JPH10206703A - 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル

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JPH10206703A
JPH10206703A JP9007914A JP791497A JPH10206703A JP H10206703 A JPH10206703 A JP H10206703A JP 9007914 A JP9007914 A JP 9007914A JP 791497 A JP791497 A JP 791497A JP H10206703 A JPH10206703 A JP H10206703A
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JP
Japan
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optical fiber
coated
ribbon
modulus
young
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JP9007914A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Shinohara
俊行 篠原
Rika Yamaguchi
里香 山口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い機械的強度と剥離容易性とを兼ね備えた
光ファイバテープ心線を提供するとともに、光ファイバ
ケーブルとするために積層した際の最下層の光ファイバ
テープ心線の伝送損失の増加の無い光ファイバケーブル
を提供する。 【解決手段】 複数本の光ファイバ心線を整列してUV
硬化型樹脂で被覆してなる光ファイバテープ心線におい
て、前記光ファイバ心線を整列してなる平面を境にその
両側部分をヤング率の異なる第1及び第2のUV硬化型
樹脂で被覆した光ファイバテープ心線、並びに前記光フ
ァイバテープ心線1を、ヤング率の高い方のUV硬化型
樹脂で被覆された側がスロットロッドの溝の底面と対向
するように積層して前記溝内に収納した光ファイバケー
ブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バ心線を整列してUV硬化型樹脂で被覆してなる光ファ
イバテープ心線並びにこの光ファイバテープをスロット
ロッドの溝内に積層して収納してなる光ファイバケーブ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムに使用される光ファイバ
ケーブルを構成する光ファイバテープ心線は、図3に示
すように、ガラスやプラスチックからなる光ファイバ素
線100を、UV硬化型樹脂によるプライマリー層10
1並びにセカンダリー層102で被覆し、更に着色層1
03で被覆してなる光ファイバ心線を複数本(図の例で
は4本)並べ、更にUV硬化型樹脂104により一括被
覆した構成が一般的である。そして、この光ファイバテ
ープ心線を、図示は省略されるスロットロッドの溝内に
所定枚数積層して収納し、更にその外周を図示は省略さ
れる押え巻きテープやケーブルシース等で順次巻装して
光ファイバケーブルとされる。
【0003】このような光ファイバケーブルにおいて、
スロットロッドの溝底面に接する最下層の光ファイバテ
ープ心線は、溝底面との間の側圧、摩擦等により伝送損
失が大きくなることがある。しかも、近年光ファイバケ
ーブルの伝送量を高めるためにスロットロッドの溝当た
りに収納する光ファイバテープ心線の枚数を増やす、所
謂高密度化の要望が高く、それに伴い光ファイバテープ
心線を被覆するUV硬化型樹脂104の被覆厚が薄くな
る傾向にあり、上記したような最下層の光ファイバテー
プ心線の伝送損失は増大しやすくなっている。このよう
な問題を解決した技術として、特開平2−47613号
公報には、従来以上に高いヤング率のUV硬化型樹脂で
被覆した光ファイバテープ心線が記載されている。この
光ファイバテープ心線はヤング率の高い、即ち硬度の高
いUV硬化型樹脂で被覆されているために機械的強度が
高まり、スロットロッドの溝底面との間の側圧、摩擦等
に対する耐性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の光ファイバテープ心線は、光ファイバケーブル同士の
接続や分岐に際して、UV硬化型樹脂を剥離して再び個
々の光ファイバ心線に分けることが行われており、特開
平2−47613号公報に記載された光ファイバテープ
心線のようにヤング率の高いUV硬化型樹脂で被覆した
場合、この剥離作業が極めて困難となる。
【0005】本発明は上記の状況に鑑みてなされたもの
であり、高い機械的強度と剥離容易性とを兼ね備えた光
