60を用いたふきん掛け
によれば、部品点数を少なくすることができ、組み立て
の簡素化を図ることができるという利点がある。
【0089】図5は本発明に係るふきん掛けの他の実施
例を説明するための塞ぎ板の斜視図である。
【0090】本実施例が前記実施例と異なるところは、
ベース12とは別体に設けた塞ぎ板70で窓部20aを
塞いだ点にある。
【0091】本実施例のように、塞ぎ板70すべてをベ
ース12とは別体とすることにより、ベース12の装着
とは切り離して窓部20aに塞ぎ板70を取り付けるこ
とができる。したがって、ベース12における磁石10
のレイアウトを比較的自由に行なうことができるという
利点がある。
【0092】これにより、ベース12に比較的大きな磁
石を取り付けることも可能で、より強力な固着力を備え
たふきん掛けを形成することもできる。
【0093】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁石取付構造の一実施例を示す分
解斜視図。
【図2】(a)はこの取付構造を用いたふきん掛けの正
面図、図2(b)は同じく左側面図、図2(c)は同じ
く背面図、図2(d)は図2(b)を正面とした場合の
平面図、図2(e)は図2(b)を正面とした場合の底
面図。
【図3】(a)は図2(a)のIIIa−IIIa断面図、図
3(b)は要部の拡大断面図、図3(c)はカバーの拡
大背面図、図3(d)は第2の塞ぎ板を示す斜視図、図
3(e)は図3(a)におけるIIIe−IIIe断面図。
【図4】本発明に係るふきん掛けの他の実施例を説明す
るためのベースの斜視図。
【図5】本発明に係るふきん掛けの他の実施例を説明す
るための塞ぎ板の斜視図。
【図6】従来の磁石取付構造を示す分解斜視図。
【図7】従来の磁石取付構造を用いたふきん掛けの分解
斜視図。
【図8】同じく背面側から見た斜視図。
【符号の説明】
10 磁石 11 ヨーク 12c 第1のストッパ 12 ベース 12a 枠部 20 カバー 20a 窓部 21 アーム 21a 基端部 25 第1の塞ぎ板 27 第2のストッパ 30 第2の塞ぎ板 31 突部 40 フック

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、このベースに固定されるカバ
    ーとからなる成形品に磁石を取り付けるための磁石取付
    構造であって、前記ベースに設けられた磁石取付用の枠
    部と、成形品の内側から前記枠部内に嵌め込まれて装着
    される磁石と、前記枠部に設けられ、前記磁石がベース
    の外側に抜け落ちるのを規制する第1のストッパと、前
    記カバーに設けられ前記磁石がベースの内側に抜け落ち
    るのを規制する第2のストッパとを備え、前記磁石は、
    前記ベースにカバーが固定された状態で、前記第1,第
    2のストッパによりベースとカバーとの間に保持される
    ことを特徴とする磁石取付構造。
  2. 【請求項2】 前記磁石はヨークに取り付けられてお
    り、このヨークが前記枠部に装着される構成となってい
    ることを特徴とする請求項1記載の磁石取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁石取付構造を
    用いたふきん掛けであって、前記カバーに設けられた窓
    部と、前記カバーの背面側から前記窓部に挿通されて、
    左右方向回動自在に支持されるふきん掛け用のアームと
    を備え、前記窓部を背面側から塞ぐ塞ぎ板を設けたこと
    を特徴とするふきん掛け。
  4. 【請求項4】 前記塞ぎ板が、前記ベースに一体的に設
    けられていることを特徴とする請求項3記載のふきん掛
    け。
  5. 【請求項5】 前記ベースと前記カバーとを取り付ける
    ためのベースの取付部が前記塞ぎ板を形成していること
    を特徴とする請求項3または4記載のふきん掛け。
  6. 【請求項6】 前記塞ぎ板が、前記ベースとは別体に設
    けられていることを特徴とする請求項3記載のふきん掛
    け。
  7. 【請求項7】 前記塞ぎ板が、前記ベースに一体的に設
    けられた第1の塞ぎ板と、前記ベースとは別体に設けら
    れた第2の塞ぎ板とからなることを特徴とする請求項3
    記載のふきん掛け。
  8. 【請求項8】 前記ベースと前記カバーとを取り付ける
    ためのベースの取付部が前記第1の塞ぎ板を形成してい
    ることを特徴とする請求項7記載のふきん掛け。
  9. 【請求項9】 前記塞ぎ板には、前記アームの基端部に
    当接してアームががたつくのを防止する突部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項3から8のうちいずれか
    1項に記載のふきん掛け。
  10. 【請求項10】 輪ゴム掛け用のフックが下部に設けら
    れていることを特徴とする請求項3から9のうちいずれ
    か1項に記載のふきん掛け。
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