JP2000201502A - トラクタの取着装置の下方操縦ア―ム用持ち上げ装置 - Google Patents

トラクタの取着装置の下方操縦ア―ム用持ち上げ装置

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JP2000201502A
JP2000201502A JP11367989A JP36798999A JP2000201502A JP 2000201502 A JP2000201502 A JP 2000201502A JP 11367989 A JP11367989 A JP 11367989A JP 36798999 A JP36798999 A JP 36798999A JP 2000201502 A JP2000201502 A JP 2000201502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計を簡単化し、調整の正確な同期化を保証
し、更に他の調整の可能性を設ける、トラクタの取着装
置の下方操縦アーム用持ち上げ装置を提供する。 【解決手段】 ピストン−シリンダユニット11,12
ごとに、4つのポートおよび4つの切り換え位置を有す
る方向弁33,33’からなる切り換え回路が設けら
れ、そして方向弁33,33’の第1位置においてすべ
てのポートが遮断され、第2位置においてピストン端で
のシリンダ室が圧力媒体供給源に接続されピストンロッ
ド端でのシリンダ室が戻りラインに接続され、第3位置
においてピストンロッド端でのシリンダ室が圧力媒体供
給源に接続されピストン端でのシリンダ室が戻りライン
に接続され、第4位置において両方のシリンダ室が戻り
ラインに接続される。切り換え回路28,28’は、方
向弁33,33’に4つの位置の1つを取らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタまたは自
己駆動器具の取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】それらの後方で、または任意に、また、
それらの前方で、トラクタまたは自己駆動器具はこのト
ラクタまたは自己駆動器具の長手方向軸線に対して反対
の方向にずれるように配置される下方操縦アームからな
っている取着装置を備えている。前記下方操縦アームの
一端は連接可能であり、とくに実質上水平の軸線のまわ
りに枢動可能であるように後方および/または前方に取
着される。加えて、僅かな横方向の枢動可能性が存在す
る。それらの自由端で、下方操縦アームは取着されるべ
き器具との接続を設けるための結合手段を備えている。
下方操縦アームを枢動可能にするために、持ち上げ装置
が設けられ、すなわち、下方操縦アームに取着される器
具は持ち上げ装置によって支持されかつ地面に対して上
昇または下降される。
【0003】そのうえ、取着されるべき器具および用途
の型の結果として、持ち上げ装置は、或る範囲まで、下
方操縦アームを横方向に自由に動き得るようにさせねば
ならない。他の用途において、垂直方向への自由な枢動
可能性が必須である。とくに、トラクタまたは器具に一
体にされかつ持つ上げ軸の端部に接続される2本の平行
な持ち上げアームからなる種々の型の持ち上げ装置が存
在している。持ち上げ軸それ自体は駆動装置によって枢
動され、その結果、したがって、持ち上げアームは円弧
において動く。持ち上げアームの端部には、下方操縦ア
ームに接続される持ち上げ支柱が固定される。加えて、
持ち上げ軸は2本の持ち上げアームの同期を保証してい
る。適応性を改善するために、とくに後方に配置された
持ち上げ装置は持ち上げ支柱の長さを調整するための精
密調整手段を備えている。
【0004】さらに、任意に、下方操縦アームとの堅固
な接続または接続解除および自由な垂直可動性を許容す
る構体が通常設けられる。前記構体は器具を左右に揺れ
させるための垂直浮動通路、すなわち、緊張開放作業を
許容するために横方向傾斜の補償を許容している。
【0005】床に取着される持ち上げ装置の場合におい
て、下方操縦アームは揺動体を形成するように通常互い
に接続され、そして2本の油圧持ち上げ支柱の形の駆動
装置が下方操縦アームに直接接続される。横方向傾斜を
補償するための垂直の自由度が結合要素の細長い孔によ
って設けられる。
