JP2000194150A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ―トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ―トリッジ及び電子写真装置Info
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- JP2000194150A JP2000194150A JP10376938A JP37693898A JP2000194150A JP 2000194150 A JP2000194150 A JP 2000194150A JP 10376938 A JP10376938 A JP 10376938A JP 37693898 A JP37693898 A JP 37693898A JP 2000194150 A JP2000194150 A JP 2000194150A
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Abstract
性を有する電子写真感光体を提供することである。 【解決手段】導電性支持体上に感光層を有する電子写真
感光体において、該感光層が下記構造式の化合物を含有
することを特徴とする電子写真感光体。 R1:−CN、R2:−NH−t−Bu、R3:−CN、
R4:−NH−t−Bu、R5:−NH−t−Bu、
R6:−CN、R7:−NH−t−Bu、R8:−CN、
M:H,H
Description
に該電子写真感光体を備えたプロセスカ−トリッジ及び
電子写真装置に関する。
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等を主成分とする感光層
を有するの無機感光体が広く用いられていた。一方、有
機光導電性物質を用いた電子写真感光体としては、ポリ
−N−ビニルカルバゾ−ルに代表される光導電性ポリマ
−や、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−
1,3,4−オキサジアゾ−ルのような低分子の有機光
導電性物質を用いたもの、更には、かかる有機光導電性
物質と各種染料や顔料を組み合わせたもの等が知られて
いる。
は、成膜性が良く、塗工によって生産できるため、生産
性が高く、安価な電子写真感光体を提供できる利点を有
している。また、使用する染料や顔料等の選択により、
感色性を自在にコントロ−ルできる等の利点を有し、こ
れまで幅広い検討がなされてきた。特に最近では、有機
光導電性染料や顔料を含有した電荷発生層と光導電性ポ
リマ−や低分子の有機光導電性物質を含有した電荷輸送
層を積層した機能分離方感光体の開発により、従来の有
機電子写真感光体の欠点とされていた感度や耐久性に著
しい改善がなされてきた。
アゾ成分とカプラ−成分の組み合わせ方で様々な特性を
持った化合物が容易に得られることから、これまで、数
多くの化合物が提案されており、例えば特開昭54−2
2834号公報、特開昭58−177955号公報、特
開昭58−194035号公報、特開昭61−2155
56号公報、特開昭61−241763号公報、特開昭
63−17456号公報等が挙げられる。しかしなが
ら、従来のアゾ顔料を用いた電子写真感光体は、感度や
繰り返し使用時の電位安定性の面で必ずしも十分なもの
とはいえず、実用化されているのはごく僅かな材料ので
ある。
他、電子写真感光体、太陽電池センサ−等に用いられる
電子材料として注目され、検討されているが、本発明の
テトラアザポルフィリン系については殆ど報告されてい
ない。
な電子写真感光体を提供すること、高感度特性と繰り返
し使用時の安定した電位特性を有した電子写真感光体を
提供すること、該電子写真感光体を用いたプロセスカ−
トリッジ並びに電子写真装置を提供することである。
上に感光層を有する電子写真感光体において、該感光層
が、下記一般式(1)で示されるテトラアザポルフィリ
ン化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体か
ら構成される。 一般式(1)
ルキル基、置換基を有してもよいアリ−ル基、置換基を
有してもよいアミノ基、置換基を有してもよい硫黄原
子、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基
を示し、Mは水素、軸配位子を有してもよい金属を示
す。
光体、及び帯電手段、現像手段、クリ−ニング手段から
なる群より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持
し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とす
るプロセスカ−トリッジから構成される。
光体、帯電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を
有することを特徴とする電子写真装置から構成される。
