JP2008074550A - スカラーアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】中心線対象に一対で設けたフリーアームの先端を連結した構成であって、それぞれのアームの構成が簡易でメンテナンス性がよく、かつ、円滑かつ確実に中心線方向の直線移動を実現するスカラーアームを提供する。
【解決手段】基端側アーム2と先端側アーム3とから構成される一対のフリーアーム4の基端側を基台1に回動自在に取り付け、一対の先端側アーム3の先端側を相互に回動自在に連結した移載アーム5を備え、この移載アーム5に連結された先端側アーム3の先端側に固定された連結軸3c(図2参照)相互間を同期機構6(図2参照)により連結したスカラーアーム30。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワーク(「搬送対象物」をいう。)を搬送する搬送システムなどに用いられ、ワークを同一水平面内で、多関節のアームによって、直線移動させて移載するスカラーアームに関する。
半導体基板や液晶表示板などを製造する工場においては、その素材となる平板状素材(半導体ウエハや、ガラス板)に多工程の処理を異なる位置で施すため、その平板状素材を収容したトレイなどの搬送対象物であるワークをクリーンルーム内で搬送する搬送システムが必須のものであり、その搬送システムにおいて、多関節のアームによって、ワークを同一水平面内で直線移動させるスカラーアームがワークを移載するのに用いられている。
このようにクリーンルーム内で、多関節のアーム型のスカラーアーム(ワークを移載する移載装置の一つである。)が用いられるのは、クリーンルームを汚染するパーティクルの発生が少ないからである。
図15は、そのようなスカラーアームであって、本発明の背景技術であるスカラーアームの一例を示すもので、(a)はその平面図、(b)はその縦断面図である。このスカラーアームは、特許文献1に記載されたものである。
このスカラーアーム100は、一つの基台101と、この基台101にそれぞれ回転自在に取り付けられた一対の基端側アーム102、102′と、この一対の基端側アーム102、102′のそれぞれの先端に回転自在に取り付けられた一対の先端側アーム103、103′と、この一対の先端側アーム103、103′の先端側にそれぞれ回転自在に設置された一対の移載アーム105、105′とを備えている。
なお、上記それぞれ回転自在に連結された基台101と、基端側アーム102、102′と、先端側アーム103、103′とをフリーアーム(符号なし。)という。
このフリーアームにおいては、基台101に、一対の基端側アーム102、102′の基端側をそれぞれ独立して回転駆動する減速モータ106、106′が設けられている。
また、基端側アーム102、102′、先端側アーム103、103′の内部には、その基端側の固定側と先端側の回転側とに歯数2:1のタイミングプーリを設け、これらをタイミングベルトで連結した差動連動機構102a、102a′、103a、103a′が設けられている。
この差動連動機構102a、102a′、103a、103a′は、例えば、基端側アーム102について考えると、この基端側アーム102が減速モータ106によって、時計回りに10度回転すると、差動連動機構102aによって先端側アーム103が反時計回りに10度回転するように作用し、結果、移載アーム105、105′の先端が同じ向きを維持したままで、前進後退するという、いわゆるスカラーアームの基本動作を確保するものである。
このスカラーアーム100は、このような差動連動機構102a、102a′、103a、103a′を内蔵し、それぞれ移載アーム105、105′を備えたフリーアームを独立して鏡像作動させ、一方の移載アーム105から他方の移載アーム105′へワーク(不図示)を受け渡し可能として、作業効率を高めようとするものである。
一方、ワークである平板状素材(半導体ウエハや、ガラス板)は、近年ますます大型化し、重量も増えており、スカラーアームもこれに対応できるものが要求されている。
しかしながら、このスカラーアーム100を構成する単体のフリーアームでは、移載可能重量を増やそうとすると、フリーアーム全体が大型化し、それに伴い、移載アーム105、105′の移載面も高くなり、移載の際に利用できない最低地上高が高くなり、デッドスペースの増加が問題であった。
また、より大型化(広い面積を占める)するワークをより安定的に移載するには、ワークを支持すべき支点軸が二か所ある方が好都合である。
そのため、スカラーアーム100のそれぞれのフリーアームの別個の移載アーム105、105′を共通化した移載アームとし、それぞれのフリーアームを鏡像同期駆動させるような二連直結タイプのフリーアームが提案されている。
しかしながら、この二連直結タイプのフリーアームでは、それぞれのアーム内には、上述の差動連動機構が必要であり、機構上複雑なものとなっており、組み付け工数も要し、簡素化が望まれていた。
