JP2000245029A - ケーブルダクト - Google Patents
ケーブルダクトInfo
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- JP2000245029A JP2000245029A JP11038784A JP3878499A JP2000245029A JP 2000245029 A JP2000245029 A JP 2000245029A JP 11038784 A JP11038784 A JP 11038784A JP 3878499 A JP3878499 A JP 3878499A JP 2000245029 A JP2000245029 A JP 2000245029A
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Abstract
較的太い径のケーブルをも中途位置から導出可能なケー
ブルダクトを提供すること。 【解決手段】 ケーブルダクト1は、ケーブル類C1〜
C4の外周を取り囲む形状のダクト片3を繰り返し配列
し、その配列中において隣り合うダクト片3,3を相互
に連結して構成されたもので、各ダクト片3に連結部材
5が取り付けられていて、連結部材5を介してダクト片
3が相互に連結されている。ダクト片3を連結部材5に
対して相対変位させると、ダクト片3,3間の隙間が広
がるので、比較的太いケーブルであっても、容易に中途
位置から導出できる。
Description
ーブル類を案内ないし保護するためのケーブルダクトに
関する。
するためのケーブルダクトの一つとして、ケーブル類の
外周を取り囲む形状のダクト片を繰り返し配列し、その
配列中において隣り合うダクト片を相互に連結して、ダ
クト片を鎖のように連ねたものが知られている。
一対の連結部材が一体成形されていて、隣り合うダクト
片の一方の雄連結部材と他方の雌連結部材とを連結する
ことによってダクト片が連ねられていた。そして、これ
らのダクト片の内側に通されたケーブルを、隣り合うダ
クト片間にできる隙間から外側へ導出することにより、
ケーブルダクトの中途位置からでも、ケーブルをケーブ
ルダクト外へ導出することができた。
来のケーブルダクトは、同形状のダクト片を繰り返し連
結している都合上、ダクト片間にできる隙間がほぼ一定
になってしまっていたため、この隙間が比較的狭くなる
ように設計すると、その隙間より径の太いケーブルを、
ケーブルダクトの中途位置からケーブルダクト外へ導出
することが困難になり、その一方、上記隙間が比較的広
くなるように設計すると、ケーブルの露出範囲が大きく
なる分だけケーブルを保護する能力が低下してしまうと
いう問題があった。
せ得る構造とするには、連結部材を柔軟な材料で形成す
るとよいが、ダクト片に一体成形された連結部材を柔軟
な材料にすると、ダクト片自体が柔軟になってしまうた
め、ケーブルを保護する能力が低下してしまうという問
題があった。
れたものであり、その第1の目的は、ケーブル保護能力
を低下させることなく、比較的太い径のケーブルをも中
途位置から導出可能なケーブルダクトを提供することに
ある。また、第2の目的は、ケーブル保護能力を低下さ
せることなく、従来品よりも柔軟に湾曲させ得るケーブ
ルダクトを提供することにある。
ず、上記第1の目的を達成するためになされた本発明の
ケーブルダクトは、上記請求項1に記載の通り、ケーブ
ル類の外周を取り囲む形状のダクト片を繰り返し配列
し、その配列中において隣り合うダクト片を相互に連結
して構成されたケーブルダクトであって、前記ダクト片
に対して相対変位可能な状態で各ダクト片に取り付けら
れた連結部材を備え、該連結部材を介して前記ダクト片
が相互に連結されていることを特徴とする。
は、ケーブル類の外周を取り囲む形状とされるが、これ
には、完全にケーブル類を取り囲むようなもの(例えば
環状のもの)はもちろんのこと、概ねケーブル類の外周
を取り囲むような形状(例えば断面C字状のもの)も含
まれる。また、断面C字状のものを基本として、その不
連続部分を閉鎖できるようにしたものなども含まれる。
完全な環状のものは、強度的には優れていることが多い
が、この場合は、ダクト片の端面からケーブル類を通さ
