JPH11238426A - コードスイッチ - Google Patents

コードスイッチ

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Publication number
JPH11238426A
JPH11238426A JP10039142A JP3914298A JPH11238426A JP H11238426 A JPH11238426 A JP H11238426A JP 10039142 A JP10039142 A JP 10039142A JP 3914298 A JP3914298 A JP 3914298A JP H11238426 A JPH11238426 A JP H11238426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
door panel
mounting
cord
outer skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10039142A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nishio
憲二 西尾
Noboru Tsuge
昇 柘植
Shusuke Ishihara
秀典 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
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Publication of JPH11238426A publication Critical patent/JPH11238426A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の強度を高めず容易に取り付け可能なコ
ードスイッチを得る。 【解決手段】 外皮部84はプロテクタ136の保持部
138に保持されており、この保持部138からは取付
部140が延出され、取付孔142がブラケット146
の突起148へ嵌め込まれることでコードスイッチ10
がドアパネル14へ取り付けられる。ここで、突起14
8及び取付孔142の軸方向はドアパネル14へ取り付
けられたコードスイッチ10が異物に押圧する際の押圧
方向に対して直交しており、取付孔142を突起148
へ嵌め込む際の取付部140の押圧方向は、異物がスイ
ッチ本体82を押圧する方向に対して直交する。したが
って、取付時に異物が押圧する際の押圧方向と同方向の
力がスイッチ本体82に作用することはない。しかも、
取付部140はスイッチ本体82から離れているため、
取付時の衝撃がスイッチ本体82に作用することもな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定範囲内に押圧
力等の外力が作用したか否かを検出するためのコードス
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】弾性変形可能な長尺の外皮部の内部がそ
の長手方向に沿って中空とされ、内部に複数本の紐状或
いは細幅薄肉のベルト状の複数本の電極を配設し、外皮
部が押圧されて弾性変形し、この弾性変形によって電極
が互いに接触することで押圧力が作用したことを検知す
るコードスイッチが考案されている(一例としては特開
平61−248310号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コードスイッチでは、外皮部に接着材を塗布して押し付
けたり、又は、取り付け位置に形成された溝へコードス
イッチに形成された突起を押し込むことで取り付けを行
っている。
【0004】しかしながら、このような場合には、コー
ドスイッチ自体をも押し付けて押圧することになるた
め、電極を太くしたり、外皮部の剛性を確保して取付時
の押圧力に対する強度を確保しなければならず、コスト
高であった。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して電極の強度
を高めず容易に取り付け可能なコードスイッチを得るこ
とが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のコードス
イッチは、中空で弾性変形可能な外皮部の内部に複数の
電極が互いに離間した状態で設けられ、前記外皮部の弾
性変形により前記複数の電極が互いに接触するスイッチ
