JP6102449B2 - 中空押出成形装置及び中空押出成形方法 - Google Patents

中空押出成形装置及び中空押出成形方法 Download PDF

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本発明は、中空押出成形装置及び中空押出成形方法の技術に関する。
中空押出成形は、中空部を有するワークに対する成形加工を行うものであり、中空部に径が一様なマンドレルパンチを挿入したワークを、中途部にテーパー部が形成されるダイに対し、スリーブパンチで押し入れることによって、そのワークの成形加工を行う成形として公知である(例えば、特許文献1)。
しかし、特許文献1に代表されるような従来の中空押出成形では、被加工材(ワーク)がマンドレルパンチとダイとの間に隙間なく充填されるため、押出成形時の摩擦力が非常に大きいものであった。そのため、スリーブパンチに作用させる荷重を大きくする必要があり、その結果、金型に作用する負荷が大きくなり、ひいては、金型寿命が短いものとなっていた。
一方、パイプの中空部に径が一様なマンドレルパンチを挿入し、マンドレルパンチを挿入したパイプを、中途部にテーパー部が形成されるダイに対し、スリーブパンチで押し入れることによって、そのパイプの成形加工を行う成形(パイプ絞り)も公知である。しかし、パイプ絞りでは、異なる肉厚の製品を成形することができないため、製品形状の自由度が低かった。
特開2001−191110号公報
そこで、本発明の解決しようとする課題は、スリーブパンチに作用させる荷重を小さくするとともに、製品形状の自由度を高くすることができる中空押出成形装置及び中空押出成形方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、中空部を有するワークの前記中空部に挿入されるマンドレルパンチと、前記ワークが挿入される成形部を有し、前記成形部の途中部にテーパー部が形成されるダイと、前記成形部に挿入された前記ワークを押圧するスリーブパンチとを備え、前記中空部にマンドレルパンチが挿入されたワークを前記ダイの成形部に挿入し、前記ダイに挿入された前記ワークを前記スリーブパンチにより押圧することによって、前記ワークの成形加工を行う中空押出成形装置であって、前記マンドレルパンチの中途部には、テーパー部が形成され、前記マンドレルパンチは、成形加工前の前記ワークに挿入した際に、前記ワークの内周面との間に隙間が生じる太さに形成されているものである。
請求項2においては、中空部を有するワークの前記中空部にマンドレルパンチを挿入し、前記マンドレルパンチが挿入されたワークを、途中部にテーパー部が形成されるダイの成形部に挿入し、前記ダイに挿入された前記ワークをスリーブパンチにより押圧することによって、前記ワークの成形加工を行う中空押出成形方法であって、前記マンドレルパンチの中途部にテーパー部を形成し、前記マンドレルパンチを、成形加工前の前記ワークに挿入した際に、前記ワークの内周面との間に隙間が生じる太さに形成するものである。
本発明の中空押出成形装置及び中空押出成形方法によれば、スリーブパンチに作用させる荷重を小さくするとともに、製品形状の自由度を高くすることができる。
第一実施形態の中空押出成形装置の構成を示す模式図。 第一実施形態の中空押出成形工程の流れを示す模式図。 第二実施形態の中空押出成形装置の構成を示す模式図。 第二実施形態の中空押出成形工程の流れを示す模式図。
図1を用いて、中空押出成形装置100について説明する。
なお、図1では、中空押出成形装置100を側面断面視にて模式的に表している。また、図1では、中空押出成形装置100の成形加工前の状態を表している。さらに、以下では、図1に示された径方向及びプレス方向に従って説明するものとする。
中空押出成形装置100は、本発明の中空押出成形装置の第一実施形態である。中空押出成形装置100は、パイプ形状に形成されるワークWの成形加工を行う装置である。中空押出成形装置100は、ダイ10と、スリーブパンチ20と、マンドレルパンチ30と、を具備している。
ダイ10は、ワークWが挿入される成形部を有しており、ダイホルダ(図示略)を介してプレス成形装置に固定されている。ダイ10の成形部は、小径部11と、大径部12と、テーパー部13と、を有している。
