JP3216872B2 - スライドドアと車体とを結ぶハーネス構造 - Google Patents
スライドドアと車体とを結ぶハーネス構造Info
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- JP3216872B2 JP3216872B2 JP15136996A JP15136996A JP3216872B2 JP 3216872 B2 JP3216872 B2 JP 3216872B2 JP 15136996 A JP15136996 A JP 15136996A JP 15136996 A JP15136996 A JP 15136996A JP 3216872 B2 JP3216872 B2 JP 3216872B2
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- door
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライドドアと車体
とを結ぶハーネスの改良に関する。
とを結ぶハーネスの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスカーと称する箱型車両のサ
イドドアに、引き戸形式のスライドドアが採用されてい
る。このスライドドアに、ドアガラスを昇降するための
モータを搭載したり、ドアノブの操作トルクを検出する
トルク検出器を備えることがあり、このときには、動力
線(給電線)や信号線を車体とスライドドアとの間に渡
す必要がある。
イドドアに、引き戸形式のスライドドアが採用されてい
る。このスライドドアに、ドアガラスを昇降するための
モータを搭載したり、ドアノブの操作トルクを検出する
トルク検出器を備えることがあり、このときには、動力
線(給電線)や信号線を車体とスライドドアとの間に渡
す必要がある。
【0003】車体とスライドドアとの間にケーブルを渡
す形式が考えられるが、ケーブルは捩れ、からみ、腰折
れなどの虞れがあり、長期の使用は難しい。
す形式が考えられるが、ケーブルは捩れ、からみ、腰折
れなどの虞れがあり、長期の使用は難しい。
【0004】これに代る技術として、例えば、特開平2
−189252号公報「スライドドア式自動車」が提案
されている。この技術は、同公報の第2図に示されると
おり、ロアレール6に導電板21を貼り、この導電板2
1にスライドドア側の導電ローラ19を転がり接触させ
て、電気的に導通を図るというものである。
−189252号公報「スライドドア式自動車」が提案
されている。この技術は、同公報の第2図に示されると
おり、ロアレール6に導電板21を貼り、この導電板2
1にスライドドア側の導電ローラ19を転がり接触させ
て、電気的に導通を図るというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、導電ローラ1
9を導電板21に転がり接触させる上記形式では、ロー
ル19及び導電板21が汚れると導通不調となるため、
ロール19並びに導電板21を常にクリーンに保つ必要
がある。自動車のロアレールは位置的に汚れ易く、電気
的導通を良好に維持するには、高度な防塵気密構造にす
るか、クリーニング機構を付加するか、頻繁に清掃する
か、しかなく、いづれも製造費や維持費の高騰に繋が
る。そこで、本発明の目的は、構造が簡単で且つメンテ
ナンスなしで長期間安定した電気導通の維持できるハー
ネス構造を提供することにある。
9を導電板21に転がり接触させる上記形式では、ロー
ル19及び導電板21が汚れると導通不調となるため、
ロール19並びに導電板21を常にクリーンに保つ必要
がある。自動車のロアレールは位置的に汚れ易く、電気
的導通を良好に維持するには、高度な防塵気密構造にす
るか、クリーニング機構を付加するか、頻繁に清掃する
か、しかなく、いづれも製造費や維持費の高騰に繋が
る。そこで、本発明の目的は、構造が簡単で且つメンテ
ナンスなしで長期間安定した電気導通の維持できるハー
ネス構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、スライドドアと車体とを結ぶハーネス
を、可撓性帯板に配線を埋設した形式のフレキシブル導
