JP2000224711A - ハイブリッド型車両 - Google Patents

ハイブリッド型車両

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JP2000224711A
JP2000224711A JP11023600A JP2360099A JP2000224711A JP 2000224711 A JP2000224711 A JP 2000224711A JP 11023600 A JP11023600 A JP 11023600A JP 2360099 A JP2360099 A JP 2360099A JP 2000224711 A JP2000224711 A JP 2000224711A
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combustion engine
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Koji Ando
孝司 安藤
Kaoru Sawase
薫 澤瀬
Takeshi Asano
威 浅野
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Mitsubishi Motors Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関と電動機との出力制御を乗員が違和
感を感じることなく且つ効率よく実施可能なハイブリッ
ド型車両を提供する。 【解決手段】 パラレル式ハイブリッド型車両におい
て、出力分担設定手段(84)により、要求出力PSOとバッ
テリの残存容量SOCとに基づいて内燃機関の目標出力PSE
と電動機の目標出力PSMとが設定されると、電動機出力
補正手段(96)により、内燃機関の目標出力PSEと内燃機
関の実出力FPSEとの偏差DPSEに応じて内燃機関の応答遅
れを補償すべく電動機の目標出力PSMが補正され、電動
機の運転が該補正後の電動機の目標出力PSM1に基づいて
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド型車
両に係り、詳しくは、パラレル式ハイブリッド型車両の
出力制御技術に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近年、車両の駆動力源として電動
機(モータ)とともに内燃機関(エンジン)を搭載し、
電動機の出力と内燃機関の出力とを合わせて走行可能な
パラレル式ハイブリッド型車両が開発され公知となって
いる。このようなパラレル式ハイブリッド型車両では、
例えば電動機と内燃機関との間に設けられた伝達クラッ
チを断接して、必要に応じて電動機と内燃機関のいずれ
か一方、若しくは双方を作動させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動機は加
速応答性が良い一方、内燃機関は構造上応答遅れが発生
するという特性を有している。つまり、内燃機関での運
転中に、出力を増大させようとした場合、空燃比制御に
より吸入空気量とともに燃料噴射量を増加させることに
なるのであるが、実際には空燃比制御値、即ち要求出力
(目標出力)に対し吸入空気量と燃料噴射量とが直ぐに
は追従できない。
【0004】このように内燃機関と電動機とではその制
御応答性が全く異なることから、上述のようなハイブリ
ッド型車両において内燃機関と電動機とを併用して走行
する場合、運転者の要求出力に対する制御精度が十分に
確保できず、乗員に違和感を抱かせるという問題があ
る。一方、特開平8−88905号公報には、電動機と
内燃機関とを擁したパラレル式ハイブリッド型車両にお
いて、車両の運転者の加速操作により要求される出力が
急に増加し内燃機関の出力要求が大となった場合に、当
該内燃機関の出力要求量を所定の変化率の範囲内に抑え
て徐々に増加させ、この変化期間中、内燃機関に要求さ
れる出力を電動機の出力で補償する出力制御技術が開示
されている。
【0005】この公知例は、内燃機関の出力要求量を所
定の変化率の範囲内に抑えることで排ガス中の有害物質
濃度の低減を図ることを目的としたものであるが、内燃
機関の出力を所定の変化率の範囲内に制限して当該制限
分を電動機の出力調整で補償するようにしていることか
ら、運転者の要求出力に対する制御精度を向上できる可
能性はある。
