JP2000195923A - 搬送用ロボット、搬送装置、真空チャンバ内搬送装置およびプロセス処理装置 - Google Patents

搬送用ロボット、搬送装置、真空チャンバ内搬送装置およびプロセス処理装置

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JP2000195923A
JP2000195923A JP37303398A JP37303398A JP2000195923A JP 2000195923 A JP2000195923 A JP 2000195923A JP 37303398 A JP37303398 A JP 37303398A JP 37303398 A JP37303398 A JP 37303398A JP 2000195923 A JP2000195923 A JP 2000195923A
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elbow
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Hiroyasu Matsuura
宏育 松浦
Muneyuki Sakagami
志之 坂上
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】重量が増大する大型の基板を、小型のアクチュ
エータを用いて高速で搬送できるようにした搬送用ロボ
ット、真空チャンバ内搬送装置を提供する。 【解決手段】搬送物を把持して搬送する対なる搬送用ロ
ボットの各々13a、13bを、旋回部に対称に支持し
た搬送装置で、対なる搬送用ロボットを、旋回部1に、
揺動可能に支持され、平行リンクで構成される2つの上
腕4a、4bと、肘部リンク7と、肘部リンクに揺動可
能に支持され、平行リンクで構成される2つの前腕9
a、9bと、一方の上腕と一方の前腕との間で互いに反
転させて動力を伝達する反転伝達機構と、2つの前腕の
各々の揺動端に設けられた手首部リンク11とを備え、
旋回部を固定して旋回させる旋回駆動軸、および2つの
ロボット駆動軸を3軸同軸にベース部に対して回転自在
に支持して設置し、ベース部に取り付けられた3つの駆
動用モータの各々の回転出力を3軸の各々に回転連結し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板等
の被処理基板からなる搬送物を搬送するスカラ形搬送用
ロボット、該搬送用ロボットを備えた搬送装置、真空チ
ャンバ内搬送装置、およびスパッタまたはCVDまたは
ドライエッチング等を行うプロセス処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】平行リンクで構成される上腕と平行リン
クで構成される前腕とを共有する肘部リンクで接続して
屈曲してハンドを直進運動させる基板搬送用スカラ形ロ
ボットは、特開平4−30447号公報(従来技術
1)、特開平5−38686号公報(従来技術2)、お
よび特開平9−186216号公報(従来技術3)にお
いて知られている。従来技術1には、それぞれの先端に
基板保持部を備えた一対の移し換えアームが支持台上に
並設され、各移し換えアームは、2組の平行リンク機構
が屈伸自在に連結されてなり、前記基板保持部は、各移
し換えアームの伸長により前記支持台から外方に向けて
移動し、各移し換えアームの屈曲により前記支持台内に
戻るようになっていると共に、左右の各移し換えアーム
の屈曲は互いに外側に向けてなされるようになっている
基板の移し換え装置が記載されている。従来技術2に
は、物品を搬送するための搬送装置において、一端部が
回転駆動軸に固着されるとともに、他端部に第1連結軸
が固定的に取り付けられた第1内アームと、該第1内ア
ームに対して平行に配置され、一端部が回転可能に支持
されるとともに、他端部に第2連結軸が回転可能に設け
られた第2内アームと、前記第1連結軸に固着された第
1プーリと、前記第2連結軸に固着された第2プーリ
と、前記第1プーリと第2プーリとの間に架け渡された
ベルト状もしくはコード状の伝導手段と、一端部が前記
第1連結軸に回転可能に支持されると共に、他端部に前
記物品を保持する保持部材が回転可能に設けられた第1
外アームと、前記第1外アームに対して平行に配置さ
れ、一端部が前記第2連結軸に固着されると共に、他端
部に前記保持部材が回転可能に設けられた第2外アーム
とを具備した搬送装置が記載されている。
【0003】従来技術3には、ワークが載置されてこの
ワークを移動させる一対の位相機構からなり、上記各位
相機構が、第1平行リンクと、この第1平行リンクのリ
ンク片を介して上記第1平行リンクへ連結された第2平
行リンクと、これらの平行リンクを揺動させる駆動手段
とを備え、上記第2平行リンクの上記第1平行リンクと
の連結部と反対側の端部には、上記第2平行リンクのリ
ンク片を構成すると共に、上記ワークが載置されるワー
ク保持部材が連結され、上記両平行リンクの間には、上
記第1平行リンクの揺動を上記第2平行リンクへ伝達し
て、この第2平行リンクに設けられている上記ワーク保
持部材を直線状に平行移動させる回転伝達手段が設けら
れ、かつ、上記各移送機構が、それぞれに設けられてい
るワーク保持部材の移動軌跡が至近位置となるように取
り付けられた移送装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スカラ形ロ
ボットの場合、アームを伸ばした際、各関節軸に大きな
モーメント負荷が生じることになる。しかしながら、上
記従来技術1、2、3に記載されたスカラ形ロボットに
おいては、可搬重量が大きく、ストロークが長くなった
場合にアームや関節軸の負荷を軽減させることに対して
十分考慮されていなかった。また、上記従来技術1、
2、3には、対称的に配置した2つのスカラ形ロボット
を任意方向から別の任意の方向に最短旋回角度で向け直
すことについても十分考慮されていなかった。また、上
記従来技術1、2、3では、対称的に配置した2つのス
カラ形ロボットを真空チャンバ内に配置した際、出来る
だけ真空チャンバ内に異物等を発生させるのを低減し、
しかも上記2つのスカラ形ロボットを上下動させる機構
を小型化を図る点についても、十分考慮されていなかっ
た。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
重量が増大する大型の基板等からなる搬送物を、小型の
アクチュエータを用いて高速で搬送できるようにした搬
送用ロボットを提供することにある。また、本発明の他
の目的は、軽量化されたリンクを用いて関節部の剛性を
高めることによって、重量が増大する大型の基板等から
なる搬送物を、小型のアクチュエータを用いて高速で搬
送できるようにした搬送用ロボットを提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、重量が増大する大型の
基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータを用いて
例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時間を短縮
してプロセス処理室から高速で搬出および搬入をできる
ようにした搬送装置および真空チャンバ内搬送装置を提
供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、重量が増大す
る大型の基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータ
を用いて例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時
間を短縮してプロセス処理室から高速で搬出および搬入
をできるようにし、しかも任意方向から別の任意の方向
に最短旋回角度で向け直すことができるようにした搬送