体としたスライドドアと車体とを結ぶハーネス構造にお
いて、前記可撓性帯板は、縦向きで使用する樹脂帯板で
あり、且つ前記配線を固めるための樹脂部分から樹脂の
みの部分を上下に張出すことで前記配線を固めるための
樹脂部分の約2倍の高さにした帯板であることを特徴と
する。スライドドアと車体とをフレキシブル導体で連結
したので、構造が簡単で且つメンテナンスなしで長期間
安定した電気導通が維持できる。そして、可撓性帯板を
縦向きに使用するときに、高さを十分に大きくすること
で、断面係数や断面2次モーメントを格段に大きくする
ことができ、結果として撓みや形状の崩れを防止するこ
とができる。 加えて、張出した樹脂のみの部分は配線を
含まないので、床部などとの摺動摩擦で摩耗しても何ら
問題はない。
に請求項1は、スライドドアと車体とを結ぶハーネス
を、可撓性帯板に配線を埋設した形式のフレキシブル導
体としたスライドドアと車体とを結ぶハーネス構造にお
いて、前記可撓性帯板は、縦向きで使用する樹脂帯板で
あり、且つ前記配線を固めるための樹脂部分から樹脂の
みの部分を上下に張出すことで前記配線を固めるための
樹脂部分の約2倍の高さにした帯板であることを特徴と
する。スライドドアと車体とをフレキシブル導体で連結
したので、構造が簡単で且つメンテナンスなしで長期間
安定した電気導通が維持できる。そして、可撓性帯板を
縦向きに使用するときに、高さを十分に大きくすること
で、断面係数や断面2次モーメントを格段に大きくする
ことができ、結果として撓みや形状の崩れを防止するこ
とができる。 加えて、張出した樹脂のみの部分は配線を
含まないので、床部などとの摺動摩擦で摩耗しても何ら
問題はない。
【0007】請求項2は、スライドドアをガイドするロ
ーラのうちのロアロールをガイドするロアレールに沿っ
てフレキシブル導体を平面視でU字状に配置し、フレキ
シブル導体の一端をスライドドアの前部下部に係合する
とともに、フレキシブル導体の他端をスライドドアのス
ライド範囲略中央にて車体側に固定したことを特徴とす
る。車体側の固定点をスライド範囲略中央としたので、
フレキシブル導体の総長さが小さくて済み、且つフレキ
シブル導体の傷みが少なくなる。
ーラのうちのロアロールをガイドするロアレールに沿っ
てフレキシブル導体を平面視でU字状に配置し、フレキ
シブル導体の一端をスライドドアの前部下部に係合する
とともに、フレキシブル導体の他端をスライドドアのス
ライド範囲略中央にて車体側に固定したことを特徴とす
る。車体側の固定点をスライド範囲略中央としたので、
フレキシブル導体の総長さが小さくて済み、且つフレキ
シブル導体の傷みが少なくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るフレキシブル導体を備
えた車両の概念図であり、ワンボックスカータイプの車
両1は、スライドドア2及びスライドドア開閉装置10
を備えており、例えば、ドアノブ3を操作すると、その
情報がフレキシブル導体40を介して車体側の図示せぬ
コントローラに至る。コントローラはスライドドア開閉
装置10を始動して、スライドドア2を開閉する。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るフレキシブル導体を備
えた車両の概念図であり、ワンボックスカータイプの車
両1は、スライドドア2及びスライドドア開閉装置10
を備えており、例えば、ドアノブ3を操作すると、その
情報がフレキシブル導体40を介して車体側の図示せぬ
コントローラに至る。コントローラはスライドドア開閉
装置10を始動して、スライドドア2を開閉する。
【0009】そのためのスライドドア開閉装置10は、
例えば駆動モータ11と、減速機12と、駆動プーリ1
3と、ガイドプーリ14,14と、これらプーリ13,
14,14に掛け渡した孔あきベルト15と、シーソ型
テンショナ16と、アタッチメント17とからなる。こ
のアタッチメント17はベルト15とスライドドア2と
を繋ぐ部材である。
例えば駆動モータ11と、減速機12と、駆動プーリ1
3と、ガイドプーリ14,14と、これらプーリ13,
14,14に掛け渡した孔あきベルト15と、シーソ型
テンショナ16と、アタッチメント17とからなる。こ
