JP2000241686A - テープ−スロット型光ケーブル - Google Patents

テープ−スロット型光ケーブル

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JP2000241686A
JP2000241686A JP11043954A JP4395499A JP2000241686A JP 2000241686 A JP2000241686 A JP 2000241686A JP 11043954 A JP11043954 A JP 11043954A JP 4395499 A JP4395499 A JP 4395499A JP 2000241686 A JP2000241686 A JP 2000241686A
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tape
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optical cable
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Naoki Okada
直樹 岡田
Yoshiyasu Sato
吉保 佐藤
Masayoshi Yamanaka
正義 山中
Koichiro Watanabe
幸一郎 渡辺
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Hideyuki Iwata
秀行 岩田
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Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Fujikura Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周面に複数の螺旋状の溝が刻設されたスロッ
トの溝内に光ファイバテープ心線の積層物を収納してな
る光テープ−スロット型光ケーブルにおいて、多数の溝
を備えたスロットの細径化を達成して、テープ−スロッ
ト型光ケーブルの高密度化と細径化を達成できるように
することを目的とする。 【解決手段】 スロット1の周面に刻設される溝2が断
面U字状であり、かつ溝2の幅Aがここに収納される光
ファイバテープ心線の積層物10幅よりも0.2〜0.
8mm大きく、溝2の深さBが上記積層物10の厚みよ
りも0.4〜1.2mm大きいことを特徴とするテープ
−スロット型光ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周面に複数の螺旋
状の溝が刻設されたスロットの溝内に光ファイバテープ
心線の積層物を収納してなるテープ−スロット型光ケー
ブルに関し、特にスロットの細径化を達成できるように
したテープ−スロット型光ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の光ファイバテープ心線
(以下、単にテープ心線ということもある)を集合させ
て光ケーブルを構成するための一形態として、図3に示
すようなテープ−スロット型光ケーブルが知られてい
る。この例のテープ−スロット型光ケーブルは、中心に
テンションメンバ35を備えた棒状のスロット31の周
面に複数の溝32を螺旋状に刻設し、この溝32内に複
数枚のテープ心線41を積層した積層物42を収納し、
スロット31の周上に押え巻層33およびシース34を
設けたものである。
【0003】このような構成のテープ−スロット型光ケ
ーブルを設計するに当たっては、溝32内において、積
層されているテープ心線41の配列が乱れることなく、
かつテープ心線41に過大な応力が加わらないように、
溝32を設計することが重要である。またスロット31
の強度を確保することも必要であり、溝32とテンショ
ンメンバ35との間の最短の距離(本明細書では谷厚と
いい、図中符号aで示す)、および隣合う溝32どうし
の間の最短の距離(本明細書ではリブ厚といい、図中符
号bで示す)が小さくなり過ぎてスロット31の強度が
不足しないように、スロット31の外径が決められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では光
