JP3825159B2 - 自動開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両の電動スライドドア等として適用される自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワゴンやバン、又はレクリエーションビークル等の車両では、ドアパネルを車両の前後方向に沿ってスライドさせて開閉する所謂スライドドアが採用されているものがある。
【0003】
また、このようなスライドドアには、モータ等の駆動手段の駆動力によりその開閉操作(すなわち、ドアパネルのスライド)を自動化し、例えば、運転席の乗員が後部座席のドアパネルの開閉操作をできるようにした自動スライドドア装置もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これまでの自動スライドドア装置では、ドアパネルを閉じている間にドアパネルが異物を挟み込むことでドアパネルのスライド速度が低下する際にモータに作用する過負荷を検出することで、異物の挟み込みを検出していた。
【0005】
しかしながら、一般的に停止状態のドアパネルをスライドさせたり、スライド中のドアパネルを停止させようとすれば、ドアパネルは自重による慣性でその状態(すなわち、停止中であれば停止状態、スライド中であればスライド状態)を保とうとするのでモータに過負荷が作用するため、スライド開始直後(すなわち、モータの駆動開始直後及び駆動速度の加速中)やスライド停止直前(すなわち、モータの駆動速度の減速中及び駆動停止直前)では、異物の挟み込み検出が不可能であり、通常はスライド開始直後及びスライド停止直前の状態では、モータに作用する過負荷を検出しても、異物の挟み込み状態であると判断しないマスク処理を施している。このため、例えば、ドアパネル全閉直前での薄手の異物や外形の小さな異物を挟み込みの検出が困難である。
【0006】
また、車両が前後に傾斜した状態ではドアパネルをスライド速度の成分が水平方向と鉛直方向とに分かれ、スライド速度の鉛直方向成分は当然重力の影響を受ける。したがって、例えば、前下がりの状態では重力がドアパネルを前方へ引っ張ろうとするため、この状態でドアパネルを閉じようとすればドアパネルのスライド速度は加速される。また、これとは反対に後下がりの状態では重力がドアパネルを後方へ引っ張ろうとするため、この状態でドアパネルを閉じようとすればドアパネルのスライド速度は減速される。このため、このような状態では、異物を挟み込んでいないのにモータに過負荷が作用して異物の挟み込み状態と誤認したり、また、異物を挟み込んでいるにも係わらず過負荷が生じず異物の挟み込みを検出しなかったりする可能性があり、車両の傾斜状態に応じて重力の影響を補正するための補正手段を設ける必要があり、コスト高となっていた。
【0007】
本発明は、上記事実を考慮して、ドアパネル等の移動体の開閉移動速度が変化する場合や異物が小さな場合でも異物を検出して挟み込みを防止できる自動開閉装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の自動開閉装置は、駆動手段からの駆動力により略水平に開閉移動する移動体と、前記移動体に移動方向側端部の上下方向に沿って設けられ、外圧により弾性変形可能な外皮部と、前記外皮部の内部に設けられると共に下端部における端末部分が前記外皮部から引き出された複数の電極とを有し、前記移動方向とは反対方向の圧力を検知する感圧センサと、前記感圧センサの圧力検知状態で前記駆動手段の駆動制御を行う制御手段と、前記感圧センサにおける前記複数の電極の下端部へ接続され、前記感圧センサを前記制御手段へ接続する接続手段と、を備え、前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部を封止したことを特徴としている。
【0009】
上記構成の自動開閉装置によれば、移動体の移動方向側端部に感圧センサが設けられており、駆動手段の駆動力によって移動体が開閉移動する際に開閉移動軌跡上に異物等が存在すると、移動体と共に移動する感圧センサが異物を押圧する。このときの異物からの押圧反力(すなわち圧力)を感圧センサが検知することで、移動体の開閉移動軌跡上に異物が存在することを確認できる。さらに、感圧センサが異物の存在を検知すると制御手段が駆動手段の駆動制御を行い、駆動手段を停止或いは閉方向へ反転駆動させる。このように、本自動開閉装置では、異物が感圧センサへ接触した際の押圧反力を検知して移動体の移動軌跡上の異物の存在を確認するので、移動体の移動速度が変化している間であっても異物の存在を確認でき、移動体による異物の挟み込みを防止できる。
【0010】
ところで、本自動開閉装置では、移動体の移動方向側端部の上下方向に沿って感圧センサが設けられる。この感圧センサを構成する外皮部の内側に設けられた複数の電極は、下端部における端末部分が外皮部から引き出されて接続手段に接続され、更に、接続手段を介して制御手段へ接続されている。このため、例えば、本自動開閉装置を扉の開閉用として用いた場合には、感圧センサと接続手段との接続部が開放状態での扉(すなわち、移動体)の側方を通過する人の目線位置よりも下方に位置するため、扉の外観が向上する。
