JP2000226745A - ポリエステル合撚糸および織編物 - Google Patents
ポリエステル合撚糸および織編物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】芯のないソフトなふくらみ感と軽量、更には適
度な伸縮性を有し、仕立て映えに優れたポリエステル交
織織物を提供する。 【解決手段】熱収縮性の異なる2成分のポリエステル重
合体が並列的あるいは芯・鞘的に接合された捲縮性コン
ジュゲートマルチフィラメント糸がSまたはZ方向に、
下記(1)式で示す下撚り係数(α)が5,000〜2
0,000の範囲で下撚り数Tsとして加撚されている
とともに、該コンジュゲートマルチフィラメント糸が2
本以上引き揃えられ、かつ下撚り方向と反対方向に、下
記(2)式に示す上撚り数Tuが下撚り数の50〜15
0%(上撚り係数k=0.5〜1.5)で加撚されてな
ることを特徴とするポリエステル合撚糸。 Ts=α・D-1/2 …(1) Tu=k・Ts …(2) ただし、Ts:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) Tu:実撚り数(T/M) k:上撚り係数 およびこの合撚糸を使用した織編物。
度な伸縮性を有し、仕立て映えに優れたポリエステル交
織織物を提供する。 【解決手段】熱収縮性の異なる2成分のポリエステル重
合体が並列的あるいは芯・鞘的に接合された捲縮性コン
ジュゲートマルチフィラメント糸がSまたはZ方向に、
下記(1)式で示す下撚り係数(α)が5,000〜2
0,000の範囲で下撚り数Tsとして加撚されている
とともに、該コンジュゲートマルチフィラメント糸が2
本以上引き揃えられ、かつ下撚り方向と反対方向に、下
記(2)式に示す上撚り数Tuが下撚り数の50〜15
0%(上撚り係数k=0.5〜1.5)で加撚されてな
ることを特徴とするポリエステル合撚糸。 Ts=α・D-1/2 …(1) Tu=k・Ts …(2) ただし、Ts:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) Tu:実撚り数(T/M) k:上撚り係数 およびこの合撚糸を使用した織編物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱収縮性の異なる
少なくとも2成分のポリエステル重合体が並列的あるい
は芯・鞘的に接合した重合体が並列的あるいは芯・鞘的
に接合した捲縮性コンジュゲートマルチフィラメントを
用いた合撚糸および織編物に関し、コンジュゲートマル
チフィラメントに下撚りを付与したものをさらに合撚し
て得られる、ソフトなふくらみ、高反発性、高発色性、
軽量およびストレッチに特徴をを有する織物用途に適す
るポリエステル合撚糸に関する。さらに詳しくは、当該
合撚糸をタテ糸および/またはヨコ糸に使用した織物に
対し、芯のないふくらみ感とソフトなタッチ、着用時に
軽量感と快適なまた縫製での仕立て映え性に優れる適度
なストレッチ性が得られるポリエステル合撚糸およびそ
れを使用した織編物に関するものである。
少なくとも2成分のポリエステル重合体が並列的あるい
は芯・鞘的に接合した重合体が並列的あるいは芯・鞘的
に接合した捲縮性コンジュゲートマルチフィラメントを
用いた合撚糸および織編物に関し、コンジュゲートマル
チフィラメントに下撚りを付与したものをさらに合撚し
て得られる、ソフトなふくらみ、高反発性、高発色性、
軽量およびストレッチに特徴をを有する織物用途に適す
るポリエステル合撚糸に関する。さらに詳しくは、当該
合撚糸をタテ糸および/またはヨコ糸に使用した織物に
対し、芯のないふくらみ感とソフトなタッチ、着用時に
軽量感と快適なまた縫製での仕立て映え性に優れる適度
なストレッチ性が得られるポリエステル合撚糸およびそ
れを使用した織編物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで合成繊維織物は、天然繊維や化
学繊維の外観、タッチなどすべて模倣してきたが、近年
は、手触り感に代表される風合いや見た目の感覚におい
て、天然繊維などと全く異なる、いわゆる合成繊維独自
の感覚を備えたものを開発する動きにある。
学繊維の外観、タッチなどすべて模倣してきたが、近年
は、手触り感に代表される風合いや見た目の感覚におい
て、天然繊維などと全く異なる、いわゆる合成繊維独自
の感覚を備えたものを開発する動きにある。
【0003】その代表的な方法は異収縮混繊糸を使用
し、染色工程で収縮させたとき、繊維間に糸長差を発現
させてその繊維間に空隙を持たせ、空気の含有率を多く
して繊維間の自由度を高めてふくらみを付与する思想に
よるものである。この方法によれば、通常異収縮混繊糸
をタテ糸に使用して実施するが、例えば、特開平2−1
9539号公報、特開平1−250433号公報などに
示されるような異収縮混繊糸を使用した織物において
は、染色工程で大きく収縮する結果、得られる織物にド
レープ性が不足するため、ヨコ糸に通常のマルチフイラ
メント糸に強撚を施して使用するが、どうしてもヨコ糸
のマルチフイラメント糸が針金状となるので、織物で芯
のあるふくらみしか得られず、せっかくの収縮差で発現
することによる糸長差の効果として得られるソフトなふ
くらみが生かし切れていないのが現状である。また、強
撚糸に伸縮性がないため、ストレッチ性を得ることが困
難であった。また、ソフトな表面タッチを有するもの
の、握ったときに固く感じるとともに、生地ののびが全
くないため、糸間の融通性がなく、縫製時のミシン糸張
力による伸長ひずみを吸収できないため、生地が弛みミ
シン糸がひきつった状態でパッカリング状欠点となり、
縫製品の仕立て映えがしない欠点となった。
し、染色工程で収縮させたとき、繊維間に糸長差を発現
させてその繊維間に空隙を持たせ、空気の含有率を多く
して繊維間の自由度を高めてふくらみを付与する思想に
よるものである。この方法によれば、通常異収縮混繊糸
をタテ糸に使用して実施するが、例えば、特開平2−1
9539号公報、特開平1−250433号公報などに
示されるような異収縮混繊糸を使用した織物において
は、染色工程で大きく収縮する結果、得られる織物にド
レープ性が不足するため、ヨコ糸に通常のマルチフイラ
メント糸に強撚を施して使用するが、どうしてもヨコ糸
のマルチフイラメント糸が針金状となるので、織物で芯
のあるふくらみしか得られず、せっかくの収縮差で発現
することによる糸長差の効果として得られるソフトなふ
くらみが生かし切れていないのが現状である。また、強
撚糸に伸縮性がないため、ストレッチ性を得ることが困
難であった。また、ソフトな表面タッチを有するもの
の、握ったときに固く感じるとともに、生地ののびが全
くないため、糸間の融通性がなく、縫製時のミシン糸張
力による伸長ひずみを吸収できないため、生地が弛みミ
シン糸がひきつった状態でパッカリング状欠点となり、
縫製品の仕立て映えがしない欠点となった。
【0004】さらに合成繊維の独自性を追求する中で、
機能性において、従来合成繊維の欠点を解消するもの、
