JPH09178326A - 冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発器のフロントカバーとリアカバーが弾性
的に結合するように形成された冷蔵庫の蒸発器カバーの
結合構造と、弾性的に結合した蒸発器カバーの組立体が
冷凍室の内箱と弾性的に結合するように形成された冷蔵
庫の蒸発器カバーの結合構造を提供する。 【解決手段】 フロントカバー（２）に形成された突起
部（２ａ）と、フロントカバーの突起部（２ａ）と対向
するようにリアカバーに形成された開口部（１ａ）と、
前記フロントカバー（２）と前記リアカバー（１）の結
合体が結合する冷凍室の内箱（４）とを具備した冷蔵庫
の蒸発器カバーの結合構造において、前記リアカバーの
開口部（１ａ）の周囲に弾性部が形成されることを特徴
とする冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造を提供すること
により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫の蒸発器カバ
ーの結合構造に係り、特に、着脱及び組み立てを容易に
するため弾性的に結合するようにした冷蔵庫の蒸発器カ
バーの結合構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、冷蔵庫１０は、図３に示すよう
に、冷蔵庫の本体内の中央部の分離壁により上下側に互
いに隔離された冷凍室１２と冷蔵室１３を含む。

【０００３】冷凍室と冷蔵室の温度は、冷凍室の後壁に
位置した蒸発器１４により適切な設定温度に維持され
る。蒸発器１４内で熱交換により形成された冷凍温度以
下の冷気は、蒸発器のフロントカバー２の冷気排出口３
を通して冷凍室１２と冷蔵室１３側に供給され、冷凍室
と冷蔵室に供給された冷気は、各室内で食品と熱交換が
行われた後、さらに蒸発器１４に循環され、これにより
冷凍室では食品を冷凍状態に保管し、冷蔵室では食品を
低温状態に冷蔵保管できるようになっている。符号１５
は、蒸発器の結露が溶けてできる除霜水を貯蔵する除霜
水貯蔵槽、１６は排水管、１７は樋、１８は冷媒を高圧
に圧縮する圧縮器である。

【０００４】このような蒸発器は、米国特許第５，１８
２，９２３号明細書及び同第５，１８２，９２４号明細
書に記載されているように、ねじ等の締結部材を用いて
冷凍室内箱の後壁に固定される。

【０００５】また、米国特許第５，２６３，５３５号明
細書には蒸発器を蒸発器カバーと共に冷凍室内箱の後壁
に固定させる固定手段について記述されている。

【０００６】従来は、図４及び図５に示すように、締結
部材である多数のねじ５を用いて冷凍室内箱４の後面に
蒸発器リアカバー１を着けた後、蒸発器を設置し、リア
カバーの開口部１ａにフロントカバー２の突起部２ａを
挿入固定している。未説明符号３は蒸発器から吐出され
た冷気が冷凍室に流入するようにフロントカバー２に形
成された冷気排出口である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
蒸発器リアカバーを冷凍室内箱の後面に組み立てる方法
は、多数のねじを用いるため組み立てが煩わしく、生産
性が低下し作業工程が長くなるという欠点があった。

【０００８】さらに、突起部が形成されたフロントカバ
ーがリアカバーに挿入される時、無理に挿入されて分解
することがあり、修理が容易ではないと共に、組み立て
時に材料が破損する恐れがあった。また、これを防止す
るためリアカバーをフロントカバーより大きくした場合
には両部材間にすき間が生じて蒸発器内の冷気が流出す
るという問題があった。

【０００９】したがって、本発明の目的は、蒸発器のフ
ロントカバーとリアカバーが弾性的に結合するように形
成された冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造を提供するこ
とにある。

【００１０】本発明の他の目的は、弾性的に結合する蒸
発器カバーの組立体が冷蔵庫の内箱と弾性的に結合する
ように形成された冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造を提
供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前述の本発明の目的は、
フロントカバーに形成された突起部と、フロントカバー
の突起部と対向するようにリアカバーに形成された開口
部と、前記フロントカバーと前記リアカバーの結合体が
結合する冷凍室の内箱とを備えた冷蔵庫の蒸発器カバー
の結合構造において、前記リアカバーの開口部の周囲に
弾性部が形成されることを特徴とする冷蔵庫の蒸発器カ
バーの結合構造を提供することにより達成される。

