JP2000245046A - スライドドア支持機構 - Google Patents

スライドドア支持機構

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JP2000245046A JP36290399A JP36290399A JP2000245046A JP 2000245046 A JP2000245046 A JP 2000245046A JP 36290399 A JP36290399 A JP 36290399A JP 36290399 A JP36290399 A JP 36290399A JP 2000245046 A JP2000245046 A JP 2000245046A
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良一 福元
Katsuhisa Yamada
勝久 山田
Masao Ohashi
正夫 大橋
Shintaro Suzuki
信太郎 鈴木
Seiichi Suzuki
誠一 鈴木
Kenji Kobashi
賢司 小橋
Shingo Kanedou
信吾 鐘堂
Kenichi Shibata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレールに異物が入り込んだ場合に可及
的に不具合が少なくなるような構成のスライドドア支持
機構を提供すること。 【解決手段】 スライドドアをボデーに対して摺動自在
に支持する形式の車両のスライドドア支持機構におい
て、車幅方向の断面が略U字状を呈しボデーに取り付け
られるレールと、スライドドアに取り付けられレールに
沿って移動するローラーと、スライドドアの開閉動作に
応じて可撓部の湾曲部位を変位させながらスライドドア
側の第1機能部品とボデー側の第2機能部品との間を電
気的に接続するとともに車幅方向に対して少なくとも可
撓部の一部がレールと所定の隙間をもって配設される給
電装置とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライドドアをボデ
ーに対して摺動可能に支持するスライドドア支持機構に
関するものであり、特にスライドドア側に装備された部
品とボデー側に装備された部品とを電気的に接続する給
電装置を備える形式のスライドドア支持機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スライドドア側とボデー側と
を電気的に接続する給電装置を有するとともにスライド
ドアをボデーに対して摺動可能に支持するスライドドア
支持機構が知られている、このような技術として、例え
ば特開平10−936号公報に開示される技術がある。
該公報に開示されるスライドドア支持機構は、車両のボ
デー下側に配設されるロアレールに沿ってスライドドア
をボデーに対して摺動自在に支持する機構であり、スラ
イドドアと車体とを結ぶハーネスとして可撓性帯板に配
線を埋設した形式のフレキシブル導体が用いられてい
る。ロアレールは奥壁、床、仕切壁からなる収納溝と、
仕切壁の高さ途中に空けた窓と、仕切壁の上縁から張り
出したガイド溝と、から構成される。フレキシブル導体
はロアレールの収納溝内にU字形状に収納され、スライ
ドドアに取り付けられたガイドロールはガイド溝に嵌合
されてガイド溝内を転動する。フレキシブル導体の一端
は窓からL金具を通してボルトによりロアレールの仕切
壁と結合され、フレキシブル導体の他端は収納溝の奥壁
部にクリップにて結合されている。可撓性帯板がロアレ
ールの縦壁にオーバラップして当接することにより、ド
ア開閉時にフレキシブル導体が傾いた場合にも脱線を防
ぐことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術では、フレキシブル導体をU字状に配置すると可撓
性帯板の湾曲部に復元力が働いて湾曲部分が外側に広が
ってしまうので、フレキシブル導体の可撓性帯板をガイ
ドレールの縦壁と奥壁部に当接させて湾曲部分の広がり
を規制している。この構成では、スライドドアの開時に
人等が車両に乗降してロアレールの収納溝内に泥や雪等
の異物が入り込んだ状態でスライドドアを閉じると、フ
レキシブル導体の湾曲部分から乗り上げた異物がフレキ
シブル導体とロアレールとの当接部分に挟まれてフレキ
シブル導体の耐久性が低下する可能性がある。また、ス
ライドドアの開閉に伴う可撓性帯板の作動スペースが確