たとえば吸水性、吸汗性、制電性、あるいは防汚性とい
ったものに対しては、物理的、科学的手法の両面からア
プローチされ種々開発されてきた。
機能性において、従来合成繊維の欠点を解消するもの、
たとえば吸水性、吸汗性、制電性、あるいは防汚性とい
ったものに対しては、物理的、科学的手法の両面からア
プローチされ種々開発されてきた。
【0005】もう一つの機能性の考え方は、合成繊維の
得意分野、すなわち天然繊維では不得意な特性からのア
プローチ、たとえばストレッチ性といったものである。
ストレッチ性については、従来ポリウレタン系弾性繊
維、すなわちスパンデックスのカバーリング糸の使用に
よるものが主流であるが、当該織物は原糸・高次加工費
の面でコストに問題がある。また軽量感とストレッチ性
の両方を満足することは困難であった。
得意分野、すなわち天然繊維では不得意な特性からのア
プローチ、たとえばストレッチ性といったものである。
ストレッチ性については、従来ポリウレタン系弾性繊
維、すなわちスパンデックスのカバーリング糸の使用に
よるものが主流であるが、当該織物は原糸・高次加工費
の面でコストに問題がある。また軽量感とストレッチ性
の両方を満足することは困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のソフトなふくらみのある高質感織編物に対し、芯のな
いソフトなふくらみ感と軽量、更には適度な伸縮性を有
し、仕立て映えに優れたポリエステル織編物として好適
なポリエステル合撚糸およびそれを使用した織編物を提
供すること目的とする。
のソフトなふくらみのある高質感織編物に対し、芯のな
いソフトなふくらみ感と軽量、更には適度な伸縮性を有
し、仕立て映えに優れたポリエステル織編物として好適
なポリエステル合撚糸およびそれを使用した織編物を提
供すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため次の構成を有する。すなわち、熱収縮性の異
なる2成分のポリエステル重合体が並列的あるいは芯・
鞘的に接合された捲縮性コンジュゲートマルチフィラメ
ント糸がSまたはZ方向に、下記(1)式で示す下撚り
係数(α)が5,000〜20,000の範囲で下撚り
数Tsとして加撚されているとともに、該コンジュゲー
トマルチフィラメント糸が2本以上引き揃えられ、かつ
下撚り方向と反対方向に、下記(2)式に示す上撚り数
Tuが下撚り数の50〜150%(上撚り係数k=0.
5〜1.0)で加撚されてなることを特徴とするポリエ
ステル合撚糸である。
決するため次の構成を有する。すなわち、熱収縮性の異
なる2成分のポリエステル重合体が並列的あるいは芯・
鞘的に接合された捲縮性コンジュゲートマルチフィラメ
ント糸がSまたはZ方向に、下記(1)式で示す下撚り
係数(α)が5,000〜20,000の範囲で下撚り
数Tsとして加撚されているとともに、該コンジュゲー
トマルチフィラメント糸が2本以上引き揃えられ、かつ
下撚り方向と反対方向に、下記(2)式に示す上撚り数
Tuが下撚り数の50〜150%(上撚り係数k=0.
5〜1.0)で加撚されてなることを特徴とするポリエ
ステル合撚糸である。
【0008】 Ts=α・D-1/2 …(1) Tu=k・Ts …(2) ただし、Ts:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) Tu:実撚り数(T/M) k:上撚り係数 また、上記合撚糸を使用して製編織し、60℃以上の温
度でリラックス熱処理により捲縮発現後、染色仕上げ加
工を施した織編物である。
度でリラックス熱処理により捲縮発現後、染色仕上げ加
工を施した織編物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、主たる繰り返し単位が
ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステルマル
チフィラメント糸を対象とし、熱収縮性を異にする2種
類のポリエステル重合体を使用した並列的あるいは芯・
鞘的に接合した捲縮発現性コンジュゲートマルチフィラ
メント糸を用い、追撚し、織物とするものであり、織物
の状態で熱処理することによってストレッチを付与する
ことができる。この織物を構成するコンジュゲートマル
チフィラメント糸は集合状態で撚糸され、さらに引き揃
えられて下よりと反対方向に合撚し、織物とした後、織
物で熱処理することにより、繊維の長さ方向に螺旋状の
捲縮を発現させ、織物に芯のないふくらみ感と軽量、伸
縮性を大きくさせることができる。
ポリエチレンテレフタレートからなるポリエステルマル
チフィラメント糸を対象とし、熱収縮性を異にする2種
類のポリエステル重合体を使用した並列的あるいは芯・
鞘的に接合した捲縮発現性コンジュゲートマルチフィラ
メント糸を用い、追撚し、織物とするものであり、織物
の状態で熱処理することによってストレッチを付与する
ことができる。この織物を構成するコンジュゲートマル
チフィラメント糸は集合状態で撚糸され、さらに引き揃
えられて下よりと反対方向に合撚し、織物とした後、織
物で熱処理することにより、繊維の長さ方向に螺旋状の
捲縮を発現させ、織物に芯のないふくらみ感と軽量、伸
縮性を大きくさせることができる。
【0010】以下に本発明の詳細について説明する。
【0011】本発明に用いられるコンジュゲートマルチ
フィラメント糸は、主たる繰り返し単位がエチレンテレ
フタレートからなるポリエステルマルチフィラメント糸
を対象とし、通常熱収縮特性を異にする2種類のポリエ
ステル重合体を使用する。この熱収縮性を異にするポリ
エステル重合体としては、ポリエステルホモポリマーで
重合度を異にするもの、テレフタール酸成分および/ま
たはエチレングリコール成分以外の第3成分を共重合さ
せたもの、あるいは他のポリマーをブレンドしたもので
あってもよい。
フィラメント糸は、主たる繰り返し単位がエチレンテレ
フタレートからなるポリエステルマルチフィラメント糸
を対象とし、通常熱収縮特性を異にする2種類のポリエ
ステル重合体を使用する。この熱収縮性を異にするポリ
エステル重合体としては、ポリエステルホモポリマーで
重合度を異にするもの、テレフタール酸成分および/ま
たはエチレングリコール成分以外の第3成分を共重合さ
せたもの、あるいは他のポリマーをブレンドしたもので
あってもよい。
【0012】具体的には、本発明で用いられる熱収縮性
の異なるポリエステル重合体としては、ポリエチレンテ
レフタレート単独またはエチレンテレフタレート単位8
0モル%以上を含むコポリエステルが好ましい。コポリ
エステルの共重合成分としては、イソフタル酸、金属ス
ルホネート基を有するイソフタール酸、ビスフェノール
類、ネオペンチルグリコールあるいは1、6−シクロヘ
キサンジオールなどの成分が使用可能である。また、ポ
リエステル中に、艶消し剤、紫外線吸収剤、染色性改良
成分、および顔料などの他の改良剤を配合することがで
きる。
の異なるポリエステル重合体としては、ポリエチレンテ
レフタレート単独またはエチレンテレフタレート単位8
