JP2000193015A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置

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JP2000193015A JP10366627A JP36662798A JP2000193015A JP 2000193015 A JP2000193015 A JP 2000193015A JP 10366627 A JP10366627 A JP 10366627A JP 36662798 A JP36662798 A JP 36662798A JP 2000193015 A JP2000193015 A JP 2000193015A
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達也 鈴木
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    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/10Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper the wall being at least in part formed by a flexible membrane or the like

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体封入式の防振装置において、簡単な構造
により、広い周波数域に亘って低動ばね効果を達成する
こと。 【解決手段】 流体室46内に傘部材22を配すること
により、振動入力時に流体流動が生ぜしめられる狭窄流
路を形成するに際して、かかる狭窄流路を、互いに直交
する各径方向で対向位置せしめられた各一対の第一流路
部分74,74と第二流路部分76,76によって構成
し、且つ、各第一流路部分74の領域を周方向に30〜
80度の範囲に亘って形成すると共に、第一流路部分7
4における流路断面積と流路長さの比:As /Ls の値
と、第二流路部分76における流路断面積と流路長さの
比:Aw /Lw の値を、下式を満足するように設定し
た。 1/10≦(As /Ls )/(Aw /Lw )≦1/2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された非圧縮性流体
の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封
入式防振装置であって、例えば自動車用エンジンマウン
トやボデーマウント,デフマウント等に有利に採用され
得る流体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体や防振支持体等の一種として、防
振連結すべき一方の部材に取り付けられる第一の取付部
材と他方の部材に取り付けられる第二の取付部材を、本
体ゴム弾性体で連結すると共に、該本体ゴム弾性体で壁
部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された流体室
を形成せしめて、振動入力時における封入流体の共振作
用等の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流
体封入式の防振装置が、知られている。更に、かかる流
体封入式防振装置においては、第一の取付部材で支持さ
れて流体室内を主たる振動入力方向に略直交する方向に
広がる傘部材を設けることにより、該流体室を主たる振
動入力方向で該傘部材を挟んだ両側に位置する二つの分
割室に仕切ると共に、それら両分割室を相互に連通する
狭窄流路を、傘部材によって流体室内に形成した構造の
ものが、提案されている。
【0003】このような傘部材を設けた流体封入式防振
装置では、第一の取付部材と第二の取付部材の間に振動
が入力された際、流体室内を傘部材が変位して、狭窄流
路を通じての流体流動が生ぜしめられるのであり、この
流体の共振作用等の流動作用を利用することによって、
有効な防振効果を得ることが出来るのである。
【0004】ところが、従来構造のものでは、傘部材に
よって形成された狭窄流路を通じて流動せしめられる流
体の流動作用に基づく防振効果が、予めチューニングさ
れた特定周波数域の振動だけにしか有効に発揮されず、
特に、チューニング周波数域を越えた高周波数域の振動
に対しては、狭窄流路における流動抵抗の大幅な増大に
よる高動ばね化に起因して、防振性能が大きく低下して
しまうという問題があった。それ故、広い周波数域で低
動ばね特性が要求されるような場合には、要求特性を充
分に達成することが、難しかったのである。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、流体室に配設した傘部材によって、広い周
波数域に亘って低動ばね効果を得ることが出来、以て、
広い周波数域の入力振動に対して有効な防振効果を得る
ことの出来る、改良された構造の流体封入式防振装置を
提供することにある。
【0006】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体の記載および図面に記載
の発明思想に基づいて認識されることが理解されるべき
である。
【0007】本発明の第一の態様は、防振連結すべき一
方の部材に取り付けられる第一の取付部材と他方の部材
に取り付けられる第二の取付部材を、本体ゴム弾性体で
連結すると共に、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成
されて非圧縮性流体が封入された流体室を形成し、該流
体室において、主たる振動入力方向に略直交する方向に
広がる傘部材を配設して前記第一の取付部材によって支
持せしめることにより、該流体室を主たる振動入力方向
で該傘部材を挟んだ両側に位置する分割室に仕切ると共
に、それら両分割室を相互に連通する狭窄流路を、該傘
部材によって該流体室内に形成した流体封入式防振装置
において、前記狭窄流路の前記主たる振動入力方向での
長さ寸法と、該狭窄流路の該主たる振動入力方向に直交
する方向での開口幅寸法との、少なくとも一方を、前記
傘部材の周方向で変化させて、かかる狭窄流路のうち主
たる振動入力方向に直交する軸直角方向で互いに対向位
置する一対の領域を、それぞれ該傘部材の周方向で30
〜80度の範囲に亘って、流路断面積:Aと流路長さ:
Lの比:A/Lの値が小さい一対の第一流路部分とする
と共に、前記狭窄流路における該一対の第一流路部分を
除く領域を、該一対の第一流路部分の対向方向に直交す
る軸直角方向で対向位置して、流路断面積:Aと流路長
さ:Lの比:A/Lの値が該第一流路部分よりも大きく