本体と、前記スイッチ本体を介さずに作用する加圧力を
受けて所定のスイッチ取付位置へ取り付けられ、前記ス
イッチ取付位置における取付状態で前記スイッチ本体を
支持する支持体と、を備えている。
【0007】上記構成のコードスイッチによれば、支持
体をスイッチ取付位置へ取り付けられることで支持体に
支持されたスイッチ本体がスイッチ取付位置へ設置され
る。
【0008】ここで、支持体は加圧力を受けることでス
イッチ取付位置へ取り付けられるが、支持体を取り付け
る際に必要とする加圧力はスイッチ本体を介さずに支持
体に作用する。したがって、加圧力が外皮部を変形させ
ることはなく、電極を短絡させることもない。このた
め、外皮部の剛性をより一層低くしてより小さい押圧力
を検知したり、また、電極をより一層細く或いは薄くし
てコードスイッチ自体の小型化を図ることができる。
【0009】請求項2記載のコードスイッチは、中空で
弾性変形可能な外皮部の内部に複数の電極が互いに離間
した状態で設けられ、前記外皮部の弾性変形により前記
複数の電極が互いに接触するスイッチ本体と、前記外皮
部を弾性変形させる押圧力とは異なる方向の加圧力を受
けて所定のスイッチ取付位置へ取り付けられ、前記スイ
ッチ取付位置における取付状態で前記スイッチ本体を支
持する支持体と、を備えている。
【0010】上記構成のコードスイッチによれば、支持
体をスイッチ取付位置へ取り付けられることで支持体に
支持されたスイッチ本体がスイッチ取付位置へ設置され
る。
【0011】ここで、支持体を取り付ける際の加圧力は
外皮部を弾性変形させて電極を互いに接触させるための
押圧力とは方向が異なるため、取付時の加圧力で外皮部
が弾性変形させられたり、また、電極が短絡させられた
りすることはない。このため、外皮部の剛性をより一層
低くしたり、また、電極をより一層細く或いは薄くで
き、コードスイッチ自体の小型化を図ることができる。
【0012】請求項3記載のコードスイッチは、請求項
1又は請求項2記載のコードスイッチにおいて、前記支
持体は、前記スイッチ本体から延出され、前記スイッチ
本体から離間した位置で前記加圧力を受けることを特徴
としている。
【0013】上記構成のコードスイッチでは、スイッチ
本体から延出された支持体が取付時にスイッチ本体から
離間した位置で加圧力を受けるため、スイッチ本体に加
圧力が作用することはない。したがって、取付時に外皮
部が変形させられたり、電極が互いに接触させられたり
することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】図8には本発明の第1の実施の形
態に係るコードスイッチ10をドアパネル14の挟み込
み防止用として適用した車両12の斜視図が示されてお
り、図6には車両12の後方側からの斜視図が示されて
いる。
【0015】図6に示されるように、車両12にはドア
パネル14が設けられている。このドアパネル14は、
車体16の側壁18に後部座席(図示省略)への乗員乗
降用として形成された開口部20へ嵌まり込むことがで
きるように形成されており、また、開口部20へ嵌まり
込んで開口部20を閉止した状態では、ドアパネル14
の外側表面と側壁18の外側表面とが略面一になるよう
に形成されている。
【0016】このドアパネル14の上端部には、下方へ
向けて開口した略U字形状のドアフレーム22が一体的
に設けられており、このドアパネル14に設けられた窓
ガラス24の窓枠を構成している。また、ドアパネル1
4の内部(例えば、ドアパネル14がインナパネル及び
アウタパネル等の複数のパネルによって構成されている
場合には、これらのパネルの間)にはウインドレギュレ
ータ(図示省略)が設けられており、車両12の室内
(例えば、ドアパネル14の内側や運転席の近傍等)に
設けられているスイッチ(図示省略)を操作すること
で、窓ガラス24を昇降させることができるようになっ
ている。
【0017】また、図6に示されるように、ドアパネル
14の下端部には車幅方向内側へ向けて延出されたブラ
ケット30が一体的に固定されている。図7に示される
ように、このブラケット30の先端部にはローラ32が
軸支されており、更に、ローラ32は車両12のフロア
パネル(図示省略)の裏面側に設けられたガイドレール
34の車幅方向外側面へ当接している。このローラ32
はガイドレール34との摩擦で転動しながら概ね車両1
2の前後方向に沿って移動できるようになっている。但
し、図7に示されるように、ガイドレール34の車幅方
向外側端部は、前端側で車幅方向内側へ向けて傾斜して
