JP4080640B2 - 成形材 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、所望の形状に成形された成形材に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、各種樹脂発泡体等からなるプレス成形されるべき成形材本体の表面に繊維シートを貼着して、該成形材本体を保護した成形材が提供されていた。
しかしながら、該繊維シートは成形性に欠けるため、複雑な形状を有する成形材を製造することは困難であった。
従って、本発明の課題は、成形材本体が保護された成形材であって、所望の形状にプレス成形することのできる成形材を提供することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、フェノール系化合物とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体とを縮合させた初期縮合物のスルフィメチル化および/またはスルホメチル化物を含有する硬化性物質を繊維シートに含浸し硬化してB 状態とした含浸シートが、熱硬化性プラスチック発泡体または熱硬化性木質発泡体である成形材本体の表面の一部又は全部に貼着し、ホットプレスによって所定形状に成形した成形材を提供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
〔初期縮合物〕
本発明における初期縮合物は、フェノール系化合物とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体とを縮合させたものである。該縮合の際には、必要に応じて溶媒、触媒又は第三成分が添加される。また、該フェノール系化合物又は初期縮合物は、スルホメチル化及び/又はスルフィメチル化する
【0005】
〔フェノール系化合物〕
本発明におけるフェノール系化合物は、一価フェノールであってもよいし、多価フェノールであってもよいし、一価フェノールと多価フェノールとの混合物であってもよい。また、本発明における初期縮合物は、一価フェノール又は多価フェノールとアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体とを縮合させた初期縮合物と、一価フェノール、多価フェノール、アルデヒド及び/又はアルデヒド供与体、並びにそれらの初期縮合物からなる群から選ばれる少なくとも1種とを共縮合させた初期共縮合物であってもよい。
【0006】
〔一価フェノール〕
一価フェノールとしては、フェノールや、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、キシレノール、3,5−キシレノール、ブチルフェノール、t−ブチルフェノール、ノニルフェノール等のアルキルフェノール、o−フルオロフェノール、m−フルオロフェノール、p−フルオロフェノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−ブロモフェノール、m−ブロモフェノール、p−ブロモフェノール、o−ヨードフェノール、m−ヨードフェノール、p−ヨードフェノール、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、o−ニトロフェノール、m−ニトロフェノール、p−ニトロフェノール、2,4−ジニトロフェノール、2,4,6−トリニトロフェノール等の一価フェノール置換体、ナフトール等の多環式一価フェノールなどが挙げられ、これら一価フェノールは単独で又は二種以上混合して使用することができる。
【0007】
〔多価フェノール〕
多価フェノールとしては、レゾルシン、アルキルレゾルシン、ピロガロール、カテコール、アルキルカテコール、ハイドロキノン、アルキルハイドロキノン、フロログルシン、ビスフェノール、ジヒドロキシナフタリン等が挙げられ、これら多価フェノールは単独で又は二種以上混合して使用することができる。多価フェノールのうち好ましいものは、レゾルシン又はアルキルレゾルシンであり、特に好ましいものはレゾルシンよりもアルデヒドとの反応速度が速いアルキルレゾルシンである。
【0008】
アルキルレゾルシンとしては、例えば5−メチルレゾルシン、5−エチルレゾルシン、5−プロピルレゾルシン、5−n−ブチルレゾルシン、4,5−ジメチルレゾルシン、2,5−ジメチルレゾルシン、4,5−ジエチルレゾルシン、2,5−ジエチルレゾルシン、4,5−ジプロピルレゾルシン、2,5−ジプロピルレゾルシン、4−メチル−5−エチルレゾルシン、2−メチル−5−エチルレゾルシン、2−メチル−5−プロピルレゾルシン、2,4,5−トリメチルレゾルシン、2,4,5−トリエチルレゾルシン等がある。
エストニア産オイルシェールの乾留によって得られる多価フェノール混合物は安価であり、かつ5−メチルレゾルシンのほか反応性の高い各種アルキルレゾルシンを多量に含むので、本発明において特に好ましい多価フェノール原料である。
【0009】
〔アルデヒド及び/又はアルデヒド供与体〕
本発明におけるアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体とは、アルデヒド、分解するとアルデヒドを生成供与する化合物又はそれらの混合物を意味し、このような化合物としては、ホルマリン、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、トリオキサン、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ポリオキシメチレン、クロラール、ヘキサメチレンテトラミン、フルフラール、グリオキザール、n−ブチルアルデヒド、カプロアルデヒド、アリルアルデヒド、ベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、アクロレイン、テトラオキシメチレン、フェニルアセトアルデヒド、o−トルアルデヒド、サリチルアルデヒド等の単独又は二種以上の混合物が例示される。
