JP2000218625A - 周長可変な一体加硫製法 - Google Patents

周長可変な一体加硫製法

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JP2000218625A
JP2000218625A JP2350499A JP2350499A JP2000218625A JP 2000218625 A JP2000218625 A JP 2000218625A JP 2350499 A JP2350499 A JP 2350499A JP 2350499 A JP2350499 A JP 2350499A JP 2000218625 A JP2000218625 A JP 2000218625A
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crawler
mold
dies
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die
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Yoichi Kumano
陽一 熊野
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Bridgestone Corp
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周長の異なるクローラであっても、型の一部
の追加あるいは取外しのみによって、工程数が少なく安
価に成型することを可能にした周長可変な一体加硫製法
を提供することを目的とする。 【解決手段】 無端リング状の外型と内型との間におい
てクローラを一体成型加硫する一体加硫製法において、
クローラ1の周方向における前後の半円形内外型2L
1、3A〜3Dおよび2L2、3E〜3H間に個数を選
定して複数の方形内外型2L3、2L4、2L5、3−
3、3−4、3−5を組み合わせた型内においてクロー
ラ構成部品(1)を成型することを特徴とする周長可変
な一体加硫製法を解決手段とするもので、得ようとする
クローラ1の周長に応じて、方形内型2L3、2L4、
2L5、3−3、3−4、3−5の個数を選定すること
により、前後の半円形内外型2L1、3A〜3Dおよび
2L2、3E〜3Hをそのままに共用して低コストにて
異なった種類の周長のクローラを多種一体加硫成型する
ことを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RV車等の高速雪
上車あるいは建設車両等に装着されて使用される無端状
のゴムクローラ等の加硫製法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レジャー用のRV車における通常
の駆動車輪を取り外して、複数のスプロケットおよび転
輪からなる無限軌道駆動装置を装着して、雪上車等とし
て使用するケースが増大している。このような無限軌道
駆動装置には無端状のゴムベルト等から構成されるクロ
ーラが装着されるが、クローラのRV車への装着に伴っ
て、走行速度の高速化に対応する必要が急務となってい
る。また、通常の雪上車等のみならず、騒音、振動等が
低減されるゴムクローラが装着されるようになってきた
建設車両等においても、クローラの高速化への対応が迫
られている。一般に、このような無限軌道駆動装置に装
着されるクローラは図6および図7に示したような方法
によって成型、加硫される。
【0003】図6に示したものは、基本的な製造方法で
あり、図6(A)のような図示省略の補強コードを埋設
した帯状ゴム等からなるクローラ31を、図6(B)に
示したように、上下の型(モールド)33、32にて挟
持するとともに、それらの上下をさらに外熱盤34およ
び内熱盤35によって挟持して加温することによりクロ
ーラ31を加硫し、その後、図6(C)に示したよう
に、クローラ31の食い違い状の両端部31A、31B
を重合して、端部接合用の上下の型33T、32Tおよ
び内外熱盤35T、34Tによって両端部を加硫接合
し、無端状のクローラ製品を得る。
【0004】図7に示したものは、送り加硫と称される
製造方法であり、比較的長尺のクローラを加硫する際に
用いられる。図7(A)のような図示省略の補強コード
を埋設した長尺の帯状ゴム等からなるクローラ31を、
図7(B)に示したように、比較的短い所定長さの上下
の型33T、32Tにて挟持するとともに、それらの上
下をさらに外熱盤34Tおよび内熱盤35Tによって挟
持して加温することによりクローラ31の所定長さ部分
