JP3986201B2 - マッサージ機 - Google Patents
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Description
【発明の属する分野】
本発明は、もみ玉駆動ユニットを昇降させるネジ軸を具えたマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のマッサージ機として、背もたれ部と座部とからなり、背もたれ部を型どるフレーム内に、上下端を支持されたネジ軸を設け、このネジ軸ともみ玉駆動ユニットに設けたナットとを螺合し、ネジ軸の回転によりもみ玉駆動ユニットを昇降させるものが知られている。このようなマッサージ機は、そのネジ軸の上端は、図6に示すように板状の軸受ホルダー81に、断面がハット状の絞り加工をしたハウジング81aを形成し、このハウジング81aに軸受73を保持した弾性体82を挿入してネジ軸26の上端を回転自在に支持していた。
【0003】
上記マッサージ機は、もみ玉駆動ユニットを昇降させる時にネジ軸26の回転につられて軸受73を介して弾性体82が回転することがあった。そこで、弾性体が傷ついたり摩耗したりしないようにするために、ハウジング81aは、絞り加工により滑らかに仕上げる必要があり、部品コストが高くつくという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、軸受ホルダーの部品コストを低減できると共に、耐久性に問題がないマッサージ機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段は、もみ玉駆動ユニットと螺合してその回転によりもみ玉駆動ユニットを昇降させるネジ軸を備え、ネジ軸の上端を軸支する軸受を弾性体を介して板状の軸受ホルダーに保持したものにおいて、前記弾性体を軸受ホルダーより突出して軸受ホルダーに嵌合すると共に、前記弾性体と軸受ホルダーとの間に回り止め手段を設けたものである。これにより、ネジ軸が回転する際にその回転により弾性体が軸受ホルダー内で回転しようとするのを回り止め手段により防止できる。従って、弾性体を、絞り加工をせずに表面の粗い単なる貫通穴で保持しても、弾性体がネジ軸の回転につられて回転することなく、その摩耗を防止できる。
【0006】
詳述すれば、前記回り止め手段は、弾性体に形成された突部と、前記突部が係合される軸受ホルダーに形成された切欠からなる。
【0007】
また、前記弾性体には、弾性体が軸受ホルダーから脱落する方向に移動するのを規制する抜け止め手段が設けられていることが望ましい。これにより、もみ玉駆動ユニットが昇降する際やマッサージ動作を行う際に弾性体が軸受ホルダーから脱落する方向に移動しようするのを前記抜け止め手段により阻止できる。従って、弾性体を、絞り加工をせずに表面の粗い単なる貫通穴で保持しても、弾性体が軸方向に移動することなく、その摩耗を防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、背凭れ部2を具えた椅子型のマッサージ機に本発明を実施した状態を示しているが、本発明は、背凭れ部2にもみ玉駆動ユニット3を具えたマッサージ機であれば、形式を問わない。
【0009】
マッサージ機は、座部1とその後部に傾斜角度調整可能に背凭れ部2を有し、座部1の左右両側に肘掛け11を具えている。
【0010】
背凭れ部2は、図2に示す如く、縦長矩形のフレーム21の上端に、図1に示す如く、頭部レスト12を設け、フレーム21の外周に適当にクッション材を装着し、全体をカバー13で覆って形成されている。
【0011】
図2示す如く、フレーム21の左右の枠杆は、断面コ字状を呈し互いに開口を内向きに対向させたガイドレール22、22である。
【0012】
フレーム21の下端中央にネジ軸26がガイドレール22と平行に回転自由に支持され、このネジ軸26の下端はプーリ28及びベルト29を介してネジ軸駆動モータ27に連繋されている。
【0013】
一方、フレーム21の上方側には前記左右のガイドレール22、22間に亘って中間フレーム21aが架設されている。この中間フレーム21aの略中央には板状の軸受ホルダー71が取り付けられており、その上部には図4に示すように円形の嵌合穴71aが形成されている。71bは嵌合穴71aの周縁より切り欠かれた切欠で、左右対称に一対形成されている。