また、差動連動機構においては、タイミングベルトのテンション調整が適時必要であるが、フリーアームの先端側が移載アームで回転自在に直結されているため、一方のフリーアームのテンション調整を行うと、それが移載アームの方向性に影響を与えることとなるので、他方のフリーアームのテンション調整も拮抗させて行う必要が有り、テンション調整が非常に困難で、メンテナンス性が悪かった。
また、テンション調整を可能とするため、フリーアームのそれぞれのアームを開閉可能なものとする必要があり、それぞれのアームを閉断面のメンテナンスフリーとすることができなかった。
更に、それぞれの同期回転駆動と、差動連動機構のわずかなずれにより、実用上差し支えない程度ではあるが、移載アームがふらふらする現象があり、その改善も求められていた。
特許第2739413号公報(図1)
本願発明は、上記問題を解決しようとするものであり、中心線対象に一対で設けたフリーアームの先端を連結した構成であって、それぞれのアームの構成が簡易でメンテナンス性がよく、かつ、円滑かつ確実に中心線方向の直線移動を実現するスカラーアームを提供することを課題としている。
請求項1記載のスカラーアームは、二本のアームから構成される一対のフリーアームの基端側を基台に回動自在に取り付け、前記一対のフリーアームの先端側を相互に回動自在に連結した移載アームを備え、この移載アームに連結された前記フリーアームの先端側に固定された連結軸相互間を同期機構により連結したを特徴とする。
請求項2記載のスカラーアームは、請求項1に従属し、同期機構は、一対の相互にかみ合う歯車と、前記一対の歯車のそれぞれと、一対の連結軸のそれぞれとを同期回転させる同期回転伝動手段とを備えていることを特徴とする。
請求項3記載のスカラーアームは、請求項1または2に従属し、一対のフリーアームの内、すくなくともいずか一方のフリーアームが、基端側アームの回転駆動方向に対して先端側アームが所定の方向に回転するように規制する回転方向規制手段を備えていることを特徴とする。
請求項4記載のスカラーアームは、請求項3に従属し、回転方向規制手段は、基台の固定側外周に固定された基台側スプロケットと、先端側アームの基端側回転軸に固定され、該先端側アームから突出した先端側スプロケットと、これら双方のスプロケットを連結するチェーンとを備えたことを特徴とする。
請求項1記載のスカラーアームによれば、二本のアームから構成される一対のフリーアームの基端側を基台に回動自在に取り付け、前記一対のフリーアームの先端側を相互に回動自在に連結した移載アームを備え、この移載アームに連結された前記フリーアームの先端側に固定された連結軸相互間を同期機構により連結したので、移載アームの両端に相等しい力が作用することとなり、移載アームが、一対のフリーアームの対称中心線方向に円滑かつ確実に直線移動する。
請求項2記載のスカラーアームによれば、請求項1の効果に加え、同期機構は、一対の相互にかみ合う歯車と、前記一対の歯車のそれぞれと、一対の連結軸のそれぞれとを同期回転させる同期回転伝動手段とを備えているので、同期機構を簡易に構成でき、また、同期回転伝動手段を用いることなく、相互に噛み合う歯車機構のみで同期機構を構成する場合に比し、相互に噛み合う歯車を小さくすることができる。
請求項3記載のスカラーアームによれば、請求項1または2の効果に加え、一対のフリーアームの内、すくなくともいずか一方のフリーアームが、基端側アームの回転駆動方向に対して先端側アームが所定の方向に回転するように規制する回転方向規制手段を備えているので、例え中立状態となっても、先端側アームが再回動の際に動くべき方向に回動し、全体として、移載アームの直線移動が支障なく行われる。
請求項4記載のスカラーアームによれば、請求項3の効果に加え、回転方向規制手段は、基台の固定側外周に固定された基台側スプロケットと、先端側アームの基端側回転軸に固定され、該先端側アームから突出した先端側スプロケットと、これら双方のスプロケットを連結するチェーンとを備えたので、回転方向規制手段が動力源の不要な簡易な構成で実現可能となる。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1(a)は、本発明のスカラーアームの一例を示す正面図、(b)は(a)の側面図である。
このスカラーアーム30は、例えば、半導体基板や液晶表示板などを製造する工場において、その平板状素材(半導体ウエハや、ガラス板)にクリーンルーム内で種々の加工処理を施すために、その平板状素材を一枚ずつ収容したトレイを搬送対象物であるワークWとして、一個あるいは複数段積みした状態で移載する際に用いられるものである。
なお、ここでは、スカラーアームが好適に用いられる例として、クリーンルーム内で平板状素材を収容したトレイを搬送する場合を示すが、本発明のスカラーアームは、これに限定されるものではなく、一般に、搬送対象を、同一平面上の他の位置に直線移動させて移載する場合に用いることができるものである。