【0006】かかる構体は、例えば、国際特許第96/
03024号に記載されている。2本の油圧持ち上げ支
柱が共通の油圧ラインによってポンプまたは圧力供給源
に接続され得る。これは、圧力レベルが両方の油圧持ち
上げ支柱に関して同一でありかつそれらが両方とも同一
量の圧力媒体で供給されることを意味している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した型の持ち上げ
装置は種々の設計を有するけれども、それらは、2本の
下方操縦アームの同期運動が補償されかつ垂直の自由度
が利用可能であるために共通の特徴を有している。油圧
持ち上げ支柱は、正確な均一の作業が、漏洩が同一の圧
力レベルにも拘わらず異なる設定を導き得るため保証さ
れないという不都合がある。
【0008】本発明の目的は、一方で、従来技術の解決
に比して持ち上げ装置の主要な作動に関連して持ち上げ
装置の設計を簡単化し、かつ他方で、調整に関連して正
確な同期化を保証しそして最後に、さらに他の調整の可
能性を設けることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、この目
的は、下方操縦アームが、一端で、トラクタに枢着さ
れ、そして持ち上げ装置が、下方操縦アームごとに、前
記下方操縦アームのそれぞれの枢動位置を示す位置信号
を発生する位置記録装置と、下方操縦アームごとに、一
端において、トラクタに取着されかつ他端で、直接的ま
たは中間のレバー装置を経由して間接的に下方操縦アー
ムに作用しそしてピストン端でシリンダ室およびピスト
ンロッド端でシリンダ室からなる油圧負荷可能な、二重
作用(doppelwirkende)のピストン−シリンダユニット
と、ピストン−シリンダユニットごとに、4つのポート
を備え、かつ少なくとも3つの切り換え位置に変換され
得る方向弁からなる切り換え回路とを備えたトラクタの
取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置において、2
つのポートが前記ピストン−シリンダユニットに接続さ
れるのに役立ち、その中の第1のポートがピストン端で
シリンダ室に接続され、第2ポートがラインを経由して
ピストンロッド端でシリンダ室に接続されており、さら
に、第3のポートが圧力媒体供給源に接続されるのに役
立ちかつ第4のポートが戻りラインに接続されるのに役
立ち、前記方向弁の第1位置において、前記方向弁のす
べてのポートが遮断され、第2位置において、前記ピス
トン端で前記シリンダ室が前記圧力媒体供給源に接続さ
れそして前記ピストンロッド端で前記シリンダ室が前記
戻りラインに接続され、第3位置において、前記ピスト
ンロッド端で前記シリンダ室が前記圧力媒体供給源に接
続されかつ前記ピストン端で前記シリンダ室が前記戻り
ラインに接続され、前記切り換え回路が、さらに、前記
下方操縦アームの通常の位置に対応する案内値を導入す
るための入力と、前記位置記録装置から到来する位置信
号を導入しかつ前記下方操縦アームのそれぞれの位置を
示すための入力および前記案内値を位置信号と比較する
比較器を備えている電気切り換えユニットからなってお
り、前記切り換えユニットが−比較の結果の関数として
−前記方向弁に少なくとも3つの位置の1つを取らせる
ことを特徴とするトラクタの取着装置の下方操縦アーム
用持ち上げ装置を設けることによって達成される。
【0010】この実施形態の利点は、設計が簡単化され
る一方、追加の機能が設けられるということである。そ
のうえ、正確な設定が下方操縦アームのそれぞれの実際
の位置が予め定めた名目上の位置と比較され、かつ調整
が名目上の位置が目途とされるような方法において行わ
れるため保証される。これは、また、両方の下方操縦ア
ームが同一または予め定められた位置を取ることを意味
している。加えて、ピストン−シリンダユニットを個々
に制御することができることにより、例えば、横方向の
傾斜を補償するために独立して2つの下方操縦アームを
設定することが可能である。
【0011】本発明のさらに他の実施形態によれば、下
方操縦アームごとに設けられた方向弁が、ピストン端で
のシリンダ室およびピストンロッド端でのシリンダ室の
両方が戻りパイプに接続される第4位置に切り換えられ
ることが提案されている。例えば、ピストン−シリンダ
ユニットが「戻り」に切り換えられるならば、すなわ
