JP2000217406A - 移植機の覆土装置 - Google Patents

移植機の覆土装置

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JP2000217406A
JP2000217406A JP11025100A JP2510099A JP2000217406A JP 2000217406 A JP2000217406 A JP 2000217406A JP 11025100 A JP11025100 A JP 11025100A JP 2510099 A JP2510099 A JP 2510099A JP 2000217406 A JP2000217406 A JP 2000217406A
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Japan
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covering
seedling
soil
seedlings
planting
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English (en)
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Kenji Kita
賢治 北
Masashi Izuhara
政司 出原
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移植装置により多条植えされた苗の条間隔が
狭い場合でも、各苗に対して左右両側から覆土する覆土
部材を配置できるようにする。 【解決手段】 左右複数条に植え付けた苗Nのうち、左
右最外側の苗Nに対して左右外側から覆土する主覆土輪
52Aと、各苗Nの条間に設けられていて、各苗Nに対
して条間側から覆土する一対の副覆土輪52Bとを備
え、該副覆土輪52Bの左右幅を主覆土輪52Aよりも
細幅に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植装置により左
右複数条に植え付けた苗に対し、その左右両側から覆土
する移植機の覆土装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圃場に苗を植え付ける移植機としては、
走行体の後部に、畝に苗を植え付ける植付手段と、該植
付手段に苗トレイに育苗された苗を供給する供給手段
と、植付手段により植付けた苗の左右外側を覆土する一
対の覆土輪とを有する移植装置を備え、畝長手方向に走
行しながら順次畝に苗を植え付けるようにしたものが一
般的である。そして、1畝に対して左右方向に多条植え
する作物にあっては、上記移植装置を走行体の後部に左
右複数設けた移植機が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような多条植え
タイプの移植機は、畝長手方向に往復することなく1方
向の走行で左右複数条の苗を植え付け可能としているこ
とから、作業効率を向上するだけでなく、走行回数を少
なくして圃場を荒らすことなく移植できる点で有利であ
る。しかし、多条植えによる作物には、玉ねぎ等のよう
に植付条間隔を狭くして苗を植え付けるものがあり、こ
のような作物の場合には、苗と苗との間の覆土輪が通過
するスペースが小さくなり、各苗に対してそれぞれ左右
一対の覆土輪を設けるのが困難であった。
【0004】このような問題に対処するために、左右各
一対の覆土輪を前後にずらすことが考えられるが、これ
では、移植装置の前後長さが長くなって操縦が困難とな
り、また、各苗の間に1つの覆土輪を設け、この覆土輪
によって各苗に対して条間側から覆土することも考えら
れるが、これでは、各苗に対して十分な覆土作用を得難
いものであった。そこで、本発明は、多条植えされた苗
に対して、条間隔が狭い場合であっても確実に覆土しう
る移植機の覆土装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明に係る移植機の覆土装置は、左右複数条に植
え付けた苗のうち、左右最外側の苗に対して左右外側か
ら覆土する主覆土部材と、各苗の条間に設けられいて、
各苗に対して条間側から覆土する一対の副覆土部材とを
備え、該副覆土部材の左右方向の幅が前記主覆土部材よ
りも細幅に形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0006】これによれば、植付条間隔が狭い場合であ
っても、各苗に対応して一対の覆土部材(主・副覆土部