された一対の第二流路部分とし、且つ該第一流路部分に
おける流路断面積:As と流路長さ:Ls の比:As /
Ls の値を、該第二流路部分における流路断面積:Aw
と流路長さ:Lw の比:Aw /Lw の値に対して、下
式: 1/10≦(As /Ls )/(Aw /Lw )≦1/2 を満足するように設定したことを、特徴とする。
【0008】なお、上記狭窄流路は、傘部材の外周面と
流体室の内周面との対向面間に形成する他、傘部材に貫
通孔を設けること等によって形成することも可能であ
る。そこにおいて、傘部材に貫通孔を設けた場合に、狭
窄流路の軸直角方向(主たる振動入力方向に直交する方
向)での開口幅寸法は、軸直角方向線上に存在する、傘
部材の外周面と流体室の内周面の間に形成された間隙
と、傘部材に形成された貫通孔とのトータルの開口幅寸
法として把握される。
【0009】また、第一の実施形態に係る流体封入式防
振装置において、前記狭幅流路部分の周方向範囲は、よ
り好ましくは、40〜60度に設定される。更にまた、
前記(As /Ls )/(Aw /Lw )の値は、より好ま
しくは、下式: 1/6≦(As /Ls )/(Aw /Lw )≦1/3 を満足するように設定される。なお、第一及び第二の流
路部分において、流路断面積:Aと流路長さ:Lの比:
A/Lの値を相対的に調節設定するに際しては、それら
第一流路部分と第二流路部分の間で、流路断面積:Aと
流路長さ:Lの両方を互いに異ならせる他、流路断面
積:Aと流路長さ:Lの何れか一方を相互に同一とし、
他方だけを異ならせることも可能である。
【0010】すなわち、本発明者が多数の実験と詳細な
検討を行った結果、このような第一の態様に係る流体封
入式防振装置によれば、一対の第一流路部分と一対の第
二流路部分を、特定の相対的領域比をもって、且つ特定
の相対的流路断面積・流路長比をもって形成し、それら
の第一流路部分および第二流路部分で狭窄流路を構成す
ることによって、該狭窄流路を流通せしめられる流体の
共振作用に基づいて発揮される低動ばね効果を、広い周
波数域に亘って有利に得ることが出来ることを、新たに
見い出したのであり、かかる知見に基づいて、本発明が
完成されたのである。
【0011】そこにおいて、第一の態様に係る本発明に
おいて採用される一対の第一流路部分と一対の第二流路
部分における特定の相対的領域比および特定の相対的流
路断面積・流路長比の技術的根拠は必ずしも明らかでな
いが、第一流路部分の周方向での形成領域を30〜80
度の範囲とし、第二流路部分の周方向での形成領域より
も小さな相対的領域比を採用した理由は、第一流路部分
を周方向に80度より大きくすると、第一流路部分を通
じての流体流動性の防振特性への影響が支配的となって
第二流路部分による高周波数域の低動ばね効果が低下す
る傾向があるからであり、また第一流路部分を周方向に
30度以上とした理由は、それより小さくすると第一流
路部分を通じての流体の流動作用に基づく低動ばね効果
が充分に得られ難くなる傾向があるからである。更に、
第一流路部分と第二流路部分における相対的な流路断面
積・流路長比:(As /Ls )/(Aw /Lw )の値
を、1/10〜1/2の範囲とした理由は、かかる相対
的流路断面積・流路長比を1/10より小さくすると、
第一流路部分を通じての流体流動作用に基づく低動ばね
効果が発揮される周波数域と第二流路部分を通じての流
体流動作用に基づく低動ばね効果が発揮される周波数域
との間の周波数域において高動ばね化する傾向があるか
らであり、また1/2より大きくすると、第一流路部分
を通じての流体流動と第二流路部分を通じての流体流動
が一体化するような状態となり、全体として狭い周波数
域での低動ばね効果しか有効に発揮されなくなる傾向が
あるからである。
【0012】そして、第一の態様に係る本発明において
は、それら第一流路部分と第二流路部分における特定の
相対的領域比と特定の相対的流路断面積・流路長比の両
方を、互いに組み合わせて採用したことによって、第一
流路部分を流動せしめられる流体の共振作用と第二流路
部分を流動せしめられる流体の共振作用との協働作用に
基づいて、広い周波数域に亘って低動ばね効果を達成す
ることが出来たのであり、以て、広い周波数域の入力振
動に対して有効な防振効果を発揮し得る流体封入式防振
効果を提供し得たのである。
【0013】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に係る流体封入式防振装置において、前記第二の取
付部材を、前記第一の取付部材に向かって開口する筒状
部を備えた構造とし、該第一の取付部材と該第二の取付
部材における該筒状部の開口部分とを、前記本体ゴム弾
性体で連結すると共に、前記流体室の周壁部を該第二の
取付部材における筒状部で構成したことを、特徴とす
る。このような第二の態様に係る流体封入式防振装置に
よれば、傘部材と協働して狭窄流路を形成する流体室の
周壁部を高剛性として、振動入力時にも一定の狭窄流路
の形状を確保することが出来ることから、狭窄流路を通
じての流体の流動作用に基づく防振効果の安定化が実現
され得る。
【0014】また、本発明の第三の態様は、前記第一の
態様に係る流体封入式防振装置において、軸部材と該軸
部材の外周側に離間して配された外筒部材とによって、
前記第一の取付部材と前記第二の取付部材を構成すると
共に、それら第一の取付部材と第二の取付部材の間に本
体ゴム弾性体を介装せしめて、第一の取付部材と第二の
取付部材の径方向対向面間に前記流体室を形成すると共
に、該流体室内において径方向線に直交する方向に広が
る状態で前記傘部材を配設し、該傘部材を、前記軸部材
または前記外筒部材によって支持せしめたことを、特徴
とする。このような第三の態様に係る流体封入式防振装
置によれば、例えばFF型自動車用のエンジンマウント
等に用いられる円筒型の流体封入式防振装置が有利に実
現され得る。
【0015】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
狭窄流路における前記主たる振動入力方向に直交する方
向での開口幅寸法を、前記傘部材の周方向で変化させ
て、前記一対の第一流路部分を、開口幅寸法が小さい一
対の狭幅流路部分にて構成すると共に、前記一対の第二
流路部分を、開口幅寸法が大きい一対の広幅流路部分に
て構成したことを、特徴とする。このような本態様に係
る流体封入式防振装置においては、第一流路部分と第二
の流路部分における流路長さの差を小さく、或いは略同
一に設定することが出来、製造が容易となる。
【0016】また、かかる第四の態様において、特に好
適には、前記第一及び第二の狭窄流路を構成する前記狭
幅流路部分および前記広幅流路部分の流路長さ:Ls ,
Lwが、全体に亘って且つ互いに略同一に設定される。
このような構造に従えば、傘部材の構造が簡単となって
