JP2002240092A - 光透過性保護フィルムを積層して成るインサート成形品の製造方法 - Google Patents

光透過性保護フィルムを積層して成るインサート成形品の製造方法

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JP2002240092A
JP2002240092A JP2001043209A JP2001043209A JP2002240092A JP 2002240092 A JP2002240092 A JP 2002240092A JP 2001043209 A JP2001043209 A JP 2001043209A JP 2001043209 A JP2001043209 A JP 2001043209A JP 2002240092 A JP2002240092 A JP 2002240092A
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molded product
insert molded
photocurable
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Mitsuharu Namiki
光治 並木
Masao Nakajima
正雄 中島
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後処理によりUV硬化が可能で生産性に優
れ、成形時の傷付きが防止でき、顧客納品前の傷付きを
も有効に防止し得る、インサート成形品の製造方法を提
供すること。 【解決手段】 この製造方法では、光硬化性シートBを
金型10A,10Bのキャビティ10cに配置する。シ
ートBの基材シート1部分を加熱してキャビティの形状
に追従させる。基材シート1の裏面側から溶融樹脂4を
射出し、基材シート1の裏面とキャビティ10cの壁面
との間に充填する。溶融樹脂4を固化させて基材シート
1と樹脂4を固着させ、インサート成形品前駆体5に所
望形状を付与する。金型10A,10Bを型開きして、
インサート成形品前駆体5を離型する。その後、インサ
ート成形品前駆体5に紫外線を照射して光硬化性樹脂組
成物2を光硬化させ、インサート成形品Aを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光透過性保護フィ
ルムを積層して成るインサート成形品の製造方法に関す
る。更に詳しくは、予め透明保護フィルムが積層してあ
る樹脂製積層フィルム、又はシートをインサート成形す
る際に、フィルムが破れることなくインサート成形が可
能であり、且つインサート成形後に紫外線(UV)を照
射することにより予め塗布してあるハードコート剤を硬
化させることが可能であり、フィルム保管時やインサー
ト成形時に液ダレせず、UV硬化後に成形品に保護フィ
ルムが固着したり、粘着層の樹脂の一部が成形品に残留
することなしに容易に剥離可能な光透過性保護フィルム
を積層して成るインサート成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
硬化後も十分な可撓性があり成形可能であり、且つ十分
な耐擦傷性のある紫外線硬化ハードコーティング剤は知
られていない。これに対し、紫外線硬化ハードコーティ
ング剤を基材シートに塗布して紫外線硬化シートを作成
した後、この紫外線硬化性シートを紫外線硬化をする前
にインサート成形等により加工することにより、紫外線
硬化性シートを賦形した後に紫外線を照射して予め塗布
してあるハードコーティング剤を硬化させる方法が提案
されている。
【0003】例えば、アクリル樹脂、反応性ビニル基を
有する化合物及び光重合開始剤を含有する樹脂組成物と
シート基材とが積層されて成る光硬化性シートが提案さ
れている(特開平4−166311号公報)。しかしな
がら、かかる従来法においては、光硬化させる前のシー
トは、低分子量の反応性ビニル基を有する化合物を含有
するため、表面に粘着性が有るか又は表面の粘着性が時
間と共に変化する等の現象が起こり、ロール状態での保
存安定性が不良である。具体的には、シートが粘着して
しまい巻き出せなかったり、低温で保存しないと両端よ
り滲み出しを生じる等の課題があった。