チル、エチル、プロピル等の基が挙げられ、アリ−ル基
としてはフェニル、ビフェニル、ナフチル、アンスリル
等の基が挙げられ、アルオキシ基としてはメトキシ、エ
トキシ等の基が挙げられ、ハロゲン原子としてはフッ素
原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
ル、プロピル、ブチル等のアルキル基、フェニル、ビフ
ェニル、ナフチル等のアリ−ル基、メトキシ、エトキシ
等のアルコキシ基、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメ
チルアミノ、ジエチルアミノ等のアルキルアミノ基、フ
ェニルアミノ、ジフェニルアミノ等のアリ−ルアミノ
基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメチル
等のハロメチル基等が挙げられる。
原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、アルキ
ルアミノ基等が挙げられる。
ポルフィリン化合物の例を挙げるが、本発明は、これ等
に限定されるものではない。
上に一般式(1)で示されるテトラアザポルフィリン化
合物を含有する感光層を有する。感光層の形態は公知の
いかなる形態であってもよいが、一般式(1)で示され
るテトラアザポルフィリン化合物を含有する層を電荷発
生層とし、これに電荷輸送層を積層した機能分離型の感
光層が特に好ましい。
リン化合物を適当な溶剤中で、バインダ−樹脂と共に分
散した塗布液を、導電性支持体上に公知の方法によって
塗布することによって形成することができ、その膜厚は
5μm以下、好ましくは0.1〜1μmの薄膜層とする
ことが望ましい。
いは有機光導電性ポリマ−から選択されるが、置換また
は無置換のポリビニルブチラ−ル、ポリビニルベンザ−
ル、ポリアリレ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリエステ
ル、フェノキシ樹脂、セルロ−ス樹脂、アクリル樹脂、
ポリウレタン等が好ましく、置換基としてはフッ素原
子、塩素原子、等のハロゲン原子、アルキル基、アルコ
キシ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、シアノ基等
が挙げられる。また、バインダ−樹脂の使用量は電荷発
生層中の含有率で80重量%以下、好ましくは50重量
%以下である。
し、後述の電荷輸送層や下引き層を溶解しないものから
選択することが好ましい。具体的には、テトラヒドロフ
ラン、1,4−ジオキサン等のエ−テル類、シクロヘキ
サノン、メチルエチルケトン等のケトン類、N,N−ジ
メチルホルムアミド等のアミド類、酢酸ブチル、酢酸エ
チル等のエシテル類、トルエン、キシレン、クロロベン
ゼン等の芳香族炭化水素化合物、メタノ−ル、エタノ−
ル、2−プロパノ−ル等のアルコ−ル類、クロロホル
ム、塩化メチレン等の脂肪族炭化水素化合物等が挙げら
れる。
層され、電界の存在下電荷発生層から電荷キヤリアを受
け取り、これを輸送する機能を有している。電荷輸送層
は、電荷輸送物質を必要に応じて適当なバインダ−樹脂
と共に溶剤中に溶解した塗布液を塗布することによって
形成され、その膜厚は一般的には5〜40μm、好まし
くは10〜25μmが望ましい。
送物質があり、電子輸送物質としては、2,4,7−ト
リニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ
フルオレノン、クロラニル、テトラシアノキノジメタン
等の電子吸引性物質やこれ等電子吸引性物質を高分子化
したもの等が挙げられ、正孔輸送物質としては、ピレ
ン、アントラセン等の多環芳香族化合物、カルバゾ−
ル、インド−ル、イミダゾ−ル、オキサゾ−ル、チアゾ
−ル、オキサジアゾ−ル、ピラゾ−ル、ピラゾリン、チ
アジアゾ−ル、トリアゾ−ル系化合物等の複素環化合
物、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−
3−メチリデン−9−エチルカルバゾ−ル等のヒドラゾ
ン系化合物、α−フェニル−4’−N,N−ジフェニル
アミノスチルベン、5−[4−(ジ−p−トリルアミ
ノ)ベンジリデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロ
ヘプテン等のスチリル系化合物、ベンジジン系化合物、
トリアリ−ルメタン系化合物、トリフェニルアミンある
いは、これ等の化合物からなる基を主鎖または側鎖に有
するポリマ−(例えばポリ−N−ビニルカルバゾ−ル、
ポリビニルアントラセン等)が挙げられる。
セレン−テルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウ
ム等の無機材料も用いることができる。また、これ等の
電荷輸送物質は1種または2種以上組み合わせて用いる
ことができる。
は適当なバインダ−を用いることができ、具体的にはア