を加硫し、これを順次繰り返してクローラ31の全長を
加硫した後、図7(C)に示したように、クローラ31
の食い違い状の両端部31A、31Bを重合して、上下
の型33T、32Tおよび内外熱盤35T、34Tによ
って両端部を加硫接合し、無端状のクローラ製品を得る
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の加硫方法によって成型されたクローラにあっ
ては、クローラの成型は別途工程によって予め行ってお
かねばならず、その後に加硫工程に投入されるため、製
造工程に多大の時間を要していた。また、前記図6に示
した加硫方法では、型および熱盤が長大化して大きなス
ペースの設置場所を要する他、さらに端部のみの接合加
硫工程を要した。また、前記図7に示した加硫方法で
は、型および熱盤は小型化されたものの、所定長さ毎に
加硫を数回から10回程度繰り返す必要があり、さらに
多大の加硫時間を必要とする上、前記と同様の端部のみ
の接合加硫工程を要した。しかも、これらの加硫による
製造方法では、帯状のクローラを両端部を加硫して接合
せねばならず、無端リング状のクローラが円周上で全て
均一な諸特性を備えさせることは不可能である他、長さ
方向に多数並設して埋設される補強コードの各端部同士
の連結処理も面倒な上、補強強度において連続性が断た
れる虞れもあった。ましてや、円周上均質な補強強度を
可能にするスパイラル補強コードの埋設は不可能であっ
た。このようなことから、従来の加硫による製造方法に
ては車両の高速化に伴うクローラの高速での回転に対応
できなくなってきた。
【0006】そこで本件出願人は、以上のような従来の
成型および加硫方法における課題を解決して、工程数が
少なく、円周上均質な強度特性を備えさせることを可能
にして、高速走行に対応できるゴムクローラ等における
スパイラル補強コードの埋設を可能とした継目なしのク
ローラ成型方法(特開平9ー76369号公報参照。)
および内型と該内型の離型に関するクローラ成型装置お
よびその成型方法(特願平9−355208号)を提案
し、さらに、これらのクローラ成型装置あるいは成型方
法を改良して、工程数が少なく、スパイラル補強コード
の埋設と円周上均質な強度特性を備えさせることを可能
にして、高速走行に対応でき、均一で確実な外型の加圧
を可能にした継目なしクローラの成型方法(特願平10
−50580号)を提案した。ところが、これらの成型
方法においては、クローラを成型するための型は円形に
構成されているため、周長の異なるクローラを成型する
場合には、異なった径の多種類の型を準備しなければな
らず、コスト高となる上、型の交換設置のための工程に
時間を要していた。
【0007】そこで本発明では、上記提案のクローラ成
型装置あるいは成型方法をさらに改良して、周長の異な
るクローラであっても、型の一部の追加あるいは取外し
のみによって、工程数が少なく安価に成型することを可
能にした周長可変な一体加硫製法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、無端
リング状の外型と内型との間においてクローラを一成型
加硫する一体加硫製法において、クローラの周方向にお
ける前後の半円形内外型間に個数を選定して複数の方形
内外型を組み合わせた型内においてクローラ構成部品を
成型することを特徴とする周長可変な一体加硫製法を解
決手段とする。また本発明は、前記半円形内型および方
形内型を軸方向に分割可能に構成するとともに、これら
内型の外周上にてクローラ構成部品を成型した後、該ク
ローラ構成部品の外側に周方向に分割されて径方向に摺
動可能な外型を配置し、該外型を径方向に縮径加圧する
ことにより前記クローラ構成部品を加硫するように構成
したことを特徴とするものである。また本発明は、前記
方形内型におけるクローラ周方向長さA=Pn/2
(P:クローラのピッチ、n=0,1,2,3・・)に
選定されることを特徴とするものである。また本発明
は、前記各内型の外周上にてクローラ構成部品を成型す
るに際し、前記クローラのピッチ毎に芯金を載置し、ワ
イヤ供給装置により補強コードを螺旋状に埋設すること
を特徴とするもので、これらを課題解決のための手段と
するものである。
【0009】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1および図2は本発明の周長可変な一体
加硫製法の第1実施の形態を示す図で、図1は内外型の
側面図および加硫工程、特に外型の動きで示す概略横断
面図、図2は図1(B)(C)に相当する詳細横断面図
