JP2000192701A - 車両用キ―レスエントリ―装置 - Google Patents

車両用キ―レスエントリ―装置

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JP2000192701A
JP2000192701A JP37270898A JP37270898A JP2000192701A JP 2000192701 A JP2000192701 A JP 2000192701A JP 37270898 A JP37270898 A JP 37270898A JP 37270898 A JP37270898 A JP 37270898A JP 2000192701 A JP2000192701 A JP 2000192701A
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俊之 臼井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用キーレスエントリー装置の安全性及び
使い勝手を向上させること。 【解決手段】 本装置では、パッシブエントリーモード
とアクティブエントリーモードとを備える。パッシブエ
ントリーモードでは、アウトサイドハンドルの操作をト
リガとして携帯機と固定機とで交信を行い、識別コード
が一致したときに所定の制御を行う(S11〜S1
8)。アクティブエントリーモードでは、解錠スイッチ
又は施錠スイッチの操作によって交信を行い、識別コー
ドが一致すると所定の制御を行う(S19〜S21)。
また、車内側で施錠した場合や携帯機の置き忘れが検出
された場合には、パッシブエントリーモードの機能を停
止させる機能停止フラグがセットされる(S16)。こ
れにより、第三者の無断乗車を防止し、安全性や使い勝
手を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車等
の各種車両のドアロック等を機械式キーを用いずに制御
することができる車両用キーレスエントリー装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、機械式キープレートを用いずに、
電子的、電気的な遠隔操作によって施解錠を可能とする
車両用キーレスエントリー装置が種々提案されている。
【0003】従来技術による車両用キーレスエントリー
装置としては、例えば、特開昭60−119873号公
報、特公平2−22834号公報等に記載されているよ
うに、ドア側に設けたスイッチを操作することにより、
ドア側に設置された固定機からリクエスト信号を送信
し、携帯機はリクエスト信号の受信をトリガとして識別
コードを送信するようにしたリクエスト応答型のキーレ
スエントリー装置が知られている。
【0004】また、電気的遠隔操作によりステアリング
ロックの解除を行うシステムは、例えば、特開平3−1
48353号公報等に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したリクエスト応
答型の従来技術では、固定機からのリクエスト信号に応
じて携帯機から識別コードを送信させるため、バッグ等
から携帯機を取り出す必要がなく、比較的少ない操作で
ドアを施解錠することができる。しかし、リクエスト信
号を固定機から送信させるには、固定機に対してリクエ
スト信号の送信を要求する何らかのトリガ信号を与える
必要がある。このため、従来技術では、ドア近傍にトリ
ガ信号入力用の特別なスイッチを設けている。しかし、
特別なスイッチをドアパネル表面等に設けると、構造が
複雑化し、他人によって破壊、損傷等される可能性もあ
る。
【0006】また、車両用キーレスエントリー装置で
は、携帯機の存在を殆ど意識することなく、ドアロック
の解除やエンジン始動許可等を行うことができ、乗車、
エンジン始動、降車等の一連の動作を滑らかに行うこと
ができる。しかし、このような滑らかな動作の保証は、
反面では、招かれていない第三者の容易な乗車を可能と
するおそれもある。
【0007】さらに、携帯機の存在感が薄いため、携帯
機を車室内に置き忘れたままでドアを施錠したり、携帯
機を他の場所で置き忘れてしまう可能性もあり、却って
使い勝手が悪化するおそれもある。
【0008】また、車両用キーレスエントリー装置に、
ステアリングロック及びイグニッションスイッチを操作
可能な手動スイッチを設ける場合もあるが、かかる手動
スイッチには、誤操作防止等の観点から、例えば、ノブ
を押し込みながら回動操作する等の一種のインターロッ
クをかけることが多い。ここで、ノブを押し込んだ時点
で識別コードの照合を行うと、照合時間の長さにもよる
が、スイッチ操作を円滑に行うことができず、操作性が
低くなる。
【0009】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
てなされたものであり、その目的は、信頼性及び防盗性
を維持しつつ容易に施解錠等を行うことができると共
に、使い勝手を向上できるようにした車両用キーレスエ
ントリー装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明に係る車両用キーレスエントリー装置
は、ハンドル操作をトリガとして送信要求信号を送信さ
せると共に、一定条件下で携帯機からの解錠操作を禁止
している。
【0011】即ち、請求項1に係る発明では、携帯機
と、車両側に設けられる制御装置とを備え、前記携帯機
から送信された識別コードと前記制御装置に予め登録さ
れた識別コードとを照合し、両識別コードが一致する場
合には所定の制御信号を出力する車両用キーレスエント
リー装置であって、前記携帯機は、送信要求信号に応じ
て識別コードを含んでなる送信コードを送信するもので
あり、前記制御装置は、車両のハンドル操作が検出され
た場合には、前記送信要求信号を生成して前記携帯機に
送信させる送信要求信号生成手段と、前記送信要求信号
に応じて前記携帯機から送信された識別コードと予め登
録された識別コードとを照合する照合手段と、前記各識
別コードが一致する場合には前記所定の制御信号を出力
する制御手段と、前記車両内で施錠された場合には解錠
禁止情報をセットし、解錠された場合には前記解錠禁止
情報をリセットする解錠可否設定手段とを備え、前記解
錠禁止情報がセットされている場合には、前記携帯機に
よる解錠操作を禁止することを特徴としている。
【0012】乗車時または降車時に、ユーザーは、車両
のドアハンドルを操作する。このハンドル操作の検出に
よって制御装置から送信要求信号を送信させることによ
り、ドア表面等に特別のトリガスイッチを設ける必要が
なく、特別のトリガスイッチがいたずら等によって破
壊、損傷等されるのを防止することができる。即ち、消
費電力を節減しつつ送信要求信号を出力するためには、
制御装置に対して何らかのトリガ信号を入力する必要が
あるが、このために特別のトリガスイッチをドアパネル
表面等に設けると、このトリガスイッチ自体が破壊、損
傷等される可能性がある。そこで、本発明では、車両の
ハンドル操作を検出して、制御装置に対するトリガ信号
として利用している。なお、制御装置から常時送信要求
信号を送信させる構成の場合は、このようなトリガ信号
を不要にできるが、消費電力が大きくなる。
【0013】乗車したユーザーが、インサイドロックノ
ブにより車両内で施錠すると、解錠禁止情報がセットさ
れ、携帯機による解錠操作が禁止される。ユーザーは既
に乗車しているので、乗車後に携帯機による解錠操作を
禁止しても何らの不都合も生じない。一方、第三者が許
可無く乗車しようとしてドアハンドルを操作した場合
は、解錠禁止情報がセットされているため、携帯機と制
御装置との間で交信が行われたとしても、解錠されるお
