JP5626500B1 - プレス成形方法 - Google Patents

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Abstract

内パンチ(11)、外パンチ(12)、及びダイ(13)は同一の中心軸(10)上に配置されている。外パンチ(12)は、中心軸(10)に直交する径方向において内パンチ(11)に対してカップ縦壁部(A2)の板厚Tよりも大きな第1の間隔S1を隔てて配置される。また、外パンチ(12)の内周面においてダイ(13)側には、ダイ(13)側に進むに従って拡開するパンチ肩R部(12A)が形成されている。内パンチ(11)の外周面とカップ縦壁部(A2)の内周面との間に第2の間隔S2を隔てた状態で、カップ底部(A15)を内パンチ(11)とダイ(13)とで挟持し、外パンチ(12)をパンチ肩R部(12A)からカップ縦壁部(A2)に当接させながらカップ縦壁部(A2)を内パンチ(11)の外周面側に押し込んで縮径させる絞り成形を行うことにより、余剰材料をカップ肩部(A1)に流入させて増肉する。

Description

本発明は、カップ状に形成された被加工材に用いられるプレス成形方法に関する。
車両のトランスミッション等に使用される部品として、カップ縦壁部とカップ底壁部とを有する軸対称部品が知られている。カップ形状の軸対称部品を得るために一般的な絞り成形を用いると、絞りパンチの肩R部に当接するカップ肩部が減肉してしまう。これを回避、改善するために、従来、鍛造や、カップ上端部を押込む据え込み成形(特許文献1)、もしくは圧延(特許文献2)、しごき成形(特許文献3、4)等が用いられてきた。
特開2001−47175号公報 特開2007−289989号公報 特開平5−329558号公報 特開平7−155855号公報 特開平7−124657号公報
しかしながら、カップ肩部の減肉を抑制する従来の鍛造方法や据え込み方法は、成形荷重が大きく、成形装置もそれに伴い大型のものが必須であった。カップ肩部の減肉を抑制する従来の圧延方法では、カップ縦壁部の減肉が原理的に必須であった。また、カップ肩部の減肉を抑制する方法としては、カップ状に成形されてカップ肩部が減肉した被加工材に対し、しごき成形を施し、カップ肩部を増肉させる方法がある。
図16〜図18は、カップ肩部A1を増肉させる従来のしごき成形方法を説明するための図である。
カップ肩部A1を増肉させる従来のしごき成形方法では、プレス成形装置において、まず、ダイ103の上に置かれたカップ状の被加工材Aに対し、内パンチ101を外周面が被加工材Aの内周面A22に接するように下動させ、内パンチ101とダイ103とで被加工材Aを狭持する。
ここで、外パンチ102は、内径が被加工材Aの外径より小さくなっている。図17及び図18に示すように、外パンチ102を下動させ、被加工材Aのカップ縦壁部A2を減肉して該減肉分をカップ肩部A1に充填することにより、カップ肩部A1を増肉する。
しかしながら、従来のしごき成形方法では、カップ肩部A1を増肉できるが、その分、カップ縦壁部A2が減肉してしまうという問題がある。
また、特許文献5には、平板部とバーリング加工による中空のボス部とをもつワークの、ボス部の基端部に対する増肉成形方法として、テーパ部をもつパンチを、ボス部の先端側から圧入し、ボス部の先端側をテーパ部で拡径しながら基端部に向けて加圧するものが開示されているが、カップ状の被加工材を対象とするものではない。
本発明は、カップ縦壁部を減肉させることなく、成形荷重を抑えながらカップ肩部を増肉できるプレス成形方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
(1) カップ縦壁部、カップ底部、及び前記カップ縦壁部と前記カップ底部とを繋ぐカップ肩部を有するカップ状の被加工材に対して、プレス成形装置を用いてプレス成形を行うプレス成形方法であって、
前記プレス成形装置は、互いに中心軸が同軸上に配置される内パンチと、前記中心軸に直交する径方向において前記内パンチに対して前記カップ縦壁部の板厚よりも大きな第1の間隔を隔てて配置される環状の外パンチと、前記中心軸方向において前記内パンチに対向配置されるダイとを有し、前記外パンチの内周面において前記中心軸方向における前記ダイ側には、前記ダイ側に進むに従って拡開するパンチ肩部が形成されており、
前記内パンチの外周面と前記カップ縦壁部の内周面との間に第2の間隔を隔てた状態で、前記カップ底部を前記内パンチと前記ダイとで挟持する第1のステップと、