保されずに円滑な作動が行われなくなる可能性もある。
【0004】そこで本発明は、上記問題点を解決すべく
ガイドレール内に異物が入り込んだ場合に可及的に不具
合が少なくなるような構成のスライドドア支持機構を提
供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、スライドドアをボデーに対して摺
動自在に支持する形式の車両のスライドドア支持機構に
おいて、車幅方向の断面が略U字状を呈しボデーに取り
付けられるレールと、スライドドアに取り付けられレー
ルに沿って移動するローラーと、スライドドアの開閉動
作に応じて可撓部の湾曲部位を変位させながらスライド
ドア側の第1機能部品とボデー側の第2機能部品との間
を電気的に接続するとともに車幅方向に対して少なくと
も可撓部の一部がレールと所定の隙間をもって配設され
る給電装置とを備えた。
【0006】請求項1によると、スライドドアの開閉動
作時にはレールに沿ってローラーが移動することによ
り、ボデーに対してスライドドアが摺動する。このとき
給電装置は、スライドドアの開閉動作に伴って可撓部の
湾曲部位を変化させながら第1機能部品と第2機能部品
とを電気的に接続している。ここで、スライドドアが開
いた状態で人等が車両に乗降してレール内に泥や雪等の
異物が入り込んだ場合には、給電装置の可撓部とレール
との間の所定の隙間に異物が吸収されるので、レールと
可撓部の間の異物によって可撓部の耐久性が低下するこ
とが可及的に少なくなる。また、レール内に異物が入り
込んでもスライドドアの開閉に伴う可撓部の作動スペー
スが確保され、円滑な作動を行うことが可能になる。
【0007】請求項2乃至請求項4の発明は、請求項1
のスライドドア支持機構における給電装置の可撓部に関
するものであり、可撓部の湾曲部位における湾曲幅を自
己保持するための具体的な構成を示している。
【0008】請求項2乃至請求項4によると、可撓部の
湾曲部位における湾曲幅が自己保持されるので、給電装
置の車幅方向への広がりが規制される。したがって、予
め設定されたレールと給電装置の可撓部との車幅方向に
対する隙間の間隔が、スライドドアの開閉動作に応じて
変化することがなく、上述したような異物の入り込みに
対しても安定した異物の吸収が可能になり、好適であ
る。また、可撓部が自己保持機能を備えているので、可
撓部を案内するための機能をレールに持たせる必要が無
くなる。すなわち、可撓部をレールに当接させる必要が
無くなり、スライドドアの開閉動作に伴い給電装置の可
撓部がレールに摺接することがなく、使用頻度がが多く
なっても給電装置の耐久性が低下することもない。
【0009】
【実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説
明する。図1は本実施の形態のスライドドア支持機構5
0を備えた車両の要部平面図、図2は図1のA−A断面
図である。また、図6は本実施の形態におけるスライド
ドアの開閉の説明図である。
【0010】本実施の形態におけるスライドドア支持機
構50を含む周辺の構成について説明する。図6に示さ
れるように、スライドドア1は車両の側部ボデー2に形
成された矩形のドア開口21を開閉するものであって、
車両前後方向(図6に示す左右方向)に延在するセンタ
ーガイドレール3および上下一対のアッパーガイドレー
ル41,ロアガイドレール42により車両前後方向にス
ライド自在に支持されている。アッパーガイドレール4
1は、ドア開口21の上縁に沿って上縁近傍に配置され
側部ボデー2に固定されている。また、ロアガイドレー
ル42は、ドア開口21の下縁に沿って下縁近傍に配置
され側部ボデー2に固定されている。センターガイドレ
ール3は、ドア開口21よりも車両後部側の側面ボデー
2の中央室外面に固定されている。
【0011】スライドドア1を開閉動作させる機構につ
いて説明する。スライドドア1はスライドドア後部に取
り付けられるローラーユニット5にピン固定されるシュ
ーを介してギヤドケーブル6がつながっており、このギ
ヤドケーブル6がセンターガイドレール後部に設けられ
たグロメット23を介して車内へと導かれ、車両側部ボ
デー2の室内側に固定された駆動機構(アクチュエー
タ)8により押し引きされることにより、ギヤドケーブ
ル6はセンターガイドレール3内に沿って摺動する。そ
の結果、それぞれのガイドレール3,41,42内を3
組のローラーユニット5が転がり、スライドドア1はガ
イドレール3,41,42に沿って開閉されるようにな
