JP2000191324A - 無機化合物固体の形成方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

無機化合物固体の形成方法およびそれを用いた半導体装置の製造方法

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JP2000191324A JP10370807A JP37080798A JP2000191324A JP 2000191324 A JP2000191324 A JP 2000191324A JP 10370807 A JP10370807 A JP 10370807A JP 37080798 A JP37080798 A JP 37080798A JP 2000191324 A JP2000191324 A JP 2000191324A
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孝 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属元素を含む有機化合物材料を用いて、比較
的低温の熱処理により良好な無機化合物固体(強誘電体
膜など)を形成する。 【解決手段】強誘電体膜の形成に際し、金属元素を含む
有機化合物材料の溶液が半導体基板に塗布される(S4
1)。これを乾燥し(S42)、さらに仮焼成する(S
43)。この工程を所定膜厚となるまで繰り返した後、
有機物除去処理を行う(S45)。有機物除去処理は、
たとえば、減圧雰囲気中(約50Torr)における加熱処
理(約550℃)により行われる。有機物除去処理によ
り得られた無機化合物材料に対して本焼成を行う(S4
6)。本焼成は、たとえば、約550℃の温度で行わ
れ、これにより、無機化合物材料が結晶化する。 【効果】低温の熱処理で強誘電体膜を形成することがで
きるので、膜間における材料の相互拡散や、半導体基板
に形成された素子の特性が劣化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体メモリ
などの半導体装置において用いられる強誘電体薄膜に代
表される無機化合物固体を形成するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】強誘電体メモリは、強誘電体膜を電荷保
持用のキャパシタとして用いた不揮発性記憶装置であ
り、高速性、低消費電力、高集積性および耐書換え特性
に優れている。強誘電体膜に電界をかけて分極を生じさ
せると、電界を除去した後もその分極が保持される。こ
れにより、不揮発性記憶機能が実現される。
【0003】図13は、強誘電体メモリのセル構造を示
す断面図である。半導体基板1の表面においてフィール
ド酸化膜2によって分離された素子形成領域には、不純
物拡散層3,4が間隔を開けて形成されており、これら
の不純物拡散層3,4の間の半導体基板1の表面には、
ゲート絶縁膜5を介在させてゲート電極6が形成されて
いる。このようにして、トランジスタTRが形成されて
いる。
【0004】ゲート電極6は、第1層間絶縁膜7により
被覆されており、この第1層間絶縁膜7上には、下部電
極11および上部電極12により強誘電体膜10を挟持
して形成したキャパシタ構造Cが設けられている。上部
電極12は、第2層間絶縁膜8により被覆されている。
そして、この第2層間絶縁膜8上に形成された第1アル
ミニウム配線9は、コンタクト孔14,15を介して上
部電極12および不純物拡散層4と接合されていて、上
部電極12と不純物拡散層4とを電気的に接続してい
る。
【0005】このセル構造の強誘電体メモリにおいて、
不純物拡散層3は、ビットラインを形成し、ゲート電極
6はワードラインを形成し、下部電極11はプレートラ
インを形成する。そこで、ビットライン(不純物拡散層
3)とプレートライン(下部電極11)との間に適当な
書込み電圧を印加するとともに、ワードライン(ゲート
電極6)に選択電圧を印加してトランジスタTRを導通
させると、強誘電体膜10に電界を印加できる。これに
より、強誘電体膜10には、印加された電界の方向およ
び強さに応じた分極を生じさせることができる。
【0006】読出し時には、ワードライン(ゲート電極
6)に適当な選択電圧を印加してトランジスタTRを導
通させるとともに、プレートライン(下部電極11)に
適当な読出し電圧を印加する。このとき、ビットライン
(不純物拡散層3)に現れる電位は、強誘電体膜10の
分極の方向に応じて、2つの異なる電位のうちのいずれ
かとなる。これに基づき、このセルが「1」の状態であ
るのか「0」の状態であるのかを調べることができる。
【0007】図13に示されているように、多層配線が
必要な場合には、第1アルミニウム配線9は、さらに第
3層間絶縁膜16で被覆される。そして、この第3層間
絶縁膜16上にさらに第2アルミニウム配線17が形成
され、この第2アルミニウム配線17は、コンタクト孔
18を介して第1アルミニウム配線9に接続される。第
