JP2010031989A - 流体封入式防振装置 - Google Patents

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浩幸 市川
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Abstract

【課題】外部エネルギーを要するアクチュエータを用いることなく、異なる周波数の振動に対して優れた防振効果を得ることが出来る、新規な構造の流体封入式防振装置を、簡単な構造でコンパクトに実現する。
【解決手段】受圧室94と平衡室96の間に可動隔壁42を配設して可動隔壁42を支持ゴム弾性体40を介して第二の取付部材14で弾性支持させることにより、受圧室94と平衡室96との圧力差に基づいて加振されるダイナミックダンパを構成すると共に、可動隔壁42によって変位量を制限された可動部材78を設けて可動部材78の一方の面に受圧室94の圧力が及ぼされ且つ他方の面に平衡室96の圧力が及ぼされるようにして受圧室94の液圧吸収機構を構成する一方、可動隔壁42から受圧室94内に突出して可動隔壁42の加振方向に対して直交する方向に広がる狭窄突部107を設けて、狭窄突部107によって受圧室94内に狭窄流路110を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、それら部材を防振連結乃至は防振支持せしめる防振装置に係り、特に内部に封入された非圧縮性流体の共振作用等に基づく防振効果を利用する流体封入式防振装置に関するものである。
従来から、防振連結すべき部材間に介装される防振装置の一種として、内部に封入された非圧縮性流体の流動作用を利用する流体封入式防振装置が知られている。流体封入式防振装置は、例えば、防振連結すべき部材に取り付けられる第一の取付金具と第二の取付金具が本体ゴム弾性体で連結された構造を有しており、壁部の一部を本体ゴム弾性体で構成された受圧室と、壁部の一部をダイヤフラムで構成された平衡室に非圧縮性流体を封入した構造となっている。そして、それら受圧室と平衡室を相互に連通するオリフィス通路を形成して、オリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用等に基づいて防振効果が発揮されるようになっている。
ところで、このような流体封入式防振装置では、オリフィス通路を予めチューニングした周波数の振動に対して、目的とする防振効果が発揮される一方で、チューニングを外れた周波数の振動に対しては、有効な防振効果を得難いという問題があった。特に、オリフィス通路のチューニングよりも高周波数の振動入力に際しては、反共振による防振性能の著しい低下が問題となり易かった。
そこで、特許文献1に示されているように、オリフィス通路の連通と遮断を切り換えるための弁体を設けて、弁体を空気圧や電力等の外部エネルギーによって作動させて防振特性を入力振動に応じて変化させる、切換型の流体封入式防振装置が提案されており、自動車用エンジンマウント等への適用が検討されている。
ところが、このような切換型の流体封入式防振装置では、オリフィス通路を連通状態と遮断状態に切り換える弁体を作動させるためのアクチュエータが必要となる。その結果、アクチュエータに対して電力や空気圧等の外部エネルギーを供給する必要があると共に、流体室を備えたマウント本体に対して複雑な構造のアクチュエータを組み付ける必要があって製造工程の増加が問題となり易い。
一方、特許文献2には、外部エネルギーを必要としない受動型構造によって、周波数が異なる複数種類の振動に対して防振効果を発揮するようにされた流体封入式防振装置が提案されている。即ち、受圧室と平衡室を仕切る隔壁部材に対して可動板を組み込むと共に、隔壁部材を第二の取付金具によって弾性支持させることで隔壁部材を利用してダイナミックダンパを実現した構造となっている。また、特許文献2では、防振性能の更なる向上を目的として、第一の取付金具に対して攪拌板を固設して狭窄流路を形成した構造が開示されている。
しかし、本発明者らによって、特許文献2に記載の流体封入式防振装置は、改善されるべき二つの問題点を有することが明らかとなった。即ち、ダイナミックダンパによる防振効果が充分ではないという問題と、攪拌板で形成された狭窄流路のチューニング周波数よりも高周波数の振動に対して防振性能が悪化するという問題である。
本発明者らが更に検討したところ、上記二つの問題は、何れも、隔壁部材と対向位置して配された攪拌板が、第一の取付金具に対して固着されて組み付けられていることに起因するものであろうとの知見を得た。
すなわち、ダイナミックダンパを構成する隔壁部材の共振時において、隔壁部材は入力振動に対して所定の位相差をもって大きく変位することとなる。ところが、この隔壁部材は、第一の取付金具に固設された攪拌板と大きな面積で直接に対峙しており、それら隔壁部材と攪拌板の間が非圧縮性の流体で充填されていることから、ダイナミックダンパを構成する隔壁部材の変位が、隔壁部材に対して位相差をもって変位する攪拌板によって制限されて、隔壁部材の振幅が抑えられてしまう可能性がある。
さらに、攪拌板が第一の取付金具に固設されていることから、振動入力時に、かかる攪拌板は、入力振動が狭窄流路のチューニング周波数であるか否かに拘らず、受圧室内で加振変位せしめられる。それ故、チューニング周波数を外れた振動入力時には、攪拌板の変位が第一の取付金具の変位抵抗となることが明らかであり、この変位抵抗によってマウント剛性が大きくなって、防振性能が低下してしまうという問題が懸念される。
特に、狭窄流路のチューニング周波数を超えたより高周波数の振動入力時には、反共振作用によって狭窄流路を通じての流体流動抵抗、ひいては攪拌板が固設された第一の取付金具の変位抵抗が著しく増大する。その結果、マウント剛性が一層大幅に増大してしまい、大幅な防振性能の低下を避け難いという問題が存するのである。
特許第3539067号公報 特開2005−188725号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、外部エネルギーを要するアクチュエータを採用することなく、周波数が異なる複数の振動に対してより優れた防振効果を得ることが出来る、新規な構造の流体封入式防振装置を、簡単な構造でコンパクトに実現し、提供することを目的とする。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