それがなく、安全性が高まる。
【0014】ここで、解錠操作の禁止は、請求項2に係
る発明のように、施錠後にハンドル操作が行われた場合
に携帯機と制御装置との間で交信は行うが、ドアロック
を解除するための制御信号を出力しないことによって実
現することができる。あるいは、請求項3に係る発明の
ように、施錠後のハンドル操作が検出された場合は、送
信要求信号を送信せず、携帯機と制御装置との交信その
ものを禁止することによっても実現できる。なお、解錠
禁止情報の代わりに、解錠許可情報を用いることもでき
る。この場合は、車両内で施錠された場合に解錠許可情
報をリセットし、それ以外の場合に解錠許可情報をセッ
トすればよい。
【0015】また、請求項4に係る発明のように、前記
車両外からの施錠後に前記携帯機が前記車両内に存在す
るか否かを判定する判定手段を更に設け、前記解錠可否
設定手段は、前記判定手段により前記携帯機が施錠後も
前記車両内に存在すると判定された場合には、前記解錠
禁止情報をセットすることもできる。
【0016】携帯機の存在をユーザーは余り意識しない
ため、車内に携帯機を置き忘れたまま、降車して車両の
外から施錠してしまうこともある。この場合、第三者が
ドアハンドルを操作すると、携帯機と制御装置との間で
交信が行われ、ドアロックが解錠されるおそれがある。
そこで、車外から施錠されたときには、車内に携帯機が
置き忘れられていないかを判定し、置き忘れられている
場合には、解錠禁止情報をセットし、第三者による解錠
操作を防止している。
【0017】携帯機の置き忘れ判定には、種々の方法を
採用することができる。例えば、車室内を監視するモニ
タカメラを設け、視覚的に携帯機を検出してもよい。ま
た、車室内に携帯機の収容場所が用意されている場合に
は、この収容場所に光電スイッチやマイクロスイッチ等
を設けて携帯機の有無を検出することもできる。あるい
は、請求項5に係る発明のように、施錠後に所定時間以
上携帯機との交信が可能な場合に、置き忘れと判定する
こともできる。即ち、制御装置から送信要求信号を所定
時間だけ繰返し送信することにより、携帯機からの応答
の有無で置き忘れられたか否かを容易に判定することが
できる。
【0018】請求項6に係る発明のように、制御装置に
は、複数の携帯機の識別コードをそれぞれ設定可能であ
り、前記各携帯機の識別コード毎に、前記照合及び解錠
禁止情報の設定を行うことができる。
【0019】即ち、各携帯機は、それぞれ制御装置と交
信することにより、解錠、施錠、エンジン始動等を行う
ことができる。また、解除禁止情報も各携帯機毎にそれ
ぞれ設定されるため、ある携帯機の置き忘れによって解
除禁止情報がセットされた場合でも、他の正当な携帯機
によってドアロックの解錠を行うことができる。これに
より、安全性や信頼性を維持しつつ複数のユーザーによ
る車両の共同使用を実現することができる。
【0020】複数の携帯機と交信可能な場合には、請求
項7に係る発明のように、制御装置は、識別コードの照
合履歴に応じて、各携帯機との交信順序を変更すること
もできる。
【0021】混信を避けるべく、各携帯機と順番に交信
を行う場合、交信順位の低い携帯機は、順番待ちの時間
が長くなり、識別コードの照合時期等が遅くなる。従っ
て、登録された携帯機の数が多いほど、また、携帯機1
台当たりの交信所要時間が長くなるほど、交信順位の低
い携帯機では、施錠、解錠、エンジン始動等の各操作を
速やかに行うことができない。そこで、識別コードの照
合履歴を採取し、照合履歴に応じて交信順序を動的に変
更することにより、使用頻度の高い携帯機の交信順位を
上げる。これにより、実際の使用頻度を交信順序に反映
させることができ、使い勝手を向上させることができ
る。
【0022】例えば、請求項8に係る発明のように、前
回識別コードが一致した携帯機から先に交信を行うよう
に交信順序を変更することができる。例えば、A,B,
Cの3台の携帯機があり、初期の交信順序が「A→B→
C」に設定されている場合を例に挙げると、もし前回使
用された携帯機がCの場合は、交信順序を「C→A→
B」のように変更する。少なくとも、乗車と降車とはワ
ンセットの動作であるから、乗車時(解錠時)に交信順
序を変更すれば、エンジン始動時や降車時(施錠時)の
交信待ち時間をなくして速やかな操作を行うことができ
る。通常は、給油や休憩、目的地での乗降等のように、
1回の走行中で携帯機を複数回操作するため、利便性が
高まる。なお、請求項7の発明に明らかなように、前回
使用された携帯機の交信順位を先頭に上げる場合に限ら
ない。特定の携帯機の交信順位は不動とし、それ以外の
携帯機間で交信順序を変更することもできる。例えば、
日頃最も頻繁に使用される又は使用されるべき携帯機の
交信順位を固定化しておけば、偶発的に他の携帯機が使
用された後でも、最優先の携帯機の操作性が損なわれる
ことはない。逆に、最低順位の携帯機を固定化すること
も可能である。
【0023】請求項9に係る発明のように、前記制御装
置には、更に、操作可能状態に移行するための前動作と
前記操作可能状態下で行われる本動作とにより操作さ
れ、エンジン始動許可信号を出力させるためのエンジン
始動スイッチを設け、前記制御装置は、前記前動作が行
われたときには、前記携帯機側の識別コードと前記制御
装置側の識別コードとが一致すると判定されるまで前記
本動作への移行を禁止し、前記各識別コードが一致する
と判定された場合は、前記本動作への移行を許可して前
記エンジン始動許可信号を出力する第1の操作モード
と、前記前動作が行われたときには、前記本動作への移
行を許可し、前記各識別コードが一致すると判定された
場合に前記エンジン始動許可信号を出力する第2の操作
モードとを有し、前記携帯機によって解錠された場合に
は、少なくとも所定時間だけ前記第2の操作モードで前
記始動スイッチの操作を制御することもできる。
【0024】制御装置には、例えば、ステアリングロッ
クの解除とイグニッションキーの機能を一体化してなる
始動スイッチを設けることができるが、誤操作等を防止
するために、一種のインターロックをかけるのが好まし
い。このため、始動スイッチを、操作可能状態に移行さ
せるための前動作と、操作可能状態下で実際に操作され
る本動作とにより操作できるように構成する。具体的に
は、例えば、ノブを押し込んでから(前動作)、該ノブ
を所定位置まで回動させる(本動作)ことにより、ステ
アリングロックの解除やエンジン始動等を行うことがで
きるように始動スイッチを構成することができる。
【0025】ここで、始動スイッチの操作に際しては、
安全性等の観点から識別コードの照合という認証作業を
行うのが好ましい。一つの方法としては、前動作が行わ
れた時点で識別コードの照合を行い、各識別コードが一
致したときに本動作への移行を許可するものが考えられ
る(第1の操作モード)。他の方法としては、前動作が
行われた時点で本動作への移行を許可するが、各識別コ
ードが一致しない限りエンジン始動許可信号を出力しな
いものが考えられる(第2の操作モード)。識別コード
の照合には多少の時間を要するため、第1の操作モード
では、前動作から本動作へ滑らかに移行せず、操作の面
で引っかかり感をユーザーに与えるおそれがある。そこ
で、携帯機による解錠が行われた場合には、所定時間だ
け第2の操作モードを適用することにより、始動スイッ
チの速やか且つ滑らかな操作を可能とし、操作性を向上
させる。
【0026】また、請求項10に係る発明のように、制
御装置は、更に、ハンドルの操作パターンが予め設定さ
れた操作パターンと一致する場合には、少なくとも解錠
操作を可能とすることもできる。
【0027】例えば、携帯機を車内に封じ込めてしまっ
た場合や携帯機を紛失等した場合でも、ユーザーがハン