0モル%以上を含むコポリエステルが好ましい。コポリ
エステルの共重合成分としては、イソフタル酸、金属ス
ルホネート基を有するイソフタール酸、ビスフェノール
類、ネオペンチルグリコールあるいは1、6−シクロヘ
キサンジオールなどの成分が使用可能である。また、ポ
リエステル中に、艶消し剤、紫外線吸収剤、染色性改良
成分、および顔料などの他の改良剤を配合することがで
きる。
【0013】本発明のコンジュゲートマルチフィラメン
ト糸は、弛緩熱処理によって螺旋状捲縮を発現する特性
を有することが重要である。そして、このような特性を
有するコンジュゲートマルチフィラメント糸を得るに
は、ポリエステルポリマーの特性、紡糸・延伸条件など
の設定が重要となる。
ト糸は、弛緩熱処理によって螺旋状捲縮を発現する特性
を有することが重要である。そして、このような特性を
有するコンジュゲートマルチフィラメント糸を得るに
は、ポリエステルポリマーの特性、紡糸・延伸条件など
の設定が重要となる。
【0014】熱収縮性の異なる2成分のポリエステル重
合体としては、一方を低粘度ポリエステルとし、他方を
高粘度成分とするものが好ましく使用される。ホモポリ
エステルの場合、上記低粘度ポリエステル成分の極限粘
度は0.35〜0.55の範囲、高粘度ポリエステル成
分の極限粘度は0.65〜0.85の範囲にすることが
好ましい。低粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.3
5未満であると溶融粘度が低くなるため製糸が難しくな
る。また、低粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.5
5を超えるとコンジュゲートマルチフィラメントの捲縮
発現力が乏しくなり、螺旋状捲縮の発現能力が低下す
る。また、高粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.8
5を超えると溶融粘度が高くなるため、紡糸・延伸が難
しくなる。また、高粘度ポリエステル成分の極限粘度が
0.65未満であると捲縮発現力が乏しくなる傾向を示
す。
合体としては、一方を低粘度ポリエステルとし、他方を
高粘度成分とするものが好ましく使用される。ホモポリ
エステルの場合、上記低粘度ポリエステル成分の極限粘
度は0.35〜0.55の範囲、高粘度ポリエステル成
分の極限粘度は0.65〜0.85の範囲にすることが
好ましい。低粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.3
5未満であると溶融粘度が低くなるため製糸が難しくな
る。また、低粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.5
5を超えるとコンジュゲートマルチフィラメントの捲縮
発現力が乏しくなり、螺旋状捲縮の発現能力が低下す
る。また、高粘度ポリエステル成分の極限粘度が0.8
5を超えると溶融粘度が高くなるため、紡糸・延伸が難
しくなる。また、高粘度ポリエステル成分の極限粘度が
0.65未満であると捲縮発現力が乏しくなる傾向を示
す。
【0015】低粘度ポリエステル成分と高粘度ポリエス
テル両者間の極限粘度成分差は0.20〜0.40の範
囲が好ましい。ただし、一方に共重合ポリエステル成分
を使用する場合は、両者成分の極限粘度差はさらに接近
させることが可能である。
テル両者間の極限粘度成分差は0.20〜0.40の範
囲が好ましい。ただし、一方に共重合ポリエステル成分
を使用する場合は、両者成分の極限粘度差はさらに接近
させることが可能である。
【0016】ここで、極限粘度[η]は、温度25℃に
おいてオルソクロロフェノール溶液として求めたもので
ある。
おいてオルソクロロフェノール溶液として求めたもので
ある。
【0017】ここで用いられるコンジュゲートマルチフ
ィラメント糸については、2種類のポリエステル重合体
を紡糸するに当り、低粘度ポリエステル成分と高粘度ポ
リエステル成分について好適な複合比がある。すなわ
ち、低粘度ポリエステル成分と高粘度ポリエステル成分
の複合比は、重量比で35〜65:65〜35が好まし
く、40〜60:60〜40がさらに好ましい。
ィラメント糸については、2種類のポリエステル重合体
を紡糸するに当り、低粘度ポリエステル成分と高粘度ポ
リエステル成分について好適な複合比がある。すなわ
ち、低粘度ポリエステル成分と高粘度ポリエステル成分
の複合比は、重量比で35〜65:65〜35が好まし
く、40〜60:60〜40がさらに好ましい。
【0018】また、コンジュゲートマルチフィラメント
糸の複合形態は、2成分を並列的あるいは芯・鞘的に配
置したものなどいずれの形態でもよいが、並列的形態の
方が潜在捲縮の発現力(コイル径が大きく、発現捲縮数
が多い)が高いので好ましい。この複合比と2成分の配
列形態は、コンジュゲート繊維の弛緩熱処理において発
現捲縮の螺旋状コイルの直径の大きさに関係し、コイル
径の大きい方がストレッチ効果が大きくなる。
糸の複合形態は、2成分を並列的あるいは芯・鞘的に配
置したものなどいずれの形態でもよいが、並列的形態の
方が潜在捲縮の発現力(コイル径が大きく、発現捲縮数
が多い)が高いので好ましい。この複合比と2成分の配
列形態は、コンジュゲート繊維の弛緩熱処理において発
現捲縮の螺旋状コイルの直径の大きさに関係し、コイル
径の大きい方がストレッチ効果が大きくなる。
【0019】このような捲縮性コンジュゲートマルチフ
ィラメント糸を得るための紡糸速度は、通常1000m
/分以上の低速領域から、2500m/分以上の高速領
域のいずれでもよい。
ィラメント糸を得るための紡糸速度は、通常1000m
/分以上の低速領域から、2500m/分以上の高速領
域のいずれでもよい。
【0020】紡糸された未延伸糸、半延伸糸の延伸は、
公知の延伸装置で延伸することが可能であり、未延伸
糸、半延伸糸の強伸度特性に対して得られる延伸糸の強
伸度レベル、毛羽の発生のない条件で、できるだけ延伸
糸の弛緩熱処理で大きい収縮応力が得られる条件を設定
することが望ましい。収縮応力の大きい方が、コンジュ
ゲートマルチフィラメント糸の捲縮発現能を高めること
ができ、それによって、後工程における織物の弛緩熱処
理で、捲縮発現による螺旋状コイルの中空構造が得られ
る。コンジュゲートマルチフィラメント糸の伸度は30
%以下が高収縮応力特性が得られ好ましい。
公知の延伸装置で延伸することが可能であり、未延伸
糸、半延伸糸の強伸度特性に対して得られる延伸糸の強
伸度レベル、毛羽の発生のない条件で、できるだけ延伸
糸の弛緩熱処理で大きい収縮応力が得られる条件を設定
することが望ましい。収縮応力の大きい方が、コンジュ
ゲートマルチフィラメント糸の捲縮発現能を高めること
ができ、それによって、後工程における織物の弛緩熱処
理で、捲縮発現による螺旋状コイルの中空構造が得られ
る。コンジュゲートマルチフィラメント糸の伸度は30
%以下が高収縮応力特性が得られ好ましい。
【0021】延伸糸として、コンジュゲートマルチフィ
ラメント糸を構成する単繊維繊度は、1.1〜15dt
