JP2002162544A - 光ファイバテープ心線およびテープスロット型光ケーブル - Google Patents
光ファイバテープ心線およびテープスロット型光ケーブルInfo
- Publication number
- JP2002162544A JP2002162544A JP2000359344A JP2000359344A JP2002162544A JP 2002162544 A JP2002162544 A JP 2002162544A JP 2000359344 A JP2000359344 A JP 2000359344A JP 2000359344 A JP2000359344 A JP 2000359344A JP 2002162544 A JP2002162544 A JP 2002162544A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- tape
- coating
- slot
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 テープ心線の厚さを減じてケーブルの細径化
を可能にするとともに、損失増加が生じないテープ心線
およびテープスロット型光ケーブルを提供する。 【解決手段】 複数の光ファイバ素線１２を一列に並べ
て一括被覆した多数の光ファイバテープ心線１１ａ，１
１ｂ，１１ｃをスロット５に積層収納してなるテープス
ロット型光ケーブルであって、スロット５に積層収納さ
れた最内層の光ファイバテープ心線１１ａは、前記スロ
ット底壁に接する側の面の被覆厚さを他方の面の被覆厚
さより厚く形成し、最外層の光ファイバテープ心線１１
ｂは、外側の面の被覆厚さを内側の面の被覆厚さより厚
く形成する。
を可能にするとともに、損失増加が生じないテープ心線
およびテープスロット型光ケーブルを提供する。 【解決手段】 複数の光ファイバ素線１２を一列に並べ
て一括被覆した多数の光ファイバテープ心線１１ａ，１
１ｂ，１１ｃをスロット５に積層収納してなるテープス
ロット型光ケーブルであって、スロット５に積層収納さ
れた最内層の光ファイバテープ心線１１ａは、前記スロ
ット底壁に接する側の面の被覆厚さを他方の面の被覆厚
さより厚く形成し、最外層の光ファイバテープ心線１１
ｂは、外側の面の被覆厚さを内側の面の被覆厚さより厚
く形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを並べたテープ心線の構造、および多数のテープ心線
をスロットに積層収容したテープスロット型光ケーブル
の構造に関する。
バを並べたテープ心線の構造、および多数のテープ心線
をスロットに積層収容したテープスロット型光ケーブル
の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】通信用光ファイバケーブルとして、複数
本の光ファイバを並べ一括被覆してテープ心線とし、こ
のテープ心線をスロット部材のスロットに積層収容して
１００心以上の光ファイバを有するテープスロット型光
ケーブルが用いられている。光通信の更なるネットワー
ク化により、このテープスロット型光ケーブルは、ます
ますの多心化あるいは細径化と低損失化が要求されてい
る。
本の光ファイバを並べ一括被覆してテープ心線とし、こ
のテープ心線をスロット部材のスロットに積層収容して
１００心以上の光ファイバを有するテープスロット型光
ケーブルが用いられている。光通信の更なるネットワー
ク化により、このテープスロット型光ケーブルは、ます
ますの多心化あるいは細径化と低損失化が要求されてい
る。
【０００３】図４は、従来の技術を示し、図４（Ａ）は
光ファイバテープ心線を示し、図４（Ｂ）はテープスロ
ット型光ケーブルを示す。図中、１はテープ心線、２は
光ファイバ素線、３は被覆層、４はスロット部材、５は
スロット、６は押え巻、７はシース、８はテンションメ
ンバを示す。なお、光ファイバ素線２は、ガラスファイ
バの表面を保護被覆で覆った単心のものをいう。
光ファイバテープ心線を示し、図４（Ｂ）はテープスロ
ット型光ケーブルを示す。図中、１はテープ心線、２は
光ファイバ素線、３は被覆層、４はスロット部材、５は
スロット、６は押え巻、７はシース、８はテンションメ
ンバを示す。なお、光ファイバ素線２は、ガラスファイ
バの表面を保護被覆で覆った単心のものをいう。
【０００４】テープ心線１は、複数本の光ファイバ素線
２を一列に並べ、これを紫外線硬化樹脂等により一括被