ドルを所定の操作パターンで操作することにより、少な
くともドアロックは解錠され、乗車することができる。
例えば、10進数4桁の暗証番号をハンドル操作によっ
て入力することにより、認証を行うことができる。
【0028】また、請求項11に係る発明のように、携
帯機には、更に、操作スイッチを設け、該操作スイッチ
の操作によっても送信コードを送信できるように構成し
てもよい。
【0029】ユーザーは、ハンドル操作による制御装置
からの送信要求信号を待たずに、操作スイッチを操作す
るだけでも、送信コードを携帯機から送信させることが
できる。従って、車両に近付く前に、離れた場所から解
錠等を行うこともでき、使い勝手が向上する。
【0030】また、請求項12に係る発明では、携帯機
と、車両側に設けられる制御装置とを備え、前記携帯機
から送信された識別コードと前記制御装置に予め登録さ
れた識別コードとを照合し、両識別コードが一致する場
合には所定の制御信号を出力する車両用キーレスエント
リー装置であって、前記携帯機は、送信要求信号に応じ
て識別コードを含んでなる送信コードを送信するもので
あり、前記制御装置は、車両のハンドル操作が検出され
た場合には、前記送信要求信号を生成して前記携帯機に
送信させる送信要求信号生成手段と、前記送信要求信号
に応じて前記携帯機から送信された識別コードと予め登
録された識別コードとを照合する照合手段と、前記各識
別コードが一致する場合には前記所定の制御信号を出力
する制御手段と、前記車両外からの施錠後に所定時間以
上前記携帯機との交信が可能な場合は、前記携帯機の置
き忘れ状態が発生したと判定する判定手段と、前記判定
手段により前記置き忘れ状態の発生と判定された場合に
は、解錠禁止情報をセットし、解錠された場合には前記
解錠禁止情報をリセットする解錠可否設定手段とを備
え、前記解錠禁止情報がセットされている場合には、前
記携帯機による解錠操作を禁止することを特徴とする。
【0031】さらに、請求項13に係る発明では、携帯
機と、車両側に設けられる制御装置とを備え、前記携帯
機から送信された識別コードと前記制御装置に予め登録
された識別コードとを照合し、両識別コードが一致する
場合には所定の制御信号を出力する車両用キーレスエン
トリー装置であって、前記携帯機は、送信要求信号に応
じて識別コードを含んでなる送信コードを送信するもの
であり、前記制御装置は、車両のハンドル操作が検出さ
れた場合には、前記送信要求信号を生成して前記携帯機
に送信させる送信要求信号生成手段と、前記送信要求信
号に応じて前記携帯機から送信された識別コードと予め
登録された識別コードとを照合する照合手段と、前記各
識別コードが一致する場合には前記所定の制御信号を出
力する制御手段と、操作可能状態に移行するための前動
作と前記操作可能状態下で行われる本動作とにより操作
され、エンジン始動許可信号を出力させるためのエンジ
ン始動スイッチとを備え、前記制御装置は、前記前動作
が行われたときには、前記携帯機側の識別コードと前記
制御装置側の識別コードとが一致すると判定されるまで
前記本動作への移行を禁止し、前記各識別コードが一致
すると判定された場合は、前記本動作への移行を許可し
て前記エンジン始動許可信号を出力する第1の操作モー
ドと、前記前動作が行われたときには、前記本動作への
移行を許可し、前記各識別コードが一致すると判定され
た場合に前記エンジン始動許可信号を出力する第2の操
作モードとを有し、前記携帯機によって解錠された場合
には、所定時間だけ前記第2の操作モードで前記始動ス
イッチの操作を制御することを特徴とする。
【0032】また、請求項14に係る発明では、携帯機
と、車両側に設けられる制御装置とを備え、前記携帯機
から送信された識別コードと前記制御装置に予め登録さ
れた識別コードとを照合し、両識別コードが一致する場
合には所定の制御信号を出力する車両用キーレスエント
リー装置であって、前記携帯機は、送信要求信号に応じ
て識別コードを含んでなる送信コードを送信するもので
あり、前記制御装置は、車両のハンドル操作が検出され
た場合には、前記送信要求信号を生成して前記携帯機に
送信させる送信要求信号生成手段と、前記送信要求信号
に応じて前記携帯機から送信された識別コードと予め登
録された識別コードとを照合する照合手段と、前記車両
が閉扉状態であるか否かを判定する扉状態判定手段と、
前記各識別コードが一致する場合には前記所定の制御信
号を出力する制御手段とを備え、前記制御装置は、前記
車両のハンドルが操作された後で所定時間内に閉扉状態
であると判定されたときには、前記携帯機側の識別コー
ドと前記制御装置側の識別コードとが一致する場合に、
施錠信号を出力することを特徴とする。
【0033】ユーザーが車両から降車してハンドルを操
作すると、制御装置から携帯機に向けて送信要求信号が
送信され、携帯機側の識別コードと制御装置側の識別コ
ードとの照合が行われる。所定時間内にユーザーが車両
のドアを閉めた場合は、閉扉状態と判定され、施錠信号
が出力される。ここで、「閉扉状態」の判断対象として
は、代表的には、車両の乗降用ドアを挙げることができ
る。しかし、これに限らず、例えば、トランク等の扉も
含めることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13に基づき本発
明の実施の形態について詳述する。
【0035】1.第1の実施の形態 図1〜図11は第1の実施の形態に係り、図1は、車両
用キーレスエントリー装置の外観的構成を示す説明図で
ある。
【0036】車両1のドア2には、「車両のハンドル」
としてのアウトサイドハンドル3が設けられている。こ
のアウトサイドハンドル3の近傍に設けられた図示せぬ
キーシリンダは、ドア2内部のドアロック機構4に連結
されている。また、このドアロック機構4には、インサ
イドハンドル(図示せず)に加えて、ドア2の内側で上
方に突出するロックノブ5が連結されている。
【0037】携帯機11は、例えば、合成樹脂材料等か
ら形成されたケーシング12と、「操作スイッチ」とし
ての解錠スイッチ13及び施錠スイッチ14と、図2と
共に後述する制御部15等とを含んで構成されている。
携帯機11は、アウトサイドハンドル3の操作をトリガ
として出力されたリクエスト信号に応答して、識別コー
ドを含んでなる送信コードを出力するものである。ここ
で、送信コードは、例えば、数百MHz、好ましくは、
300MHz程度の放射電磁波により送信される。以下
の説明では、放射電磁波をRF信号として表現する。車
両1に設けられた「制御装置」としての固定機31の構
成は、図2と共に説明する。
【0038】図2は、車両キーレスエントリー装置の機
能を示すブロック図である。まず、携帯機11の構成を
説明する。携帯機11は、それぞれ後述するように、制
御部15と、記憶部16と、誘導電磁波(以下、「LF
信号」という)として送信されるリクエスト信号を受信
するLF受信部17と、リクエスト信号中のトリガを検
出するトリガ検出部18と、リクエスト信号中の暗号化
された識別コードを検出するコード検出部19と、送信
コードをRF信号として送信するためのRF送信部20
と、図示せぬ電池等の電源と、解錠スイッチ13及び施
錠スイッチ14を含んで構成されている。
【0039】制御部15は、例えばCPU等によって具
体化されるものであり、リクエスト信号に応答して送信
コードを生成する。この送信コードは、トリガ信号及び
暗号化された識別コード(図中では、「IDコード」と
表現する)とを含んで構成することができる。
【0040】記憶部16は、例えばRAM等から構成さ
れるもので、その内部には、少なくとも、識別コード
と、識別コードを暗号化するための暗号化情報とが記憶
されている。
