JP2000203652A - 即席食品容器の湯切孔付き蓋 - Google Patents
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Abstract
状の複合シートが表面シート側から脱落することを防止
して脱落した細かい湯切孔円形状の複合シートが製造集
積される蓋の層間に混入したりしないようにする。 【解決手段】複合シート1と表面シート11とが所定の
形状領域に易剥離剤を塗布することにより形成された易
剥離層5による易剥離領域L1 とそれ以外の接着領域L
2 とにより区画されて互いに積層接着され、前記易剥離
領域内における複合シートの1個所乃至複数個所には湯
切孔形状の湯切孔形成用刻切部が形成された即席食品容
器の湯切孔付き蓋において、前記易剥離層が湯切孔形状
の湯切孔形成用刻切部領域内を含めて全ての易剥離領域
に形成され、前記湯切孔形成用刻切部7の一部に繋ぎ部
7aが設けられている。
Description
品の密封包装に使用する容器の蓋に関し、特に乾燥状態
の即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出
するための湯切孔を備えた即席食品容器の湯切孔付き蓋
に関する。
例えば、図4(a)の側断面図、図4(b)の平面図に
示すように、表面シート11を表面側(外面側)にし
て、その内面側(食品側)に複合シート1を重ね合わせ
積層したシート状の蓋A(例えば円形状蓋)であり、そ
の蓋の外周円弧部分からその内側にかけて一部領域の前
記複合シート1と表面シート11との重ね合わせ内面に
は易剥離剤(剥離ニス)を塗布することにより形成され
た易剥離層5による易剥離領域L1 (斜線領域)を備
え、それ以外の該複合シート1と表面シート11との重
ね合わせ内面には、接着された状態の接着領域L2 (非
剥離領域)を備え、前記表面シート11には、前記易剥
離領域L1 とそれ以外の接着領域L2 との区画境界部分
に沿って直線状の切離線9(例えばミシン目刻切線)が
形成されている。
ート1の1個所乃至複数個所には、湯切孔形状(内径
R)の湯切孔形成用刻切部7が形成され、また、該湯切
孔形成用刻切部7領域内の複合シート1と表面シート1
1の内面には、刻切部領域内接着部6(易剥離層5の形
成されない内径rの領域;r≦R)が設けられていて、
複合シート1と表面シート11とは刻切部領域内接着部
6において互いに接着している。
図5に示すように即席食品を入れた容器Bの上端部にあ
る開口フランジ部21に接着シールして容器を密封包装
することにより即席食品を密封包装した即席食品容器と
なるものである。
容器Bは、図4(b)に示す接着領域L2 側の蓋Aの外
周にある複合シート1のプルタブ13を引っ張り上げ
て、容器のフランジ部21から接着領域L2 側の複合シ
ート1を部分的に剥離して容器Bを開口し、その開口部
より容器B内に熱湯を注入した後、開口部分のプルタブ
13を再度フランジ部21の外側に折り込むようにして
施蓋して、中にある即席食品を柔らかくほぐすために数
分間放置する。
域L1 の外周にある表面シート11のプルタブ12を矢
印方向に引っ張りながら持ち上げ、ミシン目による切離
線9に沿って表面シート11の易剥離領域L1 側を、図
6に示すように複合シート1から剥離するとともに、該
表面シート11に接着している複合シート1の湯切孔形
成用刻切部7領域を切り離して複合シート1に内径Rの
数個の湯切孔8を形成した後、容器を傾けて中にある湯
を湯切孔8から排出することができるようになってい
る。
容器の蓋Aの湯切孔8の形成には、複合シート1にリン
グ状(閉曲線円状)に刻切された湯切孔形状の湯切孔形
成用刻切部7と、該湯切孔形成用刻切部7領域内の複合
シート1と表面シート11の内面に易剥離層5の形成さ
れていない刻切部領域内接着部6(領域)が必要であ
り、複合シート1と表面シート11とはこの刻切部領域
内接着部6において互いに接着していることが必要であ
る。
おいて、複合シート1にリング状(閉曲線円状)に湯切
孔形状の湯切孔形成用刻切部7を刻切した際に、易剥離