【００１２】本発明の好ましい特徴によると、前記弾性
部に形成されたリアカバーの突起部及びリアカバーの突
起部と対向する前記内箱に形成された屈曲部を備えて構
成される。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下に、添付図面により本発明の
好ましい実施形態を説明する。

【００１４】本実施形態を説明する前に、図４及び図５
において説明した従来技術と実質的に同一な構成要素に
ついては同一な図面符号を付し、詳細な重複説明はしな
いこととする。

【００１５】本実施形態による冷蔵庫の蒸発器カバーの
結合構造は、図１及び図２に示すように、フロントカバ
ー２に形成された突起部２ａと、フロントカバー２の突
起部２ａと対向するようにリアカバー１に形成された開
口部１ａと、フロントカバー２とリアカバー１の結合体
が結合する冷凍室の内箱４とを具備した冷蔵庫に適用さ
れる。

【００１６】本実施形態による冷蔵庫の蒸発器カバーの
結合構造においては、リアカバーの開口部１ａの周囲に
溝１ｃに囲まれた弾性変形可能な弾性部が形成される。

【００１７】また、前述の弾性部に形成されたリアカバ
ーの突起部１ｂと、リアカバーの突起部１ｂと対向する
冷凍室の内箱４に形成された屈曲部４ａとを備えてい
る。

【００１８】以下に、このように構成された本実施形態
の作用及び効果を説明する。

【００１９】添付図面における図１は本発明の一実施形
態による冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造を示す冷凍室
背面の傾斜図であり、図２は図１の蒸発器カバーの組み
立てた状態を示す要部断面図である。

【００２０】図１及び図２に示されるように、蒸発器を
蒸発器リアカバー１と冷凍室内箱４の下部に装着後、フ
ロントカバー２をリアカバー１に挿入すると、リアカバ
ーに形成された弾性部により、フロントカバー２に形成
された突起部２ａの挿入時、溝１ｃに囲まれた弾性変形
可能な弾性部が外側に弾性的に作用してフロントカバー
の突起部２ａがリアカバーの開口部１ａに結合され、結
合後さらにもとの位置に戻るように弾性部が弾性的に動
く。

【００２１】一方、フロントカバー２とリアカバー１が
結合された蒸発器の組立体を冷凍室の内箱４に挿入する
と、リアカバーの突起部１ｂによって弾性部が内側に曲
がり、リアカバーの突起部１ｂが冷凍室の内箱４に形成
された屈曲部４ａと完全に結合するとさらにもとの位置
に戻って組立体と内箱が堅固に固定される。

【００２２】

【発明の効果】以上の説明のように、本発明による冷蔵
庫の蒸発器カバーの結合構造によると、別個の締結部材
なしにフロントカバー、リアカバー及び冷凍室の内箱を
弾性的に結合することができるので、組み立て及び分解
が容易であり、作業工程が単純化し、生産性が向上する
等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態による蒸発器カバーの結合
構造を示す分解斜視図である。

【図２】図１の組み立てた状態の要部断面図である。

【図３】一般的な冷蔵庫の構造を示す断面図である。

【図４】従来の蒸発器カバーの結合構造を示す冷蔵庫の
分解斜視図である。

【図５】図４の組み立てた状態の要部断面図である。

【符号の説明】

１ 蒸発器リアカバー １ａ 開口部 １ｂ リアカバーの突起部 １ｃ 溝 ２ 蒸発器フロントカバー ２ａ フロントカバーの突起部 ３ 冷気排出口 ４ 冷凍室内箱 ４ａ 屈曲部 ５ 締結部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フロントカバーに形成された突起部と、
   フロントカバーの突起部と対向するようにリアカバーに
   形成された開口部と、前記フロントカバーと前記リアカ
   バーの結合体が結合する冷凍室の内箱とを具備する冷蔵
   庫の蒸発器カバーの結合構造において、 前記リアカバーの開口部の周囲に弾性部が形成されたこ
   とを特徴とする冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造。
2. 【請求項２】 前記弾性部に形成されたリアカバーの突
   起部及び前記リアカバーの突起部と対向する前記内箱に
   形成された屈曲部を備えたことを特徴とする請求項１に
   記載の冷蔵庫の蒸発器カバーの結合構造。