しかも、外皮部の下端部及び接続手段と複数の電極の端末部分との接続部が封止されるため、外皮部の下端部近傍に水滴等の異物が付着しても外皮部の内部に水滴等の異物が浸入することがなく、また、複数の電極の下端部等へ異物が付着することがない。
【0011】
また、人の身体は肩幅があるぶん足元よりも上半身の方が広いため、仮に、閉じようとする扉がこの扉の側方を通過する人の身体に接触するとすれば、先ず、扉は人の上半身に接触する。ここで、本自動開閉装置では、移動体(すなわち、扉)の感圧センサはその下端部で接続手段が接続されているため、感圧センサの上端部を移動体の移動方向側端部の上端部へできる限り近づけることができ、移動体の移動方向側端部の上端部側での感圧センサの不感帯を小さく或いは無くすことができるため、特に、人の身体の挟み込みを効果的に防止できる。
【0012】
請求項2記載の自動開閉装置は、請求項1記載の自動開閉装置において、前記移動体に窓ガラスを設けると共に、前記感圧センサの下端部を前記窓ガラスの下端部よりも下側に位置させたことを特徴としている。
【0013】
上記構成の自動開閉装置では、感圧センサの下端部が移動体に設けられた窓ガラスの下端部よりも下側に位置しているため、接続手段は窓ガラスの下方を通って感圧センサの下端部へ接続される。このため、窓ガラスが接続手段と感圧センサとの接続作業の障害になることはなく、また、接続手段が窓ガラスを横切るようなことはない。
【0014】
請求項3記載の自動開閉装置は、請求項1又は請求項2記載の自動開閉装置において、前記接続手段は前記移動体の内部を通されると共に、前記感圧センサの下端部及び接続手段の何れか一方は前記移動体の移動方向側端部を貫通して何れか他方へ接続されることを特徴としている。
【0015】
上記構成の自動開閉装置では、接続手段は移動体の内部を通されており、感圧センサの下端部及び接続手段の何れか一方が移動体の移動方向側端部を貫通して何れか他方へ接続されている。このため、接続手段の移動体の外部に露出する部分は極めて少ないか又は全く無く、外観が向上すると共に、移動体の移動途中に接続手段が障害物へ接触するようなことはなく、感圧センサと接続手段の断線等の不具合の発生が防止される。
請求項4記載の自動開閉装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の自動開閉装置において、前記接続手段と前記複数の電極の端末部分との接続部を支持する支持部材を有することを特徴としている。
上記構成の自動開閉装置では、接続手段と複数の電極の端末部分との接続部が支持部材により支持されるため、不用意な外力等が接続手段と複数の電極の端末部分との接続部に作用しても、接続手段と複数の電極の端末部分との接続を維持でき、接続手段と複数の電極の端末部分との接続部における断線を防止できる。
請求項5記載の自動開閉装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動開閉装置において、前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部を合成樹脂材又はゴム材により封止したことを特徴としている。
上記構成の自動開閉装置では、複数の電極と接続手段との接続部及び外皮部の下端部が合成樹脂材又はゴム材により封止されるため、この封止された部分に対して外力が作用しても弾性的に外力を吸収できるため、接続手段と複数の電極の端末部分との接続を維持でき、接続手段と複数の電極の端末部分との接続部における断線を防止できる。
請求項6記載の自動開閉装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動開閉装置において、前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部をモールドにより封止したことを特徴としている。
上記構成の自動開閉装置では、複数の電極と接続手段との接続部及び外皮部の下端部がモールドされて封止される。モールドで封止する際には、モールドの材料が複数の電極の間や接続手段、更には他の部材との間の隙間等に入り込む。このため、封止性能が高く、しかも、モールドにより、複数の電極の間や接続手段、更にその接続部を保持でき、この接続部における断線等を防止できる。
請求項7記載の自動開閉装置は、駆動手段からの駆動力により略水平に開閉移動する移動体と、前記移動体に移動方向側端部の上下方向に沿って設けられ、外圧により弾性変形可能な外皮部と、前記外皮部の内部に設けられると共に下端部における端末部分が前記外皮部から引き出された複数の電極とを有し、前記移動方向とは反対方向の圧力を検知する感圧センサと、前記感圧センサを保持して前記感圧センサを前記移動体に対して固定するプロテクタと、前記感圧センサの圧力検知状態で前記駆動手段の駆動制御を行う制御手段と、前記感圧センサにおける前記複数の電極の下端部へ接続され、前記感圧センサを前記制御手段へ接続する接続手段と、を備え、前記プロテクタの外側で前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部を封止したことを特徴としている。