ケーブル網の拡大に伴い、また将来のFTTH(fibert
o the home:ファイハ゛トゥーサ゛ホーム)網の構築を考慮すると、特
に地下管路が足りなくなってくる可能性がある。地下管
路内に布設される光ケーブルは所定の外径よりわずかに
太くても布設できない場合があるので、できるだけ、例
えば1mmでも径が細いほうがよい。また地下管路内の
スペースには限りあるので、光ファイバをできるだけ高
密度に布設できるようにすることが望ましい。このよう
なことから、より細径、高密度の光ケーブルの要望が高
まってきており、テープ−スロット型光ケーブルにおい
ても、多数の溝を備えており、かつ細径のスロットを用
いることが望まれている。しかしながらテープ−スロッ
ト型光ケーブルにあっては、多数の溝32を設けるとリ
ブ厚bが小さくなるので、強度的に必要なリブ厚bを確
保するためにスロット31の外径をある程度大きくしな
ければならず、多数溝スロットの細径化には限界があっ
た。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、テープ−スロット型光ケーブルを構成する多数の溝
を備えたスロットの細径化を達成して、テープ−スロッ
ト型光ケーブルの高密度化と細径化を達成できるように
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、周面に複数
の螺旋状の溝が刻設されたスロットの上記溝内に光ファ
イバテープ心線の積層物を収納した光ケーブルにおい
て、上記溝が断面U字状であり、その溝の幅が上記積層
物の幅よりも0.2〜08mm大きく、その溝の深さが
上記積層物の厚みよりも0.4〜1.2mm大きいこと
を特徴とするテープ−スロット型光ケーブルによって解
決できる。上記溝の幅をAとし、溝底の曲率半径をRと
したときに、RはA/2以上(R≧A/2)に好ましく
設定される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は本発明のテープ−スロット型光ケーブルの第1の
実施例を示す断面図である。本実施例のテープ−スロッ
ト型光ケーブル(以下、単に光ケーブルということもあ
る)は、中心にテンションメンバ5を備えた棒状のスロ
ット1の周面に溝2が螺旋状に刻設されており、それぞ
れの溝2内に複数枚のテープ心線を積層した積層物10
が収納されている。またスロット1の周上には押え巻層
3が形成され、その周上にシース4が形成されている。
【0008】テンションメンバ5としては、鋼線、鋼撚
線、FRP(繊維強化プラスチック)等の抗張力材が好
適に用いられ、使用環境、布設方法等に応じて適宜のも
のが選択される。特に鋼線を使用する場合は防錆処理を
施したものを使用することが好ましい。また例えば無誘
導の光ケーブルが要求される場合など光ケーブルが非金
属材料のみで構成されることが好ましい場合には、例え
ばアラミド繊維強化プラスチックやガラス繊維強化プラ
スチックなどのFRPが好ましく用いられる。テンショ
ンメンバ5の太さは、テンションメンバ5の材質に応じ
て、テンションメンバ5の許容張力および光ケーブルの
自重を考慮して設計される。
【0009】スロット1は、高密度ポリエチレン等から
なる棒状部材の中心にテンションメンバ5を配するとと
もに、周面に複数条の溝2が一方向撚りの螺旋状に刻設
されており、溝2は断面がU字状に形成されている。ス
ロット1を設計するに当たっては、スロット1全体に収
納する光ファイバの合計心数、および用いるテープ心線
の心数に応じて、1つの溝2内に収納するテープ心線の
枚数および溝2の数が決められる。高密度化を達成する
ために溝2の数は多い方が望ましく、5以上が好まし
い。またテープ心線は、通常4心または8心のものが用
いられ、テープ心線を厚さ方向に積み重ねて積層体10
が構成される。本実施例では、溝2の数は15に設定さ
れており、各溝2内には4心のテープ心線を5枚積層し
てなる積層体10が収納され、光ケーブル全体では30
0心の光ファイバが収納されている。ここで、本明細書
においては、テープ心線を厚さ方向に積層してなる積層
体10の、テープ心線厚さ方向の寸法を積層物10の厚
みといい、テープ心線幅方向の寸法を積層物10の幅と
いう。1枚のテープ心線の厚さは通常0.25〜0.4
5mmであり、テープ心線の幅は通常4心のものが1.