クリル樹脂、ポリアリレ−ト、ポリエステル、ポリカ−
ボネ−ト、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン
コポリマ−、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化
ゴム等の絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾ
−ル、ポリビニルアントラセン等の有機光導電性ポリマ
−等が挙げられる。
は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜
鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チ
タン、ニッケル、インジウム、金や白金、更にこれ等金
属あるいは合金を陽極酸化や化成処理によって表面処理
を施したもの等が用いられる。
によって被膜形成したプラスチック(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレ−ト、アクリル樹脂等)や導電性粒子(例えば
カ−ボンブラック、銀粒子等)を適当なバインダ−樹脂
と共にプラスチックまたは金属基板上に被覆した支持体
あるいは導電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持
体等を用いることができる。
能と接着機能を持つ下引き層を設けることもできる。下
引き層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.1〜3μm
が適当である。下引き層はカゼイン、ポリビニルアルコ
−ル、ニトロセルロ−ス、ポリアミド(ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコ
キシメチル化ナイロン等)、ポリウレタン、酸化アルミ
ニウム等によって形成することができる。
で示されるテトラアザポルフィリン化合物と電荷輸送物
質を同一層に含有させた電子写真感光体を挙げることが
できる。この例の電子写真感光体は、前記テトラアザポ
ルフィリン化合物と電荷輸送物質を適当な樹脂溶液中に
分散させた液を導電性支持体上に塗布乾燥して作成する
ことができる。
る一般式(1)で示されるテトラアザポルフィリン化合
物の結晶形は非晶質であっても結晶質であってもよく、
また、必要に応じて該テトラアザポルフィリン化合物を
2種類以上組み合わせたり、公知の電荷発生物質、例え
ばフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ペリレン系顔料
等と組み合わせて用いることも可能である。
に利用するのみならず、レ−ザ−ビ−ムプリンタ−、C
RTプリンタ−、LEDプリンタ−、液晶プリンタ−、
レ−ザ−製版、ファクシミリ等の電子写真応用分野にも
広く用いることができる。
に電子写真装置について説明する。図1に本発明の電子
写真感光体を有するプロセスカ−トリッジを有する電子
写真装置の概略構成を示す。図において、1はドラム状
の本発明の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方
向に所定の周速度で回転駆動される。感光体1は回転過
程において、一次帯電手段3によりその周面に正または
負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光
やレ−ザ−ビ−ム走査露光等の像露光手段(不図示)か
らの画像露光光4を受ける。こうして感光体1の周面に
静電潜像が順次形成されていく。
によりトナ−現像され、現像されたトナ−現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取りされて給送された転写材7に、転写
手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転写
材7は感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより複写物(コピ−)として装
置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表
面は、クリ−ニング手段9によって転写残りトナ−の除
去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)か
らの前露光光10により除電処理がされた後、繰り返し
画像形成に使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ロ
−ラ−等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は
必ずしも必要ではない。
帯電手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9等の構
成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとし
て一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを
複写機やレ−ザ−ビ−ムプリンタ−等の電子写真装置本
体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば一次帯電
手段3、現像手段5及びクリ−ニング手段9の少なくと
も1つを感光体1と共に一体に支持してカ−トリッジ化
し、装置本体のレ−ル12等の案内手段を用いて装置本
体に着脱可能なプロセスカ−トリッジ11とすることが
できる。また、画像露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンタ−である場合には、原稿からの反射光や透過
光を用いる、あるいは、センサ−で原稿を読み取り、信
号化し、この信号に従って行われるレ−ザ−ビ−ムの走
査、LEDアレイの駆動及び液晶シャッタ−アレイの駆
動等により照射される光である。
説明するが、これにより本発明が実施例に限定されるも
のではない。なお、例中における「部」は「重量部」を
示し、吸収ピ−クは溶媒にα−クロロナフタレンを用い
て測定した吸収波長ピ−クを示す。
ながら完全に溶解後、1,2−ジシアノ−3,3−ジメ
チル−1−ブテン7部を加え、3時間還流した。反応溶
媒を留去後、残渣に重曹水を加え、クロロホルムで抽
出、抽出層を硫酸マグネシュウムで乾燥後、溶媒を留去
し、アルミナカラム(溶媒:クロロホルム〜クロロホル
ム/メタノ−ル=20/1)にて精製し、例示化合物1
を0.34部、例示化合物2と例示化合物3の混合物を
0.86部、例示化合物4を0.1部それぞれ得た。下
記にそれぞれの元素分析値と吸収ピ−ク波長の値を示
す。
に30℃で30分間撹拌後、ろ取、水洗、乾燥し、シリ
カゲルカラム(溶媒:クロロホルム/メタノ−ル=10
0/1)にて精製し、776nmに吸収ピ−クを有する
例示化合物5を0.75部得た。下記に元素分析値を示
す。
成) 合成例1で得た例示化合物2と例示化合物3の混合物3
2部を酢酸3000部と共に30℃で1時間撹拌後、ろ
取、水洗、乾燥し、シリカゲルカラム(溶媒:クロロホ
ルム/メタノ−ル=30/1)にて精製し、770nm
と749nmに吸収ピ−クを有する例示化合物6と例示
化合物7の混合物を18部得た。下記に元素分析値を示
す。
に100℃で2時間撹拌後、ろ取、水洗、乾燥し、シリ
カゲルカラム(溶媒:クロロホルム/メタノ−ル=30
/1)にて精製し、821nmに吸収ピ−クを有する例
示化合物8を48部得た。下記に元素分析値を示す。
−1−ブテン7部、尿素9.6部を混合し、100℃で
1.5時間処理した後、180℃で5時間反応させ、冷
却後、水1000部を投入し、1時間撹拌した。析出物
をろ取、乾燥後、アルミナカラム(溶媒:クロロホルム
/メタノ−ル=100/1)にて精製し、例示化合物9
を0.24部、例示化合物10と例示化合物11の混合
物を0.8部得た。下記にそれぞれの元素分析値と吸収
ピ−ク波長の値を示す。
270℃で3時間反応させ、冷却後、15%酢酸水溶液
200部を投入し、70℃で1時間撹拌した。析出物を
ろ取、十分に水洗し、乾燥後、アルミナカラム(溶媒:
トルエン〜ピリジン)にて精製し、692nmに吸収ピ
−クを有する例示化合物25を15部得た。下記にそれ
ぞれの元素分析値を示す。
00部と共に100℃で3時間撹拌後、ろ取、水洗、乾
燥し、ピリジンにてソックスレ−で洗浄し、676nm
に吸収ピ−クを有する例示化合物26を3.8部得た。
下記に元素分析値を示す。
3時間反応させ、冷却後、50%酢酸水溶液500部を
投入し80℃で3時間撹拌した。不溶物をろ取、十分に
水洗し、乾燥後、ピリジンにてソックスレ−で洗浄し、
635nmに吸収ピ−クを有する例示化合物27を5.
8部得た。下記に元素分析値を示す。
子量32,000)5部とアルコ−ル可溶性共重合ナイ
ロン(数平均分子量29,000)10部をメタノ−ル
95部に溶解した液をマイヤ−バ−で塗布し、乾燥後の
膜厚1μmの下引き層を形成した。
キサノン94部にブチラ−ル樹脂(ブチラ−ル化度63
モル%)2部を溶かした液に加え、サンドミルで2時間
分散した後、酢酸エチル100部で希釈し分散液とし
た。この分散液を下引き層上に乾燥後の膜厚が0.2μ
mとなるようにマイヤ−バ−で塗布し、電荷発生層を形
成した。
合物5部
0)5部をクロロベンゼン40部に溶解し、この液を電
荷発生層上に乾燥後の膜厚が22μmとなるようにマイ
ヤ−バ−で塗布し、電荷輸送層を形成し、電子写真感光
体を作成した。感光体1とする。
た他は、実施例1と同様にして実施例2〜8に対応する
電子写真感光体を作成した。感光体1〜8とする。
製静電複写紙試験装置(SP−428)を用いて−5K
Vのコロナ放電で負に帯電し、1秒間暗所に放置した
後、ハロゲンランプを用いて照度10ルックスの光で露
光し、帯電特性を評価した。帯電特性としては表面電位
V0 と暗所放置後の表面電位が1/2に減衰するのに必
