JP2000196563A - Cdma方式における受信方法及びその装置 - Google Patents

Cdma方式における受信方法及びその装置

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JP2000196563A JP36787898A JP36787898A JP2000196563A JP 2000196563 A JP2000196563 A JP 2000196563A JP 36787898 A JP36787898 A JP 36787898A JP 36787898 A JP36787898 A JP 36787898A JP 2000196563 A JP2000196563 A JP 2000196563A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置規模及び信号処理規模を縮小し、CDM
Aセルラー移動電話システムでのダイバシチRAKE方
式を適用した携帯電話機などの、より小型化を可能にす
る。 【解決手段】 サーチャ13が遅延拡散符号によって受
信データに対し、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相
関値を算出し、この複数の相関値ごとを時分割で加算し
た後の相関値を用いて有効なパスを決定した受信タイミ
ング信号S6をフィンガ処理部12に送出する。フィン
ガ処理部12が、設定受信タイミング信号S6の指示に
よって、受信データS1を逆拡散した検波処理を行う。
この逆拡散した検波処理信号をそれぞれ入力してRAK
E合成した最大比を最大比合成部14から得る。この最
大比の合成処理で得られた信号を復号化部15が復号化
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMAセルラー
移動電話システムの携帯電話機などにあって、多重電波
伝播に対する最適な受信タイミングを検出するためのC
DMA方式における受信方法及びその装置に関し、特
に、例えば、チップ同期検出における時分割選択によっ
て加算器又は相関器の数を低減するCDMA方式におけ
る受信方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CDMA方式を適用したセルラー
移動電話システムにおいて、多重電波伝播(マルチパ
ス)によるフェージングの影響を軽減するダイバシチR
AKE方式を適用した携帯電話機が知られている。この
ダイバシチRAKE方式の携帯電話機では、マルチパス
からのそれぞれの信号を受信し、通信チャネルごとに個
々の拡散符号を割り当てるとともに、受信側で希望チャ
ネルの拡散符号との相関をとっている。受信タイミング
によってそれぞれの電波伝播路(パス)における符号を
捕捉し、更に復調した後に最大比合成を行っている。こ
の合成によって受信信号強度が大きくなり、マルチパス
フェージングの影響が軽減されるとともに、信号/雑音
(S/N)比が向上する。
【0003】このような携帯電話機は、それぞれのマル
チパスの復調信号を得るためのフィンガ処理部及びマル
チパス信号を検索するためのサーチャ(チップ同期検出
部)とを備えている。このフィンガ処理部及びサーチャ
には、受信データが入力される。この受信データは、携
帯電話機において、高周波(RF)部が高周波増幅及び
周波数変換を行った中間周波(IF)信号を準同期検波
し、更にデジタル信号化したものである。
【0004】図6は従来のCDMA受信装置におけるサ
ーチャの構成を示すブロック図である。このサーチャ
(チップ同期検出部)は、遅延拡散符号によって内部の
相関器がそれぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を算
出する相関部103と、拡散符号信号をそれぞれの相関
タイミングに整合するように遅延する遅延回路104
と、受信データS1を逆拡散するための拡散符号を生成
する拡散符号発生器105とを備えている。
【0005】更に、このサーチャには、相関部103に
おける相関器の出力を加算し、この加算結果を送出する
加算部106と、この加算部106での加算相関値を内
部のレジスタに格納するための相関値保存用レジスタ部
107と、この相関値保存用レジスタ部107における
レジスタの加算相関値によって有効なパスを決定し、マ
ルチパスに対する最適な受信タイミングを指示するため
の受信タイミング判定部108とが設けられている。
【0006】次に、このサーチャの動作について説明す
る。入力される受信データS1を拡散符号発生器105
が逆拡散するための拡散符号を生成して遅延回路104
に送出する。この遅延回路104が拡散符号信号を相関
部103のそれぞれの相関器のタイミングに整合するよ
うに遅延して出力する。相関部103は、遅延回路10
4からの遅延拡散符号によって内部の相関器が、それぞ
れ入力される受信データに対して異なる逆拡散タイミン
グの相関値を算出する。相関部103の相関器の出力を
加算部106のそれぞれの加算器で加算し、この加算結
果を相関値保存用レジスタ部107のそれぞれのレジス
タに送出して格納する。この格納された加算後の相関値
を用いて受信タイミング判定部108が有効なパスを決
定し、図示しないフィンガ処理部のそれぞれのフィンガ
での受信タイミングを指示する。
【0007】この構成及び動作において、相関部103
の相関器に対し、加算部106の加算器が、1対1で対
応して設けられている。したがって、CDMA方式を適
用したセルラー移動電話システムでは、基地局のセル半