【0004】また、脂環式エポキシ基を含有するアクリ
ル樹脂と光カチオン重合開始剤から成る樹脂組成物が開
示されているが(特開平2−289611号公報)、こ
の樹脂組成物を単独でシートにした場合には、アクリル
樹脂のガラス転移温度が低いと、インサート成形用シー
トとして用いた際に金型への貼り付きが生じてしまう。
この一方、アクリル樹脂のガラス転移温度が高い場合に
は、シート性状が脆いため、取り扱い性に劣るという課
題があった。
【0005】更に、保存安定性が良く、且つガラス転移
温度に依存して金型へ貼り付いたり、取り扱い性に劣っ
たりすることがない樹脂組成物が提案されている(特開
2000−85065号公報及び特開2000−158
606号公報)。しかしながら、これらの公報で提案さ
れているインサート成形品では、表面保護フィルムが積
層されておらず、インサート成形時に光硬化性シート表
面に傷が付いたり、顧客への納品前の傷付き防止が十分
でない。また、インサート成形後に保護フィルムを積層
するのは生産性に劣るという課題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の有する課
題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、後処理によりUV硬化が可能で生産性に優れると共
に、成形時の傷付きが防止でき、顧客納品前の傷付きを
も有効に防止し得る、インサート成形品の製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、インサート成形前
に予め光透過性の保護フィルムを光硬化性樹脂組成物塗
布面に積層することにより、賦形後に光硬化性樹脂組成
物のUV硬化が可能となり、インサート成形前に保護フ
ィルムを積層するのに比べて大幅な生産性の向上が図れ
ると共に、成形時の傷付きが防止でき、保護フィルムを
積層したまま納品すれば顧客納品前の傷付き防止を有効
に防止し得ることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明のインサート成形品の製造方
法は、基材シートの表面上に光硬化性樹脂組成物及び光
透過性保護フィルムを順次積層して成る光硬化性シート
を、成形用金型のキャビティに配置し、次いで、上記基
材シートの裏面側から上記キャビティ内に溶融樹脂を射
出し、固化させて、上記光硬化性シートを固化した樹脂
表面に積層し、しかる後、離型し、光照射することによ
り、上記光硬化性シートの光硬化性樹脂組成物を光硬化
させることを特徴とする。
【0009】また、本発明のインサート成形品の製造方
法の好適形態は、上記光硬化性シートをキャビティ内に
配置した後、少なくとも上記基材シートを加熱して金型
形状に追従させ、上記射出、固化及び光照射を行うこと
を特徴とする。
【0010】また、本発明のインサート成形品前駆体
は、上述の如き製造方法の途中工程までで得られ、上記
光硬化性シートの光硬化性樹脂組成物が未硬化状態にあ
ることを特徴とする。
【0011】更に、本発明のインサート成形品は、樹脂
シートの表面上に、基材シートの表面上に光硬化性樹脂
組成物及び光透過性保護フィルムを順次積層して成る光
硬化性シートを積層して成るインサート成形品であっ
て、上記光硬化性樹脂組成物が、上記樹脂シートよりも
遅れて硬化して成ることを特徴とする。
【0012】
【作用】従来の保護フィルムは、一般に白色であるため
紫外線硬化前には積層することができず、なお且つ紫外
線硬化後の賦形後に積層するのは生産性が悪いという問
題があった。これに対し、本発明においては、インサー
ト成形前に、予め透明な保護フィルムを光硬化性樹脂組
成物の塗布面に積層することで、インサート成形した賦
形後に光硬化性樹脂組成物の紫外線硬化を可能としてい
る。かかるインサート成形前の保護フィルムの積層によ
れば、賦形後に保護フィルムを積層するのに比べて大幅
な生産性の向上になる。また、インサート成形前に保護
フィルムを積層することにより、インサート成形時の傷
つきが防止できるばかりか、得られたインサート成形品
の顧客納品前の傷つき防止も可能になる。
【0013】更に、本発明においては、使用する光透過
性保護フィルムの紫外線透過量と紫外線照射量を制御す
ることにより、光透過性保護フィルムの耐候性をより向
