JP2000230339A - 大型車両用の立体駐車装置 - Google Patents

大型車両用の立体駐車装置

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JP2000230339A
JP2000230339A JP11032195A JP3219599A JP2000230339A JP 2000230339 A JP2000230339 A JP 2000230339A JP 11032195 A JP11032195 A JP 11032195A JP 3219599 A JP3219599 A JP 3219599A JP 2000230339 A JP2000230339 A JP 2000230339A
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button
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ropes
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Tatsuo Tanaka
達夫 田中
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DAIRIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば長さが10mを超えるような大型車両
を上下2段に駐車させるようにした立体駐車装置では、
車両載せ台上に大型車両を載せて昇降させる際に、該大
型車両による偏荷重によって車両載せ台が傾斜すること
がある。 【解決手段】 大型車両10を載せ得る車両載せ台3の
4隅付近をそれぞれ索4,4・・で支持し、各索4,4
・・を前後一対づつ(あるいは個別に)巻上げ・巻下げ
得るウインチ装置5(又は6)を備えるとともに、操作
盤7に、各ウインチ装置5(又は6)を同時に作動せし
める同時操作ボタン72と、該各ウインチ装置を個別に
作動せしめる個別操作ボタン(73〜78)を設けるこ
とにより、車両載せ台3が昇降時に傾斜したときに、個
別操作ボタンにより各ウインチ装置を個別に操作するこ
とで該車両載せ台3を水平姿勢に修正し得るようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、大型車両を上下
2段に駐車し得るスペースを有したフレーム構造体内に
車両載せ台を操作盤からの信号で昇降せしめ得るように
した大型車両用の立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、乗用車のような一般車両を2
段式に駐車し得るようにした立体駐車装置は多数公知と
なっているが、例えばコンテナ車のように長さが10m
を超えるような大型車両を上下2段に駐車し得るものは
製作されていない。
【0003】このような大型車両(例えばコンテナ車)
でも、車両載せ台に載せて2段駐車させることが可能と
考えられるが、その場合、車両載せ台の4隅付近をそれ
ぞれ索(ワイヤーロープ)で支持し、該各索をウインチ
装置で同時に巻上げ・巻下げ操作することで達成でき
る。
【0004】ところで、この種の大型車両では、積み荷
を積載した状態で全体重量が40〜50トン程度になる
ものがある。又、このような大重量の大型車両では、車
種や積み荷の有無、あるいは車両載せ台に載せたときの
位置等によって、車両載せ台に偏荷重が働くことが考え
られる。特に、車両(又はコンテナ)に積載した積み荷
の重量バランスが偏る場合には、大型車両を車両載せ台
の定位置(中心位置)に載せた場合でも、車両載せ台に
加わる荷重の重心が前後又は左右に偏位してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、大型車両用
の立体駐車装置を製作した場合に、大型車両を車両載せ
台上に載せたときに大きな偏荷重が発生すると、車両載
せ台を支持している各索の負担荷重が異なるようにな
り、4本の索を同時に且つ同じ力で巻上げ・巻下げ操作