覆してテープ状にして形成されている。テープスロット
型光ケーブルは、スロット部材４に形成されているスロ
ット５に複数のテープ心線１を積層収納し、スロット部
材４の中央にテンションメンバ８を配し、外周に押え巻
６を施し、外面をシース７で覆って構成されている。
２を一列に並べ、これを紫外線硬化樹脂等により一括被
覆してテープ状にして形成されている。テープスロット
型光ケーブルは、スロット部材４に形成されているスロ
ット５に複数のテープ心線１を積層収納し、スロット部
材４の中央にテンションメンバ８を配し、外周に押え巻
６を施し、外面をシース７で覆って構成されている。
【０００５】テープ心線１の被覆層３は、光ファイバ素
線２の両面側で同じ厚さｔａで形成され、光ファイバ素
線径をｔｃとすると、テープ心線１の厚さＨは、ｔｃ＋
２ｔａとなる。具体的には、ｔｃが０．２５ｍｍで、ｔ
ａが０．０７５ｍｍで、Ｈを０．４ｍｍとしたものと、
これを更に薄くして、ｔｃが０．２５ｍｍで、ｔａが
０．０２５ｍｍで、Ｈを０．３ｍｍとしたものがある。
線２の両面側で同じ厚さｔａで形成され、光ファイバ素
線径をｔｃとすると、テープ心線１の厚さＨは、ｔｃ＋
２ｔａとなる。具体的には、ｔｃが０．２５ｍｍで、ｔ
ａが０．０７５ｍｍで、Ｈを０．４ｍｍとしたものと、
これを更に薄くして、ｔｃが０．２５ｍｍで、ｔａが
０．０２５ｍｍで、Ｈを０．３ｍｍとしたものがある。
【０００６】テープ心線１をスロット５に積層収納する
場合、積層数をｎとすると、積層高さはｎＨとなる。テ
ープスロット型光ケーブルを細径化するために、テープ
心線１の厚さＨを小さくすべく、被覆厚さｔａを薄くす
ると、ケーブル化した後またはケーブルの布設後に、光
ファイバの伝送損失が増加することがある。特に、積層
されたテープ心線のうち、最内層と最外層のテープ心線
の損失増加が見られ、更にはその中でも両端に位置する
光ファイバの伝送損失増加の割合が高い。
場合、積層数をｎとすると、積層高さはｎＨとなる。テ
ープスロット型光ケーブルを細径化するために、テープ
心線１の厚さＨを小さくすべく、被覆厚さｔａを薄くす
ると、ケーブル化した後またはケーブルの布設後に、光
ファイバの伝送損失が増加することがある。特に、積層
されたテープ心線のうち、最内層と最外層のテープ心線
の損失増加が見られ、更にはその中でも両端に位置する
光ファイバの伝送損失増加の割合が高い。
【０００７】この伝送損失の増加は、テープ心線１の被
覆層３をあまり薄くすると、テープ心線がスロットの溝
壁等と接触したりして外力が加えられたときに、光ファ
イバに外力が伝わりやすくなることに起因するものと考
えられる。したがって、テープ心線の被覆厚さを単に薄
くして、テープスロット型光ケーブルを細径化を図るに
は問題があった。
覆層３をあまり薄くすると、テープ心線がスロットの溝
壁等と接触したりして外力が加えられたときに、光ファ
イバに外力が伝わりやすくなることに起因するものと考
えられる。したがって、テープ心線の被覆厚さを単に薄
くして、テープスロット型光ケーブルを細径化を図るに
は問題があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、テープ心線の被覆厚さを減
じてケーブルの細径化を可能にするとともに、伝送損失
の増加が生じない光ファイバテープ心線およびテープス
ロット型光ケーブルを提供することを課題とするもので
ある。
情に鑑みてなされたもので、テープ心線の被覆厚さを減
じてケーブルの細径化を可能にするとともに、伝送損失
の増加が生じない光ファイバテープ心線およびテープス
ロット型光ケーブルを提供することを課題とするもので
ある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバテー
プ心線は、複数の光ファイバ素線を一列に並べて被覆層
で一括被覆され、テープスロット型光ケーブルのスロッ
トの最外層および最内層に積層される光ファイバテープ
心線であって、光ファイバテープ心線は、光ファイバテ
ープ心線の一方の面の被覆層の被覆厚さが他方の面の被
覆厚さより厚く形成されていることを特徴とする。
プ心線は、複数の光ファイバ素線を一列に並べて被覆層
で一括被覆され、テープスロット型光ケーブルのスロッ
トの最外層および最内層に積層される光ファイバテープ
心線であって、光ファイバテープ心線は、光ファイバテ
ープ心線の一方の面の被覆層の被覆厚さが他方の面の被
覆厚さより厚く形成されていることを特徴とする。
【００１０】また、本発明のテープスロット型光ケーブ
