JPH09295088A - 有底円筒状体およびその製造方法 - Google Patents

有底円筒状体およびその製造方法

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JPH09295088A
JPH09295088A JP8220906A JP22090696A JPH09295088A JP H09295088 A JPH09295088 A JP H09295088A JP 8220906 A JP8220906 A JP 8220906A JP 22090696 A JP22090696 A JP 22090696A JP H09295088 A JPH09295088 A JP H09295088A
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side wall
bottomed cylindrical
bottomed
cylindrical side
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JP8220906A
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English (en)
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Yasunori Tokuno
保典 得能
Koichi Inoue
晃一 井上
Toshikazu Shogase
寿和 勝賀瀬
Makoto Sunai
真 須内
Takeshi Yoshikawa
武志 吉川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス加工法によりながら、円筒状側壁の形
状および肉厚を一定に保ちつつ、しかも板材の破断の可
能性を抑え、さらには、円筒状側壁に要求される「真円
度および面粗度」をより達成し易い有底円筒状体を実現
する。 【解決手段】 円筒状側壁101とこの円筒状側壁10
1の一方開口を塞ぐ底壁102とを備え、プレス加工に
より1つの部材から形成されている有底円筒状体であっ
て、円筒状側壁101の形状および厚みが突込みプレス
加工により整えられており、円筒状側壁101の外周面
の真円度および面粗度が切削加工により整えられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ、ディジタルオーディオテープレコーダその他の回
転ヘッド型磁気記録再生装置の回転ヘッドシリンダなど
として使用される有底円筒状体およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】回転ヘッド型磁気記録再生装置は、周知
のように円筒状の下シリンダに近接して、円筒状の上シ
リンダを回転可能に同軸的に配置し、その上シリンダに
固定された磁気ヘッドの回転軌跡に沿って、磁気テープ
を所定の巻付け角度だけ、傾斜して走行せしめ、前記磁
気テープ上に、その磁気テープの端縁に対して傾斜した
記録軌跡として、順次情報を記録再生するものである。
【0003】上記上シリンダや下シリンダは、従来、ア
ルミ材をダイカストでほぼ所定の形状に形成した後に切
削加工を施して最終的な形状に仕上げると言う方法で製
造していた。これに対し、特開昭63−211113号
公報は、1枚の円板状板材からプレス加工で回転ヘッド
シリンダを製造する方法を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイカ
ストにより形成されたものを最終的な形状に精度良く仕
上げるためには、十分な量の切削を行う必要があり、切
削加工に要する時間も多く要するものであった。また、
ダイカストにより形成されたものの内部に、いわゆる巣
が生じ、切削加工を施した完成品の表面にこの巣が現れ
て不良品となる場合や、表面に現れなくても、回転ヘッ
ドシリンダのように精度良く回転する必要のあるものに
おいては、回転バランスを欠くものとなっていた。この
ため、バランス修正作業が必要である。
【0005】回転ヘッドシリンダを1枚の板材からプレ
ス加工で製造するようにすれば、ダイカスト法の上記問
題を解消できるが、上記公知のプレス法では、円板状板
材の外周縁部を円筒状に立ち上げること、円板状板材の
中央部を円筒状に窪ませること、ヘッド取付穴や回転軸
部取付穴を形成することをプレス加工で同時に行うよう
にしているため、板材に無理が掛かり板材に破断が生じ
易いほか、円筒状側壁の真円度が悪いためその矯正のた
めの切削加工の取代の確保が出来ず真円度を出しにく