前記外パンチを前記中心軸に沿って前記内パンチ及び前記ダイに対して相対移動させて、前記外パンチを前記パンチ肩部から前記カップ縦壁部に当接させながら前記カップ縦壁部を前記内パンチの外周面側に押し込んで縮径させる絞り成形を行うことにより、前記被加工材の余剰材料を前記カップ肩部に流入させて前記カップ肩部を増肉する第2のステップと、を有することを特徴とするプレス成形方法。
(2) (1)に記載のプレス成形方法において、前記第2のステップでは、前記カップ縦壁部の外周面の外径が前記ダイの外径と同一となる位置に前記カップ縦壁部を縮径させることを特徴とするプレス成形方法。
(3) (1)又は(2)に記載のプレス成形方法において、前記カップ肩部を直角状に成形することを特徴とするプレス成形方法。
(4) (1)に記載のプレス成形方法において、前記第2のステップでは、増肉完了時において、前記カップ肩部に接触する前記外パンチの内周面部と、前記内周面部と前記径方向に向き合う前記ダイの外周面部との間に隙間が形成されることを特徴とするプレス成形方法。
(5) (4)に記載のプレス成形方法において、前記第2のステップでは、前記カップ肩部の外周面を前記外パンチの内周面により前記カップ縦壁部の外周面と面一に成形するとともに、前記カップ底部の底面外縁部に、前記隙間に逃がされた前記余剰材料により前記底面から突出する余剰部を形成することを特徴とするプレス成形方法。
(6) (1)乃至(5)のいずれか1つに記載のプレス成形方法において、前記パンチ肩部は、前記ダイ側に進むに従って拡開するR状又はテーパ状であることを特徴とするプレス成形方法。
(7) (1)乃至(6)のいずれか1つに記載のプレス成形方法において、前記外パンチの内周面には、前記内周面から前記径方向に突出する周状の端面押し込み部が形成され、
前記第2のステップでは、前記外パンチを相対移動させて前記カップ肩部を増肉させる際に、前記端面押し込み部により前記カップ縦壁部を前記ダイに向かって押し込むことを特徴とするプレス成形方法。
本発明によれば、カップ縦壁部を減肉させることなく、成形荷重を抑えながらカップ肩部を増肉できるプレス成形方法を提供できる。
図1は、第1実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。 図2は、第1実施形態のプレス成形装置によるプレス成形の成形状況の一例を示す図である。 図3は、第1実施形態のプレス成形装置によるプレス成形の成形完了状況の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態のプレス成形装置の別案を示す図である。 図5は、第2実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。 図6は、第2実施形態のプレス成形装置によるプレス成形の成形完了状況の一例を示す図である。 図7Aは、本発明を適用可能なカップ状被加工材の一例を示す図である。 図7Bは、本発明を適用可能なカップ状被加工材の一例を示す図である。 図7Cは、本発明を適用可能なカップ状被加工材の一例を示す図である。 図8は、第3実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。 図9は、第3実施形態のプレス成形装置によるプレス成形の成形状況の一例を示す図である。 図10は、第3実施形態のプレス成形装置によるプレス成形の成形完了状況の一例を示す図である。 図11は、第3実施形態のプレス成形装置の別案を示す図である。 図12は、第4実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。 図13は、第5実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。 図14は、第5実施形態のプレス成形装置によるプレス成形の成形完了状況の一例を示す図である。 図15Aは、本発明を適用可能なカップ状被加工材の一例を示す図である。 図15Bは、本発明を適用可能なカップ状被加工材の一例を示す図である。 図15Cは、本発明を適用可能なカップ状被加工材の一例を示す図である。 図16は、カップ肩部を増肉する従来のプレス成形方法を説明するための図である。 図17は、カップ肩部を増肉する従来のプレス成形方法の成形状況の一例を示す図である。 図18は、カップ肩部を増肉する従来のプレス成形方法の成形完了状況の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。