小径部11は、断面視が円形形状の孔である。大径部12は、断面視が小径部31の径よりも大きい円形形状の孔である。テーパー部13は、大径部12と小径部11との間に形成される円形形状の孔であって、大径部12から小径部11に至るにつれて径が縮径するテーパー形状に形成されている。ダイ10では、小径部11からテーパー部13を経て大径部12に至るまで、連続して一体的に形成されている。
ダイ10の大径部12には、ワークWがセットされている。ワークWは、ダイ10の大径部12に対して、同軸上に配置され、プレス方向へ摺動可能に挿入されている。
ダイ10の大径部12に挿入されたワークWの上方には、スリーブパンチ20が挿入されている。スリーブパンチ20は、ダイ10の大径部12に対して、同軸上に配置され、プレス方向へ摺動可能に挿入されている。
ダイ10には、大径部12から小径部11にかけてマンドレルパンチ30が挿入されている。マンドレルパンチ30は、ダイ10に対して、同軸上に配置されるとともに、プレス方向の所定位置で支持されている。
本実施形態では、マンドレルパンチ30は、ダイ10に対して、プレス方向において、マンドレルパンチ30のテーパー部33とダイ10のテーパー部13とが略同一の位置となるように支持されて挿入されている。
すなわち、マンドレルパンチ30は、大径部32がダイ10の大径部12に位置し、テーパー部13がダイ10の大径部12からテーパー部13にかけて位置し、小径部31がダイ10のテーパー部13から小径部11にかけて位置している。
スリーブパンチ20は、プレス装置のラムにパンチホルダ(図示略)を介して固定されている。スリーブパンチ20は、円筒形状に形成されている。スリーブパンチ20には、マンドレルパンチ30が摺動可能に挿入されている。
マンドレルパンチ30は、ワークWの成形時にワークWの中空部に挿入されるものである。マンドレルパンチ30は、小径部31と、大径部32と、テーパー部33と、から形成されている。
小径部31は、円柱形状に形成されている。大径部32は、断面視が小径部31の径よりも大きい円柱形状に形成されている。テーパー部33は、大径部32と小径部31との間に形成される略円錐台形状の部分であって、その外周面は大径部32から小径部31に至るにつれて径が縮径するテーパー形状に形成されている。マンドレルパンチ30では、小径部31からテーパー部33を経て大径部32に至るまで、連続して一体的に形成されている。
ここで、ダイ10の小径部11とマンドレルパンチ30の小径部31との間には、隙間t1が形成されている。また、ダイ10の大径部12とマンドレルパンチ30の大径部32との間には、隙間t2が形成されている。隙間t1と隙間t2とは異っており、本実施形態の中空押出成形装置100では、隙間t2は隙間t1より大きいものとする。
ワークWは、上述したようにパイプ形状に形成されている。ワークWの中空部woには、マンドレルパンチ30が所定の隙間を形成して摺動可能に挿入されている。つまり、マンドレルパンチ30は、ワークWの中空部woに挿入した際に、中空部woの内周面との間に隙間が生じる太さに形成されている。ワークWの外径と、ダイ10における大径部12の内径とは、略同じ寸法に形成されている。
図2を用いて、中空押出成形工程S100について説明する。
なお、図2では、中空押出成形工程S100の流れを模式的に表している。
中空押出成形工程S100は、本発明の中空押出成形方法の第一実施形態である。中空押出成形工程S100は、中空押出成形装置100によってパイプ形状に形成されるワークWの成形加工を行う方法である。
ステップS110では、まず、ワークWが中空押出成形装置100にセットされる。具体的には、ワークWの中空部Woにマンドレルパンチ30が挿入され、マンドレルパンチ30が挿入されたワークWがダイ10の大径部12に挿入される。このとき、マンドレルパンチ30は、前述のように、テーパー部33が、プレス方向においてダイ10のテーパー部13と略同じ位置となるように支持される。
そして、プレス成形装置によってスリーブパンチ20に荷重が付与され、スリーブパンチ20がダイ10の大径部12内を下降し、スリーブパンチ20の下方に配置されたワークWがスリーブパンチ20によって押圧され下方へ移動する。