製作性が一層有利に向上されると共に、狭窄流路を通じ
ての流体の流動が全体として安定化して、広い周波数領
域において全体に滑らかな低動ばね特性が一層有利に実
現可能となる。
【0017】また、本発明の第五の態様は、前記第一乃
至第四の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
第一流路部分を前記傘部材の外周面と前記流体室の内周
面の対向面間に形成すると共に、該第一流路部分におけ
る軸直角方向の開口幅を、周方向の全長に亘って略一定
としたことを、特徴とする。このような第五の態様に係
る流体封入式防振装置によれば、第一流路部分を通じて
の流体の流動が安定化して、流体の流動作用に基づく低
動ばね効果がより有効に発揮される得る。なお、第二流
路部分は、軸直角方向の開口幅を周方向に変化させても
良い。このように、開口幅の狭い第一流路部分の開口幅
を周方向に略一定化すれば、目的とするチューニングを
施すに際して、傘部材と流体室内周面との対向面間距離
の最小値をできるだけ大きく設定することが可能とな
る。
【0018】また、本発明の第六の態様は、前記第一乃
至第五の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
傘部材の外周面を一定の外径寸法を有する円形外周面と
すると共に、前記流体室の内周面を一定の内径寸法を有
する円形内周面として、それら傘部材の外周面と流体室
の内周面の対向面間において略一定幅で周方向に延びる
環状間隙を形成する一方、該傘部材における径方向に対
向位置する部分に一対の貫通孔を形成して、それら各貫
通孔と、前記環状間隙における該各貫通孔の外周側に位
置する部分とによって、前記一対の第二流路部分を協働
して形成すると共に、該傘部材における該貫通孔が形成
されていない部分の外周側に位置する前記環状間隙によ
って、前記一対の第一流路部分を形成したことを、特徴
とする。このような第六の態様に係る流体封入式防振装
置においては、傘部材の外周面と流体室の内周面の間に
形成される環状間隙が、周方向に略一定幅で形成される
ことから、例えば、主たる振動入力方向以外の振動が入
力された際の傘部材の流体室周壁部に対する不要な接触
が、何れの方向においても有利に回避され得る。しか
も、傘部材の組付けに際して方向性を考慮する必要がな
くなり、作業性が向上される利点もある。なお、このよ
うな本態様に係る流体封入式防振装置は、例えば、前記
第二の態様に示されている如く、第一流路部分を狭幅流
路部分として構成すると共に、第二流路部分を広幅流路
部分として構成することによって、一層有利に構成され
得る。
【0019】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第五の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
流体室の内周面を一定の内径寸法を有する円形内周面と
すると共に、前記傘部材の外周面の曲率半径を、互いに
直交する径方向部分で相互に異ならせて、径方向で対向
位置する曲率半径の小さい外周面と前記流体室の内周面
との対向面間に前記一対の第一流路部分を形成すると共
に、径方向で対向位置する曲率半径の大きい外周面と前
記流体室の内周面との対向面間に前記一対の第二流路部
分を形成したことを特徴とする。このような第七の態様
に係る流体封入式防振装置においては、例えば、一対の
第一流路部分の対向方向に入力される振動荷重に対し
て、一対の第二流路部分の対向方向に入力される振動荷
重の方が大きい場合に、振動入力時における傘部材の流
体室周壁部に対する不要な接触が有利に回避され得る。
なお、このような本態様に係る流体封入式防振装置は、
例えば、前記第二の態様に示されている如く、第一流路
部分を狭幅流路部分として構成すると共に、第二流路部
分を広幅流路部分として構成することによって、一層有
利に構成され得る。
【0020】また、本発明の第八の態様は、前記第一乃
至第七の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
傘部材の外周面に対して、主たる振動入力方向に直交す
る方向で離間して対向位置する前記流体室の周壁部を、
前記第二の取付部材によって構成して剛性壁部とすると
共に、それら傘部材と流体室の周壁部との対向面の少な
くとも一方に緩衝ゴム層を設けて、該流体室の周壁部に
対する該傘部材の当接によって、主たる振動入力方向に
直交する方向における前記第一の取付部材と前記第二の
取付部材の相対変位量を制限するストッパ機構を構成し
たことを、特徴とする。このような第八の態様に係る流
体封入式防振装置においては、第一の取付部材と第二の
取付部材の相対偏位量を制限するストッパ機構が、特別
な部材を必要とすることなく、且つコンパクトに実現さ
れ得る。
【0021】また、本発明の第九の態様は、前記第一乃
至第八の態様に係る流体封入式防振装置において、前記
第一の取付部材と前記第二の取付部材の間への振動入力
により、前記流体室に対して相対的な内圧差が生ぜしめ
られる副流体室を形成すると共に、それら流体室と副流
体室を相互に連通するオリフィス通路を設けたことを、
特徴とする。このような第九の態様に係る流体封入式防
振装置においては、オリフィス通路を流動せしめられる
流体の共振作用等の流動作用に基づいて有効な防振効果
を得ることが出来るのであり、かかるオリフィス通路
を、傘部材によって形成された第一流路部分および第二
流路部分とは異なる周波数域にチューニングすることに
よって、一層広い周波数域の振動に対して優れた防振効
果を得ることが可能となる。なお、第一流路部分および
第二流路部分による防振効果をより有効に得るために
は、オリフィス通路を、それら第一流路部分および第二
流路部分のチューニング周波数域よりも低周波数域にチ
ューニングすることが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】先ず、図1及び図2には、本発明
の第一の実施形態としての自動車用エンジンマウント1
0が、示されている。このエンジンマウント10は、第
一の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付
部材としての第二の取付金具14が、本体ゴム弾性体1
5で弾性的に連結されてなる構造を有している。そし
て、第一の取付金具12がパワーユニット側に取り付け
られる一方、第二の取付金具14がボデー側に取り付け
られることにより、パワーユニットをボデーに対して防
振支持するようになっている。また、そのような装着状
態下、かかるエンジンマウント10には、第一の取付金
具12と第二の取付金具14の間に対して、それら第一
の取付金具12と第二の取付金具14の略対向方向とな