ファイバテープ心線を提供するとともに、光ファイバケ
ーブルとするために積層した際の最下層の光ファイバテ
ープ心線の伝送損失の増加の無い光ファイバケーブルを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明
の、複数本の光ファイバ心線を整列してUV硬化型樹脂
で被覆してなる光ファイバテープ心線において、前記光
ファイバ心線を整列してなる平面を境にその両側部分を
ヤング率の異なる第1及び第2のUV硬化型樹脂で被覆
したことを特徴とする光ファイバテープ心線、並びに前
記光ファイバテープ心線を、ヤング率の高い方のUV硬
化型樹脂で被覆された側がスロットロッドの溝の底面と
対向するように積層して前記溝内に収納したことを特徴
とする光ファイバケーブルによって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ファイバテープ
心線並びに光ファイバケーブルに関して図面に基づいて
説明する。先ず、光ファイバテープ心線について説明す
る。図1に断面図として示されるように、本発明の光フ
ァイバテープ心線1はガラスやプラスチックからなる光
ファイバ素線10を、UV硬化型樹脂によるプライマリ
ー層11並びにセカンダリー層12で被覆し、更に着色
層13で被覆してなる光ファイバ心線を複数本(図の例
では4本)並べ、更にこの光ファイバ心線を整列してな
る平面を境に、その両側部分(図では上下部分)をヤン
グ率の異なる第1及び第2のUV硬化型樹脂により被覆
した構成となっている。
【0008】ここで、第1のUV硬化型樹脂のヤング率
と第2のUV硬化型樹脂のヤング率は何方が大きくても
構わないが、便宜上、第1のUV硬化型樹脂のヤング率
の方が小さいものとして、また上層として符号14を付
し、一方第2のUV硬化型樹脂を下層として符号15を
付す。また、第1のUV硬化型樹脂14のヤング率と第
2のUV硬化型樹脂15のヤング率の値は、両者間で適
宜相対的に設定可能であるが、後述される光ファイバケ
ーブルとする際に積層した場合を考慮すると、第1のU
V硬化型樹脂14のヤング率は80〜90(kg/mm
2 ,23℃)であり、第2のUV硬化型樹脂15のヤン
グ率は110〜130(kg/mm2 ,23℃)である
ことが好ましい。尚、これらUV硬化型樹脂は、上記の
ヤング率の範囲を満足するものであれば、樹脂の種類や
組成、分子量等において特に制限されるものではなく、
また定法に従い上記のヤング率の範囲に調整したり、市
場から入手することもできる。更に、UV硬化型樹脂は
硬化時に透明であるが、本発明においては何れか一方、
例えばヤング率の大きな方の樹脂に着色を施して、識別
可能にすることが好ましい。この着色は、例えば樹脂に
適当な顔料を混入したり、光ファイバテープ心線とした
後に塗料を塗布することにより行うことができる。
【0009】上記のように、本発明の光ファイバテープ
心線1は、光ファイバ心線の上半分をヤング率の低い第
1のUV硬化型樹脂14により、また下半分をヤング率
の高い第2のUV硬化型樹脂15により被覆して、全体
としてテープ状に成形したものである。従って、上下層
を構成するUV硬化型樹脂にヤング率の差があるため、
その境界Bにおいて剥離が容易であり、機械的強度に優
れる高いヤング率部分を有しながらも剥離作業に支障を
来すことが無くなる。
【0010】尚、本発明の光ファイバテープ心線1は、
例えば所定本数の光ファイバ心線を整列した状態で連続
的に搬送し、この整列面を境界としてその両側に第1及
び第2のUV硬化型樹脂を同時に塗布し、全体を紫外線
を照射して硬化させることにより製造することができ
る。
【0011】また、上下層を構成するUV硬化型樹脂に
ヤング率の差があることは、光ファイバケーブルとした
際の光ファイバテープ心線を多数枚積層した場合にも有
利となる。図2は本発明の光ファイバケーブルの要部断
面図を示すものであるが、図示されるように、複数枚の
上記光ファイバテープ心線1は、ヤング率の高い第2の
UV硬化型樹脂15で被覆された面がスロットロッド2
0の溝21の底面22と対向するように積層した状態で
溝21内に収納されており、従来と同様に図示は省略さ
れる押さ巻きテープやケーブルシース等を順次巻装して
光ファイバケーブルとなる。
【0012】このような積層状態において、各光ファイ
バテープ心線1はその他の光ファイバテープ心線1の第
1のUV硬化型樹脂14からなる面上に載置される。こ
の第1のUV硬化型樹脂14はヤング率が低く、軟質で
あるため、緩衝材として機能し、各光ファイバテープ心
線1に加わる側圧(応力)を吸収して、伝送損失特性の
低下を防ぐことができる。また、各光ファイバテープ心
線1はその下層部分がヤング率の高い、硬質の第2のU
V硬化型樹脂15で形成されるため、最下層となった場
合でもスロットロッド20の溝底面22との側圧、摩擦
