JP2000235890A - エレクトロルミネッセンス表示装置 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示装置

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JP2000235890A
JP2000235890A JP11036731A JP3673199A JP2000235890A JP 2000235890 A JP2000235890 A JP 2000235890A JP 11036731 A JP11036731 A JP 11036731A JP 3673199 A JP3673199 A JP 3673199A JP 2000235890 A JP2000235890 A JP 2000235890A
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Noboru Sakaeda
暢 栄田
Masakazu Funahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレクトロルミネッセンス素子の電極を、
その取出し電極と強固に接続して構成されたエレクトロ
ルミネッセンス表示装置を提供する。 【解決手段】支持基板1上に、取出し電極2と該取出し
電極2に接続されたエレクトロルミネッセンス素子を備
えたエレクトロルミネッセンス表示装置であって、該取
出し電極2のエレクトロルミネッセンス素子との接続側
の端部3が順テーパー状部4に形成され、少なくとも該
順テーパー状部4にエレクトロルミネッセンス素子の電
極5が接続されてなるエレクトロルミネッセンス表示装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロルミネ
ッセンス(以下、ELと略称することがある)表示装置
に関する。さらに詳しくは、EL素子電極とその取出し
電極とを強固に接合して構成されたEL表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電界発光を利用したEL素子は、自己発
光であることから視認性が高く、また完全固体素子であ
ることから耐衝撃性に優れている。EL素子は、このよ
うな特長を有することから、その発光材料として無機材
料を用いた無機EL素子や、発光材料として有機材料を
用いた有機EL素子の提案が数多くなされており、その
実用化が試みられている。
【0003】殊に、有機EL素子は、無機EL素子に較
べて印加電圧を大幅に低下させることができることか
ら、各種有機材料の開発や改良が進展し、より高性能の
有機EL素子を得るための技術開発が盛んに行われてい
る。この有機EL素子については、面光源としての利用
が進められている。有機EL素子を画素として用いた表
示装置においては、有機EL素子からなる画素を同一平
面上に二次元配列することによって、バネルを形成し、
この有機EL表示パネルを構成している個々の有機EL
素子を画素として、これら画素を独立に駆動させること
によって、有機EL表示パネル上に所望の表示を行うよ
うに構成されている。
【0004】そして、この有機EL素子は、少なくとも
基板上に、陽極、発光層、陰極の順で、あるいはその逆
の順で積層された構成となっており、発光層から発した
光は、陽極または陰極の少なくとも一方を透明にして外
部に取り出される。ここで、EL素子電極をそのまま接
続端子として使用すると、半田付けなどの接続操作に伴
う不具合から、その接続端子上にアルミニウム膜、ニッ
ケル膜を積層した三層構造の電極端子が提案(実開昭6
4−13693号公報)されている。また、EL素子が
有機EL素子の場合には、とくに仕事関数の低い電子注
入層側の電極(陰極)が使用されるが、その電極を接続
端子として用いる場合には、その電極上に半田付けの可
能な金属または抵抗率の低い金属を積層して、接続端子
の抵抗を小さく、かつ半田付けを容易にする提案(特開
平4−6795号公報)がなされている。
【0005】しかしながら、前者においては、EL素子
の電極上にさらに金属を積層する必要が生じ、機械的強
度が低下するという問題があった。また、後者の場合、
有機EL素子の陰極は、仕事関数が低い、すなわち、外
部の空気や水分により容易に酸化などの化学変化を受け
て高抵抗化し易く、したがって、接続端子として用いる
ために、一時的にも外部に引き出すことは得策ではな
い。
【0006】このようなことから、別途、接続端子(取
り出し電極)を設け、EL素子の電極と接続端子を封止
内部でつなぎ合わせるようにする提案(特開平5−19
0280号公報)がなされている。ところで、この場合
には、接続端子の厚みの段差により、EL素子電極(背
面電極)が断線し、EL表示装置の表示不良が発生する
という問題がある。
【0007】また、このような接続端子(取り出し電
極)とEL素子電極との接続時に生ずる段切れを防止す
るため、薄膜EL素子の膜厚と端子部の高さをほぼ一致
させるように、EL素子と接続端子部の間に絶縁膜を埋
め込む提案(実開昭62−84085号公報)がなされ
ている。しかしながら、この場合には、その絶縁膜をE
L素子とほぼ同一の厚みでEL素子の端縁に設けること
は、容易なことではないという難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑み、EL素子電極とその取出し電極とを強固に
接合して構成されたEL表示装置を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために種々検討を重ねた結果、EL素子にお
ける取出し電極のEL素子電極との接続側の端部が順テ
ーパー状部に形成され、その順テーパー状部にEL素子
の電極を接合してなるEL表示装置によれば、上記目的
を達成し得ることを見出し、かかる知見に基づいて本発
明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の要旨は、下記のとおり
である。 (1)支持基板上に、取出し電極と該取出し電極に接続
されたエレクトロルミネッセンス素子を備えたエレクト
ロルミネッセンス表示装置において、該取出し電極のエ
レクトロルミネッセンス素子の電極との接続側の端部が
順テーパー状部に形成され、少なくとも該順テーパー状
部にエレクトロルミネッセンス素子の電極が接合されて
なるエレクトロルミネッセンス表示装置。 (2)取出し電極のエレクトロルミネッセンス素子の電
極との接続側の端部に隣接する断線防止層に順テーパー
