JP2000237258A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機

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JP2000237258A
JP2000237258A JP11047429A JP4742999A JP2000237258A JP 2000237258 A JP2000237258 A JP 2000237258A JP 11047429 A JP11047429 A JP 11047429A JP 4742999 A JP4742999 A JP 4742999A JP 2000237258 A JP2000237258 A JP 2000237258A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右にもみ玉を具え、もみ動作と叩き動作を
切換えできるたマッサージ機において、左右のもみ玉に
段差が生じたままもみ動作を行うことを防止するる。 【解決する手段】 叩き用回転軸4と該軸を駆動するモ
ータ47のモータ軸47aは平行に位置し、叩き用回転軸4
とモータ軸47aの上のプーリ48、48aにベルト49が無端状
に掛け渡されており、モータ軸47aから叩き用回転軸4
への回転減速をプーリ48、48aの減速比で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、背凭れ部にモミ動作と
叩き動作を行うもみ玉駆動ユニットを有するマッサージ
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のマッサージ機は、図19に示す如
く、背凭れ部内の一対のガイドレール(22)(22)間にもみ
玉駆動ユニット(3)を配備し、該ユニット(3)のシャー
シ(23)の両端に突設したローラ(20)をガイドレール(22)
(22)に係合し、該レールと平行なネジ軸(26)に螺合した
ナット(26a)をシャーシ(23)に固定している。ネジ軸(2
6)を、ベルト(29)を介してモータ(27)によって回転させ
ると、ネジ推力でもみ玉駆動ユニット(3)が上昇或いは
下降する。
【0003】もみ玉駆動ユニット(3)は、もみ用回転軸
(5)上に軸心に対して傾いて設けたベアリング(51)(51)
に一対のレバー(31)(31)を回転自由に支持し、レバー(3
1)の自由端に、図16に示す如く、上部及び下部にもみ
玉(33)を具えたアーム(32)の略中央を一定の範囲で回動
可能に連結していている(但し図16は本発明に係るも
のであって、従来例ではない)。又、叩き用回転軸(4)
に対して互いに該軸(4)の軸心に対して180゜対称位
置に偏心した偏心軸部(41)(41)に回転自由に偏心回転部
材(43)(43)を支持し、該偏心回転部材(43)(43)と前記レ
バー(31)(31)とをロッド(6)(6)にて枢支連結している
(図7参照)(但し図7は本発明に係るものであって、従
来例ではない)。
【0004】叩き用回転軸(4)及びもみ用回転軸(5)
は、シャーシ(23)の略中央に設けたギアボックス(100)
に内蔵したウォームギア装置(図示せず)を介して、共通
のブラシレスモータ(101)に連繋され、該モータ(101)の
正逆回転の切換えにより、叩き用回転軸(4)ともみ用回
転軸(5)の何れか一方を選択的に回転駆動させる。
【0005】図7において、叩き用回転軸(4)が回転す
ると、該軸の偏心軸部(41)の偏心回転により、該偏心軸
部(41)にロッド(6)を介して連繋されたレバー(31)の先
端が上下動し、レバー(31)を介してもみ玉(33)が上下運
動、即ち叩き動作を行う。もみ用回転軸(5)が回転する
と、該軸(5)上にベアリング(51)を介して斜めに設けた
一対のレバー(31)(31)が、その先端を互いに接近離間さ
せ、この動きがもみ玉(33)(33)に伝わってもみ動作を行
