JP2000246555A - 圧入装置 - Google Patents

圧入装置

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JP2000246555A
JP2000246555A JP11050156A JP5015699A JP2000246555A JP 2000246555 A JP2000246555 A JP 2000246555A JP 11050156 A JP11050156 A JP 11050156A JP 5015699 A JP5015699 A JP 5015699A JP 2000246555 A JP2000246555 A JP 2000246555A
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JP11050156A
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Katsunori Suzuki
克典 鈴木
Masatake Wate
仁丈 和手
Hisafumi Okayama
尚史 岡山
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークの組付孔への圧入部品の圧入と、その抜
け止め用の止め輪の装着とを比較的簡易な構成により同
一工程で行うこと。 【解決手段】圧入装置1は、圧入ヘッド8、押圧ヘッド
7及び絞りチューブ9を備える。圧入ヘッド8はベアリ
ング4及び止め輪5を組付孔3に圧入するものである。
押圧ヘッド7は圧入ヘッド8とは反対側からナックル2
を押圧するものである。絞りチューブ9はナックル2と
圧入ヘッド8との間に配置され、ベアリング4及び止め
輪5と共に圧入ヘッド8の通過を許容し、その通過の間
に止め輪5の外径を絞るものである。そして、ナックル
2を押圧ヘッド7で押圧した状態で、ベアリング4及び
止め輪5と共に圧入ヘッド8を絞りチューブ9及び組付
孔3へ向けて相対移動させることにより、初めに絞りチ
ューブ9を通過させたベアリング4を組付孔3に圧入
し、次に絞りチューブ9で外径が絞られた止め輪5を圧
入圧を解除する事で外径を復元させ係合溝3aに係合さ
せ装着するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークに設けら
れた組付孔に圧入部品を圧入すると共に、その圧入され
た圧入部品を抜け止めするための止め輪を装着するよう
にした圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ステアリングナック
ルをワークとしてそれに設けられた組付孔に対してベア
リングを圧入部品として圧入し、併せてその圧入された
ベアリングを抜け止めするための止め輪を装着するよう
にした圧入装置がある。初期の圧入装置は、ベアリング
を組付孔に圧入する工程と、そのベアリングが圧入され
た後に組付孔の係合溝に止め輪を装着する工程とを別々
の設備で行うようにしていた。しかし、この圧入装置で
は、一つのステアリングナックルに対する一つのベアリ
ングの圧入及び抜け止めであるにも拘わらず、別工程と
別設備を必要とすることから、工程数が増え、設備投資
が嵩むという問題があった。
【0003】ここで、特開平9−174346号公報に
は、ワークの対象が上記圧入装置とは異なるものの、ワ
ークに対する圧入部品の圧入及び止め輪の装着等を一回
の工程で同時に行い、設備の簡素化を図るようにした圧
入装置が提案されている。図7に示すように、この圧入
装置は、ワーク載置台31、下方圧入ヘッド32、カム
機構33及び上方圧入ヘッド34を備える。ワーク載置
台31は、ワーク35をセット位置に載置するためのも
のであり、基台36に対して縦軸方向に移動可能にバネ
(図示しない)で付勢される。下方圧入ヘッド32は、
外側部材37と内側部材38とを含む。外側部材37
は、基台36に設けられた支柱39に沿って摺動可能に
嵌められ、且つ、バネ40で付勢された昇降台41を有
する。外側部材37、その昇降台41に載置され、且
つ、径方向に拡縮可能に構成される。内側部材38は、
外側部材37の内側に配置され、径方向へ拡縮可能に構
成される。カム機構33は、下方圧入ヘッド32の内側
部材38及び外側部材37の一方を拡縮するためのもの
である。上方圧入ヘッド34は、下方圧入ヘッド32と
対向するように配置され、ワーク35を下方へ押圧す
る。これと共に、下方圧入ヘッド32は、ワーク35の