材、又は副・副覆土部材の一対)を配設することができ
るようになり、各苗に対して左右両側から確実に覆土す
ることが可能となる。また、主覆土部材においては横幅
の制限は少ないため、従来通り幅を広く形成することで
苗の株際に対する十分な土寄せ、覆土作用が可能であ
る。各苗の条間にある一対の副覆土部材の配置として
は、各苗と条間の中央との間にそれぞれ配設するのが好
ましい。これにより条間側からの覆土がより確実になさ
れるものとなる。
【0007】また、前記主、副覆土部材を、左右両外側
の主覆土部材間に亘って架設した覆土フレームに装着す
るのが好ましく、これにより、1条分に対応する一対の
覆土部材ごとに個別の覆土フレームを設ける場合に比
べ、構造の簡素化が図れると共に、各覆土部材の左右間
隔を可及的に狭くすることができ、狭い条間で植付ける
苗に対応可能である。なお、主・副覆土部材としては、
畝上面を転動するローラー状、車輪状に構成してもよい
し、畝状を滑走するソリ状や土をかき寄せるデバイダ状
であってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図9及び図10には、本発明に係
る覆土装置46を採用した移植機1を示しており、該移
植機1は、走行体2の後部に移植装置3及び操縦ハンド
ル4を備えた歩行型であり、畝Rを跨いだ状態で畝長手
方向に走行しながら、ソイルブロック苗Nを畝Rに所定
間隔をおいて自動的に植え付けるようにしたものであ
る。また、この移植機1は、畝長手方向に片道走行(1
方向走行)することでを左右2条分の苗を植え付けるよ
うに構成されている。
【0009】なお、本明細書においては、移植機1の進
行方向を前後方向とし、進行方向に直交する横方向を左
右方向としている。走行体2は、ミッションケース5の
前部に架台6を前方突出状に取付固定し、且つこの架台
6にエンジン,燃料タンク、バッテリー等を搭載して主
構成された走行機体8と、この走行機体8の左右両側に
備えた前輪9及び後輪(駆動輪)10とを有しており、
該前輪9及び後輪10によって走行体2を走行可能とし
てある。
【0010】前記前輪9は、架台6の前部に回動自在に
支持された前輪支軸11の左右端部に支持アーム12を
介して設けられており、一方、前記後輪10は、ミッシ
ョンケース5の左右両側から外方へ突出し、且つ左右方
向の軸心回りに回動自在に支持された後輪支軸13の外
端部に伝動ケース14を介して設けられている。エンジ
ンの動力はミッションケース5に入力され、ミッション
ケース5から左右の後輪支軸13内の伝動軸及び伝動ケ
ース14内の伝動機構等を介して後輪10に走行系動力
が伝動されるようになっている。また、ミッションケー
ス5からは、後方に突出された第1PTO軸18と、左
右両側に突出した第2PTO軸19とから動力が取り出
せるようになっている。
【0011】左右同側にある前輪支軸11と後輪支軸1
3とは連動ロッド15を介して連動連結されており、架
台6上の油圧シリンダ16を作動することで連動部材1
7及び前記連動ロッド15を介して前輪支軸11と後輪
支軸13とが連動して回動し、これにより左右の前後輪
9,10が同時に昇降して走行機体8等が畝Rに対して
昇降するように構成されている。また、前輪支軸11の
左右一側(右側)及び後輪支軸13の左右一側は、伸縮
自在に構成されており、畝Rの左右幅に対応して調整可
能とされている。
【0012】したがって、移植機1は、左右一側の前輪
支軸11及び後輪支軸13を伸長させることにより、移
植装置3が畝Rの左右他側(左側)にオフセットされ、
この状態で移植機1を畝Rの長手方向に往復移動させる
ことによって、4条分の苗が畝Rに植え付けられるよう
に構成されている。また、細幅の畝Rに対しては前輪支
軸11及び後輪支軸13を収縮させるとともに移植装置
3を畝中央に配置し、畝Rの長手方向に片道走行するこ
とで1畝に対して2条分の苗が植え付けられるようにな
る。また、路上走行時や格納時にも、前輪支軸11及び
後輪支軸13を収縮させることにより、コンパクトにな
る。
【0013】なお、上記走行機体8において、左右一方
(右側;移植装置3の反オフセット側)の前輪9を省略
して3輪構造とすることが可能である。このようにする
ことで、往復4条植え等を行う際の枕地での旋回動作時
に、旋回内側となる左右一方の前輪が畝に接触して崩す
ようなことが防止できる。また、3輪構造とした場合、
図10の2点鎖線で示すように、左右他側(左側;移植
装置3のオフセット側)の前輪9を左右内方に向けるよ
うにすれば、左右他方側への荷重の偏りによる蛇行が防
止され、直進安定性が向上するようになる。
