JP2000205741A - リベット及びそのリベットを用いた冷凍冷蔵庫 - Google Patents
リベット及びそのリベットを用いた冷凍冷蔵庫Info
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Abstract
や冷凍室奥の庫内と冷却器室を仕切る仕切壁などは、取
り付け、取り外しに工具を必要とするリベットやネジで
冷蔵庫本体に固定されていた。また冷蔵庫解体時におい
ては、それらの部品で使用されている発泡スチロールな
どを分別するためにドライバーなどの工具を使用して分
離させる必要があった。 【解決手段】 ピンの頭部形状をT字形とした指で掴む
ことが可能で、工具を必要とすることなく取付け、取外
し可能なリベットを冷蔵庫内の部品固定用に使用し、庫
内の狭い箇所や天井面においても工具を必要とせずに短
時間に取付け、取外し可能なものとする。
Description
掴めて引っ張りやすい形状とした固定具とその固定具と
嵌合し被固定物を固定する固定具補助具とを備えた固定
部材であるリベットおよびそのリベットを用いて被固定
物である冷蔵庫の部品同士を固定する冷凍冷蔵庫に関す
るものである。
る。図15(a)はリベット8を構成するピン9を横か
ら見た図、図15(b)はリベット8を構成するピン補
助具3の図、図15(c)はリベット8を矢印A方向か
ら見た図である。図において、8はリベットで、このリ
ベット8は固定具(ピン)9と固定具補助具(ピン補助
具)3により構成されるものである。被固定物をリベッ
ト8にて固定するには、複数の被固定物に孔を開け、そ
の孔にピン補助具3を差し込み、そのピン補助具3に設
けた穴にピン9を挿入し嵌合することにより被固定物を
固定する。従来、図15(c)のようにピン9の頭部9
a、及びピン2とピン補助具3が重なる部分3aは円板
状になっていて、通常同形状になっている。すると、ピ
ン9をピン補助具3から取り外す時に、ピン9の頭部9
aとピン補助具3の頭部3aとが重なる部分に隙間がな
いことより、また、ピン9に指をかける部分がないこと
より、工具を使ってピン9(リベット8)の取り外しを
行なっていた。また、従来の冷凍冷蔵庫においては、各
部品はネジのみ又はネジとリベット8にて固定してい
た。
面図であり、冷蔵室6に固定されたダクト26付近の図
を示している。図において、6は冷蔵室、34は板金製
の箱体、15は樹脂製の内箱、27はダクト26を覆う
樹脂製のダクトカバー、30はダクトカバー27に設け
られた吹出口、25はダクトカバー27を固定するネ
ジ、8はダクトカバー27を固定するナイロン製のリベ
ットである。図17(a)は図16のA−A断面図、図
17(b)は図16のB−B断面図である。図におい
て、15は樹脂製の内箱、16はウレタン断熱材、27
は発泡スチロール製のダクト29を覆う樹脂製のダクト
カバー、28はウレタン断熱材16に埋め込まれた樹脂
製のネジ下穴部品である。25はネジであり、ネジ下穴
部品28に挿入され、内箱15に被固定物であるダクト
カバー27を留めている。図17(a)において26は
冷蔵庫の背面にあるダクトで、ダクトカバー27とダク
ト29にて構成されている。図17(b)において26
は冷蔵庫の天井にあるダクトで、ダクトカバー27と内
箱15にて構成されている。
通りダクトカバー27の吹出口30より庫内に吹き出さ
れ、庫内食品を冷却する。このダクト26を構成するダ
クトカバー27を冷蔵庫本体(内箱15)に固定するた
めに、ネジ25またはリベット8が使用されている。
5は内箱、16はウレタン断熱材、27は樹脂製のダク
トカバー、9はリベット8の固定具であるピン、9aは
ピン9の頭部、3はリベット8の固定具補助具であるピ
ン補助具、3aはピン補助具3の頭部である。図18
(a)は、ピン9をピン補助具3内に挿入した状態で、
図18(b)はピン9の頭部を指7で押し込み、ピン9
を挿入完了(嵌合)した状態の図である。ピン9を押し
込むと、図18(b)のようにピン補助具3の下部10
が開き被固定物であるダクト27と内箱15をウレタン
断熱材16に固定する。ここで、この固定に関しては工
具を必要としていない。図19は図18(b)のように
リベット8で被固定物である15、27が固定された状