本実施形態では、円板状の被加工材を、カップ状の被加工材A(以下、カップ状被加工材Aという)にプレス成形するプレ工程を実施した後、このカップ状被加工材Aのカップ肩部A1を増肉処理する増肉工程を実施する。プレ工程によりカップ状被加工材Aは、一端側がカップ開口部A14を形成するカップ縦壁部A2、カップ底部A15、及びカップ縦壁部A2の他端側とカップ底部A15とを繋ぐR状のカップ肩部A1を有する有底筒状に成形される。
第1実施形態のプレス成形装置は、内パンチ11、外パンチ12、及びダイ13を有する。内パンチ11、外パンチ12、及びダイ13は同一の中心軸10上に配置されている。内パンチ11及び外パンチ12はそれぞれ独立に上動及び下動できる。
外パンチ12は、内径が内パンチ11の外径より大きい環状に形成されている。外パンチ12は、中心軸10に直交する径方向において内パンチ11に対して第1の間隔S1を隔てて配置される。第1の間隔S1は、カップ縦壁部A2の板厚Tよりも大きく設定されている。
また、外パンチ12は、径方向においてカップ縦壁部A2の肉厚部と重なる位置に配置される。外パンチ12の内周面121において中心軸10方向における下端側(ダイ13側)には、下方(カップ縦壁部A2への打ち込み方向)に進むに従って拡開するパンチ肩R部12Aが形成されている。外パンチ12の内径は、ダイ13の外径と同等の大きさ(ダイ13の外径より僅かに大きい場合を含む)となっている。詳しくは後述するが、外パンチ12は、下動することで、カップ縦壁部A2の外周面A21の外径がダイ13の外径と同一となる位置にカップ縦壁部A2を縮径させる。
内パンチ11は、カップ状被加工材Aの内径より小さな外径を持つ円柱状に形成されている。内パンチ11は、径方向において、内パンチ11の外周面111とカップ縦壁部A2の内周面A22との間に第2の間隔S2を隔てた状態で、上下方向(中心軸10方向)においてダイ13に対向配置される。本実施形態では、外パンチ12と内パンチ11との第1の間隔S1及び内パンチ11とカップ縦壁部A2との第2の間隔S2は、後述するカップ縦壁部A2の縮径時にカップ縦壁部A2が内パンチ11の外周面111に当接し、カップ縦壁部A2を中心軸10方向に沿って確実に成形できる大きさに設定されている。しかしながら、カップ縦壁部A2の縮径時にカップ縦壁部A2が内パンチ11の外周面111に当接する必要は必ずしもない。例えば第1の間隔S1及び第2の間隔S2は、内パンチ11の外周面111が中心軸10側に大きく寄った位置となる大きさ、すなわちカップ縦壁部A2の縮径時にカップ縦壁部A2が内パンチ11の外周面111に当接しない大きさに設定されていてもよい。
ダイ13は、円柱状である。カップ底部A15と当接するダイ13の当接面131の外径は、内パンチ11の外径より大きく、外パンチ12の内径と同等の大きさ(外パンチ12の内径より僅かに小さい場合を含む)となっている。これにより、後述するが、外パンチ12を下方に移動させることにより行うカップ肩部A1の増肉の完了時に、当接面131の外縁部132と、外縁部132の径方向外側に位置する外パンチ12の内周面部122(図3)とは近接位置に位置して、これらの間にカップ肩部A1を形成する材料が流入するのを防止する。
以下、プレス成形装置の成形動作(プレス成形方法)について説明する。図1を参照して、ダイ13の上にカップ状被加工材Aを置いた後、内パンチ11を下動させ、カップ状被加工材A内にカップ開口部A14を介して内パンチ11を挿入する。内パンチ11の外周面111とカップ縦壁部A2の内周面A22との間に第2の間隔S2を隔てた状態で、カップ底部A15を内パンチ11とダイ13とで挟持する(第1のステップ)。外パンチ12の初期位置は、カップ縦壁部A2の上方となる。
次に、図2に示すように、外パンチ12を下動させ、外パンチ12をパンチ肩R部12Aからカップ縦壁部A2に当接させる。そして、パンチ肩R部12A及び外パンチ12の内周面121によってカップ縦壁部A2を、カップ開口部A14側からカップ底部A15側へ順次内パンチ11の外周面111側に押し込んで縮径させ、カップ縦壁部A2を絞り成形する(第2のステップ)。
外パンチ12によりカップ縦壁部A2を押圧すると、カップ縦壁部A2の材料は内パンチ11の外周面111側に移動する。この際、カップ縦壁部A2の径が小さくなる分、該材料には余剰材料が生じる。内パンチ11と外パンチ12との第1の間隔S1は縮径前の板厚Tよりも大きいので、余剰材料はカップ縦壁部A2を増肉する。余剰材料のうち、カップ縦壁部A2を増肉しても余剰となる分は、外パンチ12により下方に引き込まれる。カップ縦壁部A2の絞り成形時にはこのような現象が連続して生じるので、外パンチ12をカップ底部A15の側方まで移動させてカップ縦壁部A2を絞り成形することにより、図3に示すように、絞り成形によって生じるカップ縦壁部A2の余剰材料のうちカップ縦壁部A2を増肉しても余剰となる分が最終的にカップ肩部A1を増肉することとなる。このように、本実施形態では、絞り成形によって生じるカップ縦壁部A2の余剰材料がカップ縦壁部A2やカップ肩部A1の増肉に寄与し、カップ縦壁部A2を減肉することなくカップ肩部A1を増肉できる。