おり、この傾斜部分に沿ってローラ32が転動すること
で、ローラ32が車両12の前方側へ移動しつつ車幅方
向内側へ移動し、側壁18の車幅方向外側で車両12の
前後方向に沿ってスライドしていたドアパネル14が車
幅方向内側へ変位して開口部20へ嵌まり込み、また、
ローラ32が車両12の後方側へ移動しつつ車幅方向外
側へ移動して開口部20へ嵌まり込んでいたドアパネル
14が側壁18の車幅方向外側へ移動して車両12の前
後方向に沿ってスライド可能となる。
【0018】また、図7に示されるように、ガイドレー
ル34の車幅方向内側には車両12の上下方向の軸周り
に回転するプーリ36と駆動ローラ38が設けられてお
り無端ベルト40が掛け回されている。この無端ベルト
40には上述したブラケット30が固定されており、無
端ベルト40が回転によりブラケット30が移動すると
ガイドレール34に沿ってローラ32が転動し、更にド
アパネル14が移動するようになっている。
【0019】駆動ローラ38は、フロアパネルの裏面側
に配置されているスライドアクチュエータ50(図6参
照)へ接続されており、スライドアクチュエータ50に
設けられたスライドモータ52(図9参照)の駆動力に
よって無端ベルト40が回転するようになっている。ま
た、図9に示されるように、スライドアクチュエータ5
0はスライドドライバ54を備えている。スライドモー
タ52はスライドドライバ54を介して制御手段を構成
するコンピュータ56へ電気的に接続されており、さら
に、このコンピュータ56を介して車両12の運転席近
傍に設けられた操作スイッチ58(図6参照)へ電気的
に接続され、この操作スイッチ58を操作してコンピュ
ータ56へ所定の信号を送ることでコンピュータ56が
スライドドライバ54へ所定の信号を送ってスライドド
ライバ54を操作し、このスライドドライバ54が電源
48からの電力をスライドモータ52へ供給したり或い
は電力の供給を停止してスライドモータ52を作動或い
は停止させる。これにより、ドアパネル14をスライド
(開閉移動)させることができるようになっている。
【0020】すなわち、本車両12のドアパネル14の
開閉機構は、スライドモータ52の駆動力によりドアパ
ネル14を前後にスライドさせて開閉する所謂自動スラ
イドドア装置を採用している。
【0021】また、図9に示されるように、このスライ
ドアクチュエータ50は位置検出装置60を備えてい
る。この位置検出装置60は、スライドモータ52の回
転軸に対応して設けられており、スライドモータ52が
駆動を開始した時点からの回転軸の回転量を検出できる
ようになっている。
【0022】上述したスライドモータ52の回転軸の回
転は、減速ギヤを介して出力軸へ伝達され、この出力軸
の回転により、駆動ローラ38(図7参照)が回転して
無端ベルト40が回転し、ドアパネル14がスライドす
る構成である。したがって、ドアパネル14のスライド
量は、出力軸の回転量に比例し、更に、この出力軸の回
転量は減速ギヤ及び回転軸の回転量に比例する。このた
め、スライドモータ52の開始時からの回転軸の回転量
を計測することでドアパネル14のスライド量を算出で
きる。
【0023】なお、この位置検出装置60の構成の一例
としては、回転軸と共に回転する回転盤にその厚さ方向
にそって貫通する複数のスリットを回転軸周りに所定角
度毎に形成すると共に、この回転盤を挟むようにして発
光素子と受光素子を配置し、回転盤が回転してスリット
が発光素子と対向した場合にのみ受光素子が発光素子か
ら発せられてスリットを通過した光を受光し、受光素子
での受光回数を計数することで回転軸の回転量を計測を
算出する構成がある。また、回転軸と共に回転する金属
盤等の導電盤に一方の摺動接点を接触させると共に、こ
の導電盤の外周部から回転軸周りに所定角度毎に放射状
に突出形成された導電性のパルス片へ他方の摺動接点を
接触可能に配置し、導電盤が回転してパルス片が他方の
摺動接点へ接触した場合にパルス片及び導電盤を介して
双方の摺動接点が導通する構成として、この双方の摺動
接点の導通回数を計数することで回転軸の回転量を算出
する構成もある。
【0024】また、本実施の形態では、位置検出装置6
0はスライドモータ52の回転軸の回転量を検出する構
成であったが、位置検出装置60の構成はこれに限るも
のではなく、ドアパネル14の位置を直接或いは間接的
に検出する構成であれば如何なる構成でもよい。ドアパ
ネル14の位置を検出する構成の一例としては、例え
ば、ドアパネル14の内側に発光素子を設けると共に、
