JP2000247311A - シール式包装機 - Google Patents

シール式包装機

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JP2000247311A
JP2000247311A JP11052154A JP5215499A JP2000247311A JP 2000247311 A JP2000247311 A JP 2000247311A JP 11052154 A JP11052154 A JP 11052154A JP 5215499 A JP5215499 A JP 5215499A JP 2000247311 A JP2000247311 A JP 2000247311A
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JP
Japan
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carrier
tray
seal
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stage
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Application number
JP11052154A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Asari
達也 浅利
Susumu Matsuda
進 松田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Publication of JP2000247311A publication Critical patent/JP2000247311A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きさや形状が異なるトレイの場合にも簡単
に対処することができ、しかも軽く操作することができ
るシール式包装機を提供する。 【解決手段】 本体2に設定した装填・取り出しステー
ジとシールステージとの間を移動可能なキャリア3と、
キャリアに着脱可能な状態で取り付けられトレイホルダ
6と、シールステージの上方に昇降可能な状態で設けら
れ、下降した状態で、トレイ保持部のトレイ上に載せら
れたシール材に当接して該シール材をトレイの開口縁部
に止着するシーラー部7とを備え、本体には、装填・取
り出しステージとシールステージとの間に走行路を設
け、キャリアには走行路上を走行する車輪11を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、惣菜などを入れた
トレイの上にシール材を載せ、このシール材をトレイの
上面開口に止着してシールするシール式包装機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】豆腐などのように工場で大量生産する食
品の場合には、トレイの上面を透明シートで封止した状
態で流通過程にのせ、またこの状態で陳列する。一方、
スーパーマーケットや小売店などにおいて調理した惣菜
などを包装する場合や、消費者が自分の手で選んだ惣菜
等を容器に入れて持ち帰る場合、少量生産であるが故
に、工場と同じ様に機械を使用して包装することが困難
である。このため、従来は、惣菜等の商品をトレイに入
れ、このトレイ全体を透明な包装フィルムにより包むこ
とにより包装していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレイ
全体を包装フィルムで包み込むと体裁が好ましくない。
また、従来の加熱シール式包装機はその殆どが大量処理
を前提として開発されているため、大型で広いスペース
がないと設置することができない。
【0004】また、小型の加熱シール式包装機も開発さ
れているが、実際にはトレイの大きさ、形状が異なるも
のが多種存在するので、トレイの種類ごとにアタッチメ
ントを準備しておくことが必要であり、また、このアタ
ッチメントが重いので交換作業が面倒であった。さら
に、小型の加熱シール式包装機では、トレイを装填する
装填位置から加熱シールする加熱位置までアタッチメン
トを移動し、加熱シールが終了したならば再び装填位置
まで戻さなければならないので、アタッチメントの移動
操作が大きな負担となる。特に、非力な女性店員にとっ
ては、重いアタッチメントの移動操作を繰り返し行なう
ことは重労働である。
【0005】本発明は、上記した事情に鑑み開発された
もので、その目的は、大きさや形状が異なるトレイの場
合にも簡単に対処することができ、しかも軽く操作する
ことができるシール式包装機を提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、本体に設定した装填・取り出しステージとシールス
テージとの間を移動可能なキャリアと、このキャリアに
着脱可能な状態で取り付けられ、トレイを保持するトレ
イ保持部を有するトレイホルダと、上記シールステージ
の上方に昇降可能な状態で設けられ、下降した状態で、
トレイ保持部のトレイ上に載せられたシール材に当接し
て該シール材をトレイの開口縁部に止着するシーラー部
と、を備え、前記本体にまたはキャリアの一方に走行路
を設け、他方には車輪を備えたことを特徴とするシール
式包装機である。
【0007】請求項2に記載のものは、キャリアがシー
ルステージに位置した状態で、車輪が落下して浮遊状態
となる車輪落下部を走行路に形成したことを特徴とする
請求項1に記載のシール式包装機である。
【0008】請求項3に記載のものは、車輪を複数設
け、各車輪の走行軌跡が重ならないように車輪の取付位
置を車輪の軸方向に異ならせたことを特徴とする請求項
2に記載のシール式包装機である。