組付孔42の外側上方からオイルシール43をセット、
圧入するようになっている。下方圧入ヘッド32の内側
部材38及び外側部材37の間には、止め輪44を支承
し、圧入部品であるベアリング45を支承する固定台4
6が設けられる。図8に示すように、外側部材37は、
カム機構33のカム面33aと係合するカムローラ47
を備える。カム機構33は、図9において、ワーク35
が上方圧入ヘッド34により下方へ押圧されるのに伴
い、下方へ移動する。これに伴い、カムローラ47とカ
ム面33aとが相対的に移動し、両者47,33aの係
合により、外側部材37と内側部材38との拡縮が連動
し、固定台46とその外側部材37、内側部材38との
間にセットされた止め輪44が縮径してワーク35の組
付孔42に装着されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の圧入装置では、ワーク35に対してベアリング45
及び止め輪44等が同時に圧入・装着できるものの、止
め輪44を装着するために、止め輪44を径方向に拡縮
させる必要があり、そのための拡縮機構として複雑な構
成の外側部材37及び内側部材38、並びに拡縮駆動機
構としてカム機構33が不可欠な構成となっている。こ
のため、それら拡縮機構及び駆動機構の組み付けに手間
がかかるばかりでなく、それらの機構の調整や補修が面
倒なものとなっていた。
【0005】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、ワークの組付孔への圧入部品の
圧入と、その抜け止め用の止め輪の装着とを比較的簡易
な構成により同一工程で行うことを可能にした圧入装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ワークの組付孔に圧入部
品を圧入すると共に、圧入部品を抜け止めするための止
め輪を組付孔の係合溝に装着するようにした圧入装置で
あって、圧入部品及び止め輪を載せた状態でそれらを組
付孔に対して圧入するための圧入ヘッドと、圧入ヘッド
とは反対側からワークを押圧するための押圧ヘッドと、
ワークと圧入ヘッドとの間に配置され、圧入部品及び止
め輪と共に圧入ヘッドの通過を許容し、その通過の間に
止め輪の外径を絞るための絞りチューブとを備え、ワー
クを押圧ヘッドにより押圧した状態で、圧入部品及び止
め輪と共に圧入ヘッドを絞りチューブ及び組付孔へ向け
て相対的に移動させることにより、初めに絞りチューブ
を通過させた圧入部品を組付孔に圧入した後、次に絞り
チューブにより外径が絞られた止め輪をその外径を圧入
圧を解除する事で復元させ係合溝に係合させ装着するよ
うにしたことを趣旨としている。
【0007】上記発明の構成によれば、圧入部品及び止
め輪と共に圧入ヘッドを絞りチューブ及び組付孔へ向け
て相対的に1回移動させるだけで、初めに絞りチューブ
を通過した圧入部品が、押圧ヘッドで押圧されたワーク
の組付孔に圧入され、それに引き続き、絞りチューブで
外径が絞られた止め輪がその外径を圧入圧を解除する事
で復元させ係合溝に装着される。従って、止め輪の外径
を絞るためにカム等を備えた複雑な機構を必要とするこ
とがなく、圧入部品の圧入と止め輪の装着とが共通の設
備により連続して行われる。
【0008】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の発明は、請求項1の発明の構成において、絞りチュ
ーブの内周に、止め輪の外径を徐々に絞るためのテーパ
状の絞り部と、その外径を絞りが完了した状態に保持す
るための等径状の保持部とを設け、圧入部品の一端が保
持部から出て組付孔に圧入され始める前に、外径の絞り
が完了するように絞り部と保持部との境の位置を設定し
たことを趣旨としている。
【0009】上記発明の構成によれば、圧入ヘッドに載
せられた止め輪が絞りチューブを通過する際に、テーパ
状の絞り部において止め輪の外径が徐々に絞られ、等径
状の保持部において止め輪の外径が絞りが完了した状態
で保持される。ここで、絞り部と保持部との境の位置
が、圧入部品の一端が組付孔に圧入され始める前に外径
の絞りが完了する位置に設定されることから、止め輪の
外径が円滑に絞られるようになる。即ち、止め輪の外径
が絞られる途中で圧入部品が組付孔に圧入されるときに
は、圧入ヘッドと圧入部品との間で止め輪が強い力で挟
まれて止め輪の外径が絞れなくなる場合があり得るが、
本発明の構成によれば、そのような不具合が起きること
はない。