う。
【0006】もみ用回転軸(5)は、モータ(101)の1分
間当たり2000回転を30回転程度に減速するため、
ウォームギアによる減速が一般的である。叩き用回転軸
(4)は、モータ(101)の1分間当たり2000回転を5
00回転程度に減速するだけであるため、ウォーム減速
は必要ではない。しかし、ギアボックス(101)内に縦向
きに配備した駆動軸(図示せず)に対して叩き用回転軸
(4)ともみ用回転軸(5)を直交して回転伝達させねばな
らぬ関係上、叩き用回転軸(4)もウォーム減速してい
る。上記の様に、もみ動作と叩き動作の両方ができるマ
ッサージ機では、一方の動作を停止して他方の動作を行
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】叩き動作を停止して、
もみ動作やローリング動作(もみ玉の昇降動作)を行う場
合、叩き用回転軸(4)上の偏心軸部(41)(41)の停止位置
によっては、左右のもみ玉(33)(33)に段差が生じ、被験
者にとって、もみ玉(33)(33)が背中に対称的に当たら
ず、違和感を感じる問題がある。もみ玉(33)(33)に作用
する被験者の倒れ加圧で、叩き用回転軸(4)を逆転させ
てもみ玉(33)(33)の段差を解消出来そうに思われるが、
叩き用回転軸(4)を減速させるウォームギアは、減速方
向、即ち、ウォーム側から相手ギア側を回転させるには
小さい力で済むが、相手ギアからウォームを回転させる
には大きな力が必要であり、上記もみ玉(33)(33)の段差
は解消できない。本発明は、上記問題を解決できるマッ
サージ機を明らかにするものである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明のマッサージ機は、もみ
用回転軸(5)上に軸心と直交する面に対して対称的に傾
いて回動可能に支持された一対のレバー(31)(31)上にも
み玉(33)を具え、叩き用回転軸(4)に対して互いに該軸
(4)の軸心に対して反対位置に偏心した偏心軸部(41)(4
1)に回転自由に支持された偏心回転部材(43)(43)と前記
レバー(31)(31)とがロッド(6)(6)にて枢支連結される
マッサージ機であって、叩き用回転軸(4)と該軸を駆動
するモータ(47)のモータ軸(47a)は平行に位置し、叩き
用回転軸(4)とモータ軸(47a)の上のプーリ(48)(48a)に
ベルト(49)が無端状に張設されており、モータ軸(47a)
から叩き用回転軸(4)への回転減速をプーリ(48)(48a)
の減速比で行う。
【0009】モータ(47)は、整流子モータを用いること
が望ましい。
【0010】
【作用及び効果】叩き用回転軸(4)とモータ軸(47a)を
平行に配備し、ベルト(49)で連繋すれば、停止中の叩き
用回転軸(4)にモータ(47)以外の回転力が作用した場
合、ベルト(49)を介してモータ軸(47a)が回転し易い。
従って、叩き動作を停止し、もみ動作或いはローリング
動作に切替えたとき、被験者のもみ玉(33)への倒れ加圧
により、左右のもみ玉(33)(33)の高さが揃い易い。又、
その時点でもみ玉(33)(33)の高さが揃わずとも、もみ動
作、ローリング動作の進行中に、もみ玉(33)に被験者の
倒れ圧が加わる力によって、叩き用のモータ(47)が叩き
用回転軸(4)からの入力で回転し、左右のもみ玉(33)(3
3)の高さが自然に揃い、被験者に左右のもみ玉(33)(33)
に段差が生じることによる違和感を感じさせない。モー
タ(47)を安価な整流子モータとすることで、ブラシレス
モータよりもコストを下げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、背凭れ部(2)を具えた椅
子型のマッサージ機に本発明を実施した状態を示してい
るが、本発明は、背凭れ部にもみ玉駆動ユニット(3)を
具えたマッサージ機であれば、形式を問わない。マッサ
