JP2009090350A - バーリング加工装置及びバーリング加工方法 - Google Patents

バーリング加工装置及びバーリング加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】筒状突出部の内周面と外周面のいずれも高精度に形成されるバーリング加工装置を提供する。
【解決手段】被加工材の載置面上にパンチ開口部を有するバーリング用ダイと、該バーリング用ダイの載置面上に載置された被加工材をパンチ開口部内に押し込み、該被加工材に筒状突出部を形成するパンチと、筒状突出部を挿入させる成形開口部を有する成形用ダイと、成形用ダイの成形開口部内に位置され、筒状突出部の先端面及び内周面との対向部位を有する先端支持体と、該先端支持体に対して接離方向に相対移動し、該先端支持体とは反対側から筒状突出部に当接して先端支持体との間で筒状突出部に軸線方向の圧縮荷重を与え、該筒状突出部の先端部を軸線方向に潰し変形させながら、該筒状突出部の外周面と先端面を成形用ダイの成形開口部内周面に向けて押し広げる底面支持体とを備えたことを特徴とするバーリング加工装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工材に筒状突出部を形成するためのバーリング加工装置とその加工方法に関する。
プレス加工の一種として、金属板などの被加工材(ワーク)を穿孔し、穿孔部分の周囲にフランジ状の筒状突出部を立ち上がり形成させるバーリング加工が知られている。バーリング加工では、特許文献1のように、被加工材を載置するダイに開口部が形成され、パンチ(ポンチ)によってダイの開口部へ被加工材を押し込むことにより、被加工材の当該部分が筒状に絞られて筒状突出部が形成される。
ところで、いわゆるタウメル式のリクライニング装置では、このようなパーリング加工により形成される筒状突出部の内周面と外周面の両方を軸受部として用いる場合がある。タウメル式のリクライニング装置の一例として挙げる特許文献2では、シートクッションに固定されるロアアームとシートバックに固定されるアッパアームの枢軸部分の一方と他方に、外歯歯車と、この外歯歯車の外歯よりも歯数の多い内歯を有する内歯歯車を固定し、この外歯歯車または内歯歯車に同軸に回転自在に嵌合させた回転シャフトによって、該外歯歯車と内歯歯車のいずれか一方を他方の軸を中心に公転させながら回転させることで、シートバックの無段階の角度調整を可能としている。そして、外歯歯車と内歯歯車のいずれか一方の軸部に筒状突出部(円筒部)が設けられており、この筒状突出部の内周面が回転シャフトの軸受面、筒状突出部の外周面が、該回転シャフトの回転操作力を受ける一対の楔状部材の軸受面として機能する。一対の楔状部材は、常時は外歯歯車と内歯歯車の相対運動を規制する方向に付勢されており、回転シャフトにより回転力を与えると、外歯歯車と内歯歯車の間に、上記の公転を伴う相対回転運動を生じさせる。
特開平7-116745号公報 特開2006-334284号公報
従来のバーリング加工では、パンチが貫通される筒状突出部の内側は、バーリング加工を行った状態でその内周面形状が整っているのに対し、筒状突出部の外周面は精密に形成されていない場合がある。例えば、パンチによる絞り加工の結果、筒状突出部の先端付近の外周面が先細になりやすい。そのため、前述のタウメル式リクライニング装置における外歯歯車または内歯歯車のように、筒状突出部の内周面と外周面の両方を軸受部として使用したいという要求に対応できない場合があった。
従って本発明は、筒状突出部の内周面と外周面のいずれも高精度に形成することが可能なバーリング加工装置及びその加工方法を提供することを目的とする。