状部が形成され、少なくとも該順テーパー状部にエレク
トロルミネッセンス素子の電極が接合されてなるエレク
トロルミネッセンス表示装置。 (3)順テーパー状部のテーパーの角度が、支持基板面
に対して、0.1°〜45°である、前記(1)または
(2)に記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。 (4)取出し電極の厚みが、200nm〜10μmであ
る前記(1)〜(3)のいずれかに記載のエレクトロル
ミネッセンス表示装置。 (5)エレクトロルミネッセンス素子が、有機エレクト
ロルミネッセンス素子である、前記(1)〜(4)のい
ずれかに記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、支持基板上に、取出し
電極と該取出し電極に接続されたEL素子を備えたEL
表示装置において、該取出し電極のEL素子電極との接
続側の端部が順テーパー状部に形成され、少なくとも該
順テーパー状部にEL素子電極が接続されてなるEL表
示装置である。そして、この順テーパー状部のテーパー
の角度は、支持基板の表面に対して0.1°〜45°と
してあるものが好ましい。これは、この角度を0.1°
よりも小さくすると、取出し電極の長さを長くする必要
があり、表示部の範囲を狭めることになることから好ま
しくない。また、この角度を45°以上にすると、取出
し電極とEL素子電極との接合部における密着性の低下
による接続不良や断線のおそれが大きくなるからであ
る。
【0012】また、上記取出し電極は、その厚みが20
0nm〜10μmであるもの、好ましくは500nm〜
3μmであるものが好適に用いられる。この取出し電極
においても、EL表示装置における電極と同様に、EL
表示装置の表示性能を維持する必要がある。したがっ
て、この取出し電極の厚みを200nm未満とすると、
抵抗値が高くなり過ぎて、表示性能の維持に支障をきた
すおそれが大きくなる。また、この取出し電極の適正な
抵抗値を維持するためには、その厚みを10μmを超え
て厚くすると、高精細な取出し電極の形成が困難になる
からである。
【0013】つぎに、本発明のEL表示装置における、
取出し電極のEL素子電極との接続側の端部を順テーパ
ー状部に形成され、少なくとも該順テーパー状部がEL
素子電極に接合された構造を、その一例を示す図1によ
り説明する。図1の1は、支持基板であり、2は、支持
基板1上に設けられた取出し電極である。そして、3
は,この取出し電極2のEL素子電極との接続側の端部
であり、この端部3には順テーパー状部4が形成されて
いる。この順テーパー状部4の角度は、支持基板1の表
面に対して0.1°〜45°であるものが好ましい。そ
して、5は、EL素子電極であり、このEL素子電極5
は、取出し電極2の端部3に形成された順テーパー状部
4に接して、さらに取出し電極2の上面に重なり合う形
態を有している。このように構成されているので、取出
し電極2とEL素子電極5との強固な接合状態を維持す
ることができるのである。すなわち、このように順テー
パー状部4を形成することによって、取出し電極2が2
00nm以上の厚膜であっても、取出し電極2と支持基
板1表面との段差によるEL素子電極5の断線を防止す
ることができる。
【0014】また、本発明においては、取出し電極2の
EL素子電極5との接続側の端部にEL素子電極の断線
防止層を設けて、該断線防止層に順テーパー状部が形成
され、少なくともこの順テーパー状部に、EL素子電極
5が接合された構造であってもよい。このような構造を
有する場合の一例を示す図2、また他の例を示す図3に
より説明すれば、これら図における1は支持基板であ
り、2は取出し電極、3はこの取出し電極2のEL素子
電極5との接続側の端部である。この端部3の側面に隣
接して断線防止層6が設けられている。この断線防止層
6の形態は、その断面形状が図2に示してあるような形
状であっても、また図3に示してあるような形状であっ
てもよい。いずれの断面形状の場合でも、ここで形成さ
れる順テーパー状部4の角度は、支持基板1の表面に対
して0.1°〜45°であるものが好ましい。また、こ
れら図における5は、EL素子電極である。
【0015】つぎに、本発明のEL表示装置において用
いる取出し電極の材料としては、比抵抗の値が10-3Ω
・cm以下であるものが好ましく、さらに機械的強度と
化学的な安定性を有するものが望ましく、具体的には、
銀、アルミニウム、金、ベリリウム、ビスマス、カドミ
ウム、コバルト、クロム、銅、鉄、ガリウム、インジウ
ム、イリジウム、モリブデン、マンガン、ニオブ、ニッ
ケル、オスミウム、鉛、パラジウム、白金、レニウム、
ルテニウム、アンチモン、錫、タンタル、チタン、バナ
ジウム、タングステン、ジルコニウム、珪素、ゲルマニ
ウムなどが挙げられる。これらの中でも、特に好ましい
のは、銀、アルミニウム、ニッケル、金、クロム、モリ
ブデンおよび銅である。そして、これらは、単体を用い
てもよく、2種以上の合金であってもよい。さらに、こ
れらを用いた単一層からなるものでも、異種金属または
異種合金の積層体で形成された電極であってもよい。
【0016】また、上記断線防止層を構成する材料とし
ては、合成樹脂や金属、金属酸化物、金属窒化物などを
用いることができるが、ここで形成する順テーパー状部
に加工しやすい合成樹脂が好適に用いられる。このよう
な合成樹脂の具体例としては、光硬化型樹脂や熱硬化型
樹脂が特に好ましく、アクリレート系樹脂、メタクリレ
ート系樹脂の反応性ビニル基を有するものを硬化させた
ものが好適に用いられる。さらに、環状オレフィン系樹
脂、アクリロニトリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン
樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレート、
ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
プロピレン、アニリンホルムアルデヒド樹脂、フッ素樹
脂などを用いることができる。
【0017】また、金属や金属酸化物、金属窒化物の具
体例としては、銀、アルミニウム、金、ベリリウム、ビ
スマス、カドミウム、コバルト、クロム、銅、鉄、ガリ
ウム、インジウム、イリジウム、モリブデン、マンガ
ン、ニオブ、ニッケル、オスミウム、鉛、パラジウム、
白金、レニウム、ルテニウム、アンチモン、錫、タンタ
ル、チタン、バナジウム、タングステン、ジルコニウ