層5の塗布形成における塗布見当不良や見当ずれ、ある
いは易剥離剤(ニス)かぶりなどによって、湯切孔形成
用刻切部7領域内に必要とする易剥離層5の形成されて
いない刻切部領域内接着部6に易剥離剤が塗布される現
象が発生して、湯切孔形成用刻切部7領域内の細かい湯
切孔円形状の複合シート1が表面シート11側から脱落
したり、製造集積される蓋A内に混入して、製造不良を
生じる場合がある。
内の細かい湯切孔円形状の複合シートが表面シート側か
ら脱落することを防止して、脱落した細かい湯切孔円形
状の複合シートが製造集積される蓋の層間に混入するこ
とを回避することにある。
発明は、複合シートと表面シートとが所定の形状領域に
易剥離剤を塗布することにより形成された易剥離層によ
る易剥離領域とそれ以外の接着領域とにより区画されて
互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シ
ートの1個所乃至複数個所には湯切孔形状の湯切孔形成
用刻切部が形成された即席食品容器の湯切孔付き蓋にお
いて、前記剥離層が湯切孔形状の湯切孔形成用刻切部領
域内を含めて全ての易剥離領域に形成され、前記湯切孔
形成用刻切部の一部に繋ぎ部が設けられていることを特
徴とする即席食品容器の湯切孔付き蓋である。
請求項1に係る発明において、前記複合シートの1個所
乃至複数個所に設けられた湯切孔形状の湯切孔形成用刻
切部の繋ぎ部が、表面シートの剥離開始側に設けられて
いる請求項1記載の即席食品容器の湯切孔付き蓋であ
る。
請求項1又は請求項2に係る発明において、前記繋ぎ部
がミシン目状に刻切されている即席食品容器の湯切孔付
き蓋である。
請求項1乃至請求項3に係る発明において、前記易剥離
領域の易剥離層がベタ状に形成されている即席食品容器
の湯切孔付き蓋である。
請求項1乃至請求項3に係る発明において、前記易剥離
領域の易剥離層が網点パターン状に形成されている即席
食品容器の湯切孔付き蓋である。
請求項1乃至請求項3に係る発明において、前記易剥離
領域の易剥離層が網目パターン状に形成されている即席
食品容器の湯切孔付き蓋である。
請求項5乃至請求項6に係る発明において、前記パター
ン状に形成された易剥離層の面積率が60〜90%であ
る即席食品容器の湯切孔付き蓋である。
請求項5に係る発明において、前記網点パターン状の網
点径が0.5〜1.5mmである即席食品容器の湯切孔
付き蓋である。
請求項6に係る発明において、前記網目パターン状の網
目孔径が0.3〜0.5mmである即席食品容器の湯切
孔付き蓋である。
離層が湯切孔形状の湯切孔形成用刻切部領域内を含めて
全ての易剥離領域L1 に形成されているので、蓋Aの製
造工程において、易剥離領域L1 に易剥離層5を塗布形
成する際に、湯切孔形成用刻切部7と易剥離層5との間
の見当合わせが不要であり、易剥離層5の塗布形成にお
ける塗布見当不良や、見当ずれ、あるいは易剥離剤(ニ
ス)かぶりなどに対する配慮や塗布制御を不要とするの
で易剥離層5の塗布加工が容易となる。
蓋は、前述のように易剥離層が湯切孔形成用刻切部領域
内を含めて全ての易剥離領域L1 に形成されており、し
たがって湯切孔形成用刻切部7領域内において複合シー
ト1と表面シート11とは、易剥離層5を介して互いに
易剥離可能に仮接着されていて剥離し易いものである
が、複合シート1に設けられた湯切孔形成用刻切部7に
は、その一部に繋ぎ部7aが設けられているので、湯切
孔形成用刻切部7領域内において複合シート1が細かい
円形小片状のシートとなって表面シート11側から脱落
したり、製造集積される蓋A内に混入して製造不良を生
じるなどの現象を防止することができる。
蓋は、湯切孔形成用刻切部7の一部に設けられる繋ぎ部
7aを、表面シート11の剥離が開始される側に設ける
ことにより、表面シート1を複合シート11から剥離す
る際に、その湯切孔形成用刻切部7部分においては繋ぎ
部7a側から剥離が開始され、即ち、繋ぎ部7a側から
湯切孔形成用刻切部7の方向に向かって剥離されるの
で、剥離開始側の繋ぎ部7a部分の複合シート1は蓋面