ち、ピストン−シリンダユニットがそれ自体自由に設定
され得るならば、器具は、また、力のない方法において
結合解除される。そのうえ、機械的解決による場合であ
る、運転席を離れねばならない作業者なしに浮動通路を
設定することができる。
【0012】同期して調整されるような下方操縦アーム
を許容するために、同一のまたは異なる案内値が2つの
切り換えユニットに供給されることが提案される。
【0013】本発明による解決を完全にするために、種
々の作動モードの選択を許容しかつ利用法の切り換えユ
ニットに作用するセレクタスイッチが設けられる。2つ
の切り換えユニットはかくして下方操縦アームが同一の
案内値または異なる案内値によって制御されるように予
めプログラムされ得る。さらに、2つの切り換えユニッ
トが共通のセレクタスイッチに接続され、この共通のセ
レクタスイッチによって、前記切り換えユニットが特別
な下方操縦アームに関して1方向弁をまたは両方の下方
操縦アームに関して前記方向弁を第4位置に切り換える
ためにプログラムされ得ることが提案される。
【0014】第4位置において、ピストンロッド端での
シリンダ室と両方のピストン−シリンダユニットのピス
トン端でのシリンダ室との間でかつ前記室と戻りライン
との間で圧力媒体の交換が行われる。好適な実施形態に
おいて、案内値は、とくに設定要素によって、手動で予
め決定される。作業者は、したがって、下方操縦アーム
の所望の位置を予め決定することができる。横方向傾斜
は下方操縦アームに異なる案内値を使用することにより
補償され得る。
【0015】とくに、トラクタが横方向に傾斜されると
き、トラクタに対して器具を一直線に整列するために、
また、例えば、トラクタの横方向の傾斜を記録する傾斜
センサを使用する事が可能で、かつ加えて、2つの切り
換えユニットの少なくとも一方が、横方向の傾斜を示し
ている案内値に重畳される信号を備え得る手段を設ける
ことができる。1つの型の補償は運転者自体が横方向の
傾斜に目視で接近することにより可能である。例えば、
地面に最も地階下方操縦アームが予め決めた案内値にし
たがって制御され、これに反して他の下方操縦アームが
さらに持ち上げられている方向においてのみ適合させら
れることを決定することが可能である。
【0016】加えて、セレクタスイッチが、傾斜センサ
が作動される切り換え位置からなりそしてそれによって
発生される信号が2つの切り換えユニットに供給される
案内値に重畳され得ることが提案される。また、構成要
素および取着された器具が過剰な負荷に従わされるのを
阻止するために案内値間の最大の差異を特定化すること
ができる。最後に、器具が搬送方向に持ち上げられると
き、一定の持ち上げ位置から上方に一直線にされるよう
な備えがなされている。
【0017】下方操縦アームを設定するために、ピスト
ン−シリンダユニットのピストンロッドのそれぞれ延長
された位置を記録することができる装置を使用すること
ができる。
【0018】しかしながら、トラクタに対して関連の下
方操縦アームのそれぞれの角度的位置を記録する回転角
度センサによって示されるような位置記録装置が可能で
ある。
【0019】図面は本発明の種々の実施形態を示してい
る。原則として、前記実施形態は後方取着装置および前
方取着装置の両方に適する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は後方取着装置を有するトラ
クタ後部を示している。2本の下方操縦アーム2,3が
設けられている。トラクタ1の後部を見ると、右方の下
方操縦アームが右方へ向かって移動されかつ左方の下方
操縦アームがトラクタの長手方向軸線から離れて左方へ
向かって移動されることが見られ得る。両方の下方操縦
アーム2,3は横方向軸線4のまわりでトラクタ後部の
それぞれの軸受ブロック7,8に接続端5,6で枢動可
能に支持されており、その結果結合フック9,10を備
えた端部は、より大きなまたはより小さい範囲に、トラ
クタ1が位置決めされる地面に近づくように移動され得
るか、または地面から離れて動かされ得る。枢動軸線4
のまわりに2本の下方操縦アーム2,3を動かすため
に、各下方操縦アーム2,3はピストン−シリンダユニ
ット11,12と連係する。
【0021】これらのピストン−シリンダユニット1
1,12はヨーク形状(gabelfoermigen)の取着端13,