すなわち、本発明は、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結して、壁部の一部を本体ゴム弾性体で構成された受圧室と壁部の一部を可撓性膜で構成された平衡室を形成し、それら受圧室と平衡室に非圧縮性流体を封入すると共に、それら受圧室と平衡室を相互に連通する第一のオリフィス通路を設けた流体封入式防振装置において、受圧室と平衡室の間に可動隔壁を配設して可動隔壁を支持ゴム弾性体を介して第二の取付部材で弾性支持せしめることにより、可動隔壁に及ぼされる受圧室と平衡室との圧力差に基づいて加振されるダイナミックダンパを構成すると共に、可動隔壁によって変位量を制限された可動部材を設けて可動部材の一方の面に受圧室の圧力が及ぼされ且つ他方の面に平衡室の圧力が及ぼされるようにして受圧室の液圧吸収機構を構成する一方、可動隔壁から受圧室内に突出して可動隔壁の加振方向に対して直交する方向に広がる狭窄突部を設けて、狭窄突部によって受圧室内に狭窄流路を形成したことを、特徴とする。
このような本発明に従う構造の流体封入式防振装置においては、第一のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用等に基づく防振効果に加えて、ダイナミックダンパによる振動の吸収作用乃至は相殺作用に基づく防振効果と、液圧吸収機構による液圧吸収作用に基づく防振効果と、狭窄流路を通じて流動せしめられる流体の流動作用に基づく防振効果とを、得ることが出来る。従って、周波数が異なる複数種類の振動に対して有効な防振効果を得ることが出来て、防振性能の向上を実現することが可能となる。
しかも、狭窄突部が可動隔壁から突出するように設けられていることから、可動隔壁の変位に際して、狭窄突部が可動隔壁と同位相で変位せしめられる。それ故、可動隔壁の変位が狭窄突部によって制限されるのを防いで、可動隔壁の変位によって発揮される相殺的な防振効果を効率的に得ることが出来る。
さらに、狭窄突部が可動隔壁から受圧室に突出するように設けられていることから、狭窄突部を第一の取付部材に設ける場合に比べて、振動入力時に第一の取付部材と第二の取付部材の相対変位が、主たる振動入力方向である軸方向に対して略直交する方向に広がる狭窄突部によって妨げられるのを抑えることが出来る。これにより、高動ばね化による防振性能の低下を効果的に防ぎつつ、狭窄流路を設けることによる防振性能の向上を図ることが出来る。
また、本発明に係る流体封入式防振装置においては、可動隔壁に対して平衡室側に離隔して弾性可動膜を配設し、可動隔壁と平衡室との間に中間室を形成することにより平衡室の圧力が弾性可動膜と中間室を介して可動隔壁に及ぼされるようにすると共に、中間室を受圧室と平衡室の何れか一方に連通する第二のオリフィス通路を設けて、第二のオリフィス通路を第一のオリフィス通路よりも高周波数域にチューニングした構造を採用することも出来る。
このように、中間室を受圧室又は平衡室に連通する第二のオリフィス通路を設けて、第二のオリフィス通路を通じて流動する流体の共振周波数を、第一のオリフィス通路よりも高周波数に設定することにより、より広い周波数帯の振動に対して有効な防振効果を得ることが出来る。また、例えば、弾性可動膜のばね剛性を可撓性膜のばね剛性よりも大きく設定することで、第二のオリフィス通路の連通状態と遮断状態を実質的に切り換えて、防振性能の向上を図ることも出来る。即ち、第二のオリフィス通路が平衡室に対して弾性可動膜を隔てて形成された中間室に連通されるようになっていることにより、弾性可動膜の変形量の限界を利用する等して、第二のオリフィス通路のチューニング周波数よりも低周波数の大振幅振動入力に際して、第二のオリフィス通路を実質的な遮断状態に切り換えることが可能となる。これによって、低周波振動の入力時に第一のオリフィス通路を通じての流体流動を効率的に惹起させることが出来て、流体の流動作用に基づく防振効果を有効に発揮させることが出来る。
また、本発明に係る流体封入式防振装置においては、狭窄突部を可動隔壁から外周側に向かって突出させて、可動隔壁の外周面と受圧室の壁部内周面との対向面間に狭窄流路を形成しても良い。
このように可動隔壁から外周側に向かって突出する狭窄突部を設けた構造では、受圧室の壁部内周面と狭窄突部の協働によって狭窄流路を形成して、狭窄流路における流体の流動作用に基づいた防振効果を得ることが出来る。
また、本発明に係る流体封入式防振装置においては、狭窄突部を可動隔壁の外周部分から内周側に向かって突出させて、可動隔壁における受圧室側の面上で狭窄突部で狭窄された狭窄流路を形成しても良い。
このように可動隔壁の外周部分から内周側に向かって突出する狭窄突部を設けた構造においても、狭窄流路を可動隔壁における受圧室側の面上に形成して、狭窄流路における流体の流動作用に基づいた防振効果を得ることが出来る。
また、本発明に係る流体封入式防振装置においては、第二の取付部材が筒状部を備えていると共に、筒状部の軸方向一方の側に第一の取付部材を離隔配置する一方、筒状部の内周面に固着された支持ゴム層を介して筒状部に対して弾性的に嵌着固定される筒状固着部を設けて、筒状固着部に対して可動隔壁を支持ゴム弾性体によって弾性支持させることも出来る。
これによれば、可動隔壁が、支持ゴム層を介して第二の取付部材に弾性的に取り付けられる筒状固着部に対して、支持ゴム弾性体を介して支持されるようになっていることから、例えば、キャビテーションと解される気泡の崩壊に際して衝撃波が可動隔壁に作用した場合において、衝撃波の第二の取付部材への伝達が、支持ゴム弾性体だけでなく、支持ゴム層によっても低減されることとなる。それ故、キャビテーションに起因する異音や振動を抑えることが出来て、静粛性や防振性能の向上を図ることが出来る。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1には、本発明に従う構造とされた流体封入式防振装置の第一の実施形態として、自動車用エンジンマウント10が示されている。エンジンマウント10は、第一の取付部材としての第一の取付金具12と第二の取付部材としての第二の取付金具14が本体ゴム弾性体16によって弾性連結された構造を有しており、第一の取付金具12が振動伝達系を構成する一方の部材である図示しないパワーユニットに取り付けられると共に、第二の取付金具14が振動伝達系を構成する他方の部材である図示しない車両ボデーに取り付けられることにより、パワーユニットが車両ボデーに対して防振連結されるようになっている。なお、以下の説明において、上下方向とは、主たる振動の入力方向である図1中の上下方向を言うものとする。
