JP2003320260A - ε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法およびε−カプロラクタムの製造方法 - Google Patents
ε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法およびε−カプロラクタムの製造方法Info
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Abstract
マン転位反応させる際に使用した触媒から、優れた活性
を有する再生触媒を得ること。 【解決手段】 シクロヘキサノンオキシムを気相にてベ
ックマン転位反応させる際に使用した固体触媒を、4級
アンモニウム化合物および低級アルキルアミン類から選
ばれる少なくとも1種とアンモニアとを含む水溶液と接
触させる。かかる方法でε−カプロラクタム製造用触媒
を再生、再使用することにより、ε−カプロラクタムを
長期間に渡り高収率で製造することができる。
Description
オキシムを気相にてベックマン転位反応させる際に用い
るε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法に関するも
のである。また本発明は、シクロヘキサノンオキシムを
気相にてベックマン転位反応させることによるε−カプ
ロラクタムの製造方法に関するものである。
1つとして、シクロヘキサノンオキシムを固体触媒の存
在下に気相にてベックマン転位反応させる方法が提案さ
れている(例えば、特許文献1、2参照)。この反応で
は、反応時間の経過とともに、触媒表面上での炭素質物
質の析出や触媒の熱劣化等により、触媒の活性が徐々に
低下することが問題となることがある。このような問題
を解決するための方法の1つとして、例えば、特開平5
−9180号公報(特許文献3)には、上記反応に使用
して活性が低下した触媒をアンモニアと接触させること
により、触媒を再生する方法が提案されている。
従来法よりさらに優れた活性の再生触媒を得ることがで
きるε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法を提供す
ることにある。また本発明のもう1つの目的は、こうし
て再生したε−カプロラクタム製造用触媒を用いて、ε
−カプロラクタムを長期間に渡り高収率で製造しうる方
法を提供することにある。
を行った結果、上記反応に使用した触媒を、特定の2種
の成分を含む水溶液と接触させることにより、上記目的
を達成できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
シムを気相にてベックマン転位反応させる際に使用した
固体触媒を、4級アンモニウム化合物および低級アルキ
ルアミン類から選ばれる少なくとも1種とアンモニアと
を含む水溶液と接触させることにより、ε−カプロラク
タム製造用触媒を再生する方法に係るものである。また
本発明は、こうして再生した触媒の存在下に、シクロヘ
キサノンを気相にてベックマン転位反応させることによ
り、ε−カプロラクタムを製造する方法に係るものであ
る。
本発明が再生の対象とする触媒は、シクロヘキサノンオ
キシムを気相にてベックマン転位反応させる際に用いる
ε−カプロラクタム製造用の固体触媒である。このよう
な固体触媒としては、従来、例えばゼオライトやシリカ
−アルミナ等、種々のものが提案されているが、中でも
ゼオライトが好ましく、さらに好ましくはペンタシル型
ゼオライト、特に好ましくはMFIゼオライトである。
的にケイ素と酸素から構成される結晶性シリカであって
もよいし、骨格を構成する元素としてさらに他の元素を
含む結晶性メタロシリケート等であってもよい。メタロ
シリケート等の場合、ケイ素および酸素以外に存在しう
る元素としては、例えば、Be、B、Al、Ti、V、
Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Z
r、Nb、Sb、La、Hf、Bi等が挙げられ、必要
に応じてそれらの2種以上が含まれていてもよい。ま
た、これら元素に対するケイ素の原子比は、好ましくは
5以上であり、さらに好ましくは500以上である。
物、4級アンモニウム化合物、水および必要に応じて金
属化合物等を原料として水熱合成に付し、得られた結晶
を乾燥、焼成した後、アンモニアやアンモニウム塩で接
触処理し、次いで乾燥することにより、好適に調製する
ことができる。
01〜5mmであるのが好ましく、0.02〜3mmで
あるのがさらに好ましい。また上記固体触媒は、例え
ば、実質的に触媒成分のみからなる成形体であってもよ
いし、触媒成分を担体に担持したものであってもよい。
キシムを気相にてベックマン転位反応させる際の条件と
しては、反応温度が通常250〜500℃、好ましくは