径(サービスエリア)を大きくするために、サーチ範囲
を拡大すると、この拡大に伴って携帯電話機における相
関部103の相関器数が増加することになる。このため
加算器も増加する必要がある。
【0008】この結果、加算部106をハードウェアで
構成する場合、その装置規模が増大化する。このハード
ウェアをデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成
すると、その処理時間が多大となり、その信号の処理規
模も増大化する。換言すれば、基地局のセル半径(サー
ビスエリア)が大きくなり、そのサーチ範囲を拡大して
も、その装置規模及び処理規模をそれほど大きくせずに
装置構成を実現する必要がある。
【0009】このような装置規模及び処理規模に対する
改良例として、特開平9−162780号公報の「相関
器」などが知られている。この公報例では、複数のフィ
ンガ処理部でループフィルタの二次ループフィルタ部を
共通に使用して、回路規模を削減している。この場合、
サーチャでは回路の簡素化が行われていないため、その
回路規模の削減に対する改善の余地がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
例では、相関器と加算器とが1対1で対応して設けられ
ているため、基地局のセル半径を大きくして、そのサー
チ範囲が拡大した際に、装置規模が増大化し、また、信
号の処理規模も増大化てしまう。また、公報例はサーチ
ャの回路削減が行われていないため、装置規模が増大化
する。したがって、例えば、CDMAセルラー移動電話
システムにおけるダイバシチRAKE方式を適用した携
帯電話機の、より小型化に対応できないという欠点があ
った。
【0011】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、チップ同期検出における時
分割選択によって加算器又は相関器の数を低減できるよ
うになり、その装置規模及び信号処理規模によって、例
えば、CDMAセルラー移動電話システムにおけるダイ
バシチRAKE方式を適用した携帯電話機の、より小型
化が可能になるCDMA方式における受信方法及びその
装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明のCDMA方式における受信方法は、多重電
波伝播に対する最適な受信タイミングを検出するための
ものであり、遅延拡散符号によって受信データに対し、
それぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を算出し、こ
の複数の相関値ごとを時分割で加算した後の相関値を用
いて有効なパスを決定した受信タイミング信号を送出す
るサーチ処理と、このサーチ処理による受信タイミング
の指示によって受信データを逆拡散した検波処理を行う
フィンガ処理とを有している。
【0013】また、本発明のCDMA方式における受信
方法は、多重電波伝播に対する最適な受信タイミングを
検出するためのものであり、複数の遅延拡散符号ごとを
時分割で選択し、受信データに対して、それぞれ異なる
逆拡散タイミングの相関値を加算し、この加算後の相関
値を用いて有効なパスを決定した受信タイミングを送出
するサーチ処理と、この受信タイミングの指示によって
受信データを逆拡散した検波処理を行うフィンガ処理と
を有している。
【0014】前記複数のフィンガ処理ごとに逆拡散した
複数の検波処理信号が入力されてRAKE合成した最大
比を得る最大比合成処理と、この最大比合成処理で得ら
れた信号を復号化して出力する処理とを更に有してい
る。
【0015】本発明のCDMA受信装置は、多重電波伝
播に対する最適な受信タイミングを検出するためのもの
であり、遅延拡散符号によって受信データに対し、それ
ぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を算出し、この複
数の相関値ごとを時分割で加算した後の相関値を用いて
有効なパスを決定した受信タイミング信号を送出するサ
ーチ検出手段と、この受信タイミングの指示によって受
信データを逆拡散した検波処理を行うフィンガ処理手段
とを備える構成としてある。
【0016】また、前記サーチ検出手段として、受信デ
ータを逆拡散するための拡散符号を生成して遅延回路に
送出する拡散符号発生器と、拡散符号発生器からの拡散
符号信号を相関器のタイミングに整合するように遅延す
る遅延回路と、遅延回路からの遅延拡散符号によって受
信データに対し、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相
関値を算出する複数の相関器を備えた相関部と、複数の
相関器ごとの複数の相関値を時分割で複数の加算器のそ
れぞれが加算した加算値を出力する加算部と、加算部で
の加算後の相関値を相関器に対応して設けられた複数の
レジスタのそれぞれが時分割で格納する相関値保存用レ
ジスタ部と、相関値保存用レジスタ部における複数のレ
ジスタに格納された加算後の相関値を用いて有効なパス
を決定し、それぞれのフィンガへの受信タイミング信号
を送出する受信タイミング判定部と、加算器のそれぞれ
が複数の相関器ごとの出力を時分割で選択し、及び、加
算器の出力側が複数のレジスタの入力側ごとを時分割
で、相関器ごとの出力の時分割と連動して選択するため
のスイッチとを備える構成としてある。
【0017】本発明のCDMA受信装置は、多重電波伝
播に対する最適な受信タイミングを検出するためのもの
であり、複数の遅延拡散符号ごとを時分割で選択し、受
信データに対して、それぞれ異なる逆拡散タイミングの
