JP2000234271A - フェノール系樹脂含浸綿状体及び成形物 - Google Patents

フェノール系樹脂含浸綿状体及び成形物

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JP2000234271A
JP2000234271A JP11037297A JP3729799A JP2000234271A JP 2000234271 A JP2000234271 A JP 2000234271A JP 11037297 A JP11037297 A JP 11037297A JP 3729799 A JP3729799 A JP 3729799A JP 2000234271 A JP2000234271 A JP 2000234271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、フェノール系樹脂の損失及
び有害な粉末の飛散を防止できるとともに、該フェノー
ル系樹脂を均一に混合した綿状体を提供することであ
る。 【解決手段】 繊維集合体にフェノール系樹脂の初期縮
合物を含浸せしめた後、該繊維集合体を加熱乾燥すると
ともに綿状にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフェルト等
の製造に使用される綿状体及び該綿状体を成形した成形
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール樹脂で結着したフェル
トを製造するには、繊維編織物や不織布等の繊維シート
のスクラップを解繊機によって解繊して綿状にした後、
硬化剤であるヘキサメチレンテトラミンを含有するノボ
ラックタイプのフェノール樹脂の粉末を該綿状体に混合
し、得られた樹脂混合綿状体を加熱プレスして繊維相互
を該フェノール樹脂で結着し、フェルトとしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフェルト製造方法にあっては、該フェノール樹脂粉
末を該綿状体に混合する際に、該フェノール樹脂粉末が
該綿状体に付着せずに下方に落下したり、該綿状体に混
合された後に脱落することが多く、該フェノール樹脂粉
末の損失が大きいという問題、該フェノール樹脂粉末と
該綿状体との均一な混合が困難であるという問題、該フ
ェノール樹脂粉末の飛散による作業環境悪化の問題等が
あった。
【0004】したがって、本発明の課題は、フェノール
系樹脂の損失及び有害な粉末の飛散を防止できるととも
に、該フェノール系樹脂を均一に混合した綿状体を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、繊維集合体にフェノール系樹脂の初期縮
合物を含浸せしめた後、該繊維集合体を加熱乾燥すると
ともに綿状にしたことを特徴とするフェノール系樹脂含
浸綿状体を提供するものであり、更には該フェノール系
樹脂含浸綿状体を所望の形状に成形したことを特徴とす
る成形物を提供するものである。
【0006】上記フェノール系樹脂含浸綿状体において
は、フェノール系樹脂の初期縮合物を含浸せしめた該繊
維集合体を加熱乾燥することによって、該フェノール系
樹脂の初期縮合物をB状態にするのが望ましく、該フェ
ノール系樹脂の初期縮合物は、一価フェノール及び/又
は多価フェノールとアルデヒド及び/又はアルデヒド供
与体との初期縮合物であるのが望ましく、また該フェノ
ール系樹脂の初期縮合物は、スルホメチル化及び/又は
スルフィメチル化されているのが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 〔フェノール系樹脂〕本発明に使用されるフェノール系
樹脂として望ましいものは、一価フェノール及び/又は
多価フェノールとアルデヒド及び/又はアルデヒド供与
体との縮合物であり、特にアンモニア及び/又はアミン
の存在下で縮合させたものが望ましい。また、該フェノ
ール系樹脂は、スルホメチル化及び/又はスルフィメチ
ル化されているのが望ましい。
【0008】一価フェノールとしては、フェノールや、
o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、エ
チルフェノール、イソプロピルフェノール、キシレノー
ル、3,5−キシレノール、ブチルフェノール、t−ブ
チルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノ
ール、o−フルオロフェノール、m−フルオロフェノー
ル、p−フルオロフェノール、o−クロロフェノール、
m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−ブ
ロモフェノール、m−ブロモフェノール、p−ブロモフ
ェノール、o−ヨードフェノール、m−ヨードフェノー
ル、p−ヨードフェノール、o−アミノフェノール、m
−アミノフェノール、p−アミノフェノール、o−ニト
ロフェノール、m−ニトロフェノール、p−ニトロフェ
ノール、2,4−ジニトロフェノール、2,4,6−ト
リニトロフェノール等の一価フェノール置換体、ナフト
ール等の多環式一価フェノールなどが挙げられ、これら
一価フェノールは単独で又は二種以上混合して使用する
ことができる。
【0009】多価フェノールとしては、レゾルシン、ア
ルキルレゾルシン、ピロガロール、カテコール、アルキ
ルカテコール、ハイドロキノン、アルキルハイドロキノ
ン、フロログルシン、ビスフェノール、ジヒドロキシナ
フタリン等が挙げられ、これら多価フェノールは単独で
又は二種以上混合して使用することができる。多価フェ
ノールのうち好ましいものは、レゾルシン又はアルキル
レゾルシンであり、特に好ましいものはレゾルシンより
もアルデヒドとの反応速度が速いアルキルレゾルシンで
ある。
【0010】アルキルレゾルシンとしては、例えば5−
メチルレゾルシン(オルシノール)、5−エチルレゾル
シン、5−プロピルレゾルシン、5−n−ブチルレゾル
シン、4,5−ジメチルレゾルシン、2,5−ジメチル
レゾルシン、4,5−ジエチルレゾルシン、2,5−ジ
エチルレゾルシン、4,5−ジプロピルレゾルシン、
2,5−ジプロピルレゾルシン、4−メチル−5−エチ
ルレゾルシン、2−メチル−5−エチルレゾルシン、2
−メチル−5−プロピルレゾルシン、2,4,5−トリ
メチルレゾルシン、2,4,5−トリエチルレゾルシン
等がある。エストニア産オイルシェールの乾留によって
得られる多価フェノール混合物は安価であり、かつ5−
メチルレゾルシンのほか反応性の高い各種アルキルレゾ
ルシンを多量に含むので、本発明において特に好ましい
多価フェノール原料である。
【0011】上記アルデヒド及び/又はアルデヒド供与
体とは、アルデヒド、分解するとアルデヒドを生成供与
する化合物又はそれらの混合物を意味し、このような化
合物としては、ホルマリン、ホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、ポリオキシメチレン、クロラー
ル、ヘキサメチレンテトラミン、フルフラール、グリオ
キザール、n−ブチルアルデヒド、カプロアルデヒド、
アリルアルデヒド、ベンズアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド、アクロレイン、テトラオキシメチレン、フェニル
アセトアルデヒド、o−トルアルデヒド、サリチルアル
デヒド等の単独又は二種以上の混合物が例示される。
【0012】上記アミンとしては、メチルアミン、エチ
ルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミ
ン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミ
ン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、
ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミ
ン、ペンタデシルアミン、セチルアミン等の脂肪族第一
アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピル
アミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジア
ミルアミン等の脂肪族第二アミン;トリメチルアミン、
トリエチルアミン等の脂肪族第三アミン;アリルアミ
ン、ジアリルアミン、トリアリルアミン等の脂肪族不飽
和アミン;シクロプロピルアミン、シクロブチルアミ
ン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン等の
脂環式アミン;アニリン、メチルアニリン、ジメチルア
ニリン、エチルアニリン、o−トルイジン、m−トルイ
ジン、p−トルイジン、ベンジルアミン、ジベンジルア
