JP2000239247A - 芳香族アルデヒドからの芳香族ニトリルの製造方法 - Google Patents
芳香族アルデヒドからの芳香族ニトリルの製造方法Info
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- JP2000239247A JP2000239247A JP11043454A JP4345499A JP2000239247A JP 2000239247 A JP2000239247 A JP 2000239247A JP 11043454 A JP11043454 A JP 11043454A JP 4345499 A JP4345499 A JP 4345499A JP 2000239247 A JP2000239247 A JP 2000239247A
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- aromatic
- ammonia
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- catalyst
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】芳香族アルデヒドとアンモニアの反応を低温で
行い、使用するアンモニアの量を低減し、かつ芳香族ニ
トリルを高収率で得る方法を提供する。 【解決手段】芳香族アルデヒドとアンモニアを気相で触
媒層において混合しながら反応させる。
行い、使用するアンモニアの量を低減し、かつ芳香族ニ
トリルを高収率で得る方法を提供する。 【解決手段】芳香族アルデヒドとアンモニアを気相で触
媒層において混合しながら反応させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芳香族アルデヒドと
アンモニアから芳香族ニトリルを製造する方法に関す
る。
アンモニアから芳香族ニトリルを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族アルデヒドから芳香族ニト
リルを得る方法としては、ヒドロキシルアミン塩との反
応により芳香族ニトリル化合物を得る方法が知られてお
り、例えば特開平8−259511号には芳香族アルデ
ヒドとヒドロキシルアミン硫酸塩と無機硫酸塩の存在下
に反応させる方法が開示されている。しかし、この方法
では芳香族ニトリルは無機硫酸水素塩と無機硫酸塩との
混合物として得られるので、芳香族ニトリルの分離精製
が困難であり、また廃棄物として得られる無機硫酸水素
塩や無機硫酸塩の処理が必要である。
リルを得る方法としては、ヒドロキシルアミン塩との反
応により芳香族ニトリル化合物を得る方法が知られてお
り、例えば特開平8−259511号には芳香族アルデ
ヒドとヒドロキシルアミン硫酸塩と無機硫酸塩の存在下
に反応させる方法が開示されている。しかし、この方法
では芳香族ニトリルは無機硫酸水素塩と無機硫酸塩との
混合物として得られるので、芳香族ニトリルの分離精製
が困難であり、また廃棄物として得られる無機硫酸水素
塩や無機硫酸塩の処理が必要である。
【0003】一方、芳香族アルデヒドとアンモニアとの
反応により芳香族ニトリルを得る方法としては、芳香族
アルデヒドとアンモニアをニトロモリブデンの存在下に
反応させる方法が、独国特許19518398号に開示
されている。しかし、この方法では実質的に400℃と
いう高い温度で反応を行わなければならず、また、芳香
族アルデヒドに対して14〜50倍モルの量のアンモニ
アを使用するために、工業的規模での生産を行う場合に
は大過剰に使用したアンモニアの再使用するための手段
が必要となる。
反応により芳香族ニトリルを得る方法としては、芳香族
アルデヒドとアンモニアをニトロモリブデンの存在下に
反応させる方法が、独国特許19518398号に開示
されている。しかし、この方法では実質的に400℃と
いう高い温度で反応を行わなければならず、また、芳香
族アルデヒドに対して14〜50倍モルの量のアンモニ
アを使用するために、工業的規模での生産を行う場合に
は大過剰に使用したアンモニアの再使用するための手段
が必要となる。
【0004】また、銅と酸化アルミニウムからなる触媒
の存在下にベンズアルデヒドとアンモニアを反応させて
ベンゾニトリルを得る方法が、ザ・ジャーナル・オブ・
オルガニック・ケミストリー4号46巻 754〜757 頁(19
81年)に示されている。この方法では、300℃の温度
下で、ベンズアルデヒド1モルに対して20モルのアン
モニアを銅と酸化アルミニウムからなる触媒の存在下に
反応させることにより95% の収率でベンゾニトリルが
得られたことが示されているが、アンモニアを大過剰に
用いるために工業的規模での生産を行う場合には問題が
多い。
の存在下にベンズアルデヒドとアンモニアを反応させて
ベンゾニトリルを得る方法が、ザ・ジャーナル・オブ・