のアタッチメント17はベルト15とスライドドア2と
を繋ぐ部材である。
【0010】図2は本発明に係るフレキシブル導体を備
えた車両の要部平面図、図3は図2の3−3線断面図で
あり、説明の便宜のために図3を先に説明する。図3に
おいて、スライドドア2は、車体側へロアアーム21を
延出し、その先端に横ロール22及び縦向きのガイドロ
ール23を備える。一方、車体側にはロアレール25と
称する溝を形成し、それの天井部26に下向き開放型ガ
イド溝27を形成したことを示す。このガイド溝27に
ドア側のガイドロール23を嵌めることにより、スライ
ドドア2の図左右方向の移動を規制し、また、ロアレー
ル25の床部28に横ロール22を載せることにより、
スライドドア2の荷重を車体側に支承させることができ
る。なお、スライドドア2はガイドロールとして、トッ
プロールやミドルロール(いづれも不図示)をも備えて
いるので、前記横ロール22及びガイドロール23を一
括してロアロールと呼ぶことにする。
えた車両の要部平面図、図3は図2の3−3線断面図で
あり、説明の便宜のために図3を先に説明する。図3に
おいて、スライドドア2は、車体側へロアアーム21を
延出し、その先端に横ロール22及び縦向きのガイドロ
ール23を備える。一方、車体側にはロアレール25と
称する溝を形成し、それの天井部26に下向き開放型ガ
イド溝27を形成したことを示す。このガイド溝27に
ドア側のガイドロール23を嵌めることにより、スライ
ドドア2の図左右方向の移動を規制し、また、ロアレー
ル25の床部28に横ロール22を載せることにより、
スライドドア2の荷重を車体側に支承させることができ
る。なお、スライドドア2はガイドロールとして、トッ
プロールやミドルロール(いづれも不図示)をも備えて
いるので、前記横ロール22及びガイドロール23を一
括してロアロールと呼ぶことにする。
【0011】また詳しくは、図2で説明するが、フレキ
シブル導体40の一端はスライドドア側のロアアーム2
1に、他端は車体側のロアレール25の奥壁部29にそ
れぞれ取付けられていることを示す。図中、30は車
体、31はステップ、32はウエザストリップである。
シブル導体40の一端はスライドドア側のロアアーム2
1に、他端は車体側のロアレール25の奥壁部29にそ
れぞれ取付けられていることを示す。図中、30は車
体、31はステップ、32はウエザストリップである。
【0012】図2(図3の天井部26を外した状態の平
面図)において、ガイド溝27が湾曲ビームであるこ
と、フレキシブル導体40を平面視でU字形状に配置し
たこと、フレキシブル導体40をL金具41を介してロ
アアーム21にボルト42,42にて結合したこと、フ
レキシブル導体40の他端をロアレール25の奥壁部2
9にクリップ43,43にて結合したことを示す。
面図)において、ガイド溝27が湾曲ビームであるこ
と、フレキシブル導体40を平面視でU字形状に配置し
たこと、フレキシブル導体40をL金具41を介してロ
アアーム21にボルト42,42にて結合したこと、フ
レキシブル導体40の他端をロアレール25の奥壁部2
9にクリップ43,43にて結合したことを示す。
【0013】図4は本発明に係るロアアームとフレキシ
ブル導体の斜視図であり、先端に横ロール22とガイド
ロール23とを備えたロアアーム21に、フレキシブル
導体40の一端をL金具41及びボルト42,42にて
結合することを示す。
ブル導体の斜視図であり、先端に横ロール22とガイド
ロール23とを備えたロアアーム21に、フレキシブル
導体40の一端をL金具41及びボルト42,42にて
結合することを示す。
【0014】図5は本発明に係るフレキシブル導体の正
面図であり、フレキシブル導体40は、車体側配線部4
5と、狭幅可撓導体部46と、内部配線を90゜折り曲
げるとともに孔47,47の開いたエンドプレート48
と、広幅可撓導体部49と、ボルト孔51,51の開い
たエンドプレート52と、狭幅可撓導体部53と、ドア
側配線部54とからなる。
面図であり、フレキシブル導体40は、車体側配線部4
5と、狭幅可撓導体部46と、内部配線を90゜折り曲
げるとともに孔47,47の開いたエンドプレート48
と、広幅可撓導体部49と、ボルト孔51,51の開い
たエンドプレート52と、狭幅可撓導体部53と、ドア