【0006】しかしながら、この公知例の出力制御の場
合、内燃機関が要求される出力を発揮するまでに時間が
かかり、その間、制限がなければ実際には相当量の出力
を内燃機関で確保できるにも拘わらず電動機を作動すべ
く不必要にバッテリ電力を使用しなければならなくな
り、効率の良い制御とは言い難い。本発明はこのような
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、内燃機関と電動機との出力制御を乗員が違
和感を感じることなく且つ効率よく実施可能なハイブリ
ッド型車両を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1の発明では、パラレル式ハイブリッド
型車両は、出力分担設定手段により、要求出力検出手段
によって検出される要求出力とバッテリ残存容量検出手
段によって検出されるバッテリの残存容量とに基づいて
内燃機関の目標出力と電動機の目標出力とが設定される
と、電動機出力補正手段により、内燃機関の目標出力と
内燃機関の実出力との偏差に応じて内燃機関の応答遅れ
を補償すべく電動機の目標出力が補正されるように構成
されており、電動機の運転が該補正後の電動機の目標出
力に基づいて行われる。
【0008】従って、応答遅れにより内燃機関の実際の
出力が要求出力(目標出力)よりも小さい或いは大きい
場合には、その偏差分だけ、即ち必要な分だけ要求出力
が電動機の出力で補償されることになり、応答遅れを有
しながらも内燃機関の出力を効率よく利用できるととも
に電動機によりバッテリ電力が不必要に使用されること
なく出力制御が効率よく実施され、乗員が加速不良等の
ような違和感を感じることが好適に防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づき説明する。図1を参照すると、パラレル式ハ
イブリッド型車両の概略構成図が示されており、以下、
同図に基づき本発明のハイブリッド型車両の構成を説明
する。同図に示すように、パラレル式ハイブリッド型車
両は駆動力源(パワープラント)としてエンジン(内燃
機関)1とモータジェネレータ(電動機)10を搭載し
ている。そして、本発明のパラレル式ハイブリッド型車
両では、エンジン1の出力軸2は、ダンパ装置3、回転
軸12を介して出力切換変速ユニット20に接続されて
おり、モータジェネレータ10の回転軸13は、回転軸
12に外嵌されてやはり出力切換変速ユニット20に接
続されている。さらに、出力切換変速ユニット20は、
駆動軸40に接続されており、当該駆動軸40にはデフ
ァレンシャルギヤ42を介して車軸44が接続されてい
る。そして、車軸44の両端には駆動輪として一対の車
輪46,46が接続されている。
【0010】エンジン1は、例えば水冷式ガソリンエン
ジンであり、車輪46,46を駆動させ車両を走行させ
ることの可能な十分な最大出力を有したエンジンであ
る。モータジェネレータ10はモータとしてもジェネレ
ータ、即ち発電機としても機能する電動モータであり、
回転軸12と一体にされたロータコイル14の回りをス
テータコイル(励磁コイル)16が取り巻くように構成
されている。つまり、モータジェネレータ10は、ステ
ータコイル16に通電して磁界を形成するとともにロー
タコイル14にも通電して磁界を発生させることで、回
転軸13を回転させるモータとして機能し、ステータコ
イル16に通電して磁界を形成する一方、回転軸13と
一体のロータコイル14を出力軸21を介して伝達され
る車輪46,46からの外力或いはエンジン1の出力に
より回転させ磁界を発生させることで、ロータコイル1
4に電流を生起させる発電機として機能する。
【0011】そして、当該モータジェネレータ10は、
モータとして機能させるときには、ロータコイル14へ
の通電量を変えることで出力トルクを変更でき、一方、
発電機として機能させるときには、ステータコイル16
への通電量を変えることで発電量を調節することが可能
とされている。なお、モータジェネレータ10は上述の
形式に限定されるものではなく、トルクを自在に制御で
きるものであれば如何なる形式のものであってもよい。
例えば、ロータにコイルを持たないモータであってもよ
い。
【0012】出力切換変速ユニット20は、図2に概略
構成図を示すように、クラッチの断接によってモータジ
ェネレータ10の出力とエンジン1の出力とを切り換え
るとともにモータジェネレータ10の出力を2段階(低
速段、高速段)に変速する出力切換装置22、及び該出