い。板材が破断すると回転ヘッドシリンダを作ることが
できないし、真円度が出にくいと回転ヘッドシリンダの
重心が回転中心から外れて回転時にブレを生じ精度良く
回転させることができない。
【0006】本発明の課題は、プレス法によりながら、
板材に破断が生じず、円筒状側壁に真円度を出し易い有
底円筒状体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる有底円筒
状体は、円筒状側壁とこの円筒状側壁の一方開口を塞ぐ
底壁とを備え、プレス加工により1つの部材から形成さ
れている有底円筒状体であって、前記円筒状側壁の形状
および厚みが突込みプレス加工により整えられており、
前記円筒状側壁の外周面の真円度および面粗度が切削加
工により整えられていることを特徴とする。
【0008】前記有底円筒状体が回転ヘッドシリンダと
なるときは、前記底壁の中央部に、前記円筒状側壁と同
心円状の円筒状側壁を有する軸取付用凹部が伸ばしプレ
ス加工により内向きに突出形成されていることがある。
この場合において、前記底壁の外周部の前記円筒状側壁
の延長線上に前記突込みプレス加工により環状突起が形
成され、この環状突起の一部に磁気ヘッドを突出させる
ための開口部が形成されていることがあり、前記底壁の
外面に、磁気ヘッドの取付台とトランスの取付台とがプ
レス加工により外向きに突出形成されていることがあ
り、前記軸取付用凹部が前記磁気ヘッドの取付台および
/または前記トランスの取付台の突出形成位置の際まで
広げて形成されていることがある。
【0009】本発明にかかる有底円筒状体の製造方法
は、円板状部材をプレス加工することにより前記円板状
部材の外周縁部を立ち上げて円筒状側壁とこの円筒状側
壁の一方開口を塞ぐ底壁とを備えた有底円筒状体を製造
する方法であって、前記円筒状側壁の形状および厚みを
突込みプレス加工により整え、前記円筒状側壁の外周面
の真円度および面粗度を切削加工により整えることを特
徴とする。
【0010】前記有底円筒状体が回転ヘッドシリンダと
なるものであるときは、前記底壁の中央部に、前記円筒
状側壁と同心円状の円筒状側壁を有する軸取付用凹部を
伸ばしプレス加工により内向きに突出形成することがあ
る。この場合において、前記底壁の外周部の前記円筒状
側壁の延長線上に前記突込みプレス加工により同時に環
状突起を形成し、この環状突起の一部に磁気ヘッドを突
出させるための開口部を形成することがあり、前記底壁
の外面に、磁気ヘッドの取付台とトランスの取付台とを
プレス加工により外向きに突出形成することがあり、有
底円筒状体を反転させつつプレス加工を行うことがあ
る。
【0011】前記円筒状側壁の外周面に切削加工を施す
際には、ダイヤモンドからなるチップを備えたバイトを
用いることとし、前記チップとしてそのスクイ面が前記
ダイヤモンドの結晶のミラー指数{110}面でありそ
のニゲ面が前記ダイヤモンドの結晶のミラー指数{11
2面}であるチップを用いるようにすることが好まし
い。また、前記軸取付用凹部の円筒状側壁内面に切削加
工を施す際に、刃先角が45°よりも大きい鈍角をなす
バイトを用いるようにすることが好ましい。
【0012】回転ヘッドシリンダにおいては、有底円筒
状体の各部の高さを調整するために切削加工を行うこと
があるが、そのようなときには、前記軸取付用凹部の底
壁内面を平滑面に切削加工して各部の高さを決める基準
面とすることが好ましく、高さを調整するための切削加
工を施す部分の角部に予め面取り加工を施しておくこと
が好ましい。
【0013】前記円板状部材の厚みは、加工時の機械的
強度を考慮すると2.5mm以上とすることが好まし
い。
【0014】
【作用】本発明では、有底円筒状の円筒状側壁の形状お
よび厚みを突込みプレス加工で整えているので、伸ばし
プレス加工だけで有底円筒状体を形成する場合に比べ
て、板材に破断が生じにくく、円筒状側壁の肉厚の変化
も少ない。突込みプレス加工で円筒状側壁を形成すれば
伸ばしプレス加工に比べて真円度が出易いが、円筒状側
壁の外周面に切削加工してさらに真円度を出すようにす
れば、回転バランスをより一層安定させることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明では1枚の円板状部材から
プレス加工で有底円筒状体を製造する際に、「突込みプ
レス加工」を採用している。この突込みプレス加工は、
被加工品の一部をプレスダイ内でポンチで拘束した状態
で叩き肉寄せする方法であり、本発明の場合で言えば、
ほぼ有底円筒状体に形成された被加工品の円筒状側壁を
プレスダイ内でポンチで拘束した状態で円筒状側壁の端
面を叩いて肉寄せするようにするのである。