上記構成の自動開閉装置によれば、移動体の移動方向側端部にはプロテクタに保持された感圧センサが固定されており、駆動手段の駆動力によって移動体が開閉移動する際に開閉移動軌跡上に異物等が存在すると、移動体と共に移動する感圧センサが異物を押圧する。このときの異物からの押圧反力(すなわち圧力)を感圧センサが検知することで、移動体の開閉移動軌跡上に異物が存在することを確認できる。さらに、感圧センサが異物の存在を検知すると制御手段が駆動手段の駆動制御を行い、駆動手段を停止或いは閉方向へ反転駆動させる。このように、本自動開閉装置では、異物が感圧センサへ接触した際の押圧反力を検知して移動体の移動軌跡上の異物の存在を確認するので、移動体の移動速度が変化している間であっても異物の存在を確認でき、移動体による異物の挟み込みを防止できる。
ところで、本自動開閉装置では、移動体の移動方向側端部の上下方向に沿って感圧センサが設けられる。この感圧センサを構成する外皮部の内側に設けられた複数の電極は、下端部における端末部分が外皮部からプロテクタの外側に引き出されて接続手段に接続され 、更に、接続手段を介して制御手段へ接続されている。このため、例えば、本自動開閉装置を扉の開閉用として用いた場合には、感圧センサと接続手段との接続部が開放状態での扉(すなわち、移動体)の側方を通過する人の目線位置よりも下方に位置するため、扉の外観が向上する。
しかも、外皮部の下端部及び接続手段と複数の電極の端末部分との接続部が封止されるため、外皮部の下端部近傍に水滴等の異物が付着しても外皮部の内部に水滴等の異物が浸入することがなく、また、複数の電極の下端部等へ異物が付着することがない。
また、人の身体は肩幅があるぶん足元よりも上半身の方が広いため、仮に、閉じようとする扉がこの扉の側方を通過する人の身体に接触するとすれば、先ず、扉は人の上半身に接触する。ここで、本自動開閉装置では、移動体(すなわち、扉)の感圧センサはその下端部で接続手段が接続されているため、感圧センサの上端部を移動体の移動方向側端部の上端部へできる限り近づけることができ、移動体の移動方向側端部の上端部側での感圧センサの不感帯を小さく或いは無くすことができるため、特に、人の身体の挟み込みを効果的に防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図8には本発明の一実施の形態に係る自動開閉装置としての自動スライドドア装置10を適用した車両12の斜視図が示されている。この図に示されるように、車両12には移動体としてのドアパネル14が設けられている。このドアパネル14は、車体16の側壁18に後部座席(図示省略)への乗員乗降用として形成された開口部20へ嵌まり込むことができるように形成されており、また、開口部20へ嵌まり込んで開口部20を閉止した状態では、ドアパネル14の外側表面と側壁18の外側表面とが略面一になるように形成されている。
【0017】
このドアパネル14の上端部には、下方へ向けて開口した略U字形状のドアフレーム116が一体的に設けられており、このドアパネル14に設けられた窓ガラス118の窓枠を構成している。
【0018】
また、図8に示されるように、ドアパネル14の下端部には車幅方向内側へ向けて延出されたブラケット22が一体的に固定されている。図9に示されるように、このブラケット22の先端部にはローラ24が軸支されており、更に、ローラ24は車両12のフロアパネル(図示省略)の裏面側に設けられたガイドレール26の車幅方向外側面へ当接している。このローラ24はガイドレール26との摩擦で転動しながら概ね車両12の前後方向に沿って移動できるようになっている。但し、図9に示されるように、ガイドレール26の車幅方向外側端部は、前端側で車幅方向内側へ向けて傾斜しており、この傾斜部分に沿ってローラ24が転動することで、ローラ24が車両12の前方側へ移動しつつ車幅方向内側へ移動し、側壁18の車幅方向外側で車両12の前後方向に沿ってスライドしていたドアパネル14が車幅方向内側へ変位して開口部20へ嵌まり込む。逆に、ローラ24が車両12の後方側へ移動しつつ車幅方向外側へ移動して開口部20へ嵌まり込んでいたドアパネル14が側壁18の車幅方向外側へ移動して車両12の前後方向に沿ってスライド可能となる。
【0019】
また、図9に示されるように、ガイドレール26の車幅方向内側には車両12の上下方向の軸周りに回転するプーリ28と駆動ローラ30が設けられており無端ベルト32が掛け回されている。この無端ベルト32には上述したブラケット22が固定されており、無端ベルト32の回転によりブラケット22が移動するとガイドレール26に沿ってローラ24が転動し、更にドアパネル14が移動するようになっている。
【0020】