【0010】
〔溶媒〕
上記初期縮合物の製造時には、通常水が溶媒として使用されるが、必要ならば更にメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール、トリメチルノニルアルコール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、アビエチルアルコール、ジアセトンアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルアセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトニルアセトン、メチルオキシド、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、ショウノウ等のケトン類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等の上記グリコール類のエステル類やその誘導体、1,4−ジオキサン等のエーテル類、ジエチルセロソルブ、ジエチルカルビトール、エチルラクテート、イソプロピルラクテート、ジグリコールジアセテート、ジメチルホルムアミド等の水可溶性又は親水性有機溶媒の単独又は二種以上の混合物を添加使用することができる。
アセトン等は溶媒であると同時に、アルキルレゾルシンの錯化剤としても作用し、より穏やかな反応をもたらす。
【0011】
〔触媒〕
フェノール系化合物とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体との縮合に使用される触媒は、酸性のものであってもよいし、アルカリ性のものであってもよい。
酸性の触媒としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタキシレンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ポリメリックスルホン酸、スチレンスルホン酸、硼酸、蓚酸、蟻酸、酢酸、乳酸、酪酸、パラトルエンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタリン−α−スルホン酸、ナフタリン−β−スルホン酸等の無機又は有機酸、蓚酸ジメチルエステル等の有機酸のエステル類、マレイン酸無水物、フタル酸無水物等の酸無水物、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム、イミドスルホン酸アンモニウム等のアンモニウム塩類、モノクロル酢酸およびそのナトリウム塩、α,α’ジクロロヒドリン等の有機ハロゲン化物、トリエタノールアミン塩酸塩、塩酸アニリン等のアミン類の塩酸塩、サリチル酸尿素アダクト、ステアリン酸尿素アダクト、ヘプタン酸尿素アダクト等の尿素アダクト、N−トリメチルタウリン、塩化亜鉛、塩化第2鉄等が挙げられる。
【0012】
アルカリ性の触媒としては、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、アミン類等が用いられ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、石灰、亜硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、アンモニア、アミン等が例示される。
【0013】
上記アミンとしては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、セチルアミン等の脂肪族第一アミン;ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン等の脂肪族第二アミン;トリメチルアミン、トリエチルアミン等の脂肪族第三アミン;アリルアミン、ジアリルアミン、トリアリルアミン等の脂肪族不飽和アミン;シクロプロピルアミン、シクロブチルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン等の脂環式アミン;アニリン、メチルアニリン、ジメチルアニリン、エチルアニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、トリベンジルアミン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン等の芳香族アミン;その他モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ヘキサメチレンテトラミン、ピリジン等の単独又は二種以上の混合物が挙げられる。
【0014】
本発明では、アンモニア及び/又はアミンの存在下で縮合を行うのが好ましく、特にアンモニアを使用するのが好ましい。
【0015】
〔第三成分〕
本発明では、上記初期縮合物製造の際に、所望なれば尿素、メラミン、チオ尿素、ベンゾグアナミン、トルエン、キシレン、クマロン、シクロヘキサノン、カシューオイル、タンニン類、ダンマー、セラック、ロジン又はロジン誘導体、石油樹脂、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、フルフリルアルコール、アマニ油、桐油、ひまし油等の単独又は二種以上を共縮合剤又は変性剤として添加してもよい。
【0016】
〔スルフィメチル化剤〕
