JP3221024B2 - ε−カプロラクタムの製造方法及びε−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法 - Google Patents
ε−カプロラクタムの製造方法及びε−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法Info
- Publication number
- JP3221024B2 JP3221024B2 JP34082191A JP34082191A JP3221024B2 JP 3221024 B2 JP3221024 B2 JP 3221024B2 JP 34082191 A JP34082191 A JP 34082191A JP 34082191 A JP34082191 A JP 34082191A JP 3221024 B2 JP3221024 B2 JP 3221024B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- caprolactam
- solid
- producing
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
Description
用いて気相反応条件下にシクロヘキサノンオキシムから
ε−カプロラクタムを製造する方法及びε−カプロラク
タム製造用固体触媒の活性化方法に関する。
カプロラクタムはナイロン等の原料として用いられてい
る重要な基幹化学原料である。
条件下にシクロヘキサノンオキシムを転位(ベックマン
転位)させる方法を提案している(特開平2−2758
50号公報及び特開平2−250866号公報)。
さらに活性を増大させることが望まれていた。
えばクラッキング反応において、ゼオライトをアルカリ
金属アルミネートとアンモニアとの混合溶液と接触させ
る方法が提案されている(特開昭60−42226号公
報)。また、パラフィンの異性化等の反応において、チ
タノシリケートを気体アンモニア、硝酸アンモニウム等
のpH7〜10の水溶液に接触させることが提案されて
いる(特開平2−4455号公報)。さらに、メタノー
ルのガソリンへの転化反応等において、ゼオライトに気
体のアンモニア、アンモニア水、硝酸アンモニウム水溶
液等のアンモニア化合物でアンモニア化を実施した後、
これを熱処理し、ゼオライトからヒドロキシル基を取り
除くことなくアンモニアを除く方法が提案されている
(特開昭62−96314号公報)。また、炭化水素の
クラッキング反応において、ZSM−12、20、23
のゼオライトを水蒸気と接触させ、しかる後、硫酸アン
モニウム等のアンモニウム塩で塩基交換する方法が提案
されている(特公昭63−31257号公報)。
カプロラクタム製造用固体触媒の活性を増大させる方法
について鋭意検討を行った結果、固体触媒を特定の塩基
性物質とアンモニウム塩との水溶液に、またはアンモニ
ア水に接触させることにより、触媒の活性を増大させ得
ることを見出すとともに、さらに検討を加えて本発明を
完成するに至った。
相反応条件下に固体触媒を用いてシクロヘキサノンオキ
シムからε−カプロラクタムを製造する方法において、
触媒として、 (1)アンモニア、低級アルキルアミン類、アリルアミ
ン類及び水酸化アルキルアンモニウム類の中から選ばれ
る少なくとも1種の塩基性物質と、アンモニウム塩との
水溶液に、または (2)アンモニア水に、接触させて得られる固体触媒
(ただし、活性が低下した固体触媒をアンモニアと接触
させることにより再生した触媒は除く)を用いることを
特徴とするε−カプロラクタムの製造方法を提供するも
のである。
用固体触媒(ただし、反応に使用して活性が低下した固
体触媒は除く)の活性化方法において、触媒の前駆体
を、 (1)アンモニア、低級アルキルアミン類、アリルアミ
ン類及び水酸化アルキルアンモニウム類の中から選ばれ
る少なくとも1種の塩基性物質と、アンモニウム塩との
水溶液に、または (2)アンモニア水に、接触させることを特徴とするε
−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法を提供す
るものである。
対象とする触媒は固体触媒であり、例えばシリカ−アル
ミナ、ゼオライト等が挙げられ、これらの中でもゼオラ
イトが好ましく、中でも結晶性シリカ、結晶性メタロシ
リケート等がより好ましい。
質的にケイ素と酸素とからなるものであり、また結晶性
メタロシリケートとしては、例えばSi/Me原子比
(ここにMeはAl,Ga,Fe,B,Zn,Cr,B
e,Co,La,Ge,Ti,Zr,Hf,V,Ni,
Sb,Bi,Cu,Nb等から選ばれる少なくとも1種
の金属元素を示す)が通常5以上、好ましくは500以
上である。Si/Me原子比は、通常の分析手段、例え
ば原子吸光法、蛍光X線法等により求めることができ
る。
ロシリケートは、種々の構造が知られているが、いわゆ
るペンタシル型構造に属するものが好ましい。