車体16の側壁18でドアパネル14が所定位置までス
ライドした場合に発光素子と対向する位置に受光素子を
設け、受光素子が発光素子から発せられた光を受光した
場合に所定の位置までドアパネル14がスライドしたこ
とを検知する構成が考えられる。
【0025】一方、図8に示されるように、ドアパネル
14の上下方向中間部と上端部には車幅方向内側へ向け
て延出されたブラケット62が設けられている。これら
のブラケット62の先端部にはローラ(図示省略)が設
けられており、それぞれが車両12の適宜位置に設けら
れたガイドレール64のガイド溝50へ抜け止めされた
状態で入り込み、このガイドレール64に沿って移動す
る。すなわち、ドアパネル14は、ガイドレール64及
びブラケット62を介して車体16の側壁18へ支持さ
れており、上述したスライドアクチュエータ50の駆動
力によってガイドレール34、64に案内されつつ移動
する。
【0026】また、ガイドレール64もガイドレール3
4と同様に前端側が車幅方向内側へ向けて傾斜してい
る。この傾斜部分では各ブラケット62のローラがガイ
ドレール64のガイド溝66に沿って車両12の前方へ
移動しつつ車幅方向内側へ移動し、又は車両12の後方
へ移動しつつ車幅方向外側へ移動する。この移動時にド
アパネル14が車幅方向内外へ移動する。
【0027】また、図6に示されるように、ドアパネル
14の内部にはクローザアクチュエータ70が配置され
ている。図9に示されるように、クローザアクチュエー
タ70は制御手段を構成するクローザドライバ72と駆
動手段としてのクローザモータ74を備えている。クロ
ーザドライバ72はコンピュータ56へ電気的に接続さ
れており、スライドモータ52の駆動力により開口部2
0を閉止する方向(すなわち、車両12の前方側)へ向
けてドアパネル14がスライドさせられている状態で、
ドアパネル14が開口部20を全閉する直前となるまで
のドアパネル14のスライドを上述した位置検出装置6
0が検出すると、コンピュータ56がクローザドライバ
72を操作してクローザモータ74に電源48からの電
力を供給させて駆動させる。これにより、クローザモー
タ74はドアパネル14が開口部20へ嵌め込まれる際
にドアパネル14に設けられたラッチ等のドアパネル1
4のロック機構(図示省略)を作動させると共に、この
開口部20内においてロック機構によるドアパネル14
のロックが可能な所定位置へドアパネル14を導く。
【0028】すなわち、本車両12の自動スライドドア
装置では、基本的にスライドモータ52(スライドアク
チュエータ50)によってドアパネル14をスライド
(開閉移動)させるが、ドアパネル14の全閉直前だけ
はクローザモータ74(クローザアクチュエータ70)
によってドアパネル14を移動させる構成となってい
る。
【0029】さらに、図8に示されるように、ドアパネ
ル14の前端部にはコードスイッチ10が設けられてい
る。ここで、図1にはコードスイッチ10の構造が断面
図によって示されている。
【0030】図1に示されるように、コードスイッチ1
0はゴムや軟質の合成樹脂材等、絶縁性を有する弾性材
によって長尺状に形成されたスイッチ本体82を構成す
る外皮部84を備えている。外皮部84は、ドアパネル
14の上下方向に沿って長手とされており、その内部に
は断面十字形状の十字孔86が外皮部84の長手方向に
沿って形成されている。この十字孔86は外皮部84の
長手方向に沿って外皮部84の中心周りに漸次変位して
いる。また、外皮部84の内部には銅線等の導電性細線
を寄り合わせることにより可撓性を有する長尺紐状に形
成され、外皮部84と共にスイッチ本体82を構成する
電極88、90、92、94が設けられている。図3及
び図4に示されるように、これらの電極88〜94は十
字孔86の中央近傍で十字孔86を介して互いに離間し
且つ十字孔86に沿って螺旋状に配置され、十字孔86
の内周部へ一体的に固着されている。したがって、外皮
部84が弾性変形することで電極88〜94は撓み、特
に、十字孔86が潰れる程度に外皮部84が弾性変形す
れば、電極88〜94が撓んで、電極88が電極90又
は電極94と接触し、或いは電極92が電極90又は電
極94と接触して短絡する。また、外皮部84が復元す
れば電極88〜94もまた復元する。
【0031】また、図2に示されるように、外皮部84
の長手方向下端部からは、電極88〜94の下端側の端
末部分が引き出されている。これらの電極88〜94の
うち、電極90の端末部分には抵抗98から引き出され