側に残り、湯切孔形成用刻切部7側の複合シート1は表
面シート1の剥離操作に追従して蓋面から上方に持ち上
がりながら表面シートから剥離し、湯切孔形成用刻切部
7側の複合シート1の持ち上がりによって湯抜孔8を開
口することができる。
き蓋を、図1(a)に示す蓋の側断面図、図1(b)に
示す蓋の平面図に基づいて以下に詳細に説明する。
形など多角形状)の複合シート1と表面シート11と
が、蓋の外周より所定の形状領域に亘って易剥離剤をベ
タ状に塗布することにより、又は網目状パターン(又は
網点パターン状、あるいは市松模様パターン状又は砂目
パターン状)に塗布することにより形成されたパターン
状の易剥離層5による易剥離領域L1 と、該易剥離層5
の非形成領域である接着領域L2 とにより、その易剥離
領域L1 と接着領域L2 との直線状の境界線9に沿って
区画されて互いに積層接着されている。
ート11の易剥離領域L1 と接着領域L2 との境界線9
相当部には、容易に切り離しするための刃型などによる
カッティング加工(ミシン目刻切、ハーフカッティン
グ)による易切離部を形成するか、又は表面シート11
に一方向(境界線9と平行な方向)に易引裂性の樹脂フ
ィルム(一軸延伸フィルム)、又は表面シート11と複
合シート1との積層界面に前記一方向に易引裂性の樹脂
フィルムを積層ラミネートするようにすれば、境界線9
相当部には易切離部を特に形成する必要はない。
には、易剥離領域L1 における表面シート11から蓋の
一部外周外側方向に突出するように延設した、表面シー
ト11を剥離する際に使用する表面シート剥離用のプル
タブ12が設けられ、また、接着領域L2 における少な
くとも複合シート1から蓋の一部外周外側方向に突出す
るように延設した、蓋を剥離する際に使用する蓋剥離用
プルタブ13が設けられている。
成位置は、易剥離領域L1 側の蓋の一部外周のいずれで
もよいが、例えば、図1(b)に示すように易剥離領域
L1側の蓋の一部外周における境界線9の一端側に設け
られる。なお、プルタブ12の形成位置に対応して表面
シート11の剥離開始方向が決定されるものである。
1の1個所乃至複数個所には、湯切孔形状の湯切孔形成
用刻切部7が形成され、この刻切部7は複合シート1の
裏面側(表面シート11と反対側)から型刃によって、
複合シート1と表面シート11との積層界面までカッテ
ィング加工されている。
図1(b)に示すように、円形、楕円形、三角形、四角
形、その他多角形の閉曲線形状や閉屈曲線形状の一部に
カッティングされない繋ぎ部7aが設けられた開放曲線
形状や開放屈曲線形状であって、前記曲線や屈曲線の両
端を結ぶ線に相当する部分を前記繋ぎ部7aとしたもの
である。
線両端を結ぶ繋ぎ部7aの形成位置は、刻切部7の切線
部分に対していずれの方向に設けてもよいが、湯切孔形
成用刻切部7の周辺における表面シート11の剥離開始
方向になるべく近い側に設けることが適当である。そし
て、例えば表面シート11の剥離開始方向が、プルタブ
12の形成位置に対応して決定される場合には、そのプ
ルタブ12の形成位置を考慮して繋ぎ部7aの形成位置
を設定することが望ましい。
ブ12が易剥離領域L1 側の蓋の一部外周における境界
線9(又は切離部)の一端側に設けられ、複数個の湯切
孔形成用刻切部7が蓋Aの外周近傍に沿って設けられて
いるような場合には、刻切部7の繋ぎ部7aは、刻切部
7に対して境界線9(又は切離部)に近い側に向くよう
に、又は刻切部7に対してプルタブ12の方向に向くよ
うに設けることが望ましいが、本発明においては特にそ
れに限定されなるものではない。
ート11との内面に易剥離剤をベタ状に塗布するか、又
は網目状パターン(又は網点パターン状、あるいは市松
模様パターン状又は砂目パターン状)に塗布して形成し
た易剥離層5によって形成されている。
ート1と表面シート11との積層内面における湯切孔形
成用刻切部7の領域内を含めて、易剥離領域L1 には、
例えば、ベタ状の易剥離層5が形成され、又は網点径が
0.5〜1.5mm、網点線数が0.5〜2.0線/m
mの網点パターン状の易剥離層5、又は網目孔径が0.