である。図1に示すように、本発明は無端リング状の外
型3と内型2との間においてクローラ1を一体成型加硫
するもので、最も特徴的なことは、クローラ1の周方向
における前後(図1(A)で左右)の半円形内外型間に
個数を選定して複数の方形内外型を組み合わせた型内に
おいてクローラ構成部品(1)を成型することを特徴と
する。詳述すると、図1(A)に示すように、型の前部
(図面左部)に半円形内型2L1と、これとクローラ1
のための成型キャビティSのスペースを隔てて周方向に
分割されて径方向に摺動可能な半円形外型3A、3B、
3C、3Dとが配設され、型の後部(図面右部)に半円
形内型2L2と、これとクローラ1のための成型キャビ
ティSのスペースを隔てて周方向に分割されて径方向に
摺動可能な半円形外型3E、3F、3G、3Hとが配設
され、さらにこれらの間に個数を選定して複数(図示の
例では3個)の方形内型2L3、2L4、2L5と、こ
れらとクローラ1のための成型キャビティSのスペース
を隔てて周方向に分割されて径方向に摺動可能な方形外
型3−3、3−4、3−5がそれぞれ配設されて内外型
が構成される。
【0010】そして、図1に示すように、前記前後の半
円形内型2L1、2L2およびこれらの間に配設される
方形内型2L3、2L4、2L5は軸方向に分割可能に
構成されて左右の内型2L、2Rを形成する。つまり、
図1(A)の紙面裏側に位置して、これらの半円形内型
2L1、2L2および方形内型2L3、2L4、2L5
と対をなす半円形内型2R1、2R2および方形内型2
R3、2R4、2R5が配設される。また、個数を選定
して配設された前記方形内型2L3〜2L5(当然に、
対をなす図示省略の方形内型2R3〜2R4も同様)
は、そのクローラ周方向長さA=Pn/2(P:クロー
ラのピッチ、n=0,1,2,3・・)に選定される。
ここで、クローラ1のピッチとは、通常クローラの厚み
方向の略中心に埋設される補強コードの位置において設
定される駆動スプロケット孔や芯金の間隔にて定義され
る。したがって、得ようとするクローラの周長に応じ
て、方形内型2L3〜2Lnの個数を選定することによ
り、前後の半円形内型2L2および2L3をそのままに
共用して異なった種類の周長のクローラを多種一体加硫
成型することが可能となる。例えば、A=P/2に対応
する個数の方形内外型を追加すると、クローラ全体で1
ピッチ分だけ長くなった周長のものが得られる。
【0011】前述したように、前後の半円形内型2L
1、2L2およびそれらの間の方形内型2L3〜2L5
の外周上にて、後述する図3(B)および図4(B)に
示すようなクローラ構成部品1(1A〜1G)を成型し
た後、該クローラ構成部品(1)の外側に周方向に分割
されて径方向に摺動可能な前後の半円形外型3A〜3
D、3E〜3Hおよび方形外型3−3、3−4、3−5
を配置し、これらの外型3を径方向に縮径加圧すること
により前記クローラ構成部品(1)を一体加硫成型して
クローラ1を製造するものである。加硫成型されるクロ
ーラ1の接地面のトレッドパターン等を画定する外型3
は、図1(B)(C)に示すように、各外型に対応して
縮径可能な複数の内枠5の内周側に設置されており、前
記各内枠5はその外周のテーパー状の傾斜面6を介して
外枠4の内周傾斜面6に対して軸方向および径方向に移
動自在に嵌合される。本実施の形態では外型3と内枠5
とを別体にて構成してあるので、内枠5を傾斜面6にお
ける外枠4との摺動に適した素材に選定し、外型3を加
硫に適した素材に選定することができる。これらの内外
枠5、4は全て側面視で無端リング状に形成され、前述
した前後の半円形外型3A〜3D、3E〜3Hおよびこ
れらの間に配設される方形外型3−3、3−4、3−5
に対応する形状とされる。
【0012】一方、図1に示したように、クローラ1内
に所定ピッチPにて埋設される芯金等により形成される
スプロケットへの噛合突起等のクローラ内周側を画定す
る内型2は、前記外型3と対向して側面視で無端リング
状に形成されるとともに、軸方向の中間位置において軸
方向に2分割(2L、2R)されている。図1(B)に
おいて符号7は、クローラ1の加硫成型時に、図1
(C)に示すように外型3および内枠5を軸方向に押圧
すると同時に、内外枠5、4と内外型2、3との位置関
係を正規位置に保つための押え板である。図2は図1
(B)(C)に相当する詳細横断面図で、押え板7が図
面右側から外型3および内枠5を軸方向に押圧する状態
が示されている。図2に示すように、傾斜面6を介して
内枠5の外周に配置される外枠4は固定的に台板19に
設置されており、台板19に対して押え板7を軸方向に