装置および真空チャンバ内搬送装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、重量が増大する大型の
基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータを用いて
例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時間を短縮
して高速で搬出および搬入をできるようにし、しかも任
意方向から別の任意の方向に最短旋回角度で向け直すこ
とができるようにし、更に真空チャンバ内に異物等を発
生させるのを低減した搬送装置および真空チャンバ内搬
送装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、重量が増大する大型の被処理基板を搬送する搬送室
の小型化を図ると共に搬送室内への異物等の発生をでき
るだけ低減し、しかもプロセス処理室のゲートバルブの
開放時間を短縮してプロセス処理室から大型の被処理基
板を高速で搬出および搬入ができるようにしたプロセス
処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、肩部と、該肩部に各肩関節によって揺動
可能に支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有
する2つの上腕と、該2つの上腕の各々の揺動端に設け
られた各上腕肘関節軸によって回動可能に揺動端間を連
結する肘部リンクと、該肘部リンク上に前記各上腕肘関
節軸に対して所望の距離変位させて設けられた各前腕肘
関節軸によって揺動可能に支持され、平行リンクで構成
される同じ長さを有する2つの前腕と、少なくとも前記
一方の上腕肘関節軸上において前記一方の上腕に固定さ
れた第1の部材と一方の前腕肘関節軸上において一方の
前腕に固定された第2の部材の間を互いに反転させて動
力を伝達する反転伝達機構と、該2つの前腕の各々の揺
動端に設けられた各手首関節軸によって回転可能に揺動
端間を連結する手首部リンクと、前記一方の肩関節に設
けられた上腕に固定された上腕肩関節駆動軸を駆動する
駆動機構とを備え、該駆動機構を駆動することによって
前記手首部リンクに固定したハンドが直線運動するよう
に構成したことを特徴とする搬送用ロボットである。ま
た、本発明は、箱状の肩部と、該箱状の肩部に、各肩関
節によって該肩部の両面を対向する片部で挾み付けて両
持ちで(剛性を高めて)揺動可能に支持され、平行リン
クで構成される同じ長さを有する2つの軽量化した箱状
の上腕と、該2つの箱状の上腕の各々の揺動端に設けら
れた各上腕肘関節軸によって、該各々の揺動端の両面を
対向する片部で挾み付けて両持ちで(剛性を高めて)回
動可能に揺動端間を連結する軽量化された箱状の肘部リ
ンクと、該箱状の肘部リンク上に前記各上腕肘関節軸に
対して所望の距離変位させて設けられた各前腕肘関節軸
によって揺動可能に支持され、平行リンクで構成される
同じ長さを有する2つの軽量化された箱状の前腕と、少
なくとも前記一方の上腕肘関節軸上において前記一方の
上腕に固定された前記箱状の肘部リンク内の第1の部材
と一方の前腕肘関節軸上において一方の前腕に固定され
た前記箱状の肘部リンク内の第2の部材の間を互いに反
転させて動力を伝達する反転伝達機構と、該2つの箱状
の前腕の各々の揺動端に設けられた各手首関節軸によっ
て、該各々の揺動端の両面を対向する片部で挾み付けて
両持ちで回転可能に揺動端間を連結する手首部リンク
と、前記一方の肩関節に設けられた上腕に固定された上
腕肩関節駆動軸を駆動する駆動機構とを備え、該駆動機
構を駆動することによって前記手首部リンクに固定した
ハンドが直線運動するように構成したことを特徴とする
搬送用ロボットである。
【0008】また、本発明は、前記搬送用ロボットにお
いて、反転伝達機構は、前記第1および第2の部材を歯
車によって形成し、これら歯車同志を噛み合わせて構成
したことを特徴とする。また、本発明は、前記搬送用ロ
ボットにおいて、反転伝達機構は、前記第1および第2
の部材を円柱状もしくは円筒状部材によって形成し、こ
れら円柱状もしくは円筒状部材の各々に端部を巻き付け
た金属製ベルトもしくはワイヤによって前記部材間を反
転するようにつなげて構成したことを特徴とする。ま
た、本発明は、搬送物を把持して搬送する対なる搬送用
ロボットの各々を肩部に対称に支持して構成した搬送装
置であって、前記対なる搬送用ロボットの各々を、前記
肩部に各肩関節によって揺動可能に支持され、平行リン
クで構成される同じ長さを有する2つの上腕と、該2つ
の上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕肘関節軸によ
って回動可能に揺動端間を連結する肘部リンクと、該肘
部リンク上に前記各上腕肘関節軸に対して所望の距離変
位させて設けられた各前腕肘関節軸によって揺動可能に
支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有する2
つの前腕と、少なくとも前記一方の上腕肘関節軸上にお
いて前記一方の上腕に固定された第1の部材と一方の前
腕肘関節軸上において一方の前腕に固定された第2の部
材の間を互いに反転させて動力を伝達する反転伝達機構
と、該2つの前腕の各々の揺動端に設けられた各手首関
節軸によって回転可能に揺動端間を連結する手首部リン
クと、前記一方の肩関節に設けられた上腕に固定された
上腕肩関節駆動軸を駆動する駆動機構とを備えて構成し
たことを特徴とする。
【0009】また、本発明は、搬送物を把持して搬送す
る対なる搬送用ロボットの各々を箱状の肩部に対称に支
持して構成した搬送装置であって、前記対なる搬送用ロ
ボットの各々を、前記箱状の肩部に、各肩関節によって
該肩部の両面を対向する片部で挾み付けて揺動可能に支
持され、平行リンクで構成される同じ長さを有する2つ
の箱状の上腕と、該2つの箱状の上腕の各々の揺動端に
設けられた各上腕肘関節軸によって、該各々の揺動端の
両面を対向する片部で挾み付けて回動可能に揺動端間を
連結する箱状の肘部リンクと、該箱状の肘部リンク上に
前記各上腕肘関節軸に対して所望の距離変位させて設け
られた各前腕肘関節軸によって揺動可能に支持され、平
行リンクで構成される同じ長さを有する2つの箱状の前
腕と、少なくとも前記一方の上腕肘関節軸上において前
記一方の上腕に固定された前記箱状の肘部リンク内の第
1の部材と一方の前腕肘関節軸上において一方の前腕に
固定された前記箱状の肘部リンク内の第2の部材の間を
互いに反転させて動力を伝達する反転伝達機構と、該2
つの箱状の前腕の各々の揺動端に設けられた各手首関節
軸によって、該各々の揺動端の両面を対向する片部で挾
み付けて回転可能に揺動端間を連結する手首部リンク
と、前記一方の肩関節に設けられた上腕に固定された上
腕肩関節駆動軸を駆動する駆動機構とを備えて構成した
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記搬送装置において、
搬送用ロボットの各々における反転伝達機構は、前記第
1および第2の部材を歯車によって形成し、これら歯車
同志を噛み合わせて構成したことを特徴とする。また、
本発明は、前記搬送装置において、搬送用ロボットの各
々における反転伝達機構は、前記第1および第2の部材
を円柱状もしくは円筒状部材によって形成し、これら円
柱状もしくは円筒状部材の各々に端部を巻き付けた金属
製ベルトもしくはワイヤによって前記部材間を反転する
ようにつなげて構成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、搬送物を把持して搬送す
る対なる搬送用ロボットの各々を、旋回部に対称に支持
して構成した搬送装置であって、前記対なる搬送用ロボ
ットの各々を、前記旋回部に各肩関節によって揺動可能
に支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有する