【0010】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明の構成
において、ワークを押圧ヘッドにより押圧した状態で、
圧入ヘッドを絞りチューブ及び組付孔へ向けて移動させ
ることにより、圧入部品の圧入と止め輪の装着とを行う
ようにしたことを趣旨としている。
【0011】上記発明の構成によれば、ワークを移動さ
せることなく圧入部品の圧入及び止め輪の装着が行われ
るようになる。
【0012】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明の構成
において、ワークを押圧ヘッドにより押圧しながら絞り
チューブ及び圧入ヘッドへ向けて移動させることによ
り、圧入部品の圧入と止め輪の装着とを行うようにした
ことを趣旨としている。
【0013】上記発明の構成によれば、圧入部品及び止
め輪と共に圧入ヘッドを移動させることなく圧入部品の
圧入及び止め輪の装着が行われるようになる。
【0014】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の発明は、請求項1乃至請求項4の一つに記載の発明
の構成において、押圧ヘッドは、ワークに対して位置決
めするための位置決め手段を備えたことを趣旨としてい
る。
【0015】上記発明の構成によれば、ワークを押圧す
るときの押圧ヘッドの相対位置が常に一定に保たれるよ
うになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の圧入装置を具体化
した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は本実施の形態の圧入装置1の概略構
成を示す。この圧入装置1は、ワークとしてのステアリ
ングナックル(以下、単に「ナックル」と言う。)2に
設けられた組付孔3に対して圧入部品としてのベアリン
グ4を圧入すると共に、その圧入されたベアリング4を
抜け止めするためのC形の止め輪5を組付孔3の開口縁
に設けられた係合溝3aに装着するようにしたものであ
る。この圧入装置1は、ベアリングナックル2を支持す
るための支持台6と、その支持台6の上方に配置された
押圧ヘッド7と、支持台6の下方に配置された圧入ヘッ
ド8と、支持台6に支持されたベアリングナックル2と
圧入ヘッド8との間に配置可能に設けられた絞りチュー
ブ9とを備える。
【0018】支持台6は、ベアリングナックル2を水平
に支持するものであり、この状態で組付孔3は垂直方向
に向けられる。
【0019】圧入ヘッド8は、その上端にベアリング4
及び止め輪5を載せた状態でそれらを組付孔3に対して
圧入するためのものである。図2にベアリング4及び止
め輪5のセッティング状態を示す。圧入ヘッド8は、円
筒状のシリンダ10と、そのシリンダ10の上部外周に
相対移動可能に設けられたスリーブリング11と、シリ
ンダ10の上部に形成された凹部10aにスプリング1
2を介して組み付けられた凸型ヘッド13とを含む。凸
型ヘッド13は、その上端中央に、ベアリング4の中心
孔4aに嵌め込み可能に形成された凸部13aを有す
る。スリーブリング11の上端には、止め輪5を支承す
るための段部11aが形成される。図2に示すセッティ
ング状態において、スリーブリング11はシリンダ10
の最上部に配置され、その段部11aとシリンダ10の
上端面10bとが互いに一致する。同じくセッティング
状態において、凸型ヘッド13は、スプリング12によ
ってシリンダ10の上端面10aから若干持ち上げられ
ている。この状態で凸型ヘッド13に載せられたベアリ
ング4は、シリンダ10の上端面10b及びスリーブリ
ング11の段部11aから若干持ち上げられている。
又、スリーブリング11及びシリンダ10に支承された
止め輪5は、自身の弾力によって段部11aの内周面に
密着した状態で保持される。
【0020】押圧ヘッド7は、圧入ヘッド8とは反対側
の上方からナックル2を押圧するためのものである。押
圧ヘッド7は、垂直方向へ移動可能に設けられたもので
あり、駆動機構に連結されたアーム14に対して下方へ
向いた状態で取り付けられる。押圧ヘッド7には、下方
へ延びる位置決めピン15が設けられる。この位置決め
ピン15は、ナックル2に形成された位置決め孔2aに
係合することにより、押圧ヘッド7を同ナックル2に対
して位置決めするための本発明の位置決め手段を構成す
る。ここでは、駆動機構によりアーム14が下動される
ことにより、押圧ヘッド7が組付孔3に近接する位置ま