【0009】請求項4に記載のものは、前記車輪落下部
の装填・取り出しステージ側端部の位置を走行方向にそ
れぞれ異ならせたことを特徴とする請求項3に記載のシ
ール式包装機である。
【0010】請求項5に記載のものは、キャリアに対し
て上下動可能な状態で車輪を設けるとともに、弾性力に
より車輪をキャリアの下面から突出させる付勢部材を設
け、常態では車輪がキャリアの下面から突出して走行路
上を走行可能とし、シーラー部の下降によりキャリアが
押圧されて車輪が相対的に上昇することによりキャリア
の下面が本体側に接するようにしたことを特徴とする請
求項2に記載のシール式包装機である。
【0011】請求項6に記載のものは、本体に設定した
装填・取り出しステージとシールステージとの間を移動
可能なキャリアと、このキャリアに着脱可能な状態で取
り付けられ、トレイを保持するトレイ保持部を有するト
レイホルダと、上記シールステージの上方に昇降可能な
状態で設けられ、下降した状態で、トレイ保持部のトレ
イ上に載せられたシール材に当接して該シール材をトレ
イの開口縁部に止着するシーラー部と、を備え、前記本
体には、キャリアを支持する複数のローラを装填・取り
出しステージとシールステージとの間に設け、シールス
テージに位置する前記キャリアを支持するローラは、上
下動可能であって付勢材の弾性力により上方に付勢され
た昇降ローラにより構成し、常態では昇降ローラが上昇
してキャリアを移動可能な状態で支持し、シーラー部の
下降によりキャリアが押圧されて昇降ローラが下降する
ことによりキャリアの下面が本体側に接するようにした
ことを特徴とするシール式包装機である。
【0012】請求項7に記載のものは、駆動源の駆動力
を伝達する駆動力伝達機構を本体の一側に設け、この駆
動力伝達機構により直線運動を行なうスライダとキャリ
アとを連結部材により連結するとともに、連結部材に対
してキャリアを着脱可能とし、キャリアを本体から取り
外し可能としたことを特徴とする請求項1から6のいず
れかに記載のシール式包装機である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1はシール式包装機1の正面
図、図2は本体2の装填・取り出しステージにキャリア
3を引き出した状態における右側面図、図3は本体2の
シールステージに移動させた状態における右側面図、図
4はキャリア3を装填・取り出しステージに移動した状
態における一部欠截平面図、図5はキャリア3の斜視図
である。
【0014】シール式包装機1は、本体2と、本体2の
手前側に設定した装填・取り出しステージとその奥に設
定したシールステージとの間を移動可能なキャリア3
と、このキャリア3に着脱可能な状態で取り付けられて
トレイ4を保持するトレイ保持部5を有するトレイホル
ダ6と、上記シールステージの上方に昇降可能な状態で
設けられ、下降した状態で、トレイ保持部5に保持され
たトレイ4上に載せられたフィルム状のシール材に当接
して該シール材をトレイ4の開口縁部に止着するシーラ
ー部7と、このシーラー部7を昇降するとともに上記キ
ャリア3を移動する駆動源としてのモータ8などから概
略構成されている。
【0015】先ず、キャリア3について説明する。本実
施形態のキャリア3は、図1から図5に示すように、断
面略コ字状の金属材を四角形に組んだ基枠9の上端に、
トレイホルダ6を嵌合して保持する開口部を開設した額
縁状の上面板10を固定し、左右の側壁部の下部に車輪
11を取り付けた枠体状の台車であり、基枠9のシール
ステージ側下部に、係合部としての係合孔12を開設し
た接続片13を内側に向けてほぼ水平方向に延設してあ
る。このキャリア3には4つの車輪11を取り付ける
が、各車輪11の走行軌跡が重ならないように、車輪1
1の取付位置を車輪11の軸方向に異ならせる。具体的
には、図1に示すように、左右の側壁部の外側に手前の
車輪11を取り付け、当該側壁の内側に奥の車輪11を
取り付ける。
【0016】このキャリア3に取り付けるトレイホルダ
6は、図1および図5に示すように、キャリア3の開口
部内に丁度嵌合する大きさに成形したアルミニウム製の
板材であり、本実施形態では2つのトレイ4を同時に装
填できるように、トレイ4の形状に応じた大きさと形状
の貫通開口部をトレイ保持部5として左右に2つ開設し
てある。トレイ保持部5の貫通開口部は、本実施形態で
は、開口内周縁のほぼ中央に、開口部の内側に向けて僅
かに突出する凸部14を形成してある。
【0017】ここでトレイ4について説明する。トレイ
4は、例えば紙材をプレス成型することにより皿状、或
は上面が開口した箱状に成型された部材であり、上面開
口の開口縁部が外側に向かって鍔状に整形されており、
いずれの形状においても開口縁部と底面部との間の側壁
面には逆テーパー(底部側よりも開口縁部側が外側に倒
れる傾斜面)が付けられている。したがって、トレイ4
を貫通開口部状のトレイ保持部5内に嵌合すると、大き
さと形状が適正であれば、トレイ4の側壁面がトレイ保
持部5の開口内周縁に当たって支持され、しかも開口内
周縁に前記凸部14が突出しているので、トレイ4は側
壁面が凸部14によって少し内側に押圧され、これによ
り開口縁部7が内側に彎曲され、したがって上面開口の
面積が少し減少する。そして、この装填状態では、トレ
イ4の上端開口縁部がトレイホルダ6の上面に載る。
【0018】そこで、この開口縁部が載る部分、即ち、
各トレイ保持部5の開口縁を囲繞するように溝を形成
し、この溝内に、ゴム等の弾性線材からなるクッション
部材16を嵌合して上面から少し上方に突出させ、この
突出部分で上記トレイ4の開口縁部を受け止めるように
構成する。
【0019】また、このクッション部材16の外側に、
開口縁の形状に沿って昇降可能なピン材15を複数突設
する。このピン材15は、トレイ4の開口縁部上に載せ
たシール材の位置を適正に保ち易くする位置決めピンと