相関値を加算し、この加算後の相関値を用いて有効なパ
スを決定した受信タイミングを送出するサーチ検出手段
と、この受信タイミングの指示によって受信データを逆
拡散した検波処理を行うフィンガ処理手段とを備える構
成としてある。
【0018】更に、前記サーチ検出手段として、受信デ
ータを逆拡散するための拡散符号を生成して遅延回路に
送出する拡散符号発生器と、拡散符号発生器からの拡散
符号信号を相関器のタイミングに整合するように遅延す
る遅延回路と、遅延回路からの複数の遅延拡散符号ごと
を時分割で選択して、受信データに対し、それぞれ異な
る逆拡散タイミングの相関値を算出する複数の相関器を
備えた相関部と、相関器からの相関値ごとに加算を行う
複数の加算器を備える加算部と、加算部での加算後の相
関値を、相関部での複数の遅延拡散符号ごとの時分割に
よる選択に連動して、複数のレジスタごとに時分割で格
納する相関値保存用レジスタ部と、相関値保存用レジス
タ部のレジスタごとに格納された加算後の相関値を用い
て有効なパスを決定し、それぞれのフィンガでの受信タ
イミングを送出する受信タイミング判定部と、相関器が
遅延回路からの複数の遅延拡散符号ごとを時分割で選択
し、かつ、加算器の出力側が複数のレジスタの入力側ご
とを時分割で、前記複数の遅延拡散符号ごとの時分割に
連動して選択するためのスイッチとを備える構成として
ある。
【0019】また、前記逆拡散した検波処理信号をそれ
ぞれ入力してRAKE合成した最大比を得る最大比合成
手段と、最大比合成手段で得られた最大比合成信号を復
号化して出力する復号化手段とを更に備える構成として
ある。
【0020】更に、前記時分割による選択処理を、スロ
ット単位で行う構成としてある。更に、前記サーチ検出
手段が、4スロットで全ての相関器の相関値を加算し
て、一つの全サーチ範囲の相関値を求める構成としてあ
る。また、前記CDMA受信装置を、CDMAセルラー
移動電話システムの携帯電話機に適用する構成としてあ
る。
【0021】このような本発明CDMA方式における受
信方法及びその装置は、遅延拡散符号によって受信デー
タに対し、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を
算出し、この複数の相関値ごとを時分割で加算した後の
相関値を用いて有効なパスを決定し、この受信タイミン
グ信号の指示によって受信データを逆拡散した検波処理
を行っている。この場合、加算器のそれぞれが複数の相
関器ごとの出力を時分割で選択し、及び、加算器の出力
側が複数のレジスタの入力側ごとを時分割で、相関器ご
との出力の時分割と連動して選択している。
【0022】したがって、相関器と同数の加算器が不要
になる。すなわち、1/時分割数となり、装置規模を縮
小できるとともに、その構成によっては信号処理規模を
縮小できるようになる。また、セル半径とマルチパスに
対応して時分割数を変更することによって、装置構成を
変更できるため、セル半径を大きくして、そのサーチ範
囲を拡大しても、装置構成の大幅な増大化を抑えること
が出来るようになる。この結果、例えば、CDMAセル
ラー移動電話システムにおけるダイバシチRAKE方式
を適用した携帯電話機の、より小型化が可能になる。
【0023】また、本発明CDMA方式における受信方
法及びその装置は、複数の遅延拡散符号ごとを時分割で
選択し、受信データに対して、それぞれ異なる逆拡散タ
イミングの相関値を加算し、この加算後の相関値を用い
て有効なパスを決定し、この受信タイミングの指示によ
って受信データを逆拡散した検波処理を行っている。こ
の場合、相関器が遅延回路からの複数の遅延拡散符号ご
とを時分割で選択し、かつ、加算器の出力側が複数のレ
ジスタの入力側ごとを時分割で、複数の遅延拡散符号ご
との時分割に連動して選択している。
【0024】したがって、この場合も相関器及び加算器
が1/時分割数となり、装置規模が縮小され、かつ、そ
の構成によっては信号処理規模を縮小できるようにな
る。また、セル半径とマルチパスに対応して時分割数を
変更することによって、装置構成を変更できるようにな
り、セル半径を大きくして、そのサーチ範囲を拡大した
際にも、装置構成の大幅な増大化を抑えることが出来
る。この結果、例えば、CDMAセルラー移動電話シス
テムにおけるダイバシチRAKE方式を適用した携帯電
話機の、より小型化が可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明のCDMA方式にお
ける受信方法及びその装置の実施の形態を図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明のCDMA方式におけ
る受信方法及びその装置の第1実施形態における構成を
示すブロック図である。この例のCDMA受信装置は、
例えば、CDMA方式を適用したセルラー移動電話シス
テムにおける携帯電話機に設けられる。なお、ここでは
ダイバシチRAKE方式が適用される。すなわち、マル
チパス(多重電波伝播路)からのそれぞれの信号を受信
し、かつ、この受信タイミングによってそれぞれのパス
(電波伝播路)における符号を捕捉し、更に復調した後
に合成している。この合成によって、受信信号強度が大
きくなり、マルチパスフェージングの影響が軽減される
とともに、信号/雑音(S/N)比が向上する。
【0026】このようなCDMA受信装置が設けられる
CDMA携帯電話機としては、高周波増幅、周波数変換
などを処理する高周波(RF)部、中間周波(IF)信
号増幅部、準同期検波部、デジタル信号化部及びパスの
復調信号を得るためのフィンガ処理部を備えている。更