ルは、複数の光ファイバ素線を一列に並べて被覆層で一
括被覆された多数の光ファイバテープ心線をスロットに
積層収納してなるテープスロット型光ケーブルであっ
て、スロットに積層収納された最内層の光ファイバテー
プ心線は、スロット底壁に接する側の面の被覆層の被覆
厚さが他方の面の被覆厚さより厚く形成され、最外層の
光ファイバテープ心線は、外側の面の被覆層の被覆厚さ
が内側の面の被覆厚さより厚く形成されていることを特
徴とする。
ルは、複数の光ファイバ素線を一列に並べて被覆層で一
括被覆された多数の光ファイバテープ心線をスロットに
積層収納してなるテープスロット型光ケーブルであっ
て、スロットに積層収納された最内層の光ファイバテー
プ心線は、スロット底壁に接する側の面の被覆層の被覆
厚さが他方の面の被覆厚さより厚く形成され、最外層の
光ファイバテープ心線は、外側の面の被覆層の被覆厚さ
が内側の面の被覆厚さより厚く形成されていることを特
徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の第１の実施の形
態によるテープ心線を示す図である。図中、１１はテー
プ心線、１２は光ファイバ素線、１３は被覆層を示す。
テープ心線１１は、複数本の光ファイバ素線１２を一列
に並べ、これを紫外線硬化樹脂等により一括被覆してテ
ープ状に形成される。このテープ心線１１は、テープス
ロット型光ケーブルに使用され、特にスロット内で最内
層または最外層に積層収納される。
態によるテープ心線を示す図である。図中、１１はテー
プ心線、１２は光ファイバ素線、１３は被覆層を示す。
テープ心線１１は、複数本の光ファイバ素線１２を一列
に並べ、これを紫外線硬化樹脂等により一括被覆してテ
ープ状に形成される。このテープ心線１１は、テープス
ロット型光ケーブルに使用され、特にスロット内で最内
層または最外層に積層収納される。
【００１２】テープ心線１１の一括被覆により形成され
る被覆層１３は、テープ心線１１の両面での被覆厚さを
異ならせてあり、一方の面１４ａ側を薄く、他方の面１
４ｂ側を厚くしてある。厚く形成する面１４ｂ側の厚さ
は、テープ心線をスロット５内に積層収納した際に、ス
ロット底壁やケーブル周囲からの外力により伝送特性に
影響を受けないような厚さで形成され、大体０．０２ｍ
ｍ以上の厚みが好ましい。薄く形成する面１４ａ側の厚
さは、０．０２ｍｍ未満で可能な限り薄くしてよく、複
数の光ファイバ素線を共通保持できるならゼロであって
もよい。
る被覆層１３は、テープ心線１１の両面での被覆厚さを
異ならせてあり、一方の面１４ａ側を薄く、他方の面１
４ｂ側を厚くしてある。厚く形成する面１４ｂ側の厚さ
は、テープ心線をスロット５内に積層収納した際に、ス
ロット底壁やケーブル周囲からの外力により伝送特性に
影響を受けないような厚さで形成され、大体０．０２ｍ
ｍ以上の厚みが好ましい。薄く形成する面１４ａ側の厚
さは、０．０２ｍｍ未満で可能な限り薄くしてよく、複
数の光ファイバ素線を共通保持できるならゼロであって
もよい。
【００１３】具体例としては、４心のテープ心線１１の
一方の面１４ａ側の被覆厚さｔ１を０．０１ｍｍとし、
他方の面１４ｂ側の被覆厚さｔ２を０．０２５ｍｍとす
る。光ファイバ素線１２の直径ｔｃを従来と同様に０．
２５ｍｍ（公称外径１２５μｍガラスファイバ上に外径
２５０μｍ保護被覆を有する）とすると、テープ心線１
１の全体の厚さＨは、０．２８５ｍｍとなる。
一方の面１４ａ側の被覆厚さｔ１を０．０１ｍｍとし、
他方の面１４ｂ側の被覆厚さｔ２を０．０２５ｍｍとす
る。光ファイバ素線１２の直径ｔｃを従来と同様に０．
２５ｍｍ（公称外径１２５μｍガラスファイバ上に外径
２５０μｍ保護被覆を有する）とすると、テープ心線１
１の全体の厚さＨは、０．２８５ｍｍとなる。
【００１４】図２は、本発明の第２の実施の形態による
テープ心線を示す図である。この図２に示す実施の形態
は、図１の実施の形態と比べて、被覆層を２層で形成す
る点が異なるのみで、図中の符号を図１と同じ符号を用
いることで、詳細説明を省略する。テープ心線１１´
は、被覆層１３が内側の一次被覆層１３ａと外側の二次
被覆層１３ｂの２層からなり、複数本の光ファイバ素線
１２を一列に並べ、紫外線硬化樹脂等により一括被覆し
てテープ状に形成される。被覆層１３を一次および二次
の２層で形成することにより、１層構造のものと比べて
被覆の成形性を向上させることができる。
テープ心線を示す図である。この図２に示す実施の形態
は、図１の実施の形態と比べて、被覆層を２層で形成す