2つの上腕と、該2つの上腕の各々の揺動端に設けられ
た各上腕肘関節軸によって回動可能に揺動端間を連結す
る肘部リンクと、該肘部リンクに各前腕肘関節軸によっ
て揺動可能に支持され、平行リンクで構成される同じ長
さを有する2つの前腕と、少なくとも前記一方の上腕と
一方の前腕との間で互いに反転させて動力を伝達する反
転伝達機構と、該2つの前腕の各々の揺動端に設けられ
た各手首関節軸によって回転可能に揺動端間を連結する
手首部リンクとを備えて構成し、前記旋回部を固定して
旋回させる旋回駆動軸、および2つのロボット駆動軸を
3軸同軸にベース部に対して回転自在に支持して設置
し、前記ベース部に取り付けられた3つの駆動用モータ
の各々の回転出力を前記3軸の各々に回転連結して構成
し、前記2つのロボット駆動軸の各々を、対なる搬送用
ロボットの各々における一方の上腕に固定された上腕肩
関節駆動軸に回転連結して構成したことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、搬送物を把持して搬送す
る対なる搬送用ロボットの各々を、箱状の旋回部に対称
に支持して構成した搬送装置であって、前記対なる搬送
用ロボットの各々を、前記箱状の旋回部に、各肩関節に
よって該旋回部の両面を対向する片部で挾み付けて揺動
可能に支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有
する2つの箱状の上腕と、該2つの箱状の上腕の各々の
揺動端に設けられた各上腕肘関節軸によって、該各々の
揺動端の両面を対向する片部で挾み付けて回動可能に揺
動端間を連結する箱状の肘部リンクと、該箱状の肘部リ
ンクに各前腕肘関節軸によって揺動可能に支持され、平
行リンクで構成される同じ長さを有する2つの箱状の前
腕と、少なくとも前記一方の上腕と一方の前腕との間
で、前記箱状の肘部リンク内において互いに反転させて
動力を伝達する反転伝達機構と、該2つの箱状の前腕の
各々の揺動端に設けられた各手首関節軸によって、該各
々の揺動端の両面を対向する片部で挾み付けて回転可能
に揺動端間を連結する手首部リンクとを備えて構成し、
前記旋回部を固定して旋回させる旋回駆動軸、および2
つのロボット駆動軸を3軸同軸にベース部に対して回転
自在に支持して設置し、前記ベース部に取り付けられた
3つの駆動用モータの各々の回転出力を前記3軸の各々
に回転連結して構成し、前記2つのロボット駆動軸の各
々を、対なる搬送用ロボットの各々における一方の上腕
に固定された上腕肩関節駆動軸に回転連結して構成した
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記搬送装置を水平移動
ステージ上に取り付けて構成したことを特徴とする。ま
た、本発明は、前記搬送装置を水平移動ステージ上に、
上下動可能に取り付けて構成したことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、真空チャンバ内におい
て、搬送物を把持して搬送する対なる搬送用ロボットの
各々を、旋回部に対称に支持して構成した真空チャンバ
内搬送装置であって、前記対なる搬送用ロボットの各々
を、前記旋回部に各肩関節によって揺動可能に支持さ
れ、平行リンクで構成される同じ長さを有する2つの上
腕と、該2つの上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕
肘関節軸によって回動可能に揺動端間を連結する肘部リ
ンクと、該肘部リンクに各前腕肘関節軸によって揺動可
能に支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有す
る2つの前腕と、少なくとも前記一方の上腕と一方の前
腕との間で互いに反転させて動力を伝達する反転伝達機
構と、該2つの前腕の各々の揺動端に設けられた各手首
関節軸によって回転可能に揺動端間を連結する手首部リ
ンクとを備えて構成し、前記真空チャンバの底部に開け
られた開口部に上下動可能に支持されたベース部を設
け、該ベース部を上下動させる駆動機構を大気側に設
け、前記ベース部の真空側において前記旋回部を固定し
て旋回させる旋回駆動軸、および2つのロボット駆動軸
を3軸同軸に回転自在に支持し、3つの駆動用モータを
前記ベース部の大気側に取り付け、前記3つの駆動用モ
ータの各々の回転出力を前記3軸の各々に回転連結して
構成し、前記2つのロボット駆動軸の各々を、対なる搬
送用ロボットの各々における一方の上腕に固定された上
腕肩関節駆動軸に回転連結して構成し、前記真空チャン
バの底部と前記ベース部との間をベローズで結合して構
成したことを特徴とする真空チャンバ内搬送装置であ
る。
【0015】また、本発明は、前記真空チャンバ内搬送
装置において、更に前記ベース部の上下動に連動するサ
ブチャンバを設けたことを特徴とする。また、本発明
は、前記真空チャンバ内搬送装置において、更に前記サ
ブチャンバを、サブチャンバ内の圧力と真空チャンバ内
の圧力とが同等程度であるように構成したことを特徴と
する。また、本発明は、前記真空チャンバ内搬送装置に
おいて、前記3つの駆動用モータを真空シール機構を挾
み付けて前記ベース部の大気側に取り付けたことを特徴
とする。また、本発明は、前記真空チャンバ内搬送装置
からなる搬送室をロードロック室およびプロセス処理室
の間につなげて構成したことを特徴とするプロセス処理
装置である。
【0016】以上説明したように、前記構成によれば、
各関節軸が受け持つモーメント荷重を低減することによ
って、軸径及びアームの剛性を低減して慣性モーメント
を低減し、重量が増大する大型の基板等からなる搬送物
を、小型のアクチュエータを用いて高速で搬送できるよ
うにしたスカラ形の搬送用ロボットを実現することがで
きる。また、前記構成によれば、軽量化されたリンクを
用いて関節部の剛性を高めることによって、重量が増大
する大型の基板等からなる搬送物を、小型のアクチュエ
ータを用いて高速で搬送できるようにしたスカラ形の搬
送用ロボットを実現することができる。また、前記構成
によれば、上腕および前腕およびこれらを連結する肘部
リンク内部からタイミングベルトを廃止したので、高温
基板を連続的に搬送しても、駆動系にアームの熱膨張の
影響を生じず、スカラ形搬送ロボットの寿命を延ばすと
ともに信頼性を向上させることができる。
【0017】また、前記構成によれば、重量が増大する
大型の基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータを
用いて例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時間
を短縮してプロセス処理室から高速で搬出および搬入を
できるようにした搬送装置および真空チャンバ内搬送装
置を実現することができる。また、前記構成によれば、
重量が増大する大型の基板等からなる搬送物を小型のア
クチュエータを用いて例えばプロセス処理室のゲートバ
ルブの開放時間を短縮してプロセス処理室から高速で搬
出および搬入をできるようにし、しかも任意方向から別
の任意の方向に最短旋回角度で向け直すことができるよ
うにした搬送装置および真空チャンバ内搬送装置を実現
することができる。
【0018】また、前記構成によれば、重量が増大する
大型の基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータを
用いて例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時間
を短縮して高速で搬出および搬入をできるようにし、し
かも任意方向から別の任意の方向に最短旋回角度で向け
直すことができるようにし、更に真空チャンバ内に異物
等を発生させるのを低減した搬送装置および真空チャン
バ内搬送装置を実現することができる。また、前記構成
によれば、重量が増大する大型の被処理基板を搬送する