上することができ、紫外線照射量を適切に低減すること
により、生産性を更に向上することができる。また、光
硬化性シートを構成する基材シートの材質を適当に選択
することにより、インサート成形時の金型追従性をより
向上できる。更にまた、光透過性保護フィルムの材質を
適当に選択することにより、光透過性及び耐候性をより
いっそう向上できるし、保存安定性も向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインサート成形品
の製造方法及びインサート成形品につき詳細に説明す
る。図1は、本発明のインサート成形品の製造方法に用
いる光硬化性シートの一例を示す断面図である。同図に
示すように、この光硬化性シートBは、基材シート1の
表面に光硬化性樹脂組成物2及び光透過性保護フィルム
3を順次積層して形成されている。即ち、光硬化性シー
トBは、基材シート1の表面に光硬化性樹脂組成物2
を、更にこの光硬化性樹脂組成物2の表面に光透過性保
護フィルム3を積層して形成される。
【0015】図2に、本発明の製造方法における主要工
程を示す。同図に示すように、本発明の製造方法におい
ては、まず、図1に示したような光硬化性シートを成形
用金型10A,10Bのキャビティ10cに配置する。
そして、必要に応じて、光硬化性シートBの少なくとも
基材シート1部分を加熱して金型キャビティの形状に追
従させる(図2参照)。次いで、基材シート1の裏面
側から溶融した樹脂4を射出し、溶融樹脂4を基材シー
ト1の裏面とキャビティ10cの壁面との間に充填する
(図2参照)。更に溶融樹脂4を固化させて基材シー
ト1と樹脂4を固着させるとともに、キャビティ10c
によりインサート成形品前駆体5に所望形状を付与す
る。
【0016】次いで、成形用金型10A,10Bを型開
きして、本発明のインサート成形品前駆体5を離型する
が(図2参照)、このインサート成形品前駆体5では
光硬化性樹脂組成物2が未硬化の状態である。しかる
後、図2に示すように、インサート成形品前駆体5に
紫外線を照射して光硬化性樹脂組成物2を光硬化させ、
本発明のインサート成形品Aを得る。このように、本発
明のインサート成形品Aは、光硬化性樹脂組成物2が樹
脂4よりも遅れて硬化することにより製造される。
【0017】上述のように、本発明の製造方法では、イ
ンサート成形前に予め保護フィルム3を光硬化性樹脂組
成物2の表面に積層し、この保護フィルム3として光透
過性を有するものを用いているので、賦形後に光硬化性
樹脂組成物2の紫外線硬化が可能である。このように、
本発明の製造方法では、インサート成形前に保護フィル
ムを積層するので、賦形後に保護フィルムを積層するの
に比し大幅な生産性の向上ができる。また、成形前の保
護フィルム3の積層により、成形時の傷つきが防止でき
るばかりか、得られたインサート成形品Aの顧客納品前
の傷つき防止も可能である。
【0018】次に、本発明の製造方法に用いる各種シー
ト等の材質や特性につき説明する。まず、光透過性保護
フィルムとしては、これが被覆している光硬化性樹脂組
成物の紫外線硬化を可能にすべく紫外線透過性を有すれ
ば十分であるが、その紫外線透過率が30〜90%のも
のを選択することが好ましい。紫外線透過率が90%よ
り高いと紫外線が強すぎて、光透過性保護フィルムに塗
布された粘着剤の耐候性が低減して光透過性保護フィル
ム耐候性が悪化し、30%より低いと、光硬化性樹脂組
成物の硬化が不十分になることがある。より好ましく
は、光透過性保護フィルムの紫外線透過率は50〜80
%とするのがよい。これにより、光透過性保護フィルム
の粘着剤の耐候性が向上し、光透過性保護フィルムの耐
候性が向上して、インサート成形品の生産性が更に向上
する。
【0019】なお、本発明おいては、離型した成形品前
駆体に、紫外線照射ランプ等を用いて紫外線を照射する
が、この際の紫外線照射量は、通常500〜1200m
J/cm程度とする。かかる光照射によって光硬化性
樹脂組成物が硬化して、硬質の被膜が表面に形成された
インサート成形品を得ることができる。この場合、紫外
線照射量が500mJ/cm未満だと光硬化性樹脂組
成物の硬化が不十分であり、1200mJ/cmより
多いとコストがかかり過ぎるので生産性が悪化すること
がある。より好ましくは、紫外線の照射量は、500〜
700mJ/cmとするのがよい。これによりインサ