ステップS120では、さらにスリーブパンチ20がダイ10の大径部12内を下降し、ワークWがスリーブパンチ20によって押圧される。そして、スリーブパンチ20によって押圧されるワークWの下端部は下方に押し出され、ダイ10の大径部12からテーパー部13を経由して小径部11に至る。
このとき、ワークWの下端部の外周が接するダイ10のテーパー部13及び小径部11では、ワークWの外周がダイ10のテーパー部13及び小径部11に沿って縮径する成形加工が行われる。同時に、ワークWの下端部の内周が接するマンドレルパンチ30のテーパー部33及び小径部31では、ワークWの内周がテーパー部33及び小径部31に沿って縮径する成形加工が行われる。
つまり、ダイ10の大径部12とマンドレルパンチ30の大径部32との間に挿入されたワークWの下端部は、スリーブパンチ20によって下方に押圧されることにより、ダイ10のテーパー部13及び小径部11とマンドレルパンチ30のテーパー部33及び小径部31との間の間隙に押し出されて縮径成形される。
ここで、上述のワークWの外周及び内周の成形加工、すなわちワークWの下端部がダイ10のテーパー部13から小径部11に至る部分で縮径成形される加工を「据込押し出し加工」と呼ぶ。ワークWの下端部では、据込押し出し加工が行われるため、ワークWとダイ10及びマンドレルパンチ30との間で摩擦が大きくなる。
上述したように、マンドレルパンチ30とワークWの中空部Woとの間には隙間が形成されている。そのため、ワークWがスリーブパンチ20によって押圧されダイ10を下降する過程において、当初はスリーブパンチ20の押圧量に応じてワークWが下降するが、ワークWの下端部にて据込押し出しが行われるにつれて、ワークWとダイ10及びマンドレルパンチ30との間の摩擦力が大きくなり、ワークW下端部の下方への流動量が減少する。
ステップS130では、ワークWとダイ10及びマンドレルパンチ30との間の摩擦力が大きくなってワークW下端部の下方への流動量が減少した状態で、さらにスリーブパンチ20がダイ10の大径部12内を下降し、ワークWがスリーブパンチ20によって押圧される。
このとき、ワークWの上部においては、スリーブパンチ20からの押圧力によりワークWが圧縮されて、プレス方向の寸法が短縮するとともに中空部Woの内径が減少する成形加工が行われる(以下、当該成形加工を「縮管加工」と呼ぶ)。この縮管加工により、マンドレルパンチ30の大径部32とワークWの中空部Woとの間に形成されている隙間が埋められる。そして、ワークWの上部では縮径加工が完了し、ワークWの下端部では据込押し出し加工が完了する。
このように、本実施形態においては、マンドレルパンチ30の途中部にテーパー部13が形成されるとともに、成形加工前のワークWの中空部Woとマンドレルパンチ30との間に隙間が形成されており、ワークWの下端部の据込押し出し加工とワークWの上部の縮管加工とが同時期に行われることとなるため、ワークWとダイ10及びマンドレルパンチ30との間の摩擦力を小さくすることができる。
また、マンドレルパンチ30のテーパー部13の長さやテーパー角度を適宜調節することにより、ワークWの下端部における据込押し出し加工がなされた部分と、上部における縮管加工がなされた部分との厚みを変えることができ、成形加工されたワークWの成形形状の自由度を高めることができる。
つまり、従来の中空押出成形加工では、押出成形前にワークWがマンドレルパンチとダイとの間に隙間なく充填されるため、押出成形時の摩擦力が非常に大きいものであった。そのため、スリーブパンチに作用させる荷重を大きくする必要があり、その結果、金型に作用する負荷が大きくなり、ひいては、金型寿命が短いものとなっていた。
これに対し、本実施形態における中空押出成形装置100及び中空押出成形工程S100では、押出成形加工の開始時において、マンドレルパンチ30とワークWの中空部Woとの間に隙間が形成されており、押出成形加工の過程において、ワークWの上部では、摩擦力の小さい縮径加工が行われる。
そのため、押出成形加工の過程において、プレス成形装置によってスリーブパンチ20に付与する荷重を小さくできる。その結果、金型に作用する負荷が小さくなり、ひいては、金型寿命を長くすることができる。
また、マンドレルパンチ30にテーパー部33を形成することにより、テーパー部33の長さやテーパー角度を適宜調節して、ダイ10の小径部11とマンドレルパンチ30の小径部31との隙間t1と、ダイ10の大径部12とマンドレルパンチ30の大径部32との隙間t2とを異なる寸法に構成することができ、ワークWの最終製品形状(押出成形後の形状)の自由度を向上できる。