【0014】図9に示すように、前記架台6上には、エ
ンジン等を覆うボンネット21が設けられており、該ボ
ンネット21の左右両側には予備苗トレイ台22が設け
られている。この予備苗トレイ台22は、前後一対の支
柱部材22Aに対し、苗トレイTを載置する台部材22
Bを上下複数段に備えており、更に、図8に示すよう
に、前記支柱部材22Aの左右間には、苗を取り出した
あとの空の苗トレイTを収納する収納部23を設けてい
る。
【0015】この収納部23は、左右の支柱部材22A
間に架設された底枠23Aと、該底枠から上方に立設し
た縦枠23Bとを有し、この縦枠23Bは、棒状又は板
状に形成されていて上部側に左右内側に屈曲する抜止部
23Cを形成しており、左右に対向する抜止部23Cの
間隔が苗トレイTの左右幅よりも狭くなっている。した
がって、空の苗トレイTを収納部23に納めるには、空
苗トレイTを若干弯曲することで左右抜止部23C間を
通過させ、通過した空苗トレイTを底枠23A上に順次
積み重ねるのであり、収納された空苗トレイTは、風等
により浮き上がったとしても抜止部23Cにより上方へ
外れることが防止されるようになっている。
【0016】また、前記縦枠23Bを可撓性部材により
構成すれば、空苗トレイを弯曲させることなく縦枠23
Bを左右外側に撓ませて収納することが可能となる。図
9に示すように、移植機1の前部及び移植装置の後部に
はそれぞれスタンド装置63、64を折り畳み自在に備
えており、前後輪支軸11,13の伸縮時等にスタンド
装置63,64を立設することで簡単に伸縮操作できる
ようになっている。また、前スタンド装置63は、図7
にも示すように、架台6の前部に前後揺動自在に設けら
れ、苗植付前に畝R上面を均平化する横長の整地部材6
5が締結具66を介して着脱自在に設けられており、前
スタンド装置63と架台6との間には、前スタンド装置
63の後方への揺動に抗して前側に付勢する付勢手段6
7が設けられている。
【0017】したがって、畝Rの左右で段差が形成され
ているような場合であっても、苗植付前に整地部材65
が畝上面に接触することで畝Rを平らにし、左右2条の
苗の植付深さを同じとすることができるようになってい
る。また、付勢部材67は、整地部材65が畝から浮き
上がることなく畝を押さえつけるように作用し、これに
より確実に畝Rを平らにすることが可能となっている。
前記移植装置3は、走行機体8の後部に装着された移植
フレーム26に設けられており、苗を畝Rに植え付ける
植付部27と、この植付部27に苗を供給する苗供給部
28とから主構成される。
【0018】移植フレーム26は、図3、図9及び図1
0に示すように、前部がミッションケース5に取付固定
された固定フレーム26Aと、前部が第2PTO軸19
に軸心回りに回動自在に取り付けられた可動フレーム2
6Bとから構成され、固定フレーム26Aに苗供給部2
8が備えられていると共にハンドル4を取付固定する取
付枠29が備えられ、可動フレーム26Bに植付部27
が備えられている。苗供給部28は、多数の苗が育苗さ
れた苗トレイTを載置する苗載せ台30と、所定の位置
で苗トレイTのポット部Pから苗を取り出して植付部2
7へと搬送する苗分送装置31とを有している。
【0019】なお、前記苗トレイTは、プラスチック製
で、薄肉に形成されて可撓性を有し、図6に示すよう
に、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポ
ット部Pを備え、正面視でポット部P縦配列方向Bに長
い長方形に形成されている。そして、ポット部Pに床土
を充填し、そこへ播種し育苗することでソイルブロック
苗が育成されている。苗載せ台30は、図10に示すよ
うに、苗トレイTを載置する載置板30Aと、該載置板
30Aの左右側部に設けられた側板35とにより主構成
されて前下がり傾斜状に配置され、固定フレーム26A
及び取付枠29に設けられた前後レール32A,32B
により左右移動自在に支持されている。
【0020】また、苗供給部28には、苗トレイTを間
欠的に横配列方向A(左右方向)に横送りする横送り手
段33と、苗トレイTを縦配列方向Bに縦送りする縦送
り手段34とを有し、横送り手段33により苗載せ台3
0を間欠左右送りすることで、横一列のポット部Pから
苗分送装置31によりソイルブロック苗を取出可能とす
るとともに、横一列のポット部Pから苗を取り出した
後、縦送り手段34によってポット部1ピッチ分苗トレ
イTを縦送りすることで、次の横一列のポット部Pから
苗を取出可能としている。
【0021】図5及び図6に示すように、前記苗分送装