2アルミニウム配線17は、さらに、保護膜19で覆わ
れることになる。
【0008】強誘電体膜の材料には、PZT(Pb(Zr,T
i)O3 )系のものとSBT(SrBi2Ta2O9)系のものに代
表される複合酸化物強誘電体が一般に用いられている。
これらの薄膜は、たとえば、ゾル・ゲル法により形成さ
れる。ゾル・ゲル法とは、液体(ゾル)状の原料を基板
上にコーティングして、熱処理により焼成して所要の膜
を得る方法である。PZTのゾル・ゲル法では、たとえ
ば、出発原料として、金属元素を含む有機化合物である
Pb(CH3COO)2 ・3H2O 、Zr(n-OC4H9)4、Ti(i-OC3H7)4の2
−メトキシエタノールを溶媒とした溶液などが用いられ
る。この有機化合物溶液をスピンコーティングにより基
板上に塗布し、150℃〜180℃で乾燥させた後に、
乾燥空気雰囲気中で400℃、30分の仮焼成を行う。
所定の膜厚になるまでこの工程を繰り返し、最後に、6
00℃〜700℃で熱処理して、膜全体を結晶化させ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
高温での結晶化処理は、それ以前に形成されているトラ
ンジスタTRの素子特性を劣化させるうえ、強誘電体膜
10と上部および下部電極11,12との界面での各膜
材料の相互拡散により、強誘電体膜10自体の特性の劣
化をも生じさせる。そのために、必ずしも良好な特性の
強誘電体メモリを実現することができなかった。
【0010】上述のような高温の結晶化処理が必要な理
由は、結晶化処理前の膜中に有機物が残留しているから
である。約400℃の温度での仮焼成により、或る程度
の有機物は除去できるが、膜中の有機物を十分に除去す
るためには、700℃を超える温度での熱処理が必要と
なる。しかし、このような高温では、膜材料の結晶化が
始まるから、仮焼成の目的が失われるうえ、半導体基板
1に形成されているトランジスタTRに与えるダメージ
も大きくなる。
【0011】したがって、従来では、低温の熱処理で良
好に結晶化された強誘電体膜を形成する方法がなく、そ
のために、良好な特性の強誘電体メモリを提供すること
ができなかった。そこで、この発明の目的は、上述の技
術的課題を解決し、金属元素を含む有機化合物材料を用
いて無機化合物固体を形成する際に、比較的低温での熱
処理により良好な無機化合物固体を形成することができ
る方法を提供することである。
【0012】また、この発明の他の目的は、比較的低温
の熱処理で良好な機能性薄膜を半導体基板上に形成する
ことができ、これにより良好な特性の半導体装置を実現
できる半導体装置の製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、金属元素
を含む有機化合物を焼成して、無機化合物固体を形成す
る方法であって、金属元素を含む有機化合物材料に熱以
外の手段を用いた有機物除去処理を施して無機化合物材
料とする有機物除去工程と、この有機物除去工程により
得られる無機化合物材料を焼成して結晶化し、無機化合
物固体を得る結晶化工程とを含むことを特徴とする無機
化合物固体の形成方法である。
【0014】この方法によれば、熱以外の手段を用いる
ことにより、結晶化の阻害要因となる有機物を十分に除
去することができる。そして、そのうえで結晶化のため
の焼成が行われるので、比較的低温での焼成により無機
化合物材料を結晶化して、その固体を得ることができ
る。これにより、無機化合物固体に隣接する他の固体と
の相互間における材料の拡散を防ぐことができ、また、
無機化合物固体とともに一体化される他の固体部分があ
れば、そのような固体部分に対する熱影響を抑制でき
る。
【0015】つまり、上記結晶化工程は、無機化合物固
体に隣接する他の固体との相互間における材料の拡散が
生じる温度よりも低い温度で行われることが好ましい。
同様に、上記結晶化工程は、無機化合物固体とともに一
体化される他の固体部分に対する熱影響を防ぐことがで
きるように定められた所定の温度以下の温度で行われる
ことが好ましい。
【0016】請求項2記載の発明は、上記有機物除去工
程は、上記有機化合物材料を減圧雰囲気中に置く減圧工
程を含むことを特徴とする請求項1記載の無機化合物固
体の形成方法である。上記減圧工程とともに、結晶化が
起こらない温度での加熱処理が並行して行われることが
好ましい。また、この場合の加熱処理は、有機化合物材
料に隣接している他の固体との間における材料の拡散が
生じる温度よりも低い温度で行われることが好ましい。
同様に、有機化合物材料とともに処理を受ける他の固体
部分に対する熱影響を防ぐことができるように定められ
た所定の温度以下の温度で行われることが好ましい。
【0017】請求項2の方法によれば、有機化合物材料
が減圧雰囲気中に置かれることにより、有機物の揮発が
促進される。これにより、効率的に有機物を除去するこ
とができる。請求項3記載の発明は、上記減圧工程より
も後に、上記結晶化工程を行うことを特徴とする請求項
2記載の無機化合物固体の形成方法である。