本発明のスカラーアーム30は、二本のアーム(基端側アーム2、先端側アーム3)から構成される一対のフリーアーム4の基端側アーム2の基端側を基台1に回動自在に取り付け、一対のフリーアーム4の先端側アーム3の先端側を相互に回動自在に連結した移載アーム5を備え、基台1を移載方向にスライドさせるスライド部20を備えた基本構成である。
一対の基台1が一対の基端側アーム2のそれぞれを中心線対称に同期回転駆動することによって、移載アーム5が、この対称中心線方向(この方向は、ワークWを移載する方向でもあるので、「移載方向」とも言う。)に直線移動する。
このスカラーアーム30は、かかる直線移動を円滑かつ確実に実現するために、図の移載アーム5内に、この移載アーム5に連結されたフリーアーム4の先端側、つまり先端側アーム3の先端側に固定された連結軸(図2参照。)相互間を連結する同期機構(図2参照。)を備えている点を特徴とするが、この同期機構については、図2〜4を用いて詳しく説明する。
上記における、対称中心線とは、基台1の軸中心を結んだ線の中点において、この軸中心を結んだ線に直交する線を言い、図1(b)は、この対称中心線で、スカラーアーム30を縦断した縦断面図である。
上述のそれぞれ一対の基台1、基端側アーム2、先端側アーム3(これらを合わせて「フリーアーム4」としている。)、移載アーム5を纏めてアーム移載部10という。ここでは、上記同期機構を内蔵するスカラーアーム30の基本構成と作用効果についてまず説明する。
スカラーアーム30は、上述した各部に加えて、アーム移載部10全体を上記対称中心線方向にスライドさせるスライド部20を備えている。
アーム移載部10を載せたスライド部20は、回転部40の上に載置され、アーム移載部10とスライド部20は回転可能となっている。
この回転部40が、この図で概念的に2点鎖線で示された昇降台50の上に載置され、アーム移載部10とスライド部20(つまり、スカラーアーム30)、及び、回転部40は、昇降可能となっている。
アーム移載部10の移載アーム5は、移載面を構成する上面5a、アームの下面5b、アームの基端となる基端部5d、及び、移載面5aを維持しながら、基端部5dから移載方向の前側に伸び出す一対の受けアーム5eを備えている。
この移載アーム5の下面5bが、この移載アーム5を回転自在に指示する先端側アーム3の上面3aより下になっている点が一つの特徴である。つまり、移載アーム5が先端側アーム3に対して上下方向に干渉するように設けられている点である。
より、具体的には、このようにして、移載アーム5の高さを先端側アーム3側に干渉する方向で獲得した結果、移載アーム5の上面(移載面5a)が、フリーアーム4の先端側アーム3の上面3aとほとんど同じ上下位置か、わずかに上の位置となっている。つまり、極力、スカラーアーム30の移載面の高さを低くすることができるようになっている。
一方、このような移載アーム5とフリーアーム4の先端側アーム3とが上下に干渉する位置関係となっていると、フリーアーム4の回転位相によっては、移載アーム5と先端側アーム3の上下にかぶる部分が衝突する事態となってしまう。
そこで、このスカラーアーム30においては、移載アーム5の根元部分であって、先端側アーム3と衝突することとなる部分に、図1(a)に示したような、移載アーム5と先端側アーム3との相互間の連結部から反連結方向にアーム部分を斜め方向に逃がす逃がし部5cを設けている。
図1(a)は、アーム移載部10を移載方向に対して、最も後退させた状態を示しているが、移載アーム5の逃がし部5cによって、移載アーム5と先端側アーム3とは近接はしているが、相互に当接はしない状態となっており、衝突を回避している。
こうして、このアーム移載部10は、全体の高剛性化を達成して、より大型のワークWを移載可能としながら、その移載面5aが高くなるのを防止し、一方、移載ストロークは実質的に十分なものを確保している。
また、このスカラーアーム30は、アーム移載部10の下方に、このアーム移載部10全体を載置し、移載方向に直線移動させるスライド部20を備えている点も特徴である。
つまり、目標とする移載距離を達成するために、スライド部20による移載と、アーム移載部10による移載の双方を用い、アーム移載部10を上に設置して、特にその移載アーム5だけが、移載対象であるワークWの上方に位置することがあるようにし、下方にあるスライド部20は、ワークWの上方あるいは近辺には位置しないようにしている。
つまり、このスカラーアーム30によれば、移載物の上方や近辺については、パーティクル発生の少ないアーム移載部10で移動させ、移載物の下方や離れた位置では、スライド部20で移動させ、アーム移載部10の負担を軽減しながら、全体として目標とする移載距離を達成し、ワークWの大型化に対応可能であり、かつ、パーティクルの影響を少なくすることができるのである。