して作用するので、トレイ保持部5内にトレイ4を装填
(セット)した状態で、トレイ4の開口縁部の外周縁の
少し外側にピン材15の外周面が位置し、尚且つトレイ
4の上にシール材を載せた状態の高さよりも少し上方に
突出するように突出長さを設定し、常態ではこの突出長
さで突出するようにスプリング(図示せず)により付勢
する。なお、本実施形態では2つのトレイ4を左右に装
填し、両トレイ4にシール材を別個に載せるので、間に
配置したピン材15は、左右両方のシール材の位置決め
を兼ねている。
【0020】本体2は、図1から図3に示すように、金
属板材などにより筺体としたものであり、手前側の領域
を装填・取り出しステージとして設定するとともに、そ
の奥側の領域をシールステージとして設定した下部筺体
部2aと、シールステージの上方に設けたシーラー部7
等を収納する上部筺体部2bとからなり、一側(図1中
右側)に、キャリア3を移動する駆動力伝達機構を集中
して設けてある。
【0021】上部筺体部2bは、前面に操作パネル20
を有し、この操作パネル20に、電源スイッチ21、パ
イロットランプ22、温度表示部23、温度設定操作部
24などを配置し、操作パネル20の裏側に、モータ8
などを制御する制御装置(図示せず)を収納してある。
【0022】一方、下部筺体部2aは、上面開放の浅い
箱状体であり、装填・取り出しステージの上面にはこの
部分を覆う蓋材25を開閉可能に設け、図4および図6
に示すように、板状の底面部26には、装填・取り出し
ステージとシールステージとの間を結ぶ走行路27を前
後方向に形成し、この走行路27上をキャリア3に設け
た車輪11が転動してキャリア3が装填・取り出しステ
ージとシールステージとの間を往復移動できるように構
成してある。そして、走行路27の最も奥の部分、即
ち、キャリア3がシールステージに移動した状態でキャ
リア3の車輪11が落下して浮遊状態となる車輪落下部
29を形成してある。
【0023】本実施形態における車輪落下部29は、図
6および図7に示すように、車輪11の幅よりも幅広な
凹溝を走行路27に形成することにより構成し、この凹
溝の装填・取り出しステージ側の部分を傾斜面30とす
ることにより車輪11が円滑に落下・脱出できるように
構成してある。なお、凹溝は、落下した車輪11が浮遊
して底面部26がキャリア3の下面に直接当たって支え
る状態に変換するために、キャリア3の下面から下方に
突出した車輪11の突出寸法よりも深く形成する。本実
施形態では、車輪11の突出寸法が1mmなので、凹溝の
深さを1.5mmに設定してある。なお、車輪落下部29
は、落下した車輪11を浮遊状態とすることができれば
凹溝でなくてもよく、例えば貫通穴として形成してもよ
い。
【0024】そして、キャリア3には前後左右の4箇所
に車輪11を設け、各車輪11の走行軌跡が重ならない
ように車輪11の取付位置を車輪11の軸方向に異なら
せてあるので、4本の走行路27が平行に形成され、各
走行路27に車輪落下部29が形成される。さらに、本
実施形態では、各車輪11が落下・脱出する時期を異な
らせるために、シールステージに停止したキャリア3の
車輪11の位置から傾斜面30までの寸法を少しずつ異
ならせてある。これにより、すべての車輪11が凹溝か
ら脱出する際の抵抗力と衝撃を軽減している。
【0025】また、下部筺体部2aには、シール処理が
終了したトレイ4を取り出す際に、トレイ4をリフトす
るリフト機構を設けてある。このリフト機構は、図5に
示すように、装填・取り出しステージの底面部26に揺
動可能な状態で軸着した板状の揺動部材31と、下部筺
体部2aの前面壁部のほぼ中央に回動自在な状態で挿通
した操作軸32と、下部筺体部2aの外部に突出した操
作軸32の端部に取り付けた操作ハンドル33と、装填
・取り出しステージ側に突出した操作軸32の端部には
固定した偏心カム34とからなり、揺動部材31の手前
側端部の上方に偏心カム34が位置する。
【0026】揺動部材31は、前後方向の中央よりも手
前の部分を軸35により底面部26に軸着されており、
常態では自重により奥側の端部を下降した状態で停止し
ている。そして、この揺動部材31の奥側端部には、リ
フト部としてのリフトローラ36を両端に有する軸37
を左右方向に向けて取り付け、各リフトローラ36がト
レイ4の中央よりも左右一側に偏った位置に当たるよう
に位置決めされている。
【0027】そして、操作ハンドル33と偏心カム34
との位置関係は、図8に示すように、操作ハンドル33
の突出部分を横向きにした第1状態(常態)では偏心カ
ム34が揺動部材31を押圧しない状態とする。したが
って、この操作ハンドル33を約90度回動して第2状
態にすると、すなわち操作ハンドル33の突出部分3
3′の一方を上に向けると、図9に示すように、偏心カ
ム34が回動して揺動部材31の手前の端部を下方に押
圧し、これにより揺動部材31を揺動して反対側の端部
が上昇する。このため、リフトローラ36が上昇してト
レイ4の底部を下方から押し上げることができる。
【0028】装填・取り出しステージを覆う蓋材25
は、奥側の側縁を軸40により本体2側に軸着すること
により開閉自在とし、手前を持ち上げて開いた状態で
は、図2に示すように、マグネット等の係止具41によ
り開放状態を維持でき、また、閉じた状態では図2およ
び図8に示すように、手前側の側縁が操作ハンドル33
に近接するように構成してある。そして、図2および図
3に示すように、下部筺体部2aに始動スイッチ42を
設け、蓋材25の下面に始動スイッチ42に作用する押
圧部43を設けてあるので、蓋材25を所定位置まで下
降して閉じると、押圧部43が始動スイッチ42に作用
して始動信号(例えば、「H」信号)を送出することが
できる。始動信号が送出されると、モータ8が始動して
キャリア3が移動し始めるが、これについては後で詳述