なければならないので、ダクト片の側面側からでも内側
へケーブル類を導入できる点では、断面C字状のものの
方が便利である。ダクト片の材質は、特に限定されない
が、例えばプラスチック系材料を好適に用いることがで
きる。
もに一体成形されていたものであるが、本発明において
はあえて別部品として形成され、ダクト片に対して相対
変位可能な状態で各ダクト片に取り付けられている。ま
た、この連結部材は、隣り合う位置に配置されるダクト
片そのものに連結可能なものでも、隣り合う位置に配置
されるダクト片に取り付けられた連結部材に連結可能な
ものでもよいが、後者は、ケーブルダクトの全長を変更
することなくダクト片を変位させて、一部の位置におい
てダクト片間の距離を拡大できる。
れば、連結部材がダクト片に対して相対変位可能な状態
で各ダクト片に取り付けられているので、連結部材に対
してダクト片を変位させることにより、隣接するダクト
片間の距離を任意に変更することができる。
較的狭くなるように設計しても、必要があれば一部の隙
間を拡大でき、その結果、比較的径の太いケーブルであ
っても、ケーブルをケーブルダクトの中途位置からケー
ブルダクト外へ導出することができるようになる。ま
た、上記隙間が全体にわたって比較的広くなるように設
計したものではないので、ケーブルの露出範囲が過度に
大きくなることはなく、ケーブルを保護する能力が低下
してしまうこともない。
された本発明のケーブルダクトは、上記請求項2に記載
の通り、前記連結部材が、前記ダクト片よりも柔軟に変
形可能な材料で形成されていることを特徴とする。
が、ダクト片よりも柔軟に変形可能な材料で形成されて
いるので、連結部材の曲げ剛性が低くなり、ケーブルダ
クトを柔軟に湾曲させることができる。しかも、ダクト
片自体は連結部材ほど剛性が低くならないので、ケーブ
ルを保護する能力が低下してしまうこともない。
クトは、前記ダクト片が、2以上のケーブル類を分別し
て収容可能な形状とされていることを特徴とする。この
ケーブルダクトによれば、2以上のケーブル類を分別し
て収容できるので、例えば、一方に電気ケーブル、他方
に光ケーブルを配置したり、一方に電力供給用ケーブ
ル、他方に信号用ケーブルを配置したりする等、機能や
用途等の違いに応じてケーブル類を分別して収容でき
る。
クトは、電磁波を遮蔽可能な電磁波シールド材が、前記
ダクト片に設けられていることを特徴とする。この電磁
波シールド材は、例えば、上記請求項5に記載の如く、
ダクト片の内側にあるケーブル類の外周を取り囲む位置
に設けられているとよく、この場合は、ケーブルダクト
の外部から到来する電磁波が、ケーブルダクトの内側に
配置されたケーブルに悪影響を及ぼすことを防止ないし
抑制できる。あるいは、ケーブルダクトの内側に配置さ
れたケーブルから発生する電磁波が、ケーブルダクトの
外部に設置された各種機器に悪影響を及ぼすことを防止
ないし抑制できる。
片の内側に分別して収容される2以上のケーブル類の間
を区画する位置に設けられていてもよく、この場合は、
例えば、電力線と信号線を分別してある場合に、電力線
から発生する電磁波が、信号線に悪影響を及ぼすことを
防止ないし抑制できる。
一例を挙げて説明する。図1に示すケーブルダクト1
は、ケーブル類C1〜C4の外周を取り囲む形状のダク
ト片3を繰り返し配列し、その配列中において隣り合う
ダクト片3,3を相互に連結して構成されたもので、各
ダクト片3に連結部材5が取り付けられていて、連結部
材5を介してダクト片3が相互に連結されている。
(本実施形態では、ポリプロピレン)で形成された成形
品で、図2(a)に示すように、ケーブルの外周を取り
囲むような断面形状となっている。このダクト片3の一
部(図2(a)中では上側)には軸受部11が形成さ
れ、この軸受部11で連結部材5を保持するようになっ
ている。また、ダクト片3の別の一部(図2(a)中で
は下側)には、ケーブルを囲む環が不連続となる不連続
部13が形成され、この不連続部13からダクト片3の
内側へケーブルを導入可能となっている。不連続部13
には凹部15が形成され、これにより、不連続部13付
近の曲げ剛性が若干低くなり、ケーブルが導入しやすい
状態になっている。なお。必要があれば、この凹部15
に両面テープTを貼り付けて、所望の壁面Wにダクト片