したときでも、車両載せ台における荷重の重心が偏位し
ている側が他の部分より低くなることが予想され、該車
両載せ台が偏荷重側に下降傾斜した状態で昇降すること
が考えられる。このように、車両載せ台が傾斜状態で昇
降すると、安定性が悪くなり、不測の事態が発生するお
それがある。
【0006】本願発明は、特に大型車両用の立体駐車装
置において、昇降時に車両載せ台が傾斜しても、該車両
載せ台を随時、水平状態に修正しながら昇降させ得るよ
うにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、大型車両を上下2段に駐車し得
る内部スペースを有したフレーム構造体内に、大型車両
を載せ得る車両載せ台を操作盤からの信号で操作される
ウインチ装置により昇降せしめ得るようにした立体駐車
装置を対象にしている。
【0008】対象となる大型車両としては、例えば長さ
が10mを超えるようなコンテナ車がある。従って、車
両載せ台として、このような大型車両を載せ得る大面積
のものが使用される。又、このようなコンテナ車では、
積み荷を積載した状態で全体重量が40〜50トン程度
になるものがある。
【0009】本願請求項1の発明では、車両載せ台にお
ける前後左右の4隅付近をそれぞれ索で支持する一方、
該各索のうちの前後に位置する一対の索を同時に巻上げ
・巻下げ得る左右2つの共同ウインチ装置を備えてい
る。即ち、この請求項1では、共同ウインチ装置とし
て、1つのモータ(電動モータ又は油圧モータ)で2つ
のドラムを同時に回転させるものを使用している。そし
て、左右各側の共同ウインチ装置の各ドラムにそれぞれ
車両載せ台を支持する前後一対の索を巻回している。
【0010】又、これらの共同ウインチ装置は、操作盤
からのボタン操作で作動せしめ得るようになっている
が、この操作盤には、両共同ウインチ装置を同時に作動
せしめる同時操作ボタンと、該各共同ウインチ装置を個
別に作動せしめる個別操作ボタンを設けている。尚、同
時操作ボタン及び個別操作ボタンには、それぞれ上昇ボ
タンと下降ボタンと停止ボタンを設けることができる
が、上昇ボタン及び下降ボタンを押しているときだけO
Nするようにしたもの(押圧解除するとOFFになる)
では、停止ボタンを省略することもできる。又、個別操
作ボタンには、上昇ボタンと下降ボタンのうちの何れか
一方だけを使用してもよい。さらに、同時操作ボタンと
個別操作ボタンとは、1種類のもので共用し、それをセ
レクトスイッチで切換えて使用することもできる。即
ち、上昇ボタンと下降ボタンと必要に応じて停止ボタン
とを1つづつ設ける一方、セレクトスイッチで同時操作
と左個別操作と右個別操作とに切換えることによって操
作ボタン数を削減することもできる。
【0011】本願請求項1の立体駐車装置は、次のよう
に機能する。1台目の大型車両をフレーム構造体の駐車
スペースの上段位置に駐車するには、まず車両載せ台を
地面に接するまで下げ、その車両載せ台上に大型車両を
載せる。そして、操作盤の同時操作ボタンの上昇ボタン
を押して各共同ウインチ装置を同時に巻上げ側に作動さ
せ、4本の索を巻上げて車両載せ台を上段高さまで持ち
上げる。尚、車両載せ台を上段高さまで持ち上げた状態
で該車両載せ台をロックピンでロックしておくと安全で
ある。この状態では、車両載せ台の下方にもう1台分に
駐車スペースができ、その駐車スペースに2台目の大型
車両を駐車できる。
【0012】ところで、車両載せ台上に大型車両を載せ
たときに、例えば積み荷の偏りによって車両の重心が車
両載せ台の中心から大きく偏ることがあり、この場合に
は、車両載せ台に大きな偏荷重がかかる。そして、この
ように車両載せ台に偏荷重がかかると、該車両載せ台が
偏荷重側に下降傾斜し、その傾斜状態のままで昇降する
ことがある。尚、この車両載せ台の傾斜状態は、オペレ
ータが目視によって確認できる。そして、この請求項1
の場合は、車両載せ台が左右に傾斜したものについて修
正できるようになっており、昇降時において車両載せ台
が左右に傾斜しているのを確認したときには、まず同時
操作ボタンをOFFにし、その後、個別操作ボタンを操
作して左右何れか一方の共同ウインチ装置を作動させ