る、図1中の略上下方向に、防振すべき主たる振動が入
力されることとなる。
【0023】より詳細には、第一の取付金具12は、金
属等の剛性材で形成されており、円板形状を有してい
る。また、第一の取付金具12には、軸方向下方に向か
って突出する略逆円錐形状の支持金具20が溶着されて
おり、この支持金具20の突出先端部に対して、傘部材
としての傘金具22がかしめ固定されている。この傘金
具22は、略円板形状を有しており、中央に貫設された
取付孔に支持金具20の先端部が挿入されてかしめ固定
されることにより、支持金具20の中心軸に対して直交
する方向に広がって支持されている。更に、第一の取付
金具12の中央部分には、ボルト装着孔16が設けられ
ており、このボルト装着孔16に対して取付ボルト18
が圧入固定されて、第一の取付金具12から図1中の上
方に向かって突設されている。そして、この取付ボルト
18によって、第一の取付金具12が、図示しない自動
車のパワーユニット側に取り付けられるようになってい
る。
【0024】一方、第二の取付金具14は、金属等の剛
性材で形成されており、全体として大径の略円筒形状を
有している。そして、この第二の取付金具14は、第一
の取付金具12の中心軸上で、下方に離間して配設され
ている。また、かかる第二の取付金具14には、軸方向
一方(第一の取付金具12側に位置せしめられた、図1
中の上方)の開口周縁部に対して、径方向外方に向かっ
て広がるフランジ状部24が一体形成されていると共
に、軸方向他方(図1中、下方)の開口周縁部には、径
方向内方に向かってわずかに曲折された係止部26が一
体形成されている。そして、この第二の取付金具14
は、厚肉の大径円筒形状を有する剛性のブラケット28
に圧入固定されており、該ブラケット28を介して、図
示しない自動車のボデー側に対して、例えばボルト等に
よって取り付けられるようになっている。なお、ブラケ
ット28には、軸方向一方の開口周縁部に外向きのフラ
ンジ状部30が一体形成されており、このフランジ状部
30に対して、第二の取付金具14のフランジ状部24
が重ね合わされることにより、パワーユニットの荷重入
力方向での耐荷重強度が大きく設定されている。
【0025】さらに、前記第一の取付金具12と第二の
取付金具14の間には、本体ゴム弾性体15が介装され
ている。この本体ゴム弾性体15は、略厚肉のテーパ付
き円筒形状とされており、軸方向上方に向かって次第に
小径化された略円錐台形の外周面形状を有している。そ
して、本体ゴム弾性体15の小径側端面に第一の取付金
具12が重ね合わされた状態で加硫接着されている一
方、本体ゴム弾性体15の大径側端部外周面に対して、
第二の取付金具14が、その上方開口端部の内周面にお
いて加硫接着されている。また、第一の取付金具12に
溶着された支持金具20は、本体ゴム弾性体15の中心
孔32を貫通して配されており、支持金具20が本体ゴ
ム弾性体15の中心孔32の内面に加硫接着されてい
る。要するに、本実施形態では、本体ゴム弾性体15
が、第一及び第二の取付金具12,14を有する一体加
硫成形品として形成されているのである。
【0026】また、本体ゴム弾性体15は、第二の取付
金具14の内周面に沿って、第二の取付金具14の内周
面の略全面に渡って延び出している。そして、第二の取
付金具14の内周面には、軸方向略中央部分よりも上側
部分を覆う厚肉の緩衝ゴム34が、本体ゴム弾性体15
と一体的に形成されており、これら本体ゴム弾性体15
と緩衝ゴム34によって、下方に開口するポケット状の
凹所36が協働して形成されている。また、このポケッ
ト状の凹所36内には、上底面の中央から支持金具20
が突出しており、該支持金具20で支持された傘金具2
2が、かかる凹所36内に位置せしめられている。更
に、第二の取付金具14の内周面における軸方向略中央
部分よりも下側部分は、本体ゴム弾性体15および緩衝
ゴム34と一体的に形成された薄肉のシールゴム層38
で覆われている。
【0027】さらに、かくの如き一体加硫成形品には、
第二の取付金具14の軸方向下方の開口部側から、仕切
部材40とダイヤフラム42が、順次、挿入されて組み
付けられている。仕切部材40は、合成樹脂材やアルミ
ニウム合金等の金属材の如き硬質材で形成されており、
全体として略円板形状を有している。また、ダイヤフラ
ム42は、弾性変形が容易に許容される薄肉のゴム膜で
構成されており、その外周面には円筒形状の嵌着リング
44が加硫接着されている。そして、これら仕切部材4
0とダイヤフラム42が、第二の取付金具14に内挿さ
れて、シールゴム層38が形成された軸方向下側部分に
配設された後、第二の取付金具14に八方絞り等の縮径
加工が施されることにより、仕切部材40とダイヤフラ
ム42(嵌着リング44)が、第二の取付金具14に対
して嵌着固定されている。
【0028】そして、これにより、第二の取付金具14
の軸方向下側の開口部が、ダイヤフラム42によって流
体密に覆蓋されて、第二の取付金具14の内部に、外部
空間に対して密閉されて非圧縮生流体が封入された流体
封入領域が画成されている。なお、封入流体としては、
水やアルキレングリコール,ポリアルキレングリコー
ル,シリコーン油、或いはそれらの混合流体等が何れも
採用されるが、特に、流体の共振作用に基づく防振効果
を有効に得るためには、0.1Pa・s以下の低粘性流
体を採用することが望ましい。また、非圧縮性流体の注
入と充填は、例えば、一体加硫成形品として与えられた
第二の取付金具14に対する仕切部材40とダイヤフラ
ム42の組み付けを、かかる非圧縮性流体中で実施する
こと等によって、有利に為され得る。
【0029】さらに、かかる流体封入領域は、仕切部材
40によって上下に二分されており、以て、該仕切部材
40を挟んだ上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体1
5で構成されて、第一の取付金具12と第二の取付金具
14の間への振動入力時に内圧変化が生ぜしめられる流
体室としての受圧室46が形成されている一方、該仕切
部材40を挟んで下側には、壁部の一部がダイヤフラム
42で構成されて、該ダイヤフラム42の変形に基づい
て容積変化が容易に許容されて圧力変化が吸収される副
流体室としての平衡室48が形成されている。
【0030】また、仕切部材40には、外周面に開口し
て周方向に略螺旋状に連続して延びる周溝50が形成さ
れており、この周溝50が第二の取付金具14で覆蓋さ
れることによって、受圧室46と平衡室48を相互に連
通するオリフィス通路52が形成されている。そして、
振動入力時に、受圧室46と平衡室48の間に生ぜしめ
られる圧力差に基づき、オリフィス通路52を通じて流
動する流体の流動作用によって、所定の防振効果が発揮
されるようになっている。なお、本実施形態では、オリ