0〜1.2mm、8心のものが2.0〜2.3mmであ
る。
【0010】溝2の断面形状は、互いに平行な側壁と円
弧状の溝底とからなるU字状で、側壁間の距離を溝の幅
Aとし、溝底の曲率半径をRとしたときに、R≧1/2
・Aとなるように形成される。また積層物10はテープ
心線が積み重ねられているだけでテープ心線どうしは一
体化されていないので、溝2の幅Aと積層物10の幅と
の差(溝幅クリアランス)および溝2の開口部から溝底
の最も深い箇所までの深さBと積層物10の厚みとの差
(溝深さクリアランス)が小さ過ぎると、溝2内に収納
されているテープ心線の配列が乱れたり、テープ心線に
過大な応力が加わるおそれがある。したがって、溝2の
寸法は、溝2の幅Aが積層物10の幅よりも0.2〜
0.8mm大きくなるように、また溝2の深さBが積層
物10の厚みよりも0.4〜1.2mm大きくなるよう
に決定される。より具体的には、4心のテープ心線を用
いる場合には溝幅クリアランスは好ましくは0.15〜
0.55mm、より好ましくは0.35mmに設定さ
れ、溝深さクリアランスは好ましくは0.20〜0.6
0mm、より好ましくは0.40mmに設定される。ま
た8心のテープ心線を用いる場合には溝幅クリアランス
は好ましくは0.40〜0.80mm、より好ましくは
0.60mmに設定され、溝深さクリアランスは好まし
くは0.60〜1.00mm、より好ましくは0.80
mmに設定される。さらに、スロット1の好ましい強度
を確保するために、溝2とテンションメンバ5との間の
最短の距離(谷厚)aが0.6mm以上で、かつ隣合う
溝2どうしの間の最短の距離(リブ厚)bが0.9mm
以上となるように、スロット1の外径および隣合う溝2
どうしの間隔が決められる。
【0011】押え巻層3は、スロット1の溝2内に収納
されたテープ心線がスロット1外へ飛び出すのを防止す
るため、および光ケーブルのシース4を一部破壊してケ
ーブル内から光ファイバを口出しする際にテープ心線が
損傷するのを防止するために、設けられるもので、例え
ばテープ状の不織布を巻き付けて形成される。あるいは
防水性能が要求される場合には吸水テープが用いられ
る。このテープ厚さは特に限定されるものではないが、
不織布は通常厚さ0.18mm程度のものが用いられ、
吸水テープは通常厚さ0.30mm程度のものが用いら
れる。
【0012】シース4は光ケーブルの機械的強度を向上
させて、布設時や布設環境下において、内部に配されて
いるテープ心線を保護するために設けられるもので、通
常は低密度ポリエチレンを好ましく用いて形成される。
また難燃性が要求される場合には難燃性ポリエチレン
(FRPE)が使用される。シース4の厚さはその材料
に応じて、必要な機械的強度が得られるように設計され
る。例えば低密度ポリエチレンを用いてシース4を形成
する場合、ケーブル外径が18mmよりも小さい細径の
ケーブルにおいてはシース4の厚さは1.5mmに好ま
しく設定され、ケーブル外径が18mm以上の場合には
シース4の厚さは2.0mmに好ましく設定される。ま
た難燃性ポリエチレン(FRPE)を用いてシース4を
形成する場合には、必要な難燃性を確保することも考慮
してシース4の厚さが設計される。この場合、ケーブル
外径が18mmよりも小さい細径のケーブルにおいては
シース4の厚さは2.0mmに好ましく設定され、ケー
ブル外径が18mm以上の場合にはシース4の厚さは
2.5mmに好ましく設定される。
【0013】このような構成の本実施例のテープ−スロ
ット型光ケーブルにあっては、テープ心線積層物10が
収納される溝2の断面形状がU字状であるので、所定の
リブ厚bを確保するのに、例えば図3に示すような断面
略コ字状の溝を備えた従来のものよりも溝2どうしの間
隔を狭くすることができる。すなわち、溝2はスロット
1の半径方向を深さ方向として形成されるので、隣合う
溝2どうしの距離はスロット1の中心に向かって狭くな
る。従来のスロットに形成されていた断面略コ字状の溝