て、車両載せ台の左右傾斜状態を修正する(修正後、当
該個別操作ボタンをOFFにする)。そして、車両載せ
台を左右に水平姿勢に修正した後、再度同時操作ボタン
を操作して、車両載せ台を所定高さまで上昇又は下降さ
せる。
【0013】このように、本願請求項1の立体駐車装置
では、車両載せ台の昇降途中において該車両載せ台が左
右に傾斜した場合に、その傾斜状態を早期に修正でき、
安定した状態で運転できる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上記請求項1の立体駐車装置に
おいて、車両載せ台の4隅付近をそれぞれ支持する4本
の索をそれぞれ個別に巻上げ・巻下げ得る4つの個別ウ
インチ装置を備えている。又、操作盤には、各個別ウイ
ンチ装置を同時に作動せしめる同時操作ボタンと、各個
別ウインチ装置を個別に作動せしめる個別操作ボタンを
設けている。
【0014】そして、この請求項2の立体駐車装置で
は、同時操作ボタンを操作することによって4つの個別
ウインチ装置を同時に作動せしめ得るとともに、各個別
操作ボタンを操作することによってそれに対応する個別
ウインチ装置を作動せしめ得るようになっている。従っ
て、大型車両を載せて車両載せ台を昇降させる際に、偏
荷重によって車両載せ台が前後左右の何れかに傾斜した
場合に、当該位置を支持している索を巻上げ又は巻下げ
ることで、車両載せ台を前後及び左右に水平維持させる
ことができ、請求項1の場合よりも一層安定した状態で
運転できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図8を参照して本願実施形
態の大型車両用の立体駐車装置を説明すると、図1〜図
4には本願請求項1に対応する第1実施形態、図5には
その変形例を示す第2実施形態、図6〜図8には本願請
求項2に対応する第3実施形態を示している。尚、本願
の各実施形態では、大型車両10を上下2段に駐車し得
るようにしたものを対象にしているが、大型車両10と
しては、例えば長さが10mを超えるようなコンテナ車
がある。又、このようなコンテナ車では、積み荷を積載
した状態で全体重量が40〜50トン程度になるものが
ある。
【0016】図1〜図4に示す第1実施形態の立体駐車
装置は、フレーム構造体1内の駐車スペース2に車両載
せ台3を4本の索(ワイヤーロープ)4,4・・で支持
し、該各索4,4・・をウインチ装置5,5で巻上げ・
巻下げすることによって車両載せ台3を昇降せしめ得る
ように構成している。
【0017】フレーム構造体1は、前後左右に4本の支
柱11,11・・を立設し、左右各側の前後一対の支柱
11,11間に下段フレーム12と中段フレーム13と
上段フレーム14とをそれぞれ架設している。尚、前後
の支柱11,11間の間隔(芯間隔)は約8m、左右の
支柱11,11間の間隔(芯間隔)は約4.2m、各支
柱11の高さは5.5mとなっている(尚、これらの数
値は特に限定するものではない)。
【0018】車両載せ台3は、前後長さが10.5m、
左右幅が3.5m程度のかなりの大面積を有している
(この車両載せ台3の大きさも特に限定するものではな
い)。車両載せ台3の前端部には、車両乗り上げ用のス
ロープが設けられている。車両載せ台3の左右側縁部に
は、それぞれ側縁材31,31が取付けられている。
【0019】左右の各下段フレーム12上には、それぞ
れ1つづつの共同ウインチ装置5,5を設置している。
この共同ウインチ装置5は単一のモータ(電動モータ又
は油圧モータ)51で2つのドラム52,52を同時に
正逆同時回転させるようにしている。そして、各共同ウ
インチ装置5,5のそれぞれドラム52,52から繰出
された各索4,4・・により、各種のシーブを介して車
両載せ台3の4隅付近を支持するようにしている。即
ち、この第1実施形態では、車両載せ台3の4隅付近の
各側縁材31,31上にそれぞれ索4を掛け回すための
下シーブ55,55・・(2枚1組で4箇所にある)が
取付けられている。他方、該各下シーブ55,55・・
の直上方において、上段フレーム14にそれぞれ軒材1
5,15・・を取付けるとともに該各軒材15,15・
