JP2676315B2 - ボス部の増肉成形方法及び成形装置 - Google Patents

ボス部の増肉成形方法及び成形装置

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JP2676315B2
JP2676315B2 JP5279566A JP27956693A JP2676315B2 JP 2676315 B2 JP2676315 B2 JP 2676315B2 JP 5279566 A JP5279566 A JP 5279566A JP 27956693 A JP27956693 A JP 27956693A JP 2676315 B2 JP2676315 B2 JP 2676315B2
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二朗 佐々木
晃 北嶋
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Yutaka Giken Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板をバーリング加工
することによって得られる、中空のボス部の基端側を増
肉成形するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ボス部を増肉成形するための従来の技術
には、図7に示すものがあり、この種の技術は、例えば
特開昭63−260631号公報、同62−21483
4号公報等に開示されている。図7でワークWは、平板
部aとバーリング成形されたボス部bを有し、中心孔を
もつ上ダイcと下ダイdで挟持される。パンチeは、リ
ング状の加圧面e1と円筒面の規制部e2をもち、矢印方
向に進行することによりボス部bを圧縮し、図の右半部
にb1として示すように増肉する。しかし、この技術に
おいては、下隅のR部が内向きに直角に押し出されるた
め上隅に巻き込みfが生じ、実質上の増肉は少いため曲
げ強度又は剪断強度の増加は少く、特に仮想線で示すリ
ング溝gを切削しようとすると、溝底の厚さは極めて薄
くなり強度の低下が著しい不都合がある。これを防止す
るためには、板厚の大きい素材を用い、バーリング加工
後にボス部内面と平板部下面を、機械加工により削り取
ってR部をなくす手段も考えられるが、加工費がかさみ
高価なものとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、プレス加工
のみによって前記の巻き込みfが少く、かつボス部の基
端側が肉厚の製品を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の方法は、請求項1に記載したとおり、平板部とバーリ
ング加工による中空のボス部とをもつワークの、ボス部
の基端部に対する増肉成形方法であって、ボス部を囲む
大径の成形面をもつ上ダイと、パンチ進入孔をもつ下ダ
イとで平板部を保持し、先端側にボス部の内面と略周径
の規制部をもち、該規制部に続いて後端がボス部内面よ
り大径になるテーパ部をもつパンチを、ボス部の先端側
から圧入し、ボス部の先端側をテーパ部で拡径しながら
基端部に向けて加圧することを特徴とする。
【0005】また、前記の方法を実施するための装置
は、請求項2に記載したとおり、平板部とバーリング加
工による中空のボス部とをもつワークの、ボス部の基端
部に対する増肉成形装置であって、前記ボス部より大径
の成形面と平板部の上面を支持する下面をもつ上ダイ
と、パンチ進入孔と平板部の下面を支持する上面をもつ
下ダイと、先端側にボス部の内面と略同径の規制部をも
ち、該規制部に続いて後端がボス部の内面より大径とな
るテーパ部をもつパンチと、を備えることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】前記請求項1及び2の発明においては、ワーク
のボス部がパンチの規制部で内側への変形を阻止され、
パンチのテーパ部でボス部の内周側の肉が外側より多量
に下向き移動して、R部を略直角に整形すると共にボス
部の基端側を増肉するが、外周側の肉の移動が少いた
め、上隅部の巻き込みは少い。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は加工前のワークWを示し、該ワークWは、
平板部1から中空のボス部2をバーリング加工により押
出したもので、ボス部2の高さはH0、上端の厚さはT0
で基端部3が僅かに厚くなり、基端内周に断面円弧状の
R部が形成されている。
【0008】図2は成形加工後のワークWを示し、ボス
部2の高さHと上端の厚さT1は、前記H0,T0より減
少するが、基端部3側においては高さhの区間で厚さT
2の増肉部4が形成され、前記R部も略直角に整形され
ている。
【0009】図3及び図4は、加工前及び加工後の金型
の状態を示し、該金型のダイ10は、上ダイ11と下ダ
イ12からなり、上ダイ11には、ワークWのボス部2
の外径より大きい内径Dの成形面13と平板部1の上面
を支持する下面14が設けられ、成形面13とボス部2
の間には間隙C1が存在する。下ダイ12には、後記の
パンチ17の規制部19が僅かの間隙を介して入るパン
チ進入孔15と、平板部1の下面を支持する上面16と
が設けられる。
【0010】パンチ17には、先端の先細の案内部18
に続いて直径d1で長さが前記高さhより長い円筒面を
もつ規制部19が設けられ、該規制部19と直径d2
大径部20との間にテーパ部21が設けられており、前
記直径d1はボス部2の加工前の内径に略等しく、大径
部20と成形面13との間隙C2は、ボス部2の加工前
の厚さT0より小さいものとされる。
【0011】図3の状態からパンチ17を押し下げる
と、テーパ部21でボス部2を拡径して成形孔13に圧
接させながら下降し、ボス部2の内周側の肉をしごいて
下方及び外方へ移動させ、この移動に伴って、ボス部2
の外周側の肉も移動し、全体の高さはHに減少するが、
外周側の肉の移動は内周側より少い。この肉の移動によ
り、R部は略直角に整形され、かつ増肉部4が形成され
る。該増肉部4の厚さは、T2=D−d1となり、当初の
厚さより大となる。
【0012】また、テーパ部21は、ボス部2の内径側
に主として作用して外径側の肉を内向きに移動させるこ
とはないから、巻き込みfの大きさは従来のものに比べ
て小さい。
【0013】このように、R部が除去され、増肉部4が
形成されるから、該部4の強度は上昇すると共に、図5
に示すようにリング溝22を削設するのに必要な長さと
厚さを確保することができ、図6に示すピストン23に
利用することができる。該ピストン23は、増肉部4の
リング溝22にOリング24が嵌め込まれてスピンドル
25に気密に嵌合し、外周に増肉成形したリング部26
のリング溝に設けたOリング27がシリンダ内面28に
気密に嵌合したものであり、ボス部2に嵌合したコイル
スプリング29で軸方向の弾発力を受けている。
【0014】したがって、ピストン23に矢印A方向に
加わる圧力の増減に応じて気密を維持しながら上下動
し、例えば蓄圧器の隔壁として作用する。
【0015】なお、以上の記載における装置の上下につ
いての表現は便宜上のもので、横型又は上下関係が逆の
ものであってもさしつかえがなく、本発明から逸脱する
ものではない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法及び装置に
よれば、ボス部の内周側の肉を外周側の肉より多量に移
動させてボス部基端側を増肉するから、ボス部外周の隅
部に巻き込みによる凹部が発生せず、これにより、強度
が増大されると共に、内周にリング溝の如き切除部を設
けても前記凹部との距離を維持でき、強度が極端に低下
することがない利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いるワークの縦断面図
【図2】 本発明により加工したワークの縦断面図
【図3】 本発明の装置の実施例の加工前の縦断面図
【図4】 同じく加工後の縦断面図
【図5】 加工後のワークの使用例を示す部分断面図
【図6】 同じく組立図
【図7】 従来技術説明図
【符号の説明】
1 平板部 2 ボス部 3 基端部 4 増肉部 11 上ダイ 12 下ダイ 13 成形面 17 パンチ 19 規制部 21 テーパ部 f 巻き込み