態から、リベット8(ピン9、ピン補助具3)を取り外
す状態を示している。図19(a)のように、ピン9の
頭部9aとピン補助具3の頭部3aとの間にマイナスド
ライバ44などの工具を差し込み、図19(b)のよう
にマイナスドライバ44を捻ってピン9を浮き上がらせ
てピン9をピン補助具3から引抜いている。
け、取り外しを行なう際には、取り付け時、取り外し時
共にドライバーなどの工具が必要とされるが、上記リベ
ット8において被固定物の取り付け、取り外しを行なう
際には、取り外し時は工具が必要とされるが、取り付け
時は工具を使わずに指で取り付けることができる。ここ
で、ダクトカバー27やダクト26をネジ25やリベッ
ト8で固定するのはダクト風路の気密性を保つためで、
冷気漏れを無くし庫内の温度分布を一様にするためであ
る。ここでの固定強度は、このダクトカバー27やダク
ト26において冷気漏れがない程度であれば、特に大き
なものは必要としない。尚、図18、図19での被固定
物はダクトカバー27と内箱15を示したが、他の冷蔵
庫部品等の被固定物であっても良い。
る。図において、15は冷蔵庫の内箱、31は冷却器2
2を備えた冷却器室と庫内とを仕切る樹脂製の仕切壁、
25は仕切壁31を内箱15に取り付けるネジ、23は
冷却器22から出た冷気を仕切壁31に設けられた冷気
吹出口36より庫内に循環させる送風ファンである。図
21は図20のA−A断面図である。図において、15
は内箱、16はウレタン断熱材、22は冷却器、23は
送風ファン、24は送風ファン23を駆動させるモータ
ー、31は冷却器22のある冷却器室と庫内を仕切る仕
切壁、32は発泡スチロール製のダクト、25は仕切壁
31と内箱15を留めるネジ、28はネジ25を受ける
ネジ下穴部品である。仕切壁31はダクト32を覆うよ
うに冷凍室奥面にネジ25で固定されている。17は冷
却器室からの冷気がネジ25付近から漏れるのを防ぐシ
ール材である。この仕切壁31の固定も図17のダクト
カバー27やダクト26の固定と同じく冷気漏れがなけ
れば大きな固定強度を必要としない。
ー42を示す斜視図である。図において、34は箱体、
39は冷媒圧縮機、42は板金性の圧縮機カバー、43
は圧縮機カバー42の通風孔、25は圧縮機カバー42
を箱体34に固定するネジ、40は冷媒銅配管、41は
底板である。圧縮機カバー42は冷媒圧縮機39の運転
音を遮音するため、また、高温部を手で触れないように
するために取り付けてある。圧縮機カバー42は図22
では7箇所でネジ25にて固定されている。尚、従来例
には実開昭58−109849号、特開平8−1214
26号がある。
ベットでは、リベットを被固定物から取り外す際には、
工具等が必要であり作業性が悪かった。また、従来のリ
ベットを用いた冷凍冷蔵庫では、特にダクトやダクトカ
バーなどをリベットにて冷凍冷蔵庫内に取り付ける位置
が冷蔵庫奥面や側面、さらには天井面であったり、また
冷凍室奥の冷却器室と庫内とを仕切る仕切壁をリベット
にて内箱に取り付ける位置も同様に冷蔵庫の奥面であ
り、作業性はかなり悪かった。更には取り付け具として
リベットだけではなく、取り外し時だけでなく取り付け
時にもドライバー等の工具を使うネジが用いられてい
た。ここで、ネジやリベットは冷蔵庫の端に取り付けら
れることが多いため、工具などが入りにくくなる。この
ような庫内の奥面の狭い場所や天井面において、工具を
使用して部品を取り付けたり取外したりする作業は力が
入りにくく、作業性は他の場所に比べて悪いものとな
り、特にダクトや仕切壁の場合はその作業時間も多く要
すという問題点があった。また圧縮機カバーをネジやリ
ベットにて箱体に取り付ける際には、ネジやリベットの
数が多いため取り付け時間が長くかかっていた。冷蔵庫
解体時には圧縮機を取り出さなければならないため、取
り付けと同様取り外しに多くの作業時間がかかるという
問題点があった。
になされたもので、リベットの固定部であるピンの頭部
形状を指で掴みやすい形状とし、リベットを取り外す際
に工具を必要とすることのないリベットを作ることを目
的としている。また、このリベットを冷蔵庫内の部品固
定用に使用し、庫内の狭い箇所や天井面においても工具
を必要とせずに簡単に取り付け、取り外し可能なものと