ート成形品の生産性が大幅に向上する。
【0020】上述の如き光透過性の保護フィルムの具体
例としては、アクリル樹脂、又はアクリル樹脂とポリフ
ッ化ビニリデン系樹脂とのブレンド組成物を挙げること
ができる。これらは光透過性が良く、なお且つ耐候性が
良好である。また、光透過性保護フィルムの厚みは、特
に限定されないが、通常50〜100μmの範囲とする
ことが好ましい。この厚みが薄すぎると、これを貼付し
た樹脂シート(代表的には光硬化性樹脂)に対する保護
効果が十分でなく、あまりに厚いと、その樹脂シートに
対する貼付・剥離の操作性が悪くなることがある。
【0021】なお、光透過性保護フィルムの積層に関与
する粘着剤としては、任意の耐候性の良い粘着剤を用い
ることができるが、表面保護フィルムの粘着剤として多
用されている、EVA(エチレンビニルアセテート共重
合体樹脂)、SBS(スチレンブタジエンスチレン共重
合体樹脂)、SEBS(水添スチレンブタジエンスチレ
ン共重合体樹脂)及びアクリル酸エステル共重合体等が
好ましい。粘着剤層の厚みは、特に限定されず、乾燥し
た後の厚さが1〜10μmの範囲で選ぶのが好ましい。
【0022】光硬化性樹脂としては、脂環式エポキシ基
及びオキサゾリン基、又は脂環式エポキシ基及びジビニ
ルエーテル基を有するアクリル樹脂が好ましく、かかる
光硬化性樹脂を用いれば、保存安定性を良好に保持で
き、且つガラス転移温度に供しても金型への貼り付きを
起こしたり、取り扱い性に劣ったりしない。脂環式エポ
キシ基を側鎖に有する化合物は、他の(メタ)アクリレ
ートと共重合可能なものであれば、特に限定はされない
が、具体的には次の構造式(1)
【0023】
【化1】
【0024】(式中のRはメチル基又は水素原子、nは
0〜5の整数を示す)で表されるような化合物が挙げら
れる。
【0025】また、オキサゾリン基を側鎖に有する化合
物としては、他の(メタ)アクリレート共重合可能なも
のであれば、特に限定されないが、具体的には次の構造
式(2)
【0026】
【化2】
【0027】(式中のR、R、R及びRはそれ
ぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アラルキル
基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、Rは付加
重合性不飽和結合を有する非環状有機残基を示す)で表
されるような化合物が挙げられる。具体的には、2−ビ
ニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2
−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサ
ゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−
イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン等が例
示できる。
【0028】更に、ジビニルエーテル基を側鎖に有する
化合物としても、他の(メタ)アクリレートと共重合可
能なものであれば、特に限定されないが、具体的には次
の構造式(3)
【0029】
【化3】
【0030】(式中のnは1〜10の整数を示す)で表
されるような化合物が挙げられる。具体的には、トリエ
チレングリコールジビニルエーテル、テトラエチレング
リコールジビニルエーテル、シクロヘキサン−1,4−
ジメチロールジビニルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジビニルエーテル、ポリエステルジビニルエーテル、
ポリウレタンジビニルエーテル等が例示できる。
【0031】本発明では、光硬化性樹脂組成物として、
上述のような光重合性官能基を有する化合物とアクリル
樹脂との共重合体を用い得るが、その共重合量は、アク
リル樹脂100重量部に対して該化合物1〜100重量
部とすることが好ましい。1重量部未満では、ポリマー
同士が十分に架橋せず、所望の硬化物性が得られないこ
とがある。
【0032】また、耐擦傷性に優れる光硬化性シートを
得るためには、光重合性官能基を有する化合物の共重合
量を50〜100重量部とすることが更に好ましい。こ
の場合、ジビニルエーテル化合物は、アクリル樹脂10