また、この際、外パンチ12の内径がダイ13の外径と同等の大きさであるので、外パンチ12を下動させることにより、カップ縦壁部A2の外周面A21の外径がダイ13の外径と同一となる位置にカップ縦壁部A2を縮径させることとなる。そして、ダイ13の当接面131の外径が外パンチ12の内周面121の径と同等の大きさであるので、カップ肩部A2の増肉完了時に、当接面131の外縁部132と、外縁部132の径方向外側に位置する外パンチ12の内周面部122とは近接位置に位置して、これらの間にカップ肩部A1を形成する材料が流入するのを防止することとなる。これにより、カップ肩部A1へ流入する増肉材料が十分にある場合、カップ肩部A1は、カップ状被加工材Aの軸方向の切断視において直角状に成形されることとなる。
以上のように本実施形態では、カップ肩部A1の増肉をカップ縦壁部A2の絞り成形により行うので、成形荷重を抑えながらカップ肩部A1を増肉できる。さらに、外パンチ12と内パンチ11との間隔S1をカップ縦壁部A2の厚さT以上にして絞り成形を行うので、カップ縦壁部A2を減肉させることがない。
また、従来の鍛造方法及び据え込み成形方法では、カップ肩部A1を金型形状そのままの直角形状に成形しようとすると成形荷重が数千トンに達する。それに対し、本実施形態のプレス成形方法では、絞り成形によりカップ肩部A1を増肉するので、カップ肩部A1を直角状に成形する場合においても、成形荷重を従来の鍛造方法及び据え込み成形方法よりも一桁少ない数百トン程度に抑制できる。
内パンチ11の外径及び外パンチ12の内径をより小さく設定することで、カップ縦壁部A2の縮径率をより大きくでき、カップ肩部A1をより増肉できる。
なお、ダイ13の上にカップ状被加工材Aを設置する際に、カップ状被加工材Aの中心軸を中心軸10に一致させてもよいが、カップ状被加工材Aの中心軸を、カップ縦壁部A2よりも内径側の領域に内パンチ11が下動できる範囲で中心軸10に対してオフセットさせてもよい。この場合、内パンチ11とダイ13とでカップ状被加工材Aを径方向にずれ動ける程度の力で狭持した状態で外パンチ12を下動させる。このとき、外パンチ12のパンチ肩R部12Aが、環状のカップ縦壁部A2に対して片寄った状態で当接するので、カップ状被加工材Aがずれ動いて、カップ状被加工材Aの中心軸が中心軸10に一致する。カップ状被加工材Aの中心軸が中心軸10に一致した後は、内パンチ11とダイ13とでカップ状被加工材Aを狭持して、外パンチ12の下動を進めればよい。
また、外パンチ12のパンチ肩部は、外パンチ12のカップ縦壁部A2への打ち込み方向に進むに従って拡開するパンチ肩R部12Aとするか、若しくは図4に示す外パンチ22のように、打ち込み方向に進むに従って拡開するテーパ部22Aとすることが好ましい。外パンチ12、22のパンチ肩部をこのように構成することで、カップ縦壁部A2をカップ開口部A121側からカップ底部A15側へ緩やかに連続的に縮径できるとともに、カップ縦壁部A2と外パンチ12、22との接触角を小さくできるので、垂直方向の接触反力を小さくでき、外パンチ12、22におけるカップ縦壁部A2との摩擦力を小さくできる。したがって、カップ縦壁部A2におけるカップ底部A15近傍部分やカップ肩部A1への鉛直下向きの成形力を、従来のしごき成形に比べて小さくでき、カップ肩部A1における内側への折れ込み発生を抑制できる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。
本実施形態のプレス成形装置は、第1実施形態と外パンチ32の形状のみが異なり、以下では第1実施形態との相違点を説明する。
本実施形態では、外パンチ32の内周面321に、内周面321一周に亘って径方向に突出する周状の端面押し込み部32Bが形成されている。端面押し込み部32Bは、カップ状被加工材Aの全高よりも内周面321が長くなる位置に配置する。
本実施形態のプレス成形方法では、図6に示すように、外パンチ32を下動させてカップ縦壁部A2を絞り成形する第2のステップにおいて、カップ肩部A1の増肉成形時に、外パンチ32の端面押込み部32Bを用いてカップ状被加工材Aのカップ上端部A3を押し込む点が第1実施形態と異なる。これにより、本実施形態では、カップ肩部A1とカップ縦壁部A2に対する金型形状転写精度を向上できる。