・の下面に上シーブ54,54・・(2枚1組で4箇所
にある)を取付けている。そして、図1に示すように、
左右各側の共同ウインチ装置5,5の各ドラム52(2
つづつの合計4つある)から延出された各索4,4・・
をそれぞれ中継シーブ53を介して上シーブ54と下シ
ーブ55間に2回巻回させた後、その索端を固定部56
に連結している。尚、このように、各索4,4・・を上
下シーブ54,55間に2回巻きしておくと、巻上げ・
巻下げ長さは長くなるものの、小さい動力のウインチ装
置5で昇降操作できる。
【0020】この第1実施形態の立体駐車装置では、各
共同ウインチ装置5,5の操作により、車両載せ台3を
図1に実線図示する地上接地位置と鎖線図示する上段位
置(符号3′)との間で昇降させ得るようになってい
る。又、左右の各中段フレーム13,13には、上段位
置(図1の符号3′の高さ)にある車両載せ台の4隅付
近をそれぞれロックする4つのロック装置8,8・・が
設けられている。この各ロック装置8,8・・は、図3
に示すように、シリンダ81によってロックピン82を
内外方向に進退させ得るようにしたものを採用してい
る。そして、車両載せ台3を上段位置(符号3′の高さ
位置)まで持ち上げた状態で、各ロック装置8(4箇所
ある)のシリンダ81を伸長させると、それぞれロック
ピン82が図3の符号82′で示すように車両載せ台3
側の各ピン受部32(4箇所ある)に嵌入するようにな
っている。そして、各ロックピン82(4つ)がそれぞ
れ車両載せ台3側のピン受部32に嵌入した状態では、
各共同ウインチ装置5,5の支持力を解除しても、大型
車両10′を載せた状態の車両載せ台3を支持できるよ
うになっている。尚、上段位置で車両載せ台3をロック
した状態では、その下方にもう1台の大型車両10を入
れるスペース(例えば高さ4m程度のスペース)が確保
されるようになっている。
【0021】この第1実施形態の立体駐車装置では、操
作盤7からのボタン操作で各共同ウインチ装置5,5の
発停操作が行えるようになっている。この第1実施形態
の操作盤7には、図4に示す各種のスイッチや操作ボタ
ンが設けられている。即ち、符号71はメインスイッチ
であり、72は各共同ウインチ装置5,5を同時に巻上
げ・巻下げ操作するための同時操作ボタン(上昇ボタン
72A、下降ボタン72B、停止ボタン72Cの3つを
有している)、73は左側の共同ウインチ装置5を個別
に操作するための左側個別操作ボタン(上昇ボタン73
A、下降ボタン73B、停止ボタン73Cの3つを有し
ている)、74は右側の共同ウインチ装置5を個別に操
作するための右側個別操作ボタン(上昇ボタン74A、
下降ボタン74B、停止ボタン74Cの3つを有してい
る)、79は各ロック装置8(合計4つ)を同時に操作
するためのロック操作ボタン(「入」ボタン79Aと
「抜」ボタン79Bの2つを有している)を有してい
る。
【0022】そして、車両載せ台3を上昇させるときに
は、メインスイッチ71をONにした状態で、同時操作
ボタン72の上昇ボタン72Aを押すと、両共同ウイン
チ装置5,5のモータ51,51がそれぞれ同時に巻上
げ方向に作動し(車両載せ台3全体が上動する)、逆に
車両載せ台3を下降させるときには同時操作ボタン72
の下降ボタン72Bを押す。尚、車両載せ台3が上動限
又は下動限に達したときには、例えばリミットスイッチ
により各共同ウインチ装置5,5を自動停止させるよう
にするとよい。又、車両載せ台3を昇降途中で停止させ
るときには同時操作ボタン72の停止ボタン72Cを押
す。左側又は右側の各個別操作ボタン73,74は、同
時操作ボタン72がOFFの状態で所定のボタン(左側
上昇ボタン73A、左側下降ボタン72B、右側上昇ボ
タン74A、右側下降ボタン74Bの何れか1つ)を押
すと、当該ボタンに対応する共同ウインチ装置5が所定
方向に作動するようになっている。又、ロック操作ボタ
ン79は、その「入」ボタン79Aを押すと各シリンダ
81(4本)が同時に伸長して、各ロックピン82がロ
ック位置(図3の符号82′の位置)まで突出し、
「抜」操作ボタン79Bを押すと各ロック装置8がロッ