0重量部に対して1〜20重量部とすることが好まし
い。1重量部未満では硬化速度の向上効果が認められ
ず、20重量部を超えると、重合中にゲル化が進行する
ことがある。このように、架橋に関与する官能基をアク
リル樹脂中に導入することにより、少量の架橋で効率的
に硬化物性を向上することが可能となる。
【0033】また、用いるアクリル樹脂としては、ガラ
ス転移温度が40〜150℃に制御されているものが好
ましい。ガラス転移温度が40℃未満の場合には、イン
サート成形時の予備加熱により流動し、液ダレすること
がある。また、ガラス転移温度が150℃を超える場合
には、シート性状が脆くなるため、取り扱い性に劣るこ
とがある。なお、アクリル樹脂の重量平均分子量は、1
0000〜1000000の範囲が好ましい。重量平均
分子量が10000未満だと、インサート成形時の予備
加熱により流動し、液ダレすることがある。一方、重量
平均分子量が1000000を超えると合成が困難にな
る。更に、アクリル樹脂の製造方法は、特に限定され
ず、公知のラジカル重合法が適用される。
【0034】また、光硬化性樹脂組成物層の厚みは2〜
50μmが好ましく、2μmより薄いと、表面保護層と
しての役目を十分に果たせず、一方50μmより厚い
と、硬化後の可撓性が十分でなく撓みが加わった際にひ
び割れが生じたりすることがある。
【0035】基材シートの材料としては、ABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂)、
塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン、ポリプロビレン等の
ポリオレフィン、フッ素系樹脂及びポリカーボネートが
好適であり、これらの樹脂を用いるとインサート成形時
の金型追従性が良好である。また、基材シートの厚み
は、50〜500μmの範囲で選ぶのが好ましく、50
μmより薄いと、インサート成形をした際に部分的にシ
ート厚みが低下して、基材層としての強度が十分でなく
なることがあり、一方500μmより厚いと、インサー
ト成形の際の金型追従性が十分でなくなることがある。
【0036】
【実施例】以下、本発明を合成例、実施例及び比較例に
より更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではない。
【0037】(合成例1) [光硬化性樹脂:アクリル樹脂Aの合成]窒素導入口、
攪拌機、コンデンサー及び温度計を備えた1リットルの
4つ口フラスコに、窒素雰囲気下で、2−イソプロペニ
ル−2−オキサゾリン50g、サイクロマーM100
(ダイセル化学工業(株)製、脂環式エポキシメタクリ
レート)50g、及びメチルエチルケトン60g、アゾ
ビスイソブチロニトリル(重合開始剤)0.3gを入
れ、攪拌しながら湯浴の温度を80℃に上げ、その温度
で2時間重合させた。次いで、アゾビスイソブチロニト
ル0.7gを1時間置きに5回に分けて添加した後、フ
ラスコ内温をメチルエチルケトンの沸点まで上昇させて
その温度で更に2時間重合させた。その後、フラスコ内
温度を50℃以下に冷却してから、メチルエチルケトン
90gを添加して重合反応物をフラスコより取り出し、
アクリル樹脂Aの溶液を得た。なお、アクリル樹脂Aに
おける単量体混合物の重合量率は99.5%以上であ
り、固形分量は約40重量%、重量平均分子量は約22
万であった。
【0038】[光硬化性樹脂組成物:アクリル樹脂組成
物Aの調製]合成したアクリル樹脂A100重量部に、
光カチオン重合開始剤(サンエイドSI−100L、三
新化学製)1重量部を添加し、攪拌してアクリル樹脂組
成物Aを調製した。
【0039】(合成例2) [光硬化性樹脂:アクリル樹脂Bの合成]重合性単量体
として、メチルメタクリレート:30g、2−イソプロ
ペニル−2−オキサゾリン:35g、サイクロマーM1
00:35gを用いた以外は合成例1と同様にして合成
し、アクリル樹脂Bを得た。なお、アクリル樹脂Aにお
ける単量体混合物の重合率は99.5%以上であり、固
形分量は約40重量%、重量平均分子量は約21万であ
った。
【0040】[光硬化性樹脂組成物:アクリル樹脂組成
物Bの調製]合成したアクリル樹脂B100重量部に、
光カチオン重合開始剤1重量部を添加し、攪拌してアク