ミン、トリベンジルアミン、ジフェニルアミン、トリフ
ェニルアミン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミ
ン等の芳香族アミン;その他モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、ヘキサメチ
レンテトラミン、ピリジン等の単独又は二種以上の混合
物を使用することができる。本発明では、特にアンモニ
アを使用するのが好ましい。
【0013】上記一価フェノール及び/又は多価フェノ
ールとアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体との縮合
では、通常一価フェノール1モルに対し、アルデヒド及
び/又はアルデヒド供与体0.2 〜3モル、多価フェノー
ル1モルに対し、アルデヒド及び/又はアルデヒド供与
体0.1 〜0.8 モルと、必要に応じて溶剤、第三成分、触
媒と、そしてアンモニア及び/又はアミンとを添加し、
液温55〜100 ℃で3〜20時間加熱反応させる。このとき
アルデヒド及び/又はアルデヒド供与体は、反応開始時
に全量加えてもよいし、分割添加又は連続滴下してもよ
い。
【0014】該アンモニア及び/又はアミンの添加量
は、フェノール系化合物に対して0.001 〜20重量%であ
るのが好ましく、特に0.01〜10重量%であるのが好まし
い。該アンモニア及び/又はアミンの添加量によって、
得られるフェノール系樹脂の初期縮合物の硬化開始温度
(硬化率が急激に大きくなる温度)を調整することがで
きる。
【0015】上記フェノール系樹脂のスルフィメチル化
に使用することのできるスルフィメチル化剤としては、
ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート(ロンガ
リット)、ベンズアルデヒドナトリウムキシラート等の
脂肪族、芳香族アルデヒドのアルカリ金属スルホキシラ
ート類、ナトリウムハイドロサルファイト、マグネシウ
ムハイドロサルファイト等のアルカリ金属、アルカリ土
類金属のハイドロサルファイト(亜ジチオン酸塩)類、
ナトリウムエチルスルホキシラート等のアルキルスルホ
キシラート類、ヒドロキシメタンスルフィン酸塩等のヒ
ドロキシアルカンスルフィン酸塩等が例示される。
【0016】上記フェノール系樹脂のスルホメチル化に
使用することのできるスルホメチル化剤としては、亜硫
酸、重亜硫酸又はメタ重亜硫酸と、アルカリ金属又はト
リメチルアミンやベンジルトリメチルアンモニウム等の
第四級アミンもしくは第四級アンモニウムとを反応させ
て得られる水溶性亜硫酸塩や、これらの水溶性亜硫酸塩
とアルデヒドとの反応によって得られるヒドロキシメタ
ンスルホン酸塩等のヒドロキシアルカンスルホン酸塩が
例示される。
【0017】該スルホメチル化剤及び/又はスルフィメ
チル化剤は、一価フェノール及び/又は多価フェノール
とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体との縮合反応
前、反応中、反応後のいずれの段階で添加してもよい。
該スルホメチル化剤及び/又はスルフィメチル化剤の総
添加量は、フェノール系化合物1モルに対して、通常0.
001 〜1.5 モルであるが、製造される初期縮合物の硬化
性、硬化後の樹脂の物性等の性能を良好に保持するため
には、0.01〜0.8 モル程度とするのが好ましい。このよ
うにしてスルホメチル化及び/又はスルフィメチル化し
たフェノール系樹脂の初期縮合物は、溶液としての安定
性が良好になって相分離等が生じ難くなり、また硬化速
度が大きくなる。
【0018】〔フェノール系樹脂初期縮合物〕上記フェ
ノール系樹脂の初期縮合物は、通常水溶液又は有機溶剤
−水混合溶液として提供される。有機溶剤としては、メ
タノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、イソブタノール、s−ブタノ
ール、t−ブタノール、n−アミルアルコール、イソア
ミルアルコール、n−ヘキサノール、メチルアミルアル
コール、2−エチルブタノール、n−ヘプタノール、n
−オクタノール、トリメチルノニルアルコール、シクロ
ヘキサノール、ベンジルアルコール、フルフリルアルコ
ール、テトラヒドロフルフリルアルコール、アビエチル
アルコール、ジアセトンアルコール等のアルコール類、
アセトン、メチルアセトン、メチルエチルケトン、メチ