3を固定することができる。この場合、両面テープT
は、ダクト片3を壁面Wに固定するための手段として機
能するのはもちろんのこと、不連続部13の間隙が拡大
する方向へダクト片3が変形するのを防止する手段とし
ても機能する。
い樹脂材料(本実施形態では、ポリエチレン)で形成さ
れた成形品で、図2(b)に示すように、円柱状の軸2
1の一端に雄連結部23、他端に雌連結部25を形成し
てなる。雄連結部23と雌連結部25は、互いに係合可
能な形状で、ある連結部材5の雄連結部23とを別の連
結部材5の雌連結部25とを係合させることにより、複
数の連結部材5を鎖のように連ねることができる。軸2
1の外径は、ダクト片3の軸受部11の内径とほぼ同じ
で、この軸21がダクト片3の軸受部11に嵌め込まれ
る。この状態において、ダクト片3および連結部材5に
対して互いに逆向きの力をある程度強く加えると、ダク
ト片3と連結部材5とを相対変位させることができる。
但し、両者は、ある程度圧接する状態にあるので、ごく
僅かな力でダクト片3と連結部材5が相対変位してしま
うことはない。
は、連結部材5が柔軟に湾曲するので、図3(a),同
図(b)に示すように、上下左右いずれの方向へでも任
意に湾曲させることができる。また、このケーブルダク
ト1によれば、ダクト片3と連結部材5が相対変位可能
な状態にあるので、図4に示すように、連結部材5に対
してダクト片3を変位させることにより、一部のダクト
片3,3間において、ダクト片3,3間の距離Lを変更
することができる。したがって、ダクト片3,3間にで
きる隙間が比較的狭くなるように設計しても、必要があ
れば一部の隙間を拡大でき、その結果、比較的径の太い
ケーブルC5であっても、ケーブルC5をケーブルダク
ト1の中途位置からケーブルダクト1外へ導出すること
ができるようになる。また、隙間が全体にわたって比較
的広くなるように設計したものではないので、ケーブル
の露出範囲が過度に大きくなることはなく、ケーブルを
保護する能力が低下してしまうこともない。
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々の具体的形態が考えられる。以下、有用な変形例につ
いて説明する。例えば、上記ケーブルダクト1において
は、ダクト片3を用いたが、これに代えて、図5に示す
ダクト片31を用いることもできる。
保持部31aで隔壁33を保持した構造になっていて、
上記ダクト片3と同様に、不連続部分を両面テープTで
封鎖できるようになっている。ダクト片31には、2つ
の軸受部31b、31cが形成され、上記ケーブルダク
ト1と同様の連結部材5を、この軸受部31b、31c
のいずれか一方または両方に取り付けて、鎖状の連結構
造を形成できる。
33の両側にケーブルを分別して収容することができ
る。ところで、この隔壁33は、電磁波を遮蔽可能な電
磁波シールド材料で形成されているとよい。この場合
は、分別して収容された一方のケーブルから発生する電
磁波が、他方のケーブルに侵入するのを防止できるの
で、例えば、電力線と信号線を分別しておくことで、電
力線から発生するノイズが信号線に入るのを防ぐことが
できる。
いることもできる。このダクト片41は、一体成形され
た隔壁保持部41aで金属製の隔壁43を保持した構造
になっていて、しかも、ケーブルを取り囲む位置にも、
金属製の電磁波シールド層45が配置されている。不連
続部分を両面テープTで封鎖できるようになっているの
は、上記ダクト片3,31と同様である。
43の両側にケーブルを分別して収容することができ、
しかも、上記ダクト片31以上に、電磁波に対するシー
ルド性を高くすることができる。さらに、電磁波シール
ド効果を高めるには、図7(a)、同図(b)に示すよ
うな構成としてもよい。
クト51は、上述のダクト片3および連結部材5を用い
て上記ケーブルダクト1と同様に構成されたものの周囲
を、電磁波シールド部材53で包み込んだ構造になって
いる。電磁波シールド部材53は、スズメッキ銅線を編
んで網状にした金属メッシュ55を、合成樹脂製のシー
ト材57の内面側に縫い付け、その二層構造のシートの
端部に雌雄一対の面ファスナ61,62を配設したもの
で、ダクト片3の外側に巻き付けて面ファスナ61,6