た一方のリード線104が半田付け等により固着されて
おり、電極92の端末部分には抵抗98から引き出され
た他方のリード線106が半田付け等により固着されて
いる。これにより、電極90と電極92の端末部分は抵
抗98を介して電気的に接続されている。
【0032】また、電極88の端末部分にはコード12
0から引き出された一方のリード線122が半田付け等
により固着されており、電極94の端末部分にはコード
120から引き出された他方のリード線124が半田付
け等により固着されている。図5に示されるように、コ
ード120は電源へ電気的に接続されており、上述した
各電極88、94はコード120を介して電源からの電
気が供給される。なお、図5では、コード120を直接
電源へ接続したように図示してあるが、コード120と
電源との間に他の接続手段を介在させてもよい。特に、
本実施の形態はコードスイッチ10を自動スライドドア
装置に適用した構成であり、上述したように、ドアパネ
ル14はスライド移動する構成となっている。このよう
な構成で電源が車体12側に設けられている場合(すな
わち、電源に対してドアパネル14が相対的に移動する
構成の場合)には、例えば、摺動接点等を介してコード
120と電源とを接続した方がよい場合もある。
【0033】一方、外皮部84の上端部からも電極88
〜94の上端側の端末部分が引き出されている。これら
の電極88〜94の上端側の端末部分にはそれぞれリー
ド線126の端部が半田付け等により固着されており、
これにより、電極88と電極92とが電気的に接続さ
れ、電極90と電極94とが電気的に接続されている。
すなわち、図5の回路図に示されるように、電源からの
電流は電極88から電極92、抵抗98、電極90を介
して電極94へ流れるようになっている。外皮部84が
潰れる程度に弾性変形して電極88〜94の何れかが接
触して短絡すると、電流は抵抗98を通らずに流れるた
め回路全体の抵抗値が低下し電流値が上昇する。ここ
で、図5に示されるように、電極94から流れ出た電流
は所定値以上の電流を検出すると信号を発信する判定手
段としての電流検出素子132を介して電源へ戻るよう
になっており、電極88〜94の何れかが接触して短絡
し、これにより電流が上昇すると、電流検出素子132
から信号が発信され、この信号は電流検出素子132と
電気的に接続されているコンピュータ56(図9参照)
が受信する。
【0034】また、図2に示されるように、電極88、
94の下端部へ接続されたコード120は後述するモー
ルド150の下端部から延出され、ドアパネル14の前
端部のコードスイッチ10の下端部よりも下方に形成さ
れている透孔(図示省略)を貫通して、ドアパネル14
の内部へ引き込まれて、ドアパネル14の内部で且つ窓
ガラス24の下方を通り、コンピュータ56や電源へ接
続されている。
【0035】さらに、図1に示されるように、外皮部8
4の外側には外皮部84よりも剛性が低いゴム材や柔軟
で弾性変形可能な合成樹脂材によって形成された長尺の
プロテクタ136が設けられている。このプロテクタ1
36はその長手方向に沿って筒状とされた保持部138
を備えている。保持部138の内径寸法は外皮部84の
外径寸法と略同程度とされており、内部に挿入されたス
イッチ本体82を保持している。したがって、実際に
は、保持部138が外圧を受けて弾性変形することで外
皮部84が間接的に外圧を受けて弾性変形する。この保
持部138には支持体としての取付部140が形成され
ている。
【0036】図2及び図3に示されるように、取付部1
40は保持部138に沿って長手の板状とされており、
その幅方向一端が保持部138の外周部のうちの車両1
2後方側の部分へ連結されて保持部138と一体とされ
ている(換言すれば、取付部140は保持部138の外
周部の車両12後方側から延出されている)。また、図
3及び図4に示されるように、取付部140の幅方向中
間部には長手方向に沿って所定間隔毎に取付孔142が
形成されている。これらの取付孔142はブラケット1
46に形成された突起148に対応している。
【0037】ブラケット146はドアパネル14の前端
部に沿って長手とされた板材で、ドアパネル14の前端
部へ溶接やボルト等の固定手段により固着されている。
また、このブラケット146の幅方向一端は車両12の
前方へ向けて略直角に屈曲されて延出されており、この
屈曲部分での厚さ方向一方の端面からは上述した複数の
突起148が長手方向に沿って所定間隔毎に突出形成さ
れている。すなわち、これらの突起148へ上述した取