exが好ましく、より好ましくは2〜10dtexであ
る。1.1dtexより細い領域では現状の技術水準で
は製糸が難しい点もあるが、螺旋状コイル形成に限界が
あり、また15dtexより大きいと、螺旋構造のた
め、衣料用途ではストレート構造よりは柔らかいが、風
合いが硬くなる傾向を示す。
ラメント糸を構成する単繊維繊度は、1.1〜15dt
exが好ましく、より好ましくは2〜10dtexであ
る。1.1dtexより細い領域では現状の技術水準で
は製糸が難しい点もあるが、螺旋状コイル形成に限界が
あり、また15dtexより大きいと、螺旋構造のた
め、衣料用途ではストレート構造よりは柔らかいが、風
合いが硬くなる傾向を示す。
【0022】また、コンジュゲートマルチフィラメント
糸の収縮応力は高い方が潜在捲縮の発現を高めるため好
ましい。そのため、本発明では、収縮応力は0.26c
N/dtex以上とすることが好ましい。
糸の収縮応力は高い方が潜在捲縮の発現を高めるため好
ましい。そのため、本発明では、収縮応力は0.26c
N/dtex以上とすることが好ましい。
【0023】この収縮応力の測定法は、常温から250
℃近辺まで加熱したときの収縮応力変化をUゲージ(歪
み計)で検出し、X,Yレコーダーに記録する。試長:
100mm、昇音速度:2.5℃/sec、初荷重:
(0.0882cN/dtex×2)で昇温する。チャ
ートから最大応力を読みとる。(cNはセンチニュート
ン)ことによって得られる。
℃近辺まで加熱したときの収縮応力変化をUゲージ(歪
み計)で検出し、X,Yレコーダーに記録する。試長:
100mm、昇音速度:2.5℃/sec、初荷重:
(0.0882cN/dtex×2)で昇温する。チャ
ートから最大応力を読みとる。(cNはセンチニュート
ン)ことによって得られる。
【0024】また、本発明のコンジュゲートマルチフィ
ラメント糸の伸度特性としては、小さい方がよく、好ま
しくは35%以下、より好ましくは30%以下、さらに
好ましくは27%である。伸度と収縮応力は相関関係に
あり、収縮応力を大きくするには延伸時の温度を低くし
延伸倍率を高くして、収縮応力を大きく、そして伸度を
小さくする。
ラメント糸の伸度特性としては、小さい方がよく、好ま
しくは35%以下、より好ましくは30%以下、さらに
好ましくは27%である。伸度と収縮応力は相関関係に
あり、収縮応力を大きくするには延伸時の温度を低くし
延伸倍率を高くして、収縮応力を大きく、そして伸度を
小さくする。
【0025】また、コンジュゲートマルチフィラメント
糸としては、単フィラメント自身が螺旋捲状捲縮構造を
有するマルチフィラメント糸を使用することによって、
織物に伸縮特性と高反発性の効果ををさらに高めること
ができる。そして、コンジュゲートマルチフィラメント
糸の捲縮特性として発現捲縮数に関係する実撚り数をか
けることが重要であり、効果的である。
糸としては、単フィラメント自身が螺旋捲状捲縮構造を
有するマルチフィラメント糸を使用することによって、
織物に伸縮特性と高反発性の効果ををさらに高めること
ができる。そして、コンジュゲートマルチフィラメント
糸の捲縮特性として発現捲縮数に関係する実撚り数をか
けることが重要であり、効果的である。
【0026】この実撚りとして、マルチフィラメント糸
に実撚りを入れて使用することは通常行われているが、
さらにこの実撚り原糸を複数本引き揃えて、反対方向の
実撚りを入れることによってコンジュゲートマルチフィ
ラメント集合体に螺旋状の捲縮を発現させることがで
き、さらに糸軸の方向に管状中空構造を発現しやすくな
り、本発明の目的、効果を実現できることを突きとめ
た。撚糸条件として、コンジュゲートマルチフィラメン
ト糸の捲縮発現能力に対して有効な実撚り数と撚り方向
が重要である。SまたはZ方向に下撚り数Tsを、 Ts=α・D-1/2 ただし、T:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) としたとき、下撚り係数αを5,000〜20,000
の範囲として加撚したのち、2本以上引き揃え、下撚り
方向と反対方向に上撚り数がTu=k・Tsにおいて下
撚り数の50〜150%で加撚(上撚り係数k=0.5
〜1.5)した合撚糸とすることである。
に実撚りを入れて使用することは通常行われているが、
さらにこの実撚り原糸を複数本引き揃えて、反対方向の
実撚りを入れることによってコンジュゲートマルチフィ
ラメント集合体に螺旋状の捲縮を発現させることがで
き、さらに糸軸の方向に管状中空構造を発現しやすくな
り、本発明の目的、効果を実現できることを突きとめ
た。撚糸条件として、コンジュゲートマルチフィラメン
ト糸の捲縮発現能力に対して有効な実撚り数と撚り方向
が重要である。SまたはZ方向に下撚り数Tsを、 Ts=α・D-1/2 ただし、T:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) としたとき、下撚り係数αを5,000〜20,000
の範囲として加撚したのち、2本以上引き揃え、下撚り
方向と反対方向に上撚り数がTu=k・Tsにおいて下
撚り数の50〜150%で加撚(上撚り係数k=0.5
〜1.5)した合撚糸とすることである。
【0027】下撚り係数αが5,000未満ではコンジ
ュゲートマルチフィラメント糸に螺旋状構造捲縮発現力
が小さく、20,000を越えると逆に捲縮数発現能力
以上に締まりすぎて好ましくない。
ュゲートマルチフィラメント糸に螺旋状構造捲縮発現力
が小さく、20,000を越えると逆に捲縮数発現能力
以上に締まりすぎて好ましくない。
【0028】上撚りは、同一より方向の下撚りを複数本
引き揃えて下より方向と反対方向に下撚り数の50%〜
100%の合撚を実施することによって、コンジュゲー
トマルチフィラメント糸に螺旋状構造捲縮が発現しやす
くなる。また、複数本の引き揃えにおいて、S,Zの撚
方向の異なるものを合わせていずれかの方向に合撚する
ことによって壁糸状に巻き付いた螺旋構造構造捲縮糸が
得られる。また、複数本引き揃えて合撚するに当たっ
て、コンジュゲートマルチフィラメント糸に引き揃える
原糸としては、コンジュゲートマルチフィラメント糸以
外の他の原糸品種であっても構わない。この他の原糸品
種の例としては、通常のレギュラーポリエステルフィラ
メント糸、酸化チタン等のセラミックス含有したもの、
カチオン可染型、さらには、原糸断面が丸断面、三角
形、中空断面糸であっても良く、紡糸、延伸したストレ
ート糸や仮撚り加工糸、自発伸長糸も包含する。さら
に、ポリエステルフィラメント糸以外にレーヨンフィラ
メントやアセテートフィラメント糸も好ましく使用する
ことが出来る。
引き揃えて下より方向と反対方向に下撚り数の50%〜
100%の合撚を実施することによって、コンジュゲー
トマルチフィラメント糸に螺旋状構造捲縮が発現しやす
くなる。また、複数本の引き揃えにおいて、S,Zの撚
方向の異なるものを合わせていずれかの方向に合撚する
ことによって壁糸状に巻き付いた螺旋構造構造捲縮糸が
得られる。また、複数本引き揃えて合撚するに当たっ