搬送室の小型化を図ると共に搬送室内への異物等の発生
をできるだけ低減し、しかもプロセス処理室のゲートバ
ルブの開放時間を短縮してプロセス処理室から大型の被
処理基板を高速で搬出および搬入をすることができるプ
ロセス処理装置を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る被処理基板について
プロセス室の間を搬送する搬送用スカラ形ロボットの実
施の形態について図面を用いて説明する。まず、本発明
に係る搬送用スカラ形ロボットの第1の実施例について
図1を用いて説明する。1は、基台となる旋回台であ
る。旋回台1上の肩部リンク2上には、回転が自由に行
える2つの肩関節軸3aおよび3bがオフセットされて
配置される。これら2つの肩関節軸3aおよび3bの夫
々には、長さが等しい2つの上腕4aおよび4bの夫々
の一端(支持端)が固定される。各上腕4aおよび4b
の揺動端の同位置には、それぞれ肘関節軸5aおよび6
aが固定される。これら肩関節軸5a、5bの間隔と等
しくなるように拘束する箱状の肘部リンク7を、肘関節
軸5aと肘関節軸5bとの間に自由に回動可能に設け
る。このように、肩部リンク2、上腕4a、肘部リンク
7、および上腕4bによって上腕の平行四辺形リンク機
構が構成される。さらに、前腕9aに固定された肘関節
軸6aおよび前腕9bに固定された肘関節軸6bの各々
は、肘リンク7上に回転自在に支持して連結される。前
腕9bに固定された肘関節軸6bは、肘リンク7に対し
て自由に回転できるように連結されて支持される。な
お、肘関節軸6bは、肘リンク7に固定し、前腕9bを
回転自在に連結してもよい。上腕4aおよび4bと肩部
リンク2(又は肘部リンク7)が直角になる状態で、上
腕4aおよび4bと腕の長さが等しい2つの前腕9aお
よび9bの各々の一端(支持端)を、それぞれ前腕の肘
関節軸6aおよび6bの各々に、前腕9aおよび9bと
上腕4aおよび4bとが平行になるように固定する。そ
して、手首関節軸10aおよび10bは、前腕9aおよ
び9bの各々の揺動端の同位置に固定される。さらに、
手首部リンク11は、手首関節軸10aと手首関節軸1
0bとの間隔が、肘部のリンク7上での前腕の肘関節軸
6aと前腕の肘関節軸6bとの間隔と同じように保たれ
て拘束されるように手首関節軸10aおよび10bの各
々に回転自在に連結される。このように、肘部リンク
7、前腕9a、手首部リンク11、および前腕9bによ
って前腕の平行四辺形リンク機構を構成する。なお、肘
部リンク7は、上腕の平行四辺形リンク機構と前腕の平
行四辺形リンク機構とを共有することになる。
【0020】そして、手首部リンク11には、ハンド1
2aが取り付けられる。ところで、2つの平行四辺形リ
ンク機構を連動させ、屈伸動作をさせるためには、肘部
に反転伝達機構を持たせ、上腕の肘関節軸5a又は5b
と前腕の肘関節軸6a又は6bを1対1の回転比で逆転
させる必要がある。図1の肘部の詳細図に示すように、
上腕の肘関節軸5bと前腕の肘関節軸6bとは、肘部リ
ンク7に対して自由に回転できるようにしておき、上腕
の肘関節軸5aには歯車8aを固定し、同じ歯数の歯車
8bを前腕の肘関節軸6aに固定し、箱状の肘部リンク
7内でそれぞれの歯車8a、8bを噛み合わせる。これ
により、反転伝達機構が構成され、上腕の肘関節軸5a
の回転角度と同じ角度だけ、前腕の肘関節軸6aが逆転
する。また、歯車8a、8bは、軽量化された箱状の肘
部リンク7内に納められているので、歯車で生じた異物
は、極力真空チャンバ内に入り込むことを防止すること
ができる。以上説明したように搬送用スカラ形ロボット
13aを構成したので、肩関節軸3a又は3bのどちら
か一方を回転駆動させることにより、各上腕4aおよび
4bと各前腕9aおよび9bが屈伸運動されて、同時に
手首部リンク11とハンド12aは直進運動が行なわれ
る。
【0021】ところで、被搬送物の重量が増加する場
合、又はアームを長くする場合には、各関節軸3a、3
b、5a、5b、6a、6b及び該軸受けのモーメント
負荷が大きくなる。これに対しては、肩関節軸3、肘関
節軸5、6、手首関節軸10の間隔をそれぞれ適宜オフ
セットさせることにより、各関節軸及び軸受けのモーメ
ント負荷を緩和することが可能である。もし、アーム長
及び被搬送物の重量が同じであれば、軸及び軸受け部分
の及びアームの負荷が減ることから、機構全体の剛性を
下げる、つまりロボット自体の重量及び慣性モーメント
を小さくできるため、ロボットの高速化又は、モータの
小形化を図ることができる。
【0022】次に、反転伝達機構として、歯車を使わな
い実施例について説明する。例えば、図6に示すよう
に、歯車8a、8bの代わりに大きさの等しいプーリ3
7aおよび37bの各々を上腕の肘関節軸5aおよび前
腕の肘関節軸6aの各々に固定し、プーリ37aとプー
リ37bとの間を例えば2本のスチールベルト38aお
よび38bをプーリの上半分と下半分に巻き付けてつな
ぐ。上側のスチールベルト38aについては、一端を上
腕側のプーリ37aに固定して反時計回りに巻き付け、
他端を前腕側のプーリ37bに固定して反時計回りに巻
き付ける。このようにすると、上側からみると‘S’字
状にベルトが巻き付けられているように見える。下側の
スチールベルト38bについては、上側とは巻方を逆に
し、一端を上腕側のプーリ37aに固定して時計回りに
巻き付け、他端を前腕側のプーリ37bに固定して時計
回りに巻き付ける。これにより反転伝達機構は構成され
るが、スチールベルトに限らず、ステンレスのワイヤを
使用してもかまわない。また、その他の反転伝達機構と
しては、図7に示す構造のものも可能である。上腕の肘
関節軸5aにプーリ39aを、前腕の肘関節軸6aにプ
ーリ39bを、上腕の肘関節軸5bにプーリ39cを、
前腕の肘関節軸6bにプーリ39dをそれぞれ固定す
る。なお、プーリ39aとプーリ39b、プーリ39c
とプーリ39dとは同じ径にする。スチールベルト40
aの一端をプーリ39aに固定して反時計回りに巻き付
け、他端をプーリ39bに固定して反時計回りに巻き付
け、上から見ると‘S’字状になるようにする。また、
スチールベルト40bの一端をプーリ39cに固定して
時計回りに巻き付け、他端をプーリ39dに固定して時
計回りに巻き付け、下から見て‘S’字状になるように
する。なお、上記スチールベルト40aと40bの巻き
方は逆にしてもよく、スチールベルト40aと40bの
代替品としてステンレスのワイヤを用いても構わない。
これら2つのセットで、上述した反転伝達機構と同様な
機能を持つ。これらの反転伝達機構も箱状の肘部リンク
7内に収納されることになる。
【0023】このような反転伝達機構を構成した後、上
腕4a、4bと肘部リンク7が直角のとき、前腕9a、
9bと肘部リンク7の位相が直角になるように位相を合
わせるようにプーリ39a、39b等を肘関節軸5a、
6a等に固定することにより、手首部リンク11を直進
運動させることができる。この実施例の反転伝達機構で
は、肘関節軸5aと肘関節軸5bとの間の間隔と、肘関
節軸6aと肘関節軸6bとの間の間隔とが、歯車の実施
例における歯車のピッチ円直径の制約を受けず、ロボッ
トアームの設計上、これらの間隔を自在に変更可能であ
る。また、搬送する基板の重量が大きく、各回転軸5
a、5b、6a、6b等や該軸受の負荷が大きくなるこ
とが予測される場合、肘関節軸5aと肘関節軸5bとの
間の間隔と、肘関節軸6aと肘関節軸6bとの間の間隔
とを大きくとるように設計することによって、各回転軸
や軸受の負荷を減少させて、重量が大きな基板を搬送す
ることができる。また、この実施例の場合、歯車の実施
例に比べてバックラッシュもなく、振動が生じること無
く円滑に上腕4a、4bの回動量に合わせて前腕9a、
9bを回動させることが可能となる。また、この実施例
は、歯車の実施例に比べて機構を簡素化して原価低減を
はかることができる。
【0024】次に、以上説明した搬送用スカラ形ロボッ