側配線部54とからなる。
【0015】図6(a),(b)は図5の要部断面図で
あり、(a)は図5の6a−6a線断面図であり、狭幅
可撓導体部53は、例えば5本の信号線55・・・(・・・は
複数を示す。以下同様。)と2本の動力線56,56
を、横並び(縦並び)にした状態で樹脂ラミネート57
で固めたものである。(b)は図5の6b−6b線断面
図であり、信号線55・・・と動力線56,56とを横並
びにした状態で樹脂製可撓性帯板58で固めたものであ
るが、この可撓性帯板58は前記樹脂ラミネート57と
比較すると、高さ寸法が約2倍であることを特徴とす
る。
あり、(a)は図5の6a−6a線断面図であり、狭幅
可撓導体部53は、例えば5本の信号線55・・・(・・・は
複数を示す。以下同様。)と2本の動力線56,56
を、横並び(縦並び)にした状態で樹脂ラミネート57
で固めたものである。(b)は図5の6b−6b線断面
図であり、信号線55・・・と動力線56,56とを横並
びにした状態で樹脂製可撓性帯板58で固めたものであ
るが、この可撓性帯板58は前記樹脂ラミネート57と
比較すると、高さ寸法が約2倍であることを特徴とす
る。
【0016】これは、可撓性帯板58を図の様に縦向き
で使用するときに、高さ寸法が2倍になれば断面係数
(ラミネート57の4倍)及び断面2次モーメント(ラ
ミネート57の8倍)が、格段に大きくなり、撓みにく
くなり、形状の崩れが防止できるからである。さらに、
ガイド溝27の縦壁にオーバラップして当接する(図3
参照)ので、ドア開閉時に少々フレキシブル導体40が
左右に傾いた場合でも脱線を防ぐことができる。また、
フレキシブル導体40の下部の樹脂性可撓性帯板58
は、床部28との摺動摩擦で摩耗しても導線55,56
がむき出しにならないためのものである。
で使用するときに、高さ寸法が2倍になれば断面係数
(ラミネート57の4倍)及び断面2次モーメント(ラ
ミネート57の8倍)が、格段に大きくなり、撓みにく
くなり、形状の崩れが防止できるからである。さらに、
ガイド溝27の縦壁にオーバラップして当接する(図3
参照)ので、ドア開閉時に少々フレキシブル導体40が
左右に傾いた場合でも脱線を防ぐことができる。また、
フレキシブル導体40の下部の樹脂性可撓性帯板58
は、床部28との摺動摩擦で摩耗しても導線55,56
がむき出しにならないためのものである。
【0017】図6(c)は(b)の別実施例図であり、
この広幅可撓導体部50は、(a)の狭幅可撓導体部5
3の両側に、樹脂薄板50a、50aを貼り合せたもの
であり、前記(b)広幅可撓導体部49に比較して、簡
単に製造することができる。
この広幅可撓導体部50は、(a)の狭幅可撓導体部5
3の両側に、樹脂薄板50a、50aを貼り合せたもの
であり、前記(b)広幅可撓導体部49に比較して、簡
単に製造することができる。
【0018】以上に述べたフレキシブル導体の作用を次
に述べる。図7(a),(b)はスライドドアの開閉状
態図である。(a)は全開状態のスライドドアを示し、
ガイドロール23がガイド溝27の図左端に位置するこ
とを示す。このスライドドア2を矢印の通りに閉じよ
うとすると、ガイド溝27に沿ってスライドドア2は移
動し、これに連れてフレキシブル導体40の一端が移動
する。(b)は全閉状態のスライドドアを示し、ガイド
ロール23がガイド溝27の図右端に位置することを示
す。
に述べる。図7(a),(b)はスライドドアの開閉状
態図である。(a)は全開状態のスライドドアを示し、
ガイドロール23がガイド溝27の図左端に位置するこ
とを示す。このスライドドア2を矢印の通りに閉じよ
うとすると、ガイド溝27に沿ってスライドドア2は移
動し、これに連れてフレキシブル導体40の一端が移動
する。(b)は全閉状態のスライドドアを示し、ガイド
ロール23がガイド溝27の図右端に位置することを示
す。
【0019】ここで重要なことは、フレキシブル導体4
0の車体側固定点が、スライドドアのストローク範囲S
のほぼ中央に在ることである。この結果、フレキシブル
導体40(詳しくは広幅可撓導体部49)の総長さが小
さくて済み、且つフレキシブル導体40の傷みが少なく
なると言える。さらに、ドア閉め切り時にレールよりも
極端に前側でフレキシブル導体40がUターンしないの