は溝底と側壁との間にほぼ直角の角を有するために、隣
合う溝どうしの距離はスロットの中心に向かって直線的
に狭くなり、溝の最も深い位置で最も狭くなっていた。
これに対して本実施例のスロット1では、溝2を断面U
字状として溝底と側壁との間の角をなくしたことによ
り、溝底部分では、隣合う溝どうしの距離がスロットの
中心に向かって直線的に狭くならず、溝底の深い部分で
はかえって漸次広くなる。したがって、隣合う溝2どう
しの距離が最短となる位置が従来よりもスロット1の周
面側に移動するので、この分だけ溝間隔を狭く形成する
ことができ、その分スロット1の外径を細くすることが
できる。よって所定のリブ厚bを確保しつつ、すなわち
スロット1の強度を確保しつつスロット1を細径化する
ことができ、これにより光ケーブルの細径化を達成する
ことができる。
【0014】また溝幅クリアランスおよび溝深さクリア
ランスを上記の範囲に設定することにより、溝2内にお
いてテープ心線の配列が乱れるのを防ぎ、かつテープ心
線に過大な応力が加わるのを防止することができる。さ
らに溝底の曲率半径Rを溝の幅Aの1/2以上(R≧A
/2)とすることにより溝2の内面がなめらかな形状と
なるので、溝2のテープ心線の配列の乱れを防ぎ、テー
プ心線に過大な応力が加わるのを防止する上で好まし
く、また溝2内にテープ心線の積層物10を収納する際
には良好な作業性が得られる。
【0015】
【実施例】以下、具体的な実施例および比較例を示して
本発明の効果を明らかにするが、本発明はこれらの実施
例に限られるものではない。 (実施例1)図1の構成のテープ−スロット型光ケーブ
ルを作製した。各溝2に収納する積層物10としては4
心のテープ心線を5枚積層したものを用い、光ケーブル
全体に収納される光ファイバ心数は300心とした。用
いたテープ心線の厚さは0.32mm、幅は1.1mm
であり、溝幅クリアランスは0.35mm、溝深さクリ
アランスは0.5mmとなるようにした。スロット1の
構造パラメータは以下の通りとした。テンションメンバ
5としては外径2.1mmの鋼線を使用した。 溝の数 15 溝の幅(A) 1.45mm 溝の深さ(B) 2.1mm 溝底の曲率半径(R) 0.725(=1.45/2)mm スロット外径 14.1mm リブ厚(b) 0.9mm そして、スロット1の溝2内にテープ心線の積層物10
をそれぞれ収納し、押え巻き層3およびシース4を形成
して光ケーブルを得た。押え巻き層3の厚さは0.25
mm、シース4の厚さは1.5mmとし、光ケーブルの
外径は17.9mmであった。
【0016】(比較例1)図3に示すように、溝32の
断面形状が略コ字状のテープ−スロット型光ケーブルの
構成により、上記実施例1と同様の溝数15、光ファイ
バ心数300の光ケーブルを作製した。スロット35の
溝32内に収納するテープ心線積層物42は上記実施例
1と同様の構成とした。また、溝幅クリアランスは0.
35mm、溝深さクリアランスは0.4mmとした。テ
ンションメンバ35は上記実施例1と同様の鋼線を用
い、スロット31の溝数以外の構造パラメータは以下の
ように設定した。 溝の幅(A) 1.45mm 溝の深さ(B) 2.0mm スロット外径 15.3mm リブ厚(b) 0.9mm そして、スロット31の溝32内にテープ心線41の積
層物42をそれぞれ収納し、押え巻き層33およびシー
ス34を形成して光ケーブルを得た。押え巻き層33の
厚さおよびシース34の厚さは上記実施例1と同様にし
た。光ケーブルの外径は19mmであった。
【0017】(実施例2)図2の構成のテープ−スロッ
ト型光ケーブルを作製した。本実施例が上記実施例1と
大きく異なる点は、溝数を13とし、光ケーブル全体に
収納される光ファイバ心数を1000心とし、テンショ
ンメンバ25として鋼撚線を用いた点である。各溝22
に収納する積層物20としては8心のテープ心線を10
枚積層したものを用いた。テープ心線の厚さは0.32
mm、幅は2.2mmであり、溝幅クリアランスは0.