ム、珪素、ゲルマニウムなどの単体やこれらの合金、酸
化物あるいは窒化物が挙げられる。
【0018】つぎに、本発明のEL表示装置におけるE
L素子としては、薄膜型の無機EL素子でも有機EL素
子であってもよいが、駆動電圧が低く、コンパクト化や
軽量化のしやすい有機EL素子が特に好ましい。この有
機EL素子の構成としては、様々な形態のものであって
もよく、少なくとも一対の電極間に有機発光層を含む有
機化合物層を挟持させて構成された素子であって、その
代表的な素子構成を例示すれば、下記のとおりである。 (1)陽極/発光層/陰極 (2)陽極/正孔注入層/発光層/陰極 (3)陽極/発光層/電子注入層/陰極 (4)陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極 (5)陽極/有機半導体層/発光層/陰極 (6)陽極/有機半導体層/電子障壁層/発光層/陰極 (7)陽極/有機半導体層/発光層/付着改善層/陰極 (8)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注
入層/陰極 本発明における有機EL素子は、これら各種の素子構成
のいかなる形態であってもよいが、上記(8)の構成の
ものが特に好ましく用いられる。
【0019】この有機EL素子は、透光性の基板上に作
製する。この透光性基板は有機EL素子を支持する基板
であり、その透光性については、400〜700nmの
可視領域の光の透過率が10%以上、好ましくは50%
以上でであるものが望ましく、さらに表面が平滑な基板
を用いるのが望ましい。このような透光性基板として
は、たとえば、ガラス基板、合成樹脂基板などが好適に
用いられる。ガラス板としては、特にソーダ石灰ガラ
ス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、
アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホ
ウケイ酸ガラス、石英などで成形された基板が挙げられ
る。また、合成樹脂基板としては、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、
ポリエーテルサルファイド樹脂、ポリサルフォン樹脂な
どの板か挙げられる。
【0020】つぎに、上記の陽極としては、仕事関数の
大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物ま
たはこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用
いられる。このような電極物質の具体例としては、金等
の金属、CuI、ITO、SnO2 、ZnO等の導電性
材料が挙げられる。この陽極を形成するには、これらの
電極物質を、蒸着法やスパッタリング法等の方法で薄膜
を形成させることができる。この陽極は、上記発光層か
らの発光を陽極から取り出す場合、陽極の発光に対する
透過率が、10%より大きくなるような特性を有してい
ることが望ましい。また、陽極のシート抵抗は、数百Ω
/□以下としてあるものが好ましい。さらに、陽極の膜
厚は、材料にもよるが通常10nm〜1μm、好ましく
は10〜200nmの範囲で選択される。
【0021】そして、本発明の有機EL素子の発光層と
しては、以下の機能を併せ持つものが好適である。 (a)注入機能;電界印加時に陽極または正孔注入層よ
り正孔を注入することがき、陰極または電子注入層より
電子を注入することができる機能 (b)輸送機能;注入した電荷(電子と正孔)を電界の
力で移動させる機能 (c)発光機能;電子と正孔の再結合の場を提供し、こ
れを発光につなげる機能 ただし、正孔の注入されやすさと電子の注入されやすさ
には、違いがあってもよく、また正孔と電子の移動度で
表される輸送能に大小があってもよいが、どちらか一方
の電荷を移動することが好ましい。
【0022】有機EL素子の発光材料は主に有機化合物
であり、具体的には所望の色調により、次のような化合
物が用いられる。たとえば、紫外域から紫色の発光を得
る場合には、下記の一般式〔1〕で表される化合物が好
適に用いられる。
【0023】
【化1】
【0024】〔式中、Xは下記一般式〔2〕、
【0025】
【化2】
【0026】(式中、nは2〜5の整数を示す)で表さ
れる基を示し、Yは下記一般式〔3〕
【0027】
【化3】
【0028】で表される基を示す。〕この一般式〔1〕
で表される化合物におけるフェニル基、フェニレン基、
ナフチル基には、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、水酸基、スルホニル基、カルボニ
ル基、アミノ基、ジメチルアミノ基またはジフェニルア
ミノ基等の単数または複数の置換基を有する化合物を用
いてもよい。また、これら置換基が複数ある場合には、
それらが互いに結合し、飽和5員環あるいは6員環を形
成していてもよい。さらに、この化合物の形態について
は、フェニル基、フェニレン基、ナフチル基にパラ位で
結合したものが、結合性が良く、かつ平滑な蒸着膜が形
成し易いことから好ましい。上記一般式〔1〕で表され
る化合物の具体例を示せば、下記のとおりである。
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】これら化合物の中では、特にp−クォータ
ーフェニル誘導体、p−クインクフェニル誘導体が好ま
しい。また、青色から緑色の発光を得るためには、例え
ばベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、ベンゾ
オキサゾール系等の蛍光増白剤、金属キレート化オキシ
ノイド化合物、スチリルベンゼン系化合物を用いること
ができる。これら化合物の具体例としては、例えば特開
昭59−194393号公報に開示されている化合物を
挙げることができる。さらに他の有用な化合物は、ケミ
ストリー・オブ・シンセティック・ダイズ(1971)
628〜637頁および640頁に列挙されている。
【0032】前記キレート化オキシノイド化合物として
は、例えば、特開昭63−295695号公報に開示さ
れている化合物を用いることができる。その代表例とし
ては、トリス(8−キノリノール)アルミニウム等の8
−ヒドロキシキノリン系金属錯体や、ジリチウムエピン
トリジオン等が好適な化合物として挙げることができ
る。
【0033】また、前記スチリルベンゼン系化合物とし
ては、例えば、欧州特許第0319881号明細書や欧
州特許第0373582号明細書に開示されているもの