ージ機は、座部(1)とその後部に傾斜角度調整可能に背
凭れ部(2)を有し、座部(1)の左右両側に肘掛け(11)を
具えている。背凭れ部(2)は、図2に示す如く、縦長矩
形のフレーム(21)の上端に、図1に示す如く、頭部レス
ト(12)を設け、フレーム(21)の外周に適当にクッション
材を装着し、全体をカバー(13)で覆って形成されてい
る。
【0012】図2示す如く、フレーム(21)の左右の枠杆
は、断面コ字状を呈し互いに開口を内向きに対向させた
ガイドレール(22)(22)である。フレーム(21)の下端中央
にネジ軸(26)がガイドレール(22)と平行に回転自由に支
持され、該ネジ軸(26)の下端はプーリ(28)及びベルト(2
9)を介してネジ軸駆動モータ(27)に連繋されている。
【0013】上記フレーム(21)内にもみ玉駆動ユニット
(3)が昇降可能に配備される。もみ玉駆動ユニット(3)
のシャーシ(23)は、フレーム(21)に沿う板面を有する取
付板(24)と該取付板(24)の下端にネジ軸(26)と直交して
突設されネジ軸(26)を貫通させた支え板(25)とからな
る。前記ネジ軸(26)に螺合したナット(26a)が、上記支
え板(25)に固定されている。シャーシ(23)の左右両端に
2個づつローラ(20)が突設され、該ローラ(20)が前記ガ
イドレール(22)に転動可能に嵌まっている。
【0014】図4に示す如く、上記シャーシ(23)の背面
側の上部にもみ用回転軸(5)、下部に叩き用回転軸(4)
が夫々横向き姿勢で回転自由に支持され、もみ用回転軸
(5)は、一端がウォームギア装置(54)を介して整流子モ
ータ(53)に連繋されている。ウォームギア装置(54)のウ
ォーム(55)に突設した大プーリ(57)と、モータ軸(53a)
に突設した小プーリ(57a)とがベルト(58)にて連繋さ
れ、ウォーム(55)の相手ギア(56)がもみ用回転軸(5)に
固定されている。叩き用回転軸(4)の一端は、大プーリ
(48)、ベルト(49)、小プーリ(48a)を介して整流子モー
タ(47)に連繋され、モータ軸(47a)と叩き用回転軸(4)
は平行である。
【0015】叩き用回転軸(4)の先端側に、シャーシ(2
3)の左右中心に位置して筒部材(40)が嵌着固定さ
れ、該筒部材(40)の両端に形成した偏心軸部(41)(4
1)にベアリング(42)を介して偏心回転部材(43)(43)が取
り付けられている。上記2つの偏心軸部(41)(41)は、叩
き用回転軸(4)の軸心を中心に180゜対称的に偏心し
ている。該偏心回転部材(43)と、前記もみ用回転軸(5)
上のレバー(31)が後記するロッド(6)にて枢支連結され
る。
【0016】図5に示す如く、もみ用回転軸(5)には、
シャーシ(23)の左右中心から振り分け位置に2つの筒部
材(50)をもみ用回転軸(5)の軸心に対して傾けて嵌着固
定し、各筒部材(50)にベアリング(51)及びベアリングホ
ルダー(52)を介してレバー(31)を回動自由に支持してい
る。2つの筒部材(50)(50)は、筒部材(50)(50)間の中央
にてもみ用回転軸(5)の軸心と直交する面を中心に対称
的に傾いており、従って、左右のレバー(31)(31)も対称
的に傾いている。図7、図10、図11、図12に示す
如く、ベアリングホルダー(52)は機械的強度が大で、摩
擦係数の小さい合成樹脂にて形成され、レバー(31)の内
側面にネジ止め固定されている。
【0017】ベアリングホルダー(52)は前記ロッド(6)
を枢支する合成樹脂製の支持部(8)を有しており、該支
持部(8)は、ロッド(6)の球状頭部(61)を包囲する大挟
み部材(80)と小挟み部材(84)とかなり、大挟み部材(80)
はベアリングホルダー(52)と一体成形されている。大挟
み部材(80)の、レバー取付け側の面には、小挟み部材(8
4)を収容する収容部(81)及び該収容部(81)の奥に半球凹
部(82)が開設されている。小挟み部材(84)には、大挟み