することを目的としている。以上より、冷蔵庫解体時の
作業性、材料の分別性を向上させ、材料のリサイクル率
を高めるためにも、多くの部品が短時間で工具を必要と
せずに取り外せるリベット及びそのリベットを用いた冷
凍冷蔵庫を提供することを目的としている。
は、被固定部材を固定する固定部材であって、ピンとピ
ンを挿入することにより拡がり固定するピン補助具とを
備えたリベットであって、ピンの頭部とピン補助具の頭
部の形状を異なる形状とするとともに、ピンの頭部は、
ピンとピン補助具とを固定した時にすき間ができる構造
としたものである。
とピン補助具間の隙間により手分解可能としたものであ
る。
が、冷凍冷蔵庫の部品を固定するものである。
気を送る風路を構成するダクトと内箱を固定するもので
ある。
し、仕切壁は空気を冷却する冷却器を備えた冷却器室と
冷凍冷蔵庫の庫内を仕切るものである。
固定し、圧縮機カバーは冷媒圧縮機、冷媒配管を備えた
機械室と冷凍冷蔵庫の庫内とを仕切るものである。
被固定部材である冷凍冷蔵庫部品とは別体に設けられて
いるものである。
施の形態1を示す固定部材であるリベットを横から見た
断面図、図2はリベットを上から見た断面図である。図
において、1は固定部材であるリベット、2はリベット
1を構成する固定具であるピン、3はリベット1を構成
し、ピン2が挿入される挿入穴を備え、ピン2と嵌合す
る固定具補助具であるピン補助具である。図3は図1、
図2のピン2の構造を示す図である。図3(a)はピン
2を横から見た断面図、図3(b)はピン2を上から見
た断面図、図3(c)はピン2を矢印A方向から見た
図、図3(d)はピン2を矢印B方向から見た図であ
る。図において、2はリベット1を構成するピンであ
り、ピン2はピン頭部4とピン下部5により構成されて
いる。ピン2がピン補助具3に挿入され押しこまれる
と、ピン下部5のすべてがピン補助具3内に入ったとこ
ろでとまり、ピン頭部4はピン補助具3内には入らず挿
入完了(嵌合)する。ピン2は、頭部4に4mm程度の
すき間(高さ)を設けており、図3(b)に示すように
頭部4全体としての形がT字形状となっていて、指で掴
みやすい形状となっている。図3(a)のようにピン頭
部形状4の高さが4mm程度と指で掴める程度の高さで
あるため、従来のものより高さが低く、リベット1(ピ
ン2)の被固定物からの飛出し代が小さく目立たず意匠
性も良い。
図4(a)はピン2を横から見た図、図4(b)はピン
2を上から見た図、図4(c)は矢印A方向から見た
図、図4(d)は矢印B方向から見た図である。図にお
いて、2はリベット1を構成するピン、4はピン2の頭
部である。ピン頭部4の形状は突き出て、I字形になっ
ていて、そのI字形状部にはくぼみ(または凸部)4a
が設けられている。そのくぼみ4aによりピン2がピン
補助具3に挿入された際にピン補助具3の外に出た部分
であるピン頭部4が掴みやすく、ピン2を引き抜く時に
力が入る構造となっている。従来、ピン頭部がI字形状
で高さが約8mmのものはあったが、I字形状は掴み難
く、また高さが高いため意匠性が良くなかった。尚、図
3、図4でリベット1を構成するピン2の頭部4の形状
を示したが、ピン頭部4の形状は図3のT字形状の方が
図4のI字形状よりも指で掴みやすい。
ン頭部の形状が円形になっていてピン補助具と同様の形
状となっており、ピンとピン補助部との隙間がないため
指でピンを取り外すことはできない。また、ピン頭部の
形状が指で掴めるように突出した構造とはなっておら
ず、工具を使用しなければピン補助具3からピン2を取
り外すことはできない。本実施の形態1では、リベット
1を構成しているピン2の構造は、ピン2とピン補助具
3が嵌合した状態でピン2とピン補助具3との間に隙間
(高さ)を設けるか、その隙間が無いときは、ピン2に
I字形状のつまみをつけてそこをつまんでピン2をピン
補助具3から引き抜ける構造としているので、ピン2を
取り外す時には工具を使わずに指7で掴んで取り外せる
ようになっている。尚、リベット1のピン補助具3は図
15に示す従来のピン補助具3と共通で、リベット1の
固定強度は従来のリベット8と変わらない。また無理に
被固定物を分離させた場合において、ネジの場合は締結