リル樹脂組成物Bを調製した。
【0041】(合成例3) [光硬化性樹脂:アクリル樹脂Cの合成]重合性単量体
として、トリエチレングリコールジビニルエーテル:1
0g、サイクロマーM100:90gを用いた以外は合
成例1と同様にして合成し、アクリル樹脂Cを得た。な
お、アクリル樹脂Cにおける単量体混合物の重合量率は
99.5%以上であり、固形分量は約40重量%、重量
平均分子量は約22万であった。
【0042】[光硬化性樹脂組成物:アクリル樹脂組成
物Cの調製]合成したアクリル樹脂C100重量部に、
光カチオン重合開始剤1重量部を添加し、攪拌してアク
リル樹脂組成物Cを調製した。
【0043】(実施例1)図1に示すように、基材シー
トとして350×350mm、厚さ300μmのABS
樹脂製シート1を用い、この上に上記合成したアクリル
樹脂組成物Aをバーコーターにより20μmの厚さに塗
布した。次いで、10μm厚の接着層を有する厚さが7
5μmで、紫外線透過率が85%の透明アクリル樹脂製
フィルム3を光硬化性アクリル樹脂組成物2上に積層
し、光硬化性インサート成形用シートBを作製した。
【0044】次いで、光硬化性インサート成形用シート
Bを図2のに示すように、光硬化性アクリル樹脂組成
物2が上側金型10Aに向かい合うように配置し、赤外
線ヒーター温度300℃で15秒間シートを予備加熱し
た後、更に加熱を行いながら真空吸引することにより金
型形状にシートを追従させた。次いで、成形温度230
℃、金型温度60℃の条件において、図2のに示すよ
うにABS樹脂4を成形樹脂としてインサート成形を行
い、図2のに示すような光硬化性インサート成形用シ
ートBが成形品に密着したインサート成形品前駆体5を
得た。しかる後、図2のに示すように、透明アクリル
樹脂フィルム3の表面に紫外線照射装置を用いて約90
0mJ/cmの紫外線を照射し、光硬化性アクリル樹
脂を硬化させ、本例のインサート成形品Aを得た。得ら
れたインサート成形品につき、下記の評価試験を実施
し、その評価結果を表1に示す。
【0045】(5)評価試験 シートの金型追従性 シートの金型形状への追従性を下記基準で目視にて判断
した。 ○:金型に密着している。 △:金型とシートの間に少し隙間が有る。 ×:金型とシートの間に隙間が有る。
【0046】成形品表面の耐傷付き性 スチールウールを用いて、約500gの荷重で10回成
形品の表面を擦り、傷付きの状態を下記基準で目視にて
判断した。 ◎:全く傷が無し ○:傷が殆ど無し △:僅かに傷が有る。 ×:傷が多い。
【0047】保護フィルム接着層の劣化評価 保護フィルムの接着層が紫外線により劣化し成形体の表
面に固着しているかどうかを判断するため、保護フィル
ムを手で剥離した時に剥がれ残りの有無を下記基準で目
視判断した。 ○:劣化無し(劣化に伴う固着による剥がれ残りが全く
無い) △:劣化少し有り(劣化に伴う固着による剥がれ残りが
少し有る) ×:劣化有り(劣化に伴う固着による剥がれ残りが有
る)
【0048】タックの有無 スチールウールを用いて、約500gの荷重で10回成
形品の表面を擦り、光硬化性樹脂の硬化が十分であるか
どうか、タックの有無を下記基準で目視判断した。 ○:塗膜表面に傷が全く無い △:塗膜表面に傷が少し有る ×:塗膜表面に傷が有る
【0049】生産性 紫外線硬化の際の紫外線照射量から判断し、その生産性
を下記基準で評価した。 ◎:紫外線照射量が700mJ/cmより少ない ○:紫外線照射量が700〜1200mJ/cm △:紫外線照射量が1200〜1500mJ/cm ×:紫外線照射量が1500mJ/cmより多い
【0050】(実施例2)透明保護フィルムの紫外線透
過率が70%であり、紫外線照射量が約600mJ/c
である以外は、実施例1と同様の操作をしてインサ
ート成形品を得た。実施例1と同様に評価をし、その結
果を表1に示した。
【0051】(実施例3)基材シートが350×350
mm、厚さ300μmのPBTのシートで、透明保護フ
ィルムが、アクリル樹脂とポリフッ化ビニリデリンのブ
レンド物のフィルム(紫外線透過率85%、厚み75μ
m)を用いた以外は、実施例1と同様の操作をしてイン
サート成形品を得た。実施例1と同様に評価をし、その
結果を表1に示した。
【0052】(実施例4)基材シートが350×350
mm、厚さ300μmのPCシートで、アクリル樹脂組