を用いることができる。そして、特開平2−25279
3号公報に開示されているジスチリルピラジン誘導体
も、発光層の材料として用いることができる。このほ
か、欧州特許第0387715号明細書に開示されてい
るポリフェニル系化合物も発光層の材料として用いるこ
とができる。
【0034】さらに、上述した蛍光増白剤、金属キレー
ト化オキシノイド化合物およびスチリルベンゼン系化合
物等以外に、例えば12−フタロペリノン(J. App
l.Phys.,第27巻,L713(1988年))、
1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、1,1,
4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン(以上A
ppl. Phys. Lett.,第56巻,L799(1
990年))、ナフタルイミド誘導体(特開平2−30
5886号公報)、ペリレン誘導体(特開平2−189
890号公報)、オキサジアゾール誘導体(特開平2−
216791号公報、または第38回応用物理学関係連
合講演会で浜田らによって開示されたオキサジアゾール
誘導体)、アルダジン誘導体(特開平2−220393
号公報)、ピラジリン誘導体(特開平2−220394
号公報)、シクロペンタジエン誘導体(特開平2−28
9675号公報)、ピロロピロール誘導体(特開平2−
296891号公報)、スチリルアミン誘導体(App
l. Phys. Lett.,第56巻,L799(199
0年)、クマリン系化合物(特開平2−191694号
公報)、国際特許公報WO90/13148やApp
l. Phys. Lett.,vol58,18,P198
2(1991)に記載されているような高分子化合物等
も、発光層の材料として用いることができる。
【0035】本発明では特に発光層の材料として、芳香
族ジメチリディン系化合物(欧州特許第0388768
号明細書や特開平3−231970号公報に開示のも
の)を用いることが好ましい。具体例としては、4,
4’−ビス(2,2−ジ−t−ブチルフェニルビニル)
ビフェニル、、4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビ
ニル)ビフェニル等、およびそれらの誘導体を挙げるこ
とができる。
【0036】また、特開平5−258862号公報等に
記載されている一般式(Rs−Q) 2 −Al−O−L
〔式中、Lはフェニル部分を含んでなる炭素原子6〜2
4個の炭化水素であり、O−Lはフェノラート配位子で
あり、Qは置換8−キノリノラート配位子を示し、Rs
はアルミニウム原子に置換8−キノリノラート配位子が
2個を上回り結合するのを立体的に妨害するように選ば
れた8−キノリノラート環置換基を示す〕で表される化
合物も挙げられる。具体的には、ビス(2−メチル−8
−キノリノラート)(パラ−フェニルフェノラート)ア
ルミニウム(III)、ビス(2−メチル−8−キノリ
ノラート)(1−ナフトラート)アルミニウム(II
I)等が挙げられる。
【0037】このほか、特開平6−9953号公報等に
よるドーピングを用いた高効率の青色と緑色の混合発光
を得る方法が挙げられる。この場合、ホストとしては、
上記の発光材料、ドーパントとしては青色から緑色まで
の強い蛍光色素、例えばクマリン系あるいは上記のホス
トとして用いられているものと同様な蛍光色素を挙げる
ことができる。具体的には、ホストとしてジスチリルア
リーレン骨格の発光材料、特に好ましくは4,4’−ビ
ス(2,2−ジフエニルビニル)ビフェニル、ドーパン
トとしてはジフェニルアミノビニルアリーレン、特に好
ましくは例えばN,N−ジフェニルアミノビニルベンゼ
ンを挙げることができる。
【0038】白色の発光を得る発光層としては特に制限
はないが、下記のものを用いることができる。 有機EL積層構造体の各層のエネルギー準位を規定
し、トンネル注入を利用して発光させるもの(欧州特許
第0390551号公報)。 と同じくトンネル注入を利用する素子で実施例とし
て白色発光素子が記載されているもの(特開平3−23
0584号公報)。
【0039】二層構造の発光層が記載されているもの
(特開平2−220390号公報および特開平2−21
6790号公報)。 発光層を複数に分割してそれぞれ発光波長の異なる材
料で構成されたもの(特開平4−51491号公報)。 青色発光体(蛍光ピーク380〜480nm)と緑色
発光体(480〜580nm)とを積層させ、さらに赤
色蛍光体を含有させた構成のもの(特開平6−2071
70号公報)。
【0040】青色発光層が青色蛍光色素を含有し、緑
色発光層が赤色蛍光色素を含有した領域を有し、さらに
緑色蛍光体を含有する構成のもの(特開平7−1421
69号公報)。 これらの中では、上記の構成のものが特に好ましい。
さらに、赤色蛍光体としては、下記に示すものが好適に
用いられる。
【0041】
【化6】
【0042】つぎに、上記材料を用いて発光層を形成す
る方法としては、例えば蒸着法、スピンコート法、LB
法等の公知の方法を適用することができる。発光層は、
特に分子堆積膜であることが好ましい。ここで分子堆積
膜とは、気相状態の材料化合物から沈着され形成された
薄膜や、溶液状態または液相状態の材料化合物から固体
化され形成された膜のことであり、通常この分子堆積膜
は、LB法により形成された薄膜(分子累積膜)とは凝
集構造、高次構造の相違や、それに起因する機能的な相
違により区分することができる。
【0043】また特開昭57−51781号公報に開示
されているように、樹脂等の結着剤と材料化合物とを溶
剤に溶かして溶液とした後、これをスピンコート法等に
より薄膜化することによっても、発光層を形成すること
ができる。このようにして形成される発光層の膜厚につ
いては特に制限はなく、状況に応じて適宜選択すること
ができるが、通常5nm〜5μmの範囲が好ましい。こ
の発光層は、上述した材料の1種または2種以上からな
る一層で構成されてもよいし、また、前記発光層とは別
種の化合物からなる発光層を積層したものであってもよ
い。
【0044】つぎに、正孔注入・輸送層は、発光層への
正孔注入を助け、発光領域まで輸送する層であって、正
孔移動度が大きく、イオン化エネルギーが通常5.5e
V以下と小さい。このような正孔注入・輸送層としては
より低い電界強度で正孔を発光層に輸送する材料が好ま
しく、さらに正孔の移動度が、例えば104 〜106
/cmの電界印加時に、少なくとも10-6cm2 /V・