て、コンジュゲートマルチフィラメント糸に引き揃える
原糸としては、コンジュゲートマルチフィラメント糸以
外の他の原糸品種であっても構わない。この他の原糸品
種の例としては、通常のレギュラーポリエステルフィラ
メント糸、酸化チタン等のセラミックス含有したもの、
カチオン可染型、さらには、原糸断面が丸断面、三角
形、中空断面糸であっても良く、紡糸、延伸したストレ
ート糸や仮撚り加工糸、自発伸長糸も包含する。さら
に、ポリエステルフィラメント糸以外にレーヨンフィラ
メントやアセテートフィラメント糸も好ましく使用する
ことが出来る。
【0029】次に、合撚糸の製織について記述する。ま
ず、織物にするに当たり、上述のコンジュゲートマルチ
フィラメント糸に追撚を施こす。追撚はフィラメント糸
を収束し、織物で弛緩熱処理を施したときに、熱収縮の
異なる2種のポリエステル重合体の収縮差によって生じ
る螺旋状捲縮が、マルチフィラメント糸の製糸したとき
の集合体として、螺旋状としての位相がずれないで、個
々のフィラメントは集合形態を保ったままの状態に、で
きるだけ保つことによって発現しやすくする。
ず、織物にするに当たり、上述のコンジュゲートマルチ
フィラメント糸に追撚を施こす。追撚はフィラメント糸
を収束し、織物で弛緩熱処理を施したときに、熱収縮の
異なる2種のポリエステル重合体の収縮差によって生じ
る螺旋状捲縮が、マルチフィラメント糸の製糸したとき
の集合体として、螺旋状としての位相がずれないで、個
々のフィラメントは集合形態を保ったままの状態に、で
きるだけ保つことによって発現しやすくする。
【0030】一般的に、織物は構成する糸が交錯し、拘
束力の弱い部分と強い部分が存在する。すなわち、織物
ではタテ糸とヨコ糸の交錯点は拘束力が強く、逆に交錯
していない浮いた部分は拘束力が小さい。織物や編物に
使用される原糸の力によって表面変化やストレッチ性を
付与するには、交叉点で糸の浮いている拘束力の小さい
部分に形態変化を持たせることで可能になる。
束力の弱い部分と強い部分が存在する。すなわち、織物
ではタテ糸とヨコ糸の交錯点は拘束力が強く、逆に交錯
していない浮いた部分は拘束力が小さい。織物や編物に
使用される原糸の力によって表面変化やストレッチ性を
付与するには、交叉点で糸の浮いている拘束力の小さい
部分に形態変化を持たせることで可能になる。
【0031】このコンジュゲートマルチフィラメント糸
に追撚する撚糸方法は、特に制限はなく、公知の技術で
実施でき、また撚方向はS、Zいずれの方向でも良い。
また撚糸後、撚り止めセットを実施してもよいが、セッ
ト温度は製織に問題ない程度に低温が望ましい。
に追撚する撚糸方法は、特に制限はなく、公知の技術で
実施でき、また撚方向はS、Zいずれの方向でも良い。
また撚糸後、撚り止めセットを実施してもよいが、セッ
ト温度は製織に問題ない程度に低温が望ましい。
【0032】次に、製織工程において留意する点は、織
編物の染色加工工程でコンジュゲートマルチフィラメン
ト糸の捲縮発現能力を十分に発揮させるための要件を説
明する。製織に先立ち合撚糸のタテ糸整経後のサイジン
グ工程は、通常のコンジュゲートマルチフィラメント糸
が下撚り係数(α)が5,000〜20,000の範囲
で下撚り数Tsとして加撚されているとともに、該コン
ジュゲートマルチフィラメント糸が2本以上引き揃えら
れ、かつ下撚り方向と反対方向に、下記(2)式に示す
上撚り数Tuが下撚り数の50〜150%(上撚り係数
k=0.5〜1.5) Ts=α・D-1/2 …(1) Tu=k・Ts …(2) ただし、Ts:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) Tu:実撚り数(T/M) k:上撚り係数 で加撚されてなる合撚糸である場合は、サイジング工程
は必要でなく、ノ−サイジングで製織が可能である。使
用する原糸が酸化チタンなどのセラミックスの量の多い
たとえば、一般的にはフルダル糸のような原糸、毛羽の
発生しやすい特性の原糸を使用するときには、出来る限
り低温(例えば80℃程度)でサイジングするか、整経
同時の簡易サイジング方式、場合によってはオイリング
で対処する。織機は通常熱のかからないエアージェッ
ト、レピア織機が基本であるが、ウォータジェットの場
合、乾燥工程は極低温あるいは省略し、直接染色工程に
投入することが望ましい。織物組織は、使用する用途に
対して制限があると汎用性が無く大型商品とは成りにく
い。当該の合撚による織物の場合、組織による影響は少
ないが、ストレッチ性・軽量効果を基本とする場合、織
物密度を少し粗めにして染色工程のリラックスでよく捲
縮発現する条件を設定することが良い。また、コストの
面あるいは種々の用途で求められる質感が異なるので、
用途におけるそれぞれの要求に対して織物設計をすると
きは、コンジュゲートマルチフイラメントし100%使
用に加えて、種々の原糸との組み合わせを考えることが
効果的である。タテ糸あるいはヨコ糸に当該コンジュゲ
ートマルチフィラメント糸の合撚糸に対して、例えばス
トレッチ性を重要特性としてコストを下げるには、レギ
ュラーのポリエステルマルチフィラメント糸の仮撚り糸
をヨコ糸あるいはタテ糸に使用することにより可能とな
る。また極細マルチフィラメントの加工糸を使用すれば
ストレッチ性に加えてソフトであって、染色工程で撥水
加工をすれば、スポーツ用途に適用できる効果が得られ
る。
編物の染色加工工程でコンジュゲートマルチフィラメン
ト糸の捲縮発現能力を十分に発揮させるための要件を説
明する。製織に先立ち合撚糸のタテ糸整経後のサイジン
グ工程は、通常のコンジュゲートマルチフィラメント糸
が下撚り係数(α)が5,000〜20,000の範囲
で下撚り数Tsとして加撚されているとともに、該コン
ジュゲートマルチフィラメント糸が2本以上引き揃えら
れ、かつ下撚り方向と反対方向に、下記(2)式に示す
上撚り数Tuが下撚り数の50〜150%(上撚り係数
k=0.5〜1.5) Ts=α・D-1/2 …(1) Tu=k・Ts …(2) ただし、Ts:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) Tu:実撚り数(T/M) k:上撚り係数 で加撚されてなる合撚糸である場合は、サイジング工程
は必要でなく、ノ−サイジングで製織が可能である。使
用する原糸が酸化チタンなどのセラミックスの量の多い
たとえば、一般的にはフルダル糸のような原糸、毛羽の
発生しやすい特性の原糸を使用するときには、出来る限
り低温(例えば80℃程度)でサイジングするか、整経
同時の簡易サイジング方式、場合によってはオイリング
で対処する。織機は通常熱のかからないエアージェッ
ト、レピア織機が基本であるが、ウォータジェットの場
合、乾燥工程は極低温あるいは省略し、直接染色工程に
投入することが望ましい。織物組織は、使用する用途に
対して制限があると汎用性が無く大型商品とは成りにく
い。当該の合撚による織物の場合、組織による影響は少
ないが、ストレッチ性・軽量効果を基本とする場合、織
物密度を少し粗めにして染色工程のリラックスでよく捲