成物がアクリル樹脂Bを用いた以外は、実施例1と同様
の操作をしてインサート成形品を得た。実施例1と同様
に評価をし、その結果を表1に示した。
【0053】(実施例5)基材シートが350×350
mm、厚さ300μmのPPシートで、アクリル樹脂組
成物がアクリル樹脂組成物Cを用いた以外は、実施例1
と同様の操作をしてインサート成形品を得た。実施例1
と同様に評価をし、その結果を表1に示した。
【0054】(比較例1)保護フィルムを用いなかった
以外は、実施例1と同様の操作をしてインサート成形品
を得た。実施例1と同様に評価をし、その結果を表1に
示した。
【0055】(比較例2)基材シートにポリエチレンテ
レフタレートを用いた以外は、実施例1と同様の操作を
してインサート成形品を得た。実施例1と同様に評価を
し、結果を表1に示した。
【0056】(実施例6)紫外線照射量を約100mJ
/cmにて紫外線を照射した以外は、実施例1と同様
の操作をしてインサート成形品を得た。実施例1と同様
に評価をし、その結果を表1に示した。
【0057】(実施例7)紫外線照射量を約1500m
J/cmにて紫外線を照射した以外は、実施例1と同
様の操作をしてインサート成形品を得た。実施例1と同
様に評価をし、その結果を表1に示した。
【0058】(実施例8)紫外線照射量を約1200m
J/cmにて紫外線を照射し、透明保護フィルムの紫
外線透過率が97%のものを用いた以外は、実施例1と
同様の操作をしてインサート成形品を得た。実施例1と
同様に評価をし、その結果を表1に示した。
【0059】(実施例9)紫外線照射量を約500mJ
/cmにて紫外線を照射し、透明保護フィルムの紫外
線透過率が20%のものを用いた以外は、実施例1と同
様の操作をしてインサート成形品を得た。実施例1と同
様に評価をし、その結果を表1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】表1より、現時点においては、諸性能と生
産性の観点から、実施例2が最も好適であり、これに次
ぐものとしては、実施例1,3〜5を挙げることができ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明してきたように、インサート成
形前に予め光透過性の保護フィルムを光硬化性樹脂組成
物塗布面に積層することとしたため、後処理によりUV
硬化が可能で生産性に優れると共に、成形時の傷付きが
防止でき、顧客納品前の傷付きをも有効に防止し得る、
インサート成形品の製造方法を提供することができる。
即ち、本発明のインサート成形品の製造方法は、従来の
製造方法に比べて、インサート成形後にハードコート剤
のUV硬化が可能で生産性が高く、フィルム保管時やイ
ンサート成形時に液ダレせず、成形時のフィルム破れが
なく、剥離時には容易に剥離し、しかも剥離後の成形品
に樹脂残りのない優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法に用いる光硬化性シートの一
例を示す断面図である。
【図2】本発明の製造方法の主要工程を示す断面説明図
である。
【符号の説明】
1 基材シート 2 光硬化性樹脂組成物 3 光透過性保護フィルム 4 樹脂 5 インサート成形品前駆体 A インサート成形品 B 光硬化性シート 10A,10B 成形用金型 10c キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 33:00 B29K 33:00 63:00 63:00 69:00 69:00 B29L 9:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F203 AD20 AG03 AR20 DA04 DB01 DC07 DC08 4F206 AA21 AA39 AD05 AD08 AD35 AG03 AR20 JA07 JB12 JB20 JF05 JL02 JM16 JN22 JN25 JN33 JW34

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの表面上に光硬化性樹脂組成
    物及び光透過性保護フィルムを順次積層して成る光硬化
    性シートを、成形用金型のキャビティに配置し、 次いで、上記基材シートの裏面側から上記キャビティ内