秒であるものが好ましい。本発明の芳香族炭化水素化合
物と混合して正孔注入・輸送層を形成する材料として
は、前記の好ましい性質を有するものであれば特に制限
はなく、従来、光導伝材料において正孔の電荷輸送材料
として慣用されているものや、有機EL素子の正孔注入
層に使用されている公知のものの中から任意のものを選
択して用いることができる。
【0045】このような正孔注入・輸送層の形成材料と
しては、具体的には、例えばトリアゾール誘導体(米国
特許3,112,197号明細書等参照)、オキサジア
ゾール誘導体(米国特許3,189,447号明細書等
参照)、イミダゾール誘導体(特公昭37−16096
号公報等参照)、ポリアリールアルカン誘導体(米国特
許3,615,402号明細書、同第3,820,98
9号明細書、同第3,542,544号明細書、特公昭
45−555号公報、同51−10983号公報、特開
昭51−93224号公報、同55−17105号公
報、同56−4148号公報、同55−108667号
公報、同55−156953号公報、同56−3665
6号公報等参照)、ピラゾリン誘導体およびピラゾロン
誘導体(米国特許第3,180,729号明細書、同第
4,278,746号明細書、特開昭55−88064
号公報、同55−88065号公報、同49−1055
37号公報、同55−51086号公報、同56−80
051号公報、同56−88141号公報、同57−4
5545号公報、同54−112637号公報、同55
−74546号公報等参照)、フェニレンジアミン誘導
体(米国特許第3,615,404号明細書、特公昭5
1−10105号公報、同46−3712号公報、同4
7−25336号公報、特開昭54−53435号公
報、同54−110536号公報、同54−11992
5号公報等参照)、アリールアミン誘導体(米国特許第
3,567,450号明細書、同第3,180,703
号明細書、同第3,240,597号明細書、同第3,
658,520号明細書、同第4,232,103号明
細書、同第4,175,961号明細書、同第4,01
2,376号明細書、特公昭49−35702号公報、
同39−27577号公報、特開昭55−144250
号公報、同56−119132号公報、同56−224
37号公報、西独特許第1,110,518号明細書等
参照)、アミノ置換カルコン誘導体(米国特許第3,5
26,501号明細書等参照)、オキサゾール誘導体
(米国特許第3,257,203号明細書等に開示のも
の)、スチリルアントラセン誘導体(特開昭56−46
234号公報等参照)、フルオレノン誘導体(特開昭5
4−110837号公報等参照)、ヒドラゾン誘導体
(米国特許第3,717,462号明細書、特開昭54
−59143号公報、同55−52063号公報、同5
5−52064号公報、同55−46760号公報、同
55−85495号公報、同57−11350号公報、
同57−148749号公報、特開平2−311591
号公報等参照)、スチルベン誘導体(特開昭61−21
0363号公報、同第61−228451号公報、同6
1−14642号公報、同61−72255号公報、同
62−47646号公報、同62−36674号公報、
同62−10652号公報、同62−30255号公
報、同60−93455号公報、同60−94462号
公報、同60−174749号公報、同60−1750
52号公報等参照)、シラザン誘導体(米国特許第4,
950,950号明細書)、ポリシラン系(特開平2−
204996号公報)、アニリン系共重合体(特開平2
−282263号公報)、特開平1−211399号公
報に開示されている導電性高分子オリゴマー(特にチオ
フェンオリゴマー)等を挙げることができる。
【0046】正孔注入・輸送層の材料としては上記のも
のを使用することができるが、ポルフィリン化合物(特
開昭63−2956965号公報等に開示のもの)、芳
香族第三級アミン化合物およびスチリルアミン化合物
(米国特許第4,127,412号明細書、特開昭53
−27033号公報、同54−58445号公報、同5
4−149634号公報、同54−64299号公報、
同55−79450号公報、同55−144250号公
報、同56−119132号公報、同61−29555
8号公報、同61−98353号公報、同63−295
695号公報等参照)、芳香族第三級アミン化合物を用
いることもできる。
【0047】また米国特許第5,061,569号に記
載されている2個の縮合芳香族環を分子内に有する、例
えば4,4’−ビス(N−(1−ナフチル)−N−フェ
ニルアミノ)ビフェニル、また特開平4−308688
号公報に記載されているトリフェニルアミンユニットが
3つスターバースト型に連結された4,4’,4”−ト
リス(N−(3−メチルフェニル)−N−フェニルアミ
ノ)トリフェニルアミン等を挙げることができる。さら
に、発光層の材料として示した前述の芳香族ジメチリデ
ィン系化合物の他、p型Si、p型SiC等の無機化合
物も正孔注入・輸送層の材料として使用することができ
る。
【0048】そして、この正孔注入・輸送層を形成する
には、上述の化合物を、例えば真空蒸着法、スピンコー
ト法、キャスト法、LB法等の公知の方法により薄膜化
すればよい。この場合、正孔注入・輸送層としての膜厚
は、特に制限はないが、通常は5nm〜5μmである。
この正孔注入・輸送層は、正孔輸送帯域に本発明の芳香
族炭化水素化合物を含有していれば、上述した材料の1
種または2種以上からなる一層で構成されてもよいし、
また、前記正孔注入・輸送層とは別種の化合物からなる
正孔注入・輸送層を積層したものであってもよい。
【0049】また、有機半導体層は、発光層への正孔注
入または電子注入を助ける層であって、10-10 S/c
m以上の導電率を有するものが好適である。このような
有機半導体層の材料としては、含チオフェンオリゴマー
や特開平8−193191号公報に記載の含アリールア
ミンオリゴマー等の導電性オリゴマー、含アリールアミ
ンデンドリマー等の導電性デンドリマー等を用いること
ができる。
【0050】つぎに、電子注入層は、発光層への電子の
注入を助ける層であって、電子移動度が大きく、また付
着改善層は、この電子注入層の中で特に陰極との付着が
良い材料からなる層である。電子注入層に用いられる材
料としては、8−ヒドロキシキノリンまたはその誘導体
の金属錯体が好適である。上記8−ヒドロキシキノリン
またはその誘導体の金属錯体の具体例としては、オキシ
ン(一般に8−キノリノールまたは8−ヒドロキシキノ
リン)のキレートを含む金属キレートオキシノイド化合