に、パスを検索するためのサーチャ(チップ同期検出
部)、PLLシンセサイザ、データコンバイナ、自動利
得制御部及びビタビ復号化部、エキスパンダ及びアナロ
グ信号化部等を備えた構成が知られている。
【0027】図1において、このCDMA受信装置は、
受信データS1を逆拡散した検波処理を受信タイミング
(設定受信タイミング信号S6)の指示によって行うフ
ィンガ(finger)処理部12と、受信データS1
の逆拡散タイミングをずらしながら相関値レベルを求
め、最適なフィンガ処理部12での受信タイミングをサ
ーチするサーチャ(チップ同期検出部)13と、フィン
ガ処理部12で逆拡散した検波処理信号をそれぞれ入力
して加算(RAKE合成)する最大比合成部14と、こ
の最大比合成部14でRAKE合成した信号を復号化し
て出力する復号化部15とを備えている。
【0028】図2はサーチャ13の詳細な内部構成を示
すブロック図である。このサーチャ13は、遅延した拡
散符号によって内部の相関器(1a,1b,1c,1
d,2a,2b,2c,2d…Na,Nb,Nc,N
d)がそれぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を算出
する相関部31と、拡散符号信号を相関部31のそれぞ
れの相関器(1a〜Nd)のタイミングに整合するよう
に遅延する遅延回路32と、受信データS1を逆拡散す
るための拡散符号を生成する拡散符号発生器33と、相
関部31の相関器(1a〜Nd)の出力を加算器(1,
2…N)ごとに時分割で加算し、この加算結果を相関値
保存用レジスタ部35に送出する加算部34と、加算部
34での加算後の相関値を、内部のレジスタ(1a,1
b,1c,1d,2a,2b,2c,2d…Na,N
b,Nc,Nd)が格納する相関値保存用レジスタ部3
5とを備えている。なお、相関器(1a〜Nd)及びレ
ジスタ(1a〜Nd)は、それぞれの順番符号(1a〜
Nd)ごとに1対1で対応している。
【0029】更に、このサーチャ13は、相関値保存用
レジスタ部35に格納された加算後の相関値を用いて有
効なパスを決定し、フィンガ処理部12のそれぞれのフ
ィンガ(1〜N)での受信タイミングを設定受信タイミ
ング信号S6によって指示する受信タイミング判定部3
6と、相関部31と加算部34との間、及び、加算部3
4と相関値保存用レジスタ部35との間に設けられる選
択スイッチ部SWとを備えている。この選択スイッチ部
SWは、加算部34中の加算器(1〜N)のそれぞれの
入力側及び出力側にスイッチS1a,S1b,S2a,
S2b…SNa,SNbが設けられている。このスイッ
チS1a〜SNbは、入力側及び出力側がそれぞれ連動
して切り替わる。
【0030】選択スイッチ部SWは、加算部34の入力
側及び出力側にそれぞれスイッチS1a〜SNbの可動
接点が接続され、かつ、相関部31中の四つごとの相関
器(1a〜1d/2a〜2d/Na〜Nd)の出力側と
接続される固定端子と、相関値保存用レジスタ部35中
の四つごとのレジスタ(1a〜1d/2a〜2d/Na
〜Nd)との入力側が接続される固定端子とによって構
成されている。この選択スイッチ部SWの可動接点は、
例えば、チップレートの4倍の周波数のクロック信号を
カウントし、そのカウント値で固定接点を順次選択する
ように切り替えられる。
【0031】次に、この第1実施形態の動作について説
明する。まず、図1を参照して全体の動作について説明
する。受信データS1がフィンガ処理部12及びサーチ
ャ13に入力される。サーチャ13では、受信データS
1の拡散符号との相関をとるための逆拡散処理タイミン
グを少しずつ、ずらしながら相関値レベルを求め、最適
なフィンガ処理部12での受信タイミングをサーチす
る。このサーチに基づいた設定受信タイミング信号S6
をフィンガ処理部12の各部(フィンガ(1〜N))に
送出して、その受信タイミングを指示する。
【0032】フィンガ処理部12では、設定受信タイミ
ング信号S6で指示された受信タイミングで受信データ
S1を逆拡散した検波処理を行い、最大比合成部14に
それぞれ送出して加算する(RAKE合成)。このRA
KE合成信号を復号化部15が復号化する。なお、フィ
ンガ処理部12のフィンガ(1〜N)は、このフィンガ
(1〜N)が処理するパス数に対応して設けられる。例
えば、図1の(N)=7の場合、最大8パスのRAKE
合成が行われる。
【0033】サーチャ13では、チップ同期検出におけ
る内部(図2参照)中の多数の相関器を加算器が時分割
によって選択している。すなわち、サーチャ13では、
受信データS1を逆拡散するための拡散符号を、相関タ
イミングに整合するように遅延する。この遅延した拡散
符号から逆拡散タイミングの相関値を算出する。この相
関出力を時分割で選択して加算し、この加算結果を格納
し、かつ、この格納された加算後の相関値を用いた受信
タイミング判定によって有効パスを決定する。この決定
に基づいた設定受信タイミング信号S6を通じてフィン
ガ処理部12中のそれぞれのフィンガ(1〜N)での受
信タイミングを指示している。
【0034】次に、図2に示すサーチャ13での詳細な
動作について説明する。サーチャ13では、受信データ
S1が相関部31のそれぞれの相関器(1a〜Nd)に
入力される。また、受信データS1を逆拡散するための
拡散符号が拡散符号発生器33で生成される。この拡散
符号信号が遅延回路32で、相関部31のそれぞれの相
関器(1a〜Nd)のタイミングに整合するように遅延
され、この遅延した拡散符号が、相関部31のそれぞれ
の相関器(1a〜Nd)に入力される。このそれぞれの