力切換装置22からの出力を無段階に自在に変速して駆
動軸40に伝達する無段変速装置34とから構成されて
いる。
【0013】同図に示すように、出力切換装置22は、
主として油圧クラッチ24,25、プラネタリギヤ26
及び油圧ブレーキ32とから構成されている。詳しく
は、油圧クラッチ24,25及び油圧ブレーキ32は、
構造は全て同一であり、油圧供給ユニット(図示せず)
からの油圧の供給を受けると摩擦係合板(クラッチ板)
の係合、即ち接続が行われ、抜圧されると摩擦係合板の
解放、即ち切断が行われるような一般によく知られた構
成のものである。
【0014】また、プラネタリギヤ26は、プラネット
ギヤ29がサンギヤ27と噛合するとともにリングギヤ
30と噛合するよう構成され、サンギヤ27の回りをキ
ャリア28に回転自在に固定されたプラネットギヤ29
がキャリア28とともにリングギヤ30に沿い公転する
ように構成された遊星歯車装置である。そして、当該ハ
イブリッド型車両では、キャリア28が出力軸21に接
続されるとともに油圧クラッチ25を介してリングギヤ
30に接続されており、回転軸12が油圧クラッチ24
を介してキャリア28、即ち出力軸21に接続されてお
り、さらに回転軸13がサンギヤ27に接続されてい
る。また、リングギヤ30は油圧ブレーキ32を介して
ハウジング33に接続されている。
【0015】即ち、当該ハイブリッド型車両によれば、
油圧クラッチ24と油圧ブレーキ32とが解放される一
方、油圧クラッチ25が係合された状態では、高速段が
成立し、モータジェネレータ10によるモータ出力に対
し等速で車両を前進及び後進走行可能であり、油圧クラ
ッチ24と油圧クラッチ25とが解放される一方、油圧
ブレーキ32が係合された状態では、低速段が成立し、
モータ出力に対し低速、即ち高トルクで車両を前進及び
後進走行可能である。さらに、油圧クラッチ25と油圧
ブレーキ32とが解放される一方、油圧クラッチ24が
係合された状態では、エンジン1によるエンジン出力で
或いはモータ出力にエンジン出力を加えた出力で車両を
前進走行可能である。
【0016】なお、本発明の実施形態としては、出力切
換変速ユニット20は、油圧クラッチ24と無段変速装
置34とを最低限有していればよく、即ち出力を2段階
に変速する必要はなく、これに係わる構成部品、即ちプ
ラネタリギヤ26等は省略可能である。また、無段変速
装置34は、ドライブプーリ36とドリブンプーリ38
に無端状のVベルト39が掛け回されて構成されてい
る。詳しくは、ドライブプーリ36、ドリブンプーリ3
8は、それぞれVベルト39の両側面との当接面が当該
両側面に沿いテーパ状に形成された固定プーリ36a及
び可動プーリ36b、固定プーリ38aと可動プーリ3
8bとからなっており、油圧供給ユニット(図示せず)
からの油圧の供給を受けて可動プーリ36bが出力軸2
1に沿い摺動し、これに合わせて可動プーリ38bが駆
動軸40に沿い摺動すると、Vベルト39の掛け回し位
置がそれぞれ半径方向で移動するようにされている。
【0017】つまり、無段変速装置34は、可動プーリ
36bが出力軸21に沿い摺動し、これに従い可動プー
リ38bが駆動軸40に沿い摺動することで、変速比が
連続的に無段階に変化するように構成されている。な
お、無段変速装置34は既に公知のものであり、ここで
はその詳細については説明を省略する。電子コントロー
ルユニット(ECU)50は、中央処理装置(CPU)
等からなり、当該ハイブリッド型車両の各種運転制御を
司る主制御装置であり、その入力側には、アクセルペダ
ル52に接続されてアクセルペダル52の操作量、即ち
運転者の出力要求量であるアクセル開度θaccを検出す
るアクセルポジションセンサ(APS)(要求出力検出
手段)54、車速Vを検出する車速センサ60等が接続
されている。さらに、ECU50には、当該ECU50
及び各種駆動ユニット類を作動させるためのバッテリ
(二次電池)70が接続されている。なお、当該バッテ
リ70は、モータジェネレータ10が発電機として機能
したときには、ステータコイル16への通電量に応じた
発電電力が充電され蓄積されるよう接続されている。ま
た、ECU50は電圧計測機能を有しており、これによ
りバッテリ70の残存容量(State Of Cha
rge:SOCと略す)が検出可能とされている(バッ
テリ残存容量検出手段)。
【0018】一方、ECU50の出力側には、上述した
モータジェネレータ10のロータコイル14及びステー