近接押圧することによって、図1に示したように、内枠
5とともに外型3の分割された各部片3A〜3Hおよび
3−3、3−4、3−5は軸方向の移動に伴って縮径
し、各内型2L1〜2L5の外周に載置されたクローラ
構成部品(1)を均一かつ確実に加圧する。
【0013】図3は、本発明の周長可変な一体加硫製法
の第2実施の形態を示すもので、本実施の形態では、外
型3の外周に直接に外枠4を配置したものである。した
がって、本実施の形態のものは、外型3における各分割
部片3A〜3Hおよび3−3、3−4、3−5の軸方向
の両端面の外周に傾斜面6、6を設けるとともに、これ
らの各分割部片の外周側に外枠4Lおよび4Rを左右一
対配置したものである。これら外枠4L、4Rの各内周
には前記外型3の各分割部片の傾斜面に対応する傾斜面
6が形成されており、これら外枠4L、4Rの軸方向の
近接移動によって、前記傾斜面を介して各分割部片が径
方向に縮径して、内型2L、2Rの外周に載置されたク
ローラ構成部品1A〜1Fを加圧して加硫が行われる。
ここで、図3(B)に示す1Aは接地部となるラグゴ
ム、1Bは内周側となる内周ゴム、1Cは側部となるサ
イドゴム、1Dは案内ガイドを構成する突起ゴム、1E
および1Fはメインコードおよび補強バイアスコードで
ある。本実施の形態では、外型3が外枠4により直接に
縮径されるので、枠部品や押え板等の削減が可能とな
る。
【0014】図4は、本発明の本発明の周長可変な一体
加硫製法の第3実施の形態を示すもので、本実施の形態
では、外型3の外周に直接に外枠4が配置されるととも
に、内型2を軸方向に3分割して構成したものである。
なお、本実施の形態において、外型3を前記第1実施の
形態のもののように内型5と組み合わせて別体に構成し
てもよいものである。したがって、本実施の形態のもの
も、外型3における外周に傾斜面6を設けるとともに、
その外周側に外枠4を配置し、該外枠4内周には前記外
型3の傾斜面6に対応する傾斜面6が形成され、押え板
7の外枠4側への軸方向の近接移動によって、前記傾斜
面を介して外型3が、径方向に縮径して、3つの内型2
L、2Cおよび2Rの外周に載置されたクローラ構成部
品(1)を加圧して加硫が行われる。ここで、図4
(B)に示す1Aはラグゴム、1Bは内周ゴム、1Cは
サイドゴム、1Eおよび1Fはメインコードおよび補強
バイアスコード、1Gは案内ガイドを有する芯金であ
る。本実施の形態では、内型2が3つに分割されて構成
されていることにより、突起等を備えたクローラ内周側
の複雑な形状のものを加硫成型した場合でも、内型の離
型を容易に行うことができる。
【0015】図1や図2の前段階の外型3が未装着の状
態にて、内型2の外周上において図3(B)および図4
(B)に示すように、クローラ1の構成部品であるとこ
ろの、接地部となるラグゴム1A、内周側となる内周ゴ
ム1B、側部となるサイドゴム1C、スプロケットの案
内ガイド等を構成する突起ゴム1Dや芯金1G、補強バ
イアスコード1F、メインコード1Eが載置され、外型
3の縮径加圧により加硫に供される。内型2の外周上に
突起ゴム1Dや芯金1Gおよび内周ゴム1Bが載置され
た後、前記メインコード1Eを構成する補強コード用ワ
イヤ(後述の図5(A)の符号12参照)がスパイラル
状に巻き付けられた後、成型されて図1(B)の状態に
て内外型2、3が熱盤として加温される。これによっ
て、クローラ1は内外型2、3間において一挙に成型、
加硫が行われる。次いで、図1(C)あるいは図2に示
したように、外枠4に対して内枠5を軸方向に移動させ
ることで外型3を設置した内枠5が径方向に拡開し、外
型3をクローラ1の外周面から離型させることができ
る。
【0016】図5は加硫成型装置全体の平面および正面
図である。これにより説明すると、前述の外型3をクロ
ーラ1の外周面から離型させた後、内側に内型2の左右
いずれか一方、例えば右側の内型2Rを介在させた状態
にてクローラの一方(右側)の外周面を把持片8R(図
5(A)参照)にて把持して他方(左側)の内型2Lを
軸方向に離型させる。そして、同様に、僅かに軸方向に
離型させた状態の他方(左側)の内型2Lを介在させた
状態でクローラの他方(左側)の外周面を把持片8Lに
て把持して、前記一方(右側)の内型2Rを離型させ
る。このように、2分割された各内型を軸方向に離型す
る際に、相手方のクローラの内側にその内型を介在させ
た状態にてクローラの外周面を把持片にて確実に把持す
ることができるので、各内型を円滑に離型させることが
できる。
【0017】クローラ成型装置全体は、図5(A)に示
すように、軸方向に分割された左右一対の内型2L、2