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板部(1)とバーリング加工による中空
    のボス部(2)とをもつワーク(W)の、ボス部(2)の基端部
    (3)に対する増肉成形方法であって、 ボス部(2)を囲む大径の成形面(13)をもつ上ダイ(11)
    と、パンチ進入孔(15)をもつ下ダイ(12)とで平板部(1)
    を保持し、 先端側にボス部(2)の内面と略同径の規制部(19)をも
    ち、該規制部(19)に続いて後端がボス部(2)の内面より
    大径になるテーパ部(21)をもつパンチを、ボス部(2)の
    先端側から圧入し、ボス部(2)の先端側をテーパ部(21)
    で拡径しながら基端部(3)に向けて加圧することを特徴
    とする、ボス部の増肉成形方法。
  2. 【請求項2】 平板部(1)とバーリング加工による中空
    のボス部(2)とをもつワーク(W)の、ボス部(2)の基端部
    (3)に対する増肉成形装置であって、 前記ボス部(2)より大径の成形面(13)と平板部(1)の上面
    を支持する下面(14)をもつ上ダイ(11)と、 パンチ進入孔(15)と平板部(1)の下面を支持する上面(1
    6)をもつ下ダイ(12)と、 先端側にボス部(2)の内面と略同径の規制部(19)をも
    ち、該規制部(19)に続いて後端がボス部(2)の内面より
    大径となるテーパ部(21)をもつパンチ(17)と、を備える
    ことを特徴とする、ボス部の増肉成形装置。
JP5279566A 1993-11-09 1993-11-09 ボス部の増肉成形方法及び成形装置 Expired - Fee Related JP2676315B2 (ja)

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WO2001026840A1 (fr) * 1999-10-15 2001-04-19 Araco Kabushiki Kaisha Element de forgeage a froid et son procede de fabrication
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JP7230828B2 (ja) * 2017-12-28 2023-03-01 日本製鉄株式会社 環状部品のプレス成形方法

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