タコイル16や、出力切換変速ユニット20に設けられ
て出力切換装置22及び無段変速装置34に油圧を供給
する上記油圧供給ユニットの電磁開閉弁等が接続されて
いる。このように構成されたハイブリッド型車両では、
APS54からのアクセル開度情報θacc、即ち出力要
求量、車速センサ60からの車速情報VがECU50に
入力されると、これに応じてモータジェネレータ10や
エンジン1の出力制御、即ち車両の加減速制御が行われ
ることになる。
【0019】以下、このように構成された本発明のハイ
ブリッド型車両の作用、即ちモータジェネレータ10及
びエンジン1の出力制御内容について説明する。図3を
参照すると、ECU50が実行する出力制御のブロック
図が示されており、以下、当該ブロック図に基づき説明
する。先ず、APS54からのアクセル開度情報θacc
と車速センサ60からの車速情報Vとが目標軸出力PS
O設定部80に入力すると、予め設定された図中に示す
ような3次元マップから目標軸出力PSO、即ち駆動軸
40に出力される目標出力が設定される。そして、この
ように設定された目標軸出力PSOは、出力リミッタ部
82に供給される。
【0020】出力リミッタ部82では、例えば、上記無
段変速装置34の作動状態に応じて目標軸出力PSOを
制限する。つまり、上記油圧供給ユニットのライン圧P
Lが低いような場合には無段変速装置34の可動プーリ
36b、38bを十分な圧力で作動させることができ
ず、Vベルト39がスリップする等して所望の出力を得
られない、若しくはプーリ36a、36b、38a、3
8b及びVベルト39のいずれか或いは複数を破損する
おそれがあるため、目標軸出力PSO自体を制限するよ
うにする。
【0021】次の目標モータ出力PSM設定部84で
は、目標軸出力PSO及びバッテリ70の残存容量(S
OC)に基づき、予め設定された図中に示すような3次
元マップから目標モータ出力PSMが設定される。つま
り、当該ハイブリッド型車両では、目標モータ出力PS
Mは、目標軸出力PSOに基づいて設定されるが、その
設定条件にはバッテリ70の残存容量(SOC)が加味
されており、当該残存容量(SOC)を極力目標値に近
づけるよう目標モータ出力PSMを設定する(出力分担
設定手段)。
【0022】そして、このように目標モータ出力PSM
が求められると、目標軸出力PSOと目標モータ出力P
SMの差として目標エンジン出力PSEが求められる。
つまり、エンジン1に要求される出力が求められる(出
力分担設定手段)。目標エンジン出力PSEが求められ
ると、判別部86において、目標エンジン出力PSEが
正、即ち値0よりも大(PSE>0)か否かを判別す
る。即ち、目標エンジン出力PSEが値0以下ではな
く、エンジン1に出力が要求されている状況であるか否
かを判別する。
【0023】このように判別された判別結果は、スイッ
チ部88に供給され、出力端子S3と端子S1の接続及び
出力端子S3と端子S2の接続の切り換えが行われる。詳
しくは、目標エンジン出力PSEが値0以下の場合に
は、出力端子S3と端子S1の接続が確立され、目標エン
ジン出力PSEが値0よりも大(PSE>0)の場合に
は、出力端子S3と端子S2の接続が確立される(図示の
状態)。
【0024】目標エンジン出力PSEが値0以下で、出
力端子S3と端子S1の接続が確立された場合には、目標
軸出力PSOは即ち目標モータ出力PSMであるため、
この場合には、モータ出力のみで車両走行が行われる。
ところで、無段変速装置34の変速比は、無段変速装置
34の入力軸、即ち出力切換装置22の出力軸21の回
転速度と車速Vに対応する無段変速装置34の出力軸4
0の回転速度との比によって定まる。故に、ここでは、
目標NP設定部90において、モータジェネレータ10
の目標となる回転速度、つまり出力軸21の目標となる
回転速度、即ち目標NPを求めるようにする。
【0025】通常、モータジェネレータ10は、その回
転速度Nmが所定回転速度を超えると、モータ出力は略
一定となるという出力特性を有している。換言すれば、
目標モータ出力PSM、即ち目標軸出力PSOが当該略
一定の値に達したら、もはや目標NPを上昇させてもモ
ータ出力は上がらないという特性を有している。従っ
て、目標軸出力PSOと目標NPとは、目標NP設定部
90にグラフで示すような関係を有しており、当該グラ
フに基づいて目標NPを設定する。
【0026】そして、結果的に、目標NPと車速V等と