14によって関連の下方操縦アーム2,3に作用してい
る。ピストン−シリンダユニットの他の接続端15,1
6によって、それらはトラクタの後方に固定された支持
ブロック17,18に保持されている。前記構体は、例
えば、関連のピストン−シリンダユニット11,12の
ハウジングに枢動可能に接続されかつ加えて、下方操縦
アーム2,3を調整するときすべての側でピストン−シ
リンダユニット11,12を自由に設定させるために枢
動軸線4に対して平行に延びる軸線のまわりにそれぞれ
のブロック17,18に枢動可能に接続される中間連接
要素からなっている。
【0022】そのうえ、取着端5,6の領域において、
2本の下方操縦アームはそれらの長手方向軸線のまわり
に僅かに傾斜可能である。
【0023】取着装置を完成させるために、また、関連
の器具の上方取着手段によって係合される上方操縦アー
ム19が設けられている。2つの結合フック9,10は
受容されるような器具の下方取着要素によって係合され
る。
【0024】2つのピストン−シリンダユニット11,
12からなっている持ち上げ装置の作動を図2に関連し
てより詳細に説明する。
【0025】右方および左方の下方操縦アーム2,3お
よびそれらの関連の切り換え手段を作動させるための2
つのピストン−シリンダユニット11,12は同一に設
計され、その結果、以下で、同一の作動は左方の下方操
縦アーム3と連係するピストン−シリンダユニットに関
連してのみ説明される。ピストン−シリンダユニット1
2はハウジング20を備え、このハウジングはこれから
突出しているピストンロッド22を備えたピストン21
を調整可能に受容している。ピストンロッド22は左方
の下方操縦アームに接続されるように取着端14を支持
しかつハウジング20はトラクタ端に設けられる支持ブ
ロックに接続されるように取着端16を支持している。
【0026】さらに他の説明のために、ピストン端にお
いてシリンダ室は参照符号23で示され、これに反して
ピストンロッド端においてシリンダ室は参照符号24で
示されている。図2において、ピストン−シリンダユニ
ットは完全に短くされた位置において示されている。す
なわち、ピストン端でのシリンダ室23は最小を占有
し、これに反してピストンロッド端でのシリンダ室24
は最大を占有している。そのうえ、位置記録装置25は
ピストン−シリンダユニット12に一体にされている。
位置記録装置25はハウジング20内のピストンロッド
22の短くされたおよび延長された位置を表し、取着端
14,16の連接点間に得られる長さを示す信号を発生
している。位置記録装置25は切り換えユニット28の
比較器27に信号ライン26によって接続されている。
【0027】ピストン−シリンダユニット12は圧力媒
体ライン29,30によって方向弁33の2つのポート
31,32に接続されている。圧力媒体ライン29はし
たがってピストン端でのシリンダ室23と第1ポート3
1との間に接続を設け、第2の圧力媒体ライン30はピ
ストンロッド端でのシリンダ室24と方向弁の第2ポー
ト32との間に接続を設けている。方向弁33は2つの
さらに他のポート、すなわち、ポンプPまたは他の圧力
媒体供給源によって供給される圧力ライン35に接続さ
れる第3ポート34を備え、また、第4ポート36が圧
力の少ない方法において戻りライン37によってタンク
38に接続されている。方向弁33は4つの位置を取る
ことができかつポート31,32,34,36間の種々
の接続を確立または遮断する電磁的に調整可能な弁であ
る。
【0028】このために、方向Aまたは方向Bに調整可
能であるが、図はすべてのポート31,32,34,3
6が互いに接続解除されている基本的な位置を示してい
る。考え得る切り換え位置の1つを取るための方向弁3
3の運動は切り換えユニット28からそれらの切り換え
パルスを受信する適宜な制御ライン39,40によって
行われる。制御ライン42を経由して、切り換えユニッ
ト28の比較器27は、それとピストン−シリンダユニ
ット12が連係する下方操縦アームの上昇した位置が設
定され得る手動で制御可能な設定要素41によって案内
値Fを備えることができる。方向弁33は第1の位置、
すなわち、切り換え位置「0」において示され、すべて
のポート31,32,34,36は遮断されている。
【0029】切り換え位置「I」において、圧力ライン