【0016】円板状部材は、塑性変形可能な金属板(た
とえば、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼板など)
であり、円板状部材の厚みは、プレス加工の際に破断し
たり仕上げ加工の際にチャックの力で変形したりしない
ようにするため、たとえば2.5mm以上である。有底
円筒状体の円筒状側壁の外径や高さは用途に応じて適宜
設定することができる。円筒状側壁は、突込みプレス加
工により作られるので、円板状部材と同じかまたはほぼ
同じ厚みを持つことができる。
【0017】有底円筒状体の底壁の外周部の円筒状周壁
の延長線上に形成した環状突起は、有底円筒状体を回転
ヘッドシリンダとして用いる場合に、下シリンダーに接
触しないように設定されている。環状突起の一部には磁
気ヘッドを突出させる開口部が形成されている。この開
口部は、プレス加工時に同時に成形するか、環状突起の
所望の位置に後加工で切削又はプレス加工で切り欠くか
凹ませて作ることができる。環状突起は、有底円筒状体
の円筒状側壁を突込みプレスで形成する際に同時に成形
することができる。
【0018】有底円筒状体を回転ヘッドシリンダとして
使用する場合には、その底壁に、回転軸を取り付けるた
めの円筒状凹部を伸ばしプレス加工で形成したり、磁気
ヘッド取付台やトランス取付台を後方押し出しプレス加
工で形成することがある。有底円筒状体の底壁や取付台
には必要に応じてビス孔をあけることができる。円筒状
凹部に回転軸の先端に取り付けた取付部材を挿入して有
底円筒状体を取付部材に固定することにより回転軸の中
心線と有底円筒状体の軸線とを容易に一致させることが
でき、回転時のブレを起こりにくくすることができる。
この回転時のブレを起こりにくくするためには円筒状凹
部の内径をできるだけ大きくすることが好ましい。そこ
で、円筒状凹部は前記取付台の際まで広げて形成するこ
とが好ましい。取付部材は、たとえば、ディスク状、フ
ランジ状などの形状を有する部材であり、回転軸に圧入
などにより取り付けられ固定される。この取付部材への
有底円筒状体の固定はネジなどで行われる。なお、有底
円筒状体を取付部材を介さずに直接に回転軸に固定して
もよい。
【0019】円筒状凹部や取付台などは有底円筒状体の
内側や外側に突出形成されるので、これらを形成するた
めのプレス加工は有底円筒状体を上下反転させ行うこと
が好ましい。このようにすれば、1つのプレス装置で各
プレス加工をより効率的、連続的に行えるからである。
円筒状凹部の底壁内面は、磁気ヘッドやトランスの取付
高さを設定したり、有底円筒状体の環状突起の高さを設
定したりなどするための基準面となるので、円筒状側壁
の中心軸線に直交する平面となるように切削加工してお
くことが好ましい。環状突起や磁気ヘッド等の取付台、
取付ビス孔開口面は高さを正確に整えるために切削加工
するが、このときは前記基準面を使用して高さを決める
ようにする。円筒状凹部の底壁内面と有底円筒状体の開
口端縁との距離も予め定められた距離になるように前記
開口端縁を切削加工することがあり、このときも同様で
ある。
【0020】円筒状側壁は突込みプレス加工により作ら
れるため、その外周面は円筒状側壁の軸線を中心とする
概ね真円形となっているが、上に述べた一連の工程を経
る間に微妙に歪んでいたりうねっていたりあるいは凹凸
を生じていたりするので、これらの歪みやうねりや凹凸
を解消させるために、円筒状側壁の外周面を切削加工す
ることにより真円度を高め、面粗度(表面粗さ)を改善
する(凹凸をなくす)のである。
【0021】上述の各切削加工は、通常のごとく、有底
円筒状体をチャックでつかんで保持し、バイトを用いて
行うことができる。円筒状凹部の円筒状側壁内面を切削
加工する場合、凹部の開口縁から切削し始め底に向かっ
て切削し、底壁内面を切削していく。このとき、側壁と
底壁との間の角部では厚みが他の箇所よりも厚くなって
いるため、切削すべき部材の量が多くなり、バイトのチ
ップが欠けてしまうことがある。このチップの欠けを防
ぎバイトの寿命を延ばすことを考慮すると、通常のバイ
トのチップのごとく刃先角が40°しかないものより
も、図14に示すバイト90のごとく、チップ901の
刃先角θが45°よりも大きい鈍角とされているのが好
ましく、刃先角θが60°〜75°となっているのがよ
り好ましい。チップの刃先角θがこの鈍角とされたバイ
トは、厚みが厚くなる部分を切削するときでも厚みが一
様な部分とほぼ同様に円滑に切削でき、しかも、刃先が
折れにくくなる。
【0022】上記の切削加工の際にバリが発生する。こ
のようなバリが生じても支障が起きないようにするため
に、バリが生じる箇所には予め面取り加工を施しておく