により無段変速装置34の変速比が適切に定まり、この
場合、モータ出力のみによって良好なモータ走行が実施
される。一方、上記判別部86の判別により、目標エン
ジン出力PSEが値0よりも大(PSE>0)であって
エンジン1に出力要求があるような場合には、モータ出
力とともにエンジン出力が加味されることになるのであ
るが、このようにエンジン出力を使用する場合には、目
標エンジン出力PSEに対してエンジン1が最も効率良
く、つまり燃費よく運転されるようにエンジン回転速度
Neを設定するのがよい。つまり、一般によく知られる
ように、図4に示すようなエンジン回転速度Ne、エン
ジントルク、エンジン出力及び燃費の関係図において、
実線に沿うようにしてエンジン回転速度Neを決定する
のがよい。
【0027】そこで、モータ出力とともにエンジン出力
が加味される場合には、上記モータ出力のみの場合とは
異なり、もう一つの目標NP設定部92において、当該
目標NP設定部92にグラフで示すような上記図4から
導かれる関係に基づき、目標エンジン出力PSEに対し
て最も燃費がよくなるようなエンジン回転速度Neの目
標値、つまり出力軸21の目標となる回転速度、即ち目
標NPを設定するようにする。
【0028】そして、結果的に、やはり目標NPと車速
V等とにより無段変速装置34の変速比が適切に定ま
り、モータ出力に加えエンジン出力によって良好な車両
走行(エンジン+モータ走行)が実施される(内燃機関
制御手段)。ところで、例えば運転者がアクセルペダル
52を大きく操作して加速走行が行われ、エンジン1へ
の出力要求が大きくなり目標エンジン出力PSEが大き
くなったような場合、上述したように、エンジン1には
応答遅れがあり、直ぐには目標エンジン出力PSEに応
じた出力を発揮することができない。
【0029】そこで、本発明のハイブリッド型車両で
は、一次遅れフィルタ部94において、目標エンジン出
力PSEに対する実際のエンジン出力をフィルタ定数F
を用いて次式(1)からフィルタ値FPSEとして推定し
(機関実出力検知手段)、さらに目標エンジン出力PS
Eと当該フィルタ値FPSEとの差DPSE(偏差)を
求め、該差DPSEに応じてエンジン1の応答遅れ分を
モータ出力で補償するようにしている。
【0030】 FPSE=F・PSE+(1−F)・(現在のエンジン出力) …(1) ここに、当該フィルタ定数Fは、目標となるエンジン回
転速度Ne、即ち目標NPに応じて設定され、最大値を
値1として目標NPが小さくなるほど小さな値(最小値
は例えば値0.7)とされている。詳しくは、差DPS
Eが求まったら、補正値DPSM設定部96において、
先ず、上記バッテリ70の残存容量(SOC)に基づい
て出力補正リミットKを求める。つまり、SOCが少な
いとエンジン1の応答遅れ分をモータ出力で補償しよう
とした場合に完全放電してしまうおそれがあるため、S
OCに応じたモータ出力補正をすべく、補正値DPSM
設定部96にグラフで示すような関係に基づいて出力補
正リミットKを求める。そして、差DPSEと出力補正
リミットKとの積からモータ出力に対する補正値DPS
Mを求め(DPSM=K・DPSE)、当該補正値DP
SMを上記目標モータ出力PSMに加算し、最終的に補
正後の目標モータ出力PSM1を求めるようにする(電
動機出力補正手段)。
【0031】このようにして求められた補正後の目標モ
ータ出力PSM1は、モータ出力リミッタ部98を介し
て上記スイッチ部88の接点S2に供給される。このと
きには、上述したように、目標エンジン出力PSEが値
0よりも大(PSE>0)であり、スイッチ部88は出
力端子S3と端子S2の接続が確立される状態であるた
め、補正後の目標モータ出力PSM1がモータ出力とし
て使用されることになる。
【0032】つまり、モータ出力とともにエンジン出力
を使用して加速走行する際、エンジン出力に応答遅れが
ある場合であっても、その応答遅れ分に相当する出力、
即ち補正値DPSMが適正に求められ、エンジン出力と
ともに当該補正値DPSMによる補正後の目標モータ出
力PSM1によって良好な加速走行が実施される(電動
機制御手段)。即ち、応答遅れによる目標エンジン出力
PSEに不足する最小限必要な出力分だけを確実にモー
タ出力で補償して車両走行することが可能である。
【0033】これにより、本発明のハイブリッド型車両
では、エンジン出力に応答遅れがあるような場合におい
て、エンジン出力を効率よく確保して、モータジェネレ