縮発現する条件を設定することが良い。また、コストの
面あるいは種々の用途で求められる質感が異なるので、
用途におけるそれぞれの要求に対して織物設計をすると
きは、コンジュゲートマルチフイラメントし100%使
用に加えて、種々の原糸との組み合わせを考えることが
効果的である。タテ糸あるいはヨコ糸に当該コンジュゲ
ートマルチフィラメント糸の合撚糸に対して、例えばス
トレッチ性を重要特性としてコストを下げるには、レギ
ュラーのポリエステルマルチフィラメント糸の仮撚り糸
をヨコ糸あるいはタテ糸に使用することにより可能とな
る。また極細マルチフィラメントの加工糸を使用すれば
ストレッチ性に加えてソフトであって、染色工程で撥水
加工をすれば、スポーツ用途に適用できる効果が得られ
る。
【0033】次に染色工程、条件について説明する。
【0034】追撚をほどこしたコンジュゲートマルチフ
ィラメント糸の螺旋状集合体を弛緩熱処理を施し発現さ
せてもよいが、通常の方法としては製織した織物を染色
加工する工程で行うことが好ましい。
ィラメント糸の螺旋状集合体を弛緩熱処理を施し発現さ
せてもよいが、通常の方法としては製織した織物を染色
加工する工程で行うことが好ましい。
【0035】加工工程は一般的なリラックス、中間セッ
ト、アルカリ減量、染色、仕上げセットによる通常条件
で実施可能である。特に注意を必要とするのはリラック
ス処理であるが、追撚された撚りの解撚力と、コンジュ
ゲート糸の潜在捲縮の発現により、螺旋構造収縮をさせ
るようリラックスさせる条件を採用することにより、ふ
くらみ構造を得やすい。
ト、アルカリ減量、染色、仕上げセットによる通常条件
で実施可能である。特に注意を必要とするのはリラック
ス処理であるが、追撚された撚りの解撚力と、コンジュ
ゲート糸の潜在捲縮の発現により、螺旋構造収縮をさせ
るようリラックスさせる条件を採用することにより、ふ
くらみ構造を得やすい。
【0036】リラックス処理は通常のオープンソーパな
ど拡布連続状で可能であるが、液流バッチ方式による揉
み効果のある方式がさらに好ましい。コンジュゲートマ
ルチフィラメント糸を収縮をさせ、糸軸方向にできるだ
け大きい径の中空管状構造発現させるには、リラックス
工程後、染色前にアルカリ減量処理をすることが必要条
件であり、減量方法は、液流方法、パッドスチームの連
続方式で低張力で実施することが十分条件である。アル
カリ減量処理後液流染色機で染色を行う。染色条件は通
常のポリエステル織物に使用される条件でよい。当該織
物に対して、染色後に幅セット行い、その後撥水処理
し、透湿効果のある樹脂コーティングやラミネートコー
ティングすることにより、ストレッチ性のある透湿・防
水・防風効果のある布帛が得られる。
ど拡布連続状で可能であるが、液流バッチ方式による揉
み効果のある方式がさらに好ましい。コンジュゲートマ
ルチフィラメント糸を収縮をさせ、糸軸方向にできるだ
け大きい径の中空管状構造発現させるには、リラックス
工程後、染色前にアルカリ減量処理をすることが必要条
件であり、減量方法は、液流方法、パッドスチームの連
続方式で低張力で実施することが十分条件である。アル
カリ減量処理後液流染色機で染色を行う。染色条件は通
常のポリエステル織物に使用される条件でよい。当該織
物に対して、染色後に幅セット行い、その後撥水処理
し、透湿効果のある樹脂コーティングやラミネートコー
ティングすることにより、ストレッチ性のある透湿・防
水・防風効果のある布帛が得られる。
【0037】ここに、本発明におけるマルチフィラメン
ト糸の撚糸構造体において、螺旋状マルチフィラメント
集合体の螺旋状スパイラル捲縮からなる織物の形態概念
は試作した織物サンプルについて、日立製作所(株)製
走査型電子顕微鏡で染色仕上げ後の織物の断面あるい
は、該織物から解いた糸(マルチフィラメント集合体)
の側面を拡大し、撮影することにより可能である。
ト糸の撚糸構造体において、螺旋状マルチフィラメント
集合体の螺旋状スパイラル捲縮からなる織物の形態概念
は試作した織物サンプルについて、日立製作所(株)製
走査型電子顕微鏡で染色仕上げ後の織物の断面あるい
は、該織物から解いた糸(マルチフィラメント集合体)
の側面を拡大し、撮影することにより可能である。
【0038】タテ・ヨコ糸の拘束力を受けても仕上工程
のリラックスで螺旋状スパイラル捲縮を発現させるため
には、使用するコンジュゲートマルチフィラメント糸の
収縮応力は高い方が潜在捲縮の発現を高めるため好まし
い特性である。収縮応力は前述のように0.265cN
/dtex以上とすることが好ましい。
のリラックスで螺旋状スパイラル捲縮を発現させるため
には、使用するコンジュゲートマルチフィラメント糸の
収縮応力は高い方が潜在捲縮の発現を高めるため好まし
い特性である。収縮応力は前述のように0.265cN
/dtex以上とすることが好ましい。
【0039】本発明は、軽量、ストレッチ織物におい
て、中空構造の発現を基本に、a.単糸での中空構造よ
り双糸で中空構造とする方が同一繊度で中空の度合いお
よびストレッチを大きくすることができる。b.また、
下撚りによるマルチフィラメント糸の拘束状態でできる
中空構造に対し、下撚りと反対方向に合撚することによ
って、下撚り構造を保ちながら、下撚りの締め付け応力
を緩和し、合撚糸を構成する単糸の中空構造が大きくな
るので、結果的に合撚糸の方が中空率を大きくできるの
である。
て、中空構造の発現を基本に、a.単糸での中空構造よ
り双糸で中空構造とする方が同一繊度で中空の度合いお
よびストレッチを大きくすることができる。b.また、
下撚りによるマルチフィラメント糸の拘束状態でできる
中空構造に対し、下撚りと反対方向に合撚することによ
って、下撚り構造を保ちながら、下撚りの締め付け応力
を緩和し、合撚糸を構成する単糸の中空構造が大きくな
るので、結果的に合撚糸の方が中空率を大きくできるの
である。
【0040】なお、本発明において、伸長率の測定は、
織物のヨコ方向に幅5.5cm×30cmの試料を3枚
採取し、幅の両側から同数のヨコ糸を取り去り5cmと
し、その後、自記記録装置付き定速伸長形引張試験機を
用い、つかみ間隔を20cmLとし、5cm×1mの大
きさの試料の重さと同等の初過重をかけてつかみに固定
する。次に引張速度20cm/minで1.8kgまで
引伸ばし、その時のつかみ間隔L1をはかり、次の式に
より伸長率(%)を求め、3枚の平均値で表す。
織物のヨコ方向に幅5.5cm×30cmの試料を3枚
採取し、幅の両側から同数のヨコ糸を取り去り5cmと
し、その後、自記記録装置付き定速伸長形引張試験機を
用い、つかみ間隔を20cmLとし、5cm×1mの大
きさの試料の重さと同等の初過重をかけてつかみに固定
する。次に引張速度20cm/minで1.8kgまで
引伸ばし、その時のつかみ間隔L1をはかり、次の式に
より伸長率(%)を求め、3枚の平均値で表す。
【0041】伸長率(%)=(L1−L)/L×100
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 (実施例1、比較例)本発明に基づく、極限粘度が0.