35はポート34およびポート31によって圧力媒体ラ
イン29にそしてこの圧力媒体ライン29によってピス
トン端でのシリンダ室23に接続され、その結果ピスト
ンロッド22はハウジング20から外へ動く。方向弁3
3の位置「II」において、圧力ライン35は、ポート
34によってポート32へかつ関連の圧力媒体ライン3
0によってピストンロッド端でのシリンダ室24へ接続
され、その結果ピストンロッド22はハウジング20内
へ動いている。これは持ち上げられている関連の下方操
縦アームに対応している。
【0030】方向弁33の位置「III」において、圧
力ライン35のおよびポート34の接続は遮断される。
圧力媒体ライン29および30は第4ポート36によっ
てタンク38に通じている戻りライン37に接続され、
その結果圧力媒体の自由な交換が可能である、すなわ
ち、ピストンロッドはハウジング20内にかつその外に
自由に動くことができる。
【0031】ピストン−シリンダユニット11はピスト
ン−シリンダユニット12に関連して説明された設計と
同一の設計を有している。それゆえ、ピストン−シリン
ダユニット12の説明は、また、ピストン−シリンダユ
ニット11の説明に適用し、そしてピストン−シリンダ
ユニット12の構成要素に対応するピストン−シリンダ
ユニット11の構成要素は同一の参照符号が付され、区
別するためにアポストロフィが付されている。
【0032】設定要素41は、また、制御ライン43を
介して切り換えユニット28’に作用している。これ
は、切り換えユニット28’が、また、制御ライン42
を経由して、切り換えユニット28に供給される同一の
または異なる案内値Fを備えていることを意味してい
る。加えて、制御ライン45,46を経由して両方の切
り換えユニット28および28’に作用するセレクタス
イッチ44が設けられる。このセレクタスイッチ44は
異なる作動モードの設定を許容している。例えば、第1
の選択された位置において、両方の下方操縦アームの同
期調整が望ましい作動モードを達成することができる。
これは、2つのピストン−シリンダユニット11,12
の長さの同一の変化が要求されていることを意味してい
る。このことは、また、設定要素41によって2つの切
り換えユニット28,28’に供給される案内値Fが両
方のピストン−シリンダユニット11,12に関して同
一であることを意味しており、その結果案内値からの2
つのピストン−シリンダユニット11および12のずれ
は−ずれの大きさの関数として−それぞれの長さ設定を
達成することができるように制御されている個々の方向
弁33,33’を導いている。
【0033】これらは信号ライン26を経由して比較器
27へ位置記録装置25によって通される制御信号が案
内値Fに対応する大きさにおいて再生されるとき達成さ
れる。次いで、切り換え位置「0」がとられる。ピスト
ンロッド22が伸張されるかまたは短くされることを要
求するずれの場合において、方向弁33は他の2つの切
り換え位置「I」または「II}の一方へ切り換えられ
る。2つの下方操縦アームの浮動運動が許容される位置
にセレクタスイッチ44が切り換えられる場合に、両方
の方向弁33が位置「III」に切り換えられる。同一
の案内値が2つの下方操縦アームを作動するために設定
要素41によって予め決められるならば、両方の下方操
縦アームが同一位置に動かされる。
【0034】この装置は、追加の値がトラクタの傾斜さ
れた位置の結果として重畳(Ueberlagerung)され得る横
方向傾斜センサを追加的に使用することにより完成され
る。セレクタスイッチ44は、また、かかる制御機能を
設けて2つの切り換えユニット28,28’に影響を及
ぼすことができる。傾斜センサによって切り換えユニッ
ト28または28’に追加的に供給される信号は次いで
重畳されている案内値Fを導くことができ、したがっ
て、ピストン−シリンダユニット11,12の一方によ
り大きいまたはより短い長さを取らせる。
【0035】図3は図1および図2に比べて変更されて
いる実施形態を示している。また、2本の下方操縦アー
ム2’,3’およびその上に配置された上方操縦アーム
19’を示してるいる。同様に見ることができるのは、
2本の下方操縦アーム2’,3’の各々ピストン−シリ
ンダユニット11’,12’と連係しているということ
である。図3によるピストン−シリンダユニット1