なお、移載ストロークの長さによっては、スライド部20は不要な場合もあり、その場合、アーム移載部10が本来のスカラーアームとなる。
図2は、図1のスカラーアームが備える同期機構を示す平面図、図3は、図2の同期機構に含まれるテンション機構を示すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の下側面図、図4(a)、(b)は、図2の差動機構の作動説明図である。なお、これより既に説明した部分については、同じ符号を付して重複説明を省略する。
図2は、図1(a)の移載アーム5の基端部5dを裏側から覗いた所を示しており、この基端部5dの裏側部分に、本発明の同期機構6を構成する歯車7と、同期回転伝動手段8とが設置されている。
歯車7は、同じモジュール、同じ歯数の一対の平歯車7a,7bで構成された歯車列であり、常に相互にかみ合う状態とされている。
同期回転伝動手段8は、一対の先端側アーム3の先端側連結軸3cにそれぞれ同期回転するように固定された一対のアーム側スプロケット8aと、一対の平歯車7a,7bのそれぞれに同期回転するように固定された一対の歯車側スプロケット8bと、アーム側スプロケット8a、歯車側スプロケット8bのそれぞれを連結する一対のチェーン8cとを備えている。
また、同期回転伝動手段8は、アーム側スプロケット8aと歯車側スプロケット8bとを連結する一対のチェーン8cについて、それぞれ独立して適度なテンションを与えるために用いられるテンション関連部品(テンション機構8T)8d、8e、8f、8g、8h、8i、8j及び8kを備えている。
同期回転伝動手段8のアーム側スプロケット8aが固定されている先端側アーム3の先端側連結軸3cは、先端側アーム3の先端側と、移載アーム5とを回転自在に連結するもので、この連結軸3c自身は、先端側アーム3の先端側に固定されて回転しないものであるが、この連結軸3cを移載アーム5側に設けられた軸受(符号なし)が回転自在に支持し、上記両者の回転自在の連結を実現している。
このような構成の同期機構6によれば、図4(a)に示したように、基端側アーム2が回転駆動されると、先端側アーム3が移載アーム5を動かそうとする力F2が発生し、図2に示すようにこの力F2に起因するトルクT2が先端側アーム3の先端側連結軸3cに作用し、このトルクT2が、同期回転伝動手段8を介して、一対の歯車7a、7b間に作用し、ここで一対の先端側アーム3の先端に生じるトルクT2が相互に同方向の拮抗状態となる。
したがって、一方のフリーアーム4の先端側に発生するトルクT2に相違があっても、その相違は、相互に相手側を同方向に回転させるように拮抗作用するので、結局、両者が相等しいものとなり、これにより、両端の連結軸3cから等しいトルクT2を受ける移載アーム5は、左右の等しいトルクT2の合力により、フラフラすることなく、連結軸3cの対称中心線上を円滑にかつ確実に直線移動することとなる。
また、この同期機構6を備えることで、それぞれ一対のフリーアーム4について、基台1によって基端側アーム2を同期鏡像駆動するだけで、その駆動力が先端側アーム3、移載アーム5と伝動され、この移載アーム5を円滑かつ確実に中心線方向に直線移動させるので、背景技術では必要であったそれぞれのアームに内蔵された差動連動機構は不要になる。
つまり、このような同期機構6を備えたスカラーアーム30によれば、中心線対象に一対で設けたフリーアーム4の先端を連結した構成でありながら、それぞれのアームの構成が簡易でメンテナンス性がよくなり、かつ、円滑かつ確実に中心線方向の直線移動を実現することができる。
なお、差動連動機構を備えた背景技術のスカラーアーム100を構成するフリーアームにおいては、差動連動機構が含まれているので、そのテンション調整による移載アームの方向性を維持するための困難性が生じていたが、本発明では、アーム自体が差動連動機構を有しないので、これに起因する困難性もない。
しかしながら、上記同期機構6を備えた場合、例え、差動連動機構を備えて、そのテンション調整が必要な場合でも、同期機構6の拮抗作用により、移載アームの方向性は維持されるので、テンション調整が容易になるものである。
さて、上記のような同期機構6の機能が適正に発揮されるためには、その機能を保持しながら、同期回転伝動手段8のチェーンのテンションを適正に保持することが重要なる。ここでは、このテンション機構8Tを構成するテンション関連部品について説明する。
テンション関連部品(テンション機構8T)は、図2、3に示すように、テンション調整を行う2種類のテンション調整軸8dと8f、テンション調整される各軸を支持する2種類のテンションプレート8eと8g、テンションプレート8gに設けられ、歯車7a及び7bと歯車側スプロケット8bとを同期回転状態で軸支する同期軸8iと8j、2種類のテンションプレート8eと8gとを同期軸8iと8jとの中間点で、回動可能に軸支する中心軸8k、同期軸8iと8jの反テンションプレート8g側を軸支する表側プレート8h、及び、テンションプレート8eを回動可能に軸支する回動軸8mからなっている。