駆動ローラ30は、フロアパネルの裏面側に配置されているスライドアクチュエータ34(図8参照)へ接続されており、スライドアクチュエータ34に設けられた駆動手段としてのスライドモータ40(図10参照)の駆動力によって無端ベルト32が回転するようになっている。また、図10に示されるように、スライドアクチュエータ34は制御手段を構成するスライドドライバ38を備えている。スライドモータ40はスライドドライバ38を介して制御手段を構成するコンピュータ36へ電気的に接続されており、さらに、このコンピュータ36を介して車両12の運転席近傍に設けられた操作スイッチ52(図8参照)へ電気的に接続され、この操作スイッチ52を操作してコンピュータ36へ所定の信号を送ることでスライドアクチュエータ34を作動或いは停止させてドアパネル14をスライド(開閉移動)させることができるようになっている。
【0021】
図10に示されるように、このスライドアクチュエータ34は位置検出装置44を備えている。この位置検出装置44は、スライドモータ40の回転軸、出力軸、又は回転軸と出力軸との間の減速ギヤ(何れも図示省略)の何れかに対応して設けられており、スライドモータ40が駆動を開始した時点からの回転軸、出力軸、又は減速ギヤの回転量を検出できるようになっている。
【0022】
上述したスライドモータ40の回転軸の回転は、減速ギヤを介して出力軸へ伝達され、この出力軸の回転により、駆動ローラ30(図9参照)が回転して無端ベルト32が回転し、ドアパネル14がスライドする構成である。したがって、ドアパネル14のスライド量は、出力軸の回転量に比例し、更に、この出力軸の回転量は減速ギヤ及び回転軸の回転量に比例する。このため、スライドモータ40の開始時からの回転軸の回転量を計測することでドアパネル14のスライド量を算出できる。
【0023】
なお、この位置検出装置44の構成の一例としては、回転軸と共に回転する回転盤にその厚さ方向にそって貫通する複数のスリットを回転軸周りに所定角度毎に形成すると共に、この回転盤を挟むようにして発光素子と受光素子を配置し、回転盤が回転してスリットが発光素子と対向した場合にのみ受光素子が発光素子から発せられてスリットを通過した光を受光し、受光素子での受光回数を計数することで回転軸の回転量を計測を算出する構成がある。また、回転軸と共に回転する金属盤等の導電盤に一方の摺動接点を接触させると共に、この導電盤の外周部から回転軸周りに所定角度毎に放射状に突出形成された導電性のパルス片へ他方の摺動接点を接触可能に配置し、導電盤が回転してパルス片が他方の摺動接点へ接触した場合にパルス片及び導電盤を介して双方の摺動接点が導通する構成として、この双方の摺動接点の導通回数を計数することで回転軸の回転量を算出する構成もある。
【0024】
また、本実施の形態では、位置検出装置44はスライドモータ40の回転軸の回転量を検出する構成であったが、位置検出装置44の構成はこれに限るものではなく、ドアパネル14の位置を直接或いは間接的に検出する構成であれば如何なる構成でもよい。ドアパネル14の位置を検出する構成の一例としては、例えば、ドアパネル14の内側に発光素子を設けると共に、車体16の側壁18でドアパネル14が所定位置までスライドした場合に発光素子と対向する位置に受光素子を設け、受光素子が発光素子から発せられた光を受光した場合に所定の位置までドアパネル14がスライドしたことを検知する構成が考えられる。
【0025】
一方、図11に示されるように、ドアパネル14の上下方向中間部と上端部には車幅方向内側へ向けて延出されたブラケット46が設けられている。これらのブラケット46の先端部にはローラ(図示省略)が設けられており、それぞれが車両12の適宜位置に設けられたガイドレール48のガイド溝50へ抜け止めされた状態で入り込み、このガイドレール48に沿って移動する。すなわち、ドアパネル14は、ガイドレール48及びブラケット46を介して車体16の側壁18へ支持されており、上述したスライドアクチュエータ34の駆動力によってガイドレール26、48に案内されつつ移動する。
【0026】
また、ガイドレール48もガイドレール26と同様に前端側が車幅方向内側へ向けて傾斜している。この傾斜部分では各ブラケット46のローラがガイドレール48のガイド溝50に沿って車両12の前方へ移動しつつ車幅方向内側へ移動し、又は車両12の後方へ移動しつつ車幅方向外側へ移動する。この移動時にドアパネル14が車幅方向内外へ移動する。
【0027】
また、図8に示されるように、自動スライドドア装置10はドアパネル14の内部に配置されたクローザアクチュエータ56を備えている。図10に示されるように、クローザアクチュエータ56はドアパネル14の内部に配置されており、制御手段を構成するクローザドライバ58と駆動手段としてのクローザモータ59とを備えている。クローザドライバ58は上述したコンピュータ36へ電気的に接続されており、スライドモータ40の駆動力により開口部20を閉止する方向(すなわち、車両12の前方側)へドアパネル14がスライドさせられている状態で、ドアパネル14が開口部20を全閉する直前となるまでのドアパネル14のスライドを上述した位置検出装置44が検出すると、コンピュータ36がクローザドライバ58を操作してクローザモータ59に電源42からの電力を供給させて駆動させる。これにより、クローザモータ59がドアパネル14が開口部20へ嵌め込まれる際にドアパネル14に設けられたラッチ等のドアパネル14のロック機構(図示省略)を作動させると共に、この開口部20内においてロック機構によるドアパネル14のロックが可能な所定位置へドアパネル14を導く。