3〜 0.5mm、網目線数が0.5〜2.0線/mm
の網目パターン状の60〜90%の面積率の易剥離層5
が形成されている。
ト1と表面シート11との積層接着された蓋材に対して
複合シート1側から湯切孔形成用刻切部7を型刃によっ
てカッティング加工する際に、湯切孔形状の湯切孔形成
用刻切部7の周辺に沿って、複合シート1と表面シート
11との接着内面に、前記易剥離層5による型刃のカッ
ティング圧力や衝撃による予定外の不規則な剥離を生じ
ない程度に易剥離性を保持して接着する網点径及び網点
線数、あるいは網目孔径及び網目線数、又は面積率を持
つ網点パターン状、網目状パターン、あるいは市松模様
パターン状、砂目パターン状などパターン状の易剥離層
5が形成されているものであり、このパターンは易剥離
層5が適正な易剥離機能を保持しつつ、予定外の不規則
な剥離を生じない程度の接着性を持つように設定するこ
とが必要であって、適正な易剥離性を保持するために、
上記のような網点パターン、網目パターン、市松模様パ
ターン、砂目パターン状が適当である。
孔形成用刻切部7により開口する湯切孔径は、湯が円滑
に排出でき、湿潤によってほぐれた即席食品が湯と一緒
に排出されずに容器内に止まる程度の孔径であれば特に
限定されるものではないが、例えば、5mm〜7mm程
度でよく、望ましくは5.5mm≦R≦6.5mmがよ
い。
は、従来と同様に、図2に示すように、即席食品を入れ
た容器B(プラスチック製又は紙製)の上端部にある開
口フランジ部21に接着シールして容器Bを密封包装す
ることにより即席食品を密封包装した即席食品容器とな
るものである。
容器Bは、図1(b)に示す接着領域L2 側の蓋Aの外
周にある複合シート1のプルタブ13を引っ張り上げ
て、容器のフランジ部21から接着領域L2 側の複合シ
ート1を部分的に剥離して容器Bを開口し、その開口部
より容器B内に熱湯を注入した後、開口部分のプルタブ
13を再度フランジ部21の外側に折り込むようにして
施蓋して、中にある即席食品を柔らかくほぐすために数
分間放置する。
ン目若しくはハーフカッティングされた切離部9の一端
にある表面シート11のプルタブ12(図1(b)参
照)を従来と同様に引っ張り上げて切離部9(境界線相
当部)をその端部側から序々に切り離す。
界線相当部)を序々に切り離しながら、易剥離領域L1
の表面シート11を複合シート1から剥離するととも
に、易剥離層5を介して仮接着している湯切孔形成用刻
切部7領域内の複合シート1をその表面シート11の剥
離操作に伴って蓋A面より繋ぎ部7aを介して、それを
折目として立ち起こすようにして湯切孔8の開口を開始
し、易剥離領域L1 の表面シート11を複合シート1か
ら剥離し、切離部9に沿って切り離して、図4に示すよ
うに開口を終了する。そして、容器Bを傾けて中にある
湯を湯切孔8から排出することができる。
構成及び材料構成は、本発明においては特に限定される
ものではないが、例えば1例として、図1(a)の蓋の
側断面図に示すようなものがある。
に、押し出しラミによるポリエチレン樹脂層2、アルミ
ニウム箔層3、サンドラミによるポリエチレン樹脂層4
からなるものである。
(例えば厚さ127.9g/m2 )が使用され、その表
面に適宜に印刷等を施すことにより蓋の表面シートとし
て形成する。また、これ以外に合成樹脂フィルム、ある
いは紙と合成樹脂フィルムとの複合フィルムであっても
よい。
ては、ウレタン系樹脂、硝化綿(セルロース)系樹脂、
硝化綿(セルロース)とウレタン系樹脂とのブレンド樹
脂などによる易剥離剤が使用できる。
施の形態を示し、刻切部7を境界線9(又は切離部)に
近い側に刻切し、繋ぎ部7aを蓋A外周と該刻切部7と
の間に位置するように設けたものであり、蓋Aの易剥離
領域L1 外周にある表面シート11のプルタブ12(こ
の場合のプルタブ12の位置は図1(b)に示す境界線
9一端部の位置ではなく、蓋Aの易剥離領域L1 の円弧