物、例えばトリス(8−キノリノール)アルミニウムを
電子注入材料として用いることができる。
【0051】そして、オキサジアゾール誘導体として
は、下記一般式〔4〕〜〔6〕、
【0052】
【化7】
【0053】〔上記式中、Ar1 ,Ar2 ,Ar3 ,A
5 ,Ar6 ,Ar9 は、各々独立に置換または無置換
のアリール基を示し、それぞれ互いに同一であっても異
なっていてもよい。また、Ar4 ,Ar7 ,Ar8 は、
各々独立に置換または無置換のアリーレン基を示し、そ
れぞれ同一であっても異なっていてもよい。〕で表され
る電子伝達化合物が挙げられる。
【0054】これら一般式〔4〕〜〔6〕におけるアリ
ール基としては、フェニル基、ビフェニル基、アントラ
ニル基、ペリレニル基、ピレニル基が挙げられる。ま
た、アリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン
基、ビフェニレン基、アントラニレン基、ペリレニレン
基、ピレニレン基などが挙げられる。そして、これらへ
の置換基としては炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
1〜10のアルコキシ基またはシアノ基等が挙げられ
る。この電子伝達化合物は、薄膜形成性の良好なものが
好ましく用いられる。
【0055】そして、これら電子伝達性化合物の具体例
としては、下記のものを挙げることができる。
【0056】
【化8】
【0057】つぎに、陰極としては、仕事関数の小さい
(4eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物およびこ
れらの混合物を電極物質とするものが用いられる。この
ような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリ
ウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネ
シウム・銀合金、アルミニウム/酸化アルミニウム、ア
ルミニウム・リチウム合金、インジウム、希土類金属な
どが挙げられる。この陰極はこれらの電極物質を蒸着や
スパッタリング等の方法により薄膜を形成させることに
より、作製することができる。
【0058】ここで、発光層からの発光を陰極から取り
出す場合、陰極の発光に対する透過率は10%より大き
くすることが好ましい。また、陰極としてのシート抵抗
は数百Ω/□以下が好ましく、さらに、膜厚は通常10
nm〜1μm、好ましくは50〜200nmである。つ
ぎに、本発明の有機EL素子を作製する方法について
は、上記の材料および方法により陽極、発光層、必要に
応じて正孔注入層、および必要に応じて電子注入層を形
成し、最後に陰極を形成すればよい。また、陰極から陽
極へ、前記と逆の順序で有機EL素子を作製することも
できる。
【0059】以下、透光性基板上に、陽極/正孔注入層
/発光層/電子注入層/陰極が順次設けられた構成の有
機EL素子の作製例について説明する。まず、適当な透
光性基板上に、陽極材料からなる薄膜を1μm以下、好
ましくは10〜200nmの範囲の膜厚になるように、
蒸着法あるいはスパッタリング法により形成し、陽極と
する。次に、この陽極上に正孔注入層を設ける。正孔注
入層の形成は、前述したように真空蒸着法、スピンコー
ト法、キャスト法、LB法等の方法により行うことがで
きるが、均質な膜が得られやすく、かつピンホールが発
生しにくい等の点から真空蒸着法により形成することが
好ましい。真空蒸着法により正孔注入層を形成する場
合、その蒸着条件は使用する化合物(正孔注入層の材
料)、目的とする正孔注入層の結晶構造や再結合構造等
により異なるが、一般に蒸着源温度50〜450℃、真
空度10-7〜10-3torr、蒸着速度0.01〜50
nm/秒、基板温度−50〜300℃、膜厚5nm〜5
μmの範囲で適宜選択することが好ましい。
【0060】次に、この正孔注入層上に発光層を設け
る。この発光層の形成も、所望の有機発光材料を用いて
真空蒸着法、スパッタリング、スピンコート法、キャス
ト法等の方法により、有機発光材料を薄膜化することに
より形成できるが、均質な膜が得られやすく、かつピン
ホールが発生しにくい等の点から真空蒸着法により形成
することが好ましい。真空蒸着法により発光層を形成す
る場合、その蒸着条件は使用する化合物により異なる
が、一般的に正孔注入層の形成と同様な条件範囲の中か
ら選択することができる。
【0061】次に、この発光層上に電子注入層を設け
る。この場合にも正孔注入層、発光層と同様、均質な膜
を得る必要から真空蒸着法により形成することが好まし
い。蒸着条件は正孔注入層、発光層と同様の条件範囲か
ら選択することができる。本発明の芳香族炭化水素化合
物は、上記有機化合物層のいずれの層に含有させるかに
よって異なるが、真空蒸着法を用いる場合は他の材料と
の共蒸着をすることができる。またスピンコート法を用
いる場合は、他の材料と混合することによって含有させ
ることができる。
【0062】そして、最後に陰極を積層して有機EL素
子を得ることができる。陰極は金属から構成されるもの
で、蒸着法、スパッタリングを用いることができる。し
かし、下地の有機物層を製膜時の損傷から守るためには
真空蒸着法が好ましい。以上の有機EL素子の作製は、
一回の真空引きで、一貫して陽極から陰極まで作製する
ことが好ましい。
【0063】この有機EL素子に直流電圧を印加する場
合、陽極を+、陰極を−の極性にして、5〜40Vの電
圧を印加すると、発光が観測できる。また、逆の極性で
電圧を印加しても電流は流れず、発光は全く生じない。
さらに、交流電圧を印加した場合には、陽極が+、陰極
が−の極性になった時のみ均一な発光が観測される。こ
の場合、印加する交流の波形は任意でよい。
【0064】
【実施例】つぎに、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。 〔実施例1〕支持基板として、100mm×100mm
×1mm厚のガラス基板(コーニング社製;7059)
を用い、その中央部の表示領域の周辺部に、取出し電極
用のクロムをスパッタリングして、膜厚600nmに製
膜した。
【0065】つぎに、ポジ型のフォトレジスト(富士フ
ィルムオーリン社製:HPR204)を、上記クロム薄
膜上にスピンコートし、80℃でベークした。そして、
このフォトレジスト塗布面上に、パターン形成用のマス
クとして、250μmライン、50μmギャップのスト
ライプ状の陽極側の取出し電極のクロム薄膜パターンお