相関器(1a〜Nd)が異なる逆拡散タイミングの相関
値を算出する。
【0035】この相関部31のそれぞれの相関器(1a
〜Nd)において、サーチャ13で検出できる最小の受
信タイミング間隔をdminとし、また、サーチャ13
でサーチできるサーチ範囲をSwinとすると、相関部
31の相関器(1a〜Nd)の数は、Swin/dmi
nとなる。相関部31から出力される相関値が加算部3
4に送出される。加算部34のそれぞれの加算器(1〜
N)は、相関部31の複数の相関器(1a〜Nd)の出
力を時分割で選択して加算し、この加算結果を相関値保
存用レジスタ部35に送出する。ここで一つの加算器
(1〜N)が時分割する対象の相関器(1a〜Nd)の
数をmとすると加算部34の加算器(1〜N)はSwi
n/dmin/m数が必要となる。
【0036】なお、図2ではm=4としているが、m値
は必要に応じて変更が可能である。相関部31の相関器
(1a〜Nd)は、m個ごとに一つの加算器(1〜N)
を用いており、相関器(1a〜Nd)m個ごとに動作タ
イミング1出力A1、動作タイミング2出力A2、動作
タイミング3出力A3及び動作タイミング3出力A4を
送出する。同様に相関値保存用レジスタ部35もレジス
タをSwin/dmin個有し、レジスタ(1a〜N
d)のm個ごとに動作タイミング1入力B1、動作タイ
ミング2入力B2、動作タイミング3入力B3及び動作
タイミング4入力B4が供給される。
【0037】加算器(1〜N)での時分割選択は、選択
スイッチ部SWを切り替えて実行する。この選択スイッ
チ部SWにおけるスイッチS1a〜SNbが、加算部3
4の加算器(1〜N)のそれぞれの入出力側に設けられ
ており、全部のスイッチS1a〜SNbが連動して切り
替わる。この切り替えは、チップレートの4倍の周波数
のクロック信号などをカウントし、そのカウント値で固
定接点を順次可動接点が選択するようにして行う。例え
ば、動作タイミング1出力A1を、入力側のスイッチS
1aが選択した場合、出力側の動作タイミング1入力B
1を出力側のスイッチS1bが同時に連動して選択す
る。同様にして、動作タイミング2出力A2を入力側の
スイッチS1aが選択した場合、出力側の動作タイミン
グ2入力B2を出力側のスイッチS1bが同時に連動し
て選択する。他のスイッチS2a/S2b,SNa/S
Nbでの選択切替えも同様に行う。なお、他のスイッチ
S2a/S2b,SNa/SNbでの信号の表示(参照
符号)は省略した。
【0038】加算部34中のそれぞれの加算器(1〜
N)は、指定された回数(サーチャ13での積分周期)
だけ加算を繰り返し、加算後の相関値が相関値保存用レ
ジスタ部35のそれぞれのレジスタ(1a〜Nd)に格
納される。この格納された加算後の相関値を用いて受信
タイミング判定部36で有効なパスを決定し、フィンガ
処理部12のそれぞれのフィンガ(1〜N)での受信タ
イミングを設定受信タイミング信号S6によって指示す
る。
【0039】次に、「本発明の第1実施形態における動
作」の要部について詳細に説明する図3は時分割を説明
するための図であり、図4は時分割に対する受信レベル
と受信タイミングとを説明するための図である。
【0040】図1から図4において、受信データS1が
フィンガ処理部12のそれぞれのフィンガ(1〜N)及
びサーチャ13のそれぞれの相関器(1a〜Nd)に入
力される。サーチャ13では受信データS1に対する逆
拡散を行うための拡散符号を拡散符号発生器33が生成
し、更に、遅延回路32で逆拡散タイミングに遅延して
それぞれの相関器(1a〜Nd)に送出する。相関部3
1のそれぞれの相関器(1a〜Nd)では、受信データ
S1に対して遅延回路32からの拡散符号のタイミング
で逆拡散し、相関値をそれぞれ加算部34のそれぞれの
加算器(1〜N)に送出する。
【0041】この加算部34のそれぞれの加算器(1〜
N)は、相関器(1a〜Nd)からの相関値を指定され
た回数で加算する。この加算結果を相関値保存用レジス
タ部35のそれぞれのレジスタ(1a〜Nd)に保存す
る。この場合、加算部34の加算器(1〜N)は、それ
ぞれm個の相関器(1a〜Nd)とm個の相関値保存用
レジスタ部35のレジスタ(1a〜Nd)に対する時分
割の切り替えによって、その選択を行う。
【0042】図3及び図4において、この時分割処理を
m=4の場合として説明する。また、ここでは相関部3
1及び加算部34が、それぞれスロット単位(例えば、
1スロットが0.625〜1.25ms程度)で動作す
る。換言すれば、相関部31の相関器(1a〜Nd)で
相関値を算出し、この算出結果を加算器(1a〜Nd)
で加算する処理を1スロットの時間内で行う。m=4で
あるため、加算部34のそれぞれの加算器(1a〜N
d)は、相関部31の四つの相関器(1a〜Nd)を時
分割して切り替え、その選択を行う。
【0043】四つの相関器(1a〜Nd)の逆拡散の動
作タイミングは、逆拡散タイミングの最小間隔dmin
ごとに連続している。ここで、加算器(1a〜Nd)が
逆拡散タイミングが早い順番に図3に示すように動作タ
イミング1,2,3,4で動作する相関器(1a〜N
d)を選択する。この選択の出力の動作タイミング1出
力A1、動作タイミング2出力A2、動作タイミング3
出力A3及び動作タイミング4出力A4の相関値をそれ
ぞれ加算する。この加算結果を、それぞれ動作タイミン
グ1入力B1、動作タイミング2入力B2、動作タイミ
ング3入力B3及び動作タイミング4入力B4として相
関値保存用レジスタ部35の各レジスタ(1a〜Nd)
に供給して格納する。
【0044】すなわち、図3に示す動作状態となり、加