で移動される。
【0021】絞りチューブ9は、ナックル2と圧入ヘッ
ド8との間に配置され、ベアリング4及び止め輪5と共
に圧入ヘッド8の通過を許容し、その通過の間に止め輪
5の外径を絞るためのものである。この絞りチューブ9
は、保持アーム(図示しない)に保持された状態で、圧
入ヘッド8に対して上下に整合する作用位置と、圧入ヘ
ッド8とは整合しない側方の退避位置との間で移動可能
に設けられる。図3に絞りチューブ9の断面図を示す。
この絞りチューブ9は、円筒状をなし、その内周に止め
輪5の外径を徐々に絞るためのテーパ状の絞り部9a
と、その外径を絞りが完了した状態に保持するための等
径状の保持部9bとを有する。図4に圧入ヘッド8及び
絞りチューブ9によりベアリング4を組付孔3に圧入す
る直前の状態を示す。図4に示すように、ベアリング4
の上端が絞りチューブ9の保持部9bから出て組付孔3
に圧入され始める前に、絞り部9aによる止め輪5の外
径の絞りが完了するように、絞り部9aと保持部9bと
の境9cの位置が設定される。
【0022】そして、この圧入装置1は、ナックル2を
押圧ヘッド7により押圧した状態で、ベアリング4及び
止め輪5と共に圧入ヘッド8を絞りチューブ9及び組付
孔3へ向けて相対的に移動させることにより、初めに絞
りチューブ9を通過させたベアリング4を組付孔3に圧
入した後、次に絞りチューブ9により外径が絞られた止
め輪5をその外径を圧入圧を解除する事で復元させ係合
溝3aに係合させ装着するようになっている。この実施
の形態では、ナックル2を押圧ヘッド7により押圧した
状態で、圧入ヘッド8を絞りチューブ9及び組付孔3へ
向けて移動させることにより、ベアリング4の圧入と止
め輪5の装着とが行われるようになっている。
【0023】次に、この圧入装置1を使用して行われる
ベアリング4等の圧入方法を順次説明する。
【0024】先ず、図1に示すセッティング工程では、
支持台6に支持されたナックル2を挟んで、圧入ヘッド
8及び押圧ヘッド7が垂直方向に所定距離だけ隔てた状
態で配置される。絞りチューブ9は、圧入ヘッド8とは
整合しない側方の退避位置に配置される。この状態で、
圧入ヘッド8の上には、ベアリング4と止め輪5が載せ
られセッティングされる。即ち、ベアリング4は、凸型
ヘッド13の上に嵌められ支承される。止め輪5は、ス
リーブリング11の段部11aに嵌められ、その段部1
1a及びシリンダ10の上端面10bに支承される。
【0025】次に、図5に示す移動工程では、押圧ヘッ
ド7が組付孔3に近接する位置まで下降される。このと
き、押圧ヘッド7の位置決めピン15が、ナックル2の
位置決め孔2aに挿入され、押圧ヘッド7がナックル2
に対して位置決めされる。この押圧ヘッド7の移動と共
に、絞りチューブ9が圧入ヘッド8と上下に整合する作
用位置まで前進させられる。
【0026】次に、図6に示す圧入工程では、圧入ヘッ
ド8がベアリング4及び止め輪5と共に上昇させられ、
それらが絞りチューブ9及び組付孔3へ向けて移動され
る。この工程では、圧入ヘッド8の上昇に伴い、先ずベ
アリング4が絞りチューブ9の中を通過し、次いで止め
輪5が通過することになる。ベアリング4が絞りチュー
ブ9の中に入り始めるとき、圧入ヘッド8のスリーブリ
ング11が絞りチューブ9の下端に係合することにな
る。従って、スリーブリング11が絞りチューブ9に係
合した後、ベアリング4及び止め輪5は、スリーブリン
グ11以外のシリンダ10及び凸型ヘッド13によって
絞りチューブ9の中へ押し込まれることになる。
【0027】ベアリング4及び止め輪5は絞りチューブ
9の中を摺動しながら上昇することになるが、それらが
絞りチューブ9を通過する際に、テーパ状の絞り部9a
において止め輪5の外径が徐々に絞られ、等径状の保持
部9bにおいてその外径が絞りを完了した状態で保持さ
れる。ここでは、図4に示すように、止め輪5が絞り部
9aと保持部9bとの境9cに達したときに、その外径
の絞りが完了することになる。そして、ベアリング4の
上端が保持部9bから出て組付孔3に圧入され始める前
に、止め輪5の外径の絞りが完了するように境9cの位
置が設定されている。従って、止め輪5の外径が円滑に
絞られるようになる。即ち、止め輪5の外径が絞られる
途中でベアリング4が組付孔3に圧入されるときには、
圧入ヘッド8とベアリング4との間で止め輪5が強い力
で挟まれて止め輪5の外径が絞れなくなる場合がある。
しかし、この実施の形態の絞りチューブ9の構成によれ
ば、そのような不具合が起きることはなく、止め輪5の