47のポリエチレンテレフタレート100%からなる低
粘度成分と、極限粘度が0.75のポリエチレンテレフ
タレートからなる高粘度成分とを、重量複合比50:5
0で並列型に貼り合わせたコンジュゲートマルチフィラ
メント未延伸糸を紡糸した後、通常の延伸機により延伸
を行い、55dtex−12フィラメントを製造した糸
を用いたが、このマルチフィラメントの収縮応力は0.
38cN/dtexであった。このマルチフィラメント
糸を用い、2本合糸後ダブルツイスターでSおよびZ撚
に1300T/m、1600T/m、にそれぞれ追撚を
施した。次いで、80℃で40分間真空スチームセット
により撚止めセットを行ない、それぞれについて2本引
き揃えて下より方向と反対方向に下撚り数の50%(6
50T/m、800T/m、すなわちk=0.5)の撚
り数で合撚した。
47のポリエチレンテレフタレート100%からなる低
粘度成分と、極限粘度が0.75のポリエチレンテレフ
タレートからなる高粘度成分とを、重量複合比50:5
0で並列型に貼り合わせたコンジュゲートマルチフィラ
メント未延伸糸を紡糸した後、通常の延伸機により延伸
を行い、55dtex−12フィラメントを製造した糸
を用いたが、このマルチフィラメントの収縮応力は0.
38cN/dtexであった。このマルチフィラメント
糸を用い、2本合糸後ダブルツイスターでSおよびZ撚
に1300T/m、1600T/m、にそれぞれ追撚を
施した。次いで、80℃で40分間真空スチームセット
により撚止めセットを行ない、それぞれについて2本引
き揃えて下より方向と反対方向に下撚り数の50%(6
50T/m、800T/m、すなわちk=0.5)の撚
り数で合撚した。
【0043】また比較として、通常のセミダルタイプの
ポリエステルマルチフィラメント糸を使用し、ダブルツ
イスターでSおよびZ撚に110dtex96フィラメ
ント糸に1600T/m、にそれぞれ追撚を施した。次
いで、85℃で40分間真空スチームセットにより撚止
めセットを行ない、2本引き揃えて下より方向と反対に
下撚り数の50%の撚り数で合撚した。
ポリエステルマルチフィラメント糸を使用し、ダブルツ
イスターでSおよびZ撚に110dtex96フィラメ
ント糸に1600T/m、にそれぞれ追撚を施した。次
いで、85℃で40分間真空スチームセットにより撚止
めセットを行ない、2本引き揃えて下より方向と反対に
下撚り数の50%の撚り数で合撚した。
【0044】これらのセット糸を用い82,5dtex
ー36フィラメントのポリエステルマルチフィラメント
糸をタテ糸にヨコ糸としてW.J.L(ウオータージェ
ットルーム)を用い54本/2.54cmのヨコ密度で
平織り製織し生機を作成し、得られた生機を、それぞれ
染色加工した。
ー36フィラメントのポリエステルマルチフィラメント
糸をタテ糸にヨコ糸としてW.J.L(ウオータージェ
ットルーム)を用い54本/2.54cmのヨコ密度で
平織り製織し生機を作成し、得られた生機を、それぞれ
染色加工した。
【0045】染色加工は、ワッシャーで60〜100℃
で糊抜き精練しつつ、解撚、しぼ立てを120℃で連続
的に行い、次いで乾燥、中間セットの後、連続方式で2
0%目標にアルカリ減量処理を行った、その次に液流染
色機で130℃染色、乾燥、仕上セットを行った。但し
セット幅については、それぞれの生機収縮状態に合わ
せ、シワの状況表面品位を見て適宜調整した。
で糊抜き精練しつつ、解撚、しぼ立てを120℃で連続
的に行い、次いで乾燥、中間セットの後、連続方式で2
0%目標にアルカリ減量処理を行った、その次に液流染
色機で130℃染色、乾燥、仕上セットを行った。但し
セット幅については、それぞれの生機収縮状態に合わ
せ、シワの状況表面品位を見て適宜調整した。
【0046】得られた織物は、本発明のコンジュゲート
マルチフィラメント糸の合撚糸使いのもの得られたもの
はいずれも芯のないマイルドなふくらみで、従来と全く
異なる反発性の、軽量感を持ち、ヨコ方向に適度なスト
レッチ性を有する高級感の仕立て映えが期待できる品質
のものであった。これに対して比較例の通常のポリエス
テルマルチフィラメント糸の合撚糸を使用し得られた織
物は、ふくらみ感は芯のあるタッチでペーパーライク
な、反発性に欠けるもので重量感の感じるものであっ
た。またヨコ方向に全くストレッチ性がないため縫製仕
立て映えにかけるものであった。
マルチフィラメント糸の合撚糸使いのもの得られたもの
はいずれも芯のないマイルドなふくらみで、従来と全く
異なる反発性の、軽量感を持ち、ヨコ方向に適度なスト
レッチ性を有する高級感の仕立て映えが期待できる品質
のものであった。これに対して比較例の通常のポリエス
テルマルチフィラメント糸の合撚糸を使用し得られた織
物は、ふくらみ感は芯のあるタッチでペーパーライク
な、反発性に欠けるもので重量感の感じるものであっ
た。またヨコ方向に全くストレッチ性がないため縫製仕
立て映えにかけるものであった。
【0047】得られた織物のヨコ糸について走査型顕微
鏡で構造を確認した結果、実施例は撚り数の違いによる
形態の差はあるものの、螺旋状に収縮し糸軸方向に中空
管状構造を有し、比較例には存在が確認されなかった。 (実施例2)実施例1の下撚り数1,300t/m、2
本引き揃え後の上撚り数650T/M(撚り係数k=
0.5)を整経機でタテ糸用ビームを作成した。ヨコ糸
に165dtex−48フィラメントのポリエステルフ
ィラメント仮撚り加工糸を無撚で使用し変化朱子組織
(バラシャ)による生機をエアージェットで製織した。
生機密度はタテ・ヨコそれぞれ128本/2.54c
m、85本/2.54cmであった。120℃の液流リ
ラックスにより、コンジュゲトマルチフィラメント糸に
3次元螺旋構造捲縮を発現させるように加工し、190
℃乾熱低張力型シュリンクサーファーテンターでタテ糸
方向の収縮を十分はいるように条件を設定してプレセッ
トを行い、アルカリ減量15%後、130℃液流染色機
で染色を実施した。
鏡で構造を確認した結果、実施例は撚り数の違いによる
形態の差はあるものの、螺旋状に収縮し糸軸方向に中空
管状構造を有し、比較例には存在が確認されなかった。 (実施例2)実施例1の下撚り数1,300t/m、2
本引き揃え後の上撚り数650T/M(撚り係数k=
0.5)を整経機でタテ糸用ビームを作成した。ヨコ糸
に165dtex−48フィラメントのポリエステルフ
ィラメント仮撚り加工糸を無撚で使用し変化朱子組織
(バラシャ)による生機をエアージェットで製織した。
生機密度はタテ・ヨコそれぞれ128本/2.54c
m、85本/2.54cmであった。120℃の液流リ
ラックスにより、コンジュゲトマルチフィラメント糸に
3次元螺旋構造捲縮を発現させるように加工し、190
℃乾熱低張力型シュリンクサーファーテンターでタテ糸
方向の収縮を十分はいるように条件を設定してプレセッ
トを行い、アルカリ減量15%後、130℃液流染色機
で染色を実施した。
【0048】その後、1次帯電防止剤を付け160℃で
幅だしセットをして仕上げた。仕上がった織物はタテ・
ヨコ密度がそれぞれ160本/2.54cm、110本
/2.54cmで、織物の伸長率はタテ方向24%、横
方向16%で2ウエイストレッチを有しストレッチバッ
ク性にも優れ、スポーツ、カジュアル用途に最適なスト
レッチ性を有するもので、また風合いもソフトで、プリ
プリした反発感があり従来の織物にはない新規な光沢を
もった表面感覚を有する物であった。
