JP2012035292A - 棒状ワークの鍛造用金型及びその鍛造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】突き出しピンで矢印4の方向にワークを上昇させると、下型31の第1筒部52と棒状ワーク23の第2柱部65が向かい合う。下型31がスプリングバックにより想像線で示す第1筒部52から実線で示す第1の筒部52の位置にδ1だけ移動する。下型31のスプリングバックにより小さくなった第1筒部52の内径よりも、棒状ワーク23の第2柱部65の外径が小さい。すなわち、第1筒部52の内径D1と、第2柱部65の外径D2+αを比較すると、D1>(D2+α)となる。結果、第1筒部52と第2柱部65との間に隙間67が生じる。
【効果】突き出しピンを一つの筒部の長さ分上昇させるだけで負担が小さくなり、全体として突き出しピンに掛かるノックアウトの負担の軽減を図ることができる。
【選択図】図6
Description
図10に示されるように、下型101にセットした棒状ワーク102を上型103で押すことで鍛造が実施されている。鍛造が実施されることで、棒状ワーク102は、柱部104と、この柱部104の端部に鍔部105と、を有する成形品となる。
上型103を上昇させ、突き出しピン106を上昇させることで棒状ワーク102を下型101から離型させる。
図1に示されるように、鍛造装置10は、ベース11と、このベース11から上へ延びる柱12と、この柱12の上端から水平に延びる梁13と、ベース11に支持部材14を介して載せられるロアプレート15と、このロアプレート15から上へ延びるガイドポスト16と、このガイドポスト16で案内されるアッパプレート17と、梁13に設けられアッパプレート17を昇降する昇降シリンダ18とからなる。
なお、上型パンチ24の下面28は平面であるが、ワークの形状に合わせて下面としてのコア28の形状を適宜変更しても差し支えない。
なお、実施例において、テーパ状キャビティ38は、テーパ部を2ヵ所有しているが、これに限定されず、1ヵ所、3ヵ所以上のテーパ部を有する形態でも差し支えない。
図2に示されるように、筒形キャビティ37は、下型31の上面51から下方へ、所定の内径D1の第1筒部52と、この第1筒部52より小径である内径D2の第2筒部53と、この第2筒部53より小径である内径D3の第3筒部54と、からなる筒部52、53、54が連続している。
なお、実施例では筒形キャビティ37は、筒部52、53、54が3個連続しているが3個に限定されず、2個、4個など複数個の筒部が連続して設けられていれば差し支えない。
また、第1筒部52の高さはS1であり、第2筒部53の高さはS2であり、第3筒部の54の高さはS3である。
図3に示されるように、下型31へ矢印(1)の向きに棒状ワーク23を差し込む(ワークセット工程)。
昇降シリンダ18を可動させ上型パンチ24を矢印(2)のように下降させ、筒形キャビティ37の面57及びテーパ状キャビティ38の面58に棒状ワーク23が達するように塑性変形させ成形品を得る(鍛造成形工程)。
また、テーパ部62の段差をLとする。テーパ部62の段差Lに比較して、図2に示した段差m1は極端に小さい。
図5に示されるように、鍛造成形工程により棒状ワーク23は、筒形キャビティの面57に合うように塑性変形される。柱部61は、鍔部63の付け根部から下方へ、所定の外径A1の第1柱部64と、この第1柱部64より小径の外径A2の第2柱部65と、この第2柱部65より小径の外径A3の第3柱部66と、からなる。実施例では柱部61は、柱部64、65、66が3個連続しているが3個に限定されず、2個、4個など複数個の柱部が連続して設けられていても差し支えない。
押力F1、F2、F3により筒形キャビティの面57は、直径がα大きくなる方法に若干押し広げられる。この状態で、突き出しピン(図4、符号42)で矢印(3)のように棒状ワーク23を押し上げる。
図6に示されるように、棒状ワーク23を矢印(4)の向きにさらに上昇させる。すると、下型31の第1筒部52と棒状ワーク23の第2柱部65が向かい合う。押力F1、F2、F3(図5参照)が解かれ、下型31がスプリングバックにより想像線で示す第1筒部52から実線で示す第1の筒部52の位置にδ1だけ移動する。