算器(1a〜Nd)は、全スロットの相関器(1a〜N
d)の相関値を加算し、更に、相関値保存用レジスタ部
35のそれぞれのレジスタ(1a〜Nd)に格納され
る。すなわち、サーチャ13は、4スロットで一つの全
サーチ範囲の相関値を求める(全ての相関器(1a〜N
d)の相関値を加算する)ことになる。
【0045】ただし、このCDMA受信装置を構成する
ハードウェア及びソフトウェアが、より高速動作を実行
すれば、1スロットで全サーチ範囲の相関値を求めるこ
とも可能である。したがって、相関部31中のそれぞれ
の相関器(1a〜Nd)と加算部34のそれぞれの加算
器(1a〜Nd)が、かならずしも1スロット単位で動
作する必要はない。
【0046】指定回数の加算処理後の相関値保存用レジ
スタ部35のそれぞれのレジスタ(1a〜Nd)の相関
値レベルを、タイミングが早い順序で、図4中の横軸の
受信タイミング及び縦軸の相関値レベルとして示す。こ
れは遅延プロファイルである。図4から理解できるよう
に、動作タイミング1,2,3,4で求めるそれぞれの
相関値が繰り返されており、全サーチ範囲の積分後の相
関値を求めるのに、4スロット×指定積分回数を要する
ことが判明する。受信タイミング判定部36は、図4に
示すように相関値保存用レジスタ部35のそれぞれのレ
ジスタ(1a〜Nd)の出力である、積分後の相関値レ
ベルと、その受信タイミングから有効パスの受信タイミ
ングを決定する。
【0047】この決定結果の受信タイミングを、設定受
信タイミングS6でフィンガ処理部12のそれぞれのフ
ィンガ(1〜N)に対して指示する。フィンガ処理部1
2のそれぞれのフィンガ(1〜N)は、指示された受信
タイミングで逆拡散、チャネル推定を行い、また、検波
処理を行う。それぞれのフィンガ(1〜N)での検波処
理したデータを最大比合成部14で加算して最大比合成
を行う(RAKE合成)。このRAKE合成後のデータ
が、復号化部15で復号化される。
【0048】図5は第2実施形態のサーチャの構成を示
すブロック図である。図5に示す第2実施形態は、相関
部31Aのそれぞれの相関器(1,2…N)も時分割で
複数の遅延拡散符号ごとを選択し、かつ、受信データに
対して、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を加
算することによって、相関部31A内の相関器の数を削
減する構成としている。
【0049】この第2実施形態の構成では、加算部34
Aとともに、相関部31Aの相関器(1〜N)も時分割
処理で動作する。この時分割による選択を行うための選
択スイッチ部SWAが設けられている。選択スイッチ部
SWAは、相関部31Aへの遅延拡散符号信号の入力側
と、加算部34Aと相関値保存用レジスタ部35との間
(出力側)に設けられている。この選択スイッチ部SW
Aは、相関部31Aへの遅延拡散符号信号を切り替える
スイッチS1A,S2A…SNAとともに、これに連動
し、加算部34中の加算器(1〜N)のそれぞれの出力
側を相関値保存用レジスタ部35のそれぞれのレジスタ
(1a〜Nd)の入力側を選択するスイッチS1B,S
2B…SNBを備えている。
【0050】選択スイッチ部SWAは、相関部31Aの
相関器(1〜N)への遅延拡散符号信号の入力側がスイ
ッチS1A…SNBの可動接点に接続され、かつ、遅延
拡散符号信号が固定接点に供給されている。更に、加算
部34Aの加算器(1〜N)の出力側がスイッチS1B
…SNBの可動接点に接続されている。また、このスイ
ッチS1B…SNBにおける固定接点が、相関値保存用
レジスタ部35中のそれぞれの四つごとのレジスタ(1
a,1b,1c,1d/2a,2b,2c,2d/N
a,Nb,Nc,Nd)に接続されている。
【0051】更に、相関部31Aの相関器(1〜N)
は、加算部34Aの加算器(1〜N)とそれぞれ1対1
で接続されている。相関部31Aのそれぞれの相関器
(1〜N)は、図1中のサーチャ13で検出できる最小
の受信タイミング間隔をdminとし、また、サーチャ
13でサーチできるサーチ範囲をSwinとする。更
に、一つの相関器(1〜N)と加算器(1〜N)とが時
分割で用いる動作タイミング数をmとすると、相関部3
1A内の相関器(1〜N)と加算部34Aの加算器(1
〜N)は Swin/dmin/mの数が必要となる。
【0052】次に、第2実施形態の動作について説明す
る。この第2実施形態の動作は、前記した第1実施形態
と基本的に同様であるが、相関部31Aのそれぞれの相
関器(1〜N)も時分割で複数の逆拡散タイミングの拡
散符号ごとを選択することによって、相関部31A内の
相関器(1〜N)の数を削減している。受信データS1
が、相関部31Aのそれぞれの相関器(1〜N)に入力
される。また、拡散符号発生器33で生成した拡散符号
が遅延回路32でdminずつ逆拡散のタイミングが異
なり、かつ、Swin/dmin個の位相が異なる拡散
符号を生成してスイッチS1A…SNBから相関部31
Aへ供給する。
【0053】相関部31Aのそれぞれの相関器(1〜
N)は、時分割数m=4とすると、動作タイミング1の
拡散符号(信号)C1、動作タイミング2の拡散符号C
2、動作タイミング3の拡散符号C3、動作タイミング
4の拡散符号C4を選択スイッチ部SWAのスイッチS
1A…SNBが時分割によって選択する。この選択した
相関値を、加算部34Aのそれぞれの加算器(1〜N)
に送出する。なお、選択スイッチ部SWAのスイッチS
1A…SNBでは、拡散符号の表示(参照符号)を省略
した。
【0054】この加算器(1〜N)が指定回数加算した
後に、この加算値を相関値保存用レジスタ部35のそれ