部材(80)の半球凹部(82)に対向して半球凹部(85)を有
し、背面には突起(86)を突設している。大挟み部材(80)
と小挟み部材(84)との間には、ロッド(6)の軸部(63)が
揺動可能に嵌まる切欠(83)(83)が開設されている(図1
2参照)。
【0018】大挟み部材(80)の半球凹部(82)にロッド
(6)の球状頭部(61)を嵌め、該部材の収容部(81)に小挟
み部材(84)を嵌めて、大挟み部材(80)と小挟み部材(84)
の夫々の半球凹部(82)(85)で球状頭部(61)を回転可能に
支持し、切欠(83)からロッド(6)の軸部(63)を突出させ
る。小挟み部材(84)の突起(86)をレバー(31)の開設した
孔(39)に嵌め、レバー(31)を貫通した複数のビス(87)を
小挟み部材(84)を包囲する様にして大挟み部材(80)に螺
合し、両挟み部材(80)(84)をレバー(31)に固定する。
【0019】上記の如く、小挟み部材(84)は、その突起
(86)がレバー(31)の孔(39)に嵌まっており、該小挟み部
材(84)を収容した大挟み部材(80)は、レバー(31)にビス
止めされているため、大挟み部材(80)と小挟み部材(84)
との間が開いたり、大挟み部材(80)から小挟み部材(84)
が外れることはなく、従って、ロッド(6)が支持部(8)
から抜け出すことはない。
【0020】図7、図14に示す如く、ロッド(6)は基
端に扁平部(62)が形成され、該扁平部(62)が前記偏心軸
部(41)上の偏心回転部材(43)に形成されたブラケット部
(44)に連結される。ブラケット部(44)は、機械的強度が
高く摩擦係数の小さい合成樹脂にて偏心回転部材(43)と
一体成形され、偏心軸部(41)の軸心を含む面内で開口す
る溝(45)を有し、該溝(45)にロッド(6)の扁平部(62)を
嵌め、ブラケット部(44)に挿通したピン(46)を該扁平部
(62)に貫通させている。
【0021】ピン(46)の頭部に平行なカット面(46a)(46
a)を形成し、一方のカット面(46a)をブラケット部(44)
の回止め面(44a)に対向させ、ピン(46)の回止めを図
る。更に、ブラケット部(44)にビス(88)を螺合し、ビス
の座面(88a)でピン(46)の頭部を抑えて、ピン(46)の抜
け止めを計る。これにより、ロッド(6)がピン(46)を中
心に回動しても、ピン(46)が回転したり、抜け出ること
はない。又、ピン(46)は、溝(45)の幅を狭める作用はな
いため、溝(45)は、ロッド(6)の扁平部(62)をガタなく
円滑に支持できる溝幅を維持できる。
【0022】図1、図5、図7に示す如く、レバー(31)
の先端にアーム(32)の略中間部が一定の範囲で回動可能
に支持される。レバー(31)とアーム(32)の連結構造は、
図8に示す如く、金属板にて形成されたアーム(32)に大
径の孔(34)を開設し、該孔(34)に機械的強度が大で摩擦
係数の小さい合成樹脂製の軸受けリング(35)をインサー
ト成形により一体的に固定し、該リング(35)に回転自由
に軸受部材(7)を嵌合して該軸受け部材(7)とレバー(3
1)をネジ止め固定したものである。
【0023】軸受部材(7)は金属板のプレス加工によっ
て形成され、軸受けリング(35)に嵌合する底付きの短筒
部(71)の開口縁にフランジ(72)を突設しており、該フラ
ンジ(72)を軸受けリング(35)の端面に摺接し、底面(73)
をレバー(31)に当てている。レバー(31)の先端に、レバ
ー(31)の内面側からボルト(74)を貫通させ、ボルト頭部
(75)を溶接、かしめ等によりレバー(31)に固定してお
く。ボルト(74)の首下には多角形軸部(76)が形成され、
該多角形軸部(76)が軸受部材底面(73)中央の多角形孔(7
3a)を貫通し、ナット(78)にて締め付けられている。レ
バー(31)の両端にもみ玉(33)(33)が取り付けられてい
る。
【0024】上記、軸受けリング(35)には、図9、図1