で、車体側に設けるフレキシブル導体40のためのエス
ケープスペースも少なくすることができ、車体強度上に
有利である。また、フレキシブル導体40の向きは、折
返し部が本例の様に前方にあっても、逆に後方にあって
も差支えなく、車体の構造に応じて自由に決定すればよ
い。
0の車体側固定点が、スライドドアのストローク範囲S
のほぼ中央に在ることである。この結果、フレキシブル
導体40(詳しくは広幅可撓導体部49)の総長さが小
さくて済み、且つフレキシブル導体40の傷みが少なく
なると言える。さらに、ドア閉め切り時にレールよりも
極端に前側でフレキシブル導体40がUターンしないの
で、車体側に設けるフレキシブル導体40のためのエス
ケープスペースも少なくすることができ、車体強度上に
有利である。また、フレキシブル導体40の向きは、折
返し部が本例の様に前方にあっても、逆に後方にあって
も差支えなく、車体の構造に応じて自由に決定すればよ
い。
【0020】前記ロアレール25の好適別実施例を次に
説明する。図8は本発明に係る一体型ロアレールの斜視
図であり、ロアレール60は、奥壁61、床62、仕切
壁63とからなる収納溝64と、仕切壁63の高さ途中
に開けた窓65と、仕切壁63の上縁から張出したガイ
ド溝66とからなり、奥壁61にフレキシブル導体40
の一端をクリップ43,43にて固定し、他端のL金具
41を前記窓65から突出させた形態にプレアセンブリ
ーできること、このプレアセンブリー品を車体に取付け
れば車体製造が簡単になることを特徴とする。
説明する。図8は本発明に係る一体型ロアレールの斜視
図であり、ロアレール60は、奥壁61、床62、仕切
壁63とからなる収納溝64と、仕切壁63の高さ途中
に開けた窓65と、仕切壁63の上縁から張出したガイ
ド溝66とからなり、奥壁61にフレキシブル導体40
の一端をクリップ43,43にて固定し、他端のL金具
41を前記窓65から突出させた形態にプレアセンブリ
ーできること、このプレアセンブリー品を車体に取付け
れば車体製造が簡単になることを特徴とする。
【0021】図9は図8の一体型ロアレールを車体に組
込んだときの断面図である。図3と同様の箇所には符号
を流用することで、細かい説明は省略するが、フレキシ
ブル導体40を奥壁61、床62及び仕切壁63で囲っ
た空間に収納したこと、ガイドロール23をガイド溝6
6に嵌合したこと、横ロール22が車体側の床部28に
載っていることを示す。
込んだときの断面図である。図3と同様の箇所には符号
を流用することで、細かい説明は省略するが、フレキシ
ブル導体40を奥壁61、床62及び仕切壁63で囲っ
た空間に収納したこと、ガイドロール23をガイド溝6
6に嵌合したこと、横ロール22が車体側の床部28に
載っていることを示す。
【0022】図10は本発明に係る分割型ロアレールの
斜視図であり、ロアレール70は、天井71、奥壁7
2、床73、短い仕切壁74とからなる、フレキシブル
導体40の収納溝部材75と、天井71に下から取付け
るガイド溝部材76とからなる。収納溝部材75をガイ
ド溝部材76を別々に製作するため、加工費を下げるこ
とができる。
斜視図であり、ロアレール70は、天井71、奥壁7
2、床73、短い仕切壁74とからなる、フレキシブル
導体40の収納溝部材75と、天井71に下から取付け
るガイド溝部材76とからなる。収納溝部材75をガイ
ド溝部材76を別々に製作するため、加工費を下げるこ
とができる。
【0023】図11は図10の分割型ロアレールを車体
に組込んだときの断面図である。図3と同様の箇所には
符号を流用することで、細かい説明は省略するが、ガイ
ド溝部材76を、天井71に取付けるだけで、ガイド溝
77と、L金具41を通すための窓78が形成できるこ
と、フレキシブル導体40を天井71、奥壁72、床7
3及び仕切壁74で囲った空間に収納したこと、ガイド
ロール23をガイド溝77に嵌合したこと、横ロール2
2を車体側の床面28に載せるだけで済むことを示す。
に組込んだときの断面図である。図3と同様の箇所には
符号を流用することで、細かい説明は省略するが、ガイ
ド溝部材76を、天井71に取付けるだけで、ガイド溝
77と、L金具41を通すための窓78が形成できるこ