300〜450℃であり、反応圧力が通常0.005〜
0.5MPa、好ましくは0.005〜0.2MPaで
ある。この反応は、固定床式で行ってもよいし、流動床
式で行ってもよく、原料のシクロヘキサノンオキシムの
供給速度は、触媒1kgあたりの供給速度(kg/
h)、すなわち空間速度WHSV(h-1)として、通常
0.1〜20h-1、好ましくは0.2〜10h-1であ
る。
の転化率やε−カプロラクタムの選択率を向上させる観
点から、アルコールを共存させるのが好ましい。該アル
コールとしては、通常炭素数1〜8、好ましくは炭素数
1〜6のものが用いられ、例えば、メタノール、エタノ
ール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタ
ノール、1−メチル−1−プロパノール、2−メチル−
1−プロパノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノー
ル等が挙げられ、必要に応じてそれらの2種以上を用い
ることもできる。中でもメタノール、エタノールが好ま
しい。該アルコールの使用量は、シクロヘキサノンオキ
シム100重量部に対して、通常10〜2000重量
部、好ましくは20〜1000重量部である。
く、この場合、水の使用量は、シクロヘキサノンオキシ
ム1モルに対して2.5モル以下であるのが好ましい。
さらに上記反応には、不活性ガスを共存させてもよく、
該不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン、二酸
化炭素等が挙げられる。
ガス雰囲気下に焼成する操作と組み合わせて実施しても
よく、この触媒焼成処理により、触媒上に析出した炭素
質物質を燃焼除去することができ、シクロヘキサノンオ
キシムの転化率やε−カプロラクタムの選択率の持続性
を高めることができる。例えば、反応を固定床式で行う
場合には、固体触媒を充填した固定床式反応器に、シク
ロヘキサノンオキシムを必要に応じてアルコール、水、
不活性ガス等と共に供給して反応を行った後、シクロヘ
キサノンオキシムの供給を止め、次いで、酸素含有ガス
を供給して焼成を行い、さらに、これら反応および焼成
を繰り返す処方が、好適に採用される。また、反応を流
動床式で行う場合には、固体触媒が流動した流動床式反
応器に、シクロヘキサノンオキシムを必要に応じてアル
コール、水、不活性ガス等と共に供給して反応を行いな
がら、該反応器から固体触媒を連続的または断続的に抜
き出し、焼成器で焼成してから再び反応器に戻す処方
が、好適に採用される。
固体触媒の存在下に気相にてベックマン転位反応させる
場合、通常、反応時間の経過とともに、固体触媒上に炭
素質物質が析出することや、固体触媒が熱劣化すること
等により、固体触媒の活性が徐々に低下する、すなわち
シクロヘキサノンオキシムの転化率が徐々に低下する。
そこで、本発明においては、上記ベックマン転位反応に
使用した固体触媒を、4級アンモニウム化合物および低
級アルキルアミン類から選ばれる少なくとも1種とアン
モニアとを含む水溶液と接触させることにより、再生処
理を行う。このような処理により、固体触媒の活性を回
復させることができ、上記ベックマン転位反応に使用す
る前の所謂新触媒と同等以上の活性を有する再生触媒を
得ることができる。
えば、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモ
ニウム、n−プロピルトリメチルアンモニウム、テトラ
−n−プロピルアンモニウム、テトラ−n−ブチルアン
モニウム、4,4’−トリメチレンビス(ジメチルピペ
リジウム)、ベンジルトリメチルアンモニウム、ジベン
ジルジメチルアンモニウム、1,1’−ブチレンビス
(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]オク
タン)、トリメチルアダマンチルアンモニウムのような
各種4級アンモニウムの水酸化物やハロゲン化物等が挙
げられ、必要に応じてそれらの2種以上を用いることも
できる。中でも、テトラ−n−プロピルアンモニウム化
合物が好ましく、さらに好ましくは水酸化テトラ−n−
プロピルアンモニウムや臭化テトラ−n−プロピルアン
モニウムである。
アルキルアミン類であってもよく、ジアルキルアミン類
であってもよく、トリアルキルアミン類であってもよ
く、必要に応じてそれらの2種以上を用いることもでき
る。通常、下記一般式(1) NR1R2R3 (1) (式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立して水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、R1、R2お
よびR3が同時に水素原子であることはない。)で示さ