【0028】
すなわち、本自動スライドドア装置10では、基本的にスライドモータ40(スライドアクチュエータ34)によってドアパネル14をスライド(開閉移動)させるが、ドアパネル14の全閉直前だけはクローザモータ59(クローザアクチュエータ56)によってドアパネル14を移動させる構成となっている。
【0029】
さらに、図1及び図11に示されるように、ドアパネル14の前端部近傍には車両12の上下方向に沿って長手方向とされた感圧センサ60が設けられている。ここで、図4に示されるように、感圧センサ60はゴムや軟質の合成樹脂材等、絶縁性を有する弾性材によって長尺状に形成されたセンサ本体61を構成する外皮部62を備えている。この外皮部62の内部には断面十字形状(図3参照)の十字孔64が外皮部62の長手方向に沿って形成されている。この十字孔64は外皮部62の長手方向に沿って外皮部62の中心周りに漸次変位している。また、外皮部62の内部には銅線等の導電性細線を寄り合わせることにより可撓性を有する長尺紐状に形成され、外皮部62と共にセンサ本体61を構成する電極66、68、70、72が設けられている。これらの電極66〜72は十字孔64の中央近傍で十字孔64を介して互いに離間し且つ十字孔64に沿って螺旋状に配置され、十字孔64の内周部へ一体的に固着されている。したがって、外皮部6が弾性変形することで電極66〜72は撓み、特に、十字孔64が潰れる程度に外皮部62が弾性変形すれば、電極66〜72が撓んで、電極66が電極68又は電極72と接触し、或いは電極70が電極68又は電極72と接触して短絡する。また、外皮部6が復元すれば電極66〜72もまた復元する。
【0030】
また、図5に示されるように、外皮部62の長手方向端部には、支持部材86が差し込まれている。この支持部材86は、絶縁性で且つ硬質の合成樹脂材によって略板状に形成されており、外皮部62の外側部分で且つその表側には、抵抗74が設けられている。また、支持部材86の抵抗74よりも外皮部62側の部分の表側には複数の縦壁88が立設されている。これらの縦壁88の間には電極68、70の下端部と、抵抗74から引き出されたリード線76、78が配置されている。また、縦壁88の間には、金属板材により形成された一対のかしめ片92が配置されている。
【0031】
電極68とリード線76は、双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向するように一方の縦壁88間に配置され、かしめられた一方のかしめ片92により包み込まれた状態で握持されると共に溶接により固着されている。また、電極70とリード線78は、双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向するように他方の縦壁88間に配置され、かしめられた他方のかしめ片92により包み込まれた状態で握持されると共に溶接により固着されている。これにより、電極68と電極70は抵抗74を介して電気的に接続される。
【0032】
一方、図6に示されるように、支持部材86の裏側には複数の縦壁90が立設されている。これらの縦壁90の間には電極66、72の下端部と、接続手段としてのコード80の一対のリード線82、84の端部が配置されている。また、縦壁90の間には縦壁88の間と同様に、金属板材により形成された一対のかしめ片92が配置されている。
【0033】
電極66とリード線82は、双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向するように一方の縦壁90間に配置され、かしめられた一方のかしめ片92により包み込まれた状態で握持されると共に溶接により固着されている。また、電極72とリード線84は、双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向するように他方の縦壁90間に配置され、かしめられた他方のかしめ片92により包み込まれた状態で握持されると共に溶接により固着されている。
【0034】
さらに、図5及び図6に示されるように、支持部材86の周囲にはモールド108が設けられている。このモールド108は絶縁性の合成樹脂材或いはゴム材により形成されており、外皮部62の下端部を封止していると共に支持部材86をその内部に封入している。また、このモールド108は支持部材86と抵抗74の間等の各部材の隙間に入り込んでおり、各部材をその外側から保持している。このため、外皮部62の下端部近傍に水滴等の異物が付着しても外皮部62の内部に水滴等の異物が浸入することはなく、また、電極66〜72の下端部等へ異物が付着することはない。
【0035】
また、詳細な図示なしないが、外皮部62の上端部にも支持部材86が設けられている。但し、この上側の支持部材86には抵抗74は設けられていない。また、上側の支持部材86の表側で電極66の上端部と電極70の上端部とが各電極66〜72の下端部と同様にかしめ片92と溶接により電気的に接続されており、支持部材86の裏側で電極68の上端部と電極72の上端部とがかしめ片92と溶接により電気的に接続されている。さらに、外皮部62の上端部でも支持部材86の周囲にはモールド108が設けられており、外皮部62の上端部はモールド108によって封止され、支持部材86はモールド108内に封入されている。