テンション調整軸8dと8fとは、両端にそれぞれ自由継手を持ち、その自由継手間を間隔調整可能に調整用ボルトで連結したもので、この調整用ボルト部分を回動させることで、自由継手間の距離を長くしたり、短くしたりすることができるものである。
テンション調整軸8dの一端は外部の不動点に、他端はテンションプレート8eに固定され、テンションプレート8eが回動軸8mを中心に回動する量が調整可能となっている。
テンション調整軸8fの一端はテンションプレート8eに、他端はテンションプレート8gに固定され、これらのテンションプレート8eと8g相互間の中心軸8kを中心とした回転位相角度を調整する。
なお、中心軸8kの位置は、アーム側スプロケット8aが軸支されている連結軸3c間の中点近傍となるようにしてある。
テンションプレート8gに設けられた同期軸8iと8jとは、歯車7aと7bが常に噛み合うように回転支持している。これらの歯車7aと7bとのそれぞれに別個独立して同期回転する歯車側スプロケット8bは、歯車7aと7bとに比べ、より小さいピッチ径であり、歯車7aと7bとの円滑な噛み合い状態に支障を与えるものではない。
このような構成で、このテンション機構8Tによれば、テンション調整軸8dを調整すると、テンションプレート8g上の中心軸8kが回動軸8mを中心に回動し、中心軸8kが図2において上下し、これに伴い、上下のチェーン8cのテンションがそれぞれ相反的に調整される。
つまり、中心軸8kが上にいくと、上のチェーン8cが緩められ、下のチェーン8cが張られる。中心軸8kが下にいくと、上のチェーン8cが張られ、下のチェーン8cが緩められる。
一方、テンション調整軸8fを調整すると、中心軸8kを中心として、同期軸8iと8jが回動するので、それぞれの歯車側スプロケット8bは、時計回りなら上下のチェーン8cを同時に張り、反時計回りなら上下のチェーン8cを同時に緩めるように作用する。
こうして、このテンション機構8Tによれば、歯車7の噛み合い状態を維持しながら、同期回転伝動手段8のそれぞれのチェーン8cのテンションを適正に保持することができる。
また、図2から解るように、テンション調整軸8d、8fの調整のための調整用ボルト部分は、移載アーム5の基端部5dの構造部の枠体Dで形成される空間部分となっており、移載アーム5の上方(図2の反対面)からの調整が可能であり、作業性がよい。
なお、同期機構の要部となる相互に噛み合う歯車は、相互の位相ずれなく、双方間のトルクが同方向となるように影響しあうものであればよく、歯車の組み合わせに限定されるものではない。
また、同期回転伝動手段は、ここではスプロケット・チェーンの組み合わせのものを例示したが、これに限らず、基端部5d内に収容される偶数個の歯車列や、タイミングプーリ・ベルトの組み合わせなどでもよく、スプライン軸と軸直交回転伝達手段とを組み合わせたものなどでもよいが、回転位相が確実にずれなく伝動されるものである必要がある。
図4を用いて、同期機構6を内蔵した移載アーム5を備えたアーム移載部10の動作について再確認する。
図4(a)に示すように、それぞれの基台1は、基端側アーム2をトルクT1で同期鏡像回転駆動する。そのトルクT1は、基端側アーム2の先端側では、先端側を図示方向に動かそうとする力F1となる。
この力F1は、先端側アーム3を介して、移載アーム5の両端をそれぞれ図示方向に動かそうとする力F2となる。
ここで、上述したように、移載アーム5には同期機構6が内蔵されているので、この力F2が、歯車7a、7b間の同方向のトルクT2として拮抗作用をうけ、何らかの原因でそれぞれ相違する場合があったとしても、相等しいトルクT2となる。
その結果、移載アーム5両端の力F2も相等しいものとなって、その合力F22は、基台1間の対称中心線方向の合力F22となり、移載アーム5をフラフラすることなく円滑かつ確実にこの中心線方向に直線移動させ、図4(b)の状態となるのである。
なお、同期機構6の構成要素としては、本来、噛み合う2個の歯車列からなる歯車7だけで十分なものであるが、一定の間隔をもって設置されている回転軸3c間を一組の歯車だけで噛み合わせようとすると、歯車の外径が大きくなり、移載アーム5の基端部5dから大きくはみ出すこととなるので、ここに例示した同期回転伝動手段8を介在させたものである。
図5は、図1のスカラーアームが備える回転方向規制手段を示すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のテンション部の縦断面図、図6(a)は、図5の回転方向規制手段の作動説明図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)の状態から正常にスカラーアームが作動した状態を示す図である。