ク解除される。尚、この第1実施形態では、同時操作ボ
タン72と、左右の各個別操作ボタン73,74にそれ
ぞれ停止ボタン72C,73C,74Cを設けている
が、各上昇ボタン72A,73A,74A及び各下降ボ
タン72B,73B,74Bとして、それぞれ押してい
る間だけONになる(押圧解除するとOFFになる)形
式のものを使用した場合には、各停止ボタンを省略する
ことができる。又、他の実施形態では、左側個別操作ボ
タン73及び右側個別操作ボタン74において、上昇ボ
タン73A,74Aあるいは下降ボタン73B,74B
の何れか一方を省略することができる。さらに、本願の
他の実施形態では、同時操作ボタン72と個別操作ボタ
ン73,74とは、1種類のもので共用し、それをセレ
クトスイッチで切換えて使用することもできる。即ち、
上昇ボタンと下降ボタンと必要に応じて停止ボタンとを
1つづつ設ける一方、セレクトスイッチで同時操作と左
個別操作と右個別操作とに切換えることによって操作ボ
タン数を削減することもできる。
【0023】図1〜図4に示す第1実施形態の立体駐車
装置は、次のように使用する。まず1台目の大型車両1
0を駐車スペース2の上段位置に駐車するには、車両載
せ台3を地面に接するまで下げ、その車両載せ台3上に
大型車両10を載せる。尚、図1の例では、コンテナ車
を駐車する場合を示しており、該コンテナ車10を牽引
車に連結した状態で前方側からバックで車両載せ台3上
の所定位置に押込み、該コンテナ車10の前部側をジャ
ッキで支持した後に牽引車を外す。
【0024】そして、操作盤7の同時操作ボタン72の
上昇ボタン72A(図4)を押すと、各共同ウインチ装
置5,5が同時に巻上げ側に作動し、4本の索4,4・
・をそれぞれ巻上げてコンテナ車10とともに車両載せ
台3を上段高さまで持ち上げる。そして、車両載せ台
3′がコンテナ車10′とともに上段位置まで持ち上げ
られると、共同ウインチ装置5,5の巻上げ動作が停止
し、次にロック操作ボタン79の「入」ボタン79Aを
押して、各ロックピン82で車両載せ台3′をロックす
る。この状態では、車両載せ台3′の下方にもう1台分
の大型車両を駐車し得るスペースが確保できる。
【0025】ところで、車両載せ台3上に大型車両10
を載せたときに、例えば積み荷の偏りによって車両の重
心が車両載せ台3の中心から大きく偏ることがあり、こ
の場合には車両載せ台3に偏荷重がかかる。そして、こ
のように車両載せ台3に偏荷重がかかると、各索4,4
・・を介して左右各側を共同ウインチ装置5,5でそれ
ぞれ支持するようにしたものでは、該車両載せ台3が偏
荷重側に下降傾斜することがあり、大型車両10を載せ
た車両載せ台3が左右に傾斜状態で昇降することがあ
る。車両載せ台3の傾斜状態は、オペレータが目視によ
って確認でき、該車両載せ台3の傾斜状態を確認する
と、同時操作ボタン72の上昇ボタン72AをOFFに
して車両載せ台3の上昇動作を停止する。そして、その
後に、例えば左側に下降傾斜している場合は、左側個別
操作ボタン73の上昇ボタン73Aを押して、左側の共
同ウインチ装置5のみを巻上げ作動させ、車両載せ台3
の左右傾斜状態を修正する。(修正後、当該上昇ボタン
73AをOFFにする)。そして、車両載せ台3を左右
に水平姿勢に修正した後、再度同時操作ボタン72の上
昇ボタン72Aを操作して、車両載せ台3を所定高さま
で上昇させる。尚、上記のように、車両載せ台3が左側
に下降傾斜した際に、右側個別操作ボタン74の下降ボ
タン74Bを操作することによっても車両載せ台3を水
平姿勢に修正することができる。又、このような車両載
せ台3の傾斜は、上段位置から下降させるときにも発生
することがあるが、その場合も、各共同ウインチ装置
5,5による同時下降を一時停止し、同様に個別操作ボ
タンで傾斜状態を修正した後、再下降させる。
【0026】このように、第1実施形態の立体駐車装置
では、車両載せ台3の昇降途中において該車両載せ台3
が左右に傾斜した場合でも、その傾斜状態を修正しなが
ら行え、車両載せ台3上に大重量の大型車両10を載せ
た状態でも安定した状態で運転できる。