【0041】LF受信部17は、例えばループアンテナ
等のLFアンテナ17Aによって固定機31からのリク
エスト信号を受信するものである。固定機31から送信
されるリクエスト信号は、トリガ信号と識別コードとを
含んで構成されている。
【0042】リクエスト信号等に含まれるトリガ信号
は、トリガ検出部18によって検出される。このトリガ
信号は、節電モードからのウェイクアップ要求信号とし
て利用することができる。また、リクエスト信号に含ま
れる識別コードは、コード検出部19によって検出され
る。
【0043】RF送信部20は、制御部15から入力さ
れた送信コードを、アンテナ20AからRF信号として
送信するものである。
【0044】次に、固定機31側の構成を説明する。
「制御装置」としての固定機31は、それぞれ後述する
ように、例えばCPU等によって実現される制御部32
と、リクエスト信号をループアンテナ等のアンテナ33
Aから送信するLF送信部33と、携帯機11からの送
信コードをアンテナ34Aを介して受信するRF受信部
34と、記憶部35と、タイマ36等を含んで構成され
ている。
【0045】また、固定機31には、ドアの開閉状態を
検出するドアスイッチ37と、ステアリングロック機構
38のステアリングロック解錠とイグニッションスイッ
チの機能とを一体化させてなる始動スイッチ39と、ア
ウトサイドハンドル3の操作を検出するフックスイッチ
40と、ブザー41とが接続されている。これら各スイ
ッチ類は、通常、車体1側に予め設けられているもので
あり、固定機31自体が備える必要はない。なお、図中
では、スイッチを「SW」と表現する。
【0046】始動スイッチ39は、図3(a)に示すよ
うに、ステアリングロック等を行うためのLOCK位置、各
種アクセサリ部品への給電を許可するためのACC位置、O
N位置、エンジンを始動させるためのSTART位置の各位置
を備えている。始動スイッチ39は、図3(b)に示す
ように、ノブ39Aを回動可能状態に移行させるための
押し込み操作(前動作)と、ノブ39Aを所望位置まで
回動させる回動操作(本動作)とにより、2段階で操作
される。図3(b)に示すように、初期状態b1にある
ノブ39Aを把持して押し込むと(b2)、ノブ39A
は回動可能状態に移行する。次に、ユーザーは、ノブ3
9Aを把持したまま所望の位置まで回動操作する(b
3)。ユーザーが手を離すと、ノブ39Aは初期状態と
同じ水平位置まで復帰する(b4)。このように、始動
スイッチ39は2段階で操作されるため、ユーザーが誤
ってノブ39Aに触れた場合でも、意図せぬ操作が行わ
れることはない。なお、作動状態検出手段として把握可
能な状態検出スイッチ42は、ドアロック機構4の作動
状態を検出するものである。
【0047】固定機31の制御部32は、「制御手段」
に該当するものであり、フックスイッチ40の検出信号
によって、リクエスト信号を生成し、このリクエスト信
号をLF信号として携帯機11に送信させる。また、制
御部32は、携帯機11からRF信号として受信した送
信コードを復号化し、該送信コード中の識別コードと記
憶部35内に登録された識別コードとを照合し、両識別
コードが一致する場合には、ドアロック機構4を作動さ
せる。さらに、制御部32は、後述のように、所定条件
下で携帯機11による解錠操作を禁止し、また、始動ス
イッチ39の操作モードを切り換えるようになってい
る。
【0048】次に、図4〜図11を参照して本実施の形
態の作用を説明する。なお、以下に示すフローチャート
は、処理の流れの一例を示すものであり、実際のプログ
ラムとは相違することがある。図4は、携帯機11側で
実行される処理を示すフローチャートである。
【0049】まず、固定機31からのリクエスト信号を
受信したか否かを判定し(S1)、リクエスト信号を受
信した場合には識別コードを含んでなる送信コードを生
成し(S2)、この送信コードをRF信号により送信す
る(S3)。このように、ハンドル操作、リクエスト信
号の受信、送信コードの送信による段階を経て固定機3
1を遠隔操作するモードを、本明細書では、「パッシブ
エントリーモード」と呼ぶ。
【0050】一方、リクエスト信号を受信していない場
合は(S1:NO)、解錠スイッチ13が操作されたか否か
を判定する(S4)。解錠スイッチ13が操作された場
合は、識別コードと解錠操作を示す機能コードとを含ん
でなる解錠用の送信コードを生成し(S5)、固定機3
1に送信する(S3)。解錠スイッチ13の操作でもな
い場合は(S4:NO)、次に、施錠スイッチ14が操作さ
れたか否かを判定する(S6)。施錠スイッチ14が操
作された場合は、識別コード及び施錠操作を示す機能コ
ードを含んでなる施錠用の送信コードを生成し(S
7)、固定機31に送信する(S3)。このように、リ
クエスト信号を待たずに、解錠スイッチ13又は施錠ス
イッチ14の操作によって送信コードを送信し、固定機
31を遠隔操作するモードを、本明細書では「アクティ
ブエントリーモード」と呼ぶ。
【0051】上述の通り、携帯機11は、ドアハンドル
3の操作をトリガとして実行されるパッシブエントリー
モードと、解錠スイッチ13又は施錠スイッチ14によ
るアクティブエントリーモードとの2種類の遠隔操作モ
ードを備えている。なお、特に図示はしないが、従来の
機械式エンジンキーによる操作モードを例えば「エマー
ジェンシーモード」として加えることもできる。
【0052】図5〜図11は、固定機31側の処理を示
す。図5は、固定機31側で実行される主要な処理の流
れを概略的に示している。主要な処理としては、それぞ
れ後述するように、乗車時における解錠処理M1、乗車
後に車内側で施錠されたときのインサイド施錠時処理M
2、エンジン始動処理M3、降車時の施錠処理M4、降
車後の携帯機置き忘れ防止処理M5に大別することがで
きる。
【0053】図6は、乗車時における解錠処理M1の一
例を示す。まず、フックスイッチ40からの信号がオン
状態か否か、即ち、アウトサイドハンドル3が引かれた
か否かを判定する(S11)。アウトサイドハンドル3
が引かれた場合は、例えば5秒程度の比較的短時間t1
を計時するタイマをスタートさせ(S12)、リクエス
ト信号を送信させる(S13)。一方、アウトサイドハ
ンドル3が操作されていない場合は、S12及びS13を
スキップしてS14に移る。
【0054】S14では、RF受信部34により受信さ
れた識別コードが予め登録された識別コードと一致する
か否かを判定する。各識別コードが一致する場合は、パ
ッシブエントリーモードであるか否かを判定する(S1
5)。ここで、パッシブエントリーモードであるかアク
ティブエントリーモードであるかの判別は、例えば、各
モードで送信する送信コードを違えることにより容易に
行うことができる。あるいは、アウトサイドハンドル3
の操作の有無によっていずれのモードであるかを判別す
ることもできる。
【0055】パッシブエントリーモードであると判定さ
れた場合は、パッシブエントリーモードの機能を停止さ
せる「解錠禁止情報」としての機能停止フラグがセット
されているか否かを判定する(S16)。なお、機能停
止フラグについては、図8と共に後述する。
【0056】機能停止フラグがセットされていない場合
は、フックスイッチ40がオフ状態となるのを待ち(S
17)、アウトサイドハンドル3が戻されたのを確認し
た後で解錠信号をドアロック機構4に出力する(S1
8)。機能停止フラグがセットされている場合は(S16:
YES)、パッシブエントリーによるサービスの停止が指
示されている場合なので、S17及びS18をスキップ
して処理を終了する。
【0057】一方、ユーザーが解錠スイッチ13又は施
錠スイッチ14を操作した場合は、アクティブエントリ
ーモードによる操作が行われている場合なので、前記S