より詳細には、第一の取付金具12は、略円柱形状の固着部18と、固着部18の上端縁部において外周側に広がるフランジ部20を一体的に備えた構造を有している。また、固着部18には、中心軸上を直線的に延びて上端面に開口するボルト穴22が形成されている。
一方、第二の取付金具14は、薄肉大径の略円筒形状を有しており、軸方向中間部分に形成された段差を挟んで軸方向上側が下側よりも大径となっている。また、第二の取付金具14の下端部には、径方向内側に突出するかしめ部24が一体形成されている。なお、本実施形態では、第二の取付金具14全体によって筒状部が構成されている。
また、第一,第二の取付金具12,14は、互いに略同一中心軸上で、軸方向に離隔して配置されていると共に、これら第一の取付金具12と第二の取付金具14の間に、本体ゴム弾性体16が介装されている。本体ゴム弾性体16は、厚肉大径の略円錐台形状を有するゴム弾性体で形成されており、その大径側端部には、逆向きの略すり鉢形状乃至は略半球形状を有して下方に向かって開口する大径凹所26が形成されている。そして、本体ゴム弾性体16の小径側端部に対して、第一の取付金具12の固着部18が挿し込まれて加硫接着されていると共に、本体ゴム弾性体16の大径側端部の外周面が、第二の取付金具14の内周面に重ね合わされて加硫接着されている。これらによって、第一の取付金具12と第二の取付金具14が本体ゴム弾性体16によって互いに弾性的に連結されており、第二の取付金具14の軸方向上方の開口部が本体ゴム弾性体16で流体密に閉塞されている。なお、本実施形態では、本体ゴム弾性体16が第一の取付金具12と第二の取付金具14とを一体的に備えた一体加硫成形品として形成されている。
また、第二の取付金具14の内周面には、本体ゴム弾性体16と一体形成されて大径凹所26の開口縁部から下方に延び出す薄肉のシールゴム層28が被着形成されている。更に、シールゴム層28の軸方向中間部分には軸直方向に広がる段差部29が形成されており、段差部29を挟んだ軸方向下方が軸方向上方に比して薄肉とされて、本実施形態における支持ゴム層がかかる薄肉部分で構成されている。
また、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品には、可撓性膜としてのダイヤフラム30が取り付けられている。ダイヤフラム30は、薄肉の略円板形状を有するゴム弾性体で形成されており、外周部分において軸方向に充分な弛みを持たされている。更に、ダイヤフラム30の外周面には、大径リング状の固定金具32が重ね合わされて加硫接着されており、ダイヤフラム30が固定金具32を備えた一体加硫成形品として形成されている。
そして、固定金具32が第二の取付金具14の下端開口部に内挿されて、かしめ部24にかしめ固定されることによって、ダイヤフラム30が第二の取付金具14に固定されている。これにより、第二の取付金具14の軸方向下方の開口がダイヤフラム30によって流体密に覆蓋されており、第二の取付金具14の内周側において本体ゴム弾性体16とダイヤフラム30の軸方向対向面間に、非圧縮性流体が封入された流体室34が形成されている。なお、流体室34に封入される非圧縮性流体としては、低粘性流体が好適に採用される。
さらに、流体室34には、仕切部材36が軸直角方向に広がるように収容配置されている。仕切部材36は、略円筒形状を有する筒状固着部としての仕切部材本体38の上方開口部に支持ゴム弾性体40で支持された可動隔壁42が配設されていると共に、下方開口部に弾性可動膜としての可動ゴム膜44が配設された構造とされている。
仕切部材本体38は、硬質の部材であって、軸方向上下両側に開口する略円筒形状とされている。そして、仕切部材本体38の内周面における軸方向略中間部分には、径方向内方に突出する上側段差部46が形成されて、上側段差部46よりも下方の内径が小さくされていると共に、上側段差部46の下方には、径方向内方に突出する下側段差部48が形成されて、かかる下側段差部48よりも下方の内径が更に小さくされている。
さらに、仕切部材本体38の外周部分における軸方向上方と軸方向下方には、仕切部材本体38の外周面に開口して周方向に一周弱の長さで延びる第一の周溝50と第二の周溝52がそれぞれ形成されている。これら第一の周溝50と第二の周溝52は、それぞれの周方向一方の端部において接続孔54で互いに連通されており、仕切部材本体38には、第一の周溝50と第二の周溝52によって、外周面を周方向に二周弱の長さで延びる周溝が形成されている。また、第一の周溝50において接続孔54と反対側の周方向端部には、仕切部材本体38の上方に開口する第一の透孔56が形成されている一方、第二の周溝52において接続孔54と反対側の周方向端部には、仕切部材本体38の下方に開口する第二の透孔58が形成されている。更に、第二の周溝52の周方向の一部分には、仕切部材本体38の内周面に開口する第三の透孔60が形成されている。
また、可動隔壁42は、隔壁本体62と蓋部材64を含んで構成されている。隔壁本体62は、例えば鉄やアルミニウム合金等の金属や硬質の合成樹脂で形成されており、全体として上方に開口する略有底円筒形状とされている。また、底壁部の径方向中央部分には、略円形の第一の下側連通孔68が厚さ方向に貫通形成されていると共に、第一の下側連通孔68よりも径方向外方には、複数の第二の下側連通孔70が貫通形成されている。
一方、蓋部材64は、隔壁本体62と同様の材料で形成されており、隔壁本体62の外径寸法と等しい外径寸法を有する略円板形状とされている。蓋部材64の中央部分には、円形の第一の上側連通孔72が貫通形成されている一方、第一の上側連通孔72の径方向外側には、複数の第二の上側連通孔74が貫通形成されている。
そして、蓋部材64が、隔壁本体62の上方開口端面に重ね合わされて組み付けられている。なお、詳細な図示は省略するが、蓋部材64の隔壁本体62への組付けは、例えば、隔壁本体62から上方に突出形成されたかしめ突起を蓋部材64を貫通して上方に突出せしめて、蓋部材64から突出せしめられたかしめ突起をかしめること等によって行われる。これにより、隔壁本体62の開口部が蓋部材64で覆蓋されて、可動隔壁42の内部において、略一定の内径寸法をもって上下方向に延びる略円柱形状の収容空所76が形成されている。
また、収容空所76には、可動部材としての可動ゴム板78が収容配置されている。可動ゴム板78は、略円板形状のゴム弾性体で形成されており、その径方向中間部分には、軸方向両側に突出する内周弾性突部80が一体形成されている一方、可動ゴム板78の外周端縁部には、軸方向両側に突出する外周弾性突部82が一体形成されている。これら内周弾性突部80および外周弾性突部82は、略一定の断面形状で周方向全周に亘って延びる環状の突条とされており、突出先端部分が略半円形の断面形状とされている。