さて、同期機構6を備えたアーム移載部10は、上述したように移載アーム5を対称中心線方向に円滑かつ確実に直線移動させるが、図6(a)のように、基端側アーム2、先端側アーム3、移載アーム5の長手方向が一直線状にならぶ状態[0](それぞれの符号に「[0]」を付して示している。)となった場合に不都合が生じる。
つまり、この状態[0]から、基端側アーム2が基台1によって移載アーム5を前進(図の上方向)させるべく鏡像回転駆動されて、状態[1]となろうとする場合、先端側アーム3が完全に中立状態であるため、基端側アーム2に作用する回転駆動力に対して、先端側アーム3が動き出そうとする方向が、図示した状態[1A]となるか、状態[1B]となるか規制できないのである。
そのため、このような場合に、先端側アーム3の動くべき方向を、基端側アーム2の回転駆動方向に対応させて望ましい方向(状態[1B])に規制するのに回転方向規制手段13が設置されており、以下、この回転方向規制手段13について説明する。
図5に示すように、回転方向規制手段13は、基台1の固定側に固定され、回転しない基台側スプロケット13aと、基端側アーム2の先端側に回動可能に連結された先端側アーム3の基端側回転軸3bに同期回転するように固定された先端側スプロケット13bと、これらの基台側スプロケット13aと先端側スプロケット13bとに架け渡されたチェーン13cとを備えている。
基台側スプロケット13aの歯数に対して、先端側スプロケット13bの歯数は、2:1となるようにしてある。
先端側アーム3の基端側回転軸3bは、図6(b)に概念的に示すように、基端側アーム2を貫通して、突出しており、この回転軸3bの突出部分に、先端側スプロケット13bが固定されている。
基台側スプロケット13aも基台1の外部に露出する形で設置されている。よって、回転方向規制手段13は、基端側アーム2の閉鎖部分に収容されているのではなく、基端側アーム2の外部下方に、その基台側と先端側とを接続するように設けられている。
ここで、この回転方向規制手段13の作用について説明する。図5の状態から、基端側アーム2が基台1からの回転駆動力により、図示したように方向Uに僅かに回動したとする。すると、仮想的に、基端側アーム2の先端側の回転軸3bは、状態[0]から状態[1]となる。
しかし、回転方向規制手段13のチェーン13cは、回転しない基台側スプロケット13aに架け渡されているので、自身は動かない。よって、このチェーン13c上の一点Xは、状態[1]の回転軸3b[1]に関しても、同じ位置を保持しようとする。
したがって、回転軸3bが状態[0]から状態[1]となった分、この回転軸3bに固定されたスプロケット13bは、図示した方向uに回転することとなる。
つまり、回転方向規制手段13によれば、基台1が基端側アーム2を回動させる方向と逆方向に先端側アーム3が回動するように規制することができる。また、この際、基台側スプロケット13aの歯数に対して、先端側スプロケット13bの歯数を、2:1としておくと、基端側アーム2の回動角度と先端側アーム3の回動角度とを等しいものとすることができる。
なお、この回転方向規制手段13は、チェーン13cを用いているので、適当なテンションを付与することが必要であり、そのために、テンションスプロケット14aと、このテンションスプロケット14aを回動可能かつ軸位置スライド可能に支持するスライド軸板14bと、スライド軸板14bをスライドさせるスライド軸14cとからなるテンション部14を備えている。
本発明のアーム移載部10は、上述のような回転方向規制手段13を備えているので、例え、図6(a)のような中立状態で停止して、再回転駆動される場合でも、同図に示すように、先端側アーム3が状態[1A]となることなく、図6(c)に示すような正しい状態[1B]となり、正しい作動を確保することができる。
また、この回転方向規制手段13は、基端側アーム2の外部に設けられているので、テンション調整などのメンテナンスが容易である。
なお、テンション調整しても、上述したように同期機構6の拮抗作用により移載アーム5の方向性に影響を与えないのでその点でも有利である。
この回転方向規制手段13は、構成的には、背景技術で示したような差動連動機構と同一である。しかしながら、差動連動機構は、それぞれ連結される次段のアームを元のアームに対して反対方向に強制的に回転駆動するための動力伝達の機能を有するのに対し、本発明の回転方向規制手段は、単に、中立状態からの動き初めに、先端側アームの移動方向を望ましい方向に導くためのものであり、その後には、本来の駆動系の邪魔をしないものであればよいものである点で異なっている。
したがって、回転方向規制手段13に用いるチェーンとスプロケットなどは、差動連動機構に用いるものに比べて、格段に容量の小さいもので済むし、滑りが生じるベルト回転伝達手段などであってもよい。もちろん、チェーンとスプロケットの代わりに、タイミングベルトとプーリーの組み合わせや、他の、同期回転伝達手段であってもよい。