れる化合物が好適に用いられる。
アミン類の具体例としては、モノメチルアミン、モノエ
チルアミン、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、
ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、
ジブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン等が挙げら
れる。中でもトリプロピルアミンが好ましい。
たは低級アルキルアミン類とアンモニアとを含む水溶液
は、通常pHが9以上であり、好ましくはpHが10〜
13である。また、該水溶液中、アンモニアの濃度は、
通常2〜30重量%、好ましくは5〜25重量%であ
り、4級アンモニウム化合物および/または低級アルキ
ルアミン類の含有量は、アンモニア1モルに対して、通
常0.000001〜1モル、好ましくは0.0000
1〜0.1モル、さらに好ましくは0.00001〜
0.01モルである。
ウム塩等の他の成分を含有させてもよい。このアンモニ
ウム塩としては、例えば、硝酸アンモニウム、塩化アン
モニウム、硫酸アンモニウム等が挙げられ、中でも硝酸
アンモニウムが好ましい。上記水溶液にアンモニウム塩
を含有させる場合、その含有量は、アンモニア1モルに
対して、通常0.001〜1モル、好ましくは0.01
〜0.1モルである。
回分式で行ってもよいし、連続式で行ってもよく、例え
ば、攪拌槽中で固体触媒を上記水溶液に浸漬して攪拌し
てもよいし、固体触媒を充填した管状容器に上記水溶液
を流通させてもよい。接触処理の温度は、通常50〜2
50℃、好ましくは50〜200℃、さらに好ましくは
60〜150℃であり、接触処理の時間は通常0.1〜
10時間である。また上記水溶液の使用量は、固体触媒
100重量部に対して通常100〜5000重量部であ
る。接触処理後の固体触媒は、必要に応じて水洗、乾燥
等の処理に供される。
に応じて複数回行ってもよい。また、この接触処理は、
必要に応じて、例えば前記特開平5−9180号公報
(特許文献3)等に開示された公知の接触処理法と組み
合わせて行ってもよい。
かじめ空気等の酸素含有ガス雰囲気下に焼成しておくの
が好ましく、この焼成処理により、触媒上に析出した炭
素質物質を燃焼除去しておくことができる。なお、この
焼成は、例えば特開平3−207454号公報に提案さ
れた方法のように、アルコールを共存させて行ってもよ
い。
述のシクロヘキサノンオキシムの気相でのベックマン転
位反応に再使用することができ、このように触媒を再
生、再使用することにより、ε−カプロラクタムを長期
間に渡り高収率で製造することができる。
焼成処理と組み合わせて実施する場合には、この焼成処
理後の触媒に、上記接触処理を施すのが好ましい。例え
ば、前述のように、固体触媒が充填された固定床式反応
器に、原料ガスの供給による反応および酸素含有ガスの
供給による焼成を繰り返して行う場合は、焼成後、毎回
または数回おきに、触媒を上記接触処理に供せばよく、
この際、触媒を反応器に充填したままで上記接触処理を
行ってもよいし、触媒を一旦反応器から抜き出し、上記
接触処理後、再び反応器に充填してもよい。また、前述
のように、流動床式反応器と焼成器の間で触媒を循環さ
せつつ反応を行う場合は、焼成器から触媒を抜き出し、
上記接触処理に供せばよく、接触処理後の触媒は、再び
焼成器に戻してもよいし、反応器に導入してもよい。
れた反応混合物の後処理操作としては、公知の方法を適
宜採用することができ、例えば、反応生成ガスを冷却し
て凝縮させた後、抽出、蒸留、晶析等の操作を行うこと
により、ε−カプロラクタムを分離することができる。
れらに限定されるものではない。なお、空間速度WHS
V(h-1)は、シクロヘキサノンオキシムの供給速度
(g/h)を触媒重量(g)で除することにより算出し
た。また、シクロヘキサノンオキシムおよびε−カプロ
ラクタムの分析はガスクロマトグラフィーにより行い、
シクロヘキサノンオキシムの転化率およびε−カプロラ
クタムの選択率は、供給したシクロヘキサノンオキシム
のモル数をX、未反応のシクロヘキサノンオキシムのモ
ル数をY、生成したε−カプロラクタムのモル数をZと
して、それぞれ以下の式により算出した。 シクロヘキサノンオキシムの転化率(%)=[(X−
Y)/X]×100 ε−カプロラクタムの選択率(%)=[Z/(X−
Y)]×100
取得 結晶性シリカからなるMFIゼオライトを主成分とする
粒径0.3mm以下の粒子を触媒として用い、この触媒
を流動させた流動床式反応器に、気化させたシクロヘキ
サノンオキシム、気化させたメタノールおよび窒素ガス
を供給しながら、反応生成ガスを抜き出すことにより、
380℃にて3ヶ月、反応を行った。この間、シクロヘ
キサノンオキシムの空間速度WHSVは2h-1とし、メ