のが良い。切削加工に用いるバイトとしては、特に限定
はないが、切れ味が鈍くなりやすく、頻繁にバイトを交
換する事態が生じるおそれがある。バイトの切れ味が鈍
くなるのを防ぎバイトの寿命を延ばすことを考慮する
と、塑性変形可能な素材に適したバイトを用いるのが好
ましい。そこで、バイトの寿命を延ばすために、図15
に示すごときバイト91を用いるのがよい。このバイト
91は、天然または人造のダイヤモンドからなるチップ
911が取り付けられており、チップのスクイ面911
aがダイヤモンドの結晶のミラー指数{110}面から
なるとともにチップのニゲ面911bがダイヤモンドの
結晶のミラー指数{112}面からなっているものであ
る。ダイヤモンドの結晶のミラー指数{112}面は特
に硬度の高い面であるため、この面をチップのニゲ面9
11bに使うことによりバイトの寿命が延びるのであ
る。図15中、Pは仕上げ面に垂直な面である。
【0023】ねじ孔の縁の面取りは、ねじ孔12を例に
挙げて説明すると、図16に示すごとく、ねじ孔の中心
線を通る断面で見て、面取り部12aは、ねじ孔12の
中心線Qと45°(図のa)以下、37.5°(図の
b)以上をなす角度で形成する。図17に有底円筒状体
の側面から見た状態で示すごとく、環状突起7の開口部
11の上端角部7bの面取りは、環状突起7の上面7a
と約45°で交差する長さ0.2〜0.3mm程度の傾斜
面とすることが良い。
【0024】有底円筒状体を切削加工したり研磨加工し
たりするときには、円筒状側壁の外周面や円筒状凹部の
外周面にチャックのつめをあててこのチャックにより有
底円筒状体を保持して回転させる。このチャックとして
は、どのようなものを用いてもよいが、つめ1個あたり
に加わる力をできるだけ小さくしてしかもしっかり保持
するという点を考慮すると、つめの数が3〜8個のチャ
ックが好ましい。また、チャックとしては、ダイヤフラ
ム型チャックを用いるのが好ましい。ダイヤフラム型チ
ャックは、遠心力の影響が少なく、小さい力でしっかり
保持できるからである。
【0025】本発明の有底円筒状体は、ビデオテープレ
コーダ、ディジタルオーディオテープレコーダなどの回
転ヘッド型磁気記録再生装置に使用される回転ヘッドシ
リンダ、DVCシリンダ、モータハブなどとして使用さ
れる。
【0026】
【実施例】以下に、本発明の実施例について、図面を参
照して説明する。ただし、本発明の実施形態は、下記の
実施例に限定されるものではない。図1〜6は、本発明
の有底円筒状体がVHS方式のVTRに使用される上シ
リンダである場合の1実施例を製造工程順に示す。
【0027】図1に示すように、所定の直径85mm,
厚さ3mmの円板状に形成されたアルミ板1aを、プレ
スダイ3a上に形成された直径65mmの円筒状の凹部
2a上に、互いの中心が一致するように載置し、直径5
8mmのポンチにより急激にアルミ板1aを押圧し、図
1に示すように円板状アルミ板1aの外周縁部を円筒状
に立ち上げて有底円筒状体1bを形成する。このプレス
時に、いわゆる「絞り加工」が行われる。なお、絞り加
工は、有底円筒状体1bの角部Aがよりアール(丸み)
無し形状(エッジ形状)に近づいたものとするために、
2回以上行うことができる。
【0028】この有底円筒状体1bを、図2に示すよう
に、他のプレスダイ3b上に形成された直径65mmの
円筒状の凹部2b内に挿入し、いわゆる「突込みプレス
加工」を行う。有底円筒状体1bには、図7中のaに拡
大して示すごとく、側壁101および側壁101と有底
円筒状体底壁102によって形成される隅部に肉痩せが
生じていて厚みがまちまちになっているため、この凹部
2b内に同心状に挿入した直径58mmの円柱状ポンチ
31で有底円筒状体1bを拘束した状態で環状ポンチ3
2により有底円筒状体1bの側壁端面を叩く。この打撃
により急激に押圧し、図7中のaに示す有底円筒状体1
bの側壁101が、図7中のbに示すごとく底壁102
の方に押しやられて肉痩せ部を太らせ、側壁101と底
壁102の厚みが一様になった有底円筒状体1cが得ら
れる。側壁101の厚みが一様になっていると、後で行
う側壁101の外周面の切削加工において削り代になる
部分が均一になり、切削加工により真円度を高めやすく
なり、有底円筒状体の重心が中心線から外れなくなり、
回転時のブレを起こさなくなる。また、この突込みプレ
ス加工により、有底円筒状体1cは、図2に示すように
角部Aがよりアール無し形状(エッジ形状)に近づいた
ものとすることができる。
【0029】次に、図3および図8、9に示すように、
直径65mmの円筒状の凹部2cの底面の外周部に深さ
1.56mmの断面台形状の環状溝4が形成されたプレ