1’,12’はこれらが位置記録装置として長さ測定装
置を含まないために図2によるピストン−シリンダユニ
ット11,12と異なる。位置記録装置25’は2本の
下方操縦アーム2’,3’の枢動軸線4’上に配置され
かつ2本の下方操縦アーム2’,3’の角度的位置を記
録する回転角度センサの形において設けられ、その角度
的位置は同一の枢動位置を示している。位置記録装置2
5”によって発生された信号はそれぞれの切り換えユニ
ットに供給される。
【0036】図4はさらに他の実施形態を示し、この実
施形態において、2本の下方操縦アーム2”,3”が、
その長さが調整不能である、簡単な持ち上げ支柱47,
48によって、共通の枢動軸線51のまわりに枢動可能
に調整できるが、相対的に同期されることがない2本の
レバーアーム49,50に接続されている。2本のレバ
ーアーム49,50は2つのピストン−シリンダユニッ
ト11”および12”によって負荷され、その結果2本
の下方操縦アーム2”および3”は中間のレバー駆動装
置を経由して2本の持ち上げ支柱47,48および関連
のレバーアーム49,50によって作動される。2つの
ピストン−シリンダユニット11”および12”は図2
に関連して説明されたように設計され得る。下方操縦ア
ーム2”,3”の位置を記録することに関するかぎり、
また、図3に関連して説明されたような設計を設けるこ
とができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、一方で、従来技術の解
決に比して持ち上げ装置の主要な作動に関連して持ち上
げ装置の設計を簡単化し、他方で、調整に関連して正確
な同期化を保証しそして最後に、さらに他の調整の可能
性を設けることができるトラクタの取着装置の下方操縦
アーム用持ち上げ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの後部に配置されるトラクタ取着装置
用持ち上げ装置の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】ピストン−シリンダユニットが位置記録装置と
して役立っている長さ調整装置を備えている、下方操縦
アームを作動するためのピストン−シリンダユニットを
設定するための切り換え回路を示す概略回路図である。
【図3】位置記録装置が回転角度センサの形において設
けられる実施形態を示す概略斜視図である。
【図4】下方操縦アームがビーム−シリンダユニットに
よって間接的に負荷され、レバー駆動装置がそれらの間
に配置されている実施形態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 トラクタ 2,2’,2” 右方の下方操縦アーム 3,3’,3” 左方の下方操縦アーム 4,4’ 枢動軸線 5 取着端 6 取着端 7 軸受ブロック 8 軸受ブロック 9 結合フック 10 結合フック 11,11’,11” ピストン−シリンダユニット 12,12’,12” ピストン−シリンダユニット 13 取着端 14,14’ 取着端 15 取着端 16,16’ 取着端 17 軸受ブロック 18 軸受ブロック 20,20’ ハウジング 21,21’ ピストン 22,22’ ピストンロッド 23,23’,23” ピストン端でのシリンダ室 24,24’ ピストンロッド端でのシリンダ室 25,25’,25” 位置記録装置 26,26’ 信号ライン 27,27’ 比較器 28,28’ 切り換えユニット 29,29’ 圧力媒体ライン 30,30’ 圧力媒体ライン 31,31’,31” 第1ポート 32,32’ 第2ポート 33,33’,33” 方向弁 34,34’,34” 第3ポート 35,35’ 圧力ライン 36,36’,36” 第4ポート 37,37’ 戻りライン 38 タンク 39,39’ 調整ライン 40,40’ 調整ライン 41 設定要素 42 調整ライン 43 調整ライン 44 セレクタスイッチ 45 調整ライン 46 調整ライン 47,48 持ち上げ支柱 49,50 レバーアーム 51 駆動軸 F 案内値 P 圧力媒体供給源

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方操縦アームが、一端で、トラクタに
    枢着され、そして持ち上げ装置が、 下方操縦アーム(2,2’2”,3,3’,3”)ごと