トを2台用いて真空プロセス処理装置において、被処理
基板を真空搬送するシステム構成の実施例について、図
2および図8を用いて説明する。即ち、左右対称に構成
された搬送用スカラ形ロボット13a、13bを2台を
用意し、それぞれの肩関節部リンク2を旋回可能な旋回
台1に固定する。なお、それぞれのロボット13a、1
3bのアームを、旋回台1の旋回中心に対して対称な位
置になるように構成する。更に、ロボット13bの手首
部リンク11に取り付られるハンド12bは、ハンド1
2aの上方に配置し、それぞれのハンドの干渉を避ける
ためにコの字の形状のブロック14をロボット13bの
手首部リンク11とハンド13bの間に入れるように構
成される。このように、2台の搬送用スカラ形ロボット
13a、13bを旋回台1上に支持させるのは、例えば
あるプロセス処理室内からプロセス処理された基板を搬
送用スカラ形ロボット13aによって直進して搬出し、
新たにプロセス処理する基板を搬送用スカラ形ロボット
13bによって上記のあるプロセス処理室内に直進して
搬入するためである。ところで、図2に示す搬送用スカ
ラ形ロボット13a、13bは、箱状の旋回台(肩部)
1の肩関節部リンク2に上腕4a、4bの支持端を片持
支持して連結し、該上腕4a、4bの揺動端に肘部リン
ク7を片持支持して連結し、該肘部リンク7に前腕9
a、9bの支持端を片持支持して連結し、該前腕9a、
9bの揺動端に手首部リンク11を片持支持して連結し
て構成する。そして、旋回台1、上腕4a、4b、肘部
リンク7、および前腕9a、9bは、軽量化をはかるた
めと、内部と隔壁して埃を真空室内に放出しにくくする
ために箱状部材で構成される。なお、上記反転伝達機構
は、箱状の肘部リンク7内に収納されて設置されること
になる。
【0025】また、図8に示す搬送用スカラ形ロボット
13a、13bは、箱状の旋回台(肩部)1の肩関節部
リンク2の両側(上側および下側)に箱状の上腕4a、
4bの支持端(対なる片部材を対向させて固定して形成
される。)の対なる片部材51で挾み込んで上腕4a、
4bの支持端を両持支持して剛性を高めて連結し、該上
腕4a、4bの揺動端に箱状の肘部リンク7の連結部に
固定された対向する対なる片部材52で挾み込んで肘部
リンク7を両持支持して剛性を高めて連結し、該肘部リ
ンク7に箱状の前腕9a、9bの支持端を片持支持して
連結し、該前腕9a、9bの揺動端に手首部リンク11
の連結部に固定されたコ字状の部材で挾み込むように手
首部リンク11を両持支持して剛性を高めて連結して構
成する。なお、例えば図7に示す反転伝達機構は、箱状
の肘部リンク7内に収納されて設置されることになる。
図8に示す搬送用スカラ形ロボット13a、13bは、
旋回台1、上腕4a、4b、肘部リンク7、および前腕
9a、9bについては軽量化がはかられ、しかも可能な
限り両持支持による連結であるため、ロボットとしての
剛性が高まり、比較的大きな重量物からなる被処理基板
を搬送することを可能にする。また、図8に示す搬送用
スカラ形ロボット13a、13bは、図2に示すものに
比べ、旋回台1も含め搬送用スカラ形ロボット13a、
13bの上下方向の幅を薄くすることができ、真空チャ
ンバ41の内部高さを減らし、容積を減らして真空引き
する装置の小型化を実現することができる。
【0026】次に、これら2台の搬送用スカラ形ロボッ
ト13a、13bを駆動する動力伝達部も含めた駆動部
について説明する。動力伝達部は、旋回台1の下部のベ
ース部であるギヤボックス(ベース部)15の中に収め
られる。旋回台1の中心に設置される3軸同軸の駆動軸
16は、ロボット駆動軸16a、および16b、並びに
箱状の旋回台1の底部に固定された旋回駆動軸16cよ
り構成され、図3に示すように旋回駆動軸16cはギヤ
ボックス15に軸受50aで回転自在に支持され、ロボ
ット駆動軸16bは旋回駆動軸16cに軸受50bで回
転自在に支持され、ロボット駆動軸16aはロボット駆
動軸16bに軸受50cで回転自在に支持される。な
お、ロボット駆動軸16aは、ギヤボックス(ベース
部)15の底部に軸受50dに支持させてもよい。そし
て、上記駆動軸16aと肩関節軸3a又は3bとは、旋
回台1の内部において、駆動軸16aに固定されたプー
リ18a、肩関節軸3a又は3bに固定されたプーリ1
8c、およびプーリ18aとプーリ18bとに懸架され
たタイミングベルト17aで連結して動力を伝達するよ
うに構成される。更に、駆動軸16bと肩関節軸3c又
は3dとは、旋回台1の内部において、駆動軸16bに
固定されたプーリ18b、肩関節軸3c又は3dに固定
されたプーリ(図示せず)、およびプーリ18bとプー
リとに懸架されたタイミングベルト17bで連結して動
力を伝達するように構成される。なお、これらの動力伝
達は、歯車でもワイヤーでも既存の動力伝達機構で代用
可能である。また、図3に示すように、箱状の旋回台1
には、ギヤボックス15内およびサブチャンバ46内の
ガスが抜けるように、即ち真空雰囲気になり、かつ異物
等を放出させないフィルター61が設けられている。ま
た、ギヤボックス(ベース部)15の上端部には、旋回
軸16cとの間においてダストシールとしての役目をす
る磁性流体シール62が設けられている。
【0027】さらに、それぞれの駆動軸16a〜16c
をそれぞれモータ19a〜19cで駆動するために、モ
ータ側にプーリ21d〜21fを取り付け、駆動軸側に
プーリ21a〜21cを取り付け、これらプーリの間を
タイミングベルト22a〜22cで連結する。ハンド1
2a、12bの前進と後退は、旋回駆動軸16cを停止
させた状態で、ロボット駆動軸16aまたは16bをモ
ータ19aまたは19bで駆動すればよい。旋回部1の
旋回動作では、通常はハンド12a、12bを双方とも
旋回部1付近に引き寄せた後、旋回用のモータ19cを
駆動して旋回させるのだが、ハンド12a、12bの前
進と後退は旋回駆動軸16cに対するロボット駆動軸1
6aまたは16bの角度差によって生じるため、駆動軸
16a〜16c全てを同一方向に同期を取りながら同じ
角度回転駆動させる必要がある。この構造では、ロボッ
トを駆動するモータ19a〜19c自体を旋回部1の旋
回動作で振り回すことがないため、モータの配線等の理
由による旋回角度の動作範囲に制約を受けることがな
く、その結果任意方向に向いたロボットを最短旋回角度
で別の任意方向に向け直すことが可能となり、特に図5
に示すようなクラスタ形真空プロセス装置においては移
動時間を短縮することが可能となる。
【0028】そして、モータ19a〜19cは、図4に
具体的に示すようにギヤボックス15内に対して真空シ
ールを行なうために、ギヤボックス15の底部15aに
磁性流体シール20を介して固定される。即ち、モータ
19a〜19cを磁性流体シール20を入れてギヤボッ
クス15の底部15aに固定することにより、ギヤボッ
クス15を境に大気と真空を切り分けることが可能とな
る。更に、図2および図8に示すように、真空シール2
0を行なうために、ギヤボックス15の底部15aと胴
体23のフランジ部23aとの間にベローズ24を取り
付ける。胴体23のフランジ部23aは、真空チャンバ
41の底部との間にOリング等のシール材71を挾み、
気密を保つ。
【0029】更に、ギヤボックス15の底部15aに
は、中空のパイプ42、および該中空のパイプ42との
連結部に貫通穴のあいたプレート43がつながれてお
り、ギヤボックス15の上下動と連動して動くことにな
る。このように旋回台1を上下動させるギヤボックス1
5に連動して上下動するプレート43に対向させてプレ
ート44を胴体23の底部に固定する。そして、プレー
ト43とプレート44との間を、ベローズ24とほぼ同
径程度のベローズ45によってつなげることによって、
ベローズ45内にサブチャンバ46を構成する。このサ
ブチャンバ46は、常に上記中空のパイプ42によって
ギヤボックス15の内部もしくは旋回台1の内部を介し