なお、本実施形態のプレス成形方法では、成形条件が密閉鍛造に近い条件となり、成形荷重が増大してしまう。したがって、カップ状被加工材Aの体積V1が、内パンチ11、外パンチ12、及びダイ13で形成される空隙部体積V2に対し、V1<V2の関係を満足させることが好ましい。
(変形例)
図7A〜図7Cは、本発明のプレス成形方法を適用できるカップ状被加工材の例を示す図である。
本発明のプレス成形方法を適用できるカップ状被加工材の形状としては、第1、第2実施形態で例示した単純な有底筒状だけでなく、適宜なものを用いることができる。例えば図7Aに示すように、カップ底部A15に穴A151が開いた穴あきカップ状被加工材A11を用いてもよい。また、図7Bに示すように、カップ底部A15に、外側に向かって突出するボスA152が形成されたボス付きカップ状被加工材A12を用いてもよいし、図7Cに示すように、カップ底部A15に、内側に向かって突出するボスA153が形成されたボス付きカップ状被加工材A13を用いてもよい。
また、本発明のプレス成形方法を適用できるカップ状被加工材の材質としては、鋼、アルミニウム、銅等の金属、若しくは、これらの合金等、塑性加工が可能な公知の各種のものを採用できる。
第1、第2実施形態の第2のステップでは、外パンチ12(22、32)を内パンチ11、ダイ13、及びカップ状被加工材Aに対して移動させてカップ肩部A1を増肉させていたが、内パンチ11、ダイ13、及びカップ状被加工材Aを外パンチ12(22、32)に対して移動させてカップ肩部A1を増肉させてもよい。
また、第1、第2実施形態では、内パンチ11、外パンチ12(22、32)がダイ13に対して上方にある例を述べたが、内パンチ11、外パンチ12(22、32)とダイ13との位置を上下逆にしてもよい。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。
本実施形態では、円板状の被加工材を、カップ状の被加工材B(以下、カップ状被加工材Bという)にプレス成形するプレ工程を実施した後、このカップ状被加工材Bのカップ肩部B1を増肉処理する増肉工程を実施する。プレ工程によりカップ状被加工材Bは、一端側がカップ開口部B14を形成するカップ縦壁部B2、カップ底部B15、及びカップ縦壁部B2の他端側とカップ底部B15とを繋ぐR状のカップ肩部B1を有する有底筒状に成形される。
第3実施形態のプレス成形装置は、内パンチ11、外パンチ42、及びダイ43を有する。内パンチ11、外パンチ42、及びダイ43は同一の中心軸10上に配置されている。内パンチ11及び外パンチ42はそれぞれ独立に上動及び下動できる。
外パンチ42は、内径が内パンチ11の外径より大きい環状に形成されている。外パンチ42は、中心軸10と直交する径方向において内パンチ11に対して第1の間隔S1を隔てて配置される。第1の間隔S1は、カップ縦壁部B2の板厚Tよりも大きく設定されている。
また、外パンチ42は、径方向においてカップ縦壁部B2の肉厚部と重なる位置に配置される。外パンチ42の内周面421において中心軸10方向における下端側(ダイ43側)には、下方(カップ縦壁部B2への打ち込み方向)に進むに従って拡開するパンチ肩R部42Aが形成されている。
内パンチ11は、カップ状被加工材Bの内径より小さな外径を持つ円柱状に形成されている。内パンチ11は、径方向において、内パンチ11の外周面111とカップ縦壁部B2の内周面B22との間に第2の間隔S2を隔てた状態で、上下方向(中心軸10方向)においてダイ43に対向配置される。本実施形態では、外パンチ42と内パンチ11との第1の間隔S1及び内パンチ11とカップ縦壁部B2との第2の間隔S2は、後述するカップ縦壁部B2の縮径時にカップ縦壁部B2が内パンチ11の外周面111に当接し、カップ縦壁部B2を中心軸10方向に沿って確実に成形できる大きさに設定されている。しかしながら、カップ縦壁部B2の縮径時にカップ縦壁部B2が内パンチ11の外周面111に当接する必要は必ずしもない。例えば第1の間隔S1及び第2の間隔S2は、内パンチ11の外周面111が中心軸10側に大きく寄った位置となる大きさ、すなわちカップ縦壁部B2の縮径時にカップ縦壁部B2が内パンチ11の外周面111に当接しない大きさに設定されていてもよい。