置31は苗載せ台30の前方側に配置されており、2条
植えに対応するべく1つの苗トレイTに対して左右一対
の苗取出具35を備えており、更に、この一対の苗取出
具35のそれぞれに対して、この苗取出具35を支持す
ると共に動作させる爪作動機構36を備えている。各苗
取出具35は、先端部に左右一対の針状の爪35Aを備
えていて該爪35Aをポット部P内に突き刺してソイル
ブロック苗を保持可能とし、左右苗取出具35は、横配
列方向Aのポット部P数の半分のピッチ分間隔(図6の
例では横6ピッチ分の間隔)をおいて並設されており、
左右一方(右側)の苗取出具35でポット部Pの横配列
方向Aの一側(右側)半分のポット部Pから苗を取り出
し、他方(左側)の苗取出具35で、ポット部Pの横配
列方向Aの他側(左側)半分のポット部Pから苗を取り
出すようになっている。
【0022】爪作動機構36は、左右苗取出具35の左
右方向(並設方向)外方側に配置されており、左右一方
(右側)の爪作動機構36は、第1PTO軸18から伝
動軸37を介して動力が入力されて駆動し、左右他方の
爪動作機構36は、一方の爪動作機構36からチェーン
伝動手段38、39及び連動ロッド40を介して動力が
入力されて駆動し、これにより左右苗取出具35が同期
して動作するようになっている。そして、各爪作動機構
36の駆動によって、各苗取出具35の爪35Aが苗ト
レイTのポット部Pと植付部27との間で往復揺動し、
ポット部P内の苗を取り出すとともに植付部27に対し
て移送するように構成している。
【0023】なお、左右苗取出具35の左右外側に爪作
動機構36を設けることで、左右苗取出具35の間隔を
可及的に狭くすることができ、これにより、1つの苗ト
レイTから各苗取出具35で苗を取出し可能となって装
置のコンパクト化が図れ、また、狭い左右条間で苗を植
え付ける玉ねぎ等の作物に対応することが可能である。
そして、左右苗取出具35の間には爪動作機構36等の
装置類が無く、空間を形成しているため、苗の茎葉部等
が左右苗取出具35間で装置類等に引っ掛からないよう
に考慮されている。
【0024】左右一方(右側)の爪作動機構36には、
分岐伝動軸41が突設されており、図10に示すよう
に、分岐伝動軸41からチェーン伝動機構42を介して
横送り手段33の入力軸に動力が伝達されるようになっ
ている。植付部27は、図3及び図4に示すように、畝
Rに植え穴を形成すると共にそこに苗を放出する植付体
44と、この植付体44を上部の苗供給位置と下部の苗
放出位置とに上下移動させる揺動機構45と、植え穴に
放出された苗の左右両側から株際に土を引き寄せて苗の
床土部を埋める覆土手段(本発明に係る覆土装置)46
とから主構成されている。また、植付体44の後方に
は、該植付体44に付着した泥土を掻き落とすスクレー
パ装置69が設けられている。
【0025】揺動機構45は、上端側が可動フレーム2
6B側に左右方向の軸心回りに回動自在に軸支されて前
後に揺動する第1平行リンク手段45Aと、この第1平
行リンク手段45Aに中継プレート45Bを介して連結
されて上下に揺動する第2平行リンク手段45Cとを有
し、この第2平行リンク手段45Cの後端部に植付体4
4が設けられている。また、可動フレーム26B上に
は、第2PTO軸19からの動力で回転する左右方向の
回転軸47が支持されており、該回転軸47には径外方
向に突出するクランクアーム47Aが設けられ、該クラ
ンクアーム47Aの先端部に第2平行リンク手段45C
の中途部が連結されている。したがって、回転軸47の
回転により第1平行リンク手段45Aが前後に揺動する
と共に第2リンク手段45Cが上下に揺動し、植付体4
4が、走行体2に対して図3に示すような上下に長い軌
道Hを描いて昇降するように構成されている。
【0026】植付体44は、2条植えに対応して左右一
対並設されており、上部に上下開口状の筒体48を備え
ていてその上端が苗供給口とされ、筒体48の下部に開
閉可能な開孔器49を備えている。そして、各植付体4
4の筒体48の対向内側には、取付枠50が固定され、
該取付枠50に第2平行リンク手段45Cの後端部が軸
支されている。開孔器49は、下方に向かうに従って漸
次先窄まりとなる外形くちばし状のカップ体から構成さ
れていて、前後に2分割されており、前側の構成体49
Aは筒体48下部に前後揺動自在に支持され、後側の構
成体49Bは筒体48下部に固定されており、前側の構
成体49Aが前後に揺動することによって、開孔器49
は開閉自在とされている。また、前側の構成体49Aは
引張りバネによって閉じる方向に付勢されている。
【0027】植付体44には、開孔器49を閉じた状態