ータ10のモータとしての作動時間を極力短く、バッテ
リ70の電力を不必要に使用しないようにして効率のよ
い出力制御を実現しながら、乗員が加速不良等の違和感
を感じることを好適に防止することができることとな
る。
【0034】なお、上記実施形態では、エンジン出力の
応答遅れが加速走行時に発生する場合を例に説明した
が、減速走行時においてもエンジン出力を大きく低下さ
せる際にエンジン出力の応答遅れは発生するため、実際
のエンジン出力を上記式(1)から求めることで、当該減
速走行時においても本発明を好適に適用可能である。ま
た、上記実施形態では、実際のエンジン出力をフィルタ
定数Fを用いて式(1)よりフィルタ値FPSEとして推
定するようにしたが、出力センサ等を用いてより現実的
に実際のエンジン出力を検出するようにしてもよい(機
関実出力検知手段)。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1のハイブリッド型車両によれば、内燃機関の実際
の出力が応答遅れにより要求出力(目標出力)よりも小
さい或いは大きい場合には、その偏差分だけ、即ち必要
な分だけ要求出力を電動機の出力で補償するようにで
き、応答遅れを有するものの内燃機関の出力を効率よく
利用するとともに電動機によりバッテリ電力を不必要に
使用することなく出力制御を効率よく実施しながら、乗
員が加速不良等のような違和感を感じることを好適に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハイブリッド型車両の概略構成図であ
る。
【図2】図1中の出力切換変速ユニットを示す詳細図で
ある。
【図3】ハイブリッド型車両の本発明に係る出力制御を
示すブロック図である。
【図4】エンジン回転速度Ne、エンジントルク、エン
ジン出力及び燃費の関係図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 10 モータジェネレータ(電動機) 20 出力切換変速ユニット 24 油圧クラッチ 34 無段変速装置 50 電子コントロールユニット(ECU) 52 アクセルペダル 54 APS(要求出力検出手段) 60 車速センサ 70 バッテリ 80 目標軸出力PSO設定部 84 目標モータ出力PSM設定部(出力分担設定手
段) 94 1次遅れフィルタ(機関実出力検知手段) 96 補正値DPSM設定部(電動機出力補正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 威 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA02 AA04 AB27 AC03 AC34 AC39 AC40 AC54 AD02 AD23 AD53 3G093 AA06 AA07 AA16 CB06 CB07 DA01 DA06 DB00 DB05 EB00 EC02 5H115 PA01 PG04 PI16 PI22 PI29 PU01 PU22 PU23 PU25 QN15 RB08 RE02 RE03 RE13 SE04 SE05 SE08 TB01 TE02 TE05 TI02 TI05 TO21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両駆動用に設けられた内燃機関及び電
    動機と、 運転者の要求出力を検出する要求出力検出手段と、 前記電動機に電力を供給するバッテリの残存容量を検出
    するバッテリ残存容量検出手段と、 前記要求出力検出手段により検出される要求出力と前記
    バッテリ残存容量検出手段により検出されるバッテリの
    残存容量とに基づき前記内燃機関の目標出力と前記電動
    機の目標出力とを設定する出力分担設定手段と、 前記内燃機関の目標出力に基づき前記内燃機関の運転を
    行う内燃機関制御手段と、 前記内燃機関の実出力を推定または検出する機関実出力
    検知手段と、 前記内燃機関の目標出力と前記内燃機関の実出力との偏
    差に応じて前記内燃機関の応答遅れを補償すべく前記電
    動機の目標出力を補正する電動機出力補正手段と、 該補正手段による補正後の電動機の目標出力に基づき前
    記電動機の運転を行う電動機制御手段と、 を備えたことを特徴とするハイブリッド型車両。
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