    に、前記下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,
    3”)のそれぞれの枢動位置を示す位置信号を発生する
    位置記録装置(25,25’,25”)と、 下方操縦アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)ご
    とに、一端(5,6,13,14,14’,15,1
    6,16’)でトラクタ(1)に取着されかつ他端
    (5,6,13,14,14’,15,16,16’)
    で直接的または中間のレバー装置(47,48,49,
    50)を経由して間接的に下方操縦アーム(2,2’,
    2”,3,3’,3”)に作用する、ピストン端でシリ
    ンダ室(23,23’)およびピストンロッド端でシリ
    ンダ室(24,24’)を備えた油圧負荷可能な二重作
    用のピストン−シリンダユニット(11,11’,1
    1”,12,12’,12”)と、 ピストン−シリンダユニット(11,11’,11”,
    12,12’,12”)ごとに、4つのポート(31,
    31’,32,32’,34,34’,35,35’,
    36,36’)を備え、かつ少なくとも3つの切り換え
    位置に変換され得る方向弁(33,33’)を含む切り
    換え回路とを備えたトラクタの取着装置の下方操縦アー
    ム用持ち上げ装置において、 2つのポート(31,31’,32,32’)が前記ピ
    ストン−シリンダユニット(11,11’,11”,1
    2,12’,12”)に接続されるのに役立ち、その中
    の第1のポート(31,31’)がピストン端でシリン
    ダ室(23,23’)に接続され、第2ポート(32,
    32’)がライン(29,29’,30,30’)を経
    由してピストンロッド端でシリンダ室(24,24’)
    に接続されており、 さらに、第3のポート(34,34’)が圧力媒体供給
    源(P)に接続されるのに役立ち、第4のポート(3
    6,36’)が戻りライン(37,37’)に接続され
    るのに役立ち、 前記方向弁(33,33’)の第1位置において、前記
    方向弁(33,33’)のすべてのポート(31,3
    1’,32,32’,34,34’,36,36’)が
    遮断され、第2位置において、前記ピストン端で前記シ
    リンダ室(23,23’)が前記圧力媒体供給源(P)
    に接続されかつ前記ピストンロッド端で前記シリンダ室
    (24,24’)が前記戻りライン(37,37’)に
    接続され、第3位置において、前記ピストンロッド端で
    前記シリンダ室(24,24’)が前記圧力媒体供給源
    (P)に接続されかつ前記ピストン端で前記シリンダ室
    (23,23’)が前記戻りライン(37,37’)に
    接続され、 前記切り換え回路が、さらに、前記下方操縦アーム
    (2,2’,2”,3,3’,3”)の通常の位置に対
    応する案内値(F)を導入するための入力と、前記位置
    記録装置(25,25’,25”)から到来する位置信
    号を導入しかつ前記下方操縦アーム(2.2’.2”,
    3,3’,3”)のそれぞれの位置を示すための入力お
    よび前記案内値(F)を位置信号と比較する比較器(2
    7,27’)を備えている電気切り換えユニット(2
    8,28’)からなっており、前記切り換えユニット
    (28,28’)が、比較の結果の関数として、前記方
    向弁(33,33’)に少なくとも3つの位置の1つを
    取らせることを特徴とするトラクタの取着装置の下方操
    縦アーム用持ち上げ装置。
  2. 【請求項2】 下方操縦アーム(2,2’,2”,3,
    3’,3”)ごとに設けられた前記方向弁(33,3
    3’)が、前記ピストン端での前記シリンダ室(23,
    23’)および前記ピストンロッド端での前記シリンダ
    室(24,24’)の両方が前記戻りライン(37,3
    7’)に接続される第4位置に切り換えられることを特
    徴とする請求項1に記載のトラクタの取着装置の下方操