する。
【0029】一方、蓋材25を所定位置まで下降しない
場合には、押圧部43が始動スイッチ42に作用しない
ので、始動信号が送出されない。例えば、前記操作ハン
ドル33が横向きに戻されていない状態では、図10に
示すように、操作ハンドル33の突出部分33′に蓋材
25の手前側の側縁が当たってしまい、このため押圧部
43が始動スイッチ42に作用しない。したがって、操
作ハンドル33が横向きに戻されていない異常状態で蓋
材25を閉じても、始動信号が送出されることがなく、
安全性を確保することができる。同様に、後述する運転
中に、蓋材25を不用意に開いた場合にも、押圧部43
が始動スイッチ42から離れてしまい、信号の送出を停
止し、これにより運転が停止して安全性を確保すること
ができる。なお、蓋材25は、閉じた状態でも外部から
内部が見えるようにパンチングボードや透明材などによ
り構成することが望ましく、また、覗き窓を設けてもよ
い。
【0030】次に、キャリア3を移動する機構等につい
て説明する。本実施形態では、カムとリンク機構により
モータ8の回転力を水平方向の直線運動力に変換してキ
ャリア3を駆動する。具体的に説明すると、上部筺体部
2bの左右方向にカム軸44を両端の軸受45で支持し
た状態で設け、このカム軸44のほぼ中央に、後述する
シーラー部7を駆動するための押圧カム46を固定し、
本体2の右側壁から突出したカム軸44の端部にキャリ
ア3を移動するための溝カム47を固定し、この溝カム
47のプーリとモータ8のプーリとの間にタイミングベ
ルト等の無端ベルト49を掛け渡す。そして、本体2の
右側壁に沿ってリンク機構構成の駆動力伝達機構を設
け、溝カム47により発生する駆動力を駆動力伝達機構
を介して本体2下部のスライダ50に直線運動力として
伝達し、スライダ50とキャリア3との間を連結部材5
1により連結する。なお、駆動力伝達機構および溝カム
47は右側壁に設けたカバー内に収納する。
【0031】本実施形態では、図11に示すように、金
属板を屈曲して断面コ字状のスライダ50と、スライダ
50の上面から本体2の中央に向けて延出して先端を下
方に屈曲した連結部材51とを一体成形して構成し、連
結部材51の先端部分に係脱突起52を上向きに突設し
てある。そして、スライダ50の側面部に、上下方向を
規制する上下規制ローラ53を、下面に、左右方向を規
制する左右規制ローラ54をそれぞれ軸により回転自在
に取り付け、連結部材51の屈曲片にローラ55を軸に
より回転自在に取り付ける。
【0032】スライダ50を案内するレール56は、金
属板を屈曲した長尺材により構成し、本体2の側面に止
着する止着片56aの下端から外側に向けて上水平部5
6bを形成し、この上水平部56bの端縁から側面部5
6cを形成し、この側面部56cに、上下規制ローラ5
3が走行するガイド開口部57を長手方向に開設し、側
面部56cの下端から内側に向けて下水平部56dを形
成するとともに下水平部56dの側縁を上方に折り返し
て断面略コ字状の左右規制溝59を形成してある。そし
て、この左右規制溝59内にスライダ50の左右規制ロ
ーラ54を収納し、ガイド開口部57内に上下規制ロー
ラ53を嵌合する。
【0033】一方、連結部材51の先端を案内するレー
ル60は、金属板を断面クランク状に屈曲した長尺材で
あり、本体2の底面部26の下面に止着する止着片の側
縁を下方に屈曲し、この屈曲片の下端をほぼ水平方向に
屈曲して支持片を形成し、この支持片上を連結部材51
のローラ55が走行するように構成してある。
【0034】したがって、スライダ50と連結部材51
は、両レール56,60に案内されて僅かな力で前後方
向に円滑に移動することができる。
【0035】本体2の底面部26には、図4に示すよう
に、連結部材51の係脱突起52を貫通する長孔61を
前後方向に開設してある。したがって、本体2の内側に
突出した係脱突起52を装填・取り付けステージに位置
させ、この状態で蓋材25を開いて本体2の上面開口か
らキャリア3を下部筺体部2a内に入れると、キャリア
3の係合孔12内に係脱突起52を係合することができ
る。そして、この様にしてキャリア3の係合孔12内に
係脱突起52を係合すると、スライダ50とキャリア3
とが連結部材51を介して連結され、スライダ50を前
後方向に移動すると、これに伴ってキャリア3を前後方
向に一体的に移動させることができる。なお、係脱突起
52にベアリングを設けると、キャリア3の係合孔12
との嵌合、取り外しが円滑になる。
【0036】次に、駆動力伝達機構について説明すると
ともに、作業の手順を説明する。駆動力伝達機構は、図
2および図3に示すように、上端を本体2の右側壁に軸
着して途中に、溝カム47の溝62内に嵌合する突起状
カムフォロア63を有し、下端に長手方向の切欠部64
を有する略「T」字状の第1リンク片65と、下端をレ
ール56の後部に軸着して途中に突設した係合ピン66
を第1リンク片65の切欠部64に係合した略「く」字
状の第2リンク片69と、下端をスライダ50に軸着し
て上端を第2リンク片69の上端に軸着した略「く」字
状の第3リンク片70とからなる。そして、溝カム47
の溝62は、図3に示すように、略ハート形である。し
たがって、カムフォロア63がカム軸44に最も近付い
た状態では、図2に示すように、第3リンク片70の下
端が最も前進した位置に位置し、この位置がホームポジ
ションとなり、キャリア3は装填・取り出しステージで
停止する。
【0037】なお、溝カム47の外周面には溝状の停止
位置作用部71が形成されており、キャリア3がホーム
ポジションに位置する状態で、本体2に取り付けた停止
スイッチ72の突起状のアクチュエータが上記停止位置
作用部71内に嵌合して停止スイッチ72から停止信号
が制御装置に送出される。
【0038】トレイホルダ6のトレイ保持部5にトレイ