Rは、それぞれ基礎上のレール10、10上を軸方向に
移動自在な左右一対の離型駆動部9L、9Rに回転自在
に軸支された左右のモールドチャック14L、14Rに
よってそれぞれ把持されている。図5(B)に示すよう
に、これらのモールドチャック14L、14Rは、メイ
ンモータ16によって回転駆動される。また、これらの
左右の離型駆動部9L、9Rには、それぞれ左右の把持
シリンダ15L、15Rの伸長によって加硫後のクロー
ラ1の外周面を把持する左右の把持片8L、8Rが設置
されている。なお、図5(B)において符号17は左右
の離型駆動部9L、9Rの相対位置を変更するシフトシ
リンダを示す。
【0018】メインモータ16の駆動力によって回転す
る左右両モールドチャック14L、14Rによって把持
された内型2L、2Rの外周上において、成型されるべ
きクローラ1に、図5(A)に示すように、埋設すべき
補強コードを形成するワイヤ12がクローラ1の接線方
向に繰り出される。複数本のワイヤ12がワイヤドラム
11から繰り出されてピッチ送り装置13によって縒り
合わされて1本のコードとして所定のピッチにてクロー
ラ1の埋設部位にスパイラル状に巻き付けられる。その
後、補強コード層の外周にはクローラ1のトレッド部分
となるべきのゴム等が巻き付けられて成型がなされる。
加硫成型の後、内外枠5、4および外型3が離型される
と、右離型駆動部9Rにおける把持シリンダ15Rが伸
長して把持片8Rがクローラ1の外周を把持し、シフト
シリンダ17の僅かな伸長によって左右の離型駆動部9
L、9Rが離れることにより、左内型2Lを軸方向に僅
かに離型させることができる。
【0019】次いで、僅か離型させた左内型2Lを内側
に介在させた状態にて、今度は左離型駆動部9Lにおけ
る把持シリンダ15Lを伸長させて把持片8Lをクロー
ラ1の外周に把持させ、シフトシリンダ17を伸長させ
て左右の離型駆動部9L、9Rを離すことによって、一
対の内型2L、2Rのクローラ1の内周面からの離型を
完了することができる。なお、クローラ1の接線方向に
繰り出される補強コードとしては、ワイヤが予め縒り合
わされて構成された1本の補強コードが螺旋状に供給さ
れてもよいし、ゴムにて被覆された1本のゴム引き補強
コードが螺旋状に供給されてもよい。また、ブレーカ等
を形成する補強コードとして、多数の補強コードが並設
あるいは所定のバイアス角度をもって傾斜配設されたク
ローラ1の幅にほぼ等しい帆布状体が供給されてもよい
し、ゴムにて被覆された上記帆布状体のゴム引き補強コ
ードが供給されてもよい。さらに、補強コードを構成す
る素材としては、スチールのみならず、ナイロンやケブ
ラー(登録商標)等が採用され得る。
【0020】以上、本発明の実施の形態について詳述し
たが、本発明の趣旨の範囲内で、内枠および外枠ならび
に半円形、方形の内型および外型の形状、内型および外
型の分割数、外型と外枠との間の傾斜面の角度等の形
状、外型の軸方向移動に伴う縮径形態(外型の軸方向を
鉛直線とした上下方向としてもよい)、ワイヤの供給型
式等については適宜採用できるものである。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に述べたように、本発明によ
れば、無端リング状の外型と内型との間においてクロー
ラを一体成型加硫する一体加硫製法において、クローラ
の周方向における前後の半円形内外型間に個数を選定し
て複数の方形内外型を組み合わせた型内においてクロー
ラ構成部品を成型することにより、得ようとするクロー
ラの周長に応じて、方形内外型の個数を選定することに
より、前後の半円形内型をそのままに共用して低コスト
にて異なった種類の周長のクローラを多種一体加硫成型
することを可能にした。しかも、無端リング状の外型と
内型との間においてクローラを一体成型加硫するので、
工程数が少なく、スパイラル補強コードの埋設と円周上
均質な強度特性を備えさせることを可能にして、高速走
行に対応でき、均一で確実な外型の加圧を可能にした継
目なしクローラの成型方法が提供され、従来のもののよ
うに多数並設して埋設される補強コードの各端部同士の
連結処理に煩わされる必要もなく、補強強度において連
続性が保たれ、安定した補強強度の確保によって、クロ
ーラの高速安定性が向上し、長寿命となる。
【0022】また、前記半円形内型および方形内型を軸
方向に分割可能に構成するとともに、これら内型の外周
上にてクローラ構成部品を成型した後、該クローラ構成
部品の外側に周方向に分割されて径方向に摺動可能な外
型を配置し、該外型を径方向に縮径加圧することにより
前記クローラ構成部品を加硫するように構成したのでい