6に示す如く、レバー(31)に対するアーム(32)の俯仰角
度を規制するための凸部(36)が一体に形成され、該凸部
(36)にゴム筒(37)が被せら、ビス(38)にて抜止めが計ら
れる。レバー(31)に突設した2つの突片(30)(30)間に上
記凸部(36)が位置し、突片(30)(30)の範囲でアーム(32)
が回動可能であり、バネ(32a)によってアーム(32)は図
16において時計方向に付勢されている。凸部(36)にゴ
ム筒(37)が装着されているため、凸部(36)が突片(30)に
当たる際の衝撃が緩和され、衝撃音の発生を抑えること
ができる。
【0025】モータ(47)によって叩き用回転軸(4)が回
転すると、該軸上の偏心回転部材(43)が偏心回転、即
ち、上下に移動する。この上下動がロッド(6)を介して
レバー(31)に伝達され、レバー(31)先端のアーム(32)を
上下させる。これがもみ玉(33)の叩き動作となる。モー
タ(53)によってもみ用回転軸(5)が回転すると、もみ用
回転軸(5)上に傾斜ベアリング(51)を介して、互いに対
称的に斜め配備されたレバー(31)(31)が、その先端間を
開閉する様に運動し、即ち、左右のモミ玉(32)(32)がも
み動作を行う。もみ動作のモータ(53)と、叩き動作用の
モータ(47)は別個であるから、叩き動作、もみ動作及び
叩きともみの併用動作の3種のマッサージ動作を選択で
きる。又、ネジ軸(26)を回転させると、もみ玉駆動ユニ
ット(3)が上昇或いは下降するので、この動作を組み合
わせることも自由に行うことができる。
【0026】アーム(32)は、その軸受部材(7)をレバー
(31)上の合成樹脂製の軸受けリング(35)に回転自由に嵌
めているから、従来の軸受けボルト(92)とアームの孔縁
との金属どうしの摩擦による異音の発生はなく、又、軸
受部材(7)と軸受けリング(35)の摩耗も殆ど生じない。
レバー(31)に、軸受部材(7)締付け固定用のボルト(74)
を外向きに固定し、アーム(32)に嵌めた軸受部材(7)に
該ボルト(74)を貫通させてナット止めするため、レバー
(31)(31)間の狭いスペースに手を挿入しての作業はなく
なり、アーム(32)の組立作業が容易となる。
【0027】図17は、レバー(31)とアーム(32)の枢支
連結部の他の実施例を示しており、アーム(32)上の軸受
けリング(35)に嵌まる軸受部材(7)の底面(73)中央に多
角形突部(70)を突設し、レバー(31)には該突部(70)が嵌
まる多角形孔(31a)が開設されている。軸受部材(7)
は、軸受けリング(35)に対する軸受部材(7)の嵌込み側
から、複数のビス(79)によってレバー(31)に固定され
る。レバー(31)(31)間の狭いスペースに手を挿入せず
に、アーム(32)の取り付けができる等の効果は、前記図
8に示す実施例と同じである。
【0028】然して、叩き用回転軸(4)とモータ軸(47
a)を平行に配備し、ベルト(49)で連繋すれば、停止中の
叩き用回転軸(4)にモータ(47)以外の回転力が作用した
場合、ベルト(49)を介してモータ軸(47a)が回転し易
い。従って、叩き動作を停止し、もみ動作或いはローリ
ング動作に切替えたとき、被験者のもみ玉(33)への倒れ
加圧により、左右のもみ玉(33)(33)の高さが揃い易い。
又、その時点でもみ玉(33)(33)の高さが揃わずとも、も
み動作、ローリング動作の進行中に、もみ玉(33)に加わ
る力によって叩き用のモータ(47)が叩き用回転軸(4)か
らの入力で回転し、左右のもみ玉(33)(33)の高さが自然
に揃い、被験者に左右のもみ玉(33)(33)に段差が生じる
ことによる違和感を感じさせない。
【0029】尚、実施例では、左右のレバー(31)(31)の
夫々の先端に枢支したアーム(32)(32)の上下にもみ玉(3
3)を設けた、4つ玉式のマッサージ機であるが、レバー
(31)(31)の先端に1個づつもみ玉(33)を設けた2つ玉式
のマッサージ機に実施出来るのは勿論である。
【0030】実施例では、もみ用回転軸(5)はウォーム
ギア装置(54)及び大小2つのプーリ(57)(57a)を介して
モータ(53)に連繋され、モータ(53)からもみ用回転軸
(5)へ1/50〜1/80程度に減速されるが、ウォームギア
装置(54)が負担する減速比程度であれば、ウォーム(55)
のリード角は大きく、ウォーム(55)の相手ギア(56)側か
らウォーム(55)へ回転伝達が可能となる。
【0031】従来は、もみ用回転軸(5)は、通電遮断状
態にてモータ軸を小さい外力で回転させることのできる
ブラシレスモータで駆動していたため、上記理由によ
り、叩き動作やローリング動作中に、もみ玉(33)に作用
する被験者の倒れ圧力によって、左右のもみ玉(33)(33)
の間隔が変化してしまうことがあり、マッサージ機とし
ては不都合であった。特に叩き動作の際は、振動が伴う
のでこの傾向が強い。そこで、従来は、回転駆動系にブ
レーキやワンウェイクラッチを介装して、もみ用回転軸
(5)からモータ軸(53a)への回転伝達を遮断していた。
【0032】又、本実施例では、もみ用回転軸(5)を整
流子モータ(53)で駆動しており、この整流子モータ(53)
は、整流子とブラシとの間に適当な摩擦(回転抵抗)があ
るため、ウォームギア装置(54)及びベルト(58)介してモ
ータ軸(53a)に伝わる回転力程度では、モータ軸(53a)は
回転しない。従って、ブラシレスモータに較べて安価な
整流子モータを使用する点、回転駆動系にブレーキやワ
ンウェイクラッチを介装する必要のない点等により、コ
ストを低減できる。
【0033】又、実施例では、もみ玉駆動ユニット(3)
昇降用のネジ軸(26)を中心として、もみ玉駆動ユニット
(3)の左右の重量をほぼバランスさせた。このため、ネ
ジ軸(26)に偏荷重を作用させることを可及的に抑えるこ
とができ、小さい力でネジ軸(26)を回転させてもみ玉駆
動ユニット(3)を円滑に昇降させることができる。尚、
実施例では、もみ玉駆動ユニット(3)の左右長さの略中
央部にネジ軸(26)を位置させ、ネジ軸(26)の左右両側に
モータ(47)(53)を配備することにより、もみ玉駆動ユニ
ット(3)の左右のバランスがとれたが、もみ玉駆動ユニ
ット(3)自体がその左右の中心で重量バランスがとれて
いない場合、ネジ軸(26)の位置は、もみ玉駆動ユニット
(3)の左右中心ではなく、重量バランスのとれる位置に
配備すればよいのは勿論である。
【0034】尚、図19の従来例の様に、ネジ軸(26)を
もみ玉駆動ユニット(3)の片側寄りに配備したときは、
ネジ軸(26)を回転させるときに異音が発生したが、実施
例の様に、ネジ軸(26)をもみ玉駆動ユニット(3)の中間
に位置させ、ネジ軸駆動用モータ(27)をフレーム(21)の
一端寄りに配置した場合、ネジ軸を回転させるときの異
音は殆ど聞こえない程度に小さくなった。この原因を追
求したところ、図19の従来例の場合、モータ(27)とネ
ジ軸(26)との距離、即ち、ベルト(29)の長さ、ベルトの
太さ及びベルト(29)の速度が、モータ(27)の回転によっ
てベルト(29)を共振させる関係にあり、このベルト(29)
の共振によって異音が発生することが解った。実施例の
様に、ネジ軸(26)をもみ玉駆動ユニット(3)の中央に位
置させると、結果的に従来よりもベルト(29)が短くなっ
て、ベルト(29)の共振がなくなり、異音は発生せず、静
寂な運転が可能となった。
【0035】本発明は上記実施例の構成に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージ機の断面図である。
【図2】フレームにもみ玉駆動ユニットを組み込んだ状
態の正面図である(但し、シャーシの向こう側に見える
線も実線で表している)。
【図3】もみ玉駆動ユニットの正面図である。
【図4】もみ玉駆動ユニットの背面図である。