2を係合させることにより、ダクト片3の外周に装着で
きるようになっている。
によれば、金属メッシュ55が、電界を遮断し、外部か
ら到来する電磁波がダクト片3内へ透過するのを防ぐこ
とができる。また、ダクト片3内に収容したケーブルか
ら放射される電磁波が、外部へ透過するのを防ぐことも
できる。
ファスナ61,62によって電磁波シールド部材53を
筒状に閉じる構造としてあるので、電磁波シールド部材
53を筒状に閉じた時の内径を部分的に調整可能であ
り、図7(b)に例示するように、ダクト片3,3間の
間隔を広げた箇所において、ダクト片3,3間に電磁波
シールド部材53が食い込むように電磁波シールド部材
53をいくらか絞り込み、その状態で面ファスナ61,
62を係合させることができる。そのため、電磁波シー
ルド部材53を絞り込むことによってくびれた部分Pが
引っかかりとなって、電磁波シールド部材53がダクト
片3に対して相対的に変位しなくなり、単なる筒状のダ
クト外周に同種の電磁波シールド部材を設けたものに比
べ、電磁波シールド部材53がずれにくくなるので、電
磁波シールド部材53がずれて電磁波シールド効果が損
なわれるといった事態を招きにくい。
て、金属メッシュ55は、要するに、電磁波を遮断する
電磁波シールド層として機能するものなので、例えば、
金属メッシュ55に代えて、導電性繊維を編んだもの
や、アルミ箔などの金属箔などを設けてあってもよく、
これらを2種以上設けてあってもよい。また、面ファス
ナ61,62も、電磁波シールド部材53をダクト片3
の外周に装着できる手段であれば、特に面ファスナに限
らず採用可能であり、例えば、通常のファスナ等を用い
てもよいし、電磁波シールド部材53がダクト片3側に
係合する手段を備えていてもよい。
結部材5について説明しただけであるが、連結部材の両
端に形成する係合構造は、互いに係合可能な構造であれ
ば、その具体的な形状は、どのような形状であっても構
わない。また、連結部材同士で係合するものの他、連結
部材の一端がダクト片に係合するようなものでもよい。
(a)はダクト片の断面図、(b)は連結部材の断面図
である。
態を示す図である。
て、ダクト片間の間隔を拡げた状態を示す図である。
シールド部材の一部を開いた状態の正面図、(b)は電
磁波シールド部材の装着状態を示す部分断面図である。
連結部材、11・・・軸受部、13・・・不連続部、1
5・・・凹部、21・・・軸、23・・・雄連結部、2
5・・・雌連結部、31,41・・・ダクト片、33,
43・・・隔壁、45・・・電磁波シールド層、51・
・・ケーブルダクト、53・・・電磁波シールド部材、
55・・・金属メッシュ、57・・・シート材、61,
62・・・面ファスナ。
Claims (6)
- 【請求項1】ケーブル類の外周を取り囲む形状のダクト
片を繰り返し配列し、その配列中において隣り合うダク
ト片を相互に連結して構成されたケーブルダクトであっ
て、 前記ダクト片に対して相対変位可能な状態で各ダクト片
に取り付けられた連結部材を備え、該連結部材を介して
前記ダクト片が相互に連結されていることを特徴とする
ケーブルダクト。 - 【請求項2】前記連結部材が、前記ダクト片よりも柔軟
に変形可能な材料で形成されていることを特徴とする請
求項1に記載のケーブルダクト。 - 【請求項3】前記ダクト片が、2以上のケーブル類を分
別して収容可能な形状とされていることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載のケーブルダクト。 - 【請求項4】電磁波を遮蔽可能な電磁波シールド材が、
前記ダクト片に設けられていることを特徴とする請求項
1〜請求項3のいずれかに記載のケーブルダクト。 - 【請求項5】前記電磁波シールド材が、前記ダクト片の
内側にあるケーブル類の外周を取り囲む位置に設けられ
ていることを特徴とする請求項4に記載のケーブルダク
ト。 - 【請求項6】前記電磁波シールド材が、前記ダクト片の
内側に分別して収容される2以上のケーブル類の間を区
画する位置に設けられていることを特徴とする請求項4
または請求項5に記載のケーブルダクト。
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