15で「NO」と判定される。そして、解錠用の送信コ
ードを受信したか否かを判定し(S19)、解錠用の送
信コードである場合は、S18に移って解錠信号を出力
させる。解錠用送信コードではない場合は(S19:NO)、
施錠用の送信コードであるか否かを判定し(S20)、
施錠用送信コードである場合は、施錠信号をドアロック
機構4に出力させる(S21)。なお、施錠用信号でも
ない場合は、処理を終了する。
【0058】一方、S14で「NO」と判定された場
合、即ち、携帯機11から識別コード(送信コード)を
受信できなかった場合又は受信した識別コードが固定機
31側の識別コードと一致しない場合は、暗証番号によ
るエントリーモードに移行する(S22)。
【0059】図7は、暗証番号によるエントリーモード
の一例を示す。まず、フックスイッチ40がオフ状態に
戻ったか否かを判定し(S31)、次に、図6中の前記
S12で計時が開始されてから時間t1が経過したか否
かを判定する(S32)。時間t1が経過する前にアウ
トサイドハンドル3が戻されると処理は終了し、時間t
1が経過してもなおアウトサイドハンドル3が引かれて
いる場合は、ブザー41を鳴動させて暗証番号エントリ
ーモードに移行したことをユーザーに通知する(S3
3)。つまり、アウトサイドハンドル3を所定時間t1
以上継続して引いている場合に、暗証番号エントリーモ
ードに移行することができる。
【0060】次に、フックスイッチ40がオフ状態に戻
るのを待ち(S34)、フックスイッチ40がオフ状態
になると、ブザー41の作動を停止させる(S35)。
ユーザーは、暗証番号に即してアウトサイドハンドル3
を所定回数だけ操作することにより、例えば4桁の番号
を入力する(S36)。全桁の入力が完了した場合は
(S37:YES)、入力された暗証番号と予め登録された暗
証番号とが一致するか否かを判定し(S38)、両者が
一致する場合にはドアロック機構4に解錠信号を出力す
る(S39)。
【0061】次に、図8は、インサイド施錠時処理M2
の一例を示す。まず、ドアロック機構4が解錠状態であ
るか否かを判定し(S41)、解錠状態である場合に
は、機能停止フラグをリセットする(S42)。解錠状
態ではない場合は(S41:NO)、車両内で施錠されたか否
か、例えば、ロックノブ5によって、固定機31の制御
信号を介さずに、施錠されているか否かを判定する(S
43)。車両内で施錠されている場合は機能停止フラグ
をセットし(S44)、車両内で施錠されていない場合
は、S44をスキップして処理を終了する。
【0062】つまり、ユーザーが乗車してロックノブ5
等により施錠を行うと(S43:YES)、機能停止フラグが
セットされる(S44)。機能停止フラグがセットされ
ている場合は、図6中のS16に示すように、解錠信号
が出力されない。従って、ユーザーが乗車して内側から
施錠した直後に、招かれざる第三者がアウトサイドハン
ドル3を引いても、携帯機11によるパッシブエントリ
ー機能は停止されているため、この第三者はユーザーの
許可無く乗車することができない。
【0063】次に、図9は、エンジン始動処理M3の一
例を示す。まず、ドアロック機構4が携帯機11によっ
て電気的に解錠されたか否かを判定し(S51)、携帯
機11による解錠である場合は、例えば30秒程度の時
間t2を計時するタイマをスタートさせる(S52)。
そして、始動スイッチ39のノブ39Aが押し込まれた
か否か、即ち、前動作が行われたか否かを判定する(S
53)。所定時間t2が経過するまで(S54)、ノブ
39Aの押し込み動作(プッシュ操作)の有無が監視さ
れる。
【0064】ノブ39Aが押し込まれると(S53:YE
S)、固定機31は直ちにノブ39Aの回動を許可し
(S55)、リクエスト信号を送信する(S56)。ノ
ブ39Aの回動が直ちに許可されるため、ユーザーは、
押し込んだノブ39Aを滑らかに回動操作することがで
きる。回動操作の期間中に識別コードの照合が行われ
(S57)、両者の識別コードが一致する場合は、エン
ジン始動許可信号がエンジンコントロールユニットに出
力される(S58)。このように、ノブ39Aの回動を
先に許可し、回動操作中に識別コードの照合を行うモー
ドが「第2の操作モード」に該当する。ドアロックが解
錠された場合には、所定時間t2だけ第2の操作モード
に移行し、滑らかな操作が行えるようにしている。
【0065】一方、機械式のキーによる解錠等の携帯機
以外で解錠された場合、あるいは、解錠状態ではないと
判定された場合は(S51:NO)、始動スイッチ39を第1
の操作モードによって操作することになる。即ち、ノブ
39Aが押し込まれたか否かを判定し(S59)、ノブ
39Aが押し込まれた場合には、ノブ39Aの回動を許
可せずにリクエスト信号を送信する(S60)。そし
て、受信された識別コードが予め登録された識別コード
と一致する場合には(S61:YES)、ここで初めてノブ3
9Aの回動を許可し(S62)、エンジン始動許可信号
を出力する(S63)。従って、例えば、乗車したまま
でエンジンを再始動するような場合には、始動スイッチ
39は第1の操作モードにより操作される。
【0066】次に、図10は、降車時の施錠処理M4の
一例を示す。まず、S71では、ドアスイッチ37の検
出信号に基づいてドア2が開いたか否かを監視してい
る。ドア2が開いた場合は、フックスイッチ40がオン
状態になるまで待機する(S72)。フックスイッチ4
0がオン状態になった場合、つまり、ユーザーが車外か
らアウトサイドハンドル3を操作したときは、リクエス
ト信号を送信する(S73)。
【0067】そして、携帯機11から受信した識別コー
ドと固定機31に登録された識別コードとが一致するか
否かを判定し(S74)、両者が一致する場合には、タ
イマ36をスタートさせて(S75)、ブザー41を例
えば1秒間隔で作動させる(S76)。このブザー41
の間欠作動により、ユーザーはパッシブエントリーモー
ドによる施錠操作が可能になったことを知る。次に、ド
ア2が閉じたか否かを監視し(S77)、ドア2が閉じ
られた場合には、ブザー41を停止させて(S78)、
施錠信号を出力し(S79)、ブザー41を例えば3秒
間だけ作動させる(S80)。ユーザーは、ロック時の
作動音だけでなく、ブザー41の音によっても施錠され
たことを確認することができる。一方、例えば10秒間
程度の所定時間t3が経過するまでに、ドア2が閉まら
ない場合は(S81:YES)、ブザー41を停止させて(S
82)、処理を終了する。なお、特に図示していない
が、施錠スイッチ14によるアクティブエントリーモー
ドによっても施錠を行うことができる。
【0068】次に、図11は、携帯機置き忘れ防止処理
M5の一例を示す。まず、車外から施錠されたか否かを
判定する(S91)。例えば、ドアスイッチ37からの
信号と状態検出スイッチ42からの信号とに基づいて、
車外から施錠されたか否かを判定することができる。
【0069】車外から施錠された場合は(S91:YES)、
例えば、10秒程度の時間t4を計時するタイマをスタ
ートさせ(S92)、ドアハンドル3の操作とは無関係
にリクエスト信号を送信する(S93)。そして、受信
された識別コードと予め登録された識別コードとが一致
するか否かを判定し(S94)、両者が一致する場合に
は、所定時間t4が経過したか否かを判定する(S9
5)。所定時間t4が経過するまで繰返しリクエスト信
号が送信され、識別コードの照合が行われる。
【0070】所定時間t4が経過したときは(S95:YE
S)、携帯機11が所定時間t4以上交信範囲内に存在
する場合、即ち、携帯機11が車内に置き忘れられたと
みなせる場合なので、所定時間だけブザー41を鳴動さ