状外周の略中央部分など境界線9両端部以外の位置)
を、蓋A外周から内方に向かって引っ張り上げ、表面シ
ート11を複合シート1から剥離するとともに、易剥離
層5を介して仮接着している湯切孔形成用刻切部7領域
内の複合シート1をその表面シート11の剥離操作に伴
って蓋A面より繋ぎ部7aを介して、それを折目として
立ち起こすようにして湯切孔8の開口を開始し、図6に
示すように易剥離領域L1 の表面シート11を複合シー
ト1から完全に剥離して開口を終了する。そして、容器
Bを傾けて中にある湯を湯切孔8から排出することがで
きる。
の実施の形態を示し、刻切部7を蓋Aの外周に近い側に
刻切し、繋ぎ部7aを該刻切部7と境界線9との間に位
置するように設けたものであり、蓋Aの易剥離領域L1
外周にある表面シート11のプルタブ12(この場合の
プルタブ12の位置は図1(b)に示す境界線9一端部
の位置ではなく、蓋Aの易剥離領域L1 の円弧状外周の
略中央部分など境界線9両端部以外の位置)を、蓋A外
周から内方に向かって引っ張り上げ、表面シート11を
複合シート1から剥離するとともに、易剥離層5を介し
て仮接着している湯切孔形成用刻切部7領域内の複合シ
ート1をその表面シート11の剥離操作に伴って蓋A面
より繋ぎ部7aを介して、それを折目として立ち起こす
ようにして湯切孔8の開口を開始し、図8に示すように
易剥離領域L1 の表面シート11を複合シート1から完
全に剥離して開口を終了する。そして、容器Bを傾けて
中にある湯を湯切孔8から排出することができる。
は、湯切孔形状の湯切孔形成用刻切部領域内を含めて全
ての易剥離領域に易剥離層が形成されているので、蓋の
製造工程において易剥離領域に易剥離層を塗布形成する
際の湯切孔形成用刻切部に対する見当合わせが不要で、
易剥離層の塗布形成における塗布見当不良や見当ずれ、
あるいは易剥離剤(ニス)かぶりなどに対する配慮や塗
布制御が不要になり、易剥離層の塗布加工が容易とな
る。
蓋は、複合シートに設けられた湯切孔形成用刻切部の一
部に繋ぎ部を設けたので、湯切孔形成用刻切部領域内に
おいて複合シートが細かい円形小片状のシートとなって
表面シート側から脱落したり製造集積される蓋A内に混
入したりすることがなく、このような製造不良を防止で
きる効果がある。
蓋は、易剥離層を網点パターン、網目パターンなどのパ
ターン状に形成することにより、表面シートと複合シー
トとの積層接着により形成されている蓋材の易剥離領域
内の一部に湯切孔形成用刻切部をカッティング加工する
際に、刻切用型刃のカッティング圧力や衝撃によって表
面シートと複合シートとが湯切孔形成用刻切部の周辺に
て予定外の不規則な剥離が生じるのを回避できる効果が
ある。
蓋は、複合シートと表面シートとの積層界面における該
表面シート側に直線状の境界線と略平行な方向に易引裂
性を備えた易引裂性フィルムが積層接着されており、易
剥離領域側の表面シートを複合シートから剥離して複合
シートに所定内径の数個の湯切孔を形成する際に、易剥
離領域側の表面シートは、易引裂性フィルムの易引裂性
方向に沿って引き裂き易い。
て易切離部を形成加工しなくても、易剥離領域側の表面
シートを、その易引裂性方向と平行な接着領域との境界
線に沿って容易に切り破ることができ、たとえ表面シー
トにミシン目刻切部(易切離部)を形成加工しなくて
も、また表面シートに刻切されたミシン目刻切部の加工
が不十分であっても、接着領域側の表面シート方向に向
かって紙剥けが生じたりすることがなく、易剥離領域側
の表面シートを境界線の易引裂方向に沿って接着領域側
の表面シートから円滑に切り離して複合シートに所定内
径の湯切孔を形成することができる効果がある。
実施の形態における側断面図、(b)はその蓋の平面
図。
即席食品容器の側面図。
トを切離部側から剥離して湯切孔の開封を開始した状態
を説明する拡大側断面図。
トを切離部側から剥離して湯切孔の開封を終了した状態
を説明する拡大側断面図。
トを切離部と対向する側から剥離して湯切孔の開封を開