なお、中空押出成形装置100においては、マンドレルパンチ30を、テーパー部33がプレス方向においてダイ10のテーパー部13と略同じ位置となるように支持することで、成形加工の終了直前及び成形加工完了時に、ワークWとマンドレルパンチ30のテーパー部33及び小径部31との間に隙間が形成されるように構成することが可能となっている。
中空押出成形装置100及び中空押出成形工程S100の効果について説明する。
中空押出成形装置100及び中空押出成形工程S100によれば、スリーブパンチ20に作用させる荷重を小さくできる。また、ワークWの最終製品形状(押出成形後の形状)の自由度を向上できる。
図3を用いて、中空押出成形装置200について説明する。
なお、図3では、中空押出成形装置200を側面断面視にて模式的に表している。また、図3では、中空押出成形装置200の成形加工前の状態を表している。さらに、以下では、図3に示された径方向及びプレス方向に従って説明するものとする。
中空押出成形装置200は、本発明の中空押出成形装置に関連する第二実施形態である。中空押出成形装置200は、パイプ形状に形成されるワークWの成形加工を行う装置である。中空押出成形装置200は、ダイ110と、スリーブパンチ120と、マンドレルパンチ130と、スリーブノックアウトパンチ140と、を具備している。
ダイ110は、第一実施形態のダイ10と同様の構成であるため説明を省略する。スリーブパンチ120は、第一実施形態のスリーブパンチ20と同様の構成であるため説明を省略する。
マンドレルパンチ130は、第一実施形態のマンドレルパンチ30と同様の構成であって、小径部131と、大径部132と、テーパー部133と、から形成されている。
小径部131は、円柱形状に形成されている。大径部132は、断面視が小径部131の径よりも大きい円柱形状に形成されている。テーパー部133は、大径部132と小径部131との間に形成される略円錐台形状の部分であって、その外周面は大径部132から小径部131に至るにつれて径が縮径するテーパー形状に形成されている。マンドレルパンチ130では、小径部131からテーパー部133を経て大径部132に至るまで、連続して一体的に形成されている。
マンドレルパンチ130は、ダイ110に対して、同軸上に配置されるとともに、プレス方向の所定位置で支持されている。本実施形態では、マンドレルパンチ130は、ダイ110に対して、プレス方向において、マンドレルパンチ130のテーパー部133とダイ110のテーパー部113とが略同一の位置となるように支持されて挿入されている。
なお、ダイ110に対するマンドレルパンチ130のプレス方向の支持位置は、後述する隙間Sの大きさに対応して、適宜調整されるものとする。
スリーブノックアウトパンチ140は、ダイ110の小径部111とマンドレルパンチ130の小径部131との間に配置されている。スリーブノックアウトパンチ140は、ダイ110の小径部111において、プレス方向に所定位置で固定支持されている。
なお、本実施形態では、スリーブノックアウトパンチ140がダイ110の小径部111においてプレス方向に所定位置で固定支持されている構成としたが、これに限定されない。例えば、スリーブノックアウトパンチ140を、ダイ110の小径部111の所定位置においてプレス方向へ摺動可能に支持するとともに、プレス方向の上向き(スリーブパンチ120がワークWを押圧する向きとは逆向き)に押圧可能とする構成としても良い。
ワークWは、上述したようにパイプ形状に形成されている。ワークWの中空部woには、マンドレルパンチ130が隙間なく摺動可能に挿入されている。
図4を用いて、中空押出成形工程S200について説明する。
なお、図4では、中空押出成形工程S200の流れを模式的に表している。
中空押出成形工程S200は、本発明の中空押出成形方法に関連する第二実施形態である。中空押出成形工程S200は、中空押出成形装置200によってパイプ形状に形成されるワークWの成形加工を行う方法である。
ステップS210では、まず、ワークWが中空押出成形装置200にセットされる。具体的には、ワークWの中空部Woにマンドレルパンチ130が挿入され、マンドレルパンチ130が挿入されたワークWがダイ110の大径部112に挿入される。