スダイ3cの前記凹部2c内に、この有底円筒状体1c
を挿入し、突込みプレス加工を再度行う。この突込みプ
レス加工では、凹部2c内に同心状に挿入した直径58
mmの円柱状ポンチ6で有底円筒状体1cを拘束した状
態で環状ポンチ34により有底円筒状体1cの側壁端面
を叩く。この打撃により、有底円筒状体1cの底面の外
周部が急激に押圧されることにより、有底円筒状体の底
面外側に、前記断面台形状の環状溝4に沿った環状突起
7が形成された有底円筒状体1dが形成される。なお、
図8では、ポンチ34の打撃により有底円筒状体1cの
右下角部においてこの角部が変形する直前の環状溝4を
示し、左下角部において、ポンチ34の打撃により左下
角部が変形して環状突起7を形成した状態を示す。環状
突起7は、ポンチ6の傾斜面5により有底円筒状体1c
の底面を形成する材料が伸ばされて形成される。ポンチ
6は、その先端面の外周部に外周側面から内向きに徐々
に低くなる傾斜面5を有している。図9に示すように、
この傾斜面5は、有底円筒状体1cの底面と25°〜3
5°、たとえば30°の角度φをなすようになってい
る。
【0030】次に、図4に示すように、中央部に直径2
5mm,深さ10mmの円筒状の凹部2dを有するプレ
スダイ3d上に前記有底円筒状体1dを載置し、直径2
0mmのポンチにより急激に押圧し、いわゆる伸ばしプ
レス加工により図4に示すように有底円筒状体の内側底
面中央に前記凹部2dに沿った円筒状凹部8が形成され
た有底円筒状体1eを形成する。この円筒状凹部8の内
径は、たとえば20.5〜21.5mm程度となる。
【0031】次に、図5に示すように、中心点Oより所
定距離だけ離れた位置に、前記中心点Oを中心とする幅
10mm、長さ25mmの4分の1の円弧状の凹部2e
を前記中心点Oを中心とする対称の位置にそれぞれ有す
るプレスダイ3e上に前記有底円筒状体1eを載置し、
ポンチ61により急激に押圧し、図5に示すように有底
円筒状体の外側底面に前記凹部2eに沿った2つの円弧
状凸部9が形成された有底円筒状体1fを形成する。前
記2つの円弧状凸部9は、回転トランスの取付け用の取
付け台となる。ポンチ61は、その下面の、プレスダイ
3eの円弧状凹部2eに対向する位置に、前記中心点O
を中心とする幅10mm、長さ25mmの4分の1の円
弧状凸部61eを有しており、有底円筒状体1eの底壁
を急激に押圧したときにこの凸部61eで底壁を円弧状
凹部2e内に伸ばすようにして変形させる。
【0032】次に、図6に示すように、中心点Oより所
定距離だけ離れた位置に、前記中心点を中心とする幅8
mm、長さ10mmの四辺形状の凹部2fを前記中心点
を中心とする対称の位置にそれぞれ有するプレスダイ3
f上に前記有底円筒状体1fを載置し、ポンチ62によ
り急激に押圧し、図6に示すように有底円筒状体の外側
底面に前記凹部2fに沿った2つの四辺形状凸部10が
形成された有底円筒状体1gを形成する。ポンチ62
は、その下面の、プレスダイ3fの四辺形状の凹部2f
に対向する位置に、前記中心点Oを中心とする幅8m
m、長さ10mmの四辺形状凸部62fを有しており、
有底円筒状体1fの底壁を急激に押圧したときにこの凸
部62fで底壁を円弧状凹部2f内に伸ばすようにして
変形させる。前記2つの四辺形状凸部10はそれぞれ磁
気ヘッドの取付け台となる。この有底円筒状体1gの斜
視図を図10に示す。
【0033】次に、図11に示すごとく、回転トランス
や磁気ヘッドの取付けのために必要なねじ孔12と回転
軸を取り付けるための軸孔13とをそれぞれ所定の位置
に形成した後、熱処理を行い、しかる後に切削加工を施
す。なお、ねじ孔12は、通常、軸孔13の形成と同時
にプレス加工により穴明けした後タッピングすることに
より形成されるが、この手順で形成される必要はない。
【0034】この切削加工に先立って、被切削面におけ
る角部、たとえば、ねじ孔12の縁、環状突起7の開口
部11の側面上端に、それぞれ、図16、図17に示す
ように上述のごとき面取り加工を施しておき、切削加工
時のバリの発生を抑えるようにする。円弧状凸部9や四
辺形状凸部10の上面を切削するときには、これらの凸
部9、10の上面の角部にも面取り加工を施しておく。
【0035】切削加工では、有底円筒状体1gの側面を
切削して真円にするとともに面粗度(表面粗さ)を改善
する加工と、前記円筒状凹部8の底壁の内面8aを平滑
面とし、この内面8aを基準面として、前記円弧状凸部
9および四辺形状凸部10の上面を平滑面にするととも
に、前記内面8aからの高さが予め定められた高さ(た
とえば、磁気ヘッド取付用台座となる四辺形状凸部10
上面の高さは8〜10mmとされ、トランス取付用台座