要な露光量E1/2 を測定した。結果を表9に示す。
する比較顔料1及び比較顔料2を用いた他は、実施例1
と全く同様にして比較例1及び2に対応する電子写真感
光体を作成した。感光体9及び10とする。それぞれの
感光体について実施例1と同様にして帯電特性を評価し
た。結果を表10に示す。 比較顔料1
体はいずれも十分な帯電能と優れた感度を有しているこ
とが知られる。
現像器、転写帯電器、除電露光光学系及びクリ−ナ−を
備えた電子写真複写機のシリンダ−に貼りつけた。初期
の暗部電位VDと明部電位VLをそれぞれ−700V、
−200V付近に設定し、5000回繰り返し使用した
際の暗部電位の変動量ΔVDと明部電位の変動量ΔVL
を測定した。なお、電位の変動量における負記号は電位
の絶対値の低下を表し、正記号は電位の絶対値の増加を
表す。結果を表11に示す。感光体3、5、6及び7に
ついても同様の評価を行った。結果を表11に示す。
より繰り返し使用時の電位変動量を測定した。結果を表
12に示す。
ら、本発明の電子写真感光体は繰り返し使用時の電位の
変動が少ないことがいられる。
ミ面に0.5μmの膜厚を有するポリビニルアルコ−ル
の下引き層を形成した。この上に実施例3におけると同
じ例示化合物25の分散液をマイヤ−バ−で塗布乾燥し
て、膜厚0.30μmの電荷発生層を形成した。
物5部、
をテトラヒドロフラン40部に溶解し、この液を電荷発
生層上に塗布乾燥して、膜厚が18μmの電荷輸送層を
形成し、電子写真感光体を作成した。この電子写真感光
体の帯電特性と耐久特性を実施例1及び実施例9と同じ
方法によって測定した。結果を示す。 VO:−710V、E1/2 :1.4ルックス・秒 ΔVD:0V、ΔVL:−10V
ミ面に0.5μmの膜厚を有するポリビニルアルコ−ル
の下引き層を形成した。この上に実施例6におけると同
じ例示化合物36の分散液をマイヤ−バ−で塗布乾燥し
て、膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。
アミン化合物5部、
をテトラヒドロフラン40部に溶解した液を電荷発生層
上に塗布乾燥して、膜厚が17μmの電荷輸送層を形成
し、電子写真感光体を作成した。この電子写真感光体の
帯電特性と耐久特性を実施例1及び実施例9と同じ方法
によって測定した。結果を示す。 VO:−690V、E1/2 :1.5ルックス・秒 ΔVD:−10V、ΔVL:0V
と電荷輸送層を逆の順番で塗布積層した他は、実施例3
と同様にして電子写真感光体を作成し、実施例1と同じ
方法で帯電特性を評価した。但し、帯電は正帯電とし
た。結果を示す。 VO:+670V、E1/2 :1.75ルックス・秒
子量32,000)5部とアルコ−ル可溶性共重合ナイ
ロン(数平均分子量29,000)10部をメタノ−ル
95部に溶解した液をマイヤ−バ−で塗布し、乾燥後の
膜厚1μmの下引き層を形成した。
1の混合物0.4部を酢酸ブチル9.4部にブチラ−ル
樹脂(ブチラ−ル化度63モル%)0.2部を溶かした
液に加え、サンドミルで2時間分散した後、酢酸エチル
10部で希釈し分散液とした。この分散液を下引き層上
に乾燥後の膜厚が0.5μmとなるようにマイヤ−バ−
で塗布し、電荷発生層を形成した。
−9−フルオレン5部とポリ−4,4’−ジオキシジフ
ェニル−2,2−プロパンカ−ボネ−ト(分子量300
000)5部をテトラヒドロフラン50部に溶解した液
をマイヤ−バ−で塗布乾燥して、膜厚16μmの電荷輸
送層を形成して電子写真感光体を作成した。実施例1と
同じ方法で帯電特性を評価した。但し帯電は正帯電とし
た。結果を示す。 VO:+680V、E1/2 :2.65ルックス・秒
とペイントシェイカ−で1時間分散した。ここへ実施例
1で用いたと同じ電荷輸送物質5部とポリカ−ボネ−ト
5部をテトラヒドロフラン40部に溶かした液を加え、
更に1時間振とうした。調製した塗布液をアルミ支持体
上にマイヤ−バ−で塗布乾燥して膜厚16μmの感光層
を形成して電子写真感光体を作成した。実施例1と同じ
方法で帯電特性を評価した。但し帯電は正帯電とした。
結果を示す。 VO:+650V、E1/2 :2.24ルックス・秒
と繰り返し使用時の安定した電位特性を有するという顕
著な効果を奏する。また、プロセスカ−トリッジ及び電
子写真装置に装着して同様に優れた効果を奏する。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図。
Claims (11)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該感光層が、下記一般式(1)で示
されるテトラアザポルフィリン化合物を含有することを
特徴とする電子写真感光体。 一般式(1) 【化1】 式中、R1 〜R8 は水素原子、置換基を有してもよいア
ルキル基、置換基を有してもよいアリ−ル基、置換基を
有してもよいアミノ基、置換基を有してもよい硫黄原
子、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基