このような可動ゴム板78が、隔壁本体62の内周面に対して僅かに隙間を隔てて、収容空所76に収容配置されている。なお、本実施形態では、内周弾性突部80と外周弾性突部82を形成された部分における可動ゴム板78の板厚が、収容空所76の軸方向の内法寸法よりも小さくなっている。これにより、可動ゴム板78は、収容空所76内で軸方向への微小変位を許容されている。更に、可動ゴム板78は、内周弾性突部80と外周弾性突部82が収容空所76の軸方向内面に当接することにより、それら内周弾性突部80と外周弾性突部82の弾性に基づいて軸方向の変位を緩衝的に制限されるようになっている。また、可動ゴム板78の上下両側に、第二の上側連通孔74と第二の下側連通孔70がそれぞれ位置せしめられている。
このような構造とされた可動隔壁42の径方向外方には、所定距離を隔てて同心軸上に円筒形状の金属スリーブ84が配設されており、これら可動隔壁42と金属スリーブ84の間に、支持ゴム弾性体40が介装されている。支持ゴム弾性体40は、全体として略円環形状とされており、その内周面が隔壁本体62の外周面に加硫接着されていると共に、その外周面が金属スリーブ84の内周面に加硫接着されている。これにより、支持ゴム弾性体40は、隔壁本体62と金属スリーブ84を備えた一体加硫成形品として形成されている。
そして、金属スリーブ84が仕切部材本体38の上側開口から圧入されて、仕切部材本体38の上側段差部46に重ね合わされた状態で固定されることにより、支持ゴム弾性体40の一体加硫成形品が仕切部材本体38に組み付けられている。これにより、可動隔壁42と仕切部材本体38が支持ゴム弾性体40によって連結されて、仕切部材本体38の上方への開口部が支持ゴム弾性体40および可動隔壁42で覆蓋されると共に、可動隔壁42が上下方向に変位可能な状態で、仕切部材本体38に対して支持ゴム弾性体40によって弾性支持されている。
一方、仕切部材本体38の下側開口部には、可動ゴム膜44が配設されている。可動ゴム膜44は、ゴム弾性体で形成された略円板形状とされている。なお、可動ゴム膜44の外周端縁部は、可動ゴム膜44の厚さ方向両側に僅かに突出する略円形断面をもって周方向全周に亘って延びている。
このような可動ゴム膜44は、仕切部材本体38の下端部において、仕切部材本体38と下蓋部材86の間で狭持固定されている。具体的には、仕切部材本体38における下端面の中央部分には、下側段差部48の内径寸法よりも大きな径寸法をもって下方に開口せしめられた略円形凹状の嵌着凹部88が形成されている。一方、下蓋部材86は、仕切部材本体38と同様の部材から形成されて、仕切部材36の下側段差部48と略等しい内径寸法を有する略円環板形状とされている。更に、下蓋部材86の上端面には、略円形凹状をもって上方に開口せしめられた支持凹部90が形成されている。そして、仕切部材本体38の嵌着凹部88に可動ゴム膜44が嵌め入れられると共に、下蓋部材86が仕切部材本体38の下端面に重ね合わされる。これにより、可動ゴム膜44の外周縁部が、嵌着凹部88と支持凹部90によって圧縮状態で狭持されるようになっている。なお、下蓋部材86の狭持固定力は、後述する仕切部材36の第二の取付金具14への組付け状態において、第二の取付金具14のかしめ部24および固定金具32を介して及ぼされるようになっている。このようにして、可動ゴム膜44が、その中央部分の弾性変形が許容された状態で仕切部材本体38の下端部に組み付けられると共に、仕切部材本体38の下方への開口部が、可動ゴム膜44で流体密に覆蓋されている。また、下蓋部材86には、厚さ方向に貫通する連絡孔92が形成されており、仕切部材本体38への組付け状態において、かかる連絡孔92が第二の透孔58と接続されることによって、第二の周溝52がこれら第二の透孔58と連絡孔92を通じて仕切部材36の下面に開口せしめられるようになっている。
なお、可動ゴム膜44のばね剛性は、振動入力時に後述する中間室98が平衡室として機能してしまうことを回避して、後述する第一のオリフィス通路100の流体流動量を確保するために、少なくともダイヤフラム30のばね剛性よりも大きく設定される。且つ、より好適には、後述する第二のオリフィス通路102を通じての流体流動を有効に生ぜしめるために、第二のオリフィス通路102のチューニング周波数域の中周波中振幅振動を吸収し得る程度に小さなばね剛性が設定される。かかる可動ゴム膜44のばね剛性は、可動ゴム膜44の形成材料や形状等を変更することによって適当に設定することが出来る。
このような構造とされた仕切部材36が、第二の取付金具14に対して下側開口部から挿入されて、シールゴム層28に形成された段差部29に対して仕切部材本体38の上面の外周縁部が軸方向で重ね合わされると共に、下蓋部材86の下面外周縁部が固定金具32の上端面に重ね合わされて、段差部29と固定金具32で挟み込まれることにより軸方向で位置決めされる。そして、第二の取付金具14に対して縮径加工が施されると共にかしめ部24がかしめられることによって、仕切部材本体38の外周面がシールゴム層28を介して第二の取付金具14の内周面に押し付けられて、第二の取付金具14によって固定的に支持されるようになっている。
このように、第二の取付金具14に対して、仕切部材36が流体室34内で軸直角方向に広がるように収容配置されることによって、流体室34が仕切部材36の上下に二分されている。これにより、仕切部材36の軸方向上側には、壁部の一部が本体ゴム弾性体16で構成されて、振動入力時に本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づいて圧力変動が惹起される受圧室94が形成されている一方、仕切部材36の軸方向下側には、壁部の一部がダイヤフラム30で構成されて、ダイヤフラム30の変形に基づく容積変化が容易に許容される平衡室96が形成されている。
さらに、仕切部材36の内部には、仕切部材本体38の上方の開口部が可動隔壁42および支持ゴム弾性体40で覆蓋されると共に、下方の開口部が可動ゴム膜44で覆蓋されることによって、中間室98が形成されている。これにより、仕切部材36における中間室98と受圧室94との隔壁部分が可動隔壁42を含んで構成されており、可動隔壁42に設けられた可動ゴム板78の上面に第一,第二の上側連通孔72,74を通じて受圧室94の圧力が及ぼされる一方、可動ゴム板78の下面に第一,第二の下側連通孔68,70を通じて中間室98の圧力が及ぼされるようになっている。また、仕切部材36における中間室98と平衡室96との隔壁部分が可動ゴム膜44を含んで構成されており、可動ゴム膜44の上面に中間室98の圧力が及ぼされる一方、可動ゴム膜44の下面に平衡室96の圧力が及ぼされるようになっている。これにより、可動隔壁42の上面に対して受圧室94の圧力が直接に及ぼされると共に、下面に対して可動ゴム膜44と中間室98を介して平衡室96の圧力が及ぼされるようになっている。
また、仕切部材36の外周面に開口せしめられた第一の周溝50と第二の周溝52が、それぞれシールゴム層28で流体密に覆蓋されている。これにより、第一の周溝50と第二の周溝52を用いて、仕切部材36の外周部分を二周弱の長さで延びる第一のオリフィス通路100が形成されており、かかる第一のオリフィス通路100の周方向一方の端部が、第一の透孔56を通じて受圧室94と接続されていると共に、他方の端部が、第二の透孔58および連絡孔92を通じて平衡室96と接続されることによって、受圧室94と平衡室96が、第一のオリフィス通路100を通じて相互に連通されている。また、第二の周溝52を用いて、仕切部材36の外周部分を一周弱の長さで延びる第二のオリフィス通路102が形成されており、かかる第二のオリフィス通路102の周方向一方の端部が、第一の透孔56を通じて受圧室94に連通されていると共に、他方の端部が、第三の透孔60を通じて中間室98と接続されていることによって、受圧室94と中間室98が、第二のオリフィス通路102を通じて相互に連通されている。
そして、本実施形態においては、振動入力時に受圧室94と平衡室96の間に生ぜしめられる相対的な圧力変動に基づいて、第一のオリフィス通路100を通じて流動せしめられる流体の共振周波数が、10Hz程度の低周波のエンジンシェイクに対して流体の共振作用等に基づく防振効果(高減衰効果)が有利に発揮されるようにチューニングされている。また、振動入力時に受圧室94と中間室98の間に生ぜしめられる相対的な圧力変動に基づいて、第二のオリフィス通路102を通じて流動せしめられる流体の共振周波数は、第一のオリフィス通路100のチューニング周波数よりも高い、15Hz〜30Hz程度の中周波のアイドリング振動に対して流体の共振作用等に基づく防振効果(低動ばね効果)が有利に発揮されるようにチューニングされている。なお、第一のオリフィス通路100や第二のオリフィス通路102のチューニングは、例えば、受圧室94や平衡室96、中間室98の各壁ばね剛性(単位容積だけ変化させるのに必要な圧力変化量に対応する特性値)等を考慮しつつ、各オリフィス通路100,102における通路長さと通路断面積を調節することによって行うことが可能であり、一般に、オリフィス通路100,102を通じて伝達される圧力変動の位相が変化して略共振状態となる周波数を、当該オリフィス通路100,102のチューニング周波数として把握することが出来る。
また、本実施形態では、可動隔壁42の収容空所76に対して可動ゴム板78が軸方向での微小変位を許容された状態で収容配置されており、一方の面に受圧室94の圧力が及ぼされると共に、他方の面に中間室98を介して平衡室96の圧力が及ぼされるようになっている。これにより、可動ゴム板78の変位によって受圧室94の圧力変動を吸収する液圧吸収機構が構成されている。そこにおいて、第一,第二の上側連通孔72,74と中央通孔108及び外周通孔109(後述)の断面積と長さが適当に調節されて、30Hz〜250Hz程度の高周波数域にチューニングされている。
さらに、特に本実施形態においては、可動隔壁42が仕切部材本体38に対して支持ゴム弾性体40を介して上下方向に変位可能な状態で弾性支持されていることによって、マス系として可動隔壁42を含み、バネ系として支持ゴム弾性体40を含んだ一つの副振動系(ダイナミックダンパ)が構成されている。そこにおいて、可動隔壁42の固有振動数は、第二のオリフィス通路102のチューニング周波数よりも高周波数域の、例えば250Hz〜500Hz程度の極高周波数域にチューニングされている。なお、可動隔壁42の固有振動数のチューニングは、可動隔壁42や支持ゴム弾性体40の形成材料や形状を変更することによって可能であるが、可動隔壁42を含んで構成されるダイナミックダンパのマス成分としては、可動隔壁42のマスに加えて、可動隔壁42と一体変位する可動隔壁42と可動ゴム膜44の間の流体マス等も考慮する必要がある一方、バネ成分としては、支持ゴム弾性体40のバネ成分のみならず、可動ゴム膜44のバネ成分や受圧室94および平衡室96のバネ成分(拡張ばね成分)等も考慮する必要があることから、好適には、可動隔壁42の固有振動数のチューニングは、エンジンマウント10のパワーユニットへの装着状態下で実施される。
ここにおいて、仕切部材36における可動隔壁42には、傘状金具104が取り付けられている。傘状金具104は、全体として略灰皿形状を有しており、有底円筒形状を呈する本体部106の開口周縁部に、狭窄突部としての外周狭窄突起107が一体形成された構造となっている。外周狭窄突起107は、全周に亘って略軸直角方向に広がるフランジ状とされており、その外径寸法がシールゴム層28の内径寸法よりも小さく設定されている。そして、本体部106の底壁部が蓋部材64に対して軸方向上方から重ね合わされて固着されている。これにより、傘状金具104が可動隔壁42に固定されており、可動隔壁42の変位に伴って傘状金具104が軸方向に変位されるようになっている。なお、本体部106の底壁部には、蓋部材64に形成された第一の上側連通孔72に対応する中央通孔108と、第二の上側連通孔74に対応する外周通孔109が貫通形成されている。
また、傘状金具104の可動隔壁42への固定下、外周狭窄突起107が第二の取付金具14に固着されたシールゴム層28の内周面に対して径方向内側に所定距離を隔てて位置せしめられていると共に、本体ゴム弾性体16における大径凹所26の底壁面に対して軸方向下方に所定距離を隔てて位置せしめられている。これにより、外周狭窄突起107とシールゴム層28の径方向間には狭窄流路110が形成されており、受圧室94において傘状金具104を挟んだ両側が狭窄流路110を通じて相互に連通されている。なお、狭窄流路110のチューニングは、特に限定されるものではないが、好適には、可動ゴム板78の共振周波数以上、且つ、可動隔壁42を含んで構成されるダイナミックダンパの固有振動数以下に設定され、より好適には、ダイナミックダンパの固有振動数と同じ周波数に設定される。
このような構造とされたエンジンマウント10は、第一の取付金具12のボルト穴22が図示しない固定ボルトを用いてパワーユニット側の取付部材に螺着固定されると共に、第二の取付金具14が図示しないアウタブラケットに固着されて、アウタブラケットが車両ボデー側の取付部材にボルト等で固定されるようになっている。これにより、エンジンマウント10が、パワーユニットと車両ボデーの間に装着されて、パワーユニットを車両ボデーに対して防振支持せしめるようになっている。
そして、例えばエンジンシェイク等の低周波大振幅振動が入力された場合には、受圧室94と平衡室96との間に相対的な圧力変動が惹起されて、第一のオリフィス通路100を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく防振効果(高減衰効果)が発揮される。そこにおいて、エンジンシェイクの如き大振幅振動の入力時には、可動隔壁42および可動ゴム板78の変位が制限されていることから、それら可動隔壁42および可動ゴム板78の変位による受圧室94の圧力吸収作用は殆ど生じない。更に、中間室98の壁部の一部を構成する可動ゴム膜44の共振周波数が第一のオリフィス通路100のチューニング周波数よりも高周波域にチューニングされていることから、可動ゴム膜44の弾性変形が抑えられ、中間室98の容積変化が制限されて、第二のオリフィス通路102が実質的に遮断状態となる。これらにより、受圧室94には大きな圧力変動が効果的に惹起されて、第一のオリフィス通路100を通じての流体流動量が充分に確保され得て、エンジンシェイクの如き低周波大振幅振動に対する有効な防振効果が発揮される。
一方、例えばアイドリング振動等の中周波中振幅振動の入力時には、可動ゴム膜44の弾性変形によって中間室98の容積変化が許容されることから、受圧室94と中間室98の間で第二のオリフィス通路102を通じての流体流動が積極的に生ぜしめられて、流体の流動作用に基づく防振効果(低動ばね効果)が発揮されるようになっている。なお、中周波数振動の入力に際して、第一のオリフィス通路100は、反共振作用によって実質的な目詰まり状態となって実質的に遮断されるようになっている。更に、中振幅振動の入力時には、可動隔壁42および可動ゴム板78の変位が制限されることから、それら可動隔壁42および可動ゴム板78の変位による受圧室94の圧力吸収作用は殆ど生じないようになっている。
さらに、中速走行こもり音に相当する高周波数域の振動が入力された場合には、可動ゴム膜44の弾性変形によって中間室98の容積変化が許容されて、可動ゴム板78の微小変位が許容されるようになっている。それ故、可動ゴム板78の微小変位によって発揮される受圧室94の圧力吸収作用に基づいて、目的とする防振効果が発揮されるようになっている。なお、中速走行こもり音に相当する高周波数域の振動入力時には、第一のオリフィス通路100および第二のオリフィス通路102が実質的な目詰まり状態となる。
更にまた、高速走行こもり音に相当するより高周波数域の振動入力に際しては、可動隔壁42の固有振動数がかかる高周波振動の周波数域にチューニングされていることから、可動隔壁42を含んで構成されたダイナミックダンパの共振作用による振動エネルギーの吸収効果が発揮されると共に、受圧室94の圧力変動が、可動ゴム膜44を介して平衡室96に逃がされることとなる。その結果、ダイナミックダンパの制振効果と受圧室94の圧力低減効果とによって、高周波振動に対する有効な防振効果が発揮される。
しかも、中間室98と平衡室96の隔壁部分に可動ゴム膜44を設けたことによって、中間室98の容積変化が許容されて可動隔壁42の変位量が充分に確保されているのであり、以て、ダイナミックダンパによる制振効果が有効に発揮され得る。また、高速走行こもり音に相当する高周波振動の入力に際して、第一,第二のオリフィス通路100,102が実質的に遮断されていると共に、受圧室94と収容空所76を連通する第一,第二の上側連通孔72,74と中央通孔108及び外周通孔109が反共振的な作用によって実質的に遮断されて可動ゴム板78の変位が拘束されるようになっている。それ故、可動隔壁42が効率的に変位せしめられて、ダイナミックダンパの制振効果が有利に発揮されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、可動隔壁42に対して傘状金具104が固着されており、傘状金具104における外周狭窄突起107の外周面と、シールゴム層28の内周面との径方向間に形成された狭窄流路110の共振周波数が、高速走行こもり音に相当する極高周波にチューニングされている。これによって、可動隔壁42の変位に伴って傘状金具104が軸方向に変位せしめられて、受圧室94において傘状金具104を挟んだ両側で相対的な圧力変動が惹起されることにより、狭窄流路110を通じて積極的な流体流動が生ぜしめられて、狭窄流路110を通じて流動する流体の共振作用等に基づく防振効果が発揮されるようになっている。
特に本実施形態では、狭窄流路110のチューニング周波数が、可動隔壁42の固有振動数と略同じ周波数に設定されていることから、共振現象によって可動隔壁42の変位量が大きくなる周波数帯の振動入力時に、狭窄流路110を通じての流体流動が効率的に生ぜしめられるようになっている。それ故、受圧室94に充填された非圧縮性流体によって、傘状金具104ひいては可動隔壁42の変位が制限されるのを防いで、可動隔壁42の変位によって発揮される防振効果を有利に得ることが出来る。
また、特に本実施形態においては、可動ゴム板78を備えた可動隔壁42が、支持ゴム弾性体40を介して第二の取付金具14に弾性的に支持されている。これにより、例えば過大な圧力変動等によって可動ゴム板78が可動隔壁42に強く打ち当たったとしても、かかる打音の第二の取付金具14への伝達を支持ゴム弾性体40で軽減することが出来る。特に本実施形態では、仕切部材36全体が第二の取付金具14に対してシールゴム層28を介して支持されている。それ故、振動の伝達をより効果的に抑えて、異音や振動を軽減することが出来る。
さらに、本実施形態では、第一の取付金具12の下面が本体ゴム弾性体16で覆われて受圧室94に露出しないようになっていると共に、第二の取付金具14の内周面がシールゴム層28で覆われており、仕切部材本体38と固定金具32がシールゴム層28を介して第二の取付金具14に支持されていることから、段差の乗越え等による衝撃的な大荷重の入力時において、キャビテーションに起因する水撃圧が車両に伝達されるのを抑えて、防振性能の向上を実現することが出来る。特に、受圧室94の仕切部材36側の壁面において大きな部分を占めている可動隔壁42及び傘状金具104が、支持ゴム弾性体40によって仕切部材本体38ひいては第二の取付金具14に連結されていることから、それら可動隔壁42および傘状金具104に及ぼされる水撃圧のエネルギーが、シールゴム層28と支持ゴム弾性体40によってより効果的に低減されるようになっている。
次に、図2には、本発明に従う構造とされた流体封入式防振装置の第二の実施形態として、自動車用エンジンマウント112が示されている。なお、以下の説明において、前記第一の実施形態と実質的に同一の部位乃至部材については、図中に同一の符号を付すことで説明を省略する。
すなわち、図2に示されたエンジンマウント112では、可動隔壁42に対して傘状金具114が取り付けられている。傘状金具114は、略有底円筒形状を有する本体部106の開口周縁部において径方向内側に突出する内フランジ状の狭窄突部としての内周狭窄突起116を一体形成した構造となっている。そして、内周狭窄突起116の突出先端側である内周側には、内周狭窄突起116によって狭窄されて軸方向に延びる狭窄流路118が形成されており、可動隔壁42の受圧室94側の面上に位置せしめられている。なお、本実施形態において、狭窄流路118のチューニング周波数は、特に限定されるものではないが、第二のオリフィス通路102がチューニングされたアイドリング振動に相当する中周波数以上、且つ、可動ゴム板78がチューニングされた中速走行こもり音に相当する高周波数以下に設定されていることが望ましく、より好適には、可動ゴム板78のチューニング周波数と略同じ周波数にチューニングされる。
かくの如き傘状金具114を備えたエンジンマウント112の車両への装着状態下、中速走行こもり音に相当する高周波小振幅振動が入力されると、受圧室94に惹起される圧力変動が可動ゴム板78に及ぼされて、受圧室94と容積変化を許容された中間室98との相対的な圧力差に基づいて可動ゴム板78が共振状態で積極的に変位せしめられる。これにより、可動ゴム板78の液圧吸収作用に基づいて、目的とする防振効果が発揮されるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、狭窄流路118の共振周波数が、可動ゴム板78のチューニング周波数と同じ周波数に設定されていると共に、可動ゴム板78に対して受圧室94の液圧を伝達する第一,第二の上側連通孔72,74の上方に位置せしめられている。それ故、狭窄流路118を通じて積極的な流体流動が生ぜしめられて、可動ゴム板78による液圧吸収作用が、一層効率的に発揮されるようになっている。その結果、目的とする防振効果をより効率的に発揮させることが出来る。
また次に、図3には、本発明に従う構造とされた流体封入式防振装置の第三の実施形態として、自動車用エンジンマウント120が示されている。このエンジンマウント120は、前記第一の実施形態に示されたエンジンマウント10に対して、可動ゴム膜44と、可動ゴム膜44を壁部の一部とする中間室98と、受圧室94と中間室98を連通する第二のオリフィス通路102とを、省略された構造となっている。
より詳細には、エンジンマウント120は、仕切部材122を備えている。仕切部材122は、更に仕切部材本体124と可動隔壁42を含んで構成されている。仕切部材本体124は、厚肉の略円筒形状を有しており、外周面に開口して螺旋状に一周半程度の所定長さで延びる周溝126が形成されており、周溝126の一方の端部が第一の透孔56によって仕切部材本体124の上面に開口せしめられていると共に、他方の端部が径方向に延びる第二の透孔128によって仕切部材本体124の内周面に開口せしめられている。また、仕切部材本体124の内周部分には、環状の段差部46が形成されており、段差部46を挟んだ上側の内径が下側の内径よりも大きくなっている。そして、上側部分に対して金属スリーブ84が圧入されることで、金属スリーブ84に支持ゴム弾性体40を介して弾性連結された可動隔壁42が仕切部材本体124に取り付けられて、仕切部材122が構成されている。
このような構造とされた仕切部材122は、流体室34において軸直角方向に広がるように配置されて、第二の取付金具14によって支持されている。これにより、流体室34が仕切部材122によって上下に二分されて、仕切部材122を挟んだ両側に受圧室94と平衡室96が形成されている。更に、周溝126を利用して受圧室94と平衡室96を連通する第一のオリフィス通路100が形成されている。
かくの如き構造のエンジンマウント120では、エンジンシェイクに相当する低周波大振幅振動の入力時に、第一のオリフィス通路100を通じての流体流動による防振効果が発揮されるようになっている。また、アイドリング振動に相当する中周波中振幅振動の入力時には、可動ゴム板78の微小変位による液圧吸収作用に基づいて低動ばね効果が発揮されるようになっている。更に、走行こもり音に相当する高周波小振幅振動の入力時には、狭窄流路110を通じて流動する流体の共振作用によって、可動隔壁42の変位が積極的に生ぜしめられて、ダイナミックダンパの制振効果が発揮されるようになっている。このように、可動ゴム膜44と中間室98,第二のオリフィス通路102を省略した構造においても、複数の異なる周波数域の振動入力に対して有効な防振効果を得ることが出来る。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第一,第三の実施形態において、外周狭窄突起107を設けて、外周狭窄突起107の突出先端面とシールゴム層28の対向面間に狭窄流路110を形成した構造が示されている一方、前記第二の実施形態では、内周狭窄突起116を設けて、内周狭窄突起116の内周側に狭窄流路118を形成した構造が示されている。しかしながら、狭窄突部は、必ずしも内周側と外周側の何れか一方にのみ突出するように設けられている必要はなく、例えば、外周狭窄突起107と内周狭窄突起116を何れも備えており、外周狭窄突起107の外周側と、内周狭窄突起116の内周側に、それぞれ狭窄流路が形成された構造も、採用することが出来る。
さらに、前記第一乃至第三の実施形態では、狭窄突部が軸直角方向に広がるフランジ状とされているが、狭窄突部は、軸方向に傾斜して軸直角方向に広がるテーパ形状等であっても良いし、屈曲乃至湾曲して軸直角方向に広がっている構造等も採用可能である。
更にまた、前記第一乃至第三の実施形態では、狭窄突起107,118が、可動隔壁42の蓋部材64に取り付けられた傘状金具104,114に形成された構造が示されており、可動隔壁42とは別体とされているが、例えば、蓋部材を略有底円筒形状として、その上端開口周縁部に狭窄突起107,118を一体形成することで、狭窄突起107,118を可動隔壁42に対して一体的に設けることも出来る。これによれば、部品点数の減少を図ることが出来ると共に、構造の簡易化も実現することが出来る。
また、前記第一,第二の実施形態では、第二のオリフィス通路102が、受圧室94と中間室98を連通するように設けられているが、例えば、第二のオリフィス通路は、中間室98と平衡室96を相互に連通するように設けられていても良い。具体的には、例えば、第一の実施形態に係るエンジンマウント10において、中周波中振幅振動の入力時に、可動ゴム板78の変位による液圧吸収作用が効率的に発揮されるように第一,第二の上側連通孔72,74と中央通孔108及び外周通孔109と第一,第二の下側連通孔68,70の断面積等を設定すると共に、中周波中振幅振動の中間室98への伝達に際して、可動ゴム膜44の変形が制限されるように可動ゴム膜44のばね剛性を設定する。これにより、アイドリング振動に相当する中周波振動の入力時に、可動ゴム板78の変位によって受圧室94から中間室98に伝達された圧力変動に基づいて、第二のオリフィス通路を通じての流体流動が積極的に惹起されて、流体の共振作用等に基づく防振効果が発揮されるようになっていても良い。なお、第一のオリフィス通路と第二のオリフィス通路は、互いに独立して形成されていても良い。
また、前記第一乃至第三の実施形態において示されている第一,第二のオリフィス通路100,102のチューニング周波数や、可動ゴム板78の液圧吸収作用が発揮される周波数、更には、可動隔壁42によって構成されたダイナミックダンパの固有振動数および狭窄流路110,118のチューニング周波数は、何れも、あくまでも例示であって、それら防振機構のチューニング周波数は、適当に変更され得るものである。具体的には、例えば、可動ゴム板78の液圧吸収作用が発揮される周波数(可動ゴム板78のチューニング周波数)が、ダイナミックダンパの固有振動数よりも高周波数に設定されていても良い。この場合には、狭窄流路110のチューニング周波数が、第二のオリフィス通路102のチューニング周波数以上且つダイナミックダンパの固有振動数以下に設定されることが望ましい。一方、狭窄流路118のチューニング周波数は、第二のオリフィス通路102のチューニング周波数以上且つ可動ゴム板78のチューニング周波数以下に設定されていることが望ましい。
また、前記第一乃至第三の実施形態では、本発明に従う構造の流体封入式防振装置を、自動車用エンジンマウントに適用した例を示したが、本発明は自動車用の流体封入式防振装置以外にも適用可能であり、例えば、列車や自転車等の各種車両用の他、その他の用途に用いられる流体封入式防振装置にも好適に適用される。更に、本発明は、エンジンマウント以外にも、ボデーマウントやサスペンションメンバマウント等への適用も可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態としての自動車用エンジンマウントを示す縦断面図。 本発明の第二の実施形態としての自動車用エンジンマウントを示す縦断面図。 本発明の第三の実施形態としての自動車用エンジンマウントを示す縦断面図。
符号の説明
10,112,120:エンジンマウント、12:第一の取付金具、14:第二の取付金具、16:本体ゴム弾性体、28:シールゴム層、30:ダイヤフラム、38,124:仕切部材本体、40:支持ゴム弾性体、42:可動隔壁、44:可動ゴム膜、78:可動ゴム板、84:金属スリーブ、94:受圧室、96:平衡室、98:中間室、100:第一のオリフィス通路、102:第二のオリフィス通路、107:外周狭窄突起、110,118:狭窄流路、116:内周狭窄突起

Claims (5)

  1. 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結して、壁部の一部を該本体ゴム弾性体で構成された受圧室と壁部の一部を可撓性膜で構成された平衡室を形成し、それら受圧室と平衡室に非圧縮性流体を封入すると共に、該受圧室と該平衡室を相互に連通する第一のオリフィス通路を設けた流体封入式防振装置において、
    前記受圧室と前記平衡室の間に可動隔壁を配設して該可動隔壁を支持ゴム弾性体を介して前記第二の取付部材で弾性支持せしめることにより、該可動隔壁に及ぼされる該受圧室と該平衡室との圧力差に基づいて加振されるダイナミックダンパを構成すると共に、該可動隔壁によって変位量を制限された可動部材を設けて該可動部材の一方の面に該受圧室の圧力が及ぼされ且つ他方の面に該平衡室の圧力が及ぼされるようにして該受圧室の液圧吸収機構を構成する一方、該可動隔壁から該受圧室内に突出して該可動隔壁の加振方向に対して直交する方向に広がる狭窄突部を設けて、該狭窄突部によって該受圧室内に狭窄流路を形成したことを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 前記可動隔壁に対して前記平衡室側に離隔して弾性可動膜を配設し、該可動隔壁と該平衡室との間に中間室を形成することにより該平衡室の圧力が該弾性可動膜と該中間室を介して該可動隔壁に及ぼされるようにすると共に、該中間室を前記受圧室と該平衡室の何れか一方に連通する第二のオリフィス通路を設けて、該第二のオリフィス通路を前記第一のオリフィス通路よりも高周波数域にチューニングした請求項1に記載の流体封入式防振装置。
  3. 前記狭窄突部を前記可動隔壁から外周側に向かって突出させて、該可動隔壁の外周面と前記受圧室の壁部内周面との対向面間に前記狭窄流路を形成した請求項1又は2に記載の流体封入式防振装置。
  4. 前記狭窄突部を前記可動隔壁の外周部分から内周側に向かって突出させて、該可動隔壁における前記受圧室側の面上で該狭窄突部で狭窄された前記狭窄流路を形成した請求項1乃至3の何れか一項に記載の流体封入式防振装置。
  5. 前記第二の取付部材が筒状部を備えていると共に、該筒状部の軸方向一方の側に前記第一の取付部材を離隔配置する一方、該筒状部の内周面に固着された支持ゴム層を介して該筒状部に対して弾性的に嵌着固定される筒状固着部を設けて、該筒状固着部に対して前記可動隔壁を前記支持ゴム弾性体によって弾性支持させた請求項1乃至4の何れか一項に記載の流体封入式防振装置。
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