付部140の取付孔142を嵌め込むことで、取付部1
40がブラケット146へ固定され、取付部140及び
ブラケット146を介してコードスイッチ10がドアパ
ネル14へ取り付けられるようになっている。
【0038】さらに、図2に示されるように、外皮部8
4の下端部にはモールド150が設けられている。この
モールド150は絶縁性で且つプロテクタ136や外皮
部84よりも剛性が低い熱可塑性のゴム材或いは合成樹
脂材によって上述したプロテクタ136と略同形状に形
成されており、その上端部ではプロテクタ136の下端
部へ密着している。これにより、外皮部84及びプロテ
クタ136の下端部が封止されている。また、このモー
ルド150の内部には、外皮部84の下端部から引き出
された電極88〜94の端末部分、電極90、92へ接
続された抵抗98、及び電極88、94とコード120
のリード線122、124との接続部分が封入されてお
り、モールド150の下端部近傍の後端部(プロテクタ
136をブラケット104へ取り付けた状態でのモール
ド150の車両12後方側端部)からリード線122、
124がそのままの状態、すなわち、電極88、94の
引出方向に対して直交する方向へ向けて引き出されてい
る。電極88〜94の端末部分、電極90、92へ接続
された抵抗98、及び電極88、94とコード120の
リード線122、124との接続部分の周囲はモールド
150が密着しており、これらの部材が所定の位置で保
持されている。
【0039】また、外皮部84の上端部にもモールド1
50が設けられている。この上側のモールド150は下
端部がプロテクタ136の上端部外周へ密着しており、
外皮部84及びプロテクタ136の上端部を封止してい
る。また、上側のモールド150の内部には外皮部84
の上端部から引き出された電極88〜94の端末部分と
これらの端末部分を接続する導線が封入され、所定の位
置で保持されている。
【0040】次に、本コードスイッチ10の作用並びに
効果について説明する。ドアパネル14へ取り付けられ
たコードスイッチ10は、スライドモータ52の駆動力
によりドアパネル14がスライドすることで、このドア
パネル14と共にスライドする。ドアパネル14が車両
12の後方側へスライドして開口部20が開放された状
態からスライドモータ52が駆動開始してドアパネル1
4を車両12の前方側へスライドさせた場合に、このド
アパネル14の前方側に異物148が存在すると、ドア
パネル14と共にスライドするコードスイッチ10が異
物148へ接触してコードスイッチ10が異物を車両1
2の前方側へ向けて押圧する。このときの異物からの押
圧反力がコードスイッチ10へ作用すると、この押圧反
力によりプロテクタ136及び外皮部84が弾性変形し
て外皮部84の内部の電極88〜94の何れかが互いに
接触する。この状態では、上述したように、電極88〜
94を含む電気回路(図5参照)の電気抵抗が変化して
回路を流れる電流値が急激に上昇する。この電流値の上
昇を電流検出素子132が検知すると、電流検出素子1
32が信号を発信し、発信した信号がコンピュータ56
へ送られる。信号を受信したコンピュータ56は、スラ
イドドライバ54を操作してスライドモータ52を反転
駆動させ、再度ドアパネル14を車両12の後方側へ向
けてスライドさせる。これにより、ドアパネル14によ
る異物の挟み込みが防止される。
【0041】ところで、図1に示されるように、本コー
ドスイッチ10は、取付部140に形成された取付孔1
42をブラケット146に形成された突起148へ嵌め
込むことでドアパネル14へ取り付けられる。取付孔1
42を突起へ嵌め込む際には、取付孔142と突起14
8とをその軸方向に沿って対向させた状態で突起148
の先端側から基端側への方向(すなわち、図1の矢印P
方向)に沿って、例えば、エアハンマー等の押圧手段を
用いて取付部140を押圧して取付孔142の内部に突
起148を圧入させる。ここで、図1に示されるよう
に、開口部20を閉鎖する際のドアパネル14の移動方
向は車両12の前方であり、この移動時に異物がドアパ
ネル14の前端部に当接してコードスイッチ10を押圧
するとすれば、異物はコードスイッチ10を車両12の
前方側から後方側へ向けて(すなわち、図1の矢印F方
向へ向けて)押圧するはずである。
【0042】すなわち、本コードスイッチ10では、取
付時での取付部140の押圧方向(加圧方向)と取付後
に異物がスイッチ本体82を押圧する方向とが異なる。
しかも、取付部140は保持部138から延出されてお