ぞれのレジスタ(1a〜Nd)へ、スイッチS1A…S
NBに連動して切り替わるスイッチS1B…SNBを通
じて送出し、ここで保存するそれぞれの加算器(1〜
N)は、m個のレジスタ(1a〜Nd)を時分割で選択
する。ここでN=4とすると、レジスタ(1a〜Nd)
に、それぞれスイッチ動作タイミング1入力D1、動作
タイミング2入力D2、動作タイミング3入力D3、動
作タイミング4入力D4が供給される。なお、この供給
信号は、選択スイッチ部SWAのスイッチS2B…SN
Bにおいて、その表示(参照符号)を省略した。
【0055】この場合、選択スイッチ部SWAは連動
し、それぞれの相関器(1〜N)が動作タイミング1
(2,3,4)の拡散符号C1(C2,C2,C3)を
選択する場合、それぞれの相関値保存用レジスタ部35
のそれぞれのレジスタ(1a〜Nd)は、動作タイミン
グ1(2,3,4)入力D1(D2,D2,D3)を選
択する。
【0056】この指定回数の加算の後の相関値(相関値
保存用レジスタ部35のそれぞれのレジスタ(1a〜N
d)の値)のレベルを、図4中の横軸に示した受信タイ
ミング及び縦軸の相関値レベルに対応して示している。
すなわち、遅延プロファイルである。
【0057】この相関値保存用レジスタ部35のそれぞ
れのレジスタ(1a〜Nd)の値を用いて、相関値レベ
ルと、その受信タイミングから有効パスを決定するため
の受信タイミングを判定する。この判定結果の受信タイ
ミングを、設定受信タイミングS6によってフィンガ処
理部12のそれぞれのフィンガ(1〜N)に指示する。
フィンガ処理部12のそれぞれのフィンガ(1〜N)
は、指示された受信タイミングで逆チャネル推定を行
い、また、検波処理を行う。それぞれのフィンガ(1〜
N)での検波処理したデータを最大比合成部14で、加
算して最大比合成を行う(RAKE合成)。このRAK
E合成後のデータが、復号化部15で復号化される。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
CDMA方式における受信方法及びその装置によれば、
加算器のそれぞれが複数の相関器ごとの出力を時分割で
選択し、及び、加算器の出力側が複数のレジスタの入力
側ごとを時分割で、相関器ごとの出力の時分割と連動し
て選択している。
【0059】また、本発明CDMA方式における受信方
法及びその装置によれば、相関器が遅延回路からの複数
の遅延拡散符号ごとを時分割で選択し、かつ、加算器の
出力側が複数のレジスタの入力側ごとを時分割で、複数
の遅延拡散符号ごとの時分割に連動して選択している。
【0060】したがって、相関器及び加算器が1/時分
割数となり、その装置規模を縮小できるとともに、構成
によっては信号処理規模を縮小できるようになる。ま
た、セル半径とマルチパスに対応して時分割数を変更す
ることによって、装置構成を変更できるため、セル半径
を大きくして、そのサーチ範囲を拡大しても、装置構成
の大幅な増大化を抑えることが出来る。この結果、例え
ば、CDMAセルラー移動電話システムにおけるダイバ
シチRAKE方式を適用した携帯電話機の、より小型化
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCDMA方式における受信方法及びそ
の装置の第1実施形態における構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1に示すチップ同期検出部の詳細な内部構成
を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態にあって時分割を説明するための
図である。
【図4】第1実施形態にあって時分割に対する受信レベ
ルと受信タイミングとを説明するための図である。
【図5】第2実施形態のサーチャの構成を示すブロック
図である。
【図6】従来のCDMA受信装置におけるサーチャの構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
12 フィンガ処理部 13 サーチャ 14 最大比合成部 15 復号化部 31,31A 相関部 32 遅延回路 33 拡散符号発生器 34,34A 加算部 35 相関値保存用レジスタ部 36 受信タイミング判定部 S1 受信データ S1a〜SNb,S1A〜SNB スイッチ S6 設定受信タイミング信号 SW 選択スイッチ部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重電波伝播に対する最適な受信タイミ
    ングを検出するためのCDMA方式における受信方法に
    おいて、 遅延拡散符号によって受信データに対し、それぞれ異な
    る逆拡散タイミングの相関値を算出し、この複数の相関
    値ごとを時分割で加算した後の相関値を用いて有効なパ
    スを決定した受信タイミング信号を送出するサーチ処理
    と、 このサーチ処理による受信タイミングの指示によって受
    信データを逆拡散した検波処理を行うフィンガ処理と、 を有することを特徴とするCDMA方式における受信方
    法。
  2. 【請求項2】 多重電波伝播に対する最適な受信タイミ
    ングを検出するためのCDMA方式における受信方法に
    おいて、 複数の遅延拡散符号ごとを時分割で選択し、受信データ
    に対して、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を
    加算し、この加算後の相関値を用いて有効なパスを決定
    した受信タイミングを送出するサーチ処理と、 この受信タイミングの指示によって受信データを逆拡散