せてユーザーに注意を促すと共に(S96)、パッシブ
エントリーモードのサービスを停止させる機能停止フラ
グをセットする(S97)。一方、携帯機11を所持し
たユーザーが所定時間t4の経過前に交信範囲外に移動
した場合は、前記S94で「NO」と判定されるため、
タイマをリセットして処理を終了する(S98)。
【0071】このように、車外から施錠された場合は、
固定機31は携帯機11との交信を試み、所定時間t4
以上交信可能な場合は、置き忘れと判定して警報を出力
すると共に、機能停止フラグをセットする。従って、パ
ッシブエントリーモードが停止されるため、第三者がア
ウトサイドハンドル3を引いただけでドアロックが解錠
されることはない。なお、パッシブエントリーモードが
停止された場合でも、正当なユーザーは、解錠スイッチ
13の操作、暗証番号の入力、機械式エンジンキーの各
ルートから解錠することができる。
【0072】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0073】第1に、アウトサイドハンドル3の操作を
フックスイッチ40により検出し、アウトサイドハンド
ル3の操作によって固定機31からリクエスト信号を送
信させる構成のため、全体構成を簡素化することがで
き、また、信頼性等を大幅に向上することができる。
【0074】つまり、ドアの表面に特別なスイッチを露
出させて設ける従来技術では、かかる特別なスイッチが
人目を引きやすく、子供等にいたずら心を誘発させる可
能性がある。しかし、本実施の形態では、フックスイッ
チ40の検出信号をリクエスト信号送信のトリガ入力と
するため、本装置を搭載した車両の外観は、通常の車両
の外観と何ら異ならず、他人の注意を喚起することがな
く、いたずらを誘発しにくいので、防盗性や信頼性が向
上する。
【0075】第2に、車両内で施錠された場合は、機能
停止フラグをセットしてパッシブエントリーモードによ
る解錠を禁止するため、第三者の無断乗車を未然に阻止
することができ、安全性が向上する。
【0076】第3に、携帯機11を車内に置き忘れた場
合にも、機能停止フラグをセットしてパッシブエントリ
ーモードによる解錠を禁止するため、防盗性を大幅に向
上させることができる。
【0077】第4に、所定時間t4以上交信が可能な場
合に、携帯機11の車内置き忘れであると判定するた
め、特別なセンサやカメラ等を用いずに簡素な構造で携
帯機11の置き忘れを検出することができる。
【0078】第5に、解錠時には、所定時間t2だけ始
動スイッチ39の操作モードを第2の操作モードに切り
換え、ノブ39Aの回動操作を許可しておくため、識別
コードの照合を終了した後に回動操作を許可する第1の
操作モードに比較して、滑らかに始動スイッチ39を操
作することができ、操作性が向上する。また、ノブ39
Aの回動操作期間内で識別コードの照合を行い、識別コ
ードが一致する場合にのみエンジン始動許可信号を出力
するため、操作性を高めつつキーレスエントリー装置の
信頼性を維持することができる。
【0079】第6に、暗証番号に応じてアウトサイドハ
ンドル3を操作することにより解錠可能なため、携帯機
11を所持していない場合でも、正当なユーザーであれ
ば、ドアロックを解錠することができ、使い勝手が向上
する。
【0080】第7に、パッシブエントリーモードに加え
て解錠スイッチ13及び施錠スイッチ14によるアクテ
ィブエントリーモードをも備えているため、ユーザーは
状況に応じてモードを使い分けることができ、使い勝手
が向上する。例えば、後部座席から荷物を降ろすような
場合は、運転席側のドア2に戻らずに、その場所で施錠
スイッチ14を操作するだけでドアロックを施錠でき
る。また、複数人でドライブをするような場合は、携帯
機11を所持していない人がドライバーよりも先に車両
に乗車しようとしたときに、車両から離れた場所でドア
ロックを解錠することができる。
【0081】第8に、機能停止フラグをセットしてパッ
シブエントリーモードによる解錠を禁止した場合でも、
アクティブエントリーモードや暗証番号によるエントリ
ーモードによってドアロックを解錠できるため、安全性
と使い勝手とを両立させることができる。
【0082】第9に、降車時には、アウトサイドハンド
ル3を引き上げてドア2を閉めるだけで施錠できるた
め、降車時も滑らかな動作で施錠を行うことができ、使
い勝手が向上する。また、降車時には所定時間t3だけ
施錠可能としているため、所定時間t3が経過した後
は、ドア2を閉めても施錠されない。従って、例えば、
清掃時や整備時等のように、車内に頻繁に出入りするよ
うな場合等には、ドア2を施錠せずに自由に開閉するこ
とができ、使い勝手が向上する。
【0083】2.第2の実施の形態 次に、図12に基づいて本発明の第2の実施の形態を説
明する。なお、以下の各実施の形態では、上述した構成
要素と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。本実施の形態の特徴は、複数の携帯
機を登録している場合に、識別コードの照合履歴に応じ
て交信順序を変更する点にある。
【0084】図12は、本実施の形態による乗車時の解
錠処理M1の一例を示す。まず、記憶部35に保存され
ている最新の交信順序を読み出して予めセットしておく
(S101)。説明の便宜のため、3台の携帯機に符号
A,B,Cを付し、最新の交信順序を「A→B→C」と
する。
【0085】次に、フックスイッチ40がオン状態か否
かを判定し(S102)、オン状態の場合は、前記最新
の交信順序に基づいて1番目の携帯機Aにリクエスト信
号を送信する(S103)。そして、携帯機Aからの応
答があったか否か、携帯機Aからの識別コードが固定機
31側の識別コードと一致するか否かを判定する(S1
04)。携帯機Aから正規の識別コードが送信された場
合は(S104:YES)、交信順序を変更せず(S105)、
解錠信号を出力させる(S106)。
【0086】携帯機Aからの応答がない場合又は誤った
識別コードを受信した場合には(S104:NO)、前記最新
の交信順序に基づいて2番目の携帯機Bにリクエスト信
号を送信する(S107)。そして、携帯機Bからの応
答を検査し(S108)、携帯機Bから正規の識別コー
ドを受信した場合には、交信順序を「B→A→C」に変
更して携帯機Bの交信順位を上げ(S109)、解錠信
号を出力させる(S106)。
【0087】携帯機Bからの応答がない場合又は誤った
識別コードを受信した場合は(S108:NO)、前記交信順
序に基づいて携帯機Cとの交信に切り換え、携帯機Cに
リクエスト信号を送信する(S110)。以下同様にし
て、携帯機Cからの応答を検査し(S111)、識別コ
ードが一致する場合には、交信順序を「C→A→B」に
変更して携帯機Cの交信順位を繰り上げ(S112)、
解錠信号を出力させる(S106)。
【0088】このように構成される本実施の形態では、
第1の実施の形態で述べた効果に加えて、複数の携帯機
11(A〜C)の使用頻度に応じて交信順序を動的に変
更することができ、使い勝手が一層向上する。即ち、交
信順序が固定化されている場合は、交信順位の低い携帯
機11(C)は、常に交信順番待ちの時間が長く、無駄
な待ち時間が増大する。営業車やレンタカー等のよう
に、複数人が車両を共同使用するような場合に、所持す
る携帯機11の交信順位によって操作性がそれぞれ異な
るため、使い勝手が低下する。また、交信順位の高い携
帯機11に使用が集中すると、特定の携帯機11の電池
が他よりも早く消耗する。やがて、ユーザーは、残され
た交信順位の低い携帯機11を使用することになるが、
常に、長い待ち時間に耐えなければならない。このよう
な問題は、複数人が1台の車両を共同使用する場合に限