る点が異なるのみで、図中の符号を図１と同じ符号を用
いることで、詳細説明を省略する。テープ心線１１´
は、被覆層１３が内側の一次被覆層１３ａと外側の二次
被覆層１３ｂの２層からなり、複数本の光ファイバ素線
１２を一列に並べ、紫外線硬化樹脂等により一括被覆し
てテープ状に形成される。被覆層１３を一次および二次
の２層で形成することにより、１層構造のものと比べて
被覆の成形性を向上させることができる。
【００１５】内側の一次被覆層１３ａは、テープ心線１
１´の両面での被覆厚さを同じにし、外側の二次被覆層
１３ｂは、テープ心線１１´の両面での被覆厚さを異な
らせてあり、一方の面１４ａ側を薄く、他方の面１４ｂ
側を厚くしてある。具体例としては、一次被覆層１３ａ
の両面側の被覆厚さｔ１ａおよびｔ２ａを０．００５ｍ
ｍとし、二次被覆層１３ｂの一方の面１４ａ側の被覆厚
さｔ１ｂを０．００５ｍｍとし、他方の面１４ｂ側の被
覆厚さｔ２ｂを０．０２ｍｍとする。
１´の両面での被覆厚さを同じにし、外側の二次被覆層
１３ｂは、テープ心線１１´の両面での被覆厚さを異な
らせてあり、一方の面１４ａ側を薄く、他方の面１４ｂ
側を厚くしてある。具体例としては、一次被覆層１３ａ
の両面側の被覆厚さｔ１ａおよびｔ２ａを０．００５ｍ
ｍとし、二次被覆層１３ｂの一方の面１４ａ側の被覆厚
さｔ１ｂを０．００５ｍｍとし、他方の面１４ｂ側の被
覆厚さｔ２ｂを０．０２ｍｍとする。
【００１６】一次被覆層１３ａと二次被覆層１３ｂと合
わせると、テープ心線１１´の一方の面１４ａ側の被覆
厚さが０．０１ｍｍ、他方の面１４ｂ側の被覆厚さが
０．０２５ｍｍとなる。光ファイバ素線１２の直径ｔｃ
を０．２５ｍｍとすると、テープ心線１１´全体の厚さ
Ｈは、図１の場合と同じ０．２８５ｍｍとなる。なお、
被覆層は、２層以下である必要はなく、３層以上の構成
としてもよい。
わせると、テープ心線１１´の一方の面１４ａ側の被覆
厚さが０．０１ｍｍ、他方の面１４ｂ側の被覆厚さが
０．０２５ｍｍとなる。光ファイバ素線１２の直径ｔｃ
を０．２５ｍｍとすると、テープ心線１１´全体の厚さ
Ｈは、図１の場合と同じ０．２８５ｍｍとなる。なお、
被覆層は、２層以下である必要はなく、３層以上の構成
としてもよい。
【００１７】図３は、本発明のテープスロット型光ケー
ブルの実施の形態を示す。図中、最内層に位置するテー
プ心線を１１ａ、最外層に位置するテープ心線を１１
ｂ、中間に位置するテープ心線を１１ｃとする。スロッ
ト部体４のスロット５に積層収納するテープ心線は、図
１または図２で示した両面で被覆厚さが異なるテープ心
線１１または１１´を、最内層に位置するテープ心線１
１ａおよび最外層に位置するテープ心線１１ｂとして使
用する。最内層と最外層の間に位置する中間のテープ心
線には、両面の被覆厚さを同じにしたテープ心線を使用
する。
ブルの実施の形態を示す。図中、最内層に位置するテー
プ心線を１１ａ、最外層に位置するテープ心線を１１
ｂ、中間に位置するテープ心線を１１ｃとする。スロッ
ト部体４のスロット５に積層収納するテープ心線は、図
１または図２で示した両面で被覆厚さが異なるテープ心
線１１または１１´を、最内層に位置するテープ心線１
１ａおよび最外層に位置するテープ心線１１ｂとして使
用する。最内層と最外層の間に位置する中間のテープ心
線には、両面の被覆厚さを同じにしたテープ心線を使用
する。
【００１８】最内層に位置するテープ心線１１ａは、被
覆厚さが厚い方をスロット５の底壁に接するように内側
にして配設する。最外層に位置するテープ心線１１ｂ
は、被覆厚さが厚い方をスロット５の外側になるように
配設する。中間に位置する複数のテープ心線を１１ｃ
は、被覆層が１層または２層のいずれのものでもよく、
両面の被覆厚さは従来と同様に同じとするが、被覆厚さ
を最内層と最外層に位置するテープ心線１１ａおよび１
１ｂより薄く形成してもよい。具体例としては、テープ
心線１１ｃの両面側の被覆厚さをそれぞれ０．０１ｍｍ
とし、光ファイバ素線の直径を０．２５ｍｍとすると、
被覆層全体の厚さは、０．２７ｍｍとなる。
覆厚さが厚い方をスロット５の底壁に接するように内側
にして配設する。最外層に位置するテープ心線１１ｂ
は、被覆厚さが厚い方をスロット５の外側になるように
配設する。中間に位置する複数のテープ心線を１１ｃ
は、被覆層が１層または２層のいずれのものでもよく、
両面の被覆厚さは従来と同様に同じとするが、被覆厚さ
を最内層と最外層に位置するテープ心線１１ａおよび１
１ｂより薄く形成してもよい。具体例としては、テープ