り、取り付けの際の押圧力(加圧力)は基本的に取付部
140にのみ作用し、取り付けの際の押圧力により保持
部138や外皮部84が取り付け後の異物からの押圧力
の押圧方向と同方向へ押圧されて弾性変形させられるこ
とはない。したがって、取付時の押圧力(加圧力)で電
極88〜92が断線したりすることはない。また、取付
時の押圧力(加圧力)による断線のおそれがないため、
外皮部84や保持部138の剛性を構造的又は材質的に
下げて弾性変形しやすくすることが可能となり、異物か
らの小さな押圧力を検出することができるようになる。
【0043】次に本発明の他の実施の形態について説明
する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部
位については、同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0044】図10には本発明の第2の実施の形態に係
るコードスイッチ160の断面図が示されている。この
図に示されるように、前記第1の実施の形態に係るコー
ドスイッチ10とは異なり、コードスイッチ160の取
付部140がドアパネル14とブラケット162の屈曲
部分との間に挟まれるように配置されており、取付部1
40を介してドアパネル14とは反対側からブラケット
162から突出形成された突起164が取付部140の
取付孔142へ嵌め込まれている。
【0045】このように、本コードスイッチ160で
は、突起164の突出方向が前記第1の実施の形態に係
るコードスイッチ10の取付孔142へ嵌め込まれる突
起148とは反対方向であるが、ドアパネル14のスラ
イド時に異物がドアパネル14の前端部へ当接してコー
ドスイッチ160を押圧した際の押圧方向(図10の矢
印F方向)に対して突起164の突出方向が直交してい
る。このため、コードスイッチ160をブラケット16
2へ取り付ける際、或いはその反対にブラケット162
をコードスイッチ160へ取り付ける際に取付部140
の加圧方向が上述した異物からの押圧方向に対して直交
する。
【0046】しかも、前記第1の実施の形態に係るコー
ドスイッチ10の取付部140と同様に、取付部140
は保持部138から延出されており、取り付けの際の押
圧力(加圧力)は基本的に取付部140にのみ作用し、
取り付けの際の押圧力により保持部138や外皮部84
が取り付け後の異物からの押圧力の押圧方向と同方向へ
押圧されて弾性変形させられることはない。したがっ
て、取付時の押圧力(加圧力)で電極88〜92が断線
したりすることはない。また、取付時の押圧力(加圧
力)による断線のおそれがないため、外皮部84や保持
部138の剛性を構造的又は材質的に下げて弾性変形し
やすくすることが可能となり、異物からの小さな押圧力
を検出することができる。
【0047】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図11には本発明の第3の実施の形態に係るコ
ードスイッチ180の断面図が示されている、この図に
示されるように、本コードスイッチ180では、取付部
140に取付孔142が形成されておらず、また、コー
ドスイッチ180が取り付けられるブラケット182も
前記第1及び第2の実施の形態に係るコードスイッチ1
0、160が取り付けられるブラケット162とは異な
り、車両12の前後方向が幅方向とされた板状で、厚さ
方向一方の端面が接着剤やボルト等の固定手段によって
ドアパネル14へ車両室内側の面へ固着されている。本
実施の形態では、取付部140は接着剤によってブラケ
ット182の厚さ方向他方の面へ固着され、これによっ
て、コードスイッチ180がドアパネル14へ取り付け
られる。この取り付けの際には、ブラケット182の厚
さ方向他方の面、若しくは取付部140のブラケット1
82の厚さ方向他方の面と対向する側の面へ接着剤が塗
布された状態で、取付部140がブラケット182の厚
さ方向他方の面へ押し付けられる。このときには、取付
部140に加圧力が作用するが、この加圧力の方向は、
取付部140の厚さ方向であり前記第1及び第2の実施
の形態に係るコードスイッチ10、160の取付部14
0と同様にドアパネル14がスライドするしている状態
で異物がドアパネル14の前端部と接触してコードスイ
ッチ180を押圧する際の押圧方向(図11の矢印F方
向)に対して直交する方向、すなわち、図11の矢印P
方向である。しかも、前記第1及び第2の実施の形態に
係るコードスイッチ10、160の取付部140と同様
に、取付部140は保持部138から延出されており、