て真空チャンバ41につながり、図5に示す真空チャン
バ41の内部と同様に真空状態となる。従って、サブチ
ャンバ46を構成するプレート43に加わる大気と真空
との間の下向きの差圧によって、ギヤボックス15の底
面15aで受ける真空と大気との間の上向きの差圧がキ
ャンセルされることになり、ロボット13a、13bの
旋回台1を支持しているギヤボックス15を上下に駆動
させる機構は、ロボットの重量のみを支えればよいこと
になる。ところで、上記の説明においては、中空のパイ
プ42は、1本の場合について説明したが、複数本によ
って構成してもよい。即ち、中空のパイプ42の役目
は、ギヤボックス15とサブチャンバ46を構成するプ
レート43とを連動させ、しかもサブチャンバ46をギ
ヤボックス15もしくは旋回台1内の真空と連通させて
真空チャンバ41内の真空と同じ真空雰囲気にすればよ
い。
【0030】ロボットを上下動させる駆動機構25〜2
9は、大気中に設ける。胴体23に上下のみ運動可能な
直動ガイド25を設け、ギヤボックス15の大気側側面
に固定する。更に、駆動機構は、ギヤボックス15の大
気側側面に取り付けられたナットに噛み合わせて胴体2
4の側面に支持されたボールねじ26と、胴体24の側
面に固定されたモータ29と、上記ボールねじ26に固
定された歯車27と、該歯車27と噛みあわせる上記モ
ータ29の出力軸に固定された歯車28とによって構成
される。即ち、駆動機構は、モータ29の回転駆動出力
によってギヤボックス15を上下動できればよい。上下
動の駆動機構として、上述のような構造の代わりに、リ
ニアモータを用いても構わない。以上説明したように、
真空チャンバ41に連通し、ギヤボックス15と連動す
るプレート43を有するサブチャンバ46を設けること
によって、ギヤボックス15の底面15aで受ける真空
と大気との差圧をキャンセルし、ギヤボックス15を上
下動させてロボット13a、13bを上下動させる駆動
機構を小型化することができる。
【0031】次に、以上説明した2台の搬送用スカラ形
ロボット13a、13bを備えて構成された真空内搬送
ロボット48を真空チャンバからなる搬送室31内に備
えたプロセス処理装置の一実施例を図5を用いて説明す
る。スパッタ、CVD又はドライエッチング等のプロセ
ス処理を行なうクラスタ型のプロセス処理装置30にお
いて、真空チャンバからなる搬送室31に真空内搬送ロ
ボット30を設置した場合、該真空内搬送ロボット48
は、同一半径上に並ぶプロセス室32およびロードロッ
ク室38の間で処理基板33の入れ替えを行なう必要が
ある。真空内搬送ロボット48は、2台の搬送用スカラ
形ロボット13a、13bを備えて構成されるため、プ
ロセス室32a〜32fおよびロードロック室47間の
被処理基板33の移載において、一方のロボット13の
ハンド12であるプロセス室32内から被処理基板33
を取り出した直後に、他方のロボット13のハンド12
に持っている被処理基板をあるプロセス室32内に移載
可能なため、ハンドを1つしか持たない構成のロボット
に比べてあるプロセス室32の入り口のゲートバルブ3
4の開放時間を短縮でき、タクトタイム当たりのプロセ
ス処理時間を長く取ることが可能となり、スループット
を向上させることができる。
【0032】また、旋回台1を旋回させてロボット30
をあるプロセス室32から別のプロセス室に方向転換を
行う場合、モータ19a〜19cを取り付けているギヤ
ボックス15は静止されているので、最小な旋回角度を
選択して方向転換が可能であり、被処理基板の搬送時間
の短縮が図れる。また、搬送室31は、プロセス室の入
り口のゲートバルブ34を開閉する関係で、プロセス室
内に異物等が進入されないようにクリーンな雰囲気であ
る真空雰囲気にする必要がある。また、ロボット30
が、各プロセス室32a〜32およびロードロック室3
8に対してゲートバルブ34を介して被処理基板を搬入
および搬出するための高さが異なっているため、旋回台
1を支持しているギヤボックス15を上下の駆動機構に
よって上下動させる必要がある。そのため、ギヤボック
ス15の底部は、大気圧と真空圧とを受けることにな
る。しかし、真空チャンバからなる搬送室31に連通す
るサブチャンバ46を設けることによって、上下の駆動
機構26〜29の小型化をはかることができる。また、
プロセス室には、被処理基板33に対して加熱してベー
ク等の処理をする室があり、ロボット30はその室から
被処理基板を搬出したりする必要がある。しかし、ロボ
ット30のアーム内部に高温に対して劣化しやすいベル
トが用いられていないので、高温の被搬送物を、寿命を
短縮することなく、信頼性を維持した状態で、連続して
搬送することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、各関節軸が受け持つモ
ーメント荷重を低減することによって、軸径及びアーム
の剛性を低減して慣性モーメントを低減し、重量が増大
する大型の基板等からなる搬送物を、小型のアクチュエ
ータを用いて高速で搬送できるようにしたスカラ形の搬
送用ロボットを実現することができる効果を奏する。ま
た、本発明によれば、軽量化されたリンクを用いて関節
部の剛性を高めることによって、重量が増大する大型の
基板等からなる搬送物を、小型のアクチュエータを用い
て高速で搬送できるようにしたスカラ形の搬送用ロボッ
トを実現することができる効果を奏する。また、本発明
によれば、上腕および前腕およびこれらを連結する肘部
リンク内部からタイミングベルトを廃止したので、高温
基板を連続的に搬送しても、駆動系にアームの熱膨張の
影響を生じず、スカラ形搬送ロボットの寿命を延ばすと
ともに信頼性を向上させることができる効果を奏する。
【0034】また、本発明によれば、重量が増大する大
型の基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータを用
いて例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時間を
短縮してプロセス処理室から高速で搬出および搬入をで
きるようにした搬送装置および真空チャンバ内搬送装置
を実現することができる効果を奏する。また、本発明に
よれば、重量が増大する大型の基板等からなる搬送物を
小型のアクチュエータを用いて例えばプロセス処理室の
ゲートバルブの開放時間を短縮してプロセス処理室から
高速で搬出および搬入をできるようにし、しかも任意方
向から別の任意の方向に最短旋回角度で向け直すことが
できるようにした搬送装置および真空チャンバ内搬送装
置を実現することができる効果を奏する。
【0035】また、本発明によれば、重量が増大する大
型の基板等からなる搬送物を小型のアクチュエータを用
いて例えばプロセス処理室のゲートバルブの開放時間を
短縮して高速で搬出および搬入をできるようにし、しか
も任意方向から別の任意の方向に最短旋回角度で向け直
すことができるようにし、更に真空チャンバ内に異物等
を発生させるのを低減した搬送装置および真空チャンバ
内搬送装置を実現することができる効果を奏する。ま
た、本発明によれば、重量が増大する大型の被処理基板
を搬送する搬送室の小型化を図ると共に搬送室内への異
物等の発生をできるだけ低減し、しかもプロセス処理室
のゲートバルブの開放時間を短縮してプロセス処理室か
ら大型の被処理基板を高速で搬出および搬入をすること
ができるプロセス処理装置を実現することができる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスカラ形搬送ロボットの一実施例
を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るスカラ形搬送ロボットの一実施例
を真空チャンバに備えた縦断面図である。
【図3】図2に示すギヤボックス(ベース部)の近傍を
示す縦断面図である。
【図4】駆動モータを真空シール部を挾んでギヤボック
ス(ベース部)に取り付けする状態を示す図である。