ル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、
メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ジ−n−プ
ロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトニルアセト
ン、メチルオキシド、シクロヘキサノン、メチルシクロ
ヘキサノン、アセトフェノン、ショウノウ等のケトン
類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチ
レングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコー
ル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
イソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル等のグリコールエーテル類、エチレングリコールジア
セテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルア
セテート等の上記グリコール類のエステル類やその誘導
体、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ジエチルセロ
ソルブ、ジエチルカルビトール、エチルラクテート、イ
ソプロピルラクテート、ジグリコールジアセテート、ジ
メチルホルムアミド等の水可溶性又は親水性有機溶剤の
単独又は二種以上の混合物を使用することができる。
【0019】上記初期縮合物溶液には、必要に応じて例
えば塩酸、硫酸、オルト燐酸、ホウ酸、蓚酸、蟻酸、酢
酸、酪酸、ベンゼンスルホン酸、フェノールスルホン
酸、パラトルエンスルホン酸、ナフタリン−α−スルホ
ン酸、ナフタリン−β−スルホン酸等の無機又は有機
酸、蓚酸ジメチルエステル等の有機酸のエステル類、マ
レイン酸無水物、フタル酸無水物等の酸無水物、塩化ア
ンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、蓚
酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、燐酸アンモニウ
ム、チオシアン酸アンモニウム、イミドスルホン酸アン
モニウム等のアンモニウム塩、モノクロル酢酸又はその
ナトリウム塩、α,α’−ジクロロヒドリン等の有機ハ
ロゲン化物、トリエタノールアミン塩酸塩、塩酸アニリ
ン等のアミン類の塩酸塩、サルチル酸尿素アダクト、ス
テアリン酸尿素アダクト、ヘプタン酸尿素アダクト等の
尿素アダクト、N−トリメチルタウリン、塩化亜鉛、塩
化第2鉄等の酸性硬化剤、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム等のアルカ
リ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、石灰等のアルカ
リ土類金属の酸化物、炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、燐酸ナトリウム等のアルカリ金属
の弱酸塩類等のアルカリ性硬化剤、あるいはホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒド、ポリオキシメチレ
ン、クロラール、ヘキサメチレンテトラミン、フルフラ
ール、グリオキザール、n−ブチルアルデヒド、カプロ
アルデヒド、アリルアルデヒド、ベンツアルデヒド、ク
ロトンアルデヒド、アクロレイン、テトラオキシメチレ
ン、フェニルアセトアルデヒド、o−トルアルデヒド、
サルチルアルデヒド、メチロール尿素、メチル化メチロ
ール尿素、尿素樹脂、メチロールメラミン、メチル化メ
チロールメラミン、アルキロール化トリアゾン誘導体等
のアルデヒド又は分解するとアルデヒドを生成する化合
物を硬化剤として混合してもよい。なお、上記酸又はア
ルカリは、上記初期縮合時の触媒としても使用すること
ができる。
【0020】上記硬化剤の他、更に必要ならば、一価フ
ェノール系樹脂、多価フェノール系樹脂、尿素系樹脂、
メラミン系樹脂等のアミノ系樹脂;天然ゴム又はその誘
導体;スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、イソプレンゴム、イソプレン−イソブチレン