【0014】
72は鍔部72aと鍔部72aから上方に突出する突出部72bとからなり、断面形状がハット状に形成されたゴム製の弾性体で、前記嵌合穴71aから突出部72bを突出させて軸受ホルダー71に嵌合される。この弾性体72はネジ軸26を回転自在に支持する軸受73を保持している。
【0015】
前記弾性体72の突出部72bの外周面には、鍔部72aに亘る一対の突部72cが左右対称に形成されており、この突部72cにより弾性体72を補強すると共に、この突部72cを前記嵌合穴71aの切欠71bに係合させることで、弾性体72の回転方向の移動が阻止されるようになっている。即ち、切欠71bと突部72cで回り止め手段を構成する。
【0016】
前記突出部72bの突部72c間には弾性体72の中心から外方に向かって突出する左右一対の抜け止め72dが、鍔部72aと軸受ホルダー71の略板厚分tの距離を隔てて形成されている。そして、突出部72bを嵌合穴71aに挿入すると、前記抜け止め72dは前記嵌合穴71aの周縁を鍔部72aとの間に挟持して軸方向に弾性体72が移動するのを阻止する。この抜け止め72dの上面は中心から外方に向って下る傾斜72eが形成されており、この傾斜72eにより嵌合穴71aに突出部72bを挿入しやすくしている。
【0017】
上記フレーム21内にもみ玉駆動ユニット3が昇降可能に配備される。
【0018】
もみ玉駆動ユニット3のシャーシ23は、図2に示すようにフレーム21に沿う板面を有する取付板24とこの取付板24の下端にネジ軸26と直交して突設されネジ軸26を貫通させた支え板25とからなる。
【0019】
前記ネジ軸26に螺合したナット26aが、上記支え板25に固定されている。
【0020】
シャーシ23の左右両端に2個づつローラ20が突設され、このローラ20が前記ガイドレール22に転動可能に嵌まっている。
【0021】
図3に示す如く、上記シャーシ23の背面側の上部にもみ用回転軸5、下部に叩き用回転軸4が夫々横向き姿勢で回転自由に支持され、もみ用回転軸5は、一端がウォームギア装置54を介してモータ53に連繋されている。ウォームギア装置54のウォーム55に突設したプーリ57とモータ軸53aとがベルト58にて連繋され、ウォーム55の相手ギア56がもみ用回転軸5に固定されている。
【0022】
叩き用回転軸4の一端は、プーリ48、ベルト49を介してモータ47に連繋され、モータ軸47aと叩き用回転軸4は平行である。
【0023】
叩き用回転軸4の先端側に、シャーシ23の略左右中心に位置して筒部材40が嵌着固定され、この筒部材40の両端に形成した偏心軸部41、41にベアリング42を介して偏心回転部材43、43が取り付けられている。
【0024】
前記偏心回転部材43と、前記もみ用回転軸5上のレバー31の一端にロッド6が枢支連結されるている。
【0025】
もみ用回転軸5には、シャーシ23の左右中心から振り分け位置に2つの筒部材50をもみ用回転軸5の軸心に対して傾けて嵌着固定し、各筒部材50にベアリング(図示せず)及びベアリングホルダー52を介してレバー31を回動自由に支持している。
【0026】
2つの筒部材50、50は、筒部材50、50間の中央にてもみ用回転軸5の軸心と直交する面を中心に対称的に傾いており、従って、左右のレバー31、31も対称的に傾いている。
【0027】
前記ロッド6は基端に扁平部62が形成され、この扁平部62が前記偏心軸部41上の偏心回転部材43に形成されたブラケット部44に連結される。
【0028】
ブラケット部44は、機械的強度が高く摩擦係数の小さい合成樹脂にて偏心回転部材43と一体成形され、偏心軸部41の軸心を含む面内で開口する溝45を有し、この溝45にロッド6の扁平部62を嵌め、ブラケット部44に挿通したピン46を扁平部62に貫通させている。
【0029】
レバー31の先端にはくの字状のアーム32の略中間部が一定の範囲で回動可能に支持されており、アーム32の両端にもみ玉33、33が取り付けられている。
【0030】
然して、モータ47によって叩き用回転軸4が回転すると、この軸上の偏心回転部材43が偏心回転、即ち、上下に移動する。この上下動がロッド6を介してレバー31に伝達され、レバー31先端のアーム32を上下させる。これがもみ玉33の叩き動作となる。
【0031】