4をセットして各トレイ4上にシール材を載せてから蓋
材25を所定位置まで確実に閉じると、蓋材25の押圧
部43が始動スイッチ42に作用して始動信号(例え
ば、「H」信号)が制御装置に送出されるので、制御装
置がモータ8を始動して溝カム47を回転する。なお、
トレイ4をトレイ保持部5にセットするとトレイ4の側
面が凸部14に押圧されるので、開口縁部が僅かに狭め
られる。
【0039】溝カム47が回転すると、カムフォロア6
3が溝62に案内されて次第にカム軸44から離隔する
ので、第1リンク片65が上端を中心にして下端を後退
させる方向に回動し、この第1リンク片65の回動によ
り第2リンク片69が下端を中心にして上端を後退させ
る方向に回動して次第に起立する。第2リンク片69が
起立する方向に回動すると、第3リンク片70は第2リ
ンク片69によって上端を引き上げられるようにして後
退し、下端を大きく後退させる。したがって、第3リン
ク片70の下端に接続したスライダ50がレール56に
沿って後退し、これによりキャリア3がシールステージ
に向かって移動(後退)し始める。
【0040】なお、キャリア3が移動する様子は、蓋材
25を通して監視することができる。そして、キャリア
3が移動し始めてから蓋材25を不用意に開くと、始動
スイッチ42からの始動信号の送出が停止(例えば、
「H」信号から「L」信号に変換)するので、モータ8
が停止してキャリア3の移動が停止する。したがって、
誤って蓋材25を開いても安全である。また、シール材
の位置がずれた場合などの不都合を発見した場合、蓋材
25を開くだけでキャリア3を停止させることができ、
シール材の位置修正などを行なうことができる。
【0041】溝カム47がさらに回転すると、キャリア
3がさらに移動し、溝カム47が約60度回転した時点
でキャリア3がシールステージまで後退し、車輪11が
車輪落下部29内に落下し、キャリア3の下面が本体2
の底面部26に直接載る。なお、車輪11の走行軌跡は
重ならないので、車輪11は車輪落下部29内に落下す
るまでは、底面部26上を滑らかに転動する。したがっ
て、トレイ4内の内容物がこぼれでるなどの不都合は生
じない。
【0042】キャリア3がシールステージに到達しても
溝カム47は回転し続け、シーラー部7が下降し始め
る。シーラー部7は、図1に示すように、左右2つのト
レイ保持部5を覆い得る大きさの加熱板73を横長な昇
降横架部材74から吊り下げ、昇降横架部材74の左右
端部をガイドポスト75に沿って上下動可能に設けると
ともにガイドポスト75に嵌装したコイルスプリング7
6により上方に付勢し、昇降横架部材74の上面に設け
た受ローラ77をカム軸44の押圧カム46に下方から
当接して構成する。したがって、加熱板73は、常には
左右のコイルスプリング76の弾性力により上昇した状
態を維持している。
【0043】そして、カム軸44が所定角度、例えば約
60度回転すると、押圧カム46が受ローラ77をコイ
ルスプリング76の弾性力に抗して下降するので、昇降
横架部材74を下降することができ、これにより加熱板
73も下降する。加熱板73を下降すると、加熱板73
の下面がまずピン材15の上端に当接し、この状態で加
熱板73をさらに下降すると、ピン材15が加熱板73
に押圧されて加熱板73の下降に伴って下降する。した
がって、ピン材15が突出していても加熱板73の下降
に支障はない。
【0044】押圧カム46が約110度まで回転する
と、加熱板73を十分に下降することができ、シールス
テージで停止しているトレイ4上のシール材に当接す
る。なお、加熱板73は、昇降横架部材74に対して相
対的に上下動可能な状態で垂設されており、しかもコイ
ルスプリング78により下方に付勢された状態で吊り下
げられているので、トレイ4が多少傾斜していても下降
した加熱板73の下面がトレイ4の開口縁部の全周に亘
って確実に当接する。したがって、シール材をトレイ4
の開口縁部の全周に亘って確実に加熱接着することがで
きる。
【0045】また、加熱板73がトレイ4の開口縁部を
加熱押圧すると、キャリア3がこの押圧力を受けるが、
キャリア3の下面が本体2の底面部26に直接載ってい
るので、押圧力はキャリア3の下面から底面部26に直
接伝えられ、上記押圧力が車輪11に負荷として作用す
ることはない。したがって、押圧力が強力であっても、
この押圧力により車輪11や軸が損傷したり疲労するこ
とはない。
【0046】上記加熱シール処理は、カム軸44が約2
50度回転するまで行なわれ、それ以後は押圧カム46
の押圧が緩められるので、昇降横架部材74がコイルス
プリング76の弾性力により上昇し、これにより加熱板
73も上昇し、カム軸44が約300度回転した時点で
シーラー部7は初期状態に戻る。
【0047】カム軸44の回転が300度を越えると、
溝カム47の溝62がカム軸44側に近付く方向に屈曲
しているので、この溝62に案内されてカムフォロア6
3が次第にカム軸44に近付き、第1リンク片65が上
端を中心にして下端を前進させる方向に戻り回動し、こ
の第1リンク片65の戻り回動により第2リンク片69
が下端を中心にして上端を前進させる方向に戻り回動し
て次第に傾斜する。この様に、第2リンク片69が傾斜
する方向に戻り回動すると、第3リンク片70は第2リ
ンク片69によって上端を引き下げられるようにして前
進し、下端を大きく前進させる。したがって、第3リン
ク片70の下端に接続したスライダ50がレールに沿っ
て前進し、これによりキャリア3がシールステージから
装填・取り出しステージに向かって移動し始める。この
時、キャリア3の車輪11が車輪落下部29の傾斜面3
0を順次登るので、脱出抵抗は少なく、円滑に脱出する
ことができる。車輪11が車輪落下部29から脱出した
後は、車輪11の転動によりキャリア3は僅かな力で滑
らかに前進する。
【0048】そして、溝カム47が360度回転する