    した検波処理を行うフィンガ処理と、 を有することを特徴とするCDMA方式における受信方
    法。
  3. 【請求項3】 前記複数のフィンガ処理ごとに逆拡散し
    た複数の検波処理信号が入力されてRAKE合成した最
    大比を得る最大比合成処理と、 この最大比合成処理で得られた信号を復号化して出力す
    る処理と、 を更に有することを特徴とする請求項1又は2記載のC
    DMA方式における受信方法。
  4. 【請求項4】 多重電波伝播に対する最適な受信タイミ
    ングを検出するためのCDMA受信装置において、 遅延拡散符号によって受信データに対し、それぞれ異な
    る逆拡散タイミングの相関値を算出し、この複数の相関
    値ごとを時分割で加算した後の相関値を用いて有効なパ
    スを決定した受信タイミング信号を送出するサーチ検出
    手段と、 この受信タイミングの指示によって受信データを逆拡散
    した検波処理を行うフィンガ処理手段と、 を備えることを特徴とするCDMA受信装置。
  5. 【請求項5】 前記サーチ検出手段として、 受信データを逆拡散するための拡散符号を生成して前記
    遅延回路に送出する拡散符号発生器と、 前記拡散符号発生器からの拡散符号信号を前記相関器の
    タイミングに整合するように遅延する遅延回路と、 前記遅延回路からの遅延拡散符号によって受信データに
    対し、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を算出
    する複数の相関器を備えた相関部と、 前記複数の相関器ごとの複数の相関値を時分割で複数の
    加算器のそれぞれが加算した加算値を出力する加算部
    と、 前記加算部での加算後の相関値を相関器に対応して設け
    られた複数のレジスタのそれぞれが時分割で格納する相
    関値保存用レジスタ部と、 前記相関値保存用レジスタ部における複数のレジスタに
    格納された加算後の相関値を用いて有効なパスを決定
    し、それぞれのフィンガへの受信タイミング信号を送出
    する受信タイミング判定部と、 前記加算器のそれぞれが複数の相関器ごとの出力を時分
    割で選択し、及び、加算器の出力側が複数のレジスタの
    入力側ごとを時分割で、前記相関器ごとの出力の時分割
    と連動して選択するためのスイッチと、 を備えることを特徴とする請求項4記載のCDMA受信
    装置。
  6. 【請求項6】 多重電波伝播に対する最適な受信タイミ
    ングを検出するためのCDMA受信装置において、 複数の遅延拡散符号ごとを時分割で選択し、受信データ
    に対して、それぞれ異なる逆拡散タイミングの相関値を
    加算し、この加算後の相関値を用いて有効なパスを決定
    した受信タイミングを送出するサーチ検出手段と、 この受信タイミングの指示によって受信データを逆拡散
    した検波処理を行うフィンガ処理手段と、 を備えることを特徴とするCDMA受信装置。
  7. 【請求項7】 前記サーチ検出手段として、 受信データを逆拡散するための拡散符号を生成して前記
    遅延回路に送出する拡散符号発生器と、 前記拡散符号発生器からの拡散符号信号を前記相関器の
    タイミングに整合するように遅延する遅延回路と、 前記遅延回路からの複数の遅延拡散符号ごとを時分割で
    選択して、受信データに対し、それぞれ異なる逆拡散タ
    イミングの相関値を算出する複数の相関器を備えた相関
    部と、 前記相関器からの相関値ごとに加算を行う複数の加算器
    を備える加算部と、 前記加算部での加算後の相関値を、前記相関部での複数
    の遅延拡散符号ごとの時分割による選択に連動して、複
    数のレジスタごとに時分割で格納する相関値保存用レジ
    スタ部と、 前記相関値保存用レジスタ部のレジスタごとに格納され
    た加算後の相関値を用いて有効なパスを決定し、それぞ
    れのフィンガでの受信タイミングを送出する受信タイミ
    ング判定部と、 前記相関器が遅延回路からの複数の遅延拡散符号ごとを
    時分割で選択し、かつ、加算器の出力側が複数のレジス
    タの入力側ごとを時分割で、前記複数の遅延拡散符号ご
    との時分割に連動して選択するためのスイッチと、 を備えることを特徴とする請求項6記載のCDMA受信
    装置。
  8. 【請求項8】 前記逆拡散した検波処理信号をそれぞれ
    入力してRAKE合成した最大比を得る最大比合成手段
    と、 前記最大比合成手段で得られた最大比合成信号を復号化
    して出力する復号化手段と、 を備えることを特徴とする請求項4又は6記載のCDM
    A受信装置。
  9. 【請求項9】 前記時分割による選択処理を、 スロット単位で行うことを特徴とする請求項4又は6記
    載のCDMA受信装置。
  10. 【請求項10】 前記サーチ検出手段が、 4スロットで全ての相関器の相関値を加算して、一つの
    全サーチ範囲の相関値を求めることを特徴とする請求項
    4又は6記載のCDMA受信装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項4,6,8のいずれかに記
    載のCDMA受信装置を、CDMAセルラー移動電話シ
    ステムの携帯電話機に適用することを特徴とするCDM
    A受信装置。
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