また、上述したように回転方向規制手段は、動き始めの方向づけをするものであるので、例えば、基端側アーム2に対して、先端側アーム3を常に望ましい方向に回転するように付勢する小容量の電動モータなどであってもよい。
なお、回転方向規制手段13は、一対のフリーアーム4の内、どちらか一方に設ければ、他方のフリーアーム4の先端側アーム3の回動方向も同期機構6により規制されるので、十分であるが、双方のフリーアーム4に設けるようにしてもよい。
さて、続いて図7から図13を用いて、上述の同期機構6、回転方向規制手段13を内蔵したスカラーアーム30の具体的作動態様について説明する。
図1の状態では、スカラーアーム30の移載方向は、このスカラーアーム30が載置されている昇降台50の長手方向と一致している。ここで、回転部40により、スライド部20とスカラーアーム30が90度反時計回りに回転されると図7の状態となる。
移載すべきワークWを載置すべき載置場所は、図14で後述するように、昇降台50の長手方向に沿った走行路の両側に設けられており、一旦スカラーアーム30に載置され、待機状態であったワークW(図1)の移載動作がこの図7の状態から、開始される。
図7から図8では、スカラーアーム30のスライド部20だけが作動して、移載アーム部10は作動しない。つまり、移載アーム部10のフリーアーム4が最後退状態(待機状態)を維持しながら、移載アーム部10全体がスライドして、図8の状態となっている。
この間の移載移動では、移載アーム部10はワークWを載置した積荷の状態ではあるが、最後退した待機状態であって、そのワークWの荷重によってスライド部20に作用するモーメントは最小の状態であり、スライド部20の軸受に負荷される動負荷荷重が低減され、軸受を長持ちさせることができる。
ついで、図8から図12では、アーム移載部10だけが作動して、その先端側の移載アーム5がワークWを載せた状態で順に前進している。なお、この間、スライド部20は静止しているので、移載アーム5に載せられたワークWの荷重によるモーメントの影響も静止的なものであり、動荷重ではないので、その影響は少ない。
ここで、図12では、基端側アーム2及び先端側アーム3と移載方向となす角度が180度(あるいは、双方が平行状態)となって、フリーアーム4が完全に伸びきった状態となっており、この状態で、昇降台50が下降して、スカラーアーム30は、ワークWを目的の載置場所に載置する。
さて、ワークWを降ろした後は、スカラーアーム30は空荷の状態となり、この場合には、アーム移載部10とスライド部20が同時に作動して、移載アーム5を高速で後退させる。つまり、空荷で、移載アーム5に負荷のない時には、移載アーム5をより早く移動させ、動作時間を短縮することができる。
図13は、その途中過程を示すものであり、移載アーム5が最後退位置まで後退すると、図7の状態となる。ただし、その場合には、ワークWがない状態である。
なお、図11、図12に示す符号ZWは、ワークWを載置しておくべきワーク載置エリアZWを示し、符号ZSは、ワークWを搬送するために用いる搬送エリアZSを示し、これらのワーク載置エリアZWと搬送エリアZSとの境界を太線の2点鎖線の境界線BZで示している。
ここで、上述したように、本発明のスカラーアーム30では、パーテイクルの発生の可能性の高いスライド部20は、境界線BZよりも搬送エリアZS側へ大きく後退した位置であり、ワーク載置エリアZWにあるワークWへのパーテイクルの影響を極力少なくすることができる。
一方、ワーク載置エリアZWへ侵入するアーム移載部10は、多関節アーム構造であり、パーテイクルの発生は少なく、この部分にあるワークWの汚染を極力抑えることができる。
加えて、スカラーアーム30の全体の移載距離は、アーム移載部10の移載距離と、スライド部20の移載距離を合わせたものとなっており、全体として、より長い移載距離を達成することができる。
こうして、本発明のスカラーアーム30によれば、繰り返しとなるが、パーテイクル発生の問題を回避しながら、大型化するワークに対応した移載が可能となっている。
このようなスカラーアーム30の基本的機能が発揮される過程で、同期機構3と回転方向規制手段13とは、円滑かつ確実な移載アーム5の中心線方向の直線移動を確保するという役割を果たしている。
図14は、図1のスカラーアームを備えた搬送システムの一例を示す外観斜視図である。
この図14に示す搬送システム80は、同期機構6を内蔵し、回転方向規制規制手段13を備えたアーム移載部10及びスライド部20を備えたスカラーアーム30と、回転部40と、昇降台50とに加え、この昇降台50を昇降させる昇降装置60と、この昇降装置60を設けた走行台車70とを備えている。
昇降装置60は、走行台車70の上に、走行方向の前後端に一対立設され、その内部に昇降駆動手段(不図示)を設けて、これにより一対の昇降装置60間に架け渡されるように設置された昇降台50を昇降させるものである。