となる円弧状凸部9上面の高さは11〜13mmとされ
る)になるように切削する加工と、前記環状突起7の前
記四辺形状凸部10に対向する部分に、四辺形状凸部1
0上に磁気ヘッドを取付けた際に、磁気ヘッドの先端が
突出する磁気ヘッド突出用の開口部11を形成する加工
とが行われる。図11はこれらの加工が行われた上シリ
ンダを示す斜視図であり、図12はその平面図である。
切削加工時には、有底円筒状体1gの凹部8の円筒状側
壁の外周面を3つつめまたは4つつめチャックでつかん
で有底円筒状体1gを回転させながら図14に示すバイ
ト90または図15に示すバイト91で切削することが
できる。
【0036】この後は、四辺形状凸部10上に磁気ヘッ
ドを取付け、円弧状凸部9上に回転トランスを取付けた
後、シリンダの駆動軸の先端に加工の基準面となった前
記円筒状凹部8の内面8aを当接して固定することとな
る。なお、図12にみるように、ダボ14を形成するこ
とができる。このダボ14は、四辺形状凸部10を切削
加工する時の、加工治具ベースへの当て面となるもので
あり、軸孔13の周りの1円周上に2個以上で配置され
る。ダボ14は、図13中にaで示すごとく半抜き加工
により形成されたり、図13中にbで示すごとく絞り加
工により形成されたりすることができる。
【0037】本発明の有底円筒状体は、以上に説明した
以外にも種々の変形例があるので、その変形例の一部を
以下に説明する。 (変形例1)上記図1〜6に示す製造工程で有底円筒状
体1gを作る際に、図2と3で示す2工程の突込みプレ
ス加工を行う代わりに、有底円筒状体1bの側壁と底壁
の厚みを整えるのと環状突起7を形成するのとを同時に
1工程の突込みプレス加工を行うことができる。図1に
示す絞り加工により得られた有底円筒状体1bを、図1
8に示すごとく、上記プレスダイ3cの凹部2cに挿入
し、上記ポンチ6と同じ直径の円柱状で先端面の外周部
を丸く面取り加工してあるポンチ33で有底円筒状体1
bを拘束した状態で環状ポンチ34により有底円筒状体
1bの側壁端面を叩く。この打撃により有底円筒状体1
bの底面の外周部が急激に押圧されることにより、有底
円筒状体1bの側壁101が底壁102の方に押しやら
れて肉痩せ部を太らせ、側壁101と底壁102の厚み
を一様にするとともに、有底円筒状体1bの底壁102
外面に環状溝4に沿った環状突起7を形成する。この1
工程の突込みプレス加工により、有底円筒状体1bから
上記有底円筒状体1dが得られる。 (変形例2)上記図1〜6に示す製造工程で有底円筒状
体1gを作る際に、あるいは、上記変形例1において、
上記円弧状凸部9を上述のごとく伸ばし加工により形成
する代わりに後方押出し加工により作ることができる。
後方押出し加工では、たとえば、図19中にaで示すご
とく、中心点より所定距離だけ離れた位置に、この中心
点を中心とする幅10mm、長さ25mmの4分の1の
円弧状の凹部20eを前記中心点を中心とする対称の位
置にそれぞれ有するプレスダイ30e上に前記有底円筒
状体1eを載置し、ポンチ35により急激に押圧し、図
19中にbで示すように有底円筒状体の外側底面にポン
チ35の先端部外面形状に沿った内面形状で上記凹部2
0eの内面形状に沿った外面形状の2つの円弧状凸部9
が形成された有底円筒状体1fを形成するのである。凹
部20eは、図5に示す凹部2eに比べると非常に浅
く、たとえば2〜2.5mm程度の深さである。また、
ポンチ35は、その先端部において、図5に示すポンチ
61の円弧状凸部61eと同じ形状を有する。図19
中、36は、ストリッパープレートであり、後方押出し
加工後にポンチ35を上げるときに、このポンチ35の
先端に被さった有底円筒状体1fがポンチ35とともに
上がるのを遮ることによりポンチ35からはがす働きを
する。この後方押出し加工によれば、ポンチ35で押圧
する時に有底円筒状体1eがプレスダイ30eとポンチ
35とで拘束されないため、有底円筒状体1eの被加工
部分(円弧状凸部9を形成する部分)で破断を起こしに
くく、不良品の発生を防ぎやすい。 (変形例3)上記図1〜6に示す製造工程で有底円筒状
体1gを作る際に、あるいは、上記変形例1または2に
おいて、切削加工は、図20に示すごとく、ダイヤフラ
ム型チャック80で有底円筒状体1gを保持して回転さ
せながら行うことができる。ダイヤフラム型チャック8
0は、円筒状の本体の一方開口に形成されたダイヤフラ
ム81の外面に中心線Oを中心とする円周上の等間隔の
位置に8個のつめ83を外向き突出状に取り付けたもの
である。ダイヤフラム81が空気圧により矢印方向に動
くことにより、8個のつめ83が中心線Oに向かって矢
印方向にすぼまって上記有底円筒状体1gの凹部8の円