ートの製造は公知であり、これらの固体触媒は、一般
に、オートクレーブ中でシリカ源、水及び第4級アンモ
ニウム塩及び必要によりメタル源から結晶が形成される
まで十分に水熱合成が行われ、続いて得られた結晶固体
が焼成され、さらにアンモニウム塩等でイオン交換が行
われ、乾燥され、場合によっては焼成されることにより
製造されている。
操作としては、水熱合成して得られた結晶固体を焼成し
た後の触媒の前駆体に実施されれば特に限定されるもの
ではない。例えば、前記のアンモニウム塩等でイオン
交換を行う際に同時に処理する。イオン交換後に処理
する。イオン交換後、乾燥させた固体を処理する。そ
の他種々のケースが提案できる。また、本発明における
触媒の活性増大処理をした後、従来のイオン交換を実施
することもできる。
モニウム塩との水溶液、またはアンモニア水を用いて、
固体触媒の活性を増大させ得ることである。
モニア、低級アルキルアミン類、アリルアミン類または
水酸化アルキルアンモニウム類が挙げられ、これらの1
種または2種以上用いることができる。
般式(1)で示される化合物が挙げられる。 NR1 R2 R3 (1) (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ水素原子、低級ア
ルキル基を表わし、R1 、R2 、R3 が同時に水素原子
であることはない。) 一般式(1)におけるR1 、R2 、R3 としては、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素数が1〜
4の低級アルキル基が挙げられ、具体化合物としては、
例えばモノメチルアミン、モノエチルアミン、モノプロ
ピルアミン、モノブチルアミン、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン等の全炭素数1〜12のアルキル
アミン類が挙げられる。
ン、ジアリルアミン、トリアリルアミンの全炭素数3〜
9のアリルアミン類が挙げられる。
ては、例えば一般式(2)で示される化合物が挙げられ
る。 R4 R5 R6 R7 N+ OH- (2) (式中、R4 、R5 、R6 、R7 はそれぞれ低級アルキ
ル基、アラルキル基、アリール基、アリル基を表わし、
R4 、R5 、R6 、R7 が同時に水素原子であることは
ない。) 一般式(2)におけるR4 、R5 、R6 、R7 として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル等の炭素
数が1〜4の低級アルキル基、ベンジル、トリルメチル
等の炭素数が7〜8のアラルキル、フェニル、トリル等
の炭素数が6〜7のアリール基、アリルが挙げられ、具
体化合物としては、例えばテトラメチルアンモニウムハ
イドロキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロキ
サイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロキサイ
ド、テトラブチルアンモニウムハイドロキサイド、トリ
ブチルベンジルアンモニウムハイドロキサイド、ジ−p
−トリルアンモニウムハイドロキサイド、ジ−m−トリ
ルアンモニウムハイドロキサイド、ジ−o−トリルアン
モニウムハイドロキサイド、ジフェニルアンモニウムハ
イドロキサイド、モノ−p−トリルアンモニウムハイド
ロキサイド、モノ−m−トリルアンモニウムハイドロキ
サイド、モノ−o−トリルアンモニウムハイドロキサイ
ド、モノフェニルアンモニウムハイドロキサイド、テト
ラアリルアンモニウムハイドロキサイド、トリメチルア
ンモニウムハイドロキサイド、ジメチルアンモニウムハ
イドロキサイド、モノメチルアンモニウムハイドロキサ
イド、トリエチルアンモニウムハイドロキサイド、ジエ
チルアンモニウムハイドロキサイド、モノエチルアンモ
ニウムハイドロキサイド、トリプロピルアンモニウムハ
イドロキサイド、ジプロピルアンモニウムハイドロキサ
イド、モノプロピルアンモニウムハイドロキサイド、ト
リブチルアンモニウムハイドロキサイド、ジブチルアン
モニウムハイドロキサイド、モノブチルアンモニウムハ
イドロキサイド等の全炭素数1〜20の水酸化アルキル
アンモニウム類が挙げられる。また、上記水酸化アルキ
ルアンモニウム類に代えて、臭化又は塩化アルキルアン
モニウム等の第4級アンモニウム塩を用いる場合には、
アンモニア、低級アルキルアミン類又はアリルアミン類
と併用することによって水酸化アルキルアンモニウム類
の場合と同様に用いることができる。
ては、例えば塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム等が挙げられる。
ニウム塩との混合割合はpHによって具体的に決められ
る。本発明における活性を増大させる処理は、pHが通
常9以上、好ましくは9〜13の範囲で行なわれる。ま
た、その際の温度は、一般に30〜200℃、通常60
〜100℃の範囲である。処理する時間は、通常0.0
5〜10時間程度であり、場合によっては、処理を任意