モータ53によってもみ用回転軸5が回転すると、もみ用回転軸5上にベアリングを介して、互いに対称的に斜め配備されたレバー31、31が、その先端間を開閉する様に運動し、即ち、左右のモミ玉33、33がもみ動作を行う。
【0032】
もみ動作用のモータ53と、叩き動作用のモータ47は別個であるから、叩き動作、もみ動作及び叩きともみの併用動作の3種のマッサージ動作を選択できる。
【0033】
上述のもみ玉駆動ユニット3は、ネジ軸26を回転させると、上昇或いは下降する。この時、ネジ軸26の回転に伴って弾性体72は軸受73を介して回転しようとするが、弾性体72の突部72cを嵌合穴71aの切欠71bに係合しているのでその回転が阻止される。また、弾性体72は上記の如く回転させる力を受けるほかに、前記もみ玉駆動ユニット3の昇降動作や前記マッサージ動作に伴って、上端側の軸受73を介して軸方向に移動させようとする力を受けるが、弾性体72に設けられた抜け止め72dによりその移動は阻止される。従って、軸受ホルダー71を安価に製作できるように、絞り加工をせずに単なる嵌合穴71aとし、この嵌合穴71aで弾性体72を保持しても、弾性体72の軸方向の動き及び回転方向の動きを阻止して嵌合穴71aにより弾性体72が傷付いたり摩耗するを防止できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の請求項1及び請求項2によれば、弾性体を軸受ホルダーより突出して軸受ホルダーに嵌合すると共に、前記弾性体と軸受ホルダーとの間に回り止め手段を設けることで、ネジ軸の回転につられて弾性体が軸受ホルダー内で回転しようとするのを回り止め手段により防止できるので、弾性体を、絞り加工をせずに表面の粗い単なる嵌合穴で保持しても、弾性体が回転することなく、その摩耗を防止できる。従って、弾性体の耐久性を低下させることなく、軸受ホルダーを安価に製作できる。
【0035】
本発明の請求項3によれば、もみ玉駆動ユニットが昇降する際やマッサージ動作を行う際に弾性体が軸受ホルダーから脱落する方向に移動しようするのを前記抜け止め手段により阻止できるので、弾性体を、絞り加工をせずに表面の粗い嵌合穴で保持しても、軸方向に移動することなく、その摩耗を防止できる。従って、弾性体の耐久性を低下させることなく、軸受ホルダーを安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マッサージ機の断面図である。
【図2】同マッサージ機のフレームにもみ玉駆動ユニットを組み込んだ状態の正面図である(但し、シャーシの向こう側に見える線も実線で表している)。
【図3】同マッサージ機のもみ玉駆動ユニットの背面図である。
【図4】同マッサージ機のネジ軸上端部分の縦断面図である。
【図5】同マッサージ機のネジ軸上端部分の平面図である。
【図6】従来のマッサージ機のネジ軸上端部分の断面図である。
【符号の説明】
3 もみ玉駆動ユニット
26 ネジ軸
71 軸受ホルダー
71a 嵌合穴
71b 切欠(回り止め手段)
72 弾性体
72c 突部(回り止め手段)
72d 抜け止め(抜け止め手段)
73 軸受
Claims (3)
- もみ玉駆動ユニットと螺合してその回転により該ユニットを昇降させるネジ軸を備え、ネジ軸の上端を軸支する軸受を弾性体を介して板状の軸受ホルダーに保持したものにおいて、前記弾性体を軸受ホルダーより突出して軸受ホルダーに嵌合すると共に、前記弾性体と軸受ホルダーとの間に回り止め手段を設けたことを特徴とするマッサージ機。
- 前記回り止め手段は、弾性体に形成された突部と、前記突部が係合される軸受ホルダーに形成された切欠からなることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
- 前記弾性体には、弾性体が軸受ホルダーから脱落する方向に移動するのを規制する抜け止め手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
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1999
- 1999-03-24 JP JP07972699A patent/JP3986201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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