筒状側壁の外周面を弱い力でしっかりとつかむようにな
っている。このつかんだ状態で、有底円筒状体1gを回
転させながら、円筒状側壁101の外周面と底壁102
の外面、凹部8の円筒状側壁と底壁の内面を図14に示
すバイト90または図15に示すバイト91で切削加工
するのである。 (変形例4)上記図1〜6に示す製造工程で有底円筒状
体1gを作る際に、あるいは、上記変形例1、2または
3において、円筒状凹部の内面や円筒状側壁の外周面に
切削加工を施す前に円筒状凹部の円筒状側壁の外周面と
円筒状凹部の底壁外面にも切削加工を施すことができ
る。この切削加工は、図21に示すごとく、ダイヤフラ
ム型チャックの8個のつめ830で上記有底円筒状体1
gの円筒状側壁101の外周面を弱い力でしっかりとつ
かむようになっている。このつかんだ状態で、有底円筒
状体1gの円筒状側壁101の内周面と底壁102の内
面、凹部8の円筒状側壁と底壁の外面をバイトで切削加
工するのである。ここで用いるバイトとしては、上記バ
イト90、91でも良く、あるいは、超硬バイト、単結
晶または多結晶ダイヤモンド(天然または人造)バイ
ト、コーテッド工具バイト、サーメットバイトなどでも
良く特に限定はない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
ダイカストにより形成されたものが有する問題は、軽減
除去されるものであり、また、円筒状にプレス加工する
工程において、磁気ヘッド取付けなどに必要な取付け台
を形成することもできるものである。さらに、有底円筒
状体の円筒状側壁は、突込みプレス加工により形状およ
び厚みが整えられているため、伸ばしプレス加工で形成
する場合に比べて側壁の肉厚の変化は少なく、このこと
は、有底円筒状体を回転シリンダ装置として組立てた時
の回転バランスが安定することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による有底円筒状体の製
造方法の絞り加工工程に使用されるダイとその工程にお
ける被加工物を示す断面図
【図2】同実施形態における突込みプレス加工工程に使
用されるダイとその工程における被加工物を示す断面図
【図3】同実施形態における別の突込みプレス加工工程
に使用されるダイとその工程における被加工物を示す断
面図
【図4】同実施形態における伸ばし加工工程に使用され
るダイとその工程における被加工物を示す断面図
【図5】同実施形態における別の伸ばし加工工程に使用
されるダイとその工程における被加工物を示す断面図
【図6】同実施形態における別のプレス加工工程に使用
されるダイとその工程における被加工物を示す断面図
【図7】同実施形態における1つ目の突込みプレス加工
に使用されるダイとその工程における被加工物を示す拡
大断面図
【図8】同実施形態における2つ目の突込みプレス加工
に使用されるダイとその工程における被加工物を示す拡
大断面図
【図9】同2つ目の突込みプレス加工に使用されるダイ
とその工程における被加工物を示す部分拡大断面図
【図10】同製造工程における被加工物を示す斜視図
【図11】同製造工程における被加工物を示す斜視図
【図12】同製造工程における被加工物を示す平面図
【図13】ダボの例を示す部分拡大断面図
【図14】切削加工に用いるバイトの1例を示す部分拡
大側面図
【図15】切削加工に用いるバイトの別の1例を示す部
分拡大側面図
【図16】ねじ孔の面取りの例を示す部分拡大断面図
【図17】開口部の面取りの例を示す部分拡大側面図
【図18】有底円筒状体の底壁の外面に環状突起を形成
する工程を示す拡大断面図
【図19】後方押出し加工工程を示す部分拡大断面図
【図20】切削加工する工程を示す拡大断面図
【図21】切削加工する工程を示す拡大断面図
【符号の説明】
1a アルミ板 1g 有底円筒状体 2a〜2f 凹部 3a〜3f プレスダイ 4 環状溝 6、31、32 ポンチ 7 環状突起 8 円筒状凹部 101 円筒状側壁 102 底壁
フロントページの続き (72)発明者 須内 真 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 吉川 武志 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状側壁とこの円筒状側壁の一方開口
    を塞ぐ底壁とを備え、プレス加工により1つの部材から
    形成されている有底円筒状体であって、前記円筒状側壁
    の形状および厚みが突込みプレス加工により整えられて
    おり、前記円筒状側壁の外周面の真円度および面粗度が
    切削加工により整えられていることを特徴とする有底円