【0036】
図7の回路図に示されるように、電極66、72はコード80を介して電源へ接続されており、電源からの電流は電極66から電極70、抵抗74、電極68を介して電極72へ流れるようになっている。外皮部62が潰れる程度に弾性変形して電極66〜72の何れかが接触して短絡すると、電流は抵抗74を通らずに流れるため回路全体の抵抗値が低下し電流値が上昇する。ここで、図7に示されるように、電極72から流れ出た電流は所定値以上の電流を検出すると信号を発信する電流検出素子106を介して電源へ戻るようになっており、電極66〜72の何れかが接触して短絡し、これにより電流が上昇すると、電流検出素子106から信号が発信され、この信号は電流検出素子106と電気的に接続されているコンピュータ36(図10参照)が受信する。
【0037】
また、図1及び図2に示されるように、電極66、72(図4参照)の下端部へ接続されたコード80のリード線82、84はモールド108の下端部から延出され、ドアパネル14の前端部の感圧センサ60の下端部よりも下方に形成されている円孔110を貫通して、ドアパネル14の内部(より詳細に言えば、ドアパネル14を構成する外板112と内板114の間)へ引き込まれて、ドアパネル14の内部で且つ窓ガラス118の下方を通り、コンピュータ36や電源へ接続されている。
【0038】
さらに、図3及び図4に示されるように、外皮部62の外側には外皮部62よりも剛性が低いゴム材や柔軟で弾性変形可能な合成樹脂材によって形成された長尺のプロテクタ94が設けられている。このプロテクタ94はその長手方向に沿って略円筒形状とされた保持部96を備えている。保持部96の内径寸法は外皮部62の外形寸法と略同程度とされており、内部に挿入されたセンサ本体61を保持している。したがって、実際には、保持部96が外圧を受けて弾性変形することで外皮部62が間接的に外圧を受けて弾性変形する。この保持部96の外周位置部からはその半径方向外側へ向けて取付部98が突出形成されている。図4に示されるように、取付部98は保持部96の長手方向に沿って略一様に形成されている。また、取付部98には保持部96とは反対側へ向けて開口した取付溝100が形成されている。この取付溝100の互いに対向する内壁のうちの一方からは挟持片102が他方の内壁へ向けて突出形成されており、取付溝100内へドアパネル14の内側(より詳細には、内板114の内側面)へ固定された断面L字形状の板状のブラケット104を入り込ませると、挟持片102が弾性変形し、その復元力(弾性力)でブラケット104を取付溝100内の他方の内壁側へ押圧してブラケット104を挟持する。これにより、感圧センサ60がドアパネル14へ固定される。
【0039】
なお、本実施の形態では、外皮部62とプロテクタ94とを別体で構成したが、外皮部62とプロテクタ94とを一体としてもよい(すなわち、外皮部62の外周一部に取付部98を形成してもよい)。この場合には、プロテクタ94を別体で設けないぶん部品点数が少なくなり、また、保持部96内へセンサ本体61を挿入するための挿入工程を省略できるため工数の削減にもなる。
【0040】
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本自動スライドドア装置10では、ドアパネル14が開口部20を閉止した状態で操作スイッチ52を操作し、スライドアクチュエータ34を駆動させると、駆動ローラ30が回転して無端ベルト32が回転し、無端ベルト32がブラケット22を車両12の後方側へ引っ張り、ローラ24がガイドレール26に沿って移動する。これに伴いブラケット46のローラ(図示省略)もまたガイドレール48に沿って移動する。これによって、ドアパネル14が車両12の後方へスライドする。ここで、車体16やガイドレール48はその前端部が車両12の車幅方向内側へ湾曲しているため、ブラケット22のローラ24や操作スイッチ42のローラは、後方へ移動する際に一旦車幅方向外側へ移動する。この車幅方向外側への移動により、ドアパネル14は車体16の側壁18よりの車幅方向外側に位置し、ドアパネル14は側壁18の外側を後方へ向けてスライドできる。
【0041】
一方、開口部20が開放された状態で操作スイッチ52を操作してスライドアクチュエータ34を駆動させると、ドアパネル14を開く際とは反対方向に駆動ローラ30が回転して無端ベルト32を回転させ、無端ベルト32がブラケット22を車両12の前方側へ引っ張る。これにより、ドアパネル14が車両12の前方側へスライドする。この場合には、スライドモータ40が駆動を開始すると、位置検出装置44がスライドモータ40の回転軸の回転量の検出を開始し、ドアパネル14の位置が逐次算出される。そして、ドアパネル14が開口部20とほぼ対向してガイドレール48の湾曲に沿ってドアパネル14が車両12の車幅方向内側へ移動し、ドアパネル14が開口部20を全閉する直前の状態となるまでのスライドモータ40の回転軸の回転を位置検出装置44が検出すると、コンピュータ36がクローザアクチュエータ56のクローザドライバ58を操作し、クローザモータ59を駆動させる。クローザモータ59はドアパネル14をロックするためのロック機構を作動させると共に、ロック機構によるロック可能位置までドアパネル14を導く。これにより、ドアパネル14が開口部20を全閉すると、ロック機構がドアパネル14をロックし、所定の開放操作なしでは開く方向へのドアパネル14の移動を制限する。