ダイ43は、円柱状であり、外径が内パンチ11の外径より大きく、外パンチ42の内径より小さい。ダイ43は、外径が内パンチ11の外径と同等であってもよいが、内パンチ11の外径より大きい方が、後述するカップ状被加工材Bのプレス成型工程に亘ってカップ底部B15をより平坦に維持できる。ダイ43の外径が外パンチ42の内径より小さいことにより、外パンチ42が下方に移動してカップ状被加工材Bのカップ肩部B1を増肉成形する際には、後述するが、カップ肩部B1に接触する外パンチ42の内周面部422(図10)と、内周面部422と径方向に向き合うダイ43の外周面部431(図10)との間に逃がし隙間S3が形成されることとなる。
以下、プレス成形装置の成形動作(プレス成形方法)について説明する。図8を参照して、ダイ43の上にカップ状被加工材Bを置いた後、内パンチ11を下動させ、カップ状被加工材B内にカップ開口部B14を介して内パンチ11を挿入する。内パンチ11の外周面111とカップ縦壁部B2の内周面B22との間に第2の間隔S2を隔てた状態で、カップ底部B15を内パンチ11とダイ43とで挟持する(第1のステップ)。外パンチ42の初期位置は、カップ縦壁部B2の上方となる。
次に、図9に示すように、外パンチ42を下動させ、外パンチ42をパンチ肩R部42Aからカップ縦壁部B2に当接させる。そして、パンチ肩R部42A及び外パンチ42の内周面421によってカップ縦壁部B2を、カップ開口部B14側からカップ底部B15側へ順次内パンチ11の外周面111側に押し込んで縮径させ、カップ縦壁部B2を絞り成形する(第2のステップ)。
外パンチ42によりカップ縦壁部B2を押圧すると、カップ縦壁部B2の材料は内パンチ11の外周面111側に移動する。この際、カップ縦壁部B2の径が小さくなる分、該材料には余剰材料が生じる。内パンチ11と外パンチ42との第1の間隔S1は縮径前の板厚Tよりも大きいので、余剰材料はカップ縦壁部B2を増肉する。余剰材料のうち、カップ縦壁部B2を増肉しても余剰となる分は、外パンチ42により下方に引き込まれる。カップ縦壁部B2の絞り成形時にはこのような現象が連続して生じるので、外パンチ42をカップ底部B15の側方まで移動させてカップ縦壁部B2を絞り成形することにより、図10に示すように、絞り成形によって生じるカップ縦壁部B2の余剰材料のうちカップ縦壁部B2を増肉しても余剰となる分が最終的にカップ肩部B1を増肉することとなる。このように、本実施形態では、絞り成形によって生じるカップ縦壁部B2の余剰材料がカップ縦壁部B2やカップ肩部B1の増肉に寄与し、カップ縦壁部B2を減肉することなくカップ肩部B1を増肉できる。
この場合に、カップ縦壁部B2の厚みTや各隙間S1〜3の大きさを調整することで、カップ肩部B1に十分にカップ縦壁部B2の増肉材料を流入させることができ、カップ肩部B1の外周面B10を外パンチ42の内周面421によりカップ縦壁部B2の外周面B21と面一に成形できる。そして、これによりカップ肩部B1を直角状に形成できる。この際、カップ肩部B1に接触する外パンチ42の内周面部422と、内周面部422と径方向において向き合うダイ43の外周面部431との間には、逃がし隙間S3が形成される。これにより、カップ肩部B1への増肉材料に余剰材料が生じる場合、該余剰材料を逃がし隙間S3に逃がすことができる。逃がし隙間S3に逃がしたこの余剰材料により、カップ底部B15の底面B150の外縁部には、底面B150から突出する余剰部B4が成形される。
以上のように本実施形態では、カップ肩部B1の増肉をカップ縦壁部B2の絞り成形により行うので、成形荷重を抑えながらカップ肩部B1を増肉できる。さらに、外パンチ42と内パンチ11との隙間S1をカップ縦壁部B2の厚さT以上にして絞り成形を行うので、カップ縦壁部B2を減肉させることがない。
また、従来の鍛造方法及び据え込み成形方法では、カップ肩部B1を金型形状そのままの直角形状に成形しようとすると成形荷重が数千トンに達する。それに対し、本実施形態のプレス成形方法では、絞り成形によりカップ肩部B1を増肉するので、カップ肩部B1を直角状に成形する場合においても、成形荷重を従来の鍛造方法及び据え込み成形方法よりも一桁少ない数百トン程度に抑制できる。
内パンチ11の外径及び外パンチ42の内径をより小さく設定することで、カップ縦壁部B2の縮径率をより大きくでき、カップ肩部B1をより増肉できる。