    筒状体。
  2. 【請求項2】 回転ヘッドシリンダとなる有底円筒状体
    であり、前記底壁の中央部に、前記円筒状側壁と同心円
    状の円筒状側壁を有する軸取付用の円筒状凹部が伸ばし
    プレス加工により内向きに突出形成されている、請求項
    1に記載の有底円筒状体。
  3. 【請求項3】 前記底壁の外周部の前記円筒状側壁の延
    長線上に前記突込みプレス加工により環状突起が形成さ
    れ、この環状突起の一部に磁気ヘッドを突出させるため
    の開口部が形成されている、請求項2に記載の有底円筒
    状体。
  4. 【請求項4】 前記底壁の外面に、磁気ヘッドの取付台
    とトランスの取付台とがプレス加工により外向きに突出
    形成されている、請求項2から3までのいずれかに記載
    の有底円筒状体。
  5. 【請求項5】 前記円筒状凹部が前記磁気ヘッドの取付
    台および/または前記トランスの取付台の突出形成位置
    の際まで広げて形成されている、請求項4に記載の有底
    円筒状体。
  6. 【請求項6】 円板状部材をプレス加工することにより
    前記円板状部材の外周縁部を立ち上げて円筒状側壁とこ
    の円筒状側壁の一方開口を塞ぐ底壁とを備えた有底円筒
    状体を製造する方法であって、前記円筒状側壁の形状お
    よび厚みを突込みプレス加工により整え、前記円筒状側
    壁の外周面の真円度および面粗度を切削加工により整え
    ることを特徴とする、有底円筒状体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記有底円筒状体が回転ヘッドシリンダ
    となるものであり、前記底壁の中央部に、前記円筒状側
    壁と同心円状の円筒状側壁を有する軸取付用の円筒状凹
    部を伸ばしプレス加工により内向きに突出形成する、請
    求項6に記載の有底円筒状体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記底壁の外周部の前記円筒状側壁の延
    長線上に前記突込みプレス加工により同時に環状突起を
    形成し、この環状突起の一部に磁気ヘッドを突出させる
    ための開口部を形成する、請求項7に記載の有底円筒状
    体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記底壁の外面に、磁気ヘッドの取付台
    とトランスの取付台とをプレス加工により外向きに突出
    形成する、請求項7または8に記載の有底円筒状体の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 有底円筒状体を反転させつつプレス加
    工を行う、請求項7から9までのいずれかに記載の有底
    円筒状体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記円筒状側壁の外周面に切削加工を
    施す際に、ダイヤモンドからなるチップを備えたバイト
    を用いることとし、前記チップとしてそのスクイ面が前
    記ダイヤモンドの結晶のミラー指数{110}面であり
    そのニゲ面が前記ダイヤモンドの結晶のミラー指数{1
    12}面であるチップを用いるようにする、請求項7か
    ら10までのいずれかに記載の有底円筒状体の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記軸取付用の円筒状凹部の円筒状側
    壁内面に切削加工を施す際に、刃先角が45°よりも大
    きい鈍角をなすバイトを用いるようにする、請求項7か
    ら11までのいずれかに記載の有底円筒状体の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記軸取付用凹部の底壁内面を平滑面
    に切削加工して各部の高さを決める基準面とする、請求
    項7から12までのいずれかに記載の有底円筒状体の製
    造方法。
  14. 【請求項14】 高さを調整するための切削加工を施す
    部分の角部に予め面取り加工を施しておく、請求項7か
    ら12までのいずれかに記載の有底円筒状体の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 前記円板状部材の厚みが2.5mm以
    上である、請求項7から14までのいずれかに記載の有
    底円筒状体の製造方法。
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