【0042】
ここで、車両12の前方へ向けてのドアパネル14のスライドの障害になるような異物がドアパネル14のスライド軌跡上に存在し、前方向へ向けてスライドするドアパネル14の移動方向側端部(すなわち、ドアパネル14の前端部)が異物へ当接しそうになると、異物はドアパネル14の前端部に設けられた感圧センサ60へ当接する。このとき、感圧センサ60はドアパネル14のスライドにより異物を前方側へ押圧するため、感圧センサ60には異物からの押圧反力が作用する。この押圧反力がプロテクタ94の保持部96を弾性変形させてセンサ本体61の外皮部62を間接的に弾性変形させると、外皮部62内の電極66〜72の何れか或いは全てが接触して短絡する。上述したように、この状態では、図7の回路中を流れる電流は抵抗74を介さずに流れるため、電流値が上昇して電流検出素子106が信号を出力する。電流検出素子106からの信号を受信したコンピュータ36はスライドドライバ38を操作してスライドモータ40を反転駆動させる。これにより、ドアパネル14は後方へ向けてスライドを開始するため、ドアパネル14による異物の挟み込みを防止できる。
【0043】
このように、本自動スライドドア装置10における異物の検出は、感圧センサ60に作用する異物からの押圧反力を検知して行うものであるため、基本的に、異物検出の精度がドアパネル14のスライド速度や車両12の傾斜状態とは関係ない。したがって、ドアパネル14を前方へスライドさせるためにスライドモータ40の駆動を開始した直後でドアパネル14のスライド速度が加速されている状態や、ドアパネル14が開口部20を閉じきる(全閉する)直前にスライドモータ40が停止又は減速してドアパネル14のスライド速度が減速されている状態での異物の挟み込みを防止できる。特に、ドアパネル14が開口部20を閉じきる(全閉する)直前の状態における薄手又は小形の異物の挟み込みを確実に防止できる。
【0044】
ところで、本自動スライドドア装置10では、上述したように、感圧センサ60の下端部でコード80が接続されており、しかも、このコード80はドアパネル14の前端部の感圧センサ60の下端部よりも下方に形成された円孔110を貫通してドアパネル14の内部へ引き込まれている。このため、感圧センサ60の上端部で接続し、更に、ドアパネル14の上側(例えば、ドアフレーム116内)にコード80を通すことに比べると、配設時におけるコード80の配置位置の自由度が高くコード80の取り回しが容易となる。したがって、コード80の配設作業に要する工数が軽減され、コストが安価となる。
【0045】
また、図1に示されるように、通常、ドアパネル14の内側側面(すなわち、内板114)下端側にはウインドレギュレータ等の配設やメンテナンス作業用のサービスホール122が形成されているため、ドアパネル14の内側でコード80を取り回す際にはこのサービスホール122を利用することができ、この意味でも配設時の作業性を向上できる。
【0046】
さらに、感圧センサ60の下端部でコード80が接続されているため、この接続部は開口部20をくぐり抜けて乗降する乗員の目線位置よりも下方に位置する。したがって、感圧センサ60とコード80の接続部位を隠蔽せずとも、外観(すなわち、見栄え)が悪くなることはない。
【0047】
また、人の身体は肩幅のぶんだけ足元よりも上半身の方が広寸法であり、乗員が開口部20をくぐり抜けて乗降する際に、前方へスライドするドアパネル14へ接触するとすれば、足元よりの上半身が先にドアパネル14へ接触する。ここで、感圧センサ60とコード80との接続部が感圧センサ60の下端部とされているため、ドアパネル14の前端部の上端部の極近傍まで感圧センサ60による異物の検出範囲を設定できる。したがって、本自動スライドドア装置10では、ドアパネル14へ乗員が接触したことを確実に検知できる。
【0048】
なお、本実施の形態は、車両12の自動スライドドア装置10に本発明を適用した構成であったが、本発明に係る自動開閉装置は、車両12の自動スライドドア装置10以外の一般的な自動ドア等の開閉装置に広く適用できることは言うまでもなく、、建造物の自動扉やエレベータの扉、鉄道用の車両の扉等に適用してもよい。
【0049】
また、本実施の形態では、感圧センサに4本の電極66〜72を外皮部62の内部に螺旋状に設けたタイプの感圧センサ60を用いたが、感圧センサはこの構成に限らず、異物からの押圧反力により異物の存在を検知できる構成のセンサであればよい。
【0050】
さらに、本実施の形態では、感圧センサ60だけで異物検出を行う構成であったが、例えば、感圧センサ60による異物検出だけでなく、異物を挟み込んだ際にスライドモータ40に作用する過負荷を検出することによる異物検出を合わせて行ってもよい。