等による伝送損失の増加を抑えることができる。
【0013】本発明の光ファイバケーブルは、図1に示
した光ファイバテープ心線1を所定枚数積層してもよい
が、スロットロッド20の溝底面22に接する最下層と
なる光ファイバテープ心線のみを図1に示した光ファイ
バテープ心線1とし、その上方に従来の光ファイバテー
プ心線を積層することも可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の光フ
ァイバテープ心線は、光ファイバ心線の上下部分をヤン
グ率の異なる第1及び第2のUV硬化型樹脂で被覆した
構成であるため、両樹脂の境界において剥離が容易であ
り、機械的強度に優れる高いヤング率部分を有しながら
も剥離作業を容易に行うことができる。また、本発明の
光ファイバケーブルは、上記の光ファイバテープ心線を
ヤング率の高い第2のUV硬化型樹脂で被覆された側が
スロットロッドの溝底面と対向するように積層されてい
るため、各光ファイバテープ心線はヤング率の低い、軟
質の樹脂上に載置されることとなり、各光ファイバテー
プ心線に加わる側圧が緩和される。また、最下層の光フ
ァイバテープ心線もスロットロッドの溝底面との摩擦す
る部分がヤング率の高い、硬質の第2のUV硬化型樹脂
であるため、伝送損失の増加を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバテープ心線の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】本発明の光ファイバケーブルの一実施形態を示
す要部断面図である。
【図3】従来の光ファイバテープ心線を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 光ファイバテープ心線 10 光ファイバ素線 11 プライマリー層 12 セカンダリー層 13 着色層 14 第1のUV硬化型樹脂 15 第2のUV硬化型樹脂 20 スロットロッド 21 溝 22 溝底面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバ心線を整列してUV
    硬化型樹脂で被覆してなる光ファイバテープ心線におい
    て、前記光ファイバ心線を整列してなる平面を境にその
    両側部分をヤング率の異なる第1及び第2のUV硬化型
    樹脂で被覆したことを特徴とする光ファイバテープ心
    線。
  2. 【請求項2】 前記第1のUV硬化型樹脂のヤング率が
    80〜90(kg/mm2 ,23℃)であり、前記第2
    のUV硬化型樹脂のヤング率が110〜130(kg/
    mm2 ,23℃)であることを特徴とする請求項1記載
    の光ファイバテープ心線。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2のUV硬化型樹脂の一方
    は、着色が施されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の光ファイバテープ心線。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    光ファイバテープ心線を、ヤング率の高い方のUV硬化
    型樹脂で被覆された側がスロットロッドの溝の底面と対
    向するように所定枚数積層して前記溝内に収納したこと
    を特徴とする光ファイバケーブル。
JP9007914A 1997-01-20 1997-01-20 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル Pending JPH10206703A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000047133A (ko) * 1998-12-31 2000-07-25 강병호 광섬유리본
JP2016004259A (ja) * 2014-06-19 2016-01-12 デクセリアルズ株式会社 光学フィルム及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000047133A (ko) * 1998-12-31 2000-07-25 강병호 광섬유리본
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US11693156B2 (en) 2014-06-19 2023-07-04 Dexerials Corporation Optical body, film adhesive body, and method for manufacturing optical body

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