【図5】レバー部分を断面で表したもみ玉駆動ユニット
の平面図である。
【図6】レバーからアームを外した状態の平面図であ
る。
【図7】偏心回転部材近傍を断面で表したレバーともみ
用回転軸の連繋状態の側面図である。
【図8】レバーとアームの連結部の分解断面図である。
【図9】レバーとアームの連結部の断面図である。
【図10】ベアリングホルダーと支持部の斜面図であ
る。
【図11】ヘアリングホルダーの断面図である。
【図12】支持部の断面図である。
【図13】支持部のビス止め状態の側面図である。
【図14】偏心回転部材とロッドの分解正面図である。
【図15】偏心回転部材の側面図である。
【図16】レバーに対するアームの回動範囲を示す説明
図である。
【図17】レバーとアームの連結部の他の実施例の分解
図である。
【図18】従来例のアーム及びロッドの取り付け状態の
説明図である。
【図19】従来例のもみ玉駆動ユニットの説明図であ
る。
【符号の説明】 (2) 背凭れ部 (21) フレーム (22) ガイドレール (3) シャーシ (4) 叩き用回転軸 (47) 整流子モータ (49) ベルト (5) もみ用回転軸 (53) 整流子モータ (54) ウォームギア装置 (55) ウォーム (56) 相手ギア (58) ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 もみ用回転軸(5)上に軸心と直交する面
    に対して対称的に傾いて回動可能に支持された一対のレ
    バー(31)(31)上にもみ玉(33)を具え、叩き用回転軸(4)
    に対して互いに該軸(4)の軸心に対して反対方向に偏心
    した偏心軸部(41)(41)に回転自由に支持された偏心回転
    部材(43)(43)と前記レバー(31)(31)とがロッド(6)(6)
    にて枢支連結されるマッサージ機であって、叩き用回転
    軸(4)と該軸を駆動するモータ(47)のモータ軸(47a)は
    平行に位置し、叩き用回転軸(4)とモータ軸(47a)の上
    のプーリ(48)(48a)にベルト(49)が無端状に張設されて
    おり、モータ軸(47a)から叩き用回転軸(4)への回転減
    速をプーリ(48)(48a)の減速比で行うマッサージ機。
  2. 【請求項2】 もみ用回転軸(5)を駆動するモータ(53)
    は、ウォームギア装置(54)を介してもみ用回転軸(5)に
    連繋され、モータ(53)によって回転するウォーム(55)に
    相手ギア(56)を噛合し、該相手ギア(56)をもみ用回転軸
    (5)に固定している請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 【請求項3】 モータ(47)(53)は、整流子モータである
    請求項1又は2に記載のマッサージ機。
  4. 【請求項4】 フレーム(21)内を昇降するもみ玉駆動ユ
    ニット(3)に叩き用回転軸(4)、もみ用回転軸(5)、2
    つのモータ(47)(53)を含むメカニズムが組み込まれ、も
    み玉駆動ユニット(3)は、フレーム(21)と平行なネジ軸
    (26)に螺合したナット(26a)に固定されており、該ネジ
    軸(26)の両側にモータ(47)(53)が配備されて、ネジ軸(2
    6)を中心にもみ玉駆動ユニット(3)の左右の重量がほぼ
    バランスしている請求項1乃至3の何れかに記載のマッ
    サージ機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016087132A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 ファミリーイナダ株式会社 駆動機構
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