【0027】図5に示す第2実施形態は、図1〜図2の
立体駐車装置を2基、左右方向に並設したものである。
この場合、中間の前後支柱11及びその間の3本の横架
フレーム(図1及び図2の符号12〜14)を共用でき
る。
【0028】図6〜図8に示す第3実施形態の立体駐車
装置では、車両載せ台3の4隅付近をそれぞれ支持する
4本の索4,4・・をそれぞれ個別に巻上げ・巻下げ得
る4つの個別ウインチ装置6,6・・を備えている。即
ち、各個別ウインチ装置6は、1つのモータ(油圧モー
タ)61で1つのドラム62を駆動させるようにしてい
る。そして、各個別ウインチ装置6,6・・の各ドラム
62からそれぞれ延出させた各索4,4・・を、上シー
ブ54及び下シーブ55に2回掛けした後、その索端を
固定部56に連結している。
【0029】又、この第3実施形態では、操作盤7に、
図8に示すように各個別ウインチ装置6,6・・を同時
に作動せしめる同時操作ボタン72と、各個別ウインチ
装置6,6・・を個別に作動せしめる個別操作ボタン7
5〜78を設けている。尚、同時操作ボタン72は、第
1実施形態のものと同じである。各個別操作ボタン75
〜78には、それぞれ上昇ボタン75A,76A,77
A,78Aと、下降ボタン75B,76B,77B,7
8Bと、停止ボタン75C,76C,77C,78Cと
を有している。尚、この第2実施形態の場合も、第1実
施形態の場合と同様に各停止ボタンを省略したり、各個
別操作ボタン75〜78における上昇ボタンあるいは下
降ボタンの何れか一方を省略することができる。
【0030】そして、この第3実施形態の立体駐車装置
では、同時操作ボタン72の上昇ボタン72Aあるいは
停止ボタン72Cを操作することによって4つの個別ウ
インチ装置6,6・・を同時に巻上げ側あるいは巻下げ
側に作動せしめ得るとともに、各個別操作ボタン75〜
78の上昇ボタンあるいは下降ボタンを操作することに
よってそれに対応する個別ウインチ装置6を所定方向に
作動せしめ得るようになっている。従って、この第3実
施形態では、大型車両を載せて車両載せ台3を昇降させ
る際に、偏荷重によって車両載せ台3が前後左右の何れ
かに傾斜した場合に、当該位置を支持している索4を巻
上げ又は巻下げることで、車両載せ台3を前後及び左右
の全方向に水平維持させることができ、昇降時の安定性
がより一層確実になる。尚、この第3実施形態では、4
つの個別ウインチ装置6,6・・を使用しているので、
ウインチ装置の個数が多く必要であるが、1個当たり負
担重量が少なくてよいので、巻上げ能力の低いものを使
用することができる。
【0031】尚、上記各実施形態では、車両載せ台3を
支持している索4として、ワイヤーロープを使用してい
るが、他の実施形態では、ワイヤーロープにかえてチエ
ンを使用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の立体駐車装置では、車両載せ台3
の4隅付近を支持している各索4,4・・のうちの前後
に位置する一対の索4,4を同時に巻上げ・巻下げ得る
左右2つの共同ウインチ装置5,5を備えるとともに、
操作盤7に、両共同ウインチ装置5,5を同時に作動せ
しめる同時操作ボタン72と、該各共同ウインチ装置
5,5を個別に作動せしめる個別操作ボタン73,74
を設けたことを特徴としている。
【0033】従って、本願請求項1の立体駐車装置で
は、大型車両10を載せた車両載せ台3を昇降させる際
に、車両載せ台に加わる偏荷重によって車両載せ台3が
左右に傾斜した場合でも、各共同ウインチ装置5,5を
個別に作動させることにより該車両載せ台3の左右の傾
きを修正することができ、大重量の大型車両10を2段
に駐車し得るようにしたものであっても、安定状態で運
転できるという効果がある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の立体駐車装置では、車両載せ台34隅付
近を支持している索4,4・・をそれぞれ個別に巻上げ
・巻下げ得る4つの個別ウインチ装置6,6・・を備え
るとともに、操作盤7に、各個別ウインチ装置6,6・
・を同時に作動せしめる同時操作ボタン72と、各個別