このとき、マンドレルパンチ130は、前述のように、テーパー部133が、プレス方向においてダイ110のテーパー部113と略同じ位置となるように支持される。より具体的には、マンドレルパンチ130は、テーパー部133の上端がテーパー部113の上端よりも上方に位置し、テーパー部133の下端がテーパー部113の上下途中部に位置するように支持されている。
そして、プレス成形装置によってスリーブパンチ120に荷重が付与され、スリーブパンチ120がダイ110の大径部112内を下降し、スリーブパンチ120の下方に配置されたワークWがスリーブパンチ120によって押圧され下方へ移動する。
ステップS220では、さらにスリーブパンチ120がダイ110の大径部112内を下降し、ワークWがスリーブパンチ120によって押圧される。そして、スリーブパンチ120によって押圧されるワークWの下端部は下方に押し出され、ダイ110の大径部112からテーパー部113を経由して小径部111に至る。
このとき、ワークWの下端部の外周が接するダイ110のテーパー部113及び小径部111では、ワークWの外周がダイ110のテーパー部113及び小径部111に沿って縮径する成形加工が行われる。同時に、ワークW下端部の内周が接するマンドレルパンチ130のテーパー部133及び小径部131では、ワークWの内周がテーパー部133及び小径部131に沿って縮径する成形加工が行われる。
つまり、ダイ110の大径部112とマンドレルパンチ130の大径部132との間に挿入されたワークWの下端部は、スリーブパンチ120によって下方に押圧されることにより、ダイ110のテーパー部113及び小径部111とマンドレルパンチ130のテーパー部133及び小径部131との間の間隙に押し出されて縮径成形される。
ステップS130では、さらにスリーブパンチ120がダイ110の大径部112を下降し、ワークWがスリーブパンチ120によって押圧される。そして、ワークWの下端部は、スリーブノックアウトパンチ140の上端部に達し、ワークWの下降(スリーブパンチ120による押圧方向への移動)が規制される。このとき、ワークWは、ダイ110、スリーブパンチ120、マンドレルパンチ130及びノックアウトパンチ140によって形成される空間において、成形加工が完了される。
成形加工完了時のワークWのプレス方向における長さ(スリーブパンチ120下端からスリーブノックアウトパンチ140上端までの寸法)は、スリーブパンチ120の下降量が一定であり、スリーブノックアウトパンチ140がプレス方向における所定位置で固定支持されているため一定となる。なお、スリーブノックアウトパンチ140を上方へ押圧可能に構成した場合、スリーブノックアウトパンチ140は、成形加工完了時に前記所定位置で停止するように押圧される。
このようにして、中空押出成形装置200にスリーブノックアウトパンチ140を設けて、成形加工時におけるワークWの下降量を規制することで、ワークWのプレス方向の長さのバラつきを低減することが可能となっている。
ここで、特記すべき事項として、マンドレルパンチ130の途中部にはテーパー部133が形成されており、ワークWの成形加工が完了する直前において、ダイ110、スリーブパンチ120、マンドレルパンチ130及びノックアウトパンチ140によって形成される空間に充填されるワークWとマンドレルパンチ130のテーパー部133及び小径部131との間には隙間Sが形成されている。
一方、一様な径のマンドレルパンチが用いられる従来の中空押出成形加工においては、ワークWの下端部をノックアウトパンチによって拘束して、ワークWのプレス方向長さのバラつきを低減するように構成した場合、成形加工の終了直前に、ワークWがダイ、スリーブパンチ、マンドレルパンチ及びノックアウトパンチによって形成される空間に隙間なく充填された状態となるため、ワークWの体積ばらつきによっては(例えば、ワークWの体積が規格上限付近であった場合)、成形加工の完了時に、ワークWの逃げ場がなくなり、ダイ、スリーブパンチ、マンドレルパンチ及びノックアウトパンチ等にて構成される型の正常な動作に支障をきたすおそれがあった。
これに対し、中空押出成形装置200及び中空押出成形工程S200では、マンドレルパンチ130にテーパー部133が形成されていることによって、成形加工の完了直前において、ワークWとマンドレルパンチ130のテーパー部133及び小径部131との間には隙間Sが形成された状態となる。