タノールの供給割合はシクロヘキサノンオキシム1kg
に対し1.8kg、窒素ガスの供給割合はシクロヘキサ
ノンオキシム1kgに対して0.3m3とした。またこ
の間、反応器内から触媒の一部を抜き出し、焼成器に導
入して、空気流通下、500℃、滞留時間20時間で焼
成した後、再び反応器に導入することにより、触媒を反
応器と焼成器の間で循環させた。得られた劣化触媒を以
下の例で使用した。
製反応管中に充填して触媒層を形成させ、窒素4.2L
/hの流通下、350℃にて1時間予熱処理した。次い
で、窒素4.2L/hの流通下、触媒層の温度を340
℃に下げた後、気化させたシクロヘキサノンオキシム/
メタノール=1/1.8(重量比)の混合物を8.4g
/h(シクロヘキサノンオキシムのWHSV=8h-1)
の供給速度で反応管に供給し、20.25時間反応を行
った。反応開始後0〜0.25時間、5〜5.25時
間、13〜13.25時間、20〜20.25時間の各
間、反応ガスを捕集し、ガスクロマトグラフィーで分析
して求めたシクロヘキサノンオキシムの転化率およびε
−カプロラクタムの選択率を表1に示す。
レーブに入れ、この中に、7.5重量%の硝酸アンモニ
ウム水溶液110g、25重量%のアンモニア水溶液1
68gおよび臭化テトラ−n−プロピルアンモニウム
1.91gの混合液(pH=11.5)を加えて、90
℃にて1時間攪拌した。この混合物を濾過し、濾残の固
体を水洗、乾燥し、再生触媒を得た。
の石英ガラス製反応管中に充填して触媒層を形成させ、
窒素4.2L/hの流通下、350℃にて1時間予熱処
理した。次いで、窒素4.2L/hの流通下、触媒層の
温度を340℃に下げた後、気化させたシクロヘキサノ
ンオキシム/メタノール=1/1.8(重量比)の混合
物を8.4g/h(シクロヘキサノンオキシムのWHS
V=8h-1)の供給速度で反応管に供給し、10.25
時間反応を行った。
合物の供給を停止し、窒素を空気に切り替え、空気5L
/hの流通下、触媒層の温度を340℃から410℃に
昇温した後、410℃にて20時間焼成処理した。その
後、空気を窒素に切り替え、窒素4.2L/hの流通
下、触媒層の温度を340℃に調整した。
9回繰返し、合計10回の反応を行った。初回、2回
目、10回目の各反応において、反応開始後10〜1
0.25時間の間、反応ガスを捕集し、ガスクロマトグ
ラフィーで分析して求めたシクロヘキサノンオキシムの
転化率およびε−カプロラクタムの選択率を表2に示
す。
レーブに入れ、この中に、7.5重量%の硝酸アンモニ
ウム水溶液110g、25重量%のアンモニア水溶液1
68gおよびトリ−n−プロピルアミン0.10gの混
合液(pH=11.5)を加えて、90℃にて1時間攪
拌した。この混合物を濾過し、濾残の固体を水洗、乾燥
し、再生触媒を得た。この再生触媒を用いて、実施例1
と同様に、反応から焼成の一連の操作を繰返して行い、
合計10回の反応を行った。結果を表2に示す。
レーブに入れ、この中に、7.5重量%の硝酸アンモニ
ウム水溶液110gおよび25重量%のアンモニア水溶
液168gの混合液(pH=11.5)を加えて、90
℃にて1時間攪拌した。この混合物を濾過し、濾残の固
体を水洗、乾燥し、再生触媒を得た。この再生触媒を用
いて、実施例1と同様に、反応から焼成の一連の操作を
繰返して行い、合計10回の反応を行った。結果を表2
に示す。
シリカからなるMFIゼオライトを主成分とする粒径
0.3mm以下の粒子であって、未使用のものを触媒と
して用いて、実施例1と同様に、反応から焼成の一連の
操作を繰返して行い、合計10回の反応を行った。結果
を表2に示す。
ε−カプロラクタム製造用触媒から、優れた活性を有す
る再生触媒を得ることができる。そして、かかる方法で
ε−カプロラクタム製造用触媒を再生、再使用すること
により、ε−カプロラクタムを長期間に渡り高収率で製
造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】シクロヘキサノンオキシムを気相にてベッ
クマン転位反応させる際に使用した固体触媒を、4級ア
ンモニウム化合物および低級アルキルアミン類から選ば
れる少なくとも1種とアンモニアとを含む水溶液と接触
させることを特徴とするε−カプロラクタム製造用触媒
の再生方法。 - 【請求項2】シクロヘキサノンオキシムを気相にてベッ
クマン転位反応させる際に使用した固体触媒を、4級ア
ンモニウム化合物および低級アルキルアミン類から選ば
れる少なくとも1種とアンモニアとを含む水溶液と接触
させて再生し、得られた再生触媒の存在下に、シクロヘ
キサノンを気相にてベックマン転位反応させることを特
徴とするε−カプロラクタムの製造方法。
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