と、キャリア3がホームポジションである装填・取り出
しステージに戻り、溝カム47の外周に形成してある停
止位置作用部71内に停止スイッチ72のアクチュエー
タが嵌合し、停止スイッチ72から停止信号が制御装置
に送られ、この停止信号に基づいて制御装置がモータ8
を停止する。また、モータ8が停止すると、パイロット
ランプ22が赤色から緑色に変化するなどして、処理が
終了した旨を報知する。
【0049】モータ8が停止したならば蓋材25を開
き、操作ハンドル33を操作することによりリフト機構
によりトレイ4をリフトさせ、浮上したトレイ4の縁部
を持って容易に取り出すことができる。この様にして、
トレイ保持部5内に嵌合していたトレイ4を取り出す
と、トレイ4の形状復元力により縮小されていた開口縁
部が元の大きさに戻ろうとするので、この復元力により
シール材に張力が作用する。したがって、シール材はピ
ンと張った状態になる。
【0050】1回目のシール包装作業が終了して次のト
レイ4をシールする場合には、空いたトレイ保持部5内
に新たなトレイ4を装填するとともに、このトレイ4上
にシール材を載せる。この時、リフトローラ36が上昇
したままになっていればトレイ4を装填した時の高さで
気付くが、すなわちトレイ4が浮き上がって不自然な状
態であり、通常であれば気付く。しかしながら、不注意
等によって万一気付かなかった場合であっても、リフト
ローラ36が上昇していれば、前記したように、蓋材2
5を閉じても操作ハンドル33に当たって十分に下降し
ないので、始動スイッチ42が始動信号を送出すること
がなく、キャリア3が移動することはない。したがっ
て、トレイ4が浮き上がった状態で蓋材25を閉じて
も、トレイ4が上部筺体部2bに当たって破損してしま
ったり、内容物がこぼれて周囲を汚すなどのトラブルを
未然に防止することができる。
【0051】また、形状や大きさが異なるトレイ4のシ
ール包装を行う場合には、トレイホルダ6を取り外し、
新たにシール包装を行うトレイ4に適合したトレイ保持
部5を形成してあるトレイホルダ6に交換して行う。こ
の場合、トレイホルダ6は、トレイ保持部5を開設した
板材であり、従来に比較して軽量なので、女性や不慣れ
な人でも簡単且つ容易に交換することができる。
【0052】また、シール材が厚い場合、例えばフィル
ムに紙材を積層して体裁を向上させたシール材を使用す
る場合、加熱温度を高めて使用する。そして、積層シー
ル材は、温度や湿度の変化によりカールすることがある
が、蓋材25の下面にローラなどのシール材押圧部材7
9を設け、蓋材25を閉じた時にシール材押圧部材79
がシール材の上面を下方に押圧するように構成すると、
カールしたシール材が平らに修正されるので、キャリア
3が移動した際にシール材が途中で引っ掛かったり、位
置がずれたりするトラブルを未然に防止することができ
る。また、このシール材押圧部材79を設けると、夏期
に紙製のトレイ4が変形した場合にも対処することがで
きる。なお、シール材押圧部材は、前記したローラタイ
プに限らず、シール材を押えつける機能があればよく、
弾性を備えた前後方向の帯板材で構成してもよい。
【0053】トレイホルダ6のトレイ保持部5は、板材
に開口部を開設した構成に限定されるものではなく、ト
レイ4を保持することができればどのような構成でもよ
い。例えば、トレイホルダ6から立設した複数本の柱に
よりトレイ4を所定位置に保持するように構成してもよ
い。また、トレイ保持部5の開口内周面に形成する凸部
14は、トレイ4の側面に当接して開口縁部を自然状態
よりも内側に彎曲して上面開口の面積を小さくできれば
どのように構成してもよい。
【0054】また、シーラー部7は、シール材をトレイ
4の開口縁部に止着してシールできればどのような構成
でもよく、ヒーターによるヒートシールが簡易である
が、例えば超音波で止着する構成でもよい。
【0055】前記実施形態ではキャリア3に車輪11を
固定した状態で設けて移動抵抗を低減し、シールステー
ジでは車輪落下部29に車輪11を落下させてキャリア
3の下面を本体2の底面部26に直接載せて加圧力をキ
ャリア3の下面で受けるように構成したが、本発明はこ
れに限らない。例えば、図12に示すように、L字状の
レバー80とスプリング81とからなるサスペンション
を介して車輪11をキャリア3に対して上下動可能な状
態で設け、常態では、図12(a)に示すように、スプ
リング81の付勢力により車輪11がキャリア3の下面
から突出して走行路27上を走行可能とし、シーラー部
7の下降によりキャリア3が押圧されると、図12
(b)に示すように、車輪11が相対的に上昇すること
により、すなわちキャリア3が沈んでキャリア3の下面
が本体2側に接するように構成してもよい。このように
構成しても車輪11に大きな負荷が掛からないので、車
輪11の耐久性を高めることができる。なお、キャリア
3または本体2の一方に走行路27を設け、他方に車輪
11を備えればよい。
【0056】また、キャリア3に車輪11を設ける代わ
りに本体2側にローラを設け、このローラ上をキャリア
3が移動するように構成してもよい。例えば、本体2に
設定した装填・取り出しステージとシールステージとの
間を移動可能なキャリア3と、このキャリア3に着脱可
能な状態で取り付けられ、トレイ4を保持するトレイ保
持部5を有するトレイホルダ6と、上記シールステージ
の上方に昇降可能な状態で設けられ、下降した状態で、
トレイ保持部5のトレイ4上に載せられたシール材に当
接して該シール材をトレイ4の開口縁部に止着するシー
ラー部7とを備えることは前記実施形態と同様である
が、図13に示すように、本体2には、キャリア3を支
持する複数のローラ82を装填・取り出しステージとシ
ールステージとの間に設け、シールステージに位置する
前記キャリア3を支持するローラは、上下動可能であっ
てコイルスプリングなどの付勢材83の弾性力により上