【図5】本発明に係るプロセス処理装置の一実施例であ
る成膜プロセス処理装置を示す図である。
【図6】上腕の揺動回転を前腕の回転に動力伝達する反
転伝達機構の一実施例を説明するための図である。
【図7】上腕の揺動回転を前腕の回転に動力伝達する反
転伝達機構の他の一実施例を説明するための図である。
【図8】本発明に係るスカラ形搬送ロボットの他の一実
施例を真空チャンバに備えた縦断面図である。
【符号の説明】
1…旋回台(肩部)、2…肩部リンク、3a〜3d…肩
関節軸、4a、4b…上腕、5a、5b…上腕の肘関節
軸、6a、6b…前腕の肘関節軸、7…肘部リンク、8
a、8b…歯車、9a、9b…前腕、10a、10b…
手首関節軸、11…手首部リンク、12a、12b…ハ
ンド、13a、13b…平行リンク式スカラロボット、
14…コの字形ブロック、15…ギヤボックス(ベース
部)、15a…ギヤボックス(ベース部)の底部、16
…3軸同軸駆動軸、16a〜16b…ロボット駆動軸、
16c…旋回駆動軸、17…タイミングベルト、18…
プーリ、19a〜19c…モータ、20…磁性流体シー
ル(真空シール)、21a〜21f…プーリ、22a、
22b、22c…タイミングベルト、23…胴体、23
a…胴体上部、24…ベローズ、25…リニアガイド、
26…ボールねじ、27…歯車、28…歯車、29…モ
ータ、30…クラスタ形成膜装置(プロセス処理装
置)、31…搬送室(真空チャンバ)、32、32a〜
32f…プロセス処理室、33…被処理基板(搬送
物)、34…ゲートバルブ、35…大気内搬送ロボッ
ト、36…カセット、37a、37b、39a〜39d
…プーリ、38a、38b、40a、40b…スチール
ベルト、47…ロードロック室、48…真空チャンバ内
搬送ロボット、41…真空チャンバ、51…片部材、5
2…片部材。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 DA01 FA01 FA02 FA11 FA12 GA02 GA45 GA47 GA48 GA49 GA50 LA07 LA12 LA13 LA14 MA04 MA13 MA28 MA29 MA32 NA02 NA05 NA18

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】肩部と、 該肩部に各肩関節によって揺動可能に支持され、平行リ
    ンクで構成される同じ長さを有する2つの上腕と、 該2つの上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕肘関節
    軸によって回動可能に揺動端間を連結する肘部リンク
    と、 該肘部リンク上に前記各上腕肘関節軸に対して所望の距
    離変位させて設けられた各前腕肘関節軸によって揺動可
    能に支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有す
    る2つの前腕と、 少なくとも前記一方の上腕肘関節軸上において前記一方
    の上腕に固定された第1の部材と一方の前腕肘関節軸上
    において一方の前腕に固定された第2の部材の間を互い
    に反転させて動力を伝達する反転伝達機構と、 該2つの前腕の各々の揺動端に設けられた各手首関節軸
    によって回転可能に揺動端間を連結する手首部リンク
    と、 前記一方の肩関節に設けられた上腕に固定された上腕肩
    関節駆動軸を駆動する駆動機構とを備え、 該駆動機構を駆動することによって前記手首部リンクに
    固定したハンドが直線運動するように構成したことを特
    徴とする搬送用ロボット。
  2. 【請求項2】箱状の肩部と、 該箱状の肩部に、各肩関節によって該肩部の両面を対向
    する片部で挾み付けて揺動可能に支持され、平行リンク
    で構成される同じ長さを有する2つの箱状の上腕と、 該2つの箱状の上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕
    肘関節軸によって、該各々の揺動端の両面を対向する片
    部で挾み付けて回動可能に揺動端間を連結する箱状の肘
    部リンクと、 該箱状の肘部リンク上に前記各上腕肘関節軸に対して所
    望の距離変位させて設けられた各前腕肘関節軸によって
    揺動可能に支持され、平行リンクで構成される同じ長さ
    を有する2つの箱状の前腕と、 少なくとも前記一方の上腕肘関節軸上において前記一方
    の上腕に固定された前記箱状の肘部リンク内の第1の部
    材と一方の前腕肘関節軸上において一方の前腕に固定さ
    れた前記箱状の肘部リンク内の第2の部材の間を互いに
    反転させて動力を伝達する反転伝達機構と、 該2つの箱状の前腕の各々の揺動端に設けられた各手首
    関節軸によって、該各々の揺動端の両面を対向する片部
    で挾み付けて回転可能に揺動端間を連結する手首部リン
    クと、 前記一方の肩関節に設けられた上腕に固定された上腕肩
    関節駆動軸を駆動する駆動機構とを備え、 該駆動機構を駆動することによって前記手首部リンクに
    固定したハンドが直線運動するように構成したことを特
    徴とする搬送用ロボット。
  3. 【請求項3】前記反転伝達機構は、前記第1および第2
    の部材を歯車によって形成し、これら歯車同志を噛み合
    わせて構成したことを特徴とする請求項1または2記載
    の搬送用ロボット。
  4. 【請求項4】前記反転伝達機構は、前記第1および第2
    の部材を円柱状もしくは円筒状部材によって形成し、こ
    れら円柱状もしくは円筒状部材の各々に端部を巻き付け
    た金属製ベルトもしくはワイヤによって前記部材間を反
    転するようにつなげて構成したことを特徴とする請求項
    1または2記載の搬送用ロボット。
  5. 【請求項5】搬送物を把持して搬送する対なる搬送用ロ
    ボットの各々を肩部に対称に支持して構成した搬送装置
    であって、 前記対なる搬送用ロボットの各々を、 前記肩部に各肩関節によって揺動可能に支持され、平行
    リンクで構成される同じ長さを有する2つの上腕と、該
    2つの上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕肘関節軸
    によって回動可能に揺動端間を連結する肘部リンクと、
    該肘部リンク上に前記各上腕肘関節軸に対して所望の距
    離変位させて設けられた各前腕肘関節軸によって揺動可
    能に支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有す
    る2つの前腕と、少なくとも前記一方の上腕肘関節軸上
    において前記一方の上腕に固定された第1の部材と一方
    の前腕肘関節軸上において一方の前腕に固定された第2
    の部材の間を互いに反転させて動力を伝達する反転伝達
    機構と、該2つの前腕の各々の揺動端に設けられた各手
    首関節軸によって回転可能に揺動端間を連結する手首部
    リンクと、前記一方の肩関節に設けられた上腕に固定さ
    れた上腕肩関節駆動軸を駆動する駆動機構とを備えて構
    成したことを特徴とする搬送装置。
  6. 【請求項6】搬送物を把持して搬送する対なる搬送用ロ
    ボットの各々を箱状の肩部に対称に支持して構成した搬
    送装置であって、 前記対なる搬送用ロボットの各々を、 前記箱状の肩部に、各肩関節によって該肩部の両面を対
    向する片部で挾み付けて揺動可能に支持され、平行リン
    クで構成される同じ長さを有する2つの箱状の上腕と、
    該2つの箱状の上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕
    肘関節軸によって、該各々の揺動端の両面を対向する片