心線１１ｃの両面側の被覆厚さをそれぞれ０．０１ｍｍ
とし、光ファイバ素線の直径を０．２５ｍｍとすると、
被覆層全体の厚さは、０．２７ｍｍとなる。
【００１９】以上の形態で、テープ心線１１ａ，１１
ｂ，１１ｃをスロット５内に積層収納することにより、
テープ心線の全体の積層高さを小さくすることができ、
ケーブルの細径化を図ることができる。テープ心線の被
覆厚さを薄くすると、被覆内の光ファイバに外力が伝わ
りやすく損失増加の原因となるが、スロット５の底壁と
接するテープ心線１１ａは、底壁と接する側の被覆厚さ
を厚くしてあるため外力を緩和し、損失増加を防止する
ことができる。また、最外層のテープ心線１１ｂも外力
を受けやすい外面側を、同様に被覆厚さを他の側より厚
くしてあるため損失増加を防止することができる。
ｂ，１１ｃをスロット５内に積層収納することにより、
テープ心線の全体の積層高さを小さくすることができ、
ケーブルの細径化を図ることができる。テープ心線の被
覆厚さを薄くすると、被覆内の光ファイバに外力が伝わ
りやすく損失増加の原因となるが、スロット５の底壁と
接するテープ心線１１ａは、底壁と接する側の被覆厚さ
を厚くしてあるため外力を緩和し、損失増加を防止する
ことができる。また、最外層のテープ心線１１ｂも外力
を受けやすい外面側を、同様に被覆厚さを他の側より厚
くしてあるため損失増加を防止することができる。
【００２０】なお、最内層のテープ心線１１ａと最外層
のテープ心線１１ｂの両方に、被覆厚さを異ならせたテ
ープ心線１１または１１´を以上のような形態で用いる
ことが望ましい。しかし、例えば、スロット５の底壁に
外力緩和のクッション構造が用いられる場合は、最内層
のテープ心線１１ａを省略することが可能であり、最外
層のテープ心線１１ｂも同様で、最内層のテープ心線１
１ａと最外層のテープ心線１１ｂのいずれか一方に被覆
厚さを異ならせたテープ心線１１または１１´を用いて
もよい。
のテープ心線１１ｂの両方に、被覆厚さを異ならせたテ
ープ心線１１または１１´を以上のような形態で用いる
ことが望ましい。しかし、例えば、スロット５の底壁に
外力緩和のクッション構造が用いられる場合は、最内層
のテープ心線１１ａを省略することが可能であり、最外
層のテープ心線１１ｂも同様で、最内層のテープ心線１
１ａと最外層のテープ心線１１ｂのいずれか一方に被覆
厚さを異ならせたテープ心線１１または１１´を用いて
もよい。
【００２１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スロット内に積層収納される最内層積層テー
プ心線は、スロット底壁と接する側の被覆厚さを厚くす
ることにより、外力による伝送損失増加を防止すること
ができる。また、スロット内に積層収納される最外層の
テープ心線も、同様に被覆厚さを他の側より厚くするこ
とにより、外力による伝送損失増加を防止することがで
きる。したがって、伝送損失を増加することなくテープ
心線の全体的な積層高さを減じ、テープスロット型光ケ
ーブルの細径化を図ることができる。
によれば、スロット内に積層収納される最内層積層テー
プ心線は、スロット底壁と接する側の被覆厚さを厚くす
ることにより、外力による伝送損失増加を防止すること
ができる。また、スロット内に積層収納される最外層の
テープ心線も、同様に被覆厚さを他の側より厚くするこ
とにより、外力による伝送損失増加を防止することがで
きる。したがって、伝送損失を増加することなくテープ
心線の全体的な積層高さを減じ、テープスロット型光ケ
ーブルの細径化を図ることができる。
【図１】本発明による光ファイバテープ心線の第１の実
施の形態を示す図である。
施の形態を示す図である。
【図２】本発明による光ファイバテープ心線の第２の実
施の形態を示す図である。
施の形態を示す図である。
【図３】本発明によるテープスロット型光ケーブルの光
ファイバテープ心線の積層状態を示す図である。
ファイバテープ心線の積層状態を示す図である。
【図４】従来の光ファイバテープ心線およびテープスロ
ット型光ケーブルの光ファイバテープ心線の積層状態を
示す図である。
ット型光ケーブルの光ファイバテープ心線の積層状態を
示す図である。
１，１１，１１´，１１ａ，１１ｂ，１１ｃ…テープ心
線、２，１２…光ファイバ素線、３，１３，１３ａ、１
３ｂ…被覆層、４…スロット部材、５…スロット。６…
押え巻、７…シース、８…テンションメンバ。
線、２，１２…光ファイバ素線、３，１３，１３ａ、１