力が強すぎるために被固定物が破壊されてしまうが、リ
ベットの場合はリベットが硬度の小さいナイロン製のた
めリベットが先に破壊され被固定物の変形はネジの場合
よりもはるかに小さい。
のリベット及び被固定部材11を示した断面図である。
図において、2はリベット1を構成するピン、4はピン
2の頭部、5はピン2の下部、3はピン2が挿入される
穴を備えたピン補助具、11はリベット1にて断熱材1
6に固定される(取り付けられる)被固定物(ここでは
2枚)、33はウレタン発泡時ににウレタン漏れを防止
するクラフトテープ、7は指である。図5(a)はピン
2をピン補助具3に挿入した時の図、図5(b)はピン
2をピン補助具3に指7で押し込み嵌合し、被固定部材
11を断熱材16に取り付け完了(固定)時の図であ
る。リベット1を被固定部材に取り付ける際には、ピン
2の頭部4を指7で押し込むことでピン補助具3の下部
10が開き被固定物11が密着する。固定部材にリベッ
ト1を用いることにより、ネジとは違い取り付けに工具
を必要としないため、リベット1の取り付け時間が短縮
できる。さらに、ネジ25で被固定部材11を冷蔵庫本
体に固定する場合には図17(b)に示すようなネジ下
穴部品28が必ず必要となるが、リベット1で固定する
場合にはネジ下穴部品28のような部品を断熱材16に
あらかじめ埋めておく必要がなくなり組み立て性が良く
なる。
6(a)はリベット1の取り付け前、図6(b)はリベ
ット1の取り付け完了時の断面図であり、リベット1と
被固定部材11とクラフトテープ33を示した図であ
る。図において、1は固定部材であるリベット、2はリ
ベット1を構成するピン、3はピン2が挿入される穴を
備えたピンと嵌合するピン補助具、11はリベット1に
て断熱材16に固定される(取り付けられる)被固定
物、15は被固定物である内箱、33はウレタン発泡時
にウレタン漏れを防止するクラフトテープである。内箱
15のウレタン断熱材側にクラフトテープ33のみを貼
り付けておけば、発泡の際のウレタン漏れがない。図6
(a)のようにリベット1の被固定物への取り付け前
は、内箱15のリベット1挿入穴はクラフトテープ33
で塞がれており、ウレタン発泡がなされる。図6(b)
のようにリベット取り付け時にピン2の先端がクラフト
テープ33を突き破り、被固定物11と被固定物である
内板15は固定される。以上被固定物11、15の固定
に本発明のリベット1を用いると、ネジ25で固定する
時に比べて材料費も安価であり、工具も不要となり作業
性も良くなる。
固定部材であるリベット1により固定された被固定物1
1(ここでは2枚)から、リベット1を取り外す時の図
である。図7(a)はリベット1を取り外し始めるとき
にリベット1のピン2の頭部4に指7をかけた時の断面
図であり、図7(b)はピン2をピン補助具3から指7
で取り外して(引き抜いて)いる時の断面図である。図
において、2はリベット1を構成するピン、3はリベッ
ト1を構成するピン2が挿入される穴を備えたピンと嵌
合するピン補助具、11はリベット1にて断熱材16に
固定される(取り付けられる)被固定物、33はウレタ
ン発泡時にウレタン漏れを防止するクラフトテープであ
る。4はピン2の頭部、5はピン2の下部であり、ピン
の下部5は図7(a)のリベット1取り外し始めの時に
は、ピン補助具3内に全て入っている。
に手をかけるが、図3(b)のようにピン2の頭部4の
形状がT字形になっていることにより、頭部4を指7で
掴んでピン補助具3からピン2を引き抜くことが可能と
なった。T字形は指が引っ掛かりやすくリベット1を引
き抜きやすく、また、工具を用いずリベット1を取り外
すことができるので、作業性が向上した。従来のリベッ
トは図19に示すように、マイナスドライバ44等の工
具を必要としていたので作業性が悪かった。
した場合の、ピン2のピン補助具3に対する引抜力、挿
入力を測定した結果である。ピン2の下部5の形状、お
よび、ピン補助具3は従来ものと同じ形状のためピン2
の引抜力、挿入力共に従来と変わらないことがわかる。
またこのリベット1にて固定できる被固定物11の合計
の厚さは、厚くなるほどに引抜力が大きくなるため、引
抜力があまり大きくならないように4.5mm程度までとし