フィス通路52を流動せしめられる流体の共振作用に基
づいて、シェイク等の低周波振動に対して有効な防振効
果が発揮されるように、オリフィス通路52の流路断面
積や長さ等が設定されている。
【0031】更にまた、仕切部材40の中央部分には、
上方に開口する円形の中央凹部54が形成されており、
この中央凹部54内に可動ゴム板56が収容配置されて
いる。この可動ゴム板56は、外周部分を、中央凹部5
4の底壁と、該中央凹部54の開口部に嵌入固定された
円環形状の押えリング58で軸方向に流体密に挟圧保持
されることによって、仕切部材40に組み付けられてい
る。また、そのような組付状態下で、可動ゴム板56の
中央部分の上面は、押えリング58の中央透孔60を通
じて受圧室46に露呈されている一方、可動ゴム板56
の中央部分の下面は、中央凹部54の底壁に貫設された
複数の連通孔62を通じて平衡室48に露呈されてい
る。かくの如く配設された可動ゴム板56には、受圧室
46と平衡室48の内圧が上下面に及ぼされるのであ
り、それ故、振動入力時には、受圧室46と平衡室48
の圧力差に基づいて弾性変形せしめられる。そして、こ
の可動ゴム板56の弾性変形に基づいて、仕切部材40
の中央透孔60や連通孔62を通じての流体流動が生ぜ
しめられることにより、流体の共振作用や受圧室46の
圧力吸収作用に基づいて、所定周波数域の入力振動に対
する低動ばね効果が発揮されるようになっている。な
お、本実施形態では、仕切部材40の弾性変形に伴う流
体の流動作用に基づいて、アイドリング振動や低速こも
り音等の中乃至高周波振動に対して有効な防振効果が発
揮されるように、可動ゴム板56のばね特性や流体流路
の長さと断面積等が設定されている。また、可動ゴム板
56は、それ自体の弾性と中央凹所の底部への当接によ
って、弾性変形量が制限されるようになっており、シェ
イク等の低周波大振幅振動の入力時には、可動ゴム板5
6の弾性変形に伴う流体流動量が制限されて、オリフィ
ス通路52を通じての流体流動量が十分に確保されるよ
うになっている。
【0032】一方、壁部の一部が本体ゴム弾性体て画成
された受圧室46の内部には、主たる振動入力方向(図
1中、上下方向に延びるマウント中心軸方向)に対して
直交する方向に広がって、傘金具22が配設されてい
る。そして、エンジンマウント10の装着状態下では、
図1中に仮想線で示されているように、パワーユニット
荷重の入力で本体ゴム弾性体15が圧縮変形することに
より、傘金具22が、図1の状態から下方に変位し、受
圧室46内の略中央部分に位置せしめられる。これによ
り、受圧室46の内部が、傘金具22によって二分され
ているのであり、以て、傘金具22を挟んだ両側に上側
分割室70と下側分割室72が形成されている。そし
て、これら上側分割室70と下側分割室72は、傘金具
22の外周面66と、受圧室46の内周面(緩衝ゴム3
4の内周面)との対向面間に形成された、周方向に連続
して延びる環状間隙64によって、相互に連通されてい
る。
【0033】ここにおいて、本実施形態では、傘金具2
2として、支持金具20にかしめ固定される中央部分か
ら斜め下方に向かってテーパ状乃至はスカート状に広が
り、更に外周部分が径方向外方に向かって円環プレート
状に広がる形状のものが採用されており、その最外周面
66は、支持金具20による支持中心軸(受圧室46の
中心軸)に対して同心的な円形形状とされている。ま
た、傘金具22が収容配置される受圧室46の周壁部
も、受圧室46の中心軸に対して同心的な円形形状とさ
れている。これにより、傘金具22の外周面と受圧室4
6の内周面との径方向対向面間における環状空間64
が、略一定の径方向寸法をもって周方向全周に亘って連
続して延びる円環形状とされているのである。
【0034】また、傘金具22には、径方向の中間部分
において、特に本実施形態ではテーパ状乃至はスカート
状に広がる傾斜部分において、周方向に所定長さで延び
る一対の貫通孔68が形成されている。これらの貫通孔
68は、一定の径方向幅をもって周方向に半周以下の長
さで延びており、傘金具22の中心軸を挟んで径方向で
対向位置せしめられている。そして、かかる一対の貫通
孔68の周方向長さが、それぞれ、傘金具22の中心軸
回りの角度:θ1(図2参照)において100〜150
度に設定されることとなり、特に本実施形態では、θ1
≒125度とされている。換言すれば、傘金具22にお
いて、貫通孔68の形成されていない部分が、貫通孔6
8,68の対向方向に直交する径方向で互いに対向位置
せしめられている。そして、かかる貫通孔68が形成さ
れていない部分が、それぞれ傘金具22の中心軸回りの
角度:θ2において30〜80度となるように設定され
ることとなり、特に本実施形態では、θ2≒55度とさ
れているのである。
【0035】これにより、上側分割室70と下側分割室
72を相互に連通する流路が、傘金具22の中心軸回り
において、貫通孔68が形成されていない領域、即ち図
3において周方向にθ2の角度範囲で広がる領域では、
環状間隙64のみによって構成されており、かかる流路
が、第一流路部分としての狭幅流路部分74とされてい
る。一方、傘金具22の中心軸回りにおいて、貫通孔6
8が形成された領域、即ち図3において周方向にθ1の
角度範囲で広がる領域では、上側分割室70と下側分割
室72を相互に連通する流路が、環状間隙64と貫通孔
68によって協働して構成されており、かかる流路が、
第二流路部分としての広幅流路部分76とされている。
なお、狭幅流路部分74と広幅流路部分76の理解を容
易とするために、図3中において、狭幅流路部分74を
細かいクロスハッチングを付して示すと共に、広幅流路
部分76を粗いクロスハッチングを付して示す。
【0036】また、これら狭幅流路部分74と広幅流路
部分76は、貫通孔68の周方向長さが適当に設定され
ることによって、それぞれの周方向長さが調節されてい
ると共に、貫通孔68の径方向幅が適当に設定されるこ
とによって、それぞれの流路面積が調節されている。こ
こにおいて、狭幅流路部分74と広幅流路部分76は、
その流路断面積:Aと流路長さ:Lの比:A/Lの値
が、下式を満足するように設定されることとなる。 1/10≦(As /Ls )/(Aw /Lw )≦1/2 但し、As およびLs は、狭幅流路部分74の流路断面
積(図3中の細かいクロスハッチングを付した領域)お
よび流路長であり、Aw およびLw は、広幅流路部分7
6の流路断面積(図3中の粗いクロスハッチングを付し
た領域)および流路長である。特に、本実施形態では、
(As /Ls )/(Aw /Lw )の値が、略1/3とな
るように設定されている。
【0037】このような狭幅流路部分74と広幅流路部
分76を、傘金具22にて形成した、上述の如き本実施
形態のエンジンマウント10においては、第一の取付金