外径は、圧入ヘッド8と絞りチューブ9との協働により
円滑に絞られるようになる。
【0028】止め輪5の外径の絞りが完了した後、圧入
ヘッド8が更に上昇すると、初めに絞りチューブ9を通
過したベアリング4が組付孔3に圧入される。このと
き、約4トンもの圧入推力がベアリング4及びナックル
2に対して上方へ向かって加えられることから、同ナッ
クル2は支持台6から若干浮き上がった状態となり、同
ナックル2は押圧ヘッド7に押さえ付けられた状態で移
動が規制される。つまり、ベアリング4が組付孔3に圧
入されるときには、ナックル2が押圧ヘッド7により押
圧された状態でベアリング4が圧入されることになる。
【0029】そして、ベアリング4の圧入が完了する
と、次に、絞りチューブ9で外径が絞られた止め輪5が
絞りチューブ9から出て、圧入圧を解除する事でその外
径を復元させ係合溝3aに係合され装着されることにな
る。このようにして、ベアリングナックル2の組付孔3
に対するベアリング4の圧入と止め輪5の装着が完了す
る。
【0030】以上詳述したように、この実施の形態の圧
入装置1によれば、ベアリング4及び止め輪5と共に圧
入ヘッド8を絞りチューブ9及び組付孔3へ向けて上昇
させて1回移動させるだけで、ナックル2の組付孔3に
ベアリング4が圧入され、それに引き続き、止め輪5が
組付孔3の係合溝3aに装着される。従って、止め輪5
の外径を絞るためにカム等を備えた複雑な機構を必要と
することがなく、単に円筒状の絞りチューブ9を使用す
るだけでベアリング43の圧入と止め輪5の装着とが共
通の設備により連続して行われるようになる。このた
め、ナックル2の組付孔3へのベアリング4の圧入と、
その抜け止め用の止め輪5の装着とを比較的簡易な構成
により同一工程、即ち同時に行うことができるようにな
る。即ち、この実施の形態の圧入装置1によれば、一つ
設備により、ベアリング4と止め輪5の圧入・装着を同
時に行うことができ、工程を集約することができ、設備
投資を低減させることができるようになる。
【0031】この実施の形態の圧入装置1によれば、圧
入ヘッド8に載せられた止め輪5が絞りチューブ9を通
過する際に、絞り部9aで止め輪5の外径が徐々に絞ら
れ、保持部9bで止め輪5の外径が絞りを完了した状態
で保持される。そして、それら絞り部9aと保持部9b
との境9cの位置が、ベアリング4の上端が組付孔3に
圧入され始める前に外径の絞りが完了する位置に設定さ
れることから、止め輪5の外径が円滑に絞られるように
なる。この結果、ナックル2の組付孔3に対するベアリ
ング4及び止め輪5の圧入・装着の工程を、迅速且つ効
率良く行うことができるようになる。
【0032】この実施の形態の圧入装置1によれば、ベ
アリング4及び止め輪5を載せて圧入ヘッド8を絞りチ
ューブ9及び組付孔3へ向けて移動させるようにしてい
るので、ナックル2を特に移動させることなくそれらの
部品4,5の圧入・装着が行われるようになる。このた
め、例えば、ワークとしての複数のナックル2をコンベ
アで圧入位置へ順次移動させるように構成した場合、コ
ンベアそのものに支持台6を設けてナックル2を支持す
るようにする。このようにすれば、ナックル2をコンベ
アから別の支持台に載せ替える必要がなく、その分だけ
ベアリング4及び止め輪5の圧入・装着の工程の効率化
を図ることができるようになる。
【0033】この実施の形態の圧入装置1によれば、押
圧ヘッド7は、ナックル2に対して位置決めピン15に
より位置決めされことから、同ナックル2を押圧すると
きの押圧ヘッド7とナックル2との相対位置、ひいては
圧入ヘッド8と組付孔3との相対位置が常に一定に保た
れるようになる。この結果、圧入工程時にナックル2が
支持台6から多少持ち上がることがあっても、組付孔3
に対してベアリング4及び止め輪5を正確に圧入・装着
することができる。
【0034】この実施の形態の圧入装置1によれば、圧
入ヘッド8においてベアリング4を載せるための凸型ヘ
ッド13がスプリング12によりシリンダ10の上端面
10bから多少持ち上げられている。従って、ベアリン
グ4の下端とシリンダ10の上端面10bとの間に多少
の隙間が形成されることになる。この結果、スリーブリ
ング11の段部11aに止め輪5を載せる際に、止め輪
5とベアリング5とを干渉させることがなく、止め輪5
のセッティングを容易にすることができるようになる。
【0035】尚、この発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲
で、例えば、以下のように実施することもできる。
【0036】(1)前記実施の形態では、ナックル2を
ワークとして、その組付孔3に圧入部品としてのベアリ
ング4を圧入すると共に、止め輪5を装着するようにし
た。これに対し、ナックル以外の部品、例えば、デフケ
ースをワークとして、その組付孔にベアリングを圧入
し、止め輪を装着するようにしてもよい。或いは、ナッ
クル以外の部品をワークとして、その組付孔にベアリン
グ以外の圧入部品を圧入し、止め輪を装着するようにし
てもよい。
【0037】(2)前記実施の形態では、ナックル2を
押圧ヘッド7により押圧した状態で、圧入ヘッド7を絞
りチューブ9及び組付孔3へ向けて移動させることによ
り、ベアリング4の圧入と止め輪5の装着とを行うよう
にした。これに対して、ワークを押圧ヘッドにより押圧
しながら絞りチューブ及び圧入ヘッドへ向けて移動させ
ることにより、圧入部品の圧入と止め輪の装着とを行う
ようにしてもよい。従って、この構成によれば、圧入部
品及び止め輪と共に圧入ヘッドを移動させことなく圧入
部品の圧入及び止め輪の装着が行われるようになる。こ
の結果、圧入部品及び止め輪の圧入・装着のために、圧
入ヘッド及び押圧ヘッドの両方を別個の駆動手段により
駆動させる必要がなく、一つの駆動手段により押圧ヘッ
ド及びワークを共に移動させるだけで圧入部品及び止め
輪の圧入・装着を行うことができるようになる。例え
ば、図1において、圧入ヘッド8を固定させ、その状態
で絞りチューブ9をベアリング4の上に被せる。更に、
押圧ヘッド7によりナックル2を下方へ押圧しながら、
同ナックル2の組付孔3の入口に絞りチューブ9を係合
させ、押圧ヘッド7により同ナックル2に所定の圧入推
力を下方へむけて加えることにより、ベアリング4及び
止め輪5を組付孔3に圧入・装着するようにしてもよ
い。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明の構成によれば、
止め輪の外径を絞るためにカム等を備えた複雑な機構を
必要とすることがなく、圧入部品の圧入と止め輪の装着
とが共通の設備により連続して行われるようになる。こ
の結果、ワークの組付孔への圧入部品の圧入と、その抜
け止め用の止め輪の装着とを比較的簡易な構成により同
一工程で行うことができ、工程の集約化と設備投資の低
減を図ることができるという効果を発揮する。
【0039】請求項2に記載の発明の構成によれば、止
め輪の外径が円滑に絞られるようになる。この結果、請
求項1の発明の効果に加え、ワークの組付孔に対する圧
入部品及び止め輪の圧入・装着の工程を、迅速且つ効率
良く行うことができるという効果を発揮する。
【0040】請求項3に記載の発明の構成によれば、ワ
ークを特に移動させることなくその組付孔に対する圧入
部品及び止め輪の圧入・装着が行われるようになる。こ
の結果、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、例
えば、コンベアからワークを別の支持台に載せ替える必
要がなく、その分だけ圧入部品及び止め輪の圧入・装着
の工程の効率化を図ることができるという効果を発揮す
る。
【0041】請求項4に記載の発明の構成によれば、
上記発明の構成によれば、圧入部品及び止め輪と共に圧
入ヘッドを移動させることなく圧入部品の圧入及び止め
輪の装着が行われるようになる。この結果、請求項1又
は請求項2の発明の効果に加え、圧入部品及び止め輪の
圧入・装着のために、圧入ヘッド及び押圧ヘッドの両方
を別個の駆動手段により駆動させる必要がなく、一つの
駆動手段により押圧ヘッド及びワークを共に移動させる
だけで圧入部品及び止め輪の圧入・装着を行うことがで
きるという効果を発揮する。
【0042】請求項5に記載の発明の構成によれば、押
圧ヘッドがワークに対して位置決め手段により位置決め
されることから、押圧ヘッドとワークとの相対位置、ひ
いては圧入ヘッドと組付孔との相対位置が常に一定に保
たれる。この結果、圧入時にワークが多少動くことがあ
っても、組付孔に対して圧入部品及び止め輪を正確に圧
入・装着することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、圧入装置のセッティング
工程を示す概略構成図である。
【図2】同じく、圧入ヘッドへのセッティング状態を示
す断面図である。
【図3】同じく、絞りチューブを示す断面図である。
【図4】同じく、圧入工程の一部を示す断面図である。