３ｂ…被覆層、４…スロット部材、５…スロット。６…
押え巻、７…シース、８…テンションメンバ。
Claims (8)
- 【請求項１】 複数の光ファイバ素線を一列に並べて被
覆層で一括被覆され、テープスロット型光ケーブルのス
ロットの最外層および最内層に積層される光ファイバテ
ープ心線であって、前記光ファイバテープ心線の一方の
面の前記被覆層の被覆厚さが他方の面の被覆厚さより厚
く形成されていることを特徴とする光ファイバテープ心
線。 - 【請求項２】 他方の面の被覆厚さより厚く形成される
一方の面の被覆層の被覆厚さが０．０２ｍｍ以上である
ことを特徴とする請求項１に記載の光ファイバテープ心
線。 - 【請求項３】 前記被覆層は複数層で形成されているこ
とを特徴とする請求項１または２に記載の光ファイバテ
ープ心線。 - 【請求項４】 複数層の最外層を除く被覆層の被覆厚さ
は、両面で同じであることを特徴とする請求項３に記載
の光ファイバテープ心線。 - 【請求項５】 複数の光ファイバ素線を一列に並べて被
覆層で一括被覆された多数の光ファイバテープ心線を、
スロットに積層収納してなるテープスロット型光ケーブ
ルであって、前記スロットに積層収納された最内層の光
ファイバテープ心線は、前記スロット底壁に接する側の
面の前記被覆層の被覆厚さが他方の面の被覆厚さより厚
く形成されていることを特徴とするテープスロット型光
ケーブル。 - 【請求項６】 複数の光ファイバ素線を一列に並べて被
覆層で一括被覆された多数の光ファイバテープ心線を、
スロットに積層収納してなるテープスロット型光ケーブ
ルであって、前記スロットに積層収納された最外層の光
ファイバテープ心線は、外側の面の前記被覆層の被覆厚
さが内側の面の被覆厚さより厚く形成されていることを
特徴とするテープスロット型光ケーブル。 - 【請求項７】 前記最内層と最外層の間に積層される中
間層の前記光ファイバテープ心線は、前記被覆層の両面
の被覆厚さが同じであることを特徴とする請求項５また
は６に記載のテープスロット型光ケーブル。 - 【請求項８】 前記中間層の光ファイバテープ心線の厚
さは、前記最内層または最外層の光ファイバテープ心線
の厚さより小さいことを特徴とする請求項７に記載のテ
ープスロット型光ケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000359344A JP2002162544A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 光ファイバテープ心線およびテープスロット型光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000359344A JP2002162544A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 光ファイバテープ心線およびテープスロット型光ケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002162544A true JP2002162544A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18831121
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000359344A Pending JP2002162544A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | 光ファイバテープ心線およびテープスロット型光ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002162544A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004354889A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバテープ心線 |
| US7151879B2 (en) | 2002-11-06 | 2006-12-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical fiber ribbon that is easily branched into individual optical fibers and optical fiber cable using the same |