方に付勢された昇降ローラ82′により構成し、常態で
は昇降ローラ82′が上昇してキャリア3を移動可能な
状態で支持し、シーラー部7の下降によりキャリア3が
押圧されて昇降ローラ82′が下降することによりキャ
リア3の下面が本体2の底面部26に接するように構成
してもよい。
【0057】この様に構成しても、キャリア3は小さな
力で円滑に移動することができ、シールステージのロー
ラ82′にはシール処理時の大きな押圧力が負荷として
掛かることがないので、ローラ82′の耐久性を高める
ことができる。
【0058】さらにまた、本発明に係るシール式包装機
1は、食品は勿論のこと内容物の種類に拘らず使用する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。請求項1の発明によれば、本体また
はキャリアの一方に走行路を設け、他方に車輪を備える
ので、キャリアを小さな力で円滑に移動することができ
る。したがって、キャリアの移動が容易であり、手動で
移動する場合に操作が楽であることは勿論のこと、キャ
リアの移動を電動化した場合でも装置のコンパクト化を
図ることができる。また、キャリアの移動が円滑になる
と、トレイ内の内容物がこぼれ出て周囲を汚すなどのト
ラブルの発生を低減することができる。
【0060】請求項2の発明によれば、キャリアがシー
ルステージに位置した状態で、車輪が落下して浮遊状態
となる車輪落下部を走行路に形成したので、キャリアに
大きな加圧力が加えられても、この加圧力が車輪に負荷
として作用することを防止することができる。したがっ
て、車輪の耐久性を向上させることができ、また、大き
く頑強な車輪でなくても使用することができる。
【0061】請求項3の発明によれば、車輪を複数設
け、各車輪の走行軌跡が重ならないように車輪の取付位
置を車輪の軸方向に異ならせたので、キャリアの移動距
離が前後の車輪の間隔よりも長くても、車輪が途中で他
の車輪落下部に落下することがない。したがって、キャ
リアがシールステージまで移動する間に余分な衝撃が加
えられることを防止でき、内容物がこぼれ出るなどのト
ラブルの発生を抑制できる。
【0062】請求項4の発明によれば、車輪落下部の装
填・取り出しステージ側端部の位置を走行方向にそれぞ
れ異ならせたので、車輪落下部から車輪が脱出する際の
衝撃や抵抗を減少がことをできる。したがって、キャリ
アの移動が円滑となる。
【0063】請求項5の発明によれば、キャリアに対し
て上下動可能な状態で車輪を設けるとともに、弾性力に
より車輪をキャリアの下面から突出させる付勢部材を設
け、常態では車輪がキャリアの下面から突出して走行路
上を走行可能とし、シーラー部の下降によりキャリアが
押圧されて車輪が相対的に上昇することによりキャリア
の下面が本体側に接するようにしたので、キャリアに大
きな加圧力が加えられても、この加圧力が車輪に負荷と
して作用することを防止することができる。したがっ
て、車輪の耐久性を向上させることができ、また、大き
く頑強な車輪でなくても使用することができる。
【0064】請求項6の発明によれば、本体に設定した
装填・取り出しステージとシールステージとの間を移動
可能なキャリアと、このキャリアに着脱可能な状態で取
り付けられ、トレイを保持するトレイ保持部を有するト
レイホルダと、上記シールステージの上方に昇降可能な
状態で設けられ、下降した状態で、トレイ保持部のトレ
イ上に載せられたシール材に当接して該シール材をトレ
イの開口縁部に止着するシーラー部と、を備え、前記本
体には、キャリアを支持する複数のローラを装填・取り
出しステージとシールステージとの間に設け、シールス
テージに位置する前記キャリアを支持するローラは、上
下動可能であって付勢材の弾性力により上方に付勢され
た昇降ローラにより構成し、常態では昇降ローラが上昇
してキャリアを移動可能な状態で支持し、シーラー部の
下降によりキャリアが押圧されて昇降ローラが下降する
ことによりキャリアの下面が本体側に接するようにした
ので、キャリアを小さな力で円滑に移動することができ
る。したがって、装置のコンパクト化を図ることがで
き、また、トレイ内の内容物がこぼれ出て周囲を汚すな
どのトラブルの発生を低減することができる。また、シ
ールステージでキャリアに大きな加圧力が加えられて
も、この加圧力がローラに負荷として作用することを防
止することができる。したがって、ローラの耐久性を向
上させることができ、また、大きく頑強なローラでなく
ても使用することができる。
【0065】請求項7の発明によれば、駆動源の駆動力
を伝達する駆動力伝達機構を本体の一側に設けたので、
部品点数を減少させることができ、装置のコンパクト化
も容易である。また、駆動力伝達機構により直線運動を
行なうスライダとキャリアとを連結部材により連結する
とともに、連結部材に対してキャリアを着脱可能とし、
キャリアを本体から取り外し可能としたので、清掃作業
を容易に行なうことができる。したがって、清潔さが要
求される食品を包装する装置として使用した場合にも、
メンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】シール式包装機の正面図である。
【図2】キャリアが装填・取り出しステージに位置した
状態におけるシール式包装機の右側面図である。
【図3】キャリアがシールステージに位置した状態にお
けるシール式包装機の右側面図である。
【図4】キャリアが装填・取り出しステージに位置した
状態におけるシール式包装機の一部欠截平面図である。
【図5】キャリアの斜視図である。
【図6】車輪落下部の位置関係を示す平面図である。
【図7】(a)は車輪が車輪落下部に落下する直前の状
態を示す断面図、(b)は車輪が車輪落下部に落下した
状態を示す断面である。
【図8】装填・取り出しステージの断面図である。
【図9】トレイをリフトした状態を示す断面図である。