を示し、Mは水素、軸配位子を有してもよい金属を示
す。 - 【請求項2】 前記一般式(1)において、R1 とR
2 、R3 とR4 、R5とR6 、R7 とR8 の同一ピロ−
ル環上の置換基が、電子供与性基と電子吸引性基との組
み合わせよりなる請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】 請求項2において、電子供与性基が置換
基を有してもよいアミノ基、電子吸引性基がシアノ基で
ある請求項2記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 前記一般式(1)において、Mが水素、
Mg、Zn、Ni、Cu、VO、TiO、GaCl、G
aBr、GaOH、SnCl2 、Sn(OH)2 、In
Cl、AlCl、AlOH、MnClまたはMnOHで
ある請求項2または3記載の電子写真感光体。 - 【請求項5】 前記一般式(1)において、R1 −R8
が置換基を有してもよいアリ−ル基である請求項1記載
の電子写真感光体。 - 【請求項6】 前記一般式(1)において、R1 −R8
が置換基を有してもよいフェニル基である請求項1記載
の電子写真感光体。 - 【請求項7】 請求項6において、フェニル基の置換基
が置換基を有してもよいアミノ基、置換基を有してもよ
い硫黄原子、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基である
請求項6記載の電子写真感光体。 - 【請求項8】 前記一般式(1)において、Mが軸配位
子を有してもよい金属である請求項5または6または7
記載の電子写真感光体。 - 【請求項9】 前記一般式(1)において、MがMg、
Zn、Ni、Cu、VO、TiO、GaCl、GaB
r、GaOH、SnCl2 、Sn(OH)2 、InC
l、AlCl、AlOH、MnClまたはMnOHより
選ばれる請求項5または6または7記載の電子写真感光
体。 - 【請求項10】 請求項1記載の電子写真感光体、及び
帯電手段、現像手段、クリ−ニング手段からなる群より
選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、電子写
真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセス
カ−トリッジ。ま - 【請求項11】 請求項1記載の電子写真感光体、帯電
手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有すること
を特徴とする電子写真装置。
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JP37693898A JP3774586B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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JP2002003493A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Canon Inc | オクタフェニルテトラアザポルフィリナトマグネシウム、該オクタフェニルテトラアザポルフィリナトマグネシウムの製造方法、該オクタフェニルテトラアザポルフィリナトマグネシウムを用いた電子写真感光体、該電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
JP2002012791A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-15 | Canon Inc | オクタフェニルテトラアザポルフィリン、該オクタフェニルテトラアザポルフィリンの製造方法、該オクタフェニルテトラアザポルフィリンを用いた電子写真感光体、該電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
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AU2007224400B2 (en) * | 2007-10-12 | 2014-10-02 | The University Of Southern California | Organic photosenstive optoelectronic devices containing tetra-azaporphyrins |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37693898A patent/JP3774586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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