【0051】
また、本実施の形態では、コード80を円孔110からドアパネル14の内部に挿入した構成であったが、例えば、感圧センサ60の下端側を円孔110からドアパネル14の内部に挿入してドアパネル14の内部で感圧センサ60とコード80とを接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両のドアパネル(移動体)の内側からの斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両のドアパネル(移動体)の要部の拡大斜視図である。
【図3】感圧センサの断面図である。
【図4】感圧センサの構造を示す斜視図である。
【図5】感圧センサの下端部近傍を拡大した平面断面図である。
【図6】感圧センサの下端部近傍を拡大した裏面断面図である。
【図7】感圧センサの回路図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両の後方からの斜視図である。
【図9】ドアパネル(移動体)の駆動機構を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る自動開閉装置のブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両の前方からの斜視図である。
【符号の説明】
10 自動スライドドア装置(自動開閉装置)
14 ドアパネル(移動体)
36 コンピュータ(制御手段)
38 スライドドライバ(制御手段)
40 スライドモータ(駆動手段)
58 クローザドライバ(制御手段)
59 クローザモータ(駆動手段)
60 感圧センサ
62 外皮部
66 電極
68 電極
70 電極
72 電極
80 コード(接続手段)
86 支持部材
94 プロテクタ
108 モールド
118 窓ガラス

Claims (7)

  1. 駆動手段からの駆動力により略水平に開閉移動する移動体と、
    前記移動体に移動方向側端部の上下方向に沿って設けられ、外圧により弾性変形可能な外皮部と、前記外皮部の内部に設けられると共に下端部における端末部分が前記外皮部から引き出された複数の電極とを有し、前記移動方向とは反対方向の圧力を検知する感圧センサと、
    前記感圧センサの圧力検知状態で前記駆動手段の駆動制御を行う制御手段と、
    前記感圧センサにおける前記複数の電極の下端部へ接続され、前記感圧センサを前記制御手段へ接続する接続手段と、
    を備え、前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部を封止したことを特徴とする自動開閉装置。
  2. 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、前記感圧センサの下端部を前記窓ガラスの下端部よりも下側に位置させたことを特徴とする請求項1記載の自動開閉装置。
  3. 前記接続手段は前記移動体の内部を通されると共に、前記感圧センサの下端部及び接続手段の少なくとも一方は前記移動体の移動方向側端部を貫通していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動開閉装置。
  4. 前記接続手段と前記複数の電極の端末部分との接続部を支持する支持部材を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の自動開閉装置。
  5. 前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部を合成樹脂材又はゴム材により封止したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動開閉装置。
  6. 前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部をモールドにより封止したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の自動開閉装置。
  7. 駆動手段からの駆動力により略水平に開閉移動する移動体と、
    前記移動体に移動方向側端部の上下方向に沿って設けられ、外圧により弾性変形可能な外皮部と、前記外皮部の内部に設けられると共に下端部における端末部分が前記外皮部から引き出された複数の電極とを有し、前記移動方向とは反対方向の圧力を検知する感圧センサと、
    前記感圧センサを保持して前記感圧センサを前記移動体に対して固定するプロテクタと、
    前記感圧センサの圧力検知状態で前記駆動手段の駆動制御を行う制御手段と、
    前記感圧センサにおける前記複数の電極の下端部へ接続され、前記感圧センサを前記制御手段へ接続する接続手段と、
    を備え、前記プロテクタの外側で前記複数の電極と前記接続手段との接続部及び前記外皮部の下端部を封止したことを特徴とする自動開閉装置。
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