ゴム等の合成ゴム;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
スチレン、アクリルエステル、メタクリルエステル、ア
クリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン等の
ビニル単量体の単独重合体又はこれらビニル単量体の二
種以上の共重合体;ポリウレタン、ポリアミド、エポキ
シ樹脂、ブチラール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、酢酸ビニル−エチレン共重合体、塩素化ポリエチレ
ン、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル等の各種合成
樹脂のエマルジョンやラテックス又は水溶液;ポリビニ
ルアルコール、アルギン酸ナトリウム、澱粉、澱粉誘導
体、ニカワ、ゼラチン、血粉、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミド等の水溶性
高分子や天然ガム類;炭酸カルシウム、タルク、石膏、
カーボンブラック、木粉、クルミ粉、ヤシガラ粉、小麦
粉、米粉等の充填剤;界面活性剤;ステアリン酸、パル
ミチン酸等の高級脂肪酸、パルミチルアルコール、ステ
アリルアルコール等の高級アルコール;ブチリルステア
レート、グリセリンモノステアレート等の脂肪酸のエス
テル類;脂肪酸アミド類;カルナバワックス等の天然ワ
ックス類、合成ワックス類;パラフィン類、パラフィン
油、シリコンオイル、シリコン樹脂、フッ素樹脂、ポリ
ビニルアルコール、グリス等の離型剤;ヘキサン、ブタ
ン、n−ペンタン、アルコール、エーテル、塩化メチレ
ン、四塩化炭素、クロルフルオロメタン、1,1,2−
トリクロル−1,2,2−トリフルオルエタン等の低沸
点溶剤;アゾジカーボンアミド、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン、P,P’−オキシビス(ベンゼンスル
ホニルヒドラジド)、アゾビス−2,2’−(2−メチ
ルグロピオニトリル)等のガスを発生するもの;炭酸ガ
スを発生しながら酸性硬化剤と反応する物質、例えば、
炭素又は重炭酸ナトリウム、カリウム、アンモニウム又
はカルシウム;n−ペンタン、イソペンタン、ブタン、
イソブタン等をマイクロカプセル化した熱可塑性膨張性
微小球等の発泡剤;シラスバルーン、パーライト、ガラ
スバルーン、発泡ガラス、中空セラミックス等の中空粒
体;発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリプ
ロピレン等の発泡体や発泡粒;顔料、染料、難燃剤、防
炎剤、防虫剤、防腐剤、老化防止剤、紫外線吸収剤;D
BP、DOP、ジシクロヘキシルフタレートのようなフ
タル酸エステル系可塑剤やその他のトリクレジルホスフ
ェート等の可塑剤などの第三成分を添加して、共縮合や
混合等により上記フェノール系樹脂を変性してもよい。
【0021】〔繊維集合体〕本発明に使用される繊維集
合体は、不織布、フェルト、編織物、それらの積層物等
のシート状のものであってもよいし、該シート状繊維集
合体を小さく切断して得られる繊維小片であってもよ
く、特にリサイクルの観点からは、衣服、カーペット等
の繊維製品の端切れや裁断クズ、あるいは廃棄物等の廃
材を小さく切断したものを使用するのが好ましい。
【0022】該繊維集合体を構成する繊維としては、木
綿、麻、羊毛、絹、ヤシ繊維、竹繊維等の天然繊維、ポ
リアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ビス
コース繊維、アセテート繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビ
ニリデン繊維等の有機合成繊維、あるいは上記繊維を使
用した繊維製品のスクラップを解繊して得られた再生繊
維、あるいはこれらの繊維の二種以上の混合物、あるい
はこれら繊維と200 ℃以下の融点を有するポリエステル
繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリア
ミド繊維等の低融点繊維との混合物等が挙げられる。
【0023】〔フェノール樹脂含浸綿状体の製造〕本発
明では、上記繊維集合体に上記フェノール系樹脂の初期
縮合物溶液を含浸せしめる。含浸方法としては、スプレ