ている。尚、このデータはピン2、ピン補助具3ともナ
イロン樹脂製のものであり、ピンの軸方向に引き抜いた
ものである。また、特別な治具、工具を用いて引抜く場
合、および、リベット1の材質の異なるものの場合はこ
れらのデータとは異なる。以上、リベット1の材質とし
てナイロン樹脂製のものを用いたが、バネ性を持ったも
のなら硬質ゴムや金属でも使用可能である。
2である冷凍冷蔵庫の冷蔵室6の正面図であり、冷蔵室
6内に固定されたダクト13付近の図を示している。図
において、6は冷蔵室、34は板金製の箱体、15は樹
脂製の内箱、13はダクト12を覆う樹脂製のダクトカ
バー、18はダクトカバー13に設けられた吹出口、1
はダクトカバー13を固定するナイロン製のリベットで
ある。図10(a)は図9のA−A断面図、図10
(b)は図9のB−B断面図である。図において、15
は樹脂製の内箱、16はウレタン断熱材、13は発泡ス
チロール製のダクト12を覆う樹脂製のダクトカバー、
33はウレタン断熱材16の漏れ防止材であるクラフト
テープ、2はピン、4はピン2の頭部、3はピン2が挿
入固定されるピン補助具であり、ピン2と補助具3にて
リベット1を構成している。リベット1はウレタン断熱
材16内に挿入され、内箱15と被固定物であるダクト
カバー13を留めている。図10(a)の12は冷蔵庫
の背面にあるダクトで、ダクトカバー13と発泡スチロ
ール製のダクト14で構成されている。図17(b)の
12は、冷蔵庫の天井にあるダクトで、ダクトカバー1
3と内箱15にて構成されている。
ン2の頭部4を掴みやすくするために、図10(a)の
ようにダクトカバー13のリベット1の周りの形状を凹
形状とし、リベット1のピン2の頭部形状4が冷蔵室6
内食品と干渉しないようにダクトカバー13の表面から
ピン2の頭部が出ないように設定している。さらにこの
凹形状は円形で直径が20mm程度であり、また指を入
れやすいようにピン2の頭部形状を、図3(c)のよう
にピン2の頭部4を長方形としているためにピン2頭部
4を指で掴みやすい。尚、リベット1は通常冷蔵室6内
を仕切る棚で隠れていて、冷蔵庫のユーザーがすぐには
触れないようにしている。
り固定された被固定物であるダクトカバー13と内箱1
5から、リベット1を取り外す時(ピン2をピン補助具
3から引き抜く時)の図である。図11(a)はリベッ
ト1を取り外し始めるときにリベット1のピン2の頭部
に指7をかけた時の断面図であり、図11(b)はピン
2をピン補助具3から指7で取り外して(引き抜いて)
いる時の断面図である。図において、2はリベット1を
構成するピン、3はリベット1を構成するピン2が挿入
される穴を備えたピンと嵌合するピン補助具、13はリ
ベット1にて断熱材16に固定される(取り付けられ
る)被固定物であるダクトカバー、15は内箱、33は
ウレタン発泡時にウレタン漏れを防止するクラフトテー
プである。図のようにピン2を引き抜く際に指でピン2
の頭部4を掴み、ピン2を掴んだ指でダクトカバー13
の凹形状縁19が押されることで簡単にピン2をピン補
助具3から取り外すことが可能となり、冷蔵庫箱体から
ダクトカバー13、ダクト14を工具を必要とせず分離
できる。一般的な冷蔵庫において、通常ダクトは、樹脂
材、発泡スチロールで構成されており、また冷蔵庫本体
はウレタン系断熱材、鉄板、樹脂材で構成されているた
め、ダクトが工具なしで取外せることが可能になると、
冷蔵庫の解体性や材料の分別性が良くなり、リサイクル
率が向上する。
態3である冷凍室奥の冷却器室の正面図である。図にお
いて、34は冷蔵庫の箱体、15は冷蔵庫の内箱、22
は冷却器、20は冷却器22を備えた冷却器室と庫内と
を仕切る樹脂製の仕切壁、1は仕切壁20を内箱15に
取り付ける樹脂製のリベットで、リベット1はピン2と
ピン補助具3で構成されている。35は仕切壁20の冷
気吹出口、23は冷却器22から出た冷気を仕切壁20
に設けられた冷気吹出口35より庫内に循環させる送風
ファンである。仕切壁20のリベット1取付け部は図1
2に示すように仕切壁端部になるが、リベット1の取り
付け、取り外しに工具を必要としないので短時間で仕切
壁20の取り付け、取り外しが可能となり作業性が向上
する。このような位置において、従来のリベット8では