らず、一人のユーザーが複数の携帯機11を所持してい
る場合にも生じる。
【0089】これに対し、本実施の形態では、前回の識
別コードの照合結果を交信順序に反映させるため、交信
順位の低い携帯機11(C)であっても、最初の交信に
よって順位を上げることができ、以降の操作を滑らかに
行うことができる。なお、固定機31側のコンピュータ
資源に余裕がある場合等には、どの携帯機と何時交信し
たか等の詳細な照合履歴を採取しておき、より適切に交
信順序を変更することも可能である。例えば、2交代制
等により午前と午後又は隔日で、使用される携帯機11
が規則的に変更されるような場合には、携帯機11が切
り換えられる前に、使用順序を予め変更することも可能
である。また、特定の携帯機11をマスターとして交信
順位を固定化しておき、他の携帯機間でのみ交信順序を
変更するようにしてもよい。
【0090】3.第3の実施の形態 図13は、第3の実施の形態に係る車両用キーレスエン
トリー装置の乗車時処理M1の一例である。本実施の形
態では、フックスイッチ40がオン状態になった場合に
(S11:YES)、機能停止フラグの状態を検査し(S16)、
機能停止フラグがセットされている場合には、携帯機1
1との交信を行わずに処理を終了するようになってい
る。つまり、図6に示すフローチャートとの相違は、S
16がS11の次に行われる点である。これにより、無
駄な交信や照合処理を避けることができ、消費電力を低
減することができる。
【0091】なお、当業者であれば、前記各実施の形態
に限らず、本発明から逸脱しない範囲で種々の追加や変
更等を行うことが可能である。例えば、上述した各フロ
ーチャートは処理の一例を示すに過ぎず、ステップの順
番の変更や追加を行うことができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る車両用
キーレスエントリー装置によれば、送信要求信号を送信
させるためのトリガとしてハンドル操作を利用するた
め、外観上の差異が生じるのを防止して他人によるいた
ずら等を防止することができると共に、指向性の弱い送
信波を用いるため、携帯機の所有状態の自由度が高ま
り、使い勝手が向上する。
【0093】また、車内側で施錠した後や携帯機を置き
忘れたりした場合には、ハンドル操作に基づく携帯機の
解錠操作を禁止するため、安全性や防盗性を向上させる
ことができる。
【0094】さらに、解錠されたときには、所定時間だ
け前動作から本動作への移行を許可し、本動作中に識別
コードの照合を可能としているため、滑らかに始動スイ
ッチを操作することができ、操作性や使い勝手が向上す
る。
【0095】また、複数の携帯機を使用する場合に、実
際の使用状態、使用頻度に応じて交信順序を変更するた
め、使い勝手が向上する。
【0096】さらに、降車時には所定時間だけハンドル
操作に基づく施錠操作を可能としているため、降車時の
施錠操作を滑らかに行うことができると共に、所定時間
を経過させた後では自由な乗降を行うことができ、使い
勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用キーレスエン
トリー装置の外観構成を示す構成説明図である。
【図2】携帯機及び固定機の機能構成を示すブロック図
である。
【図3】始動スイッチの構成及び操作方法を示す説明図
である。
【図4】携帯機側処理を示すフローチャートである。
【図5】固定機側の全体的な処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図6】乗車時の解錠処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】暗証番号による解錠処理を示すフローチャート
である。
【図8】ユーザーが車内から施錠したときのインサイド
施錠処理を示すフローチャートである。
【図9】エンジン始動処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】降車時の施錠処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】携帯機を車内に置き忘れたときの処理を示す
フローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る乗車時の解
錠処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施の形態に係る乗車時の解
錠処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両 2 ドア 3 アウトサイドハンドル 4 ドアロック機構 11 携帯機 13 解錠スイッチ 14 施錠スイッチ 15 制御部 17 LF受信部 20 RF送信部 31 固定機 32 制御部 33 LF送信部 34 RF受信部 39 始動スイッチ 40 フックスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 25/02 609 B60R 25/02 609 25/04 608 25/04 608 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB05 BB08 BB65 DD01 DD06 FF03 FF24 FF27 FF36 HH02 JJ03 KK03 LL00 LL01 SS02 SS04 SS05 SS08 TT01 TT03 TT04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯機と、車両側に設けられる制御装置
    とを備え、前記携帯機から送信された識別コードと前記
    制御装置に予め登録された識別コードとを照合し、両識
    別コードが一致する場合には所定の制御信号を出力する
    車両用キーレスエントリー装置であって、 前記携帯機は、送信要求信号に応じて識別コードを含ん
    でなる送信コードを送信するものであり、 前記制御装置は、 車両のハンドル操作が検出された場合には、前記送信要
    求信号を生成して前記携帯機に送信させる送信要求信号
    生成手段と、 前記送信要求信号に応じて前記携帯機から送信された識
    別コードと予め登録された識別コードとを照合する照合
    手段と、 前記各識別コードが一致する場合には前記所定の制御信
    号を出力する制御手段と、 前記車両内で施錠された場合には解錠禁止情報をセット
    し、解錠された場合には前記解錠禁止情報をリセットす
    る解錠可否設定手段とを備え、 前記解錠禁止情報がセットされている場合には、前記携
    帯機による解錠操作を禁止することを特徴とする車両用
    キーレスエントリー装置。
  2. 【請求項2】 前記携帯機による解錠操作の禁止は、前
    記制御手段による解錠に関する制御信号の出力禁止によ
    り実現される請求項1に記載の車両用キーレスエントリ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 前記携帯機による解錠操作の禁止は、前
    記送信要求信号生成手段による前記送信要求信号の送信
    禁止により実現される請求項1に記載の車両用キーレス
    エントリー装置。
  4. 【請求項4】 前記車両外からの施錠後に前記携帯機が
    前記車両内に存在するか否かを判定する判定手段を更に
    設け、 前記解錠可否設定手段は、前記判定手段により前記携帯
    機が施錠後も前記車両内に存在すると判定された場合に
    は、前記解錠禁止情報をセットする請求項1〜請求項3