よび、600μmライン、100μmギャップのストラ
イプ状の陰極側の取出し電極のクロム薄膜パターンを形
成することのできる形状のマスクを介して、露光機によ
り100mJ/cm2 の条件で露光した。
【0066】つぎに、現像剤として、2.38重量%濃
度のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用
いて、上記で露光したフォトレジストの現像を行い、レ
ジストパターンを形成した。ついで、エッチャントとし
て、硝酸第二セリウムアンモニウム165gと70重量
%濃度の過塩素酸42ミリリットルおよび、純水1リッ
トルの組成からなる水溶液を用い、これに上記基板を室
温で浸漬し、クロム薄膜の露出部をエッチングした。さ
らに、レジスト剥離剤(長瀬産業社製:N303)を用
いて、残存するフォトレジストを剥離し、上記ストライ
ブ形状を有する取出し電極パターンを形成した。
【0067】ここで得られた取出し電極につき、その一
部の切断端面を電子顕微鏡により観察したところ、図1
に示すように、取出し電極の端部の上面が基板の表面に
対して10°の角度で傾斜した順テーパー形状をなして
いることが確認された。つぎに、ガラス基板中央部の表
示領域に、陽極としてインジウム錫酸化物(以下、IT
Oと略称する)の薄膜を形成した。この薄膜に形成は、
スパッタリング法によって行い、膜厚は120nmとし
た。
【0068】ついで、この陽極のITO膜の上に、ポジ
型のフォトレジスト(富士フィルムオーリン社製:HP
R204)をスピンコートし、80℃でベークした。そ
して、このフォトレジスト塗布面上に、パターン形成用
のマスクとして、250μmライン、50μmギャップ
のストライプ状の陽極用ITO薄膜パターンを形成する
ことのできる形状のマスクを介し、さらに、上記取出し
電極パターンとわずかに重なり合うように位置合わせを
して、露光機により100mJ/cm2 の条件で露光し
た。
【0069】つぎに、現像剤として、2.38重量%濃
度のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用
いて、上記で露光したフォトレジストの現像を行い、1
20℃においてポストベークして、レジストパターンを
形成した。ついで、エッチャントとして、47重量%濃
度の臭化水素酸水溶液を用いて、これに上記基板を室温
で浸漬し、ITO薄膜の露出部をエッチングした。さら
に、レジスト剥離剤(長瀬産業社製:N303)を用い
て、残存するフォトレジストを剥離し、上記取出し電極
パターンと接続した形態のITO薄膜パターンを形成し
た。このようにして得られた電極パターン形成基板は、
さらに、イソプロピルアルコール中で超音波洗浄した。
【0070】つぎに、この電極パターン形成基板の上記
ITO薄膜パターン形成面上に、正孔注入層、正孔輸送
層、ドーパントを含む発光層、電子注入層、陰極を順次
積層した。まず、上記電極パターン形成基板を、蒸着装
置(日本真空技術社製)の基板ホルダーに固定し、蒸着
源はモリブデン製の抵抗加熱ボートに、正孔注入材料、
正孔輸送材料、発光材料、ドーパント、電子注入材料を
それぞれ仕込み、陰極の第二金属として銀をタングステ
ン製フィラメントに、陰極の電子注入性金属としてマグ
ネシウムをモリブデン製ボートに装着した。ついで、真
空槽を5×10 -7torrまで減圧した後、正孔注入層
から陰極の蒸着までの間に途中で真空を破ることなく1
回の真空引きで、下記のそれぞれの条件下に各層を順次
蒸着積層して、有機EL素子を作製した。
【0071】上記正孔注入材料としては、4,4’,
4”−トリス−〔N−(3−メチルフェニル)−N−フ
ェニルアミノ〕トリフェニルアミンを用い、その加熱温
度を360℃とし、蒸着速度を0.1〜0.3nm/秒
として、200nmの正孔注入層を形成した。正孔輸送
材料としては、4,4’−ビス〔N−(1−ナフチル)
−N−フェニルアミノ〕ビフェニルを用い、加熱温度を
260℃とし、蒸着速度を0.1〜0.3nm/秒とし
て、膜厚20nmの正孔輸送層を形成した。
【0072】発光材料としては4,4’−ビス(2,2
−ジフェニルビニル)ビフェニルを用い、ドーパントと
してN,N−ジフェニルアミノビニルベンゼンを用い、
発光材料の蒸着速度を0.1〜0.3nm/秒、ドーパ
ントの蒸着速度を0.05nm/秒において同時蒸着
し、全膜厚40nm(発光材料に対するドーパントの重
量比:1.2〜1.6)のドーパントを含む発光層を形
成した。
【0073】電子注入材料としては、トリス(8−ヒド
ロキシキノリノール)アルミニウムを用い、蒸着速度を
0.1〜0.3nm/秒として、膜厚20nmの電子注
入層を形成した。陰極としては、そのストライブパター
ンが陽極のITOストライブパターンの方向に対して垂
直方向に、600μmライン、100μmギャップのス
トライブパターンを形成することのできるマスクを介
し、かつ周縁部が上記取出し電極のクロムパターンとわ
ずかに重なり合うようにして、マグネシウムと銀を同時
蒸着した。この場合、マグネシウムの蒸着速度を1.3
〜1.4nm/秒とし、銀の蒸着速度を0.1nm/秒
として、膜厚200nmの陰極を形成し、図4に示す形
態の有機EL素子の形成されたガラス基板を得た。
【0074】つぎに、この有機EL素子の形成されたガ
ラス基板上の、図4における封止部材形成部位8に、有
機EL素子の表面を覆う封止をした。封止部材として
は、サンドブラスト処理により凹状に加工され、外寸法
が80mm×80mmで、内寸法が76mm×76mm
であり、かつ厚さが1.1mm、凹状部の深さが0.5
mmであるものを用いた。そして、封止部材の凹状部の
隅に、直径1mmの不活性物質注入用スルーホールを設
けた。
【0075】ついで、窒素ガス気流下のドライボックス
内において、封止部材の周縁部に、エポキシ系二液混合
型接着剤(チバ・ガイギー社製:アラルダイト)を薄く
塗布し、これでガラス基板中央部の表示領域を覆い、封
止部材の周縁部とガラス基板表面の陽極、陰極および取
出し電極の表面を接着させた。そして、封止部材のスル
ーホールより、不活性物質のフッ化炭化水素(米国3M
社製:フロリナート)を注入し、封止部材と表示領域と
の間隙を埋めた。最後に、不活性物質注入用スルーホー
ルの周辺に前記接着剤を薄く塗布し、その上に、ガラス
基板の切断片を被せて接着することにより、有機EL表
示装置を得た。
【0076】このようにして得られた有機EL表示装置
の表示性能を確認するため、この有機EL表示装置の陽
極と、陰極のそれぞれの取出し電極に、直流8Vの電源