5mm、溝深さクリアランスは1.1mmとなるように
した。スロット21の構造パラメータは以下の通りとし
た。テンションメンバ25としては外径1.2mmの鋼
線を7本撚り合わせた鋼撚線を使用した。 溝の数 13 溝の幅(A) 2.7mm 溝の深さ(B) 4.3mm 溝底の曲率半径(R) 1.35(=2.7/2)mm スロット外径 22.4mm リブ厚(b) 1.2mm そして、スロット21の溝22内にテープ心線の積層物
20をそれぞれ収納し、押え巻き層23およびシース2
4を形成して光ケーブルを得た。押え巻き層23の厚さ
は0.3mm、シース24の厚さは2.0mmとし、光
ケーブルの外径は27.2mmであった。
【0018】(比較例2)図3に示すように、溝32の
断面形状が略コ字状のテープ−スロット型光ケーブルの
構成により、上記実施例2と同様の溝数13、光ファイ
バ心数1000心の光ケーブルを作製した。スロット3
5の溝32内に収納するテープ心線積層物42は上記実
施例2と同様の構成とした。また、溝幅クリアランスは
0.5mm、溝深さクリアランスは0.8mmとした。
テンションメンバ35は上記実施例2と同様の鋼撚線を
用い、スロット31の溝数以外の構造パラメータは以下
のように設定した。 溝の幅(A) 2.7mm 溝の深さ(B) 4.0mm スロット外径 24.1mm リブ厚(b) 1.2mm そして、スロット31の溝32内にテープ心線の積層物
をそれぞれ収納し、押え巻き層33およびシース34を
形成して光ケーブルを得た。押え巻き層33の厚さおよ
びシース34の厚さは上記実施例2と同様にした。光ケ
ーブルの外径は28.9mmであった。
【0019】上記実施例1,2および比較例1,2で得
られたそれぞれのテープ−スロット型光ケーブルについ
て、機械的強度および光伝送特性を試験したところ、実
施例1と比較例1および実施例2と比較例2とではそれ
ぞれ同程度であった。これらの結果より、実施例1,2
によれば、比較例1,2のものに比べて機械的強度およ
び光伝送特性を損なうことなく、スロット外径および光
ケーブル外径を細径化できることが認められた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、周
面に複数の螺旋状の溝が刻設されたスロットの上記溝内
に光ファイバテープ心線の積層物を収納した光ケーブル
において、溝を断面U字状とすることにより、所定のリ
ブ厚を確保しつつ、隣合う溝どうしの間隔を狭くして収
納することが可能となる。したがってより細径化したス
ロットを用いて光ファイバテープ心線を高密度に収納す
ることができるので、これにより光ケーブルの高密度化
および細径化を実現することができる。また溝を断面U
字状とするとともに、溝幅とテープ心線積層物の幅との
差、および溝の深さとテープ心線積層物の厚みとの差を
それぞれ所定の範囲の値に設定することにより、溝内に
おいてテープ心線の配列が乱れるのを防ぎ、かつテープ
心線に過大な応力が加わるのを防止することができるの
で、良好な光伝送特性が得られる。さらに溝底の曲率半
径Rを溝の幅Aの1/2以上(R≧A/2)とすること
により溝の内面形状がなめらかに形成されるので、溝内
におけるテープ心線の配列の乱れを防ぎ、テープ心線に
過大な応力が加わるのを防止する上で好ましく、また溝
内にテープ心線の積層物を収納する際に良好な作業性が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のテープ−スロット型光ケーブルの一
実施例を示した断面図である。
【図2】 本発明のテープ−スロット型光ケーブルの他
の実施例を示した断面図である。
【図3】 従来のテープ−スロット型光ケーブルの一例
を示した断面図である。
【符号の説明】
1,21…スロット、2,22…溝、3,23…押え巻
層、4,24…シース、5,25…テンションメンバ、
10,20…テープ心線積層物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 吉保 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 山中 正義 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 渡辺 幸一郎 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H001 BB09 KK12 KK17 MM01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に複数の螺旋状の溝が刻設されたス
    ロットの上記溝内に光ファイバテープ心線の積層物を収
    納した光ケーブルにおいて、 上記溝が断面U字状であり、その溝の幅が上記積層物の
    幅よりも0.2〜0.8mm大きく、その溝の深さが上
    記積層物の厚みよりも0.4〜1.2mm大きいことを
    特徴とするテープ−スロット型光ケーブル。
  2. 【請求項2】 上記溝の幅をAとし、溝底の曲率半径を
    Rとしたときに、R≧A/2であることを特徴とする請
    求項1記載のテープ−スロット型光ケーブル。
JP11043954A 1999-02-22 1999-02-22 テープ−スロット型光ケーブル Pending JP2000241686A (ja)

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