    部で挾み付けて回動可能に揺動端間を連結する箱状の肘
    部リンクと、該箱状の肘部リンク上に前記各上腕肘関節
    軸に対して所望の距離変位させて設けられた各前腕肘関
    節軸によって揺動可能に支持され、平行リンクで構成さ
    れる同じ長さを有する2つの箱状の前腕と、少なくとも
    前記一方の上腕肘関節軸上において前記一方の上腕に固
    定された前記箱状の肘部リンク内の第1の部材と一方の
    前腕肘関節軸上において一方の前腕に固定された前記箱
    状の肘部リンク内の第2の部材の間を互いに反転させて
    動力を伝達する反転伝達機構と、該2つの箱状の前腕の
    各々の揺動端に設けられた各手首関節軸によって、該各
    々の揺動端の両面を対向する片部で挾み付けて回転可能
    に揺動端間を連結する手首部リンクと、前記一方の肩関
    節に設けられた上腕に固定された上腕肩関節駆動軸を駆
    動する駆動機構とを備えて構成したことを特徴とする搬
    送装置。
  7. 【請求項7】前記搬送用ロボットの各々における反転伝
    達機構は、前記第1および第2の部材を歯車によって形
    成し、これら歯車同志を噛み合わせて構成したことを特
    徴とする請求項5または6記載の搬送装置。
  8. 【請求項8】前記搬送用ロボットの各々における反転伝
    達機構は、前記第1および第2の部材を円柱状もしくは
    円筒状部材によって形成し、これら円柱状もしくは円筒
    状部材の各々に端部を巻き付けた金属製ベルトもしくは
    ワイヤによって前記部材間を反転するようにつなげて構
    成したことを特徴とする請求項5または6記載の搬送装
    置。
  9. 【請求項9】搬送物を把持して搬送する対なる搬送用ロ
    ボットの各々を、旋回部に対称に支持して構成した搬送
    装置であって、 前記対なる搬送用ロボットの各々を、 前記旋回部に各肩関節によって揺動可能に支持され、平
    行リンクで構成される同じ長さを有する2つの上腕と、
    該2つの上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕肘関節
    軸によって回動可能に揺動端間を連結する肘部リンク
    と、該肘部リンクに各前腕肘関節軸によって揺動可能に
    支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有する2
    つの前腕と、少なくとも前記一方の上腕と一方の前腕と
    の間で互いに反転させて動力を伝達する反転伝達機構
    と、該2つの前腕の各々の揺動端に設けられた各手首関
    節軸によって回転可能に揺動端間を連結する手首部リン
    クとを備えて構成し、 前記旋回部を固定して旋回させる旋回駆動軸、および2
    つのロボット駆動軸を3軸同軸にベース部に対して回転
    自在に支持して設置し、 前記ベース部に取り付けられた3つの駆動用モータの各
    々の回転出力を前記3軸の各々に回転連結して構成し、 前記2つのロボット駆動軸の各々を、対なる搬送用ロボ
    ットの各々における一方の上腕に固定された上腕肩関節
    駆動軸に回転連結して構成したことを特徴とする搬送装
    置。
  10. 【請求項10】搬送物を把持して搬送する対なる搬送用
    ロボットの各々を、箱状の旋回部に対称に支持して構成
    した搬送装置であって、 前記対なる搬送用ロボットの各々を、 前記箱状の旋回部に、各肩関節によって該旋回部の両面
    を対向する片部で挾み付けて揺動可能に支持され、平行
    リンクで構成される同じ長さを有する2つの箱状の上腕
    と、該2つの箱状の上腕の各々の揺動端に設けられた各
    上腕肘関節軸によって、該各々の揺動端の両面を対向す
    る片部で挾み付けて回動可能に揺動端間を連結する箱状
    の肘部リンクと、該箱状の肘部リンクに各前腕肘関節軸
    によって揺動可能に支持され、平行リンクで構成される
    同じ長さを有する2つの箱状の前腕と、少なくとも前記
    一方の上腕と一方の前腕との間で、前記箱状の肘部リン
    ク内において互いに反転させて動力を伝達する反転伝達
    機構と、該2つの箱状の前腕の各々の揺動端に設けられ
    た各手首関節軸によって、該各々の揺動端の両面を対向
    する片部で挾み付けて回転可能に揺動端間を連結する手
    首部リンクとを備えて構成し、 前記旋回部を固定して旋回させる旋回駆動軸、および2
    つのロボット駆動軸を3軸同軸にベース部に対して回転
    自在に支持して設置し、 前記ベース部に取り付けられた3つの駆動用モータの各
    々の回転出力を前記3軸の各々に回転連結して構成し、 前記2つのロボット駆動軸の各々を、対なる搬送用ロボ
    ットの各々における一方の上腕に固定された上腕肩関節
    駆動軸に回転連結して構成したことを特徴とする搬送装
    置。
  11. 【請求項11】請求項9または10記載の搬送装置を水
    平移動ステージ上に取り付けて構成したことを特徴とす
    る搬送装置。
  12. 【請求項12】真空チャンバ内において、搬送物を把持
    して搬送する対なる搬送用ロボットの各々を、旋回部に
    対称に支持して構成した真空チャンバ内搬送装置であっ
    て、 前記対なる搬送用ロボットの各々を、 前記旋回部に各肩関節によって揺動可能に支持され、平
    行リンクで構成される同じ長さを有する2つの上腕と、
    該2つの上腕の各々の揺動端に設けられた各上腕肘関節
    軸によって回動可能に揺動端間を連結する肘部リンク
    と、該肘部リンクに各前腕肘関節軸によって揺動可能に
    支持され、平行リンクで構成される同じ長さを有する2
    つの前腕と、少なくとも前記一方の上腕と一方の前腕と
    の間で互いに反転させて動力を伝達する反転伝達機構
    と、該2つの前腕の各々の揺動端に設けられた各手首関
    節軸によって回転可能に揺動端間を連結する手首部リン
    クとを備えて構成し、 前記真空チャンバの底部に開けられた開口部に上下動可
    能に支持されたベース部を設け、 該ベース部を上下動させる駆動機構を大気側に設け、 前記ベース部の真空側において前記旋回部を固定して旋
    回させる旋回駆動軸、および2つのロボット駆動軸を3
    軸同軸に回転自在に支持し、 3つの駆動用モータを前記ベース部の大気側に取り付
    け、 前記3つの駆動用モータの各々の回転出力を前記3軸の
    各々に回転連結して構成し、 前記2つのロボット駆動軸の各々を、対なる搬送用ロボ
    ットの各々における一方の上腕に固定された上腕肩関節
    駆動軸に回転連結して構成し、 前記真空チャンバの底部と前記ベース部との間をベロー
    ズで結合して構成したことを特徴とする真空チャンバ内
    搬送装置。
  13. 【請求項13】前記ベース部の上下動に連動するサブチ
    ャンバを設けたことを特徴とする請求項12記載の真空
    チャンバ内搬送装置。
  14. 【請求項14】前記サブチャンバを、サブチャンバ内の
    圧力と真空チャンバ内の圧力とが同等程度であるように
    構成したことを特徴とする請求項13記載の真空チャン
    バ内搬送装置。
  15. 【請求項15】前記3つの駆動用モータを真空シール機
    構を挾み付けて前記ベース部の大気側に取り付けたこと
    を特徴とする請求項12記載の真空チャンバ内搬送装
    置。
  16. 【請求項16】請求項12または13または14または
    15記載の真空チャンバ内搬送装置からなる搬送室をロ
    ードロック室およびプロセス処理室の間につなげて構成
    したことを特徴とするプロセス処理装置。
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