と、フレキシブル導体40を天井71、奥壁72、床7
3及び仕切壁74で囲った空間に収納したこと、ガイド
ロール23をガイド溝77に嵌合したこと、横ロール2
2を車体側の床面28に載せるだけで済むことを示す。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、スライドドアと車体とを結ぶハーネ
スを、可撓性帯板に配線を埋設した形式のフレキシブル
導体としたスライドドアと車体とを結ぶハーネス構造に
おいて、前記可撓性帯板は、縦向きで使用する樹脂帯板
であり、且つ前記配線を固めるための樹脂部分から樹脂
のみの部分を上下に張出すことで前記配線を固めるため
の樹脂部分の約2倍の高さにした帯板であることを特徴
とする。スライドドアと車体とをフレキシブル導体で連
結したので、構造が簡単で且つメンテナンスなしで長期
間安定した電気導通が維持できる。そして、可撓性帯板
を縦向きに使用するときに、高さを十分に大きくするこ
とで、断面係数や断面2次モーメントを格段に大きくす
ることができ、結果として撓みや形状の崩れを防止する
ことができる。 加えて、張出した樹脂のみの部分は配線
を含まないので、床部などとの摺動摩擦で摩耗しても何
ら問題はない。
する。請求項1は、スライドドアと車体とを結ぶハーネ
スを、可撓性帯板に配線を埋設した形式のフレキシブル
導体としたスライドドアと車体とを結ぶハーネス構造に
おいて、前記可撓性帯板は、縦向きで使用する樹脂帯板
であり、且つ前記配線を固めるための樹脂部分から樹脂
のみの部分を上下に張出すことで前記配線を固めるため
の樹脂部分の約2倍の高さにした帯板であることを特徴
とする。スライドドアと車体とをフレキシブル導体で連
結したので、構造が簡単で且つメンテナンスなしで長期
間安定した電気導通が維持できる。そして、可撓性帯板
を縦向きに使用するときに、高さを十分に大きくするこ
とで、断面係数や断面2次モーメントを格段に大きくす
ることができ、結果として撓みや形状の崩れを防止する
ことができる。 加えて、張出した樹脂のみの部分は配線
を含まないので、床部などとの摺動摩擦で摩耗しても何
ら問題はない。
【0025】請求項2は、スライドドアをガイドするロ
ーラのうちのロアロールをガイドするロアレールに沿っ
てフレキシブル導体を平面視でU字状に配置し、フレキ
シブル導体の一端をスライドドアの前部下部に係合する
とともに、フレキシブル導体の他端をスライドドアのス
ライド範囲略中央にて車体側に固定したことを特徴とす
る。車体側の固定点をスライド範囲略中央としたので、
フレキシブル導体の総長さが小さくて済み、且つフレキ
シブル導体の傷みが少なくなる。
ーラのうちのロアロールをガイドするロアレールに沿っ
てフレキシブル導体を平面視でU字状に配置し、フレキ
シブル導体の一端をスライドドアの前部下部に係合する
とともに、フレキシブル導体の他端をスライドドアのス
ライド範囲略中央にて車体側に固定したことを特徴とす
る。車体側の固定点をスライド範囲略中央としたので、
フレキシブル導体の総長さが小さくて済み、且つフレキ
シブル導体の傷みが少なくなる。
【図1】本発明に係るフレキシブル導体を備えた車両の
概念図
概念図
【図2】本発明に係るフレキシブル導体を備えた車両の
要部平面図
要部平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るロアアームとフレキシブル導体の
斜視図
斜視図
【図5】本発明に係るフレキシブル導体の正面図
【図6】図5の要部断面図
【図7】スライドドアの開閉状態図
【図8】本発明に係る一体型ロアレールの斜視図
【図9】図8の一体型ロアレールを車体に組込んだとき
の断面図
の断面図
【図10】本発明に係る分割型ロアレールの斜視図
【図11】図10の分割型ロアレールを車体に組込んだ
ときの断面図
ときの断面図
1…車両、2…スライドドア、22…ロアロール(横ロ
ール)、23…ロアロール(ガイドロール)、25,6
0,70…ロアレール、30…車体、40…フレキシブ
ル導体、41…L金具、43…クリップ、49,50…
広幅可撓導体部、55,56…配線、58…可撓性帯
板。
ール)、23…ロアロール(ガイドロール)、25,6
0,70…ロアレール、30…車体、40…フレキシブ
ル導体、41…L金具、43…クリップ、49,50…