取り付けの際の押圧力(加圧力)は基本的に取付部14
0にのみ作用し、取り付けの際の押圧力により保持部1
38や外皮部84が取り付け後の異物からの押圧力の押
圧方向と同方向へ押圧されて弾性変形させられることは
ない。したがって、取付時の押圧力(加圧力)で電極8
8〜92が断線したりすることはない。また、取付時の
押圧力(加圧力)による断線のおそれがないため、外皮
部84や保持部138の剛性を構造的又は材質的に下げ
て弾性変形しやすくすることが可能となり、異物からの
小さな押圧力を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チの端末部分近傍を拡大した斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チの構造を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チの取付状態での側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チの回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チを適用した車両の後方側からの斜視図である。
【図7】ドアパネル(移動体)の駆動機構を示す斜視図
である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チを適用した車両の前方側からの斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るコードスイッ
チを使用した自動スライドドア装置の挟み込み防止装置
のブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るコードスイ
ッチの図1に対応した断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るコードスイ
ッチの図1に対応した断面図である。
【符号の説明】
10 コードスイッチ 82 スイッチ本体 84 外皮部 88 電極 90 電極 92 電極 94 電極 140 取付部(支持体) 160 コードスイッチ 180 コードスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空で弾性変形可能な外皮部の内部に複
    数の電極が互いに離間した状態で設けられ、前記外皮部
    の弾性変形により前記複数の電極が互いに接触するスイ
    ッチ本体と、 前記スイッチ本体を介さずに作用する加圧力を受けて所
    定のスイッチ取付位置へ取り付けられ、前記スイッチ取
    付位置における取付状態で前記スイッチ本体を支持する
    支持体と、 を備えるコードスイッチ。
  2. 【請求項2】 中空で弾性変形可能な外皮部の内部に複
    数の電極が互いに離間した状態で設けられ、前記外皮部
    の弾性変形により前記複数の電極が互いに接触するスイ
    ッチ本体と、 前記外皮部を弾性変形させる押圧力とは異なる方向の加
    圧力を受けて所定のスイッチ取付位置へ取り付けられ、
    前記スイッチ取付位置における取付状態で前記スイッチ
    本体を支持する支持体と、 を備えるコードスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記支持体は、前記スイッチ本体から延
    出され、前記スイッチ本体から離間した位置で前記加圧
    力を受けることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のコードスイッチ。
JP10039142A 1998-02-20 1998-02-20 コードスイッチ Pending JPH11238426A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007145270A1 (ja) * 2006-06-15 2007-12-21 Mitsuba Corporation 圧力検知スイッチ及び車両用開閉装置
US7534957B2 (en) * 2005-10-31 2009-05-19 Hitachi Cable, Ltd. Cord switch and detecting apparatus using the same

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