このように、ワークWとマンドレルパンチ130のテーパー部133及び小径部131との間に隙間Sが形成されることによって、ワークWに体積のばらつきがあった場合(例えば、ワークWの体積が規格上限付近であった場合)でも、その体積ばらつきを隙間Sにより吸収することができ、ダイ110、スリーブパンチ120、マンドレルパンチ130及びノックアウトパンチ140等にて構成される型を正常に動作させることが可能となる。
中空押出成形装置200及び中空押出成形工程S200の効果について説明する。
中空押出成形装置200及び中空押出成形工程S200によれば、前述のように、ワークWのプレス方向の長さのバラつきを低減することができる。さらに、ワークWに体積のばらつきがあった場合でも、その体積ばらつきを隙間Sにより吸収して、中空押出成形装置200を正常に動作させることが可能となる。
なお、第二実施形態における中空押出成形装置200のように、ダイ110の小径部111とマンドレルパンチ130の小径部131との間にスリーブノックアウトパンチ140を設けて、成形加工完了時におけるワークWのプレス方向長さのバラつきを低減する構成は、第一実施形態の中空押出成形装置100にも適用することができる。
この場合、第一実施形態の中空押出成形装置100においても、成形加工の終了直前には、ワークWとマンドレルパンチ30のテーパー部33及び小径部31との間には隙間Sが形成されることとなるため、ワークWに体積のばらつきがあった場合でも、その体積ばらつきを隙間Sにより吸収して、中空押出成形装置100を正常に動作させることが可能である。
10 ダイ
13 テーパー部
20 スリーブパンチ
30 マンドレルパンチ
33 テーパー部
100 中空押出成形装置
S100 中空押出成形方法
W ワーク
Wo 中空部

Claims (2)

  1. 中空部を有するワークの前記中空部に挿入されるマンドレルパンチと、前記ワークが挿入される成形部を有し、前記成形部の途中部にテーパー部が形成されるダイと、前記成形部に挿入された前記ワークを押圧するスリーブパンチと、スリーブノックアウトパンチと、を備え、
    前記中空部にマンドレルパンチが挿入されたワークを前記ダイの成形部に挿入し、前記ダイに挿入された前記ワークを前記スリーブパンチにより押圧することによって、前記ワークの成形加工を行う中空押出成形装置であって、
    前記マンドレルパンチの中途部には、テーパー部が形成されており、
    前記マンドレルパンチは、成形加工前の前記ワークに挿入した際に、前記ワークの内周面との間に隙間が生じる太さに形成されており、
    前記ワークは、前記スリーブパンチと前記スリーブノックアウトパンチとの間に配置されており、
    前記スリーブパンチは、前記ワークにおける前記スリーブパンチ側において前記ワークの押圧方向の寸法を短縮させるとともに前記ワークの前記中空部の内径を減少させるように、前記ワークを押圧し、
    前記スリーブノックアウトパンチは、前記スリーブパンチによって押圧された前記ワークが押圧方向へ移動することを規制する、
    中空押出成形装置。
  2. 中空部を有するワークの前記中空部にマンドレルパンチを挿入し、前記マンドレルパンチが挿入されたワークを、途中部にテーパー部が形成されるダイの成形部に挿入し、スリーブパンチとスリーブノックアウトパンチとの間に配置し、前記ダイに挿入された前記ワークを前記スリーブパンチにより押圧することによって、前記ワークの成形加工を行う中空押出成形方法であって、
    前記マンドレルパンチの中途部にテーパー部を形成し、
    前記マンドレルパンチを、成形加工前の前記ワークに挿入した際に、前記ワークの内周面との間に隙間が生じる太さに形成し、
    前記スリーブパンチは、前記ワークにおける前記スリーブパンチ側において前記ワークの押圧方向の寸法を短縮させるとともに前記ワークの前記中空部の内径を減少させるように、前記ワークを押圧し、
    前記スリーブノックアウトパンチは、前記スリーブパンチによって押圧された前記ワークが押圧方向へ移動することを規制する、
    中空押出成形方法。
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