具12と第二の取付金具14の間に防振すべき振動が入
力されると、受圧室46内で傘金具22が変位せしめら
れることにより、上下の分割室70,72間で、各一対
の狭幅流路部分74,74と広幅流路部分76,76を
通じての流体流動が生ぜしめられる。要するに、これら
各一対の狭幅流路部分74,74と広幅流路部分76,
76によって狭窄流路が構成されているのであり、かか
る狭窄流路を通じての流体の流動作用に基づいて、所定
の防振効果が発揮されることとなる。
【0038】そして、狭窄流路を流動せしめられる流体
の共振作用に基づく低動ばね効果が発揮される周波数域
は、受圧室46の壁ばね剛性や封入流体の密度等を考慮
しつつ、狭窄流路における流路断面積と流路長さの比を
調節することによってチューニングすることが出来る。
ここにおいて、かかる狭窄流路は、周方向に流路断面積
と流路長さの比(A/L)の値が変化せしめられてお
り、狭幅流路部分74,74と広幅流路部分76,76
が、互いに直交する軸直角方向で対向位置せしめられて
いることから、狭幅流路部分74を通じて流動する流体
の共振作用に基づく低動ばね効果と、広幅流路部分76
を通じて流動する流体の共振作用に基づく低動ばね効果
とを、互いに異なる周波数域においてそれぞれ有効に発
揮させることが出来るのである。なお、このように狭窄
流路のチューニング周波数が、狭窄流路における周方向
のトータル流路断面積ではなく、径方向でのトータル流
路断面積に関係し、たとえ周方向で連続していても、径
方向でのトータル流路断面積が異なれば、該径方向での
トータル流路断面積が異なる領域毎に、実質的に異なる
流体流路を構成することの技術的理由は、未だ明らかで
ないが、例えば、第一の取付金具12と第二の取付金具
14を弾性連結する本体ゴム弾性体15の振動モード、
換言すれば振動入力に伴って生ぜしめられる本体ゴム弾
性体15の弾性変形の形態等によるものであろうと推考
される。そして、このことは、それぞれ同一の流路断面
積と流路長さの比が設定された各一対の狭幅流路部分7
4,74と広幅流路部分76,76を、互いに直交する
径方向で、それぞれ対向位置して形成することにより、
チューニング周波数の設定精度と流体の共振作用に基づ
く防振効果が、より有効に発揮され得ること等からも、
推考され得る。なお、特に本実施形態では、各一対の狭
幅流路部分74,74と広幅流路部分76,76は、何
れも、互いに同一の流路形状(同一の流路断面積および
流路断面形状と流路長さ)をもって形成されている。
【0039】従って、かかるエンジンマウント10にお
いては、狭幅流路部分74,74がチューニングされた
第一の周波数域と、広幅流路部分76,76がチューニ
ングされた第二の周波数域との、互いに異なる二つの周
波数域において、それぞれ、上下分割室70,72間を
流動せしめられる流体の共振作用に基づく低動ばね効果
によって優れた防振効果を得ることが出来るのである。
なお、狭幅流路部分74および広幅流路部分76は、何
れも、可動ゴム板56の弾性変形に伴う流体流動作用に
基づく防振効果が発揮される周波数域よりも更に高周波
数域(例えば、高速こもり音等)にチューニングされる
ことが望ましく、それによって、より広い周波数域の入
力振動に対して有効な防振効果を得ることが出来ると共
に、狭幅流路部分74および広幅流路部分76を流動せ
しめられる流体の流動作用に基づく防振効果を一層有利
に得ることが出来る。
【0040】しかも、狭幅流路部分74は、中心軸回り
で30〜80度の領域に設定されており、広幅流路部分
76よりも中心軸回りで小さくされていることから、た
とえ狭幅流路部分74のチューニング周波数域よりも高
い周波数域の振動入力時においても、狭幅流路部分74
における流動抵抗の増大に伴う著しい高動ばね化が軽減
乃至は回避されて、広幅流路部分76を通じて流動する
流体の流動作用に基づく低動ばね効果が有効に発揮され
るのである。
【0041】加えて、狭幅流路部分74と広幅流路部分
76における各流路断面積と流路長さの比の割合:(A
s /Ls )/(Aw /Lw )が、1/10〜1/2に設
定されていることから、それら狭幅流路部分74と広幅
流路部分76を通じてそれぞれ流動せしめられる流体の
共振作用による低動ばね効果が、充分に広い周波数域に
亘って、且つ部分的な高動ばね化を生ずることなく全体
としてなだらかなばね定数分布をもって達成され得るの
である。なお、特に本実施形態では、狭幅流路部分74
と広幅流路部分76の流路長さが、全体に亘って略一定
で且つ相互に略同じに設定されていることから、チュー
ニングが容易であると共に、安定した流体流動が発現さ
れ得る。
【0042】また、本実施形態のエンジンマウント10
においては、第一の取付金具12と第二の取付金具14
の間に軸直角方向の荷重が入力された際、傘金具22が
緩衝ゴム34を介して第二の取付金具14に当接するこ
とにより、第一の取付金具12と第二の取付金具14の
相対的変位量が有効に制限され得る。しかも、本実施形
態では、傘金具22が、中心軸回りで半径が一定の円形
外周面を備えていることから、環状間隙64の幅が周方
向の全周に亘って一体となり、傘金具22の組み付け方
向を特に考慮する必要がないといった利点もある。
【0043】次に、図4及び図5には、本発明の第二の
実施形態としての自動車用エンジンマウント80が、示
されている。なお、本実施形態は、第一の実施形態に係
るエンジンマウントに比して、傘金具の異なる具体例を
示すものであり、第一の実施形態に係るエンジンマウン
トと同様な構造とされた部材および部位については、図
中に、第一の実施形態と同一の符号を付することによ
り、詳細な説明を省略する。
【0044】すなわち、本実施形態のエンジンマウント
80において採用されている傘金具78においては、そ
の外径寸法が、周方向で変化せしめられており、径方向
一方向(図5中、上下方向)で対向位置する部分が、そ
れに直交する径方向(図5中、左右方向)で対向位置す
る部分に比して、径方向外方に大きく突出せしめられて
いる。特に、本実施形態では、外径寸法が大きくされた
一対の大径部分82,82と、外径寸法が小さくされた
一対の小径部分84,84が、何れも、略一定の曲率半
径で周方向に延びる外周面形状とされており、且つ小径
部分84よりも大径部分82の方が、曲率半径が小さく
設定されている。即ち、傘金具78の外周面は、径方向
の段差等は有していないが、周上の4箇所で曲率半径の
変化点を有しており、それらの曲率半径の変化点をつな
ぐようにして、各一対の大径部分82と小径部分84が
周方向に交互に位置し、相互に連続的に滑らかに接続さ
れた外周面形状をもって形成されているのである。
【0045】なお、本実施形態では、大径部分82の外
周面の曲率半径が、受圧室46の内周面と略同心円形状
となるように、換言すれば傘金具78の中心軸が曲率中