本実施形態のプレス成形方法では、カップ肩部B1を直角状に形成する場合、ダイ43と外パンチ42の逃がし隙間S3に逃がすカップ状被加工材Bの余剰材料により、カップ底部B15の底面B150の外縁部に余剰部B4が形成される。従って、後工程において余剰部B4を除去する追加工程が必要となるが、余剰部B4は通常数ミリ程度の大きさである。また、カップ状被加工材Bの材質を変更して加工する場合、加工時の材料挙動が変化するため(本実施形態では絞り成形時のカップ縦壁部B2及びカップ肩部B1の塑性流動状況が変化するため)、一般に別寸法に調整した別の金型を使用することが多い。本実施形態では、カップ状被加工材Bの材質を変更しても、ダイ43と外パンチ42の逃がし隙間S3に逃がすカップ状被加工材Bの余剰材料の量が変わるのみであるので、材質変更に伴う金型変更の必要性を小さくできる。さらに、逃がし隙間S3を有するので、構造的に密閉鍛造状態になることはなく、成形中の成形荷重の急激な増大を抑制でき、プレス成形装置を安全に動作させるためのチューニングを軽減できる。したがって、切削等による余剰部B4除去の手間を鑑みても、本実施形態は利益を享受できる。
なお、ダイ43の上にカップ状被加工材Bを設置する際に、カップ状被加工材Bの中心軸を中心軸10に一致させてもよいが、カップ状被加工材Bの中心軸を、カップ縦壁部B2よりも内径側の領域に内パンチ11が下動できる範囲で中心軸10に対してオフセットさせてもよい。この場合、内パンチ11とダイ43とでカップ状被加工材Bを径方向にずれ動ける程度の力で狭持した状態で外パンチ12を下動させる。このとき、外パンチ42のパンチ肩R部42Aが、環状のカップ縦壁部B2に対して片寄った状態で当接するので、カップ状被加工材Bがずれ動いて、カップ状被加工材Bの中心軸が中心軸10に一致する。カップ状被加工材Bの中心軸が中心軸10に一致した後は、内パンチ11とダイ43とでカップ状被加工材Bを狭持して、外パンチ42の下動を進めればよい。
また、外パンチ42のパンチ肩部は、外パンチ42のカップ縦壁部B2への打ち込み方向に進むに従って拡開するパンチ肩R部42Aとするか、若しくは図11に示す外パンチ52のように、打ち込み方向に進むに従って拡開するテーパ部52Aとすることが好ましい。外パンチ42、52のパンチ肩部をこのように構成することで、カップ縦壁部B2をカップ開口部B14側からカップ底部B15側へ緩やかに連続的に縮径できるとともに、カップ縦壁部B2と外パンチ42、52との接触角を小さくできるので、垂直方向の接触反力を小さくでき、外パンチ42、52におけるカップ縦壁部B2との摩擦力を小さくできる。したがって、カップ縦壁部B2におけるカップ底部B15近傍部分やカップ肩部B1への鉛直下向きの成形力を、従来のしごき成形に比べて小さくでき、カップ肩部B1における内側への折れ込み発生を抑制できる。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。
本実施形態のプレス成形装置では、ダイ43は、カップ底部B15との当接側端部432の径がダイ43の本体部433の径より小さい段付き状に形成されている。なお、それ以外の構成は第3実施形態と同様であり、以下では第3実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態でも、第3実施形態と同様、カップ状被加工材Bの絞り成形時には、カップ肩部B1に接触する外パンチ42の内周面部422と、内周面部422と径方向に向き合うダイ43の外周面部431との間に逃がし隙間S3が形成される。これにより、カップ肩部B1へ流入する増肉材料に余剰材料が生じる場合、該余剰材料を逃がし隙間S3に逃がすことができる。したがって、カップ縦壁部B2を減肉することなく成形荷重を抑えながらカップ肩部B1を増肉できる。
(第5実施形態)
図13は、第5実施形態のプレス成形装置の概略構成図である。
本実施形態のプレス成形装置は、第3実施形態と外パンチ62の形状のみが異なり、以下では第3実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、外パンチ62の内周面621に、内周面621一周に亘って径方向に突出する周状の端面押し込み部62Bが形成されている。端面押し込み部62Bは、カップ状被加工材Bの全高よりも内周面621が長くなる位置に配置する。
本実施形態のプレス成形方法では、図14に示すように、外パンチ62を下動させてカップ縦壁部B2を絞り成形する第2のステップにおいて、カップ肩部B1の増肉成形時に、外パンチ62の端面押込み部62Bを用いてカップ状被加工材Bのカップ上端部B3を押し込む点が第3実施形態と異なる。これにより、本実施形態では、カップ肩部B1とカップ縦壁部B2に対する金型形状転写精度を向上できる。
(変形例)
図15A〜図15Cは、本発明のプレス成形方法を適用できるカップ状被加工材の例を示す図である。