かなる周長サイズであっても、また複雑な断面形状のク
ローラであっても、補強強度において連続性が保たれる
とともに、内型の外周上にてクローラ構成部品を無端状
にセットすることができる上、クローラ構成部品を均一
に加圧することを可能にして、一挙に成型、加硫を行
い、かつ離型も迅速となり、工期の大幅な短縮が可能と
なった。さらに、前記方形内外型におけるクローラ周方
向長さA=Pn/2(P:クローラのピッチ、n=0,
1,2,3・・)に選定されることにより、個数を選定
して方形内外型を組み合わせて、得ようとするピッチの
整数倍の周長のクローラを容易に得ることができる。
【0023】さらにまた、前記各内型の外周上にてクロ
ーラ構成部品を成型するに際し、前記クローラのピッチ
毎に芯金を載置し、ワイヤ供給装置により補強コードを
螺旋状に埋設することにより、均等なピッチ間隔にて埋
設された芯金に対して安定して補強コードを螺旋状に巻
き付けて埋設することを可能にし、強度の連続性と安定
した補強強度の確保によって、クローラの高速安定性が
向上し、長寿命となる。かくして本発明によれば、周長
の異なるクローラであっても、型の一部の追加あるいは
取外しのみによって、工程数が少なく安価に成型するこ
とを可能にした周長可変な一体加硫製法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周長可変な一体加硫製法の第1実施の
形態を示す図で、図1(A)は内外型の側面図、図1
(B)および(C)は加硫工程の概略横断面図である。
【図2】本発明の周長可変な一体加硫製法の第1実施の
形態を示す図で、図1(B)(C)に相当する詳細横断
面図である。
【図3】本発明の周長可変な一体加硫製法の第2実施の
形態を示す
【図4】本発明の周長可変な一体加硫製法の第3実施の
形態を示す
【図5】加硫成型装置全体の平面および正面図である。
【図6】クローラ成型方法の第1従来例を示す説明図で
ある。
【図7】クローラ成型方法の第2従来例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 クローラ 2 内型 2L 左内型 2L1 前半円形内型 2L2 後半円形内型 2L3 第1方形内型 2L4 第2方形内型 2L5 第3方形内型 2R 右内型 3 外型 3A〜3D 前半円形外型(分割部片) 3E〜3H 後半円形外型(分割部片) 3−3 第1方形外型 3−4 第2方形外型 3−5 第3方形外型 4 外枠 5 内枠 6 傾斜面 7 押え板 8 把持片 9 離型駆動部 10 レール 11 ワイヤドラム 12 ワイヤ 13 ピッチ送り装置 14 モールドチャック 15 把持シリンダ 16 メインモータ 17 シフトシリンダ 19 台板 S 成型キャビティ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端リング状の外型と内型との間におい
    てクローラを一体成型加硫する一体加硫製法において、
    クローラの周方向における前後の半円形内外型間に個数
    を選定して複数の方形内外型を組み合わせた型内におい
    てクローラ構成部品を成型することを特徴とする周長可
    変な一体加硫製法。
  2. 【請求項2】 前記半円形内型および方形内型を軸方向
    に分割可能に構成するとともに、これら内型の外周上に
    てクローラ構成部品を成型した後、該クローラ構成部品
    の外側に周方向に分割されて径方向に摺動可能な外型を
    配置し、該外型を径方向に縮径加圧することにより前記
    クローラ構成部品を加硫するように構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の周長可変な一体加硫製法。
  3. 【請求項3】 前記方形内型におけるクローラ周方向長
    さA=Pn/2(P:クローラのピッチ、n=0,1,
    2,3・・)に選定されることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の周長可変な一体加硫製法。
  4. 【請求項4】 前記各内型の外周上にてクローラ構成部
    品を成型するに際し、前記クローラのピッチ毎に芯金を
    載置し、ワイヤ供給装置により補強コードを螺旋状に埋
    設することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の周長可変な一体加硫製法。
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