なお、同様に第2筒部53はδ2だけ移動し、第3筒部54はδ3だけ移動する。
結果、棒状ワーク23を距離S1上昇させるだけで、突き出しピン(図4、符号42)の負担が小さくなり、ノックアウト全体としても負担の軽減を図ることができる。
図8に示されるように、棒状ワーク(図6、符号23)の直径に対応した下型31のスプリングバックの量は、比例関係にあり、棒状ワーク23の直径が160mmのとき、下型31の段差55、56のスプリングバック量は0.4mmとなる。
図9に示されるように、旋盤71に成形された棒状ワーク23をセットする。段差55、56は、0.4mm以下に設定されている。0.4mm以下の段差であれば、機械加工の際、バイト72で1回切削するだけで、段差を除去できる。よって、段差55、56を0.4mm以下にする必要がある。
上記の図6に示されるように、棒状ワークの鍛造用金型31において、金型31は、棒状ワーク23を上から差し込み、この棒状ワーク23の上端を上型パンチ(図1、符号24)で押して塑性変形させる下型31であって、この下型31は、棒状ワーク31を差し込む筒形キャビティ37と、この筒形キャビティ37の下端から先細り状に延び塑性加工中に棒状ワーク23の下部が進入するテーパ状キャビティ38とを有し、筒形キャビティ37は、下型31の上面51から下方へ、所定の内径の第1筒部52と、この第1筒部52より小径の第2筒部53とからなる少なくとも2つの筒部が連続しており、これらの筒部52、53は、30mm〜90mmの範囲に収まり、第1筒部52と第2筒部53との間の段差に代表される隣り合う筒部間の段差55は、大径側の筒部の内径に0.25%を乗じて得た値より大きく、0.4mmより小さく設定されている
Claims (3)
- 棒状ワークの鍛造用金型において、
前記金型は、前記棒状ワークを上から差し込み、この棒状ワークの上端を上型パンチで押して塑性変形させる下型であって、
この下型は、前記棒状ワークを差し込む筒形キャビティと、この筒形キャビティの下端から先細り状に延び塑性加工中に棒状ワークの下部が進入するテーパ状キャビティとを有し、
前記筒形キャビティは、前記下型の上面から下方へ、所定の内径の第1筒部と、この第1筒部より小径の第2筒部とからなる少なくとも2つの筒部が連続しており、
これらの筒部は、30mm〜90mmの範囲に収まり、
前記第1筒部と前記第2筒部との間の段差に代表される隣り合う前記筒部間の段差は、大径側の筒部の内径に0.25%を乗じて得た値より大きく、0.4mmより小さく設定されていることを特徴とする棒状ワークの鍛造用金型。 - 請求項1記載の棒状ワークの鍛造用金型を使用し、柱部の下端から先細り状に延びる棒状ワークに鍛造を実施する棒状ワークの鍛造方法において、
前記下型に前記棒状ワークを差し込むワークセット工程と、
前記上型パンチを下降させ、前記筒形キャビティの面及び前記テーパ状キャビティの面に前記棒状ワークが到達するように塑性変形させる鍛造成形工程と、
成形された前記棒状ワークを前記下型から離型させる突き出し工程と、からなることを特徴とする棒状ワークの鍛造方法。 - 請求項1記載の棒状ワークの鍛造用金型を使用して製造される鍛造中間体において、
前記鍛造中間体は、所定の外径の第1柱部と、この第1柱部より小径の第2柱部とからなる少なくとも2つの柱部が連続しており、
これら柱部は、30mm〜90mmの範囲に収まり、
前記第1柱部と前記第2柱部との間の段差に代表される隣り合う前記柱部間の段差は、0mmより大きく0.4mmより小さいものであることを特徴とする鍛造中間体。
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CN105057381A (zh) * | 2015-08-11 | 2015-11-18 | 宁波佳比佳工贸有限公司 | 一种改变制品金相流线汇集痕位置的冷挤压模具 |
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2010
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