本発明のプレス成形方法を適用できるカップ状被加工材の形状としては、第3〜第5実施形態で例示した単純な有底筒状だけでなく、適宜なものを用いることができる。例えば図15Aに示すように、カップ底部B15に穴B151が開いた穴あきカップ状被加工材B11を用いてもよい。また、図15Bに示すように、カップ底部B15に、外側に向かって突出するボスB152が形成されたボス付きカップ状被加工材B12を用いてもよいし、図15Cに示すように、カップ底部B15に、内側に向かって突出するボスB153が形成されたボス付きカップ状被加工材B13を用いてもよい。
また、本発明のプレス成形方法を適用できるカップ状被加工材の材質としては、鋼、アルミニウム、銅等の金属、若しくは、これらの合金等、塑性加工が可能な公知の各種のものを採用できる。
第3〜第5実施形態の第2のステップでは、外パンチ42(52、62)を内パンチ11、ダイ43、及びカップ状被加工材Bに対して移動させてカップ肩部B1を増肉させていたが、内パンチ11、ダイ43、及びカップ状被加工材Bを外パンチ42(52、62)に対して移動させてカップ肩部B1を増肉させてもよい。
また、第3〜第5実施形態では、内パンチ11、外パンチ42(52、62)がダイ43に対して上方にある例を述べたが、内パンチ11、外パンチ42(552、62)とダイ43との位置を上下逆にしてもよい。
以上、本発明を種々の実施形態と共に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
本発明は、例えば車両のトランスミッション等に使用される、カップ状の被加工材に対してプレス成形を行うプレス成形方法に適用可能である。

Claims (7)

  1. カップ縦壁部、カップ底部、及び前記カップ縦壁部と前記カップ底部とを繋ぐカップ肩部を有するカップ状の被加工材に対して、プレス成形装置を用いてプレス成形を行うプレス成形方法であって、
    前記プレス成形装置は、互いに中心軸が同軸上に配置される内パンチと、前記中心軸に直交する径方向において前記内パンチに対して前記カップ縦壁部の板厚よりも大きな第1の間隔を隔てて配置される環状の外パンチと、前記中心軸方向において前記内パンチに対向配置されるダイとを有し、前記外パンチの内周面において前記中心軸方向における前記ダイ側には、前記ダイ側に進むに従って拡開するパンチ肩部が形成されており、
    前記内パンチの外周面と前記カップ縦壁部の内周面との間に第2の間隔を隔てた状態で、前記カップ底部を前記内パンチと前記ダイとで挟持する第1のステップと、
    前記外パンチを前記中心軸に沿って前記内パンチ及び前記ダイに対して相対移動させて、前記外パンチを前記パンチ肩部から前記カップ縦壁部に当接させながら前記カップ縦壁部を前記内パンチの外周面側に押し込んで縮径させる絞り成形を行うことにより、前記被加工材の余剰材料を前記カップ肩部に流入させて前記カップ肩部を増肉する第2のステップと、を有することを特徴とするプレス成形方法。
  2. 請求項1に記載のプレス成形方法において、前記第2のステップでは、前記カップ縦壁部の外周面の外径が前記ダイの外径と同一となる位置に前記カップ縦壁部を縮径させることを特徴とするプレス成形方法。
  3. 請求項1又は2に記載のプレス成形方法において、前記カップ肩部を直角状に成形することを特徴とするプレス成形方法。
  4. 請求項1に記載のプレス成形方法において、前記第2のステップでは、増肉完了時において、前記カップ肩部に接触する前記外パンチの内周面部と、前記内周面部と前記径方向に向き合う前記ダイの外周面部との間に隙間が形成されることを特徴とするプレス成形方法。
  5. 請求項4に記載のプレス成形方法において、前記第2のステップでは、前記カップ肩部の外周面を前記外パンチの内周面により前記カップ縦壁部の外周面と面一に成形するとともに、前記カップ底部の底面外縁部に、前記隙間に逃がされた前記余剰材料により前記底面から突出する余剰部を形成することを特徴とするプレス成形方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプレス成形方法において、前記パンチ肩部は、前記ダイ側に進むに従って拡開するR状又はテーパ状であることを特徴とするプレス成形方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプレス成形方法において、前記外パンチの内周面には、前記内周面から前記径方向に突出する周状の端面押し込み部が形成され、
    前記第2のステップでは、前記外パンチを相対移動させて前記カップ肩部を増肉させる際に、前記端面押し込み部により前記カップ縦壁部を前記ダイに向かって押し込むことを特徴とするプレス成形方法。
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