    に溶融樹脂を射出し、固化させて、上記光硬化性シート
    を固化した樹脂表面に積層し、 しかる後、離型し、光照射することにより、上記光硬化
    性シートの光硬化性樹脂組成物を光硬化させることを特
    徴とするインサート成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記光硬化性シートをキャビティ内に配
    置した後、少なくとも上記基材シートを加熱して金型形
    状に追従させ、上記射出、固化及び光照射を行うことを
    特徴とする請求項1記載のインサート成形品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記光透過性保護フィルムの紫外線透過
    率が30〜90%であり、且つ上記光照射を500〜1
    200mJ/cmなる紫外線を照射して行うことを特
    徴とする請求項1又は2記載のインサート成形品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 上記光透過性保護フィルムの紫外線透過
    量が50〜80%であり、且つ紫外線照射量が500〜
    700mJ/cmであることを特徴とする請求項3記
    載のインサート成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記基材シートが、ABS、塩化ビニル
    系樹脂、ポリスチレン、及びポリプロピレンのポリオレ
    フィン、フッ素系樹脂、又はポリカーボネートを含有し
    て成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの
    項に記載のインサート成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記光透過性保護フィルムが、アクリル
    系樹脂、又はアクリル系樹脂とポリフッ化ビニリデン系
    樹脂とのブレンド組成物を含有して成ることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1つの項に記載のインサート
    成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記光硬化性樹脂組成物が、脂環式エポ
    キシ基及びオキサゾリン基、又は脂環式エポキシ基及び
    ジビニルエーテル基を有するアクリル樹脂を含有して成
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に
    記載のインサート成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つの項に記載
    の製造方法の途中工程までで得られ、上記光硬化性シー
    トの光硬化性樹脂組成物が未硬化状態にあることを特徴
    とするインサート成形品前駆体。
  9. 【請求項9】 樹脂シートの表面上に、基材シートの表
    面上に光硬化性樹脂組成物及び光透過性保護フィルムを
    順次積層して成る光硬化性シートを積層して成るインサ
    ート成形品であって、 上記光硬化性樹脂組成物が、上記樹脂シートよりも遅れ
    て硬化して成ることを特徴とするインサート成形品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007500633A (ja) * 2003-05-16 2007-01-18 デュポン パフォーマンス エラストマーズ エルエルシー Uv硬化性シーリング・アセンブリの製造方法
JP2009190307A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Bridgestone Corp 電鋳金型の製造方法
JP2013139105A (ja) * 2011-12-30 2013-07-18 Nippon Paper Industries Co Ltd 成型用積層ハードコートフィルム及びその製造方法、並びに樹脂成型品の製造方法

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