始した状態を説明する拡大側断面図。
トを切離部と対向する側から剥離して湯切孔の開封を終
了した状態を説明する拡大側断面図。
トを切離部と対向する側から剥離して湯切孔の開封を開
始した状態を説明する拡大側断面図。
トを切離部と対向する側から剥離して湯切孔の開封を終
了した状態を説明する拡大側断面図。
側断面図、(b)はその蓋の平面図。
た即席食品容器の側面図。
を開封した状態を説明する拡大側断面図。
…接着領域 1…複合シート 5…易剥離層 7…湯切孔形成用刻切
部 7a…繋ぎ部 8…湯切孔 9…切離部(又は境界線) 11…表面シート 12…プルタブ 13…プルタブ
Claims (9)
- 【請求項1】複合シートと表面シートとが所定の形状領
域に易剥離剤を塗布することにより形成された易剥離層
による易剥離領域とそれ以外の接着領域とにより区画さ
れて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複
合シートの1個所乃至複数個所には湯切孔形状の湯切孔
形成用刻切部が形成された即席食品容器の湯切孔付き蓋
において、前記剥離層が湯切孔形状の湯切孔形成用刻切
部領域内を含めて全ての易剥離領域に形成され、前記湯
切孔形成用刻切部の一部に繋ぎ部が設けられていること
を特徴とする即席食品容器の湯切孔付き蓋。 - 【請求項2】前記複合シートの1個所乃至複数個所に設
けられた湯切孔形状の湯切孔形成用刻切部の繋ぎ部が、
表面シートの剥離開始側に設けられている請求項1記載
の即席食品容器の湯切孔付き蓋。 - 【請求項3】前記繋ぎ部がミシン目状に刻切されている
請求項1又は請求項2記載の即席食品容器の湯切孔付き
蓋。 - 【請求項4】前記易剥離領域の易剥離層がベタ状に形成
されている請求項1乃至請求項3記載の即席食品容器の
湯切孔付き蓋。 - 【請求項5】前記易剥離領域の易剥離層が網点パターン
状に形成されている請求項1乃至請求項3記載の即席食
品容器の湯切孔付き蓋。 - 【請求項6】前記易剥離領域の易剥離層が網目パターン
状に形成されている請求項1乃至請求項3記載の即席食
品容器の湯切孔付き蓋。 - 【請求項7】前記パターン状に形成された易剥離層の面
積率が60〜90%である請求項5又は請求項6記載の
即席食品容器の湯切孔付き蓋。 - 【請求項8】前記網点パターン状の網点径が0.5〜
1.5mmである請求項5記載の即席食品容器の湯切孔
付き蓋。 - 【請求項9】前記網目パターン状の網目孔径が0.3〜
0.5mmである請求項6記載の即席食品容器の湯切孔
付き蓋。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002160757A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-06-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 湯切り機能付き蓋体 |
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JP2016033062A (ja) * | 2015-11-30 | 2016-03-10 | 大日本印刷株式会社 | 蓋材及びそれを用いた容器 |
WO2021028242A1 (de) * | 2019-08-09 | 2021-02-18 | Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. | Verfahren zur herstellung eines bauteils sowie bauteil hierzu |
JP7450383B2 (ja) | 2019-12-25 | 2024-03-15 | 共同印刷株式会社 | 剥離部付き蓋材 |
-
1999
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