【図5】同じく、圧入装置の移動工程を示す概略構成図
である。
【図6】同じく、圧入装置の圧入工程を示す概略構成図
である。
【図7】従来の圧入装置を示す断面図である。
【図8】従来の圧入装置のカム機構を示す称面図であ
る。
【図9】従来の圧入装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧入装置 2 ステアリングナックル(ワーク) 3 組付孔 3a 係合溝 4 ベアリング(圧入部品) 5 止め輪 7 押圧ヘッド 8 圧入ヘッド 9 絞りチューブ 9a 絞り部 9b 保持部 9c 境 15 位置決めピン(位置決め手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡山 尚史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3C030 BB17 BC19 CA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの組付孔に圧入部品を圧入すると
    共に、前記圧入部品を抜け止めするための止め輪を前記
    組付孔の係合溝に装着するようにした圧入装置であっ
    て、 前記圧入部品及び前記止め輪を載せた状態でそれらを前
    記組付孔に対して圧入するための圧入ヘッドと、 前記圧入ヘッドとは反対側から前記ワークを押圧するた
    めの押圧ヘッドと、 前記ワークと前記圧入ヘッドとの間に配置され、前記圧
    入部品及び前記止め輪と共に前記圧入ヘッドの通過を許
    容し、その通過の間に前記止め輪の外径を絞るための絞
    りチューブとを備え、前記ワークを前記押圧ヘッドによ
    り押圧した状態で、前記圧入部品及び前記止め輪と共に
    前記圧入ヘッドを前記絞りチューブ及び前記組付孔へ向
    けて相対的に移動させることにより、初めに前記絞りチ
    ューブを通過させた前記圧入部品を前記組付孔に圧入し
    た後、次に前記絞りチューブにより外径が絞られた前記
    止め輪をその外径を圧入圧を解除する事で復元させ前記
    係合溝に係合させ装着するようにしたことを特徴とする
    圧入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧入装置において、 前記絞りチューブの内周に、前記止め輪の外径を徐々に
    絞るためのテーパ状の絞り部と、前記外径を絞りが完了
    した状態に保持するための等径状の保持部とを設け、前
    記圧入部品の一端が前記保持部から出て前記組付孔に圧
    入され始める前に、前記外径の絞りが完了するように前
    記絞り部と前記保持部との境の位置を設定したことを特
    徴とする圧入部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の圧入装置
    において、 前記ワークを前記押圧ヘッドにより押圧した状態で、前
    記圧入ヘッドを前記絞りチューブ及び前記組付孔へ向け
    て移動させることにより、前記圧入部品の圧入と前記止
    め輪の装着とを行うようにしたことを特徴とする圧入装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の圧入装置
    において、 前記ワークを前記押圧ヘッドにより押圧しながら前記絞
    りチューブ及び前記圧入ヘッドへ向けて移動させること
    により、前記圧入部品の圧入と前記止め輪の装着とを行
    うようにしたことを特徴とする圧入装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の一つに記載の圧
    入装置において、 前記押圧ヘッドは、前記ワークに対して位置決めするた
    めの位置決め手段を備えたことを特徴とする圧入装置。
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Cited By (5)

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JP2013215848A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Toyota Motor Corp 軸受組付治具及び軸受組付方法
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