本発明によるバーリング加工装置の態様では、被加工材の載置面上にパンチ開口部を有するバーリング用ダイと、該バーリング用ダイの載置面上に載置された被加工材をパンチ開口部内に押し込み、該被加工材に筒状突出部を形成するパンチと、筒状突出部を挿入させる成形開口部を有する成形用ダイと、成形用ダイの成形開口部内に位置され、筒状突出部の先端面及び内周面との対向部位を有する先端支持体と、該先端支持体に対して接離方向に相対移動し、該先端支持体とは反対側から筒状突出部に当接して先端支持体との間で筒状突出部に軸線方向の圧縮荷重を与え、該筒状突出部の先端部を軸線方向に潰し変形させながら、該筒状突出部の外周面と先端面を成形用ダイの成形開口部内周面に向けて押し広げる底面支持体とを備えたことを特徴としている。
先端支持体には、上記圧縮荷重をかけるときに筒状突出部の先端面が対向する環状当接部と、該環状当接部の中央から突出して筒状突出部の内部に嵌合する内挿突起部とを備え、底面支持体には、先端支持体の内挿突起部の先端が嵌合可能な凹部と、該凹部を囲み先端支持体の環状当接部に対向する環状凸部とを備えることが好ましい。
成形用ダイには、被加工材を載置する載置面上に、成形開口部を囲み該載置面から突出する環状フランジが形成されていることが好ましい。
本発明によるバーリング加工方法の態様では、パンチ開口部を有するバーリング用ダイ上に載置された被加工材をパンチによりパンチ開口部内に押し込み、被加工材に筒状突出部を形成するステップと、被加工材を成形用ダイに載置させ、該成形用ダイの成形開口部に筒状突出部を挿入するステップと、筒状突出部を先端部とは反対側から押圧して成形開口部内の先端支持体との間で該筒状突出部に軸線方向の圧縮荷重を与え、該筒状突出部の先端部を軸線方向に潰し変形させながら、該筒状突出部の外周面と先端面を成形用ダイの成形開口部内周面に向けて押し広げるステップとを有することを特徴としている。
以上の本発明のバーリング加工装置及びその加工方法によれば、筒状突出部の内周面のみならず、外周面も高精度に形成することができる。
図1ないし図4を参照して、本発明のバーリング加工装置及びその加工方法を説明する。図1は下向き加工タイプのバーリング加工装置50の縦方向断面を示しており、バーリング加工装置50はバーリング用金型部分60とバーリング成形用金型部分70を備えている。
バーリング用金型部分60は、ダイプレート61に支持されたバーリング用ダイ62と、バッキングプレート63及びパンチプレート64に支持されたパンチ65とを有している。パンチ65は、最も大径の鍔部65aと、鍔部65aより小径の中間軸部65bと、中間軸部65bより小径のパンチチップ65cを有し、パンチプレート64に形成した貫通穴64aに挿通されている。貫通穴64aは、鍔部65aの下方への移動を規制する大径の有底穴部と、この有底穴よりも小径で中間軸部65bを挿通支持する貫通穴部とから構成されている。パンチプレート64の上部にバッキングプレート63を取り付けることでパンチ65は貫通穴64aに対して抜け止めされ、バッキングプレート63、パンチプレート64及びパンチ65が一体的に動くように結合される。
パンチ65における中間軸部65bの一部とパンチチップ65cは貫通穴64aから下方に突出し、中間プレート(ストリッパプレート)66の進退ガイド孔66aに挿入される。進退ガイド孔66aは、中間軸部65bよりも大径の大径部と、この大径部の下方に連通しパンチチップ65cを上下方向に摺動可能に支持する小径ガイド部とを有している。
バッキングプレート63、パンチプレート64、パンチ65及び中間プレート66からなるパンチアッセンブリは、不図示の昇降駆動機構によって、ダイプレート61及びバーリング用ダイ62に対して接離方向(上下方向)に昇降移動可能となっている。なお、中間プレート66はバッキングプレート63、パンチプレート64及びパンチ65に対して該昇降方向に所定範囲内で相対移動可能に支持されていて、図示しない付勢手段(付勢手段Aとする)によって、中間プレート66はパンチプレート64から離れる方向(図1の下方)に付勢されている。