の回数繰り返してもよい。さらに、処理した後、水洗あ
るいは塩酸等の酸によって洗浄し、次いで水洗浄しても
よい。
ては、触媒全体が十分に塩基性物質とアンモニウム塩と
の水溶液、あるいはアンモニア水と接触できる方法であ
れば特に限定されるものではなく、例えば反応釜中に触
媒を充填し、次いで塩基性物質とアンモニウム塩との水
溶液、あるいはアンモニア水を反応釜へ注ぎ、反応釜中
で、触媒を撹拌下に浸漬する方法、また、触媒をカラム
に充填した状態で上記混合液等を通過させる方法等が挙
げられる。
タムの製造方法について述べる。本発明は通常の固定床
方式または流動床方式の気相接触反応で行なわれる。反
応温度は、通常250〜500℃の範囲がよい。250
℃未満の温度では反応速度が十分ではなく、またε−カ
プロラクタムの選択率も低下する傾向がある。一方、5
00℃を越えるとε−カプロラクタムの選択率が低下す
る傾向がある。特に、好ましい温度範囲は300〜45
0℃であり、最も好ましい温度範囲は300〜400℃
である。また反応圧力は特に限定されるものではなく、
通常0.05〜10kg/cm2 である。
は、通常WHSV=0.1〜40hr -1(すなわち触媒1
kg当たりのシクロヘキサノンオキシム供給速度が0.1
〜40kg/hr)である。好ましくは0.2〜20hr-1で
あり、より好ましくは0.5〜10hr-1の範囲から選ば
れる。
離は、通常の方法で実施できる。例えば、反応生成ガス
を冷却して凝縮させ、次いで抽出、蒸留あるいは晶析等
により精製されたε−カプロラクタムを得ることができ
る。
特定の塩基性物質とアンモニウム塩の水溶液、またはア
ンモニア水に接触させることにより固体触媒の活性が一
段と増大し、かつ触媒の寿命が向上する。また、活性が
増大した固体触媒を用いてε−カプロラクタムを製造す
れば、ε−カプロラクタムを効率的に製造できる。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
ソシリケート(Si(OC2H5)4、Al含有量10ppm以下)
500g、10%水酸化テトラ−n−プロピルアンモニ
ウム水溶液1120g、エタノール1070gを仕込
み、120分間激しく撹拌した。混合溶液のpHは13
であった。オートクレーブの蓋を締めた後、油浴に浸し
内温を105℃に保ち400rpm以上の回転数で撹拌
を行いながら、96時間の水熱合成を行った。この間オ
ートクレーブ内の圧力は2〜3kg/cm2 に達した。水熱
合成終了時のpHは11.8であった。白色の固体生成
物を濾別し、ついで濾液のpHが7付近になるまで蒸留
水で連続的に洗浄した。得られた結晶を120℃で16
時間乾燥し、さらに500〜530℃で4時間、空気流
通下に焼成し、130gの粉末状白色結晶を得た。該結
晶を粉末X線回折で分析した結果、ペンタシル型ゼオラ
イトと同定された。また、原子吸光分光法による元素分
析の結果、Alの含有量は3ppmであった。このように
して得られた白色結晶を固体A(触媒の前駆体)と称す
る。
化テトラ−n−プロピルアンモニウム水溶液232.8
6g、エタノール62.33g、蒸留水50.4g、チ
タンテトライソプロポキシド0.025gを含む水溶液
2ml、テトラエチルオルソシリケート(Si(OC2H5)4)1
04.17gをこの順に仕込み、1時間充分に撹拌し
た。ついで、内温を105℃に保ち、400rpm以上
の回転数で撹拌しながら、96時間水熱合成を行った。
得られた白色固形物を濾過し濾液のpHが7付近になる
まで蒸留水で連続的に洗浄した。得られた結晶を120
℃で16時間乾燥した。この乾燥した結晶をさらに50
0〜550℃で4時間空気流通下に焼成し、27gの白
色の粉末状結晶を得た。該結晶を粉末X線回折で分析し
た結果、ペンタシル型ゼオライトと類似構造を有するチ
タノシリケートと同定された。また該結晶を原子吸光分
析した結果、Si/Ti原子比は9600であった。こ
のようにして得られた白色結晶を固体B(触媒の前駆
体)と称する。
をオートクレーブに充填し、7.5重量%の硝酸アンモ
ニウム水溶液20gと28重量%アンモニア水溶液30
gの混合液(pH=11.5)を50g加えて、攪拌
下、90℃で1時間保持した。保持した後、濾別した固
体を再びオートクレーブに充填し、同様の処理を行っ
た。この操作を合計3回繰り返した。次いでこの固体を
濾過、水洗、乾燥した。このようにして得られた触媒を
触媒Cと称する。
cmの石英ガラス製反応管中に、加圧成形し24〜48メ
ッシュに篩分けした触媒Cを0.375g(0.6ml)
充填し、窒素気流下(4.2l/hr)に350℃で1時
間予熱処理した。次いでシクロヘキサノンオキシム/メ
タノール重量比1/1.8の混合液を8.4g/hrの供
給速度で反応管に供給し、反応させた。このときの空間
速度WHSVは8hr-1であり、触媒層の温度(反応温
度)は350℃であった。反応は6.25時間継続し
た。反応生成物は1時間ごとに水冷下に捕集し、ガスク
ロマトグラフで分析した。