ウインチ装置6,6・・を個別に作動せしめる個別操作
ボタン75〜78を設けたことを特徴としている。
【0034】従って、本願請求項2の立体駐車装置で
は、大型車両10を載せた車両載せ台3を昇降させる際
に、車両載せ台に加わる偏荷重によって車両載せ台3が
前後左右の何れの方向に傾斜した場合でも、各個別ウイ
ンチ装置6,6・・を個別に作動させることにより該車
両載せ台3の前後及び左右の傾きをそれぞれ確実に修正
することができ、請求項1の立体駐車装置より一層安定
状態で運転できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の大型車両用の立体駐車装置
の側面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図2の立体駐車装置のロック装置部分の詳細断
面図である。
【図4】図1の立体駐車装置に使用される操作盤の正面
図である。
【図5】本願第2実施形態の立体駐車装置の図2相当図
である。
【図6】本願第3実施形態の大型車両用の立体駐車装置
の側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の立体駐車装置に使用されている操作盤の
正面図である。
【符号の説明】
1はフレーム構造体、2は駐車スペース、3は車両載せ
台、4は索(ワイヤーロープ)、5は共同ウインチ装
置、6は個別ウインチ装置、7は操作盤、8はロック装
置、10は大型車両、51はモータ(油圧モータ)、5
2はドラム、61はモータ(油圧モータ)、62はドラ
ム、72は同時操作ボタン73〜78は個別操作ボタン
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型車両(10)を上下2段に駐車し得
    る内部スペースを有したフレーム構造体(1)内に、前
    記大型車両(10)を載せ得る車両載せ台(3)を操作
    盤(7)からの信号で操作されるウインチ装置により昇
    降せしめ得るようにした立体駐車装置であって、 前記車両載せ台(3)における前後左右の4隅付近をそ
    れぞれ索(4,4・・)で支持し、 前記各索(4,4・・)のうちの前後に位置する一対の
    索(4,4)を同時に巻上げ・巻下げ得る左右2つの共
    同ウインチ装置(5,5)を備え、 前記操作盤(7)に、前記両共同ウインチ装置(5,
    5)を同時に作動せしめる同時操作ボタン(72)と、
    該各共同ウインチ装置(5,5)を個別に作動せしめる
    個別操作ボタン(73,74)を設けた、 ことを特徴とする大型車両用の立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 大型車両(10)を上下2段に駐車し得
    る内部スペースを有したフレーム構造体(1)内に、前
    記大型車両(10)を載せ得る車両載せ台(3)を操作
    盤(7)からの信号で操作されるウインチ装置により昇
    降せしめ得るようにした立体駐車装置であって、 前記車両載せ台(3)における前後左右の4隅付近をそ
    れぞれ索(4,4・・)で支持し、 前記各索(4,4・・)をそれぞれ個別に巻上げ・巻下
    げ得る4つの個別ウインチ装置(6,6・・)を備え、 前記操作盤(7)に、前記各個別ウインチ装置(6,6
    ・・)を同時に作動せしめる同時操作ボタン(72)
    と、該各個別ウインチ装置(6,6・・)を個別に作動
    せしめる個別操作ボタン(75〜78)を設けた、 ことを特徴とする大型車両用の立体駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009273373A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009273373A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

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