    縦アーム用持ち上げ装置。
  3. 【請求項3】 同一の案内値(F)が前記2つの切り換
    えユニット(28,28’)に供給されることを特徴と
    する請求項1に記載のトラクタの取着装置の下方操縦ア
    ーム用持ち上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記2つの切り換えユニット(28,2
    8’)が共通のセレクタスイッチ(44)に接続され、
    この共通のセレクタスイッチによって、前記切り換えユ
    ニット(28,28’)が同一の案内値(F)または異
    なる案内値(F)に基づいて前記2本の操縦アーム
    (2,2’,2”,3,3’,3”)を制御するために
    プログラムされ得ることを特徴とする請求項3に記載の
    トラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。
  5. 【請求項5】 前記2つの切り換えユニット(28,2
    8’)が共通のセレクタスイッチ(44)に接続され、
    この共通セレクタスイッチによって、前記切り換えユニ
    ット(28,28’)が特別な下方操縦アーム(2,
    2’,2”,3,3’,3”)に関して方向弁(33,
    33’)をまたは両方の下方操縦アーム(2,2’,
    2”,3,3’,3”)に関して前記方向弁(33,3
    3’)を前記第4位置に切り換えるためにプログラムさ
    れ得ることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの取
    着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。
  6. 【請求項6】 前記案内値(F)が設定要素(41)に
    よって手動で予め決定されることを特徴とする請求項3
    に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上
    げ装置。
  7. 【請求項7】 1手段が設けられ、この手段によって、
    前記2つの切り換えユニット(28,28’)の少なく
    とも一方が、横方向の傾斜を示しかつ前記案内値(F)
    に重畳される信号を備え得ることを特徴とする請求項1
    に記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上
    げ装置。
  8. 【請求項8】 前記トラクタ(1)の横方向傾斜を記録
    する傾斜センサが存在することを特徴とする請求項7に
    記載のトラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ
    装置。
  9. 【請求項9】 前記セレクタスイッチ(44)が、前記
    傾斜センサが作動される切り換え位置を有し、この傾斜
    センサが前記2つの切り換えユニット(28,28’)
    に供給される前記案内値(F)に重畳され得る信号を発
    生することを特徴とする請求項8に記載のトラクタの取
    着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。
  10. 【請求項10】 前記位置記録装置(25,25’,2
    5”)が、前記ピストン−シリンダユニット(11,1
    1’,11”)の前記ピストンロッド(22,22”)
    のそれぞれの延長された位置がそれによって記録され得
    る装置の形において設けられることを特徴とする請求項
    1ないし9のいずれか1項に記載のトラクタの取着装置
    の下方操縦アーム用持ち上げ装置。
  11. 【請求項11】 前記位置記録装置(25,25’,2
    5”)が、前記トラクタ(1)に対して関連の下方操縦
    アーム(2,2’,2”,3,3’,3”)のそれぞれ
    の角度的位置を記録する回転角度センサを構成すること
    を特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の
    トラクタの取着装置の下方操縦アーム用持ち上げ装置。
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