またシクロヘキサノンオキシムの転化率及びε−カプロ
ラクタムの選択率もそれぞれ次式で算出した。 WHSV(hr- ) =O/C シクロヘキサノンオキシムの転化率(%)=〔(X−Y)/X〕×100 ε−カプロラクタムの選択率(%)=〔Z/(X−Y)〕×100 なお、O、C、X、YおよびZはそれぞれ次のとおりで
ある。 O=シクロヘキサノンオキシム供給速度(kg/hr) C=触媒重量(kg) X=供給した原料シクロヘキサノンオキシムのモル数 Y=未反応のシクロヘキサノンオキシムのモル数 Z=生成物中のε−カプロラクタムのモル数
メタノール溶液の供給を止め、窒素ガス2.5 l/hr、
空気2.5 l/hrを混合して0℃に保持したメタノール
中にバブリングし、メタノール(3.8容量%、0℃飽
和濃度)を窒素、空気混合ガス中に気化同伴させて反応
管に供給し、触媒層を430℃まで昇温し、23時間処
理した。この操作により触媒上に析出した炭素質物質を
除去した。
しながら、温度を350℃まで下げた。続いて前記反応
条件と同様に反応を行った。
触媒上に析出した炭素質物質を除去した。さらに、前記
反応と炭素質物質の除去操作を累計で30回繰り返し実
施した。それぞれの反応結果を表1に示す。
gを加え、90℃で1時間イオン交換処理を行い、続い
て濾別した。このイオン交換処理を3回行った後、蒸留
水で洗浄し乾燥した。この触媒を触媒Dと称する。この
触媒Dを実施例1と同様のε−カプロラクタムの製造方
法と炭素質物質の除去操作を累計で30回繰り返し実施
した。反応結果を表2に示す。
をオートクレーブに充填し、実施例1の(触媒の活性増
大処理)で示したのと同様の方法で処理を行った。この
ようにして得られた触媒を触媒Eと称する。 (ε−カプロラクタムの製造方法)この触媒Eを実施例
1に示した方法と同様にε−カプロラクタムの製造と炭
素質物質の除去操作を累計で20回繰り返し実施した。
反応結果を表3に示す。
をオートクレーブに充填し、pH=11.5のアンモニ
ア水を50g加えて、攪拌下90℃で10分間保持し
た。保持した後濾別した固体を再びオートクレーブに充
填し同様の処理を行った。この操作を合計6回繰り返し
た。次いで、この固体を濾過、水洗、乾燥した。このよ
うにして得られた触媒を触媒Gと称する。
cmの石英ガラス製反応管中に、加圧成形し24〜48メ
ッシュに篩分けした触媒Gを0.25g(0.4ml)充
填し、窒素気流下(4.2l/hr)に350℃で1時間
予熱処理した。次いでシクロヘキサノンオキシム/メタ
ノール重量比1/1.8の混合液を11.8g/hrの供
給速度で反応管に供給し、反応させた。このときの空間
速度WHSVは16.8hr-1であり、触媒層の温度(反
応温度)は350℃であった。反応は10.25時間継
続した。反応生成物は1時間ごとに水冷下に捕集し、ガ
スクロマトグラフで分析した。反応結果を表4に示す。
法でε−カプロラクタムの製造を行った。反応結果を表
5に示す。
をオートクレーブに充填し、14重量%の硫酸アンモニ
ウム水溶液20gと28重量%アンモニア水溶液30g
の混合液(pH=12)を50g加えて、攪拌下90℃
で1時間保持した。保持した後、濾別した固体を再びオ
ートクレーブに充填し、同様の処理を行った。この操作
を合計3回繰り返した。次いで、この固体を濾過、水
洗、乾燥した。このようにして得られた触媒を触媒Hと
称する。 (ε−カプロラクタムの製造方法)触媒Hを用い、実施
例3と同様の方法でε−カプロラクタムの製造を行っ
た。反応結果を表6に示す。
をオートクレーブに充填し、7.5重量%の硝酸アンモ
ニウム水溶液49gと28重量%アンモニア水溶液1g
の混合液(pH=9.5)を50g加えて、攪拌下90
℃で1時間保持した。保持した後、濾別した固体を再び
オートクレーブに充填し、同様の処理を行った。この操
作を合計3回繰り返した。次いで、この固体を濾過、水
洗、乾燥した。このようにして得られた触媒を触媒Iと
称する。 (ε−カプロラクタムの製造方法)触媒Iを用い、実施
例3と同様の方法でε−カプロラクタムの製造を行っ
た。反応結果を表7に示す。
をオートクレーブに充填し、7.5重量%の硝酸アンモ
ニウム水溶液32gと約30重量%のトリメチルアミン
水溶液18gの混合液(pH=11)を50g加えて、
攪拌下90℃で1時間保持した。保持した後、濾別した
固体を再びオートクレーブに充填し、同様の処理を行っ
た。この操作を合計3回繰り返した。次いで、この固体
を濾過、水洗、乾燥した。このようにして得られた触媒
を触媒Jと称する。 (ε−カプロラクタムの製造方法)触媒Jを用い、実施
例3と同様の方法でε−カプロラクタムの製造を行っ
た。反応結果を表8に示す。
をオートクレーブに充填し、7.5重量%の硝酸アンモ
ニウム水溶液19gと10重量%のテトラ−n−プロピ
ルアンモニウムハイドロキサイド水溶液31gの混合液
(pH=10)を50g加えて、攪拌下90℃で1時間
保持した。保持した後、濾別した固体を再びオートクレ
ーブに充填し、同様の処理を行った。この操作を合計3