バーリング用ダイ62は、ダイプレート61の上面と略面一をなして中間プレート66の下面に対向する載置面67を有しており、この載置面67側からバーリング用ダイ62の下端部まで貫通する円形穴68が形成されている。円形穴68のうち載置面67に連通する上部領域は、パンチ65のパンチチップ65cよりも大径で、該パンチチップ65cを挿入したときにその外周面との間に円筒状空間を形成するパンチ開口部68aとなっている。円形穴68において、このパンチ開口部68aの下方領域はパンチ開口部68aよりも大径のフランジ挿入部68bとなっている。
円形穴68内にはダイチップ69が挿入されている。ダイチップ69は、パンチ開口部68aに対応する径サイズの(すなわちパンチチップ65cより大径の)軸部69aと、この軸部69aより大径でフランジ挿入部68bに対応する径サイズのフランジ部69bを有している。軸部69aの先端部には、パンチチップ65cの先端部形状に対応する凹部69cが形成されている。
バーリング成形用金型部分70は、ダイプレート61に支持されたバーリング成形用ダイ72と、バッキングプレート73及び昇降プレート74に支持された底面支持体75とを有している。底面支持体75は、鍔部75aと、鍔部75aより小径の円柱胴部75bとを有し、昇降プレート74に形成した貫通穴74aに挿通されている。貫通穴74aは、鍔部75aの下方への移動を規制する大径の有底穴部と、この有底穴よりも小径で円柱胴部75bを挿通支持する貫通穴部とから構成されている。昇降プレート74の上部にバッキングプレート73を取り付けることで底面支持体75は貫通穴74aに対して抜け止めされ、バッキングプレート73、昇降プレート74及び底面支持体75が一体的に動くように結合される。
底面支持体75の円柱胴部75bの一部は貫通穴74aから下方に突出し、中間プレート(ストリッパプレート)76のガイド孔76aに挿入される。ガイド孔76aは円柱胴部75bを摺動可能に支持する。また、円柱胴部75bの先端部には、中心軸上に位置する円形の凹部75cと、該凹部75cを囲む環状凸部75dが形成されている(図3)。
バッキングプレート73、昇降プレート74、底面支持体75及び中間プレート76からなる底面押圧アッセンブリは、不図示の昇降駆動機構によって、ダイプレート61及びバーリング成形用ダイ72に対して接離方向(上下方向)に昇降移動可能となっている。なお、中間プレート76はバッキングプレート73、昇降プレート74及び底面支持体75に対して該昇降方向に所定範囲で相対移動可能に支持されていて、図示しない付勢手段(付勢手段Bとする)によって、中間プレート76は昇降プレート74から離れる方向(図1の下方)に付勢されている。
バーリング成形用ダイ72は、ダイプレート61の上面と略面一をなして中間プレート76の下面に対向する載置面77を有しており、この載置面77側からバーリング成形用ダイ72の下端部まで貫通する円形穴78が形成されている。円形穴78のうち載置面77に連通する上部領域は、底面支持体75の円柱胴部75bよりも小径で、該円柱胴部75bの挿入を許さない成形開口部78aとなっている。より詳細には、成形開口部78aの内径サイズは、底面支持体75における環状凸部75dの内周縁部の径(凹部75cの直径)よりも大きく、かつ環状凸部75dの外周縁部の径よりも小さく、成形開口部78aの内周面の延長上に環状凸部75dの端面が位置する。円形穴78において、この成形開口部78aの下方領域は成形開口部78aよりも大径のフランジ挿入部78bとなっている。また、バーリング成形用ダイ72の載置面77上には、円形穴78の成形開口部78aを囲む位置に、上方に向けて突出する環状フランジ77aが形成されている。環状フランジ77aの内周面は、成形開口部78aの内周面と面一になっている。