っている。
【0012】図7はスライドドア1を開閉駆動させる駆
動機構8の構成を示している。駆動機構8は取付けブラ
ケット85を介して車両側部ボデー2の室内パネルの内
側に取り付けられる。駆動機構8のハウジング82は内
部に減速機構が配設されており、減速機構を駆動する直
流モータ81が取り付けられ、固定されている。駆動機
構8にはギヤドケーブル6が動く過程にブレーキ機構B
Kが設けられる。ブレーキ機構BKはギヤドケーブル6
に制動力を付与するための機構であり、ブレーキ機構B
Kが作動するとギヤドケーブル6に連結されたスライド
ドア1のスライド動作に制動力が付与される。
【0013】直流モータ81は外部ハーネスを介してバ
ッテリーから給電がなされるとモータ内部のコイルに電
流が流れて回転駆動し、モータの回転駆動がリンク機構
に伝達されてスライドドア1が開閉動作する。
【0014】本発明の主旨であるスライドドア支持機構
50について説明する。本実施の形態においては、上述
したロアガイドレール42部分にて本発明の主旨となる
スライドドア支持機構50を構成しており、スライドド
ア1に取り付けられロアガイドレール42に沿って移動
するローラーと、スライドドア1の開閉動作に応じて可
撓部10aの湾曲部位22を変位させながらスライドド
ア1側の第1機能部品とボデー2側の第2機能部品との
間を電気的に接続するとともに車幅方向に対して少なく
とも可撓部の一部がロアガイドレール42と所定の隙間
をもって配設される給電装置10とを備える。
【0015】給電装置10は、スライドドア1側の第1
機能部品とボデー2側の第2機能部品との間をスライド
ドア1の開閉動作に応じて可撓部10aの湾曲部位22
を変位させながら電気的に接続する機構であり、第1機
能部品と第2機能部品とを電気的に接続する給電線及び
給電線を被覆する絶縁体を有するフレキシブル導体11
と、フレキシブル導体11に沿って配設されるとともに
スライドドア1のスライド方向の垂直断面が凹面12A
及び凸面12Bを有する円弧状である帯状鋼板12と、
により可撓部10aを構成している。
【0016】ロアガイドレール42に沿って移動するロ
ーラーは、スライドドア1の車幅方向の動きを規制しな
がら移動する第1ローラー5aと、スライドドア1のス
ライド動作に伴ってロアガイドレール42に沿って転動
する第2ローラー5bとの2種類のローラーが組み合わ
さったローラー5である。
【0017】ロアガイドレール42は、ロアアーム27
を介してスライドドア1とスライド可能に連結されてお
り、スライドドア1側から延出するロアアーム27の端
部にはロアガイドレール42に沿って移動するローラー
ユニット5がロアアーム27に対して揺動可能に取付け
られている。図2に示すように、ロアガイドレール42
は内装側ボデー2aに取り付けられる第1ロアガイドレ
ール43と外装側ボデー2bに取り付けられる第2ロア
ガイドレール44とから構成されている。第1ロアガイ
ドレール43は、内装側ボデー2aに取り付けられると
ともに第1ローラー5aを車幅方向にガイドするガイド
溝43aと、ガイド溝43aから車幅方向に延在すると
ともに窓43bを有する延在壁43cと、延在壁43c
から図面下方に屈曲する屈曲壁43dとからなる。第2
ロアガイドレール44は、スポット溶接により第1ロア
ガイドレール43の屈曲壁43dに接合される接合壁4
4aと、接合壁44aから車幅方向に延在して第2ロー
ラー5bが転動する面を形成する転動壁44bと、転動
壁44bから図面下方に湾曲して外装側ボデー2bに取
り付けられる取付壁44cとからなる。
【0018】ロアガイドレール42内への給電装置10
の収容について説明する。第1ロアガイドレール43の
窓43bを介して可撓部10aの一端側のブラケット2
0を内装側ボデー2bに取付けることにより可撓部10
aの一端をボデー2に固定し、可撓部10aの他端側の
ブラケット19をロアアーム27に設けられた取付ブラ
ケット27Aに取付けることで可撓部10aの他端をス
ライドドア1側に固定する。尚、ブラケット19はロー
ラーユニット5の移動方向に関して可撓部10aの湾曲
部位22とローラーユニット5とが重なるように取り付
けられる。このような構成においてスライドドア1の開
閉動作に伴いローラーユニット5がロアガイドレール4
2内を転動すると、ロアアーム27側に取り付けられた
ブラケット19もスライドドア1の開閉動作に伴ってロ
アガイドレール42に沿って移動する。このようにブラ