回繰り返した。次いで、この固体を濾過、水洗、乾燥し
た。このようにして得られた触媒を触媒Kと称する。 (ε−カプロラクタムの製造方法)触媒Kを用い、実施
例3と同様の方法でε−カプロラクタムの製造を行っ
た。反応結果を表9に示す。
い、実施例3と同様の方法でε−カプロラクタムの製造
を行った。反応結果を表10に示す。
様にして得た触媒2gに7.5重量%硝酸アンモニウム
水溶液20gを加え、90℃で1時間イオン交換処理を
行い、続いて濾別した。この操作を3回実施した後、蒸
留水で洗浄、乾燥した。このようにして得られた触媒を
触媒Lと称する。 (ε−カプロラクタムの製造方法)触媒Lを用い、実施
例3と同様の方法でε−カプロラクタムの製造を行っ
た。反応結果を表11に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】気相反応条件下に固体触媒を用いてシクロ
ヘキサノンオキシムからε−カプロラクタムを製造する
方法において、触媒として、 (1)アンモニア、低級アルキルアミン類、アリルアミ
ン類及び水酸化アルキルアンモニウム類の中から選ばれ
る少なくとも1種の塩基性物質と、アンモニウム塩との
水溶液に、または (2)アンモニア水に、 接触させて得られる固体触媒(ただし、活性が低下した
固体触媒をアンモニアと接触させることにより再生した
触媒は除く)を用いることを特徴とするε−カプロラク
タムの製造方法。 - 【請求項2】ε−カプロラクタム製造用固体触媒(ただ
し、反応に使用して活性が低下した固体触媒は除く)の
活性化方法において、触媒の前駆体を、 (1)アンモニア、低級アルキルアミン類、アリルアミ
ン類及び水酸化アルキルアンモニウム類の中から選ばれ
る少なくとも1種の塩基性物質と、アンモニウム塩との
水溶液に、または (2)アンモニア水に、 接触させることを特徴とするε−カプロラクタム製造用
固体触媒の活性化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34082191A JP3221024B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | ε−カプロラクタムの製造方法及びε−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34082191A JP3221024B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | ε−カプロラクタムの製造方法及びε−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170732A JPH05170732A (ja) | 1993-07-09 |
JP3221024B2 true JP3221024B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=18340609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34082191A Expired - Fee Related JP3221024B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | ε−カプロラクタムの製造方法及びε−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3221024B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3827765B2 (ja) * | 1995-05-04 | 2006-09-27 | 住友化学株式会社 | ε−カプロラクタムの製法 |
US6946553B2 (en) | 2002-02-27 | 2005-09-20 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing ε-caprolactam and catalyst for the production |
JP4461926B2 (ja) | 2004-06-30 | 2010-05-12 | 住友化学株式会社 | ゼオライトの製造方法及びε−カプロラクタムの製造方法 |
JP2010047499A (ja) | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Univ Of Tokyo | ε−カプロラクタムの製造方法及びペンタシル型ゼオライトの製造方法 |
US9533944B2 (en) | 2012-12-27 | 2017-01-03 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing oxime |
US9656950B2 (en) | 2013-03-27 | 2017-05-23 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Method for producing oxime |