| JP2008281823A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Furukawa Electric Co Ltd:The | テープスロット型ケーブル |
| JP2010039020A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | スロット型光ケーブル |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000359344A patent/JP2002162544A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7151879B2 (en) | 2002-11-06 | 2006-12-19 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical fiber ribbon that is easily branched into individual optical fibers and optical fiber cable using the same |
| JP2004354889A (ja) * | 2003-05-30 | 2004-12-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバテープ心線 |
| JP2008281823A (ja) * | 2007-05-11 | 2008-11-20 | Furukawa Electric Co Ltd:The | テープスロット型ケーブル |
| JP2010039020A (ja) * | 2008-08-01 | 2010-02-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | スロット型光ケーブル |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002162544A (ja) | 光ファイバテープ心線およびテープスロット型光ケーブル | |
| JPH08129122A (ja) | 光ファイバテープ | |
| JPH06201956A (ja) | 光ファイバケーブル | |
| JP2002341208A (ja) | 光ファイバテープ心線および光ファイバケーブル | |
| JPH0862466A (ja) | 超多心用ファイバテープ | |
| JP2008281823A (ja) | テープスロット型ケーブル | |
| JP2000241686A (ja) | テープ−スロット型光ケーブル | |
| JPH07318769A (ja) | 光ファイバテープ心線および該光ファイバテープ心線を用いた光ファイバケーブル | |
| JPH10206708A (ja) | 一体型多心テープ積層心線 | |
| JP2005321645A (ja) | テープ型光ファイバ心線 | |
| JP2004265780A (ja) | メタル光複合ケーブル | |
| JP3859463B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
| JP2000241685A (ja) | 光ケーブル | |
| JP3398034B2 (ja) | 光ファイバケーブル | |
| JPH08220392A (ja) | 光ファイバケーブル | |
| JP2791404B2 (ja) | 光ファイバケーブルの製造方法 | |
| JPH10123381A (ja) | スペーサ型光ファイバケーブル | |
| JPH09318855A (ja) | 光ファイバユニット | |
| JPS58211712A (ja) | 光フアイバテ−プ心線ユニツト | |
| JP2003131094A (ja) | 光ファイバユニット | |
| JPH11194244A (ja) | 光ファイバコードケーブル | |
| JPH11305086A (ja) | 光ファイバユニットおよびこれを用いた光ファイバケーブル | |
| JP2000171672A (ja) | 光ファイバケーブル | |
| JPH10206703A (ja) | 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル | |
| JPH1048487A (ja) | 光ファイバケーブル |