上記フェノール系化合物又は初期縮合物のスルフィメチル化には、通常スルフィメチル化剤が使用される。スルフィメチル化剤としては、例えば、ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート(ロンガリット)、ベンズアルデヒドナトリウムキシラート等の脂肪族、芳香族アルデヒドのアルカリ金属スルホキシラート類、ナトリウムハイドロサルファイト、マグネシウムハイドロサルファイト等のアルカリ金属、アルカリ土類金属のハイドロサルファイト(亜ジチオン酸塩)類、ナトリウムエチルスルホキシラート等のアルキルスルホキシラート類、ヒドロキシメタンスルフィン酸塩等のヒドロキシアルカンスルフィン酸塩等が挙げられる。
【0017】
〔スルホメチル化剤〕
上記フェノール系化合物又は初期縮合物のスルホメチル化には、通常スルホメチル化剤が使用される。スルホメチル化剤としては、例えば、亜硫酸、重亜硫酸又はメタ重亜硫酸と、アルカリ金属又はトリメチルアミンやベンジルトリメチルアンモニウム等の第四級アミンもしくは第四級アンモニウムとを反応させて得られる水溶性亜硫酸塩や、これらの水溶性亜硫酸塩とアルデヒドとの反応によって得られるヒドロキシメタンスルホン酸塩等のヒドロキシアルカンスルホン酸塩等が挙げられる。
【0018】
上記スルホメチル化剤及び/又はスルフィメチル化剤によってスルホメチル化及び/又はスルフィメチル化したフェノール系化合物を縮合して得られる初期縮合物、ならびに上記スルホメチル化剤及び/又はスルフィメチル化剤によってスルホメチル化及び/又はスルフィメチル化した初期縮合物は、水溶液としての安定性が良好になって相分離等が生じ難くなり、また硬化速度が大きくなる。
【0019】
〔初期縮合物の製造方法〕
本発明の初期縮合物を製造するには、フェノール化合物並びにアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体に、必要に応じて溶媒、触媒、第三成分を添加し、液温50℃以上で0.5 〜20時間加熱反応させる。該アルデヒド及び/又はアルデヒド供与体は、通常一価フェノール1モルに対して0.2 〜4モル、多価フェノール1モルに対して0.1 〜0.8 モル使用される。
このときアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体は、反応開始時に全量加えてもよいし、分割添加又は連続滴下してもよい。また、該第三成分は、縮合の反応開始時、反応中、あるいは反応終了後のいずれの時点で添加してもよい。
触媒としてアンモニア及び/又はアミンを添加する場合、その添加量は、フェノール系化合物に対して0.001 〜20重量%であるのが好ましく、特に0.01〜10重量%であるのが好ましい。
【0020】
上記フェノール系化合物をスルホメチル化及び/又はスルフィメチル化する場合には、上記スルホメチル化剤及び/又はスルフィメチル化剤はフェノール系化合物に添加すればよく、上記初期縮合物をスルホメチル化及び/又はスルフィメチル化する場合には、上記スルホメチル化剤及び/又はスルフィメチル化剤はフェノール系化合物とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体との縮合反応前、反応中、反応後のいずれかの段階で添加すればよい。
スルホメチル化剤及び/又はスルフィメチル化剤の総添加量は、フェノール系化合物1モルに対して、通常0.001 〜1.5 モルであるが、製造される初期縮合物の硬化性、硬化後の樹脂の物性等の性能を良好に保持するためには、0.01〜0.8 モル程度とするのが好ましい。
【0021】
〔硬化性物質〕
本発明における硬化性物質は、上記初期縮合物及び所望により硬化剤、硬化触媒、その他の第三成分を含有するものであり、該初期縮合物のみからなるものも含まれる。
該初期縮合物は、硬化剤を使用しなくても、加熱によって硬化させることができるが、硬化剤としてアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体、あるいはアルキロール化トリアゾン誘導体等を添加混合すると、pHのすべての領域で常温硬化する。該アルデヒド及び/又はアルデヒド供与体としては、上記初期縮合物の製造に使用されるアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体と同様のものが使用される。また、該アルキロール化トリアゾン誘導体は、通常、尿素系化合物と、アミン類と、ホルマリン、ホルマリン−パラホルムアルデヒド混合物、ヘキサメチレンテトラミン等のアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体との反応によって得られる。
【0022】
上記硬化剤の添加量は、通常、アルデヒド及び/又はアルデヒド供与体の場合には、初期縮合物に対して5〜100 重量%、アルキロール化トリアゾン誘導体の場合には、初期縮合物に対して10〜500 重量%である。
【0023】
また、上記初期縮合物においては、酸性又はアルカリ性の化合物を硬化触媒として加えても差し支えない。酸性の硬化触媒としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタキシレンスルホン酸、キシレンスルホン酸、ポリメリックスルホン酸、スチレンスルホン酸、硼酸、蓚酸、蟻酸、酢酸、乳酸、酪酸、パラトルエンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタリン−α−スルホン酸、ナフタリン−β−スルホン酸等の無機又は有機酸、蓚酸ジメチルエステル等の有機酸のエステル類、マレイン酸無水物、フタル酸無水物等の酸無水物、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、蓚酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム、イミドスルホン酸アンモニウム等のアンモニウム塩類、モノクロル酢酸およびそのナトリウム塩、α,α’ジクロロヒドリン等の有機ハロゲン化物、トリエタノールアミン塩酸塩、塩酸アニリン等のアミン類の塩酸塩、サリチル酸尿素アダクト、ステアリン酸尿素アダクト、ヘプタン酸尿素アダクト等の尿素アダクト、N−トリメチルタウリン、塩化亜鉛、塩化第2鉄等が挙げられる。
【0024】
アルカリ性の硬化触媒としては、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、アミン類等が用いられ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、石灰、亜硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ヘキサメチレンテトラミン、ピリジン等が例示される。
【0025】
さらに、必要ならば一価フェノール系樹脂、多価フェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂等のアミノ系樹脂;天然ゴム又はその誘導体;スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム、イソプレンゴム、イソプレン−イソブチレンゴム等の合成ゴム;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレン、アクリルエステル、メタクリルエステル、アクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン等のビニル単量体の単独重合体又はこれらビニル単量体の二種以上の共重合体;ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸ビニル−エチレン共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリエステル等の各種合成樹脂のエマルジョンやラテックス又は水溶液;ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、澱粉、澱粉誘導体、ニカワ、ゼラチン、血粉、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミド等の水溶性高分子や天然ガム類;炭酸カルシウム、タルク、石膏、カーボンブラック、木粉、クルミ粉、ヤシガラ粉、小麦粉、米粉等の充填剤;界面活性剤;ステアリン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ブチリルステアレート、グリセリンモノステアレート等の脂肪酸のエステル類;脂肪酸アミド類;カルナバワックス等の天然ワックス類、合成ワックス類;パラフィン類、パラフィン油、シリコンオイル、シリコン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニルアルコール、グリス等の離型剤;ヘキサン、ブタン、n−ペンタン、アルコール、エーテル、塩化メチレン、四塩化炭素、クロルフルオロメタン、1,1,2−トリクロル−1,2,2−トリフルオルエタン等の低沸点溶剤;アゾジカーボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P,P’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、アゾビス−2,2’−(2−メチルグロピオニトリル)等のガスを発生するもの;炭酸ガスを発生しながら酸性硬化剤と反応する物質、例えば、炭素又は重炭酸ナトリウム、カリウム、アンモニウム又はカルシウム;n−ペンタン、イソペンタン、ブタン、イソブタン等をマイクロカプセル化した熱可塑性膨張性微小球等の発泡剤;シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン、発泡ガラス、中空セラミックス等の中空粒体;発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン等の発泡体や発泡粒子;顔料、染料、難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐剤、撥水剤、撥油剤、老化防止剤、紫外線吸収剤;DBP、DOP、ジシクロヘキシルフタレートのようなフタール酸エステル系可塑剤やその他のトリクレジルホスフェート等の可塑剤などの第三成分を添加して、共縮合や混合等により上記初期縮合物を変性してもよい。
【0026】
〔含浸シート〕
本発明では、上記硬化性物質を繊維シートに含浸させ、硬化して含浸シートとする。取扱上、一旦予備硬化する。
該予備硬化を行う場合、該硬化性物質中の初期縮合物を若干縮合せしめてB状態とする。該繊維シートに含浸させた初期縮合物をB状態とすることにより、該硬化性物質の硬化時間を短くすることができ、短時間のホットプレス等により該含浸シートに良好な成形性を付与することができると共に、該含浸シートは長期間の保管が可能となる。
なお、本発明における「硬化性物質を繊維シートに含浸」とは、硬化性物質を、繊維シートの全部又は一部に含浸させる場合も、繊維シートの片面又は両面の全部又は一部に塗布する場合も含むものとする。
【0027】
上記繊維シートとしては、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、アセテート繊維等の合成繊維、パルプ、木綿、羊毛、ヤシ繊維、麻繊維、ケナフ繊維、竹繊維等の天然繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、石綿等の無機繊維、又はこれらの繊維を使用した繊維製品のスクラップを解繊して得られた再生繊維等の一種又は二種以上の繊維からなるフェルト、不織布、繊維編織物等を使用することができる。
