JP2000233087A - 玉布供給装置 - Google Patents

玉布供給装置

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JP2000233087A JP11034684A JP3468499A JP2000233087A JP 2000233087 A JP2000233087 A JP 2000233087A JP 11034684 A JP11034684 A JP 11034684A JP 3468499 A JP3468499 A JP 3468499A JP 2000233087 A JP2000233087 A JP 2000233087A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、玉縁縫いの処理効率の向
上が図れる玉布供給装置、更には、切断装置の切断位置
が玉布の大きさや載置位置の変更に対応可能な玉布供給
装置を提供することである。 【解決手段】 玉布載置台2に一旦セットされたポケッ
トの玉布M2を、玉布搬送装置3により縫製準備箇所S
まで搬送してセットする玉布供給装置1である。そし
て、玉布載置台2に設けられた第2切断部位を切断する
切断装置5と、玉布M2の第2切断部位の切断時に玉布
載置台2上の玉布M2を押える玉布押え装置4とを備え
ている。更には、玉布M2のセット位置として前基準と
後基準とに対応する2段階の切り換えを行なう切断位置
変更手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、玉布載置台に一
旦セットされた玉布を搬送手段により縫製準備箇所まで
搬送してセットする玉布供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポケットの開口部に行なわれる縫製とし
て玉縁縫いと呼ばれる縫製がある。図12〜図14には
玉縁縫いを説明する図を示す。図12(a)は玉布を縫
い合わせた状態の上面図、図12(b)は身頃(身ご
ろ)M1に玉布を返した状態の裏面図、図13(a)は
図12の矢印A−A線断面図、図13(b)は矢印B−
B線断面図、図14(a)は矢印C−C線断面図、図1
4(b)は第2切断部位を切断した場合の矢印C−C線
断面図である。玉縁縫いは、図12と図13に示すよう
に、先ず、洋服の身生地となる身ごろ布M1に、所定形
状に折り曲げた玉布M2を縫い合わせ(図12(a),
図13(a))、その後、玉布M2と身ごろ布M1にメ
スによりポケット孔(第1切断部位h1)を開けて、玉
布をポケット孔を通して身ごろ布M1の表面側から裏面
側に1回転返す(図12(b),図13(b))ことで
形成される。
【0003】玉縁縫いが完了した後、玉布M2の折り目
を整えるために身ごろ布M1の裏面側で玉布M2にアイ
ロンをかける作業を行うが、玉布M2にポケット穴の切
断しか行なわれていないと、図14(a)に示すよう
に、玉布M2の両端部分の折り目が繁雑になり、次のよ
うな問題を発生させた。例えば、折り目が容易に決まら
ずにアイロン作業を難しくさせたり、折り目部分が厚く
なって身ごろ布M1が薄い場合に身ごろ布M1の表面に
跡が現れてしまうといった問題を発生させた。このよう
な問題を回避するため、以前より、玉縁縫いを行う前に
玉布の第2切断部位h2,h2を切断するといった方法
が知られている。第2切断部位h2,h2は、ポケット
孔として切断される第1切断部位h1の延長線上で、第
1切断部位h1の長手方向の両側の部分である。第2切
断部位h2,h2を切断しておくと、図14(b)に示
すように、玉布M2の両端部分が単純な折り目となり、
折り目が決まってアイロン作業を容易にさせ、更に、折
り目部分も厚くならず都合が良い。
【0004】従来、玉縁縫いを行う前に玉布の第2切断
部位を自動的に切断する装置として、例えば、特公平2
−59760号公報に開示の「パイピングテープ(玉
布)を移送するための装置」がある。特公平2−597
60号公報に開示の装置は、図11に示すように、玉布
M2が縫製箇所に供給される前にセットされる玉布載置
台P3、玉布M2を玉布載置台P3から身ごろ布M1ま
で搬送する搬送装置(玉布搬送手段)P1、玉布載置台
P3に載置された玉布M2の第2切断部位を切断する切
断装置P2を備えたものである。
【0005】そして、この装置によれば、搬送装置P1
が駆動シリンジP11により支点P12を中心に回動す
ると共に先端のバインダ(保持部)P15を昇降させる
ことで、玉布載置台P3上の玉布M2を保持して身ごろ
布M1がある縫製準備箇所まで搬送するようになってい
る。また、搬送装置P1のバインダP15が玉布載置台
P3上の玉布M2を押えた際に、切断装置P2が作動し
て玉布M2の第2切断部位を切断するようになってい
る。バインダP15には、第2切断部位に対応する位置
に切欠き溝が設けられており、カッターP21をこの切
欠き溝に沿わせて動かすことで玉布M2を切断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の玉布供給装置では、切断装置P2を動作さ
せるのに搬送装置P1のバインダP15が玉布載置台P
3上の玉布M2を押えている必要がある。そのため、切
断装置P2が切断処理を行なうタイミングは、搬送装置
P1が玉布載置台P3上の玉布M2を受け取りにきたタ
イミングに限られていた。更に、搬送装置P1は、玉布
載置台P3上の玉布M2を受け取りにいった際、玉布M
2の搬送処理を直に開始するわけにはいかず、切断装置
P2が第2切断部位h2,h2の切断を完了するまで、
玉布M2を押え続けている必要がある。
【0007】従って、第2切断部位h2,h2の切断処
理時間が、玉縁縫いの縫製処理時間にそのまま組み込ま
れてしまい、その分、1回の縫製サイクルの時間を長く
してしまうという課題を生じさせた。すなわち、搬送装
置P1が玉布載置台P3上にないタイミング(例えば玉
布M2の搬送中のタイミングや、玉縁縫いの縫製処理中
のタイミングなど)に、他の処理と併行して第2切断部
位の切断処理を行なうことが出来なかった。
【0008】また、従来の玉布供給装置では、その搬送
装置P1のバインダP15に、切断装置P2のカッター
P21が突入する切欠き溝を形成する必要があり、この
切欠き溝によりバインダP15の支持部の横方向(切欠
き溝に直交する方向)の幅長L(図11参照)を大きく
させるという問題が生じた。バインダP15の支持部が
横方向の幅が大きくなると、玉布M2を縫製準備箇所に
セットした段階で、玉布M2の立上り部分M2zが外側
に押し広げられて、玉布M2を所定の折り形状でガイド
する布ガイド(図示略)への導入を困難にさせるという
問題も発生させた。
【0009】ところで、玉布M2の大きさは、ポケット
穴の長さに応じて変更される。しかしながら、従来の玉
布供給装置では、切断装置P2の切断箇所は一定であり
変更できなかったので、玉布M2の大きさを変更した場
合や、玉布載置台P3への玉布M2のセット位置を変更
した場合に、これらの変更に対応して切断装置P2の切
断位置を変更することが出来なかった。そのため、小さ
な玉布M2を使用すると第2切断部位h2,h2の切断
が十分に行なえないという問題を発生させた。
【0010】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、第2切断部位の切断処理を玉縁縫いの他の処理と
併行して行なうことを可能とし、玉縁縫いの処理効率の
向上が図れる玉布供給装置、更には、切断装置の切断位
置が玉布の大きさや載置位置の変更に対応可能な玉布供
給装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、玉布を保持する保持部を有
し該保持部を移動して玉布を搬送する玉布搬送手段を備
え、玉布載置台に一旦セットされたポケットの玉布を前
記玉布搬送手段により縫製準備箇所まで搬送してセット
する玉布供給装置において、玉布におけるポケット孔と
して切断される第1切断部位の長手方向の両側にある第
2切断部位を切断すべく、前記玉布載置台に設けられ、
前記玉布載置台にセットされた玉布の前記第2切断部位
を前記第1切断部位の切断前に切断する切断手段と、前
記玉布の第2切断部位の切断時に前記玉布載置台上の玉
布を押える玉布押え手段とを備えた構成とした。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、玉布押
え手段が玉布搬送手段の保持部と兼用されていないの
で、第2切断部位の切断処理を行なうタイミングが従来
のように限定されず、第2切断部位の切断処理を玉縁縫
いのその他の処理と併行して行なうことが出来る。従っ
て、第2切断部位の切断処理時間がそのまま玉縁縫いの
処理時間に組み込まれるといったことがなく、玉縁縫い
の処理時間の短縮、処理効率の向上を図ることが出来
る。また、従来のように玉布搬送手段の保持部にメスを
逃がす溝部を形成する必要がないので、玉布搬送手段の
保持部の支持部の横幅を小さく構成できる。従って、従
来のように玉布の立上り部分が外側に押し広げられて玉
布が布ガイドへ導入させにくいと云った不都合を回避す
ることが出来る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の玉
布供給装置において、前記玉布押え手段が、前記玉布搬
送手段に設けられ当該玉布搬送手段の玉布搬送動作に伴
って移動する構成であり、前記保持部が玉布を縫製準備
箇所に搬送した位置にある時、前記玉布押え手段が玉布
載置台上の玉布を押えることの可能な位置にある構成と
した。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、玉布搬
送手段の保持部が玉布を縫製準備箇所に搬送した位置に
ある間、玉布押え手段により玉布を押えることが可能な
ので、第2切断部位の切断をその他の処理と平行して行
なうのに都合が良い。また、玉布搬送手段が駆動して保
持部が玉布を取りにいく際、この玉布搬送動作に伴って
玉布押え手段が移動して退避されるので、新たに玉布押
え手段を退避させる構成が不要となりコストの低減およ
び構成のコンパクト化が計れる。
【0015】請求項3記載の発明は、玉布載置台に一旦
セットされたポケットの玉布を、玉布搬送手段により縫
製準備箇所まで搬送してセットする玉布供給装置におい
て、玉布におけるポケット孔として切断される第1切断
部位の長手方向の両側にある第2切断部位を切断すべ
く、前記玉布載置台にセットされた玉布の第2切断部位
を前記第1切断部位の切断前に切断する切断手段と、該
切断手段による切断開始位置を前記第1切断部位の長手
方向に可変とする切断位置変更手段とを備えた構成とし
た。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、玉布の
大きさの変更や玉布載置台への玉布のセット位置の変更
に対して、上記切断位置変更手段により切断位置を変更
して対応することが出来る。例えば、短い玉布や長い玉
布を使用した場合でも対応することが出来るし、玉布の
セット位置を一端側を基準にセットしたり、他端側を基
準にセットしたり、中央を基準にセットするように規定
しても、それぞれに対応することが出来る。
【0017】なお、切断位置変更手段は、例えば、切断
手段を移動させて切断開始位置を変更させる構成とした
り、切断手段の動作範囲の規制位置を変更することで切
断開始位置を変更する構成としたり出来る。また、切断
位置変更手段には、サーボモータ等を使用して切断開始
位置を連続的に変更可能とした構成や、各種アクチュエ
ータを用いて切断開始位置を2段階や3段階で変更可能
とした構成も含まれる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の玉
布供給装置において、前記切断手段が、玉布の両側にあ
る第2切断部位に沿って移動しそれらを切断するメス部
と、該メス部の移動範囲を制限するストッパーとを備え
てなり、前記切断位置変更手段が、前記ストッパーの位
置を変更する手段とする構成とした。このような構成と
することで、切断位置を変更するための手段をコンパク
トに且つ安価に構成することが出来る。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項3又は4に
記載の玉布供給装置において、前記切断位置変更手段
が、玉布のセット位置として玉布の長手方向の一端側を
基準とした前基準と、玉布の長手方向の他端側を基準と
した後基準とに対応する2段階の切り換えを行なう構成
とした。
【0020】一般に、玉布のセット位置には、玉布の長
手方向の一端側の位置を基準とした前基準と他端側を基
準とした後基準とに分けられる。前基準は、例えば、ス
ーツの右前ポケットの縫製を行なう場合などに用いら
れ、後基準は、左前ポケットの縫製を行なう場合などに
用いられる。そして、前基準の場合には玉布の長さが短
くても長くても玉布の一端側を基準にセットし、後基準
の場合には玉布の長さが短くても長くても玉布の他端側
を基準にセットする。なお、これら前基準や後基準につ
いては実施の形態で詳述する。そこで、上記の請求項5
記載の発明によれば、上記前基準と後基準の2つの状態
に対応して2段階で切断位置を変更する構成なので、玉
布の大きさの変更やセット位置の変更に対応する必要最
小限の機能を実現でき、構成のコンパクト化および低コ
ストを図ることが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図10の図面を参照しながら説明する。図
1は、本発明の実施の形態の玉布供給装置1を示す正面
図である。この実施の形態の玉布供給装置1は、ポケッ
トの玉縁縫いを行なう玉縁縫いミシンに一体的に設けら
れたものである。そして、玉布供給装置1が玉縁縫いの
縫製処理の前段で玉布M2を供給することで、玉布M2
の供給から玉縁縫いの縫製まで連続的に行なうことが可
能になっている。玉布供給装置1は、玉布M2が一旦セ
ットされる玉布載置台2から、身ごろ布M1のセットさ
れた玉縁縫いミシンの縫製準備箇所Sまで、玉布M2を
供給するものであり、玉布載置台2、玉布搬送装置(玉
布搬送手段)3、玉布押え装置(玉布押え手段)4、お
よび、切断装置(切断手段)5等から構成される。
【0022】玉布搬送装置3は、例えばエアー吸引、又
は多数の針先を玉布M2に抜き差しすることで玉布M2
を保持/開放可能なバインダ(保持部)35と、このバ
インダ35を昇降させる昇降アクチュエータ33と、ア
クチュエータ33を支持する支持枠34と、支持枠34
を支点32を中心に回動させる回動アクチュエータ31
等を備える。バインダ35は、その先端に型板35aを
有しており、縫製準備箇所Sにおいて図示略の折込み片
が作動して、玉布M2が型板35aに沿って折り込まれ
るようになっている。更に、型板35aは、玉縁縫いの
縫製処理のために玉布M2がミシンの針落ち位置の方へ
送られる際、玉布M2を折り込んだ状態でガイドする役
目も担っている。従って、バインダ35は、玉布M2を
縫製準備箇所Sに供給した後、玉縁縫いの縫製処理で玉
布M2が送られてバインダ35から抜けきるまで、縫製
準備箇所Sに留まっている必要がある。
【0023】玉布押え装置4は、玉布載置台2上の玉布
M2を押さえる押えヘッド41、押えヘッド41を玉布
載置台2に降下させたり玉布載置台2から上昇させたり
する押え昇降アクチュエータ42等から構成される。押
え昇降アクチュエータ42は、取付ベース43を介して
上記バインダ35の支持枠34に固定されており、玉布
搬送装置3の回動アクチュエータ31の作動によりバイ
ンダ35に伴って支点32を中心に回動する。押えヘッ
ド41とバインダ35とは別体に設けられている。玉布
押え装置4の取付け方向は、玉布搬送装置3が玉布M2
を身ごろ布M1上に押えるようにバインダ35が縫製準
備箇所Sに対向した位置にある状態で、玉布押え装置4
が玉布載置台2上に玉布M2を押えるように押えヘッド
41が布載置台2に対向した位置にあるようにされてい
る。つまり、玉布載置台2の水平面に対する傾きと、玉
布押え装置4の押えヘッド41が移動する方向の玉布搬
送装置3のバインダ35の移動方向に対する傾きとが同
じになるようにされている。押えヘッド41には、玉布
M2を押える面に、滑り止めの機能と緩衝機能とを兼ね
備えた押え部材41bと、切断装置5のメス53,54
が突入される溝部41aとが設けられている。
【0024】図4は、玉布供給装置1の玉布載置台2に
設けられている切断装置5を示す側面図、図5は、切断
装置5を示す上面透視図(a)と上面図(b)である。
切断装置5は、玉布載置台2の下に設けられ、玉布載置
台2上の玉布M2の第2切断部位h2,h2を切断する
もので、メス保持ベース51,52、メス53,54、
ベルクランク55,55、エアシリンダ等のアクチュエ
ータ58,59、レール軸65、レール軸65を支持す
る支持枠63,64、ストッパー72、および、切断位
置を切り換えるエアシリンダ等の切換えアクチュエータ
69等を備えて構成される。これらの内、ストッパー7
2と切換えアクチュエータ69とが、切断装置5による
切断位置を2段階に切り換える切断位置変更手段を構成
している。
【0025】メス53,54は、メス保持ベース51,
52のスライド溝51a,52aに沿って上下にスライ
ド移動可能に保持されている。メス53,54には、玉
布M2を突き刺すため先端に鋭角に設けられた第1メス
部53a,54aと、横にスライドしながら玉布M2の
第2切断部位h2,h2を切断していく第2メス部53
b,54b、メス53,54の上昇に制限をかけるスト
ッパー部53c,54c、並びに、ベルクランク55,
55に連結する連結ピン53d,54dを有している。
メス保持ベース51,52は、レール軸65に沿って横
方向にスライド可能に保持されている。
【0026】アクチュエータ58,59は、そのプラン
ジャ58a,59aがベルクランク55,55の一端に
支点60,60を中心に回動可能に固定されていること
で、ベルクランク55,55を介して左右のメス保持ベ
ース51,52に保持されている。ベルクランク55,
55は、支点56,56を中心に回転可能な状態でメス
保持ベース51,52に固定されている。ベルクランク
55,55の一端側はアクチュエータ58,59のプラ
ンジャ58a,59aに、他端側は長孔55a,55a
と連結ピン53d,54dとを介してメス53,54に
連結している。
【0027】ストッパー72は、レール軸65に沿って
延び且つメス保持ベース51,52の間に設けられてい
る。アクチュエータ58,59のプランジャ58a,5
9aが引き込まれた状態で、メス保持ベース51,52
が当接し、メス53,54の移動範囲を規制するもので
ある。このストッパー72は、介設部材70を介して切
換えアクチュエータ69のプランジャ69aに接続され
ており、その配置がレール軸65に沿って可変に構成さ
れている。切換えアクチュエータ69は、取付ベース6
8を介して玉布載置台2に取り付けられている。切換え
アクチュエータ69は、エアシリンダ等からなり、プラ
ンジャ69aを所定ストローク押し出すか、引き戻すか
の2段階の作動のみ可能なもので、安価にコンパクトに
構成可能なものである。
【0028】玉布載置台2には、図5(b)に示すよう
に、メス53,54が通過する箇所(セットされる玉布
M2の第1第2切断部位h1,h2,h2に対応する箇
所)に貫通溝21が設けられている。また、貫通溝21
の周囲にはエアー吸引用の吸引孔22…が設けられてい
る。吸引孔22…にはエア機構75,75(図1参照:
図4と図5では図示略)が接続され、エア吸引により玉
布M2の配置がずれないように保持されるようになって
いる。
【0029】また、図示しないが、上記玉布供給装置1
には、玉縁縫いミシンの制御と玉布供給装置1の制御と
を伴に行なう制御回路が設けられている。この制御回路
には、ペダルや操作パネルが接続されて、ペダルや操作
パネルからの操作信号や設定データなどを入力すると共
に、玉布供給装置1の各アクチュエータの駆動制御を行
なったり、玉縁縫いミシンの駆動制御を行なったりす
る。
【0030】次に、上記構成の玉布供給装置1および玉
縁縫いミシンの動作説明を行なう。図2と図3は、玉布
供給装置1の第1と第2の動作過程を示す正面図であ
る。図6は、切断装置5の切断処理の動作と玉布の切断
箇所を示す図で、(a)〜(c)は切断処理の第1〜第
3段階を示す側面図、(d)はこの切断処理により切断
される玉布の切断箇所を示す平面図である。
【0031】先ず、玉布搬送装置3のバインダ35が縫
製準備箇所Sに対向した配置にある状態において、オペ
レータは、玉布載置台2上に玉布M2をセットしたのを
確認後、1回目のペダル操作を行なう。玉布M2の供給
および縫製処理を連続的に行なう場合、この操作タイミ
ングは、先に処理した玉布M2がバインダ35により縫
製準備箇所Sに供給された後なら何時でもよい。ペダル
操作が行なわれると、押え昇降アクチュエータ42が作
動して押えヘッド41が玉布載置台2上に下降して玉布
M2を押える。続いて、切断装置5のアクチュエータ5
8,59が作動して両プランジャ58a,59aを押し
出す。
【0032】図6(a)に示すように、切換えアクチュ
エータ69のプランジャ69aは、押し出された状態に
ある。図6(b)に示すように、両プランジャ58a,
59aが押し出され始めると、先ず、ベルクランク5
5,55を回動させてメス53,54を押し上げる。こ
の押し上げにより第1メス部53a,54aが玉布M2
を突き破り押えヘッド41の溝部41aに突入する。更
に、プランジャ58a,59aが押し出されると、メス
53,54の押し上げと共に、メス保持ベース51,5
2がレール軸65に沿って外方にスライド移動する。プ
ランジャ58a,59aの押し出し速度は略同一である
から、まず始めに一方のメス保持ベース51が支持枠6
3に当接して一方のメス53の移動が停止する。更に、
プランジャ58aを押し出すことにより、アクチュエー
タ58,59が支持枠64方向へと移動される。プラン
ジャ58a,59aの押し出しにより、他方のメス保持
ベース52が支持枠64に当接して他方のメス54の移
動が停止する。これらの運動により、玉布M2の第2切
断部位h2,h2が内側から外側にかけて切断される。
【0033】続いて、今度はプランジャ58a,59a
が引き戻される方向にエアが送られ、メス53,54が
玉布載置台2の下に引っ込められ、更に、メス保持ベー
ス51,52がストッパー72に当接する位置まで戻さ
れる。次いで、身ごろ布M1を縫製準備箇所Sにセット
し、バインダ35が使用可能な状態であることを確認し
て(即ち、玉布M2の供給および縫製処理を連続的に行
なう場合、先の玉布M2の縫製処理が終了したのを確認
して)、2回目のペダル操作を行なう。
【0034】2回目のペダル操作が行なわれると、玉布
搬送装置3の昇降アクチュエータ33と回動アクチュエ
ータ31が作動して、バインダ35を上昇させた後に玉
布載置台2に対向する位置まで回動させ、その後、バイ
ンダ35を下降させて玉布載置台2上の玉布M2を保持
し、再び、逆の動作を行なって縫製準備箇所Sまで搬送
しセットする。
【0035】なお、少なくとも玉布押え装置4の押えヘ
ッド41が玉布載置台2から上昇するタイミングの前か
ら、バインダ35が玉布載置台2に下降するまでのタイ
ミング以後まで、エア機構75,75によりエア吸引が
なされ、玉布載置台2上の玉布M2がずれないように保
持される。
【0036】バインダ35が縫製準備箇所Sに降りて玉
布M2がセットされると、次いで、自動的に図示略の折
込み片が作動して玉布M2をバインダ35の型板35a
に沿って折り込み、その後、身ごろ布M1と玉布M2と
が玉縁縫いミシンの針落ち位置まで送られて玉縁縫いの
縫製処理が行われる。複数の玉縁縫いの処理を行なう場
合には、上記操作を繰り返し行なうことで連続して処理
を続けることが出来る。
【0037】なお、玉布載置台2上に玉布M2がセット
されていることをセンサー等で自動検知することで、こ
の検知出力に基づき玉布M2の確認を自動的に行なった
後、上記1回目のペダル操作を行なわなくして、所定の
タイミング(先に処理した玉布M2が縫製準備箇所Sに
供給された後)に自動的に玉布押え装置4と切断装置5
の駆動を実行させる構成とすることも出来る。
【0038】次に、身ごろ布M1や玉布M2のセット位
置について説明する。図9は、上着90のポケット位置
を示す模式図である。図10は、玉縁縫いミシン100
に上着90の身ごろ布M1をセットした状態を示す斜視
図で、(a)は左前ポケット92a,92bの縫製を行
なう場合のもの、(b)は右前ポケット91a,91b
の縫製を行なう場合のものである。玉縁縫いを行なう箇
所として、例えば、上着90の左前ポケット92a,9
2bや右前ポケット91a,91b(ポケットの入り口
部分)がある。
【0039】玉縁縫いミシン100は、ミシンのアーム
部が1方(図10では右側)から延出しているので、身
ごろ布M1はミシンのアーム部に引っかからないよう
に、生地の余りが多い側をアーム部の反対側に、生地の
余りが少ない側をアーム部に向けてセットしなければな
らない。即ち、上着90の左前ポケット92a,92b
の縫製を行なう場合は、図10(a)に示すように、上
着90の下縁90hがアーム部側にくるようにセットし
なければならず、それゆえ、上着90の左前縁90jが
縫製テーブルTの後側にセットされる。また、上着90
の右前ポケット91a,91bの縫製を行なう場合は、
図10(b)に示すように、上着90の下縁90hがア
ーム部側にくるようにセットしなければならないので、
上着90の右前縁90iが縫製テーブルTの前側にセッ
トされる。
【0040】また、図9に示すように、左前ポケット9
2a,92bの縫製位置は、左前ポケット92a,92
bの左端と上着90の右前縁90iとの距離Aを頼りに
決定され、右前ポケット92a,92bの場合はその逆
が一般的である。また、ポケットの長さに関係なく、長
いものであれ短いものであれ同様に位置決めされる。そ
して、上述の上着90の身ごろ布M1のセット方向、お
よび、ポケットの縫製位置の位置決め方法により、玉布
M2のセット位置の基準として前基準と後基準との2種
類が生じてくる。
【0041】即ち、図10(a)に示すように、左前ポ
ケットを縫製する場合には、玉布M2は長いものであれ
短いものであれ縫製テーブルTの後方にある後基準線L
1に玉布M2の所定箇所が来るようにセットされる。即
ち、玉布載置台2上に玉布M2をセットする際には、玉
布M2が短いものであれ長いものであれ、その後端が同
位置になるようにセットされる。このセット方式を後基
準と云う。一方、図10(b)に示すように、右前ポケ
ットを縫製する場合には、玉布M2は長いものであれ短
いものであれ縫製テーブルTの前方にある前基準線L2
に玉布M2の所定箇所が来るようにセットされる。即
ち、玉布載置台2上に玉布M2をセットする際には、玉
布M2が短いものであれ長いものであれ、その前端が同
位置になるようにセットされる。このセット方式を前基
準と云う。
【0042】次に、玉布M2のセット方式の設定方法
と、これら前基準および後基準に対応した切断装置5の
動作について説明する。玉布M2のセット方式は、例え
ば、図示略の操作パネルをキー操作することで行なう。
設定内容には、玉布M2のセット方式を前基準にする設
定、玉布M2のセット方式を後基準にする設定、およ
び、前基準と後基準とに交互に変換される設定とがあ
る。
【0043】図6は、前基準に設定された場合の切断装
置5の動作と玉布M2の切断箇所を示す図で、(a)〜
(c)は動作の第1〜第3段階を示す側面図、(d)は
この切断処理により切断される玉布M2の切断箇所を示
す平面図である。図7は、後基準に設定された場合の切
断装置5の動作と玉布M2の切断箇所を示す図で、
(a)〜(c)は動作の第1〜第3段階を示す側面図、
(d)はこの切断処理により切断される玉布M2の切断
箇所を示す平面図である。
【0044】前基準に設定された場合、図6に示すよう
に、切換えアクチュエータ69が作動してそのプランジ
ャ69aを最大に押し出す。それにより、ストッパー7
2が後方の所定位置に移動し、このストッパー72の移
動に伴いメス保持ベース51,52の初期位置も後方に
変更される。この状態で、アクチュエータ58,59が
作動して玉布載置台2上の玉布M2を切断すると、その
切断箇所は、図6(d)に示すように、玉布M2の前側
が長い範囲で切断され、後側が短い範囲で切断される。
この切断の範囲により、例えば、前端が線分e2上にあ
る短い玉布M2をセットした場合でも、玉布M2の第2
切断部位h2,h2が十分に切断される。なお、玉布M
2が長いものの場合、玉布M2はその中央側まで長く切
断されるが、第2切断部位h2,h2の中央側は後にポ
ケット孔として切断される箇所なので問題は生じない。
【0045】後基準に設定された場合は、図7に示すよ
うに、切換えアクチュエータ69が作動してそのプラン
ジャ69aを最大に引き戻す。それにより、ストッパー
72が前方の所定位置に移動し、このストッパー72の
移動に伴いメス保持ベース51,52の初期位置も前方
に変更される。この状態で、アクチュエータ58,59
が作動して玉布載置台2上の玉布M2を切断すると、そ
の切断箇所は、図7(d)に示すように、玉布M2の後
側が長い範囲で切断され、前側が短い範囲で切断され
る。この切断の範囲により、例えば、後端が線分e4上
にある短い玉布M2をセットした場合でも、玉布M2の
第2切断部位h2,h2が十分に切断される。
【0046】図8は、前基準と後基準で切断される長短
2つの玉布M2の切断箇所と縫製後の状態を示す平面図
で、(a)は後基準のもの、(b)は前基準のものであ
る。同図(a)に示すように、後基準の設定において
は、長い玉布M2aであれ短い玉布M2bであれ、それ
ら後端が同位置にくるようにセットされ、そして前側が
長い範囲で切断され後側が短い範囲で切断される。そし
て、玉布搬送装置3により縫製準備箇所Sに搬送される
と、後基準線L1にポケット孔の一端がくるようにセッ
トされ、且つ、長い玉布M2aであれ短い玉布M2bで
あれポケット穴の両側の第2切断部位h2,h2が切断
された状態にセットされる。
【0047】また、同図(b)に示すように、前基準の
設定においては、長い玉布M2aであれ短い玉布M2b
であれ、それら前端が同位置にくるようにセットされ、
そして後側が長い範囲で切断され前側が短い範囲で切断
される。そして、玉布搬送装置3により縫製準備箇所S
に搬送されると、前基準線L2にポケット孔の一端がく
るようにセットされ、且つ、長い玉布M2aであれ短い
玉布M2bであれポケット穴の両側の第2切断部位h
2,h2が切断された状態にセットされる。
【0048】以上のように、この実施の形態の玉布供給
装置1によれば、玉布押え装置4が玉布搬送3と別に設
けられているので、第2切断部位h2,h2の切断処理
を行なうタイミングが従来のように限定されず、第2切
断部位h2,h2の切断処理を玉縁縫いのその他の処理
と併行して行なうことが出来る。従って、第2切断部位
h2,h2の切断処理時間がそのまま玉縁縫いの処理時
間に組み込まれるといったことがなく、玉縁縫いの処理
時間の短縮、処理効率の向上を図ることが出来る。ま
た、従来のように玉布搬送装置のバインダにメスを逃が
す溝部を形成する必要がないので、玉布搬送装置3のバ
インダ35の支持部35bの横幅を小さく構成できる。
それゆえ、従来のように玉布M2の立上り部分M2z,
M2zが外側に押し広げられて玉布M2が布ガイドへ導
入させにくいと云った不都合を回避することが出来る。
【0049】また、玉布M2の大きさの変更や玉布載置
台2への玉布のセット位置の変更に対して、切換えアク
チュエータ69の作動により切断位置を変更して対応す
ることが出来る。また、切断位置を変更する手段とし
て、メス52,53の移動範囲を制限するストッパー7
2の位置を変更する構成としたので、コンパクトに且つ
安価に構成することが出来る。また、前基準と後基準の
2つの状態に対応して2段階で切断位置を変更する構成
なので、玉布M2の大きさの変更やセット位置の変更に
対応する必要最小限の機能を実現でき、構成のコンパク
ト化および低コストを図ることが出来る。
【0050】なお、本発明は、この実施の形態の玉布供
給装置1に限られない。例えば、玉布押え手段の取付位
置は、玉布搬送手段のフレームに限られず、玉布載置台
やその他の構成に取り付けても良い。また、メス部の形
式も、カッター形式のものの他、円のこぎり形式のも
の、鋏形式のものなど、種々の形式がありえる。また、
玉布押え手段は、第2切断部位をまたぐように押えるタ
イプでなく、例えばメス部を鋏形式にすれば第2切断部
位より片側のみを押える構成とすることもできる。ま
た、切断手段の切断位置を変更する構成は、サーボモー
タ等を用いて切断位置を連続的に変更可能とする構成と
したり、種々の応用が可能である。その他、切断装置の
構成や制御、切断位置変更手段の構成や制御など、この
実施の形態で具体的に示した細部は、発明の趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、玉布押え
手段が玉布搬送手段の保持部と別に設けられているの
で、第2切断部位の切断処理を行なうタイミングが従来
のように限定されず、第2切断部位の切断処理を玉縁縫
いのその他の処理と併行して行なうことが出来る。従っ
て、第2切断部位の切断処理時間がそのまま玉縁縫いの
処理時間に組み込まれるといったことがなく、玉縁縫い
の処理時間の短縮、処理効率の向上を図ることが出来
る。また、従来のように玉布搬送手段の保持部にメスを
逃がす溝部を形成する必要がないので、玉布搬送手段の
保持部(バインダ)の支持部の横幅を小さく構成でき
る。それゆえ、従来のように玉布の立上り部分が外側に
押し広げられて玉布が布ガイドへ導入させにくいと云っ
た不都合を回避することが出来る。
【0052】請求項2記載の発明によれば、玉布搬送手
段の保持部が玉布を縫製準備箇所に搬送した位置にある
間、玉布押え手段により玉布を押えることが可能なの
で、第2切断部位の切断をその他の処理と平行して行な
うのに都合が良い。また、玉布搬送手段が駆動して保持
部が玉布を取りにいく際、この玉布搬送動作に伴って玉
布押え手段が移動して退避されるので、新たに玉布押え
手段を退避させる構成が不要となりコストの低減および
構成のコンパクト化が計れる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、玉布の大き
さの変更や玉布載置台への玉布のセット位置の変更に対
して、上記切断位置変更手段により切断位置を変更して
対応することが出来る。例えば、短い玉布や長い玉布を
使用した場合でも対応することが出来るし、玉布のセッ
ト位置を一端側を基準にセットしたり、他端側を基準に
セットしたり、中央を基準にセットするように規定して
も、それぞれに対応することが出来る。
【0054】請求項4記載の発明によれば、切断位置変
更手段がメス部の移動範囲を制限するストッパーの位置
を変更する構成としたので、切断位置変更手段をコンパ
クトに且つ安価に構成することが出来る。
【0055】請求項5記載の発明によれば、前基準と後
基準の2つの状態に対応して2段階で切断位置を変更す
る構成なので、玉布の大きさの変更やセット位置の変更
に対応する必要最小限の機能を実現でき、構成のコンパ
クト化および低コストを図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の玉布供給装置を示す正面
図である。
【図2】同、玉布供給装置の第1の動作過程を示す正面
図である。
【図3】同、玉布供給装置の第2の動作過程を示す正面
図である。
【図4】同、玉布供給装置の玉布載置台に設けられてい
る切断装置を示す側面図である。
【図5】同、切断装置を示す上面透視図(a)と上面図
(b)である。
【図6】同、切断装置において切断位置が前基準に設定
された場合の切断処理の動作と玉布の切断箇所を示す図
で、(a)〜(c)は切断処理の第1〜第3段階を示す
側面図、(d)はこの切断処理により切断される玉布の
切断箇所を示す平面図である。
【図7】同、切断装置において切断位置が後基準に設定
された場合の切断処理の動作と玉布の切断箇所を示す図
で、(a)〜(c)は切断処理の第1〜第3段階を示す
側面図、(d)はこの切断処理により切断される玉布の
切断箇所を示す平面図である。
【図8】前基準と後基準で切断される長短2つの玉布の
切断箇所と縫製後の状態を示す平面図で、(a)は後基
準のもの、(b)は前基準のものである。
【図9】上着のポケット位置を示す模式図である。
【図10】玉縁縫いミシンに上着の身ごろ布をセットし
た状態を示す斜視図で、(a)は左前ポケットの縫製を
行なう場合のもの、(b)は右前ポケットの縫製を行な
う場合のものである。
【図11】従来の切断装置付きの玉布供給装置の1例を
示す正面図である。
【図12】玉縁縫いを説明するための図で、(a)は玉
布が縫い付けられた状態の上面図、(b)は玉布が返さ
れた状態の裏面図である。
【図13】玉縁縫いを説明するための図で、(a)は図
12の矢印A−A線断面図、(b)は図12の矢印B−
B線断面図である。
【図14】図12の矢印C−C線断面図で、(a)は第
2切断部位を切断してない場合のもの、(b)は第2切
断部位を切断した場合のものである。
【符号の説明】
1 玉布供給装置 2 玉布載置台 3 玉布搬送装置(玉布搬送手段) 4 玉布押え装置(玉布押え手段) 5 切断装置(切断手段) 21 貫通溝 22… 吸引孔 31 回動アクチュエータ 33 昇降アクチュエータ 35 バインダ(保持部) 41 押えヘッド 41a 溝部 41b 押え部材 51,52 メス保持ベース 53,54 メス 55,55 ベルクランク 58,59 メスを駆動するアクチュエータ 65 レール軸 72 ストッパー(切断位置変更手段を構成) 69 切換えアクチュエータ(切断位置変更手段を構
成) S 縫製準備箇所 M2 玉布 h2,h2 第2切断部位 L1 後基準線 L2 前基準線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉布を保持する保持部を有し該保持部を
    移動して玉布を搬送する玉布搬送手段を備え、玉布載置
    台に一旦セットされたポケットの玉布を前記玉布搬送手
    段により縫製準備箇所まで搬送してセットする玉布供給
    装置において、 玉布におけるポケット孔として切断される第1切断部位
    の長手方向の両側にある第2切断部位を切断すべく、前
    記玉布載置台に設けられ、前記玉布載置台にセットされ
    た玉布の前記第2切断部位を前記第1切断部位の切断前
    に切断する切断手段と、 前記玉布の第2切断部位の切断時に前記玉布載置台上の
    玉布を押える玉布押え手段とを備えたことを特徴とする
    玉布供給装置。
  2. 【請求項2】 前記玉布押え手段は、前記玉布搬送手段
    に設けられ当該玉布搬送手段の玉布搬送動作に伴って移
    動する構成であり、 前記保持部が玉布を縫製準備箇所に搬送した位置にある
    時、前記玉布押え手段が玉布載置台上の玉布を押えるこ
    との可能な位置にあることを特徴とする請求項1記載の
    玉布供給装置。
  3. 【請求項3】 玉布載置台に一旦セットされたポケット
    の玉布を、玉布搬送手段により縫製準備箇所まで搬送し
    てセットする玉布供給装置において、 玉布におけるポケット孔として切断される第1切断部位
    の長手方向の両側にある第2切断部位を切断すべく、前
    記玉布載置台にセットされた玉布の第2切断部位を前記
    第1切断部位の切断前に切断する切断手段と、 該切断手段による切断開始位置を前記第1切断部位の長
    手方向に可変とする切断位置変更手段とを備えたことを
    特徴とする玉布供給装置。
  4. 【請求項4】 前記切断手段は、 玉布の両側にある第2切断部位に沿って移動しそれらを
    切断するメス部と、 該メス部の移動範囲を制限するストッパーとを備えてな
    り、 前記切断位置変更手段は、前記ストッパーの位置を変更
    する手段であることを特徴とする請求項3記載の玉布供
    給装置。
  5. 【請求項5】 前記切断位置変更手段は、玉布のセット
    位置として玉布の長手方向の一端側を基準とする前基準
    と、玉布の長手方向の他端側を基準とする後基準とに対
    応する2段階の切り換えを行なうことを特徴とする請求
    項3又は4に記載の玉布供給装置。
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