ケット19の位置が変位することによって、図1の各状
態で示す可撓部10aにおける湾曲部位22が変位す
る。尚、図2において24はステップ、25はウェザー
ストリップを示している。
【0019】給電装置10について更に説明する。給電
装置10は、第1機能部品と第2機能部品とを電気的に
接続するものであり、図示しないバッテリーから給電線
を介して電力を供給するとともに、給電線により第1機
能部品からの電気信号を第2機能部品に出力する。本実
施の形態においては第1機能部品はタッチセンサ13及
びインサイドドアハンドルセンサ14であり、第2機能
部品はCPU15である。スライドドア1は車室内の開
閉スイッチ(図示せず)のオン・オフ信号、インサイド
ドアハンドルセンサ14からの電気信号、及びタッチセ
ンサ13からの電気信号がCPU15に入力されて、ス
ライドドア1の開閉を制御する。
【0020】タッチセンサ13は、スライドドア1の開
口側端面1aとボデー2側のドア開口21の間での挟み
込みを検知すべくスライドドア1の開口側端面1a全域
に沿って取付けられている。タッチセンサ13は中空円
筒状の導電性弾性体より構成され、バッテリーと常時通
電して一定電流が流れている。タッチセンサ13に流れ
る電流は電気信号としてCPU15に出力される。
【0021】インサイドドアハンドルセンサ14はイン
サイドドアハンドル26内に配設され、インサイドドア
ハンドル26が操作されたか否かを検出して、インサイ
ドドアハンドル26が操作されたときにのみ通電が行わ
れてセンサ14に流れる電流を電気信号としてCPU1
5に出力する。
【0022】フレキシブル導体11の両端にはコネクタ
16、17が配設されており、一端側でタッチセンサ1
3側のコネクタと電気的に接続し、他端側でCPU15
側のコネクタと電気的に接続する。フレキシブル導体1
1は、インサイドハンドル26とCPU15とを電気的
に接続可能な信号線11Aと、タッチセンサ13とCP
U15とを電気的に接続する信号線11Bと、タッチセ
ンサ13及びインサイドハンドルセンサ14のアース線
11Cの3つの給電線を可撓性の高い絶縁体11Dで被
覆することにより構成されている。
【0023】帯状鋼板12は、断面が円弧状を呈すると
ともに可撓性を有する厚さ0.1mmのSK材(JIS
規格)より成り、断面が円弧状に成形されている。
【0024】帯状鋼板12とフレキシブル導体11と
は、熱収縮チューブ18内で略一体に保持されている。
熱収縮チューブ18は中空円筒形状のチューブに熱を加
えることによって収縮する材料から成り、帯状鋼板12
の凸面12B上にフレキシブル導体11を配置した状態
で中空円筒形状のチューブ内に帯状鋼板12とフレキシ
ブル導体11とを挿入してから加熱するとチューブが収
縮して図5の状態に加工される。尚、熱収縮チューブ1
8は帯状鋼板12より少し短く長さが設定されており、
熱収縮チューブ18の両端から約20mmずつ帯状鋼板
12が露出している。熱収縮チューブ18及び帯状鋼板
12の両端には樹脂性のブラケット19、20が取付け
られている。また、フレキシブル導体11はブラケット
19、20内で向きを変化してタッチセンサ13、イン
サイドドアハンドルセンサ14及びCPU15に向けて
延出している。
【0025】給電装置10の可撓部10aは熱収縮チュ
ーブ18の長さ範囲内でU字状に湾曲してロアガイドレ
ール内に配設されており、スライドドア1の開閉によっ
て湾曲部位22が変位する。図1の状態Aはスライドド
ア1の全開時を示し、状態Bはスライドドア1が中間位
置にあるときを示し、状態Cはスライドドア1の全閉時
を示している。このように、スライドドア1の開閉に応
じたスライドドア1の位置の変化によって給電装置10
の熱収縮チューブ18の長さ方向範囲内で可撓部10a
の湾曲部位22が変位する。湾曲部位22の近傍の熱収
縮チューブ18の状態を図5に示す。図5の2点鎖線は
帯状鋼板12断面の頂面から熱収縮チューブ18までの
距離を示しており、湾曲部位22においては帯状鋼板1
2の断面が円弧状から平板状に変形する。
【0026】本実施の形態におけるスライドドア1の開
閉動作について説明する。図示しないスライドドア1の
開スイッチをオンすると、その信号がCPU15に送ら
れ直流モータ81が駆動してスライドドア1が開く。ス
ライドドア1が開いた状態でインサイドドアハンドル2
6を操作すると、インサイドドアハンドルセンサ14が
通電してCPU15に電気信号が出力され、直流モータ
81が駆動してスライドドア1を閉める。このとき、ド
ア開口21とスライドドア1の開口側端面1aの間に異
物が挟み込まれてタッチセンサ13が変形すると、タッ
チセンサ13に流れる電流が非挟み込み時より大きくな
る。この変化した電流が給電装置10を介してCPU1
5に出力されると、挟み込み状態であると認識して直流
モータ81への通電を一旦停止してから通電方向を切替
えてスライドドア1が開く。このように、タッチセンサ
13により挟み込みを検知するとスライドドア1が開い
て、挟み込み状態を直ちに解除する。
【0027】ここで、スライドドア1が開の状態で人が
車両に乗る際には、人の足部に付着した路面の泥や雪等
の異物をステップ24で掃ってから車両内に乗り込むこ
とが考えられ、ステップ24で掃われた異物はロアガイ
ドレール42内に入り込む場合がある。この場合、スラ
イドドア1は開(図1の状態A)であるため、ロアガイ
ドレール42内に入り込んだ異物の殆どは可撓部10a
とローラーユニット5の間の空間に貯留する。異物が貯
留した状態でスライドドア1が開から閉状態に移行する
と、給電装置10の可撓部10aが図1の状態Aから状
態B、Cへと移行して可撓部10aの湾曲部位22が変
位するため、ロアガイドレール42内に貯留される異物
は湾曲部位22の変位に伴って湾曲部位22の内周側に
徐々に溜まっていく。湾曲部位22の内周側に溜まった
異物の多くは可撓部10aと転動壁44bとの隙間を介
して転動壁44bに設けられた排出穴44dから排出さ
れる。また、スライドドア1のスライド動作中に異物が
湾曲部位22を乗り上げて屈曲壁43dと可撓部10a
の間に入り込んだ場合には、可撓部10aと屈曲壁43
dの間に形成される隙間に異物が入り込むので、可撓部
10aの外側には異物が殆ど接触しない。したがって、
給電装置10の作動にも影響がなく、異物の混入により
可撓部の耐久性が低下することがなく、円滑な作動が行
われる。
【0028】尚、本実施の形態ではスライドドア1の全
開時(図1の状態A)において給電装置10の可撓部1
0aに第1ロアガイドレール42の屈曲壁43dが当接
するまで屈曲壁43d及び接合壁44aを可撓部10a
側に延在させている。この構成によってステップ24近
傍の剛性を高くすることができる。
【0029】次に、スライドドア1の開閉に伴う給電装
置10の可撓部10aにおける湾曲部位22について説
明する。給電装置10の可撓部10aは帯状鋼板12の
凹面12Aが外側になるように湾曲した状態でスライド
ドア1と側部ボデー2の間に取り付けられているので、
図1に示すようにスライドドア1の開閉に応じて湾曲部
位22が変位する。帯状鋼板12の凸面12Bを外側に
して湾曲させることも可能であるが、本実施の形態にお
いては図5に示すように帯状鋼板12の凹面12Aを外
側に、つまり湾曲部位22の湾曲方向に抗した方向に帯
状鋼板12の断面の凹面12Aが湾曲しているので、帯
状鋼板12を直線状態に保持しようとする力が大きくな
り、湾曲部位22が外側に広がるのを規制する力が大き
くなる。したがって、スライドドア1の開閉に応じて湾
曲部位22が変位しても湾曲部位22の近傍が外側に広
がることがなく、常に広がりを規制された状態で変位す
ることになり、湾曲部位22はブラケット19とブラケ
ット20の取り付け幅内で変位する。
【0030】この構成によると、予め設定されたロアガ
イドレール42と給電装置10の可撓部10aとの車幅
方向に対する隙間の間隔が、スライドドア1の開閉動作
に応じて変化することがなくなるので、上述したような
異物の入り込みに対しても安定して異物が吸収される。
また、可撓部10aをロアガイドレール42に当接させ
る必要が無くなり、スライドドア1の開閉動作に伴い給
電装置10の可撓部10aがロアガイドレール42に摺
接することがなく、スライドドア1の開閉頻度が多くな
っても給電装置10の耐久性が低下することもない。
【0031】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定される意図はな
く、本発明の趣旨に沿った形態のスライドドア支持機構
であればどのような形態のものであってもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1によると、スライドドアが開い
た状態で人等が車両に乗降してレール内に泥や雪等の異
物が入り込んだ場合には、給電装置の可撓部とレールと