オルガニック・ケミストリー4号46巻 754〜757 頁(19
81年)に示されている。この方法では、300℃の温度
下で、ベンズアルデヒド1モルに対して20モルのアン
モニアを銅と酸化アルミニウムからなる触媒の存在下に
反応させることにより95% の収率でベンゾニトリルが
得られたことが示されているが、アンモニアを大過剰に
用いるために工業的規模での生産を行う場合には問題が
多い。
【0005】本発明者らは、芳香族アルデヒドに対して
使用するアンモニアの量を低減し、工業的に有意義な新
規な芳香族ニトリルの合成法を確立することを目的とし
て、上記方法を参考にして、4−フェニルベンズアルデ
ヒド1モルに対してアンモニアを5.7倍モル用いて4
−フェニルベンゾニトリルを合成しようと試みた。とこ
ろが4−フェニルベンゾニトリルは78% の収率でしか
得られなかった。すなわち従来技術では、芳香族アルデ
ヒドとアンモニアを工業的に有利な条件下で、反応させ
ることにより芳香族ニトリルを90%を超える高い収率
で製造することは不可能である。
使用するアンモニアの量を低減し、工業的に有意義な新
規な芳香族ニトリルの合成法を確立することを目的とし
て、上記方法を参考にして、4−フェニルベンズアルデ
ヒド1モルに対してアンモニアを5.7倍モル用いて4
−フェニルベンゾニトリルを合成しようと試みた。とこ
ろが4−フェニルベンゾニトリルは78% の収率でしか
得られなかった。すなわち従来技術では、芳香族アルデ
ヒドとアンモニアを工業的に有利な条件下で、反応させ
ることにより芳香族ニトリルを90%を超える高い収率
で製造することは不可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の如く芳香族アル
デヒドとアンモニアとの反応により芳香族ニトリルを得
る従来技術の方法では、400℃以上の高温で反応を行
うためめ、またアンモニアを大過剰に用いるために工業
的に不利であり、また芳香族ニトリルを高い収率で得る
ことができない。本発明の目的は、芳香族アルデヒドと
アンモニアの反応を低温で行い、使用するアンモニアの
量を低減し、なおかつ芳香族ニトリルを高収率で得る方
法を提供することにある。
デヒドとアンモニアとの反応により芳香族ニトリルを得
る従来技術の方法では、400℃以上の高温で反応を行
うためめ、またアンモニアを大過剰に用いるために工業
的に不利であり、また芳香族ニトリルを高い収率で得る
ことができない。本発明の目的は、芳香族アルデヒドと
アンモニアの反応を低温で行い、使用するアンモニアの
量を低減し、なおかつ芳香族ニトリルを高収率で得る方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本研究者らは、上記の実
験で4−フェニルベンズアルデヒドから4−フェニルベ
ンゾニトリルは78% の収率でしか得られない原因につ
いて鋭意検討を重ねた結果、芳香族アルデヒドとアンモ
ニアは加熱条件下では無触媒でも反応を起こし、高沸点
化合物が生成するために収率が低下することが分かり、
触媒層で気相状態において芳香族アルデヒドとアンモニ
アを混合することにより使用するアンモニアの量を低減
させ、且つ高沸点化合物の生成を大幅に抑制し、芳香族
ニトリルの収率を大幅に向上させることができることを
見出し、本発明に到達した。即ち本発明は、芳香族アル
デヒドとアンモニアを気相で触媒層において混合しなが
ら反応させることを特徴とする芳香族ニトリルの製造方
法である。
験で4−フェニルベンズアルデヒドから4−フェニルベ
ンゾニトリルは78% の収率でしか得られない原因につ
いて鋭意検討を重ねた結果、芳香族アルデヒドとアンモ
ニアは加熱条件下では無触媒でも反応を起こし、高沸点
化合物が生成するために収率が低下することが分かり、
触媒層で気相状態において芳香族アルデヒドとアンモニ
アを混合することにより使用するアンモニアの量を低減
させ、且つ高沸点化合物の生成を大幅に抑制し、芳香族
ニトリルの収率を大幅に向上させることができることを
見出し、本発明に到達した。即ち本発明は、芳香族アル
デヒドとアンモニアを気相で触媒層において混合しなが
ら反応させることを特徴とする芳香族ニトリルの製造方
法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で原料に用いられる芳香族
アルデヒドは次の(I)式で示される。
アルデヒドは次の(I)式で示される。
【化1】 上式で、Rはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等のアルキ
ル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基、水素また
は塩素等のハロゲンである。m及びnは置換基の数を表
す1〜5の整数であり、m+n≦6である。芳香族アル
デヒドの具体例としてはベンズアルデヒド、o−,m