からのリード線を接続し、8Vの電圧を印加した。この
結果、この有機EL表示装置における表示部全ての陽極
ラインと陰極ラインの交差部に発光が確認された。この
ことから、有機EL素子の陽極と陰極およびこれらの取
出し電極との間の接続が良好であることが確認された。
【0077】〔実施例2〕実施例1における取出し電極
形成時のフォトレジスト現像後のベーク温度を130℃
に変更した他は、実施例1と同様にして取出し電極を形
成した。ここで得られた取出し電極につき、その一部の
切断端面を電子顕微鏡により観察したところ、取出し電
極の端部の上面が基板の表面に対して90°の角度で矩
形状をなしていることが確認された。つぎに、このガラ
ス基板上の取出し電極の端部側面に、エポキシ系二液混
合型接着剤(チバ・ガイギー社製:アラルダイト)を微
量滴下して硬化させた。接着剤の硬化後、この取出し電
極の一部の切断端面を電子顕微鏡により観察したとこ
ろ、図2に示すとおり、取出し電極の端部の上面が基板
の表面に対して30°の角度で傾斜した順テーパー形状
をなしていることが確認された。
【0078】ついで、このようにして取出し電極を形成
した基板を用い、実施例1と同様にして、有機EL表示
装置を作製し、表示性能の確認をした。この結果、この
有機EL表示装置における表示部全ての陽極ラインと陰
極ラインの交差部に発光が確認された。このことから、
有機EL素子の陽極と陰極およびこれらの取出し電極と
の間の接続が良好であることが確認された。
【0079】〔実施例3〕実施例2と同様にして取出し
電極を形成した。ここで得られた取出し電極につき、そ
の一部の切断端面を電子顕微鏡により観察したところ、
取出し電極の端部の上面が基板の表面に対して90°の
角度で矩形状をなしていることが確認された。つぎに、
このガラス基板上の取出し電極の端部側面に、エポキシ
系二液混合型接着剤(チバ・ガイギー社製:アラルダイ
ト)を微量滴下して硬化させた。接着剤の硬化後、この
取出し電極の一部の切断端面を電子顕微鏡により観察し
たところ、図3に示すように、取出し電極の端部の上面
が基板の表面に対して25°の角度で傾斜した順テーパ
ー形状をなしていることが確認された。
【0080】ついで、このようにして取出し電極を形成
した基板を用い、実施例1と同様にして、有機EL表示
装置を作製し、表示性能の確認をした。この結果、この
有機EL表示装置における表示部全ての陽極ラインと陰
極ラインの交差部に発光が確認された。このことから、
有機EL素子の陽極と陰極およびこれらの取出し電極と
の間の接続が良好であることが確認された。
【0081】〔比較例1〕実施例2と同様にして取出し
電極を形成した。ここで得られた取出し電極につき、そ
の一部の切断端面を電子顕微鏡により観察したところ、
取出し電極の端部の上面が基板の表面に対して90°の
角度で矩形状をなしていることが確認された。ついで、
この取出し電極を形成した基板を加工することなくその
まま用い、実施例1と同様にして、有機EL表示装置を
作製し、表示性能の確認をした。
【0082】この結果、この有機EL表示装置における
表示部の陽極ラインと陰極ラインの交差部のうち、大部
分は発光したが、10本の発光しないラインがあること
が確認された。このことから、有機EL素子の陽極と陰
極およびこれらの取出し電極との間の接続に断線部が1
0箇所存在することが判明した。そこで、この有機EL
素子電極と取出し電極の断線部について、その切断端面
を電子顕微鏡により観察したところ、図5に示すよう
に、取出し電極の段差により有機EL素子電極が切断さ
れていることが確認された。
【0083】
【発明の効果】本発明のEL表示装置は、EL素子電極
と、その駆動回路を結線するための取出し電極との接合
が強固に構成されていることから、当該接合部位での接
合不良や断線に起因する表示不良を招くおそれのないE
L表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のEL表示装置におけるEL素子電極と
その取出し電極の接合部の一例を示す部分断面図であ
る。
【図2】本発明のEL表示装置におけるEL素子電極と
その取出し電極の接合部の他の一例を示す部分断面図で
ある。
【図3】本発明のEL表示装置におけるEL素子電極と
その取出し電極の接合部のさらに他の一例を示す部分断
面図である。
【図4】本発明のEL表示装置の封止処理前の平面の説
明図である。但し、電極の本数は作図上の都合で実際の
本数より減少して表した。
【図5】本発明の比較例1におけるEL表示装置の欠陥
部分のEL素子電極とその取出し電極の接合部を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 取出し電極 3 取出し電極のEL素子の電極側の端部 4 順テーパー状部 5 EL素子の電極 6 断線防止層 7 表示領域 8 封止部材の接着部位

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に、取出し電極と該取出し電
    極に接続されたエレクトロルミネッセンス素子を備えた
    エレクトロルミネッセンス表示装置において、該取出し
    電極のエレクトロルミネッセンス素子の電極との接続側
    の端部が順テーパー状部に形成され、少なくとも該順テ
    ーパー状部にエレクトロルミネッセンス素子の電極が接
    合されてなるエレクトロルミネッセンス表示装置。
  2. 【請求項2】 取出し電極のエレクトロルミネッセンス
    素子の電極との接続側の端部に隣接する断線防止層に順
    テーパー状部が形成され、少なくとも該順テーパー状部
    にエレクトロルミネッセンス素子の電極が接合されてな
    るエレクトロルミネッセンス表示装置。
  3. 【請求項3】 順テーパー状部のテーパーの角度が、支
    持基板面に対して、0.1°〜45°である請求項1ま
    たは2に記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
  4. 【請求項4】 取出し電極の厚みが、200nm〜10
    μmである請求項1〜3のいずれかに記載のエレクトロ
    ルミネッセンス表示装置。
  5. 【請求項5】 エレクトロルミネッセンス素子が、有機
    エレクトロルミネッセンス素子である請求項1〜4のい
    ずれかに記載のエレクトロルミネッセンス表示装置。
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