ー法、浸漬法等公知の方法が適用される。該フェノール
系樹脂初期縮合物溶液の繊維集合体に対する含浸量は、
最終製品の使用目的等に応じて適宜調節すればよく、通
常は3〜100 重量%である。
【0024】このようにフェノール系樹脂を初期縮合物
溶液として繊維集合体に含浸せしめることにより、有害
なフェノール樹脂粉末の飛散、落下という従来の問題が
解決され、フェノール系樹脂の損失を抑制することがで
きるとともに、フェノール系樹脂と繊維集合体とを均一
に混合することができる。
【0025】次に、該フェノール系樹脂の初期縮合物を
含浸した繊維集合体を加熱乾燥するとともに綿状にす
る。該加熱乾燥と綿状化とは同時に行ってもよいし、該
加熱乾燥を行った後綿状化を行ってもよいし、該綿状化
を行った後加熱乾燥を行ってもよい。該繊維集合体の綿
状化は、例えば解繊機を使用して該繊維集合体を解繊す
ることによって行うことができる。
【0026】該繊維集合体を加熱乾燥する際、該フェノ
ール系樹脂の初期縮合物を若干縮合してB状態とするの
が好ましい。該フェノール系樹脂の初期縮合物をB状態
にとどめるには、該初期縮合物溶液に添加する硬化触媒
の量、加熱温度、加熱時間等を適宜調節すればよく、通
常加熱温度は40〜170 ℃程度、加熱時間は1分〜5時間
程度とされる。該加熱乾燥には、通常熱風乾燥、遠赤外
線乾燥、高周波加熱乾燥等が適用される。
【0027】このように繊維集合体に含浸されたフェノ
ール系樹脂の初期縮合物をB状態にすることにより、該
フェノール系樹脂の安定性が向上して綿状体の長期間保
存が可能となるとともに、該フェノール系樹脂(溶液)
の水分含有量が少なくなるため、成形時間が短縮され、
かつホットプレスによって成形した際にも水分の蒸気に
よるパンク現象が起らない。また、該綿状体を加熱成形
した後には、該フェノール系樹脂は完全硬化するため、
高剛性で形状保持性及び耐熱性に優れた成形物が得られ
る。
【0028】なお、上記フェノール系樹脂として、フェ
ノール系化合物とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与
体とを、アンモニア及び/又はアミンの存在下で縮合さ
せたフェノール系樹脂を使用した場合、該フェノール系
樹脂の硬化率は所定の温度を境にして急激に大きくなる
ため、該フェノール系樹脂の初期縮合物、特にB状態の
初期縮合物を含む綿状体は、該所定の温度未満において
保存安定性に優れ、該所定の温度以上において硬化速度
に優れる。したがって、該綿状体は、該所定の温度にな
らない限り長期保存が可能であり、また該所定の温度に
加熱すれば短時間で硬化させることができる。
【0029】〔成形物〕以上のようにして得られるフェ
ノール系樹脂含浸綿状体は成形性を有し、通常ホットプ
レスによって成形される。該ホットプレスにおいては、
加熱した上下の鉄板コンベアの間に該フェノール系樹脂
含浸綿状体を連続的に送り込んで通過させることにより
シート状に成形してもよいし、所望の型形状を有する下
型及び上型を使用して成形してもよい。
【0030】該フェノール系樹脂含浸綿状体をシート状
に成形した場合には、該成形物はフェルトとして種々の
目的に使用することができる。また、上記下型及び上型
を使用して該フェノール系樹脂含浸綿状体を成形する場
合には、例えばドアトリム、ダッシュボード、天井材、
床材、インシュレーターフード、ダッシュインナー、ダ
ッシュアウター、エンジンアンダーカバー、トランクサ
イドトリム等の車輌用の内装材や、建築用材等を製造す
ることができる。該ホットプレスの条件は、通常綿状体
に含浸されているフェノール系樹脂が完全硬化する温度
及び時間に設定される。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0032】〔実施例1〕フェノール−レゾルシン−ホ
ルムアルデヒドからなる初期共縮合物に硬化剤としてア
ルキロール化トリアゾン誘導体を添加した一価フェノー
ル/多価フェノール/アルデヒド初期共縮合物を調製し
た。該初期共縮合物を、木綿、麻、羊毛、ポリエステル
繊維、アクリル繊維等からなる衣服の裁断屑に対し、固
形分で15重量%の含浸量となるようにスプレー塗布し
た。該スプレー塗布は、該裁断屑をミキサー中で攪拌し
ながら行った。このようにして製造した初期共縮合物含
浸裁断屑を120 ℃で3分間加熱し、該初期共縮合物をB
状態にした後、解繊機を用いて該裁断屑を綿状に解繊し