心となるように設定されており、以て、大径部分82の
外周面と受圧室46の内周面の間には、略一定の径方向
幅寸法をもって周方向に延びる狭幅流路部分74が形成
されている。また一方、小径部分84の外周面の曲率半
径は、受圧室46の内周面よりも大きな曲率半径とされ
ており、以て、小径部分84の外周面と受圧室46の内
周面の間には、径方向幅寸法が周方向中央部分で最も広
くて周方向両側に行くに従って狭くなる広幅流路部分7
6が形成されている。更に、これら狭幅流路部分74と
広幅流路部分76は、互いの周方向両端部で径方向幅寸
法が同じとされて、周方向に連続せしめられている。
【0046】そして、本実施形態のエンジンマウント1
0においては、図6に示されているように、傘金具78
および受圧室46の中心軸まわりにおいて、狭幅流路部
分74が、中心角:θ1=100〜150度となるよう
に、特に本実施形態では、θ1≒130度に設定されて
いると共に、広幅流路部分76が、中心角:θ2=30
〜80度となるように、特に本実施形態では、θ2≒5
0度に設定されている。これにより、傘金具78によっ
て形成された狭窄流路の流路断面積が、周方向において
変化せしめられており、以て、狭幅流路部分74におけ
る流路断面積(図6において、細かいクロスハッチング
を付した領域):As と流路長さ:Lsの比:As /Ls
の値と、広幅流路部分76における流路断面積(図6
において、粗いクロスハッチングを付した領域):Aw
と流路長さ:Lw の比:Aw /Lw の値が、下式を満足
するように設定されている。 1/10≦(As /Ls )/(Aw /Lw )≦1/2 特に、本実施形態では、(As /Ls )/(Aw /Lw
)の値が、略1/3.4に設定されている。
【0047】従って、このような構造とされたエンジン
マウント80においても、前記第一の実施形態に係るエ
ンジンマウントと同様な効果が有効に発揮され得るので
あり、特に、狭幅流路部分74,74がチューニングさ
れた第一の周波数域と、広幅流路部分76,76がチュ
ーニングされた第二の周波数域との、互いに異なる二つ
の周波数域において、それぞれ、上下分割室70,72
間を流動せしめられる流体の共振作用に基づく低動ばね
効果を得ることが出来るのであり、以て、高周波数域に
おいても、広い周波数域に亘って優れた防振効果を得る
ことが出来るのである。
【0048】また、本実施形態のエンジンマウント80
においては、傘金具78と受圧室46の内周面との径方
向対向面間距離が、互いに直交する二方向で異なる値に
設定されていることから、傘金具78の受圧室46内周
面への当接によるストッパ機構において、互いに直交す
る2つの径方向で相互に異なる変位制限量(許容ストロ
ーク)を設定することが出来る。
【0049】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態における具体的な記載によって、何
等、限定されるものでない。
【0050】例えば、前記実施形態では、受圧室46の
内周面が円形とされていたが、楕円形状や矩形状、多角
形状等、各種の形状が採用可能である。また、傘金具2
2の外周面形状としても、円形や楕円形に限定されるも
のでない。例えば、円形外周面形状の傘金具と、楕円形
状の内周面を有する受圧室を組み合わせて採用すること
により、傘金具の外周面と受圧室の内周面の対向面間に
形成される環状間隙の断面積を周方向に変化させて、互
いに直交する2つの径方向で狭幅流路部分と広幅流路部
分を形成することも可能である。
【0051】また、本発明は、前記実施形態に示されて
いるように、第一の取付金具12と第二の取付金具14
が、主たる振動入力方向で離間して同軸的に配設された
構造の防振装置に対して、特に有効に適用され、それに
よって、傘金具22,78で形成された狭窄流路を通じ
ての流体の流動作用に基づく防振効果をより有効に得る
ことが可能となるが、その他、第一の取付部材としての
軸部材の径方向外方に第二の取付部材としての外筒部材
を離間配置し、それら軸部材と外筒部材を本体ゴム弾性
体で連結すると共に、それら軸部材と外筒部材の間に流
体室を形成してなる円筒型の防振装置に対しても、本発
明は、適用可能である。
【0052】更にまた、傘金具22の全体、或いは外周
部分等の狭窄流路形成部分を、ゴム弾性体等で被覆する
ことによって厚肉化し、以て、流体流路長さや断面積等
を調節したり、傘金具22を他部材への接触時から保護
したりすることも可能である。
【0053】また、前記第二の実施形態における傘金具
78において、その小径部分84の曲率半径を無限大と
して、直線的に延びる外周面形状を採用することも可能
である。
【0054】更にまた、傘金具22に貫通孔68を形成
して流体流路断面積:Aを調節する場合に、傘金具22
の強度確保等の目的で、該貫通孔68を周方向に分割す
ることも可能である。その場合には、貫通孔68の分割
部の周方向長さを小さく設定することにより、特性上は
実質的に周方向に連続した一つの貫通孔68とみなすこ
とが出来る。
【0055】また、傘金具22における狭幅流路部分を
形成する部分にも、流路断面積の設定等に際して、適当
な大きさの貫通孔を形成しても良い。
【0056】更にまた、前記実施形態では、低周波振動
の防振用のオリフィス通路52と、中周波振動の防振用
の可動ゴム板56が採用されていたが、それらオリフィ
ス通路52や可動ゴム板56は、要求される防振特性等
に応じて適宜に採用されるものであって、本発明におい
て必須のものではない。
【0057】加えて、本発明は、自動車用エンジンマウ
ントの他、自動車用ボデーマウントやデフマウント,サ
スペンションブッシュ、或いは自動車以外に用いられる
各種の防振装置に対しても、同様に適用可能であり、そ
れによって、本発明の効果が、何れも、有効に発揮され
得ることとなる。
【0058】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式防振装置においては、傘
部材によって流体室に形成される狭窄流路を、互いに直
交する軸直角方向で対向位置せしめられる、各一対の第
一流路部分と第二流路部分によって構成し、且つ、それ
ら第一流路部分と第二流路部分に対して、特定の相対的
領域比と、特定の相対的流路断面積・流路長比を設定し
たことによって、かかる狭窄流路を流通せしめられる流
体の共振作用に基づいて発揮される低動ばね効果を、広
い周波数域に亘って発揮せしめ得たのであり、以て、広
い周波数域の入力振動に対して何れも有効な防振効果を
発揮し得る防振装置が有利に実現されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウ
ントを示す縦断面説明図であって、図2におけるI−I
断面に相当する図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図1に示されたエンジンマウントにおける狭窄