【図10】操作ハンドルと蓋材との関係を示す説明図で
ある。
【図11】スライダおよび連結部材の斜視図である。
【図12】キャリアに対する車輪の取り付け構造の他の
実施形態を示す説明図であり、(a)は常態を、(b)
はキャリアの押圧状態をそれぞれ示す。
【図13】キャリアを支持するローラを本体側に設けた
他の実施形態の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シール式包装機 2 本体 3 キャリア 4 トレイ 5 トレイ保持部 6 トレイホルダ 7 シーラー部 8 モータ 9 基枠 10 上面板 11 車輪 12 係合孔 13 接続片 14 凸部 15 ピン材 20 操作パネル 21 電源スイッチ 22 パイロットランプ 23 温度表示部 24 温度設定操作部 25 蓋材 26 底面部 27 走行路 29 車輪落下部 30 傾斜面 31 揺動部材 32 操作軸 33 操作ハンドル 34 偏心カム 35 軸 36 リフトローラ 37 軸 40 軸 41 係止具 42 始動スイッチ 43 押圧部 44 カム軸 45 軸受 46 押圧カム 47 溝カム 49 無端ベルト 50 スライダ 51 連結部材 52 係脱突起 53 上下規制ローラ 54 左右規制ローラ 55 ローラ 56 スライダ案内用のレール 56a 止着片 56b 上水平部 56c 側面部 56d 下水平部 57 ガイド開口部 59 左右規制溝 60 連結部材用のレール 61 長孔 62 溝カムの溝 63 カムフォロア 64 切欠部 65 第1リンク片 66 係合ピン 69 第2リンク片 70 第3リンク片 71 停止位置作用部 72 停止スイッチ 73 加熱板 74 昇降横架部材 75 ガイドポスト 76 コイルスプリング 77 受ローラ 78 コイルスプリング 79 シール材押圧部材 80 レバー 81 スプリング 82 キャリア支持用のローラ 82′昇降ローラ 83 付勢材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に設定した装填・取り出しステージ
    とシールステージとの間を移動可能なキャリアと、 このキャリアに着脱可能な状態で取り付けられ、トレイ
    を保持するトレイ保持部を有するトレイホルダと、 上記シールステージの上方に昇降可能な状態で設けら
    れ、下降した状態で、トレイ保持部のトレイ上に載せら
    れたシール材に当接して該シール材をトレイの開口縁部
    に止着するシーラー部と、を備え、 前記本体またはキャリアの一方に走行路を設け、他方に
    車輪を備えたことを特徴とするシール式包装機。
  2. 【請求項2】 キャリアがシールステージに位置した状
    態で、車輪が落下して浮遊状態となる車輪落下部を走行
    路に形成したことを特徴とする請求項1に記載のシール
    式包装機。
  3. 【請求項3】 車輪を複数設け、各車輪の走行軌跡が重
    ならないように車輪の取付位置を車輪の軸方向に異なら
    せたことを特徴とする請求項2に記載のシール式包装
    機。
  4. 【請求項4】 前記車輪落下部の装填・取り出しステー
    ジ側端部の位置を走行方向にそれぞれ異ならせたことを
    特徴とする請求項3に記載のシール式包装機。
  5. 【請求項5】 キャリアに対して上下動可能な状態で車
    輪を設けるとともに、弾性力により車輪をキャリアの下
    面から突出させる付勢部材を設け、常態では車輪がキャ
    リアの下面から突出して走行路上を走行可能とし、シー
    ラー部の下降によりキャリアが押圧されて車輪が相対的
    に上昇することによりキャリアの下面が本体側に接する
    ようにしたことを特徴とする請求項2に記載のシール式
    包装機。
  6. 【請求項6】 本体に設定した装填・取り出しステージ
    とシールステージとの間を移動可能なキャリアと、 このキャリアに着脱可能な状態で取り付けられ、トレイ
    を保持するトレイ保持部を有するトレイホルダと、 上記シールステージの上方に昇降可能な状態で設けら
    れ、下降した状態で、トレイ保持部のトレイ上に載せら
    れたシール材に当接して該シール材をトレイの開口縁部
    に止着するシーラー部と、を備え、 前記本体には、キャリアを支持する複数のローラを装填
    ・取り出しステージとシールステージとの間に設け、 シールステージに位置する前記キャリアを支持するロー
    ラは、上下動可能であって付勢材の弾性力により上方に
    付勢された昇降ローラにより構成し、 常態では昇降ローラが上昇してキャリアを移動可能な状
    態で支持し、シーラー部の下降によりキャリアが押圧さ
    れて昇降ローラが下降することによりキャリアの下面が
    本体側に接するようにしたことを特徴とするシール式包
    装機。
  7. 【請求項7】 駆動源の駆動力を伝達する駆動力伝達機
    構を本体の一側に設け、この駆動力伝達機構により直線
    運動を行なうスライダとキャリアとを連結部材により連
    結するとともに、連結部材に対してキャリアを着脱可能
    とし、キャリアを本体から取り外し可能としたことを特
    徴とする請求項1から6のいずれかに記載のシール式包
    装機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101041377B1 (ko) * 2008-08-22 2011-06-15 김남평 식품용기용 밀봉포장기의 캠 장치
CN111923501A (zh) * 2020-07-31 2020-11-13 重庆合诚电子材料有限公司 一种自封袋用压膜模具

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