−,p−のトルアルデヒド、エチルベンズアルデヒド、
イソプロピルベンズアルデヒド、イソブチルベンズアル
デヒド、2,6−ジメチルベンズアルデヒド、2,4,
5−トリメチルベンズアルデヒド、4−フェニルベンズ
アルデヒド、(4−メチルフェニル)ベンズアルデヒド
などが挙げられる。
ソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等のアルキ
ル基、フェニル基、アルキル置換フェニル基、水素また
は塩素等のハロゲンである。m及びnは置換基の数を表
す1〜5の整数であり、m+n≦6である。芳香族アル
デヒドの具体例としてはベンズアルデヒド、o−,m
−,p−のトルアルデヒド、エチルベンズアルデヒド、
イソプロピルベンズアルデヒド、イソブチルベンズアル
デヒド、2,6−ジメチルベンズアルデヒド、2,4,
5−トリメチルベンズアルデヒド、4−フェニルベンズ
アルデヒド、(4−メチルフェニル)ベンズアルデヒド
などが挙げられる。
【0009】本発明で他の原料に用いられるアンモニア
は工業的に入手可能なものであれば特に制限されない。
原料の芳香族アルデヒドに対するアンモニアの量は 1〜
12倍モル、好ましくは 1〜8倍モルである。本発明の芳
香族アルデヒドとアンモニアの反応に用いられる触媒に
は、銅と固体酸からなるものが好ましい。固体酸の種類
には特に制限はないが、工業的に入手しやすい物として
は例えばY型ゼオライト、モルデナイトやZSM−5な
どのゼオライト類やシリカアルミナ、アルミナなどが挙
げられる。銅と固体酸からなる触媒の製造方法は特に制
限されず、含浸法、共沈法、混練法など一般的な方法に
より製造された触媒が用いられる。なお、銅と固体酸以
外の第三成分が含まれていてもよい。
は工業的に入手可能なものであれば特に制限されない。
原料の芳香族アルデヒドに対するアンモニアの量は 1〜
12倍モル、好ましくは 1〜8倍モルである。本発明の芳
香族アルデヒドとアンモニアの反応に用いられる触媒に
は、銅と固体酸からなるものが好ましい。固体酸の種類
には特に制限はないが、工業的に入手しやすい物として
は例えばY型ゼオライト、モルデナイトやZSM−5な
どのゼオライト類やシリカアルミナ、アルミナなどが挙
げられる。銅と固体酸からなる触媒の製造方法は特に制
限されず、含浸法、共沈法、混練法など一般的な方法に
より製造された触媒が用いられる。なお、銅と固体酸以
外の第三成分が含まれていてもよい。
【0010】本発明を実施するに際しての反応形式には
特に制限が無く、回分式、流通式のいずれの方法も採用
できるが、工業的には流通式が望ましい。また、流通式
においても、固定床、移動床、流動床などの反応方式が
あり、いずれも採用できるが、固定床流通式が一般的で
ある。本発明の特徴は原料の芳香族アルデヒドとアンモ
ニアを無触媒では混合せずに触媒存在下に供給し混合す
ることである。芳香族アルデヒドやアンモニアの触媒層
への供給方法については特に制限されないが、一旦ガス
状にして供給する方法が好ましい。また、この時に溶媒
や不活性ガスにより希釈して供給する方法も採用でき
る。
特に制限が無く、回分式、流通式のいずれの方法も採用
できるが、工業的には流通式が望ましい。また、流通式
においても、固定床、移動床、流動床などの反応方式が
あり、いずれも採用できるが、固定床流通式が一般的で
ある。本発明の特徴は原料の芳香族アルデヒドとアンモ
ニアを無触媒では混合せずに触媒存在下に供給し混合す
ることである。芳香族アルデヒドやアンモニアの触媒層
への供給方法については特に制限されないが、一旦ガス
状にして供給する方法が好ましい。また、この時に溶媒
や不活性ガスにより希釈して供給する方法も採用でき
る。
【0011】本発明の芳香族アルデヒドとアンモニアの
反応温度は100〜400℃であり、好ましくは200
〜340℃である。これより低い温度では目的物の収率
が低下する。また、これより高い温度は副反応により目
的物の収率が低下するので好ましくない。流通法により
実施する場合のWHSV (触媒単位重量、1 時間あたりの芳
香族アルデヒドの供給重量) は0.05〜5、好ましく
は0.1〜2、さらに好ましくは0.2〜1である。WH
SVが小さすぎると反応器が大きくなるので経済的でな
い。WHSVが大きすぎると反応率が低下するので、未反応
原料と分離するためのコストが大きくなる。以下の実施
例、比較例に示すように、本発明によって、芳香族アル
デヒドとアンモニアを触媒層で混合することにより、目
的生成物のニトリル化合物が高収率で得られる。
反応温度は100〜400℃であり、好ましくは200
〜340℃である。これより低い温度では目的物の収率
が低下する。また、これより高い温度は副反応により目
的物の収率が低下するので好ましくない。流通法により
実施する場合のWHSV (触媒単位重量、1 時間あたりの芳
香族アルデヒドの供給重量) は0.05〜5、好ましく
は0.1〜2、さらに好ましくは0.2〜1である。WH