流路の構成を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第二の実施形態としてのエンジンマウ
ントを示す縦断面説明図であって、図5におけるIV−IV
断面に相当する図である。
【図5】図4におけるV−V断面図である。
【図6】図4に示されたエンジンマウントにおける狭窄
流路の構成を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10,80 エンジンマウント 12 第一の取付金具 14 第二の取付金具 15 本体ゴム弾性体 22,78 傘金具 40 仕切部材 42 ダイヤフラム 46 受圧室 48 平衡室 52 オリフィス通路 56 可動ゴム板 64 環状間隙 70 上側分割室 72 下側分割室 74 狭幅流路部分 76 広幅流路部分 82 大径部分 84 小径部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振連結すべき一方の部材に取り付けら
    れる第一の取付部材と他方の部材に取り付けられる第二
    の取付部材を、本体ゴム弾性体で連結すると共に、該本
    体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が
    封入された流体室を形成し、該流体室において、主たる
    振動入力方向に略直交する方向に広がる傘部材を配設し
    て前記第一の取付部材によって支持せしめることによ
    り、該流体室を主たる振動入力方向で該傘部材を挟んだ
    両側に位置する分割室に仕切ると共に、それら両分割室
    を相互に連通する狭窄流路を、該傘部材によって該流体
    室内に形成した流体封入式防振装置において、 前記狭窄流路の前記主たる振動入力方向での長さ寸法
    と、該狭窄流路の該主たる振動入力方向に直交する方向
    での開口幅寸法との、少なくとも一方を、前記傘部材の
    周方向で変化させて、かかる狭窄流路のうち主たる振動
    入力方向に直交する軸直角方向で互いに対向位置する一
    対の領域を、それぞれ該傘部材の周方向で30〜80度
    の範囲に亘って、流路断面積:Aと流路長さ:Lの比:
    A/Lの値が小さい一対の第一流路部分とすると共に、
    前記狭窄流路における該一対の第一流路部分を除く領域
    を、該一対の第一流路部分の対向方向に直交する軸直角
    方向で対向位置して、流路断面積:Aと流路長さ:Lの
    比:A/Lの値が該第一流路部分よりも大きくされた一
    対の第二流路部分とし、且つ該第一流路部分における流
    路断面積:As と流路長さ:Ls の比:As /Ls の値
    を、該第二流路部分における流路断面積:Aw と流路長
    さ:Lw の比:Aw /Lw の値に対して、下式: 1/10≦(As /Ls )/(Aw /Lw )≦1/2 を満足するように設定したことを特徴とする流体封入式
    防振装置。
  2. 【請求項2】 前記狭窄流路における前記主たる振動入
    力方向に直交する方向での開口幅寸法を、前記傘部材の
    周方向で変化させて、前記一対の第一流路部分を、開口
    幅寸法が小さい一対の狭幅流路部分にて構成すると共
    に、前記一対の第二流路部分を、開口幅寸法が大きい一
    対の広幅流路部分にて構成した請求項1に記載の流体封
    入式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記狭窄流路を構成する前記第一流路部
    分と前記第二流路部分において、その流路長さ:Ls ,
    Lw を、全体に亘って且つ互いに略同一に設定した請求
    項2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 【請求項4】 前記第一流路部分を前記傘部材の外周面
    と前記流体室の内周面の対向面間に形成すると共に、該
    第一流路部分における軸直角方向の開口幅を、周方向の
    全長に亘って略一定とした請求項1乃至3の何れかに記
    載の流体封入式防振装置。
  5. 【請求項5】 前記傘部材の外周面を一定の外径寸法を
    有する円形外周面とすると共に、前記流体室の内周面を
    一定の内径寸法を有する円形内周面として、それら傘部
    材の外周面と流体室の内周面の対向面間において略一定
    幅で周方向に延びる環状間隙を形成する一方、該傘部材
    における径方向に対向位置する部分に一対の貫通孔を形
    成して、それら各貫通孔と、前記環状間隙における該各
    貫通孔の外周側に位置する部分とによって、前記一対の
    第二流路部分を協働して形成すると共に、該傘部材にお
    ける該貫通孔が形成されていない部分の外周側に位置す
    る前記環状間隙によって、前記一対の第一流路部分を形
    成した請求項1乃至4の何れかに記載の流体封入式防振
    装置。
  6. 【請求項6】 前記流体室の内周面を一定の内径寸法を
    有する円形内周面とすると共に、前記傘部材の外周面の
    曲率半径を、互いに直交する径方向部分で相互に異なら
    せて、径方向で対向位置する曲率半径の小さい外周面と
    前記流体室の内周面との対向面間に前記一対の第一流路
    部分を形成すると共に、径方向で対向位置する曲率半径
    の大きい外周面と前記流体室の内周面との対向面間に前
    記一対の第二流路部分を形成した請求項1乃至4の何れ
    かに記載の流体封入式防振装置。
  7. 【請求項7】 前記傘部材の外周面に対して、主たる振
    動入力方向に直交する方向で離間して対向位置する前記
    流体室の周壁部を、前記第二の取付部材によって構成し
    て剛性壁部とすると共に、それら傘部材と流体室の周壁
    部との対向面の少なくとも一方に緩衝ゴム層を設けて、
    該流体室の周壁部に対する該傘部材の当接によって、主
    たる振動入力方向に直交する方向における前記第一の取
    付部材と前記第二の取付部材の相対変位量を制限するス
    トッパ機構を構成した請求項1乃至6の何れかに記載の
    流体封入式防振装置。
  8. 【請求項8】 前記第一の取付部材と前記第二の取付部
    材の間への振動入力により、前記流体室に対して相対的
    な内圧差が生ぜしめられる副流体室を形成すると共に、
    それら流体室と副流体室を相互に連通するオリフィス通
    路を設けた請求項1乃至7の何れかに記載の流体封入式
    防振装置。
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