上記硬化性物質の繊維シートに対する含浸量は、特に限定されないが、通常固形分として5〜150 重量%程度である。また、予備硬化は、通常50〜130 ℃で1〜30分加熱することにより行う。
【0028】
〔成形材〕
本発明の成形材は、上記硬化性物質を含浸し硬化してなる含浸シートが、成形材本体の表面の一部又は全部に貼着されたものである。
本発明における成形材本体は、成形性を有するものであればいかなるものであってもよく、例えば、各種の熱硬化性プラスチック発泡体、熱硬化性木質発泡体、フェルト、不布等が挙げられる。
熱硬化性プラスチック発泡体としては、例えば、ポリウレタン発泡体、メラミン樹脂発泡体、尿素樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体等がある。
【0029】
〔成形材の製造方法〕
上記含浸シートを使用した成形材の製造方法としては、第1に、図1に示すように、成形材本体1を所定の形状に成形するとともに、含浸シート2を該成形材本体1の形状に適合する形状に硬化成形し、該成形した含浸シート2を該成形材本体1の表面に貼着する方法がある。
該含浸シート2を硬化成形するには、通常、所定の形状を有する下型と上型とでホットプレスする。この硬化成形は、該含浸シート2に含浸されている硬化性物質の硬化開始温度以上の温度(通常70〜230 ℃)で、通常0.5 〜10分加熱することにより行う。
このようにして硬化成形した含浸シート2を上記成形材本体1の表面に貼着するには、接着剤を介在させる。
【0030】
図1に示すように、含浸シート2と、成形材本体の成形前の原体1aとを重ね合わせ、所定の形状を有する上型3と下型4とでホットプレス成形する。該ホットプレス成形は、該含浸シート2に含浸されている硬化性物質の硬化開始温度以上の温度で、通常0.5 〜10分加熱圧縮することにより行う。
このとき、成形材本体(原体)の材料によっては、該含浸シート2と該成形材本体原体1aとの間に、ホットメルトシートや天然樹脂、天然ゴム、合成樹脂、合成ゴム等の接着剤を介在させてもよい。
【0031】
削除
【0032】
以上のようにして得られる本発明の成形材は、種々の用途に用いることができ、例えば、壁材;ベッドの芯材;椅子、ソファー、シート等のクッション材;内装材;各種パッド等として好適である。
本発明の成形材では、硬化性物質を含浸硬化した含浸シートが成形材本体の表面に貼着されており、該含浸シートは単なる繊維シートと異なり成形性に優れるため、該成形材は所望の形状に成形することができる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0034】
〔実施例1〕
フェノール1モル、37%ホルマリン2.5 モル、水酸化ナトリウム0.1 モル及び亜硫酸ナトリウム0.1 モルを100 ℃で2時間反応させて、スルホメチル化一価フェノール・アルデヒド初期縮合物(A)を得た。
該初期縮合物(A)を、ポリエステル80重量%及びポリアミド20重量%からなる不織布シート(目付:100 g/m2)に対し15重量%になるように含浸させ、100 ℃で10分間加熱し、該初期縮合物(A)をB状態とした。
このようにして得られた含浸シートをメラミン樹脂発泡体(発泡倍率:5倍)に重ね、180 ℃で3分間熱圧成形したところ、含浸シートの接着性が良好で、成形性に優れるとともに、剛性の大きい成形材が得られた。
【0035】
〔実施例2〕
実施例1と同様にして得たスルホメチル化一価フェノール・アルデヒド初期縮合物(A)に5−メチルレゾルシン0.3 モルを加え、更に100 ℃で0.5 時間反応させて、スルホメチル化一価フェノール−多価フェノール・アルデヒド初期縮合物(B)を得た。
該初期縮合物(B)を、アクリル繊維90重量%及び炭素繊維10重量%からなる織物シート(目付:50g/m2)に対し30重量%になるように含浸させ、100 ℃で10分間加熱して該初期縮合物(B)をB状態とし、これを含浸シートとした。
【0036】
一方、木片100 重量部に対し、レゾール型フェノール樹脂20重量部及びマイクロカプセル型発泡剤7重量部を配合して、熱硬化性木質発泡体を製造した。
得られた熱硬化性木質発泡体の表面に上記含浸シートを重ね、200 ℃で1分間熱圧成形したところ、含浸シートの接着性が良好で、成形性に優れるとともに、剛性の大きい成形材が得られた。
【0037】
〔比較例1〕
初期縮合物を含浸させない以外、実施例2と同様にして織物シートを木質発泡体の表面に重ね、成形したところ、織物シートの接着性が悪く、一部が剥離した。また、織物シート部の成形性が悪く、所望の形状に成形することができなかった。
【0038】
削除
【0039】
削除
【0040】
削除
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、成形材本体が保護されており、所望の形状に成形された成形材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の成形材を製造する方法の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…成形材本体
1a…原体
2…含浸シート

Claims (1)

  1. フェノール系化合物とアルデヒド及び/又はアルデヒド供与体とを縮合させた初期縮合物のスルフィメチル化および/またはスルホメチル化物を含有する硬化性物質を繊維シートに含浸し硬化してB 状態とした含浸シートが、熱硬化性プラスチック発泡体または熱硬化性木質発泡体である成形材本体の表面の一部又は全部に貼着し、ホットプレスによって所定形状に成形したことを特徴とする成形材。
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