    のいずれかに記載の車両用キーレスエントリー装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、施錠後に所定時間以上
    前記携帯機との交信が可能な場合に、前記携帯機が前記
    車両内に存在すると判定する請求項4に記載の車両用キ
    ーレスエントリー装置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置には、複数の携帯機の識別
    コードをそれぞれ設定可能であり、前記各携帯機の識別
    コード毎に、前記照合及び解錠禁止情報の設定が行われ
    る請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車両用キーレ
    スエントリー装置。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、識別コードの照合履歴
    に応じて前記各携帯機との交信順序を変更する請求項6
    に記載の車両用キーレスエントリー装置。
  8. 【請求項8】 前記制御装置は、前回識別コードが一致
    した携帯機から先に交信を行うように前記交信順序を変
    更する請求項7に記載の車両用キーレスエントリー装
    置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置には、更に、操作可能状態
    に移行するための前動作と前記操作可能状態下で行われ
    る本動作とにより操作され、エンジン始動許可信号を出
    力させるためのエンジン始動スイッチを設け、 前記制御装置は、 前記前動作が行われたときには、前記携帯機側の識別コ
    ードと前記制御装置側の識別コードとが一致すると判定
    されるまで前記本動作への移行を禁止し、前記各識別コ
    ードが一致すると判定された場合は、前記本動作への移
    行を許可して前記エンジン始動許可信号を出力する第1
    の操作モードと、 前記前動作が行われたときには、前記本動作への移行を
    許可し、前記各識別コードが一致すると判定された場合
    に前記エンジン始動許可信号を出力する第2の操作モー
    ドとを有し、 前記携帯機によって解錠された場合には、少なくとも所
    定時間だけ前記第2の操作モードで前記始動スイッチの
    操作を制御する請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    車両用キーレスエントリー装置。
  10. 【請求項10】 前記制御装置は、更に、前記ハンドル
    の操作パターンが予め設定された操作パターンと一致す
    る場合には、少なくとも解錠操作を可能とする請求項1
    〜請求項9のいずれかに記載の車両用キーレスエントリ
    ー装置。
  11. 【請求項11】 前記携帯機には、更に、操作スイッチ
    を設け、該操作スイッチの操作によっても前記送信コー
    ドを送信可能な請求項1〜請求項10のいずれかに記載
    の車両用キーレスエントリー装置。
  12. 【請求項12】 携帯機と、車両側に設けられる制御装
    置とを備え、前記携帯機から送信された識別コードと前
    記制御装置に予め登録された識別コードとを照合し、両
    識別コードが一致する場合には所定の制御信号を出力す
    る車両用キーレスエントリー装置であって、 前記携帯機は、送信要求信号に応じて識別コードを含ん
    でなる送信コードを送信するものであり、 前記制御装置は、 車両のハンドル操作が検出された場合には、前記送信要
    求信号を生成して前記携帯機に送信させる送信要求信号
    生成手段と、 前記送信要求信号に応じて前記携帯機から送信された識
    別コードと予め登録された識別コードとを照合する照合
    手段と、 前記各識別コードが一致する場合には前記所定の制御信
    号を出力する制御手段と、 前記車両外からの施錠後に所定時間以上前記携帯機との
    交信が可能な場合は、前記携帯機の置き忘れ状態が発生
    したと判定する判定手段と、 前記判定手段により前記置き忘れ状態の発生と判定され
    た場合には、解錠禁止情報をセットし、解錠された場合
    には前記解錠禁止情報をリセットする解錠可否設定手段
    とを備え、 前記解錠禁止情報がセットされている場合には、前記携
    帯機による解錠操作を禁止することを特徴とする車両用
    キーレスエントリー装置。
  13. 【請求項13】 携帯機と、車両側に設けられる制御装
    置とを備え、前記携帯機から送信された識別コードと前
    記制御装置に予め登録された識別コードとを照合し、両
    識別コードが一致する場合には所定の制御信号を出力す
    る車両用キーレスエントリー装置であって、 前記携帯機は、送信要求信号に応じて識別コードを含ん
    でなる送信コードを送信するものであり、 前記制御装置は、 車両のハンドル操作が検出された場合には、前記送信要
    求信号を生成して前記携帯機に送信させる送信要求信号
    生成手段と、 前記送信要求信号に応じて前記携帯機から送信された識
    別コードと予め登録された識別コードとを照合する照合
    手段と、 前記各識別コードが一致する場合には前記所定の制御信
    号を出力する制御手段と、 操作可能状態に移行するための前動作と前記操作可能状
    態下で行われる本動作とにより操作され、エンジン始動
    許可信号を出力させるためのエンジン始動スイッチとを
    備え、 前記制御装置は、 前記前動作が行われたときには、前記携帯機側の識別コ
    ードと前記制御装置側の識別コードとが一致すると判定
    されるまで前記本動作への移行を禁止し、前記各識別コ
    ードが一致すると判定された場合は、前記本動作への移
    行を許可して前記エンジン始動許可信号を出力する第1
    の操作モードと、 前記前動作が行われたときには、前記本動作への移行を
    許可し、前記各識別コードが一致すると判定された場合
    に前記エンジン始動許可信号を出力する第2の操作モー
    ドとを有し、 前記携帯機によって解錠された場合には、所定時間だけ
    前記第2の操作モードで前記始動スイッチの操作を制御
    することを特徴とする車両用キーレスエントリー装置。
  14. 【請求項14】 携帯機と、車両側に設けられる制御装
    置とを備え、前記携帯機から送信された識別コードと前
    記制御装置に予め登録された識別コードとを照合し、両
    識別コードが一致する場合には所定の制御信号を出力す
    る車両用キーレスエントリー装置であって、 前記携帯機は、送信要求信号に応じて識別コードを含ん
    でなる送信コードを送信するものであり、 前記制御装置は、 車両のハンドル操作が検出された場合には、前記送信要
    求信号を生成して前記携帯機に送信させる送信要求信号
    生成手段と、 前記送信要求信号に応じて前記携帯機から送信された識
    別コードと予め登録された識別コードとを照合する照合
    手段と、 前記車両が閉扉状態であるか否かを判定する扉状態判定
    手段と、 前記各識別コードが一致する場合には前記所定の制御信
    号を出力する制御手段とを備え、 前記制御装置は、 前記車両のハンドルが操作された後で所定時間内に閉扉
    状態であると判定されたときには、前記携帯機側の識別
    コードと前記制御装置側の識別コードとが一致する場合
    に、施錠信号を出力することを特徴とする車両用キーレ
    スエントリー装置。
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