ピン9を取り外す際に工具を入れにくく、取り外しに時
間が係る。また冷蔵庫解体時においてダクト12と同様
に発泡スチロールを冷蔵庫本体から分離でき、さらにモ
ーター24や冷却器22なども取り外しやすくなる。冷
蔵庫本体から、モーターの巻線、冷却器のアルミフィン
と銅管などの材料の取り出しやすさが良くなるため分別
性も向上し、材料のリサイクル率が高められる。
において、15は内箱、16はウレタン断熱材、22は
冷却器、23は送風ファン、24は送風ファン23を駆
動させるモーター、20は冷却器22の有る冷却器室と
庫内を仕切る仕切壁、21は発泡スチロール製のダクト
である。1は仕切壁20と内箱15をウレタン断熱材1
6に留める固定部材であるリベットであり、ピン2とピ
ン補助具3から構成されている。仕切壁20はダクト2
1を覆うように冷凍室奥面にリベット1で固定されてい
る。17は冷却器室からの冷気がリベット1付近から漏
れるのを防ぐシール材である。この仕切壁20の固定も
実施の形態1、2のダクトカバー13やダクト12の固
定と同じく冷気漏れがない程度にあまり大きな固定強度
を必要としない。
態4である冷蔵庫背面の機械室の斜視図である。図にお
いて、34は冷蔵庫箱体、39は冷媒圧縮機、42は板
金製の圧縮機カバー、43は圧縮機カバー42の通風
孔、1は圧縮機カバー42を箱体34に固定する金属製
のリベット、40は冷媒銅配管、41は底板である。圧
縮機カバー42は冷媒圧縮機39の運転音を遮音するた
め、また、高温部を手で触れないようにするために取り
付けてある。圧縮機カバー42はここでは7箇所でリベ
ット1にて固定している。ここで使用されるリベット1
も構造的には実施の形態1のリベットと同じであるが、
材質を金属製としている。ここで、リベット1の材質を
金属製とし、耐熱性のある高温に耐えうるリベットとし
ている。尚、金属製でなくても、高温に耐えうる材料で
あれば良い。
記載した通り、圧縮機カバー37を工具なしで取り外せ
るので、ネジ25で固定する場合よりも作業時間がはる
かに短縮され、冷媒圧縮機39を冷蔵庫本体から容易に
取り外せるようになり、被固定物の分離時の作業性、冷
蔵庫解体時の作業性、材料の分別性を向上させ、固定部
材であるリベットや被固定部材である冷蔵庫の各部品の
材料のリサイクル率が高められる。
固定具(ピン)と固定補助具(ピン補助具)は、被固定
部材と別体に設けたが、固定補助具を被固定部材と一体
に設けても良い。しかしながら、固定補助具と被固定部
材を一体化すると、被固定部材の構造が複雑になること
より、別体に設ける方が冷蔵庫部品の構造が容易にな
る。
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
であって、ピンとピンを挿入することにより拡がり固定
するピン補助具とを備えたリベットであって、ピンの頭
部とピン補助具の頭部の形状を異なる形状とするととも
に、ピンの頭部は、ピンとピン補助具とを固定した時に
すき間ができる構造としたもので、リベット取り外し時
に工具を必要とすることなくピンとピン補助具を指で掴
んで分離できるので、被固定物の分離時の作業性、冷蔵
庫解体時の作業性、材料の分別性を向上させ、材料のリ
サイクル率を高められる。
とピン補助具間の隙間により手分解可能としたので、工
具を必要とすることなくリベットを取り外すことがで
き、作業性が良くなる。
するので、冷凍冷蔵庫の組み立て時に短時間に冷蔵庫本
体に各部品を固定することが出来るとともに、解体時に
は工具を必要とすることなくリベットを取り外すことが
できるようになった。
気を送る風路を構成するダクトと内箱を固定するので、
解体時には工具を必要とすることなくリベットを取り外
すことができ、作業性が向上し作業時間が短縮された。
し、仕切壁は空気を冷却する冷却器を備えた冷却器室と
冷凍冷蔵庫の庫内を仕切るので、仕切壁の端部のリベッ
トの固定も取り外しも工具を使わず指で簡単に作業でき
るようになり、また冷却器の取り出しも容易になりリサ
イクル性が向上した。
固定し、圧縮機カバーは冷媒圧縮機、冷媒配管を備えた
機械室と冷凍冷蔵庫の庫内とを仕切るので、圧縮機の取
り出しも容易になりリサイクル性が向上した。
被固定部材である冷凍冷蔵庫部品とは別体に設けたの