の間の所定の隙間に異物が吸収されるので、レールと可
撓部の間の異物によって可撓部の耐久性が低下すること
が可及的に少なくなる。また、レール内に異物が入り込
んでもスライドドアの開閉に伴う可撓部の作動スペース
が確保され、円滑な作動を行うことが可能になる。
【0033】請求項2乃至請求項4によると、予め設定
されたレールと給電装置の可撓部との車幅方向に対する
隙間の間隔が、スライドドアの開閉動作に応じて変化す
ることがなくなるので、レール内への異物の入り込みに
対しても安定して異物を吸収でき、好適である。また、
可撓部が自己保持機能を備えているので、可撓部をレー
ルに当接させる必要が無くなり、スライドドアの開閉動
作に伴い給電装置の可撓部がレールに摺接することがな
く、スライドドアの開閉頻度が多くなっても給電装置の
耐久性が低下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるスライドドア支持
機構を備えた車両の要部平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本実施の形態における給電装置の正面図であ
る。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】本実施の形態における給電装置の湾曲部位近傍
を示す図である。
【図6】本実施の形態におけるスライドドアの開閉の説
明図である。
【図7】本実施の形態におけるスライドドアを開閉駆動
する駆動機構の説明図である。
【符号の説明】
1・・・スライドドア 2・・・
側部ボデー 3、41、42・・・ガイドレール 5・・・
ローラーユニット 6・・・ギヤドケーブル 8・・・
駆動機構 10・・・給電装置 11・・
・フレキシブル導体 12・・・帯状鋼板 12A・
・・凹面 12B・・・凸面 13・・
・タッチセンサ 14・・・インサイドドアハンドルセンサ 15・・
・CPU 16、17・・・コネクタ 18・・
・熱収縮チューブ 19、20・・・ブラケット 21・・
・ドア開口 22・・・湾曲部位 27・・
・ロアアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信太郎 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 鈴木 誠一 愛知県名古屋市瑞穂区津賀田町3丁目69番 地 株式会社シークス内 (72)発明者 小橋 賢司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鐘堂 信吾 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 柴田 健一 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドアをボデーに対して摺動自在
    に支持する形式の車両のスライドドア支持機構であっ
    て、 車幅方向の断面が略U字状を呈し前記ボデーに取り付け
    られるレールと、 前記スライドドアに取り付けられ前記レールに沿って移
    動するローラーと、 前記スライドドアの開閉動作に応じて可撓部の湾曲部位
    を変位させながら前記スライドドア側の第1機能部品と
    ボデー側の第2機能部品との間を電気的に接続するとと
    もに車幅方向に対して少なくとも可撓部の一部が前記レ
    ールと所定の隙間をもって配設される給電装置と、 を備えることを特徴とするスライドドア支持機構。
  2. 【請求項2】 前記給電装置の可撓部は、湾曲部位にお
    ける湾曲幅を自己保持する機能を有することを特徴とす
    る、請求項1のスライドドア支持機構。
  3. 【請求項3】 前記給電装置の可撓部は、前記第1機能
    部品と第2機能部品とを電気的に接続する給電線及び該
    給電線を被覆する絶縁体を有するフレキシブル導体と、
    該フレキシブル導体に沿って配設されるとともに前記ス
    ライドドアのスライド方向の垂直断面が凹面を有する帯
    状鋼板とにより構成されることを特徴とする、請求項2
    のスライドドア支持機構。
  4. 【請求項4】 前記給電装置の帯状鋼板は、前記スライ
    ドドアのスライド方向の垂直断面が円弧状であることを
    特徴とする、請求項3のスライドドア支持機構。
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