でその軌道Hの上部側で苗Sが苗取出具35から落下供
給され、その後下降して開孔器49の下部が畝Rに突入
することで植え穴を形成し、図示しない連動部材によっ
て前側の構成体49Aを前方に引張って開孔器49を開
くことで植え穴に苗が放出されるようになっている。そ
して、開孔器49の前側の構成体49Aは植付体44の
上昇過程で且つ苗の供給位置に至るまでに、引張りバネ
の付勢で閉じられるようになっている。上記のように開
孔器49の前側の構成体49Aのみを開くようにしたの
は、玉ねぎ等のように前後植付間隔を小さくして移植す
る作物において、後側の構成体49Bをも開くようにし
たのでは、すでに植え付けた苗に悪影響(苗の倒れ等)
を与えるからである。
【0028】なお、植付部27として、本実施の形態で
は、作穴形の植付け方式が採用されているが作溝形(苗
植付け条に植え溝を溝切り器で形成し、その植え溝内に
所定の間隔で苗を置き、植え溝の両側から鎮圧輪(覆土
輪)で土を株際に押し付けて埋めるようにしたもの)又
はその他の植付け方式を採用してもよい。図1〜図3に
示すように、前記覆土手段46は、左右2条に植え付け
られた苗Nに対応して、それぞれの苗Nを左右から挟む
ように配置された左右各一対の覆土輪(覆土部材)52
を備えており、左右各一対の覆土輪52のうち、苗Nの
左右外側に位置するものは、截頭円錐形のローラ状に形
成された主覆土輪(主覆土部材)52Aとされ、その外
周面が畝R上面に当接するように下端側を苗N側(左右
内側)に向けた傾斜状に設けられている。
【0029】また、各苗Nの内側(各苗Nの条間側)に
配置されたものは、ホイールにゴム製のタイヤを嵌めて
なる車輪状に形成された副覆土輪(副覆土部材)52B
とされ、左右各苗Nと条間の中央Xとの間に配設される
とともに、下端側が苗N側に向くように傾斜状に設けら
れている。そして、これら主・副覆土輪52A,52B
が畝Rの上面を転動することで、植え穴に置かれた苗N
の株際に土を左右両側から寄せて覆土するようになって
おり、また、上記主・副覆土輪52A,52Bは、苗N
の株際を鎮圧する鎮圧輪(鎮圧部材)としての作用を有
するものとなっている。
【0030】前記主、副覆土輪52A、52Bは、可動
フレーム26Bに上下揺動自在に支持された覆土フレー
ム53に装着されており、該覆土フレーム53は、前後
方向に延びる左右側杆53Aと、該左右側杆53Aの後
端部を連設する左右方向の後杆53Bとを有した平面視
門型を呈している。主覆土輪52Aは、背面視へ字状の
取付ブラケット54に対して回転自在に軸支され、該取
付ブラケット54は、左右側杆53Aに設けた水平状の
取付板55に対してボルト締結具56で固定されてい
る。そして、取付板55に形成しているボルト締結具5
6用の挿通孔55aは左右方向の長孔状に形成されてい
て、この長孔の範囲内で主覆土輪52Aの左右位置を調
整自在としている。
【0031】各苗Nの条間に設けられた一対の副覆土輪
52Bは、覆土フレーム53の後杆53Bから垂下した
装着枠57に対してそれぞれ設けられており、この装着
枠57は、左右腕板57Aと、左右腕板57Aを連設す
る連設板57Bとにより平面視コ字状に形成されてい
る。また、副覆土輪52Bは、前後方向に延びる支持体
59の前端に軸支されており、該支持体59の後端部に
は板状の取付体60が固定され、該取付体60と前記連
設板57Bとをボルト締結具61で固定することにより
装着枠57に一対の副覆土輪52Bを装着するようにし
ている。
【0032】連設板57Bに形成したボルト挿通孔58
は、左右方向の長孔状に形成されており、これによって
副覆土輪52Bの左右位置を調整自在であり、前記主覆
土輪52Aの左右位置調整と合わせて、苗の大きさや条
間隔等に主、副覆土輪52A、52Bの位置を対応可能
としている。図1及び図2で明らかなように、副覆土輪
52Bの左右方向の幅は、主覆土輪52Aよりも細幅に
形成されている。そのため、玉ねぎ等の苗のように左右
条間を狭くして植え付ける作物であっても、苗Nと苗N
の間のスペースに、一対の副覆土輪52Bを配設するこ
とが可能となる。
【0033】したがって、各苗に対応して左右一対の主
・副覆土輪52A,52Bを配設可能となり、苗に対す
る覆土作用が確実になされるようになる。また、副覆土
輪52Bを幅狭に形成していることから、狭い条間スペ
ースであっても下端部が各苗Nに向くように傾斜状に配
置することができ、これによって確実に苗N側に土を寄
せて覆土可能となっている。なお、内側覆土輪52Bに
ついては、ゴム車輪とするに限らず幅狭の金属製ローラ
にて構成してもよい。また、傾斜姿勢とすることなく直
立姿勢に支持することも可能である。
【0034】前記覆土フレーム53の後杆53Bは、左
右両外側にある主覆土輪52Aに亘って架設され、この
後杆53Bに対して全ての覆土輪52A,52Bが取り
付けられるようになっていることから、各苗に対応する
一対の主・副覆土部材52A,52Bごとに個別の覆土
フレームを設ける場合に比べ、構造の簡素化が図られる
ようになっている。また、各主・副覆土輪52A,52
Bの間隔を可及的に狭くすることが可能となり、玉ねぎ
等のように植付条間の狭い苗でも対応できるようにして
いる。
【0035】なお、覆土フレーム53の前端は、可動フ
レーム26Bに対して上下揺動自在に装着され、後端は
植付深さ調整機構70を介して可動フレーム26Bに連
結されており、これによって畝Rの高さ変化に追従して
可動フレーム26Bが上下に揺動し、一定の植付深さで
苗を植え付け可能としてある。また、植付深さ調整機構
70によって、可動フレーム26Bの畝Rに対する高さ
が調節可能とされ、これによって植付体44の畝Rに対
する突入深さが調整可能となっている。
【0036】図11は、覆土装置46の変形例を示して
おり、これは同時3条植えに対応した移植機において用
いることが可能な覆土装置46であり、3条の苗Nのう
ち、最外側の苗Nの左右外側に主覆土輪52Aを配設
し、各苗Nの間に左右一対の副覆土輪52Bを配置した
ものとしている。その他の構成及び作用効果は上記実施
形態と同様である。本発明は上記実施形態に限ることな
く適宜設計変更可能である。例えば、上記実施形態で
は、歩行型移植機を示しているが、乗用型移植機の覆土
装置として本発明を採用可能である。
【0037】また、全自動型の移植機に限らず、苗の補
給を手動で行う半自動型移植機としてもよく、往復4条
植え可能とした移植機に限らず、片道2条植えのみに利
用される移植機であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
苗の植付条間が狭い場合であっても、各苗に対して確実
に覆土が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る覆土装置を示す背面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】植付部の側面図である。
【図4】植付部の揺動機構の平面図である。
【図5】苗分送装置の平面図である。
【図6】苗取出具と苗トレイの位置関係を示す平面図で
ある。
【図7】(a)は前スタンド装置の側面図、(b)は同
正面図である。
【図8】予備苗トレイ台及び空苗トレイ収納部の正面図
である。
【図9】移植機の全体側面図である。
【図10】同平面図である。
【図11】覆土装置の変形例を示す背面図である。
【符号の説明】
1 移植機 46 覆土装置 52A 主覆土部材 52B 副覆土部材 R 畝 N 苗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右複数条に植え付けた苗(N)のう
    ち、左右最外側の苗(N)に対して左右外側から覆土す
    る主覆土部材(52A)と、各苗(N)の条間に設けら
    れていて、各苗(N)に対して条間側から覆土する一対
    の副覆土部材(52B)とを備え、該副覆土部材(52
    B)の左右方向の幅が、前記主覆土部材(52A)より
    も細幅に形成されていることを特徴とする移植機の覆土
    装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の副覆土部材(52B)は、そ
    れぞれ各苗(N)と植付条間の中央(X)との間に配設
    されていることを特徴とする請求項1に記載の移植機の
    覆土装置。
  3. 【請求項3】 前記主、副覆土部材(52A,52B)
    は、左右両外側の主覆土部材(52A)に亘って架設し
    た覆土フレーム(53)に装着されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の移植機の覆土装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106550635A (zh) * 2015-09-29 2017-04-05 井关农机株式会社 移植机
JP2018000029A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 株式会社クボタ 移植機

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