広幅可撓導体部、55,56…配線、58…可撓性帯
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/06 B60R 16/02 620
Claims (2)
- 【請求項1】 スライドドアと車体とを結ぶハーネス
を、可撓性帯板に配線を埋設した形式のフレキシブル導
体としたスライドドアと車体とを結ぶハーネス構造にお
いて、 前記可撓性帯板は、縦向きで使用する樹脂帯板であり、
且つ前記配線を固めるための樹脂部分から樹脂のみの部
分を上下に張出すことで前記配線を固めるための樹脂部
分の約2倍の高さにした帯板である ことを特徴とするス
ライドドアと車体とを結ぶハーネス構造。 - 【請求項2】 スライドドアをガイドするローラのうち
のロアロールをガイドするロアレールに沿って前記フレ
キシブル導体を平面視でU字状に配置し、前記フレキシ
ブル導体の一端をスライドドアの前部下部に係合すると
ともに、フレキシブル導体の他端をスライドドアのスラ
イド範囲略中央にて車体側に固定したことを特徴とする
請求項1記載のスライドドアと車体とを結ぶハーネス構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136996A JP3216872B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | スライドドアと車体とを結ぶハーネス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136996A JP3216872B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | スライドドアと車体とを結ぶハーネス構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10936A JPH10936A (ja) | 1998-01-06 |
JP3216872B2 true JP3216872B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=15517054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15136996A Expired - Fee Related JP3216872B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | スライドドアと車体とを結ぶハーネス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216872B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP4147896B2 (ja) | 2002-10-28 | 2008-09-10 | 住友電装株式会社 | ケーブル配索構造 |
DE102004013974B4 (de) | 2004-03-19 | 2007-01-04 | Igus Gmbh | Schiebetürsystem |
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DE202007002499U1 (de) * | 2007-02-16 | 2007-04-19 | Kabelschlepp Gmbh | Schiebetürsystem für ein Fahrzeug insbesondere ein Kraftfahrzeug |
CN108954539B (zh) * | 2018-09-30 | 2023-08-15 | 奥克斯空调股份有限公司 | 一种空调器 |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP15136996A patent/JP3216872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10936A (ja) | 1998-01-06 |
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