幅だしセットをして仕上げた。仕上がった織物はタテ・
ヨコ密度がそれぞれ160本/2.54cm、110本
/2.54cmで、織物の伸長率はタテ方向24%、横
方向16%で2ウエイストレッチを有しストレッチバッ
ク性にも優れ、スポーツ、カジュアル用途に最適なスト
レッチ性を有するもので、また風合いもソフトで、プリ
プリした反発感があり従来の織物にはない新規な光沢を
もった表面感覚を有する物であった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、下撚りと上撚りで構成
される合撚した熱収縮の異なる捲縮性コンジュゲートマ
ルチフィラメント糸からなる、螺旋状捲縮糸で構成して
いるため、その複合効果として従来のマルチフィラメン
ト糸の強撚糸を使用した織物に比べ、芯のないふくらみ
とソフトなタッチおよび張り腰に優れた軽量化を有する
と共に、タテ・ヨコ2ウエイあるいはそれぞれの1ウエ
イ伸縮性を有するため、スーツ、ジャケットなど外衣用
衣料で着用時に快適な伸縮性、軽量性および縫製仕立て
映え性の特徴を発揮することができ、パンツやスポーツ
着で快適な着用感が得られ、撥水加工、透湿性膜加工を
施した織物はスキー、アウトドアのスポーツ用途で伸縮
性と防水、防風効果のある快適な特徴を有し、かつ安価
に製造できることから新しい展開が期待される。
される合撚した熱収縮の異なる捲縮性コンジュゲートマ
ルチフィラメント糸からなる、螺旋状捲縮糸で構成して
いるため、その複合効果として従来のマルチフィラメン
ト糸の強撚糸を使用した織物に比べ、芯のないふくらみ
とソフトなタッチおよび張り腰に優れた軽量化を有する
と共に、タテ・ヨコ2ウエイあるいはそれぞれの1ウエ
イ伸縮性を有するため、スーツ、ジャケットなど外衣用
衣料で着用時に快適な伸縮性、軽量性および縫製仕立て
映え性の特徴を発揮することができ、パンツやスポーツ
着で快適な着用感が得られ、撥水加工、透湿性膜加工を
施した織物はスキー、アウトドアのスポーツ用途で伸縮
性と防水、防風効果のある快適な特徴を有し、かつ安価
に製造できることから新しい展開が期待される。
Claims (7)
- 【請求項1】熱収縮性の異なる2成分のポリエステル重
合体が並列的あるいは芯・鞘的に接合された捲縮性コン
ジュゲートマルチフィラメント糸がSまたはZ方向に、
下記(1)式で示す下撚り係数(α)が5,000〜2
0,000の範囲で下撚り数Tsとして加撚されている
とともに、該コンジュゲートマルチフィラメント糸が2
本以上引き揃えられ、かつ下撚り方向と反対方向に、下
記(2)式に示す上撚り数Tuが下撚り数の50〜15
0%(上撚り係数k=0.5〜1.5)で加撚されてな
ることを特徴とするポリエステル合撚糸。 Ts=α・D-1/2 …(1) Tu=k・Ts …(2) ただし、Ts:実撚り数(T/M) α:下撚り係数 D:コンジュゲート糸の繊度(dtex) Tu:実撚り数(T/M) k:上撚り係数 - 【請求項2】前記熱収縮性の異なる2成分のポリエステ
ル重合体が並列的あるいは芯・鞘的に接合した捲縮性コ
ンジュゲートマルチフィラメント糸が他のポリエステル
マルチフイラメント糸と複合して構成されてなることを
特徴とする請求項1に記載のポリエステル合撚糸。 - 【請求項3】前記撚糸された捲縮性コンジュゲートマル
チフィラメント糸がリラックス熱処理後中心部に糸軸方
向に中空管状構造を有することを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のポリエステル合撚糸。 - 【請求項4】前記捲縮性コンジュゲートマルチフィラメ
ント糸が下記の特性を満足することを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載のポリエステル合撚糸。 切断伸度(TE):30%以下 収縮応力(TS):0.265cN/dtex以上 - 【請求項5】前記請求項1〜4のいずれかに記載のポリ
エステル合撚糸を少なくとも用いてなることを特徴とす
る織編物。 - 【請求項6】タテ糸および/またはヨコ糸に前記請求項
1〜4のいずれかに記載のポリエステル合撚糸を少なく
とも用いてなることを特徴とする織物。 - 【請求項7】60℃以上の温度でリラックス熱処理によ
り捲縮発現後、染色仕上げ加工してなることを特徴とす
る前記請求項5または6に記載の織編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11327940A JP2000226745A (ja) | 1998-12-01 | 1999-11-18 | ポリエステル合撚糸および織編物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-341670 | 1998-12-01 | ||
JP34167098 | 1998-12-01 | ||
JP11327940A JP2000226745A (ja) | 1998-12-01 | 1999-11-18 | ポリエステル合撚糸および織編物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000226745A true JP2000226745A (ja) | 2000-08-15 |
Family
ID=26572704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11327940A Pending JP2000226745A (ja) | 1998-12-01 | 1999-11-18 | ポリエステル合撚糸および織編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000226745A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100616223B1 (ko) * | 2004-12-30 | 2006-08-25 | 주식회사 효성 | 신축성 복합가연사 및 그 제조방법 |
JP5737735B1 (ja) * | 2014-06-20 | 2015-06-17 | 内野株式会社 | ガーゼ織物 |
-
1999
- 1999-11-18 JP JP11327940A patent/JP2000226745A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100616223B1 (ko) * | 2004-12-30 | 2006-08-25 | 주식회사 효성 | 신축성 복합가연사 및 그 제조방법 |
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WO2015194046A1 (ja) * | 2014-06-20 | 2015-12-23 | 内野株式会社 | ガーゼ織物 |
TWI558388B (zh) * | 2014-06-20 | 2016-11-21 | Uchino Co Ltd | Gauze fabric |
US10947648B2 (en) | 2014-06-20 | 2021-03-16 | Uchino Co., Ltd | Woven gauze fabric |
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