で、冷蔵庫部品の構造が複雑にならない。
断面図である。
断面図である。
するピン形状を示す図である。
するピン形状を示す図である。
け時のリベット及び被固定物を示す図である。
け前のクラフトテープが貼り付けられた内箱付近を示す
図である。
し時のリベット及び被固定物を示す図である。
力、挿入力を示す図である。
図である。
る。
近の図である。
面図である。
斜視図である。
る。
被固定物を示す図である。
被固定物を示す図である。
部、5 ピン下部、6冷蔵室、7 指、8 従来のリベ
ット、9 従来のリベットのピン、10 ピン補助具の
下部、11 被固定物、12 ダクト、13 ダクトカ
バー、14 ダクト、15 内箱、16 ウレタン断熱
材、17 シール材、18 ダクトカバー吹出口、19
ダクトカバー凹形状縁、20 仕切壁、21 ダク
ト、22冷却器、23 送風ファン、24 モーター、
25 ネジ、26 従来のダクト、27 従来のダクト
カバー、28 ネジ下穴部品、29 ダクト、30 従
来のダクトカバーの吹出口、31 従来の仕切壁、32
従来のダクト、33 クラフトテープ、34 箱体、
35 仕切壁の冷気吹出口、36 仕切壁の冷気吹出
口、38 リベット、39 冷媒圧縮機、40 冷媒銅
配管、41 底板、42 圧縮機カバー、43 通風
孔。
Claims (7)
- 【請求項1】 被固定部材を固定する固定部材であっ
て、ピンと前記ピンを挿入することにより拡がり固定す
るピン補助具とを備えたリベットにおいて、前記ピンの
頭部と前記ピン補助具の頭部の形状を異なる形状とする
とともに、前記ピンの頭部は、前記ピンと前記ピン補助
具とを固定した時にすき間ができる構造としたことを特
徴とするリベット。 - 【請求項2】 リベットは分解する際、ピンの頭部とピ
ン補助具間の隙間により手分解可能としたことを特徴と
する請求項1記載のリベット。 - 【請求項3】 リベットは、冷凍冷蔵庫の部品を固定す
ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷凍
冷蔵庫。 - 【請求項4】 リベットは、冷凍冷蔵庫の庫内に冷気を
送る風路を構成するダクトと内箱を固定することを特徴
とする請求項1または請求項2記載の冷凍冷蔵庫。 - 【請求項5】 リベットは、仕切壁と内箱を固定し、前
記仕切壁は空気を冷却する冷却器を備えた冷却器室と冷
凍冷蔵庫の庫内を仕切るものであることを特徴とする請
求項1または請求項2または請求項4記載の冷凍冷蔵
庫。 - 【請求項6】 リベットは、圧縮機カバーと箱体を固定
し、前記圧縮機カバーは冷媒圧縮機、冷媒配管を備えた
機械室と冷凍冷蔵庫の庫内とを仕切るものであることを
特徴とする請求項1または請求項2または請求項4また
は請求項5記載の冷凍冷蔵庫。 - 【請求項7】 リベットを構成するピン補助具は、被固
定部材である冷凍冷蔵庫部品とは別体に設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記
載の冷凍冷蔵庫。
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JP00528699A JP4013382B2 (ja) | 1999-01-12 | 1999-01-12 | 冷蔵庫 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008304A (ja) * | 2007-06-27 | 2009-01-15 | Daikin Ind Ltd | コンテナ用冷凍装置 |
CN114109018A (zh) * | 2021-12-21 | 2022-03-01 | 黄伟 | 一种房建施工用脚手架连接装置及其使用方法 |
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-
1999
- 1999-01-12 JP JP00528699A patent/JP4013382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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