上部フレーム61は、一対の昇降装置60の天頂部分を連結して、走行台車70、一対の昇降装置60、上部フレーム61で構成される強固な構造体を構成している。
走行台車70は、走行台車フレーム67の四角に設けられた車輪61を備え、昇降装置60、昇降台50、スカラーアーム30を、走行路62に沿って、直線移動させる。
ワークは、スカラーアーム30の移載アーム5上に載置されて、スカラーアーム30のアーム移載部10により前進後退(矢印P1)され、スライド部20により前進後退(矢印P2)され、回転部40により回転(矢印P3)される。
また、ワークは、スカラーアーム30に載置された状態で、このスカラーアーム30を載せた昇降台50により上下昇降(矢印P4)され、また、昇降台50を昇降させる昇降装置60を載せた走行台車70の走行により直線状に移動(矢印P5)される。
スカラーアーム30は、その待機位置では、ワークを載せたままで、昇降台50上で、図の移載アーム5の先端の向きから、180度反対向きまで回転することができる。
したがって、この搬送システム80によれば、この走行路62の両側の異なる位置の異なる高さのA地点からB地点まで、ワークを搬送することができ、その場合に、本発明のスカラーアーム30は、同期機構6を内蔵し、回転方向規制手段13を備えた移載アーム10により、それぞれのアームの構成が簡易でメンテナンス性がよくなり、かつ、円滑かつ確実に中心線方向の直線移動を実現し、その効果は、搬送システム80全体にも及ぶものである。
以上、実施態様において本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術、つまり、本願特許発明の技術的範囲には、各所に適宜記載しているように、以上に例示した実施態様を様々に変形、変更したもの、または、それらの組み合わせが含まれる。
本発明のスカラーアームは、中心線対象に一対で設けたフリーアームの先端を連結した構成であって、それぞれのアームの構成が簡易でメンテナンス性がよく、かつ、円滑かつ確実に中心線方向の直線移動を実現することが要請される産業分野に用いることができる。
(a)は、本発明のスカラーアームの一例を示す正面図、(b)は(a)の側面図 図1のスカラーアームが備える同期機構を示す平面図 図2の同期機構に含まれるテンション機構を示すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の下側面図 (a)、(b)は、図2の同期機構の作動説明図 図1のスカラーアームが備える回転方向規制手段を示すもので、(a)はその平面図、(b)は(a)のテンション部の縦断面図 (a)は、図5の回転方向規制手段の作動説明図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)の状態から正常にスカラーアームが作動した状態を示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームの作動態様を順に示す図 図1のスカラーアームを備えた搬送システムの一例を示す外観斜視図 本発明の背景技術であるスカラーアームを示すもので、(a)はその平面図、(b)はその縦断面図
符号の説明
1 基台
2 基端側アーム
3 先端側アーム
3a 上面
3b 基端側回転軸
3c 連結軸
4 フリーアーム
5 移載アーム
5c 逃がし部
6 同期機構
7 歯車
8 同期回転伝動手段
8T テンション機構
10 アーム移載部
13 回転方向規制手段
13a 基台側スプロケット
13b 先端側スプロケット
13c チェーン
14 テンション部
20 スライド部
30 スカラーアーム(移載装置)
40 回転部
50 昇降台
60 昇降装置
70 走行台車
80 搬送システム

Claims (4)

  1. 二本のアームから構成される一対のフリーアームの基端側を基台に回動自在に取り付け、前記一対のフリーアームの先端側を相互に回動自在に連結した移載アームを備え、この移載アームに連結された前記フリーアームの先端側に固定された連結軸相互間を同期機構により連結したスカラーアーム。
  2. 同期機構は、一対の相互にかみ合う歯車と、前記一対の歯車のそれぞれと、一対の連結軸のそれぞれとを同期回転させる同期回転伝動手段とを備えている請求項1記載のスカラーアーム。
  3. 一対のフリーアームの内、すくなくともいずか一方のフリーアームが、基端側アームの回転駆動方向に対して先端側アームが所定の方向に回転するように規制する回転方向規制手段を備えている請求項1または2記載のスカラーアーム。
  4. 回転方向規制手段は、基台の固定側外周に固定された基台側スプロケットと、先端側アームの基端側回転軸に固定され、該先端側アームから突出した先端側スプロケットと、これら双方のスプロケットを連結するチェーンとを備えた請求項3記載のスカラーアーム。
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