た。得られた綿状物を180 ℃で2分間熱圧成形し、厚さ
15mm、密度0.03g/cm3 のフェルトを製造した。該フェル
トは、形状保持性に優れたものであった。
【0033】〔実施例2〕アンモニア存在下で縮合させ
たレゾール型スルホメチル化フェノール−オルシノール
−ホルムアルデヒド初期共縮合物を、実施例1と同様の
衣服の裁断屑に対し、固形分で10重量%の含浸量となる
ように実施例1と同様にしてスプレー塗布した。このよ
うにして製造した初期共縮合物含浸裁断屑を解繊機によ
って解繊すると同時に50℃で2分間加熱し、該初期共縮
合物をB状態にした綿状物を得た。得られた綿状物を実
施例1と同様にして熱圧成形したところ、形状保持性に
優れたフェルトが製造された。また、該綿状物を1ヶ月
又は3ヶ月間室温下で放置した後、同様にして熱圧成形
したところ、良好に成形することができ、得られたフェ
ルトは形状保持性にも優れていた。
【0034】〔比較例1〕ヘキサメチレンテトラミンを
硬化剤として添加したノボラック型フェノール樹脂粉末
を、実施例1と同様の衣服の裁断屑に対し、固形分で15
重量%の付着量となるようにミキサー中にて散布、混合
した。このとき、該裁断屑から脱落する樹脂粉末があっ
たため、該樹脂粉末の実際の使用量は、22重量%であっ
た。得られた樹脂粉末付着裁断屑を実施例1と同様にし
て熱圧成形し、フェルトを製造したところ、該樹脂粉末
の均一性が悪かったため、該フェルトは実施例1のフェ
ルトと比較して形状保持性に劣っていた。
【0035】〔実施例3〕フェルト、カーペット等の端
切れや裁断屑及びそれらの小片を、レゾール型スルフィ
メチル化フェノール−アルキルレゾルシン−ホルムアル
デヒド初期共縮合物の30%水溶液に浸漬した後、ロール
で絞った。該繊維廃材に対する該初期共縮合物の含浸量
は、固形分で10重量%であった。このようにして製造し
た初期共縮合物含浸繊維廃材を120 ℃で5分間加熱し、
該初期共縮合物をB状態にした後、解繊機を用いて該繊
維廃材を綿状に解繊した。得られた綿状物を、180 ℃に
加熱した上下の鉄板コンベアの間に連続的に送り込んで
通過させ、シート状に成形したところ、密度が均一で形
状保持性の良好なシート状のフェルトが製造された。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、有害なフェノール樹脂
粉末の飛散や落下という問題がなく、フェノール系樹脂
の損失を抑制することができるとともに、フェノール系
樹脂と繊維集合体とを均一に混合することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維集合体にフェノール系樹脂の初期縮
    合物を含浸せしめた後、該繊維集合体を加熱乾燥すると
    ともに綿状にしたことを特徴とするフェノール系樹脂含
    浸綿状体。
  2. 【請求項2】 フェノール系樹脂の初期縮合物を含浸せ
    しめた該繊維集合体を加熱乾燥することによって、該フ
    ェノール系樹脂の初期縮合物をB状態にした請求項1記
    載のフェノール系樹脂含浸綿状体。
  3. 【請求項3】 該フェノール系樹脂の初期縮合物は、一
    価フェノール及び/又は多価フェノールとアルデヒド及
    び/又はアルデヒド供与体との初期縮合物である請求項
    1又は2記載のフェノール系樹脂含浸綿状体。
  4. 【請求項4】 該フェノール系樹脂の初期縮合物は、ス
    ルホメチル化及び/又はスルフィメチル化されている請
    求項1乃至3いずれか記載のフェノール系樹脂含浸綿状
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれか記載のフェノー
    ル系樹脂含浸綿状体を所望の形状に成形したことを特徴
    とする成形物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006161166A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Nagoya Oil Chem Co Ltd 成形フェルトの製造方法
CN100427303C (zh) * 2004-02-26 2008-10-22 名古屋油化株式会社 阻燃性纤维片材、其成型物及汽车用阻燃性吸音材料

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