円形穴78内には先端支持体79が挿入固定されている。先端支持体79は、成形開口部78aに対応する径サイズの軸部79aと、この軸部79aより大径でフランジ挿入部78bに対応する径サイズのフランジ部79bを有している。軸部79aの先端部には、先端支持体79の軸線を中心とする環状をなす環状当接部79cと、該環状当接部79cの中央から上方へ向けて突出する内挿突起部79dとが形成されている。内挿突起部79dの外径サイズはパンチチップ65cの外径サイズと略同じである。内挿突起部79dの先端部は、底面支持体75の先端部の凹部75cに対して嵌合可能な形状を有する。
以上の構造のバーリング加工装置50によるバーリング加工工程を説明する。まず準備段階として、金属製の板状体からなる被加工材S上に対し、バーリング加工の予定位置に予め下穴(仮穴)を空けておく。そして、この下穴の中心が円形穴68のパンチ開口部68aの中心と重なるように位置決めして、バーリング用ダイ62の載置面67とダイプレート61上に被加工材Sを載置する。本実施形態では図示していないが、位置決めを容易にするべく、被加工材S側とダイプレート61またはバーリング用ダイ62側にピンと穴のような位置決め手段を設けてもよい。
このとき、バッキングプレート63、パンチプレート64、パンチ65及び中間プレート66からなるパンチアッセンブリは図1の位置よりも上方の退避位置に引き上げられていて、パンチ65と中間プレート66はいずれも被加工材Sから離間している。また、パンチプレート64と中間プレート66は付勢手段Aの付勢力によって所定量離間されており、パンチ65は、図1に示す状態よりも進退ガイド孔66aの内側(上方)に引き込まれた状態にある。
バーリング用金型部分60に対する被加工材Sのセッティングが完了したら、昇降駆動機構によってパンチアッセンブリ(バッキングプレート63、パンチプレート64、パンチ65及び中間プレート66)をダイプレート61及びバーリング用ダイ62に接近させる方向に下降させる。ある程度下降したところで、中間プレート66の底面が被加工材Sに当接し、中間プレート66と載置面67(及びダイプレート61の上面)の間に被加工材Sが挟着保持される。中間プレート66が被加工材Sに当接してその下降が停止されてからもしばらくの間、バッキングプレート63、パンチプレート64及びパンチ65の下降は継続され、付勢手段Aの付勢力に抗してパンチプレート64と中間プレート66の間隔が狭まる。これに応じてパンチ65が進退ガイド孔66a内を下方へ相対移動し、パンチチップ65cが中間プレート66から下方に向け突出する。突出したパンチチップ65cは、被加工材Sに予め形成した下穴とその周囲を下方の円形穴68内に押圧し、被加工材Sの一部が、パンチチップ65cの外周面とパンチ開口部68aの内周面の間の空間に筒状に絞り出されていく。
図1のようにパンチプレート64が中間プレート66に当て付く下方移動端まで移動されると、パンチ開口部68a内へのパンチ65の進入量が最大になり、被加工材Sを貫通したパンチチップ65cを囲む態様で筒状突出部SBが形成される。このとき、パンチ65は、パンチチップ65cの先端部が凹部69cに嵌った状態でダイチップ69に当て付いている。
バーリング用金型部分60によって以上のように筒状突出部SBを形成した後、被加工材Sをバーリング用金型部分60からバーリング成形用金型部分70に移送する。バーリング成形用金型部分70では、図3に示すように、筒状突出部SBを円形穴78の成形開口部78aに挿入させた状態で、被加工材Sをバーリング成形用ダイ72の載置面77及びダイプレート61の上面に載置する。すると、円形穴78内に支持した先端支持体79の内挿突起部79dが筒状突出部SBの内部に嵌合され、また環状当接部79cが筒状突出部SBの先端部に対向する。底面支持体75による荷重を加えていないこの段階で、筒状突出部SBの先端面は環状当接部79cから若干離間している。
図3の状態では、バッキングプレート73、昇降プレート74、底面支持体75及び中間プレート76からなる底面支持アッセンブリは図1及び図4のプレス位置よりも上方の退避位置に引き上げられていて、底面支持体75と中間プレート76はいずれも被加工材Sから離間している。また、昇降プレート74と中間プレート76は付勢手段Bの付勢力によって所定量離間されており、底面支持体75は、その先端部がガイド孔76aの内部に格納された状態にある。
バーリング成形用金型部分70に対する被加工材Sのセッティングが完了したら、昇降駆動機構によって底面支持アッセンブリ(バッキングプレート73、昇降プレート74、底面支持体75及び中間プレート76)をダイプレート61及びバーリング成形用ダイ72に接近させる方向に下降させる。ある程度下降したところで、中間プレート76の底面が被加工材Sに当接し、中間プレート76と載置面77(及びダイプレート61の上面)の間に被加工材Sが挟着保持される。中間プレート76が被加工材Sに当接してその下降が停止されてからもしばらくの間、バッキングプレート73、昇降プレート74及び底面支持体75の下降は継続され、付勢手段Bの付勢力に抗して昇降プレート74と中間プレート76の間隔が狭まる。これに応じて底面支持体75がガイド孔76a内を下方へ相対移動し、円柱胴部75bの先端部が中間プレート76の下面側に露出する。
露出した円柱胴部75bは、図4に示すように、凹部75cに内挿突起部79dの先端を嵌合させつつ、被加工材Sを下方に押圧する。すると、底部側から環状凸部75dの押圧力を受けた筒状突出部SBは、その先端面が環状当接部79cに当接され、下方への移動が規制されている先端支持体79の環状当接部79cと、下方への押圧力を付与する底面支持体75の環状凸部75dとの間に挟まれた筒状突出部SBに対して、軸線方向への圧縮荷重が作用する。圧縮荷重を受けた筒状突出部SBは、先端部を軸線方向に若干量潰されながら、その外周面と先端面が成形開口部78aの内周面に向けて押し広げられる。一方、筒状突出部SBの内周面は、内挿突起部79dの外周面に当て付くことで過度変形が規制され、パンチ65によるバーリング加工時の円筒状内面形状が維持される。これにより、バーリング用金型部分60での加工段階では精密に形成されていなかった筒状突出部SBの外周面形状が、バーリング成形用ダイ72の成形開口部78aの内周面によって規定され、筒状突出部SBの内周面と外周面の両方が高精度に形成される。
なお、成形用ダイ72と底面支持体75の対向部分において、成形用ダイ72の載置面77上に環状フランジ77aを突出形成することにより、底面支持体75によってプレスするときの、該環状フランジ77aと底面支持体75の環状凸部75dの間隔が幅狭に絞られている。すなわち、被加工材Sにおける筒状突出部SBの基端部とその周囲の平面部分との境界部分が狭くなるような型形状となっている。これによって、筒状突出部SBに軸線方向の圧縮荷重をかけたとき、荷重を受けた被加工材Sの肉が周囲の平面部分に逃げずに筒状突出部SB側に案内され、周囲に影響を及ぼさずに筒状突出部SBの形状を整えることができる。
以上のように、本実施形態のバーリング加工装置50では、バーリング用金型部分60により筒状突出部SBを形成した後、バーリング成形用金型部分70で該筒状突出部SBに軸線方向の圧縮荷重をかけてその周面形状を整えており、これによって、筒状突出部SBの内周面と外周面の両方を高精度に形成することができる。よって、タウメル式のリクライニング装置における歯車の軸受部のように、内周面と外周面の両方に精度が要求される筒状突出部の製造に好適である。
以上、図示実施形態に基づいて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の要点を逸脱しない限りにおいて異なる構成にすることが可能である。例えば、実施形態では平板状の被加工材Sに対して筒状突出部SBを形成しているが、本発明における被加工材の元の形状は平板状に限られず、例えば円筒状の被加工材に対するバーリング加工であってもよい。
本発明によるバーリング加工装置の縦断面図である。 図1のバーリング加工装置のバーリング用金型部分の要部を拡大した断面図である。 図1のバーリング加工装置において、底面支持アッセンブリが上方の退避位置にある状態のバーリング成形用金型部分の要部を拡大した断面図である。 図1のバーリング加工装置において、底面支持アッセンブリが被加工材を押圧した状態のバーリング成形用金型部分の要部を拡大した断面図である。
符号の説明
50 バーリング加工装置
60 バーリング用金型部分
61 ダイプレート
62 バーリング用ダイ
63 バッキングプレート
64 パンチプレート
64a 貫通穴
65 パンチ
65a 鍔部
65b 中間軸部
65c パンチチップ
66 中間プレート
66a 進退ガイド孔
67 載置面
68 円形穴
68a パンチ開口部
68b フランジ挿入部
69 ダイチップ
69a 軸部
69b フランジ部
70 バーリング成形用金型部分
72 バーリング成形用ダイ
73 バッキングプレート
74 昇降プレート
74a 貫通穴
75 底面支持体
75a 鍔部
75b 円柱胴部
75c 凹部
75d 環状凸部
76 中間プレート
76a ガイド孔
77 載置面
77a 環状フランジ
78 円形穴
78a 成形開口部
78b フランジ挿入部
79 先端支持体
79a 軸部
79b フランジ部
79c 環状当接部
79d 内挿突起部

Claims (4)

  1. 被加工材の載置面上にパンチ開口部を有するバーリング用ダイ;
    該バーリング用ダイの載置面上に載置された被加工材を上記パンチ開口部内に押し込み、該被加工材に筒状突出部を形成するパンチ;
    上記筒状突出部を挿入させる成形開口部を有する成形用ダイ;
    上記成形用ダイの成形開口内に位置され、上記筒状突出部の先端面及び内周面との対向部位を有する先端支持体;及び
    該先端支持体に対して接離方向に相対移動し、該先端支持体とは反対側から上記筒状突出部に当接して先端支持体との間で軸線方向の圧縮荷重を与え、該筒状突出部の先端部を軸線方向に潰し変形させながら、該筒状突出部の外周面と先端面を成形用ダイの成形開口部内周面に向けて押し広げる底面支持体;
    を備えたことを特徴とするバーリング加工装置。
  2. 請求項1記載のバーリング加工装置において、上記先端支持体に、上記圧縮荷重をかけるときに上記筒状突出部の先端面が当接する環状当接部と、該環状当接部の中央から突出して筒状突出部の内部に嵌合する内挿突起部とを備え、
    上記底面支持体に、先端支持体の上記内挿突起部の先端が嵌合可能な凹部と、該凹部を囲み先端支持体の上記環状当接部に対向する環状凸部とを備えているバーリング加工装置。
  3. 請求項1または2記載のバーリング加工装置において、上記成形用ダイの被加工材を載置する載置面上に、上記成形開口部を囲み該載置面から突出する環状フランジが形成されているバーリング加工装置。
  4. パンチ開口部を有するバーリング用ダイ上に載置された被加工材をパンチにより上記パンチ開口部内に押し込み、被加工材に筒状突出部を形成するステップと、
    被加工材を成形用ダイに載置させ、該成形用ダイの成形開口部に筒状突出部を挿入するステップと、
    上記筒状突出部を先端部とは反対側から押圧して上記成形開口部内の先端支持体との間で該筒状突出部に軸線方向の圧縮荷重を与え、該筒状突出部の先端部を軸線方向に潰し変形させながら、該筒状突出部の外周面と先端面を成形用ダイの成形開口部内周面に向けて押し広げるステップと
    を有することを特徴とするバーリング加工方法。
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