SVが小さすぎると反応器が大きくなるので経済的でな
い。WHSVが大きすぎると反応率が低下するので、未反応
原料と分離するためのコストが大きくなる。以下の実施
例、比較例に示すように、本発明によって、芳香族アル
デヒドとアンモニアを触媒層で混合することにより、目
的生成物のニトリル化合物が高収率で得られる。
【0012】
【実施例】次に実施例に基づいて本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例により制限されるもので
はない。なお、各実施例および比較例の結果を示す表1
において、4-PBALは4-フェニルベンズアルデヒド、4-MB
ALは4-メチルベンズアルデヒド、4-PBN は4-PBALより得
られた4-フェニルベンゾニトリル、4-MBN は4-MBALより
得られた4-メチルベンゾニトリルを示す。
するが、本発明は以下の実施例により制限されるもので
はない。なお、各実施例および比較例の結果を示す表1
において、4-PBALは4-フェニルベンズアルデヒド、4-MB
ALは4-メチルベンズアルデヒド、4-PBN は4-PBALより得
られた4-フェニルベンゾニトリル、4-MBN は4-MBALより
得られた4-メチルベンゾニトリルを示す。
【0013】実施例1 酢酸銅5水和物(和光純薬製)をフラスコに取り、10
0mlの純水を加え、3.5g の濃硝酸(関東化学製)
を加え、酢酸銅を完全に溶解させた。次に直径8〜16
メッシュのアルミナ球(水沢化学製)30g を加え、4
0℃で減圧乾燥した。110 ℃で乾燥後、空気中500℃
で17時間焼成し、触媒とした。この触媒10mlを内
径14.7mmの石英製反応管に充填し、窒素で充分置
換した後、一旦200℃に昇温し、同温度に保った。こ
こで水素5% 、窒素95% の混合物を用いて還元した。
窒素で反応管内を充分に置換した後、所定温度に昇温
し、同温度に保ち、常圧下、反応管上部よりアンモニア
を供給し、触媒層内に4-フェニルベンズアルデヒドを1
0重量%含むベンゼン溶液を供給して反応を行った。反
応管下部より取り出した反応生成液は凝縮後その組成を
ガスクロマトグラフィーにより分析し、反応成績(収
率)を算出した。反応条件および結果を表1に示す。
0mlの純水を加え、3.5g の濃硝酸(関東化学製)
を加え、酢酸銅を完全に溶解させた。次に直径8〜16
メッシュのアルミナ球(水沢化学製)30g を加え、4
0℃で減圧乾燥した。110 ℃で乾燥後、空気中500℃
で17時間焼成し、触媒とした。この触媒10mlを内
径14.7mmの石英製反応管に充填し、窒素で充分置
換した後、一旦200℃に昇温し、同温度に保った。こ
こで水素5% 、窒素95% の混合物を用いて還元した。
窒素で反応管内を充分に置換した後、所定温度に昇温
し、同温度に保ち、常圧下、反応管上部よりアンモニア
を供給し、触媒層内に4-フェニルベンズアルデヒドを1
0重量%含むベンゼン溶液を供給して反応を行った。反
応管下部より取り出した反応生成液は凝縮後その組成を
ガスクロマトグラフィーにより分析し、反応成績(収
率)を算出した。反応条件および結果を表1に示す。
【0014】実施例2 アルミナに替えてシリカ(富士シリシア製)を用いた以
外は実施例1と同様に触媒を調製し、4-メチルベンズア
ルデヒドを用いて実施例1と同様に反応を行った。反応
条件および結果を表1に示す。
外は実施例1と同様に触媒を調製し、4-メチルベンズア
ルデヒドを用いて実施例1と同様に反応を行った。反応
条件および結果を表1に示す。
【0015】実施例3 アルミナに替えてZSM−5(モービル製)を用いた以
外は実施例1と同様に触媒を調製し、4-メチルベンズア
ルデヒドを用いて実施例1と同様に反応を行った。反応
条件および結果を表1に示す。
外は実施例1と同様に触媒を調製し、4-メチルベンズア
ルデヒドを用いて実施例1と同様に反応を行った。反応
条件および結果を表1に示す。
【0016】実施例4〜5 反応管上部より4-フェニルベンズアルデヒドを10重量
%含むベンゼン溶液と窒素を供給し、触媒層内にアンモ
ニアを供給した以外は実施例1と同様に反応を行った。
反応条件および結果を表1に示す。
%含むベンゼン溶液と窒素を供給し、触媒層内にアンモ
ニアを供給した以外は実施例1と同様に反応を行った。
反応条件および結果を表1に示す。
【0017】比較例1 反応管上部より4-フェニルベンズアルデヒドを10重量
%含むベンゼン溶液と窒素およびアンモニアを供給した
以外は実施例1と同様に反応を行った。反応条件および
結果を表1に示す。
%含むベンゼン溶液と窒素およびアンモニアを供給した
以外は実施例1と同様に反応を行った。反応条件および
結果を表1に示す。
【0018】