JP6866894B2 (ja) | 2016-09-14 | 2021-04-28 | 住友化学株式会社 | ε−カプロラクタムの製造方法 |
CN116393163B (zh) * | 2023-03-27 | 2024-05-24 | 湖北兴发化工集团股份有限公司 | 用于环己酮肟一步法合成6-氨基己腈的组合型催化剂及其制备方法 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP34082191A patent/JP3221024B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05170732A (ja) | 1993-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100193349B1 (ko) | 입실론-카프로락탐의 제조방법 및 입실론-카프로락탐 제조용 고체촉매의 활성화방법 | |
EP1614657B1 (en) | Method for manufacturing zeolite and method for manufacturing epsilon-caprolactam | |
US5354859A (en) | ε-caprolactam | |
JP3221024B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法及びε−カプロラクタム製造用固体触媒の活性化方法 | |
US5304643A (en) | Process for producing epsilon-caprolactam | |
JP3254752B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製法 | |
EP1875964A1 (en) | Process for regenerating catalyst for producing a-caprolactam and process for producing e-caprolactam | |
US6946553B2 (en) | Process for producing ε-caprolactam and catalyst for the production | |
JP2616088B2 (ja) | ε―カプロラクタムの製法 | |
JP3301092B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP3254753B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造法 | |
JP3726816B2 (ja) | ε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法およびε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP2011153047A (ja) | ゼオライトの製造方法及びε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP3767562B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP3254751B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造法 | |
JP3969078B2 (ja) | ペンタシル型ゼオライトの製造方法およびε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP4687692B2 (ja) | ε−カプロラクタム製造用触媒の再生方法及びε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP3221021B2 (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 | |
JP2002320857A (ja) | イソブチレン合成用触媒、その製造方法、およびイソブチレンの製造方法 | |
JP3849408B2 (ja) | ペンタシル型結晶性ゼオライトの製造方法およびε−カプロラクタムの製造方法 | |
TW202244003A (zh) | 沸石之製造方法 | |
JP2000256309A (ja) | ε−カプロラクタムの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070817 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817 Year of fee payment: 7 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |