JP2000212292A - アクリル系樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

アクリル系樹脂成形体の製造方法

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JP2000212292A
JP2000212292A JP1210699A JP1210699A JP2000212292A JP 2000212292 A JP2000212292 A JP 2000212292A JP 1210699 A JP1210699 A JP 1210699A JP 1210699 A JP1210699 A JP 1210699A JP 2000212292 A JP2000212292 A JP 2000212292A
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molding
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穣 末崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 架橋構造を有するアクリル重合体であって
も、成形の自由度を向上させる、アクリル系樹脂成形体
の製造方法を提供する。 【解決手段】 単官能または多官能(メタ)アクリル酸
エステルモノマーを主成分とする液状の重合性組成物1
00重量部、熱可逆性ゲル化剤0.5〜15重量部とか
らなるゲル状樹脂組成物を所定の形状に賦形した後、活
性光線を照射し、上記重合性組成物を重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系樹脂成
形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル重合体は、様々な変成モノマー
が知られており、また、これらのモノマーを混合して重
合することにより容易に共重合が可能である。また、得
られる重合体は、非常に広範囲にわたる物性を実現で
き、また、その物性制御も容易である。この様な特徴を
生かし、粘着剤やゴムといった柔軟なものから、成形品
やハードコート保護膜といった硬度の高いものまで、そ
の広範囲の物性を生かした多種多様の応用がなされてい
ることは周知である。
【0003】アクリル系樹脂成形体の製造方法として
は、下記のように大きく3つの方法がある。 単官能モノマーを線状に重合したアクリル系樹脂を加
熱溶融した後、押出成形、射出成形などにより成形する
方法。 と同様に、単官能モノマーを線状に重合したアクリ
ル系樹脂を溶剤に溶解し、その溶液を基材上に塗布・展
開した後、溶剤を乾燥することにより成形するディッピ
ング法、キャスティング法等。 液状のアクリル系モノマーあるいはオリゴマーを鋳型
に注入するか、あるいは塗布・展開した後、加熱あるい
は活性光線の照射により重合し、保持された形状に成形
する方法。上記の方法は、単官能モノマーを線状に重
合した重合体ばかりでなく、多官能モノマーを用いるこ
とによって架橋構造を有する重合体からなる成形体が得
られるという特徴を有する。
【0004】重合体に架橋構造を導入することは、重合
体の耐熱性や硬度を向上させる上で有用な方法である。
たとえば、架橋構造の導入により、粘着剤やゴムのごと
き柔軟な重合体においては、常温あるいは高温下でのク
リープを抑制することができる。また、成形品において
は、耐擦傷性や耐薬品性の改善効果が得られる。このよ
うな架橋構造を有する重合体は、前述の様に多官能モノ
マーを含む重合性組成物を鋳型あるいは塗布・展開した
後、加熱あるいは活性光線の照射により重合することに
より得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多官能
モノマーを含む重合性組成物液を鋳型して重合する方法
では、バッチ成形である上に重合に時間がかかることか
ら、生産性に乏しく、さらに型が必要であることから、
型の作製に費用がかかるといった問題がある。また、型
を使用せず、重合性組成物液を塗布・展開して重合した
場合、重合性組成物に形状保持性が無いことから、その
形状は膜状に限られ、形状の自由度が制限されてしま
う。
【0006】一方、架橋構造の形成方法として、単官能
モノマーを線状に重合した重合体を押出・射出あるいは
ディッピング・キャスティング等の方法により成形した
後、放射線を照射することにより、架橋する方法があ
る。しかしながら、この方法では比較的低密度の架橋構
造しか得られない。
【0007】本発明は上記の課題を解決し、架橋構造を
有するアクリル重合体であっても、成形の自由度を向上
させる、アクリル系樹脂成形体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアクリル系樹脂
成形体の製造方法は、単官能または多官能(メタ)アク
リル酸エステルモノマーを主成分とする液状の重合性組
成物100重量部、熱可逆性ゲル化剤0.5〜15重量
部とからなるゲル状樹脂組成物を所定の形状に賦形した
後、活性光線を照射し、上記重合性組成物を重合するも
のである。
【0009】本発明に使用されうる単官能(メタ)アク
リル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチルエ
ステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)
アクリル酸n−プロピルエステル、(メタ)アクリル酸
イソプロピルエステル、(メタ)アクリル酸n−ブチル
エステル、(メタ)アクリル酸sec-ブチルエステル、
(メタ)アクリル酸t−ブチルエステル、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸n
−オクチルエステル、(メタ)アクリル酸イソオクチル
エステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエス
テル、(メタ)アクリル酸イソノニルエステル、(メ
タ)アクリル酸ラウリルエステル、(メタ)アクリル酸
セチルエステル、(メタ)アクリル酸ステアリルエステ
ル、(メタ)アクリル酸イソミリスチルエステル等の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。こ
れらは単独で使用されてもよいし、2種類以上併用され
てもよい。
【0010】本発明に使用されうる多官能モノマーは、
上述のように架橋構造を付与するためのものであり、例
えば、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,
6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルジ(メタ)アクリレート、グリセリンメタクリレート
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、(メタ)アクリル酸アリル、(メタ)アクリル
酸ビニル、ジビニルベンゼン、エポキシ(メタ)アクリ
レート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能
(メタ)アクリレート化合物及びこれらの変性物が挙げ
られる。これらは単独で使用されてもよいし、2種類以
上併用されてもよい。なお、単官能モノマーと多官能モ
ノマーの配合比率については特に限定されない。
【0011】本発明においては、必要に応じて得られる
アクリル重合体の物性を調整するために、スチレン、α
-メチルスチレン、o-メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、酢酸ビニルのごときアルキルカルボン酸のビニル
アルコールエステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フタル酸、イタンコン酸等のビニルカルボン
酸;無水ビニルカルボン酸等の無水カルボン酸;2ーヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシ
プロピルメタクリレート、4ーヒドロキシブチルアクリ
レート、カプロラクトン変成(メタ)アクリレート、ポ
リオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプ
ロピレン(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニルモ
ノマー;(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリ
ドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホ
リン、(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル
アクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド等の窒素含有ビニ
ルモノマーなどの共重合可能なビニルモノマーを添加し
てもよい。
【0012】本発明に使用される熱可逆性ゲル化剤と
は、転移温度以下でゲル状態になり、転移温度を超える
と流体状になり、熱可逆的な相転移を示すもので、例え
ば、1,2,3,4-ジベンジリデン−D−ソルビトール、12−
ヒドロキシステアリン酸、N−ラウロイル−L−グルタ
ミン酸−α、γ−ビス−n−ブチルアミド、スピンラベ
ル化ステロイド、コレステロール誘導体、ジアルキル燐
酸アルミニウム、フェノール系環状オリゴマー、2,3-ビ
ス−n−ヘキサデシロキシアントラセン、環状デプシペ
プチド、部分フッ素化アルカン、シスチン誘導体、ビス
(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム、トリ
フェニルアミン誘導体、ブチロラクトン誘導体、4級ア
ンモニウム塩、フッ素化アルキル化オリゴマー、尿素誘
導体、ビタミンH誘導体、グルコンアミド誘導体、コー
ル酸誘導体、L−アラニン誘導体、L−イソロイシン誘
導体、L-バリン誘導体、環状ジペプチド誘導体、オリ
ゴ(α−アミノ酸)、シクロヘキサンジアミン誘導体、
1,3,5-シクロヘキサントリカルボンサン誘導体、双頭型
アミノ酸誘導体、ハルビツール酸誘導体/トリアミノピ
リジン誘導体混合物等が挙げられる。
【0013】上記熱可逆性ゲル化剤は、(メタ)アクリ
ル酸エステルモノマーおよびオリゴマーを主成分とする
重合性組成物に対して0.5〜15重量%、好ましくは
2〜10重量%添加される。0.5重量%未満では冷却
時のゲル化が不十分となり形状保持性が得られず、ま
た、15重量%より多くなるとゲル化剤析出や溶出によ
り重合体の強度が低下するばかりでなく、重合体の物性
制御が困難になる。また、ゲル化剤の種類・組成および
添加量により、ゲルの固/液転移温度が変化するため、
製造条件及びせ形態に合わせて適宜調整することが好ま
しい。
【0014】本発明においては、上記単官能あるいは多
官能(メタ)アクリル酸エステルモノマーを主成分とす
る液状の重合性組成物に熱可逆性ゲル化剤を添加するこ
とにより、ゲル化剤の転移温度以下ではゲル化して賦形
が可能となり、転移温度以上では液化して流動可能な状
態となる熱可逆的な相転移を示す。
【0015】本発明においてアクリル系樹脂成形体を製
造するには、上記重合性組成物と熱可逆性ゲル化剤とか
らなるゲル状樹脂組成物を、ゲル化剤の転移温度以上で
混合した後、例えば所定の形状を有するに型枠に鋳入
し、ゲル化剤の転移温度以下に冷却することによりゲル
化させることにより賦形した後、脱型する。このゲル状
樹脂組成物を、必要に応じてさらに切断や切削して成形
した後、活性光線を照射して重合性組成物を重合するこ
とによりアクリル系樹脂成形体が得られる。
【0016】また、ゲル状樹脂組成物を、転移温度以上
の温度で液状にした重合性組成物を、転移温度以下に冷
却しつつダイより押出すことにより、連続的にアクリル
系樹脂成形体を得ることも可能である。このような連続
的に形状を付与したゲル状樹脂組成物に、活性光線を照
射して重合を行うことにより、アクリル重合体の成形体
が得られる。
【0017】さらに、この連続的に形状を付与したゲル
状樹脂組成物の重合前に、必要に応じて切断・打ち抜き
等の加工を施すことにより、形状の自由度はさらに向上
する。
【0018】本発明に使用される活性光線とは、単官能
あるいは多官能の(メタ)アクリル酸エステルモノマー
を主成分とする重合性組成物に重合活性を与えうる光線
をさす。具体的には紫外から赤外までの光であり、使用
される活性光線の波長に応じて適当な重合開始剤を併用
することによりモノマーに重合活性を与える。また、電
子線等の重合活性を有する放射線も活性光線の範疇に含
まれ、この場合には重合開始剤を必要としない。一般に
は、安全性と重合時以外に活性光線遮蔽することが容易
なことから紫外線が使用される。
【0019】活性光線を照射して重合を行う場合の光重
合開始剤としては、例えば紫外域の波長に対応するもの
として、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2
−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、α−ヒドロキシ
−α,α’−ジメチル−アセトフェノン、メトキシアセ
トフェノン、2,2ージメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、2−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアセト
フェノンなどのアセトフェノン系;ベンジルジメチルケ
タールなどのケタール系;その他、ハロゲン化ケトン、
アシルホスフィノキシド、アシルホスフォナートなどを
挙げることができる。
【0020】このような光重合開始剤は、単官能あるい
は多官能(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー
を主成分とする重合性組成物に対して、0.001〜5
重量%の割合で添加されるのが好ましい。0.001重
量%未満では反応開始密度が不十分となり重合反応の進
行が不完全となり、5重量%よりも多くなると、反応速
度が早くなり、重合時の発熱によりゲル化した重合組成
物が液化する可能性がある。また、活性光線による重合
は不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。さらには
ゲル転移温度以上の液状化した状態で不活性ガスによる
バブリングを行い、重合性組成物に溶存する酸素を極力
低減した後に成形・重合することが好ましい。酸素ガス
の存在下で重合を行うと、酸素による重合阻害により、
重合に要する時間が長くなるばかりでなく、成形体の表
面近傍における重合の進行が内部に比べて遅延するた
め、成形体内の物性が不均一となる。
【0021】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明する。 (実施例1)アクリル酸2−エチルヘキシル100重量
部にペンタエリスリトールトリアクリレート1重量部、
光重合開始剤として、2,2−ジメチル−2−フェニル
アセトフェノン0.1重量部を添加し、撹拌して溶解し
た。この溶液に窒素ガスバブリングを施して溶存酸素を
除去した後、ゲル化剤12-ヒドロキシステアリン酸5重
量部を加え、ホットプレート上で100℃に加熱して溶解
した。この重合性組成物を10mm×10mm×30mmの型枠に流
し込み室温で冷却したところ、約45℃でゲル化した。
【0022】室温に冷却後、型枠からゲル状樹脂組成物
を取り出し、ガラス容器に移した。ガラス容器内を窒素
ガスでガス置換した後、照射強度が2mw/cm2 とな
るように距離を調整したケミカルランプより紫外線を照
射して、ゲル状樹脂組成物の重合を行った。重合性組成
物にまんべんなく紫外線が照射されるように、3分おき
にガラス容器を回転させ、30分間重合を行うことによ
り、四角柱状のアクリル系樹脂成形体を得た。
【0023】(実施例2)アクリル酸n−ブチル90重
量部にアクリル酸5重量部、ヘキサンジオールジアクリ
レート0.1重量部、光重合開始剤2,2−ジメチル−
2−フェニルアセトフェノン0.1重量部を添加し、撹
拌溶解した。この溶液に窒素ガスバブリングを行って溶
存酸素を除去した後、ゲル化剤12-ヒドロキシステアリ
ン酸7重量部を加え、ホットプレート上で90℃に加熱し
て溶解した。
【0024】この重合性組成物を室温で冷却したとこ
ろ、約50℃でゲルに転移した。ゲル化した重合性組成物
を再度90℃に加熱して液状に戻した後、70℃に保温し
た。次に、この70℃に保温した重合性組成物をシリンジ
に分取し、5℃に冷却したステンレス板上に、シリンジ
より紐状に流し出した。紐状に流し出した重合性組成物
は、やや流動したが、ほぼ紐状を保ってゲル化した。こ
の紐状の重合性組成物を流し出したステンレス板をガラ
スの蓋が付いたバットに移し、内部を窒素ガスでガス置
換した後、照射強度が2mw/cm2 となるように高さ
を調整したケミカルランプより紫外線を照射して重合を
行った。10分間重合を行うことにより、紐状のアクリル
系樹脂成形体を得た。
【0025】(実施例3)アクリル酸n−ブチル90重
量部にアクリル酸5重量部、ヘキサンジオールジアクリ
レート0.1重量部、光重合開始剤2,2−ジメチル−
2−フェニルアセトフェノン0.1重量部を添加し、撹
拌溶解した。この溶液に窒素ガスバブリングを行って溶
存酸素を除去した後、ゲル化剤12-ヒドロキシステアリ
ン酸3重量部を加え、ホットプレート上で90℃に加熱し
て溶解した。
【0026】次いで、ポリエチレンテレフタレート製離
型フィルム上に10cm×10cmの枠を作り、この重合性組成
物を厚さ3mmに流し込み、さらに表面をポリエチレンテ
レフタレート製離型フィルムでカバーして、室温で冷却
した。5分後、室温に冷却された重合性組成物は、シー
ト状のゲルとなった。このシート状のゲルの中央部を、
離型フィルム上よりカッターで円形に切り抜き、ガラス
の蓋が付いたバットに切り抜いたゲルシート(内側、外
側とも)を入れ、内部を窒素ガスでガス置換した後、照
射強度が2mw/cm2 となるように高さを調整したケ
ミカルランプより紫外線を照射して重合を行った。10分
間重合を行うことにより、円形および円形にくり抜かれ
たシート状のアクリル系樹脂成形体を得た。
【0027】
【発明の効果】本発明のアクリル系樹脂成形体の製造方
法は、単官能または多官能(メタ)アクリル酸エステル
モノマーを主成分とする液状の重合性組成物と、熱可逆
性ゲル化剤とからなるゲル状樹脂組成物を所定の形状に
賦形した後、活性光線を照射し、上記重合性組成物を重
合するものであるから、従来成形の自由度が低かった、
液状モノマーからの重合体の成形、特に架橋構造を有す
るアクリル重合体の成形を容易に行うことができる。
【0028】また、成形を常温近傍の比較的小さな温度
変化によって行うことができることから、付型時間が短
く、生産性に優れるとともに、熱可塑成形や溶解成形に
比べ、成形に要するエネルギーを著しく削減できる。
【0029】さらに、ゲルの状態で所定の形状に切削・
切断された際に派生する不要の重合性組成物ゲルについ
ても、固体状態で回収が容易であり、再度加熱すること
により原料の重合性組成物として再利用できることか
ら、原料の利用効率に優れ、廃棄物が削減可能な成形方
法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:24 Fターム(参考) 4F071 AA33 AC01 AC03 AC05 AC09 AC12 AC13 AC15 AC19 AE22 AG15 BB01 BB06 4F203 AA21L DA01 DB01 DC08 4J011 AA01 AA05 AC04 GB08 PA24 PA25 PA28 PA35 PA36 PA37 PA45 PA46 PA47 PB40 QA03 QA13 QA17 QA19 QA23 QA24 QA37 QB14 QB16 SA02 SA03 SA06 SA14 SA16 SA18 SA19 SA20 SA54 SA84 UA01 UA06 VA04 WA07 4J100 AL03P AL04P AL05P AL08P AL61Q AL62Q AL63Q AL65Q BA08Q BC04P CA04 CA05 EA01 HD00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単官能または多官能(メタ)アクリル酸
    エステルモノマーを主成分とする液状の重合性組成物1
    00重量部、熱可逆性ゲル化剤0.5〜15重量部とか
    らなるゲル状樹脂組成物を所定の形状に賦形した後、活
    性光線を照射し、上記重合性組成物を重合することを特
    徴とするアクリル系樹脂成形体の製造方法。
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