【表1】 芳香族 温度 アルデヒド:NH3 WHSV 芳香族 収率 アルデヒド (℃) (モル比) (h-1) ニトリル (%) 実施例1 4-PBAL 314 1:10.3 0.4 4-PBN 85 実施例2 4-MBAL 280 1:8.6 1.0 4-MBN 85 実施例3 4-MBAL 285 1:8.6 0.7 4-MBN 95 実施例4 4-PBAL 332 1:5.9 0.3 4-PBN 98実施例5 4-PBAL 330 1:2.7 0.3 4-PBN 91 比較例1 4-PBAL 307 1:5.7 0.6 4-PBN 78
【0019】
【発明の効果】本発明により、芳香族アルデヒドとアン
モニアを気相で反応させる際に、触媒層において混合し
ながら反応させることにより、芳香族アルデヒドに対す
るアンモニアの比率を低減させ、反応温度を下げること
ができ、また高沸点化合物の生成を大幅に抑制し、芳香
族ニトリルの収率を大幅に向上させることができる。従
って本発明により、芳香族アルデヒドから芳香族ニトリ
ルが工業的に有利に得られるようになり、本発明の工業
的意義は大きい。
モニアを気相で反応させる際に、触媒層において混合し
ながら反応させることにより、芳香族アルデヒドに対す
るアンモニアの比率を低減させ、反応温度を下げること
ができ、また高沸点化合物の生成を大幅に抑制し、芳香
族ニトリルの収率を大幅に向上させることができる。従
って本発明により、芳香族アルデヒドから芳香族ニトリ
ルが工業的に有利に得られるようになり、本発明の工業
的意義は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC54 BA05 BA09 BA30 BA68 BC13 BC31 BE14 QN18 4H039 CA70 CD40 CE30
Claims (4)
- 【請求項1】芳香族アルデヒドとアンモニアを気相で触
媒層において混合しながら反応させることを特徴とする
芳香族ニトリルの製造方法。 - 【請求項2】芳香族アルデヒド1モルに対し、1〜12モ
ルのアンモニアを混合する請求項1に記載の芳香族ニト
リルの製造方法。 - 【請求項3】銅及び固体酸を含有する触媒を用いる請求
項1に記載の芳香族ニトリルの製造方法。 - 【請求項4】固体酸が酸化アルミニウムである請求項3
に記載の芳香族ニトリルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043454A JP2000239247A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 芳香族アルデヒドからの芳香族ニトリルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043454A JP2000239247A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 芳香族アルデヒドからの芳香族ニトリルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239247A true JP2000239247A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12664162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11043454A Pending JP2000239247A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 芳香族アルデヒドからの芳香族ニトリルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000239247A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005126416A (ja) * | 2003-09-29 | 2005-05-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | アルキル及び/又はシクロアルキル置換環式ニトリルの製造方法 |
KR101031141B1 (ko) | 2002-10-21 | 2011-04-27 | 이하라케미칼 고교가부시키가이샤 | 방향족 니트릴 화합물의 제조 방법 |
CN113457708A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-10-01 | 常州大学 | CoN@C多孔材料及其制备方法以及在芳香族腈类化合物的合成中的应用 |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP11043454A patent/JP2000239247A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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