【0018】たとえば、上記減圧工程を含む有機物除去
工程と、上記結晶化工程とは、別の処理装置によって行
われてもよい。すなわち、たとえば、有機物除去工程
は、処理室内を減圧したランプ加熱装置によって行い、
結晶化工程は、加熱炉を用いて行うようにしてもよい。
請求項3記載の発明によれば、減圧工程によって有機化
合物材料中の有機物を確実に除去した後に、結晶化工程
が行われるので、無機化合物材料の結晶化を低温で良好
に進行させることができる。
【0019】請求項4記載の発明は、上記減圧工程およ
び上記結晶化工程は、減圧雰囲気中で上記有機化合物材
料を焼成することにより、同時進行的に行われることを
特徴とする請求項2記載の無機化合物固体の形成方法で
ある。この発明によれば、処理装置の処理室内を減圧
し、この処理室内で有機化合物材料を加熱することによ
り、有機物除去処理および結晶化が行われる。この場
合、材料中に有機物が残留している間は、その結晶化が
阻害され、有機物が除去されて無機化合物材料となって
から結晶化が始まる。したがって、比較的低温での焼成
により、無機化合物固体が得られることになる。
【0020】この方法の利点は、2つの工程を連続的に
行うことができ、また、1つの処理装置で行うことがで
きるので、工程を簡単にすることができ、かつ、コスト
を低減できることである。請求項5記載の発明は、上記
有機物除去工程は、上記有機化合物材料に、熱以外のエ
ネルギーを与える工程を含むことを特徴とする請求項1
ないし4のいずれかに記載の無機化合物固体の形成方法
である。
【0021】有機化合物材料に熱以外のエネルギーを与
えることにより、この有機化合物材料中の有機物を除去
することができる。したがって、有機化合物材料を高温
に加熱しなくとも有機物の除去を良好に行えるので、無
機化合物固体と隣接することになる他の固体との間にお
ける材料の相互拡散を防止でき、また、当該無機化合物
固体と一体化されるべき他の固体部分に対する熱の影響
を防止できる。
【0022】むろん、材料の相互拡散や他の固体部分へ
の熱影響が少ない範囲で熱エネルギーを有機化合物材料
に与え、熱以外のエネルギーと併用してもよい。請求項
6記載の発明は、上記熱以外のエネルギーを与える工程
は、上記有機化合物材料に電磁波を供給する電磁波供給
工程を含むことを特徴とする請求項5記載の無機化合物
固体の形成方法である。
【0023】上記電磁波としては、紫外線やマイクロ波
を例示することができる。なお、電磁波以外にも、たと
えばプラズマなどの活性粒子により有機化合物材料にエ
ネルギーを与えることによっても、有機物除去処理を行
うことができる。請求項7記載の発明は、上記熱以外の
エネルギーを与える工程は、上記有機化合物材料を活性
化酸素粒子により処理する工程を含むことを特徴とする
請求項5または6に記載の無機化合物固体の形成方法で
ある。
【0024】上記活性化酸素粒子としては、オゾン(O
3 )、酸素ラジカル、酸素イオン(O++,O+ )を例示
することができる。有機化合物材料を活性化酸素粒子に
触れさせると、材料中の有機物にエネルギーを与えるこ
とができ、これにより、有機物除去処理が達成される。
なお、この処理の際、有機化合物材料に対する熱処理を
併用すると、さらに効果的である。この場合の熱処理
は、有機化合物材料の結晶化が起こらない温度で行われ
ることが好ましい。また、隣接する他の固体との間にお
ける材料の相互拡散が生じることのない温度で行われる
ことが好ましい。さらには、当該無機化合物固体が別の
固体部分と一体化される場合には、その固体部分に与え
られる熱影響を最小限とすることができる温度で行われ
ることが好ましい。
【0025】請求項8記載の発明は、上記無機化合物固
体は、強誘電体であることを特徴とする請求項1ないし
7のいずれかに記載の無機化合物固体の形成方法であ
る。強誘電体としては、たとえば、PZT(Pb(Zr,Ti)O
3 )およびSBT(SrBi2Ta2O9)に代表される複合酸化
物を例示することができる。この方法によれば、低温の
熱処理で、強誘電体の固体を形成することができる。
【0026】請求項9記載の発明は、半導体基板上に、
上記請求項1ないし8のいずれかに記載の方法により無
機化合物固体からなる機能性薄膜を形成する工程を含む
ことを特徴とする半導体装置の製造方法である。上記機
能性薄膜は、キャパシタ膜であってもよく、このキャパ
シタ膜は強誘電体からなるものであってもよい。
【0027】この発明によれば、比較的低温のプロセス
で、機能性薄膜を形成することができるので、膜間にお
ける材料の相互拡散や半導体基板に形成された機能素子
に対する熱影響を防止することができるから、良好な特
性の半導体装置を実現できる。すなわち、上記機能性薄
膜の形成工程は、膜界面での材料の拡散が生じることが
なく、また、機能素子が半導体基板に形成される場合に
は、その機能素子の特性を劣化させることのない温度で
行われることが好ましい。
【0028】請求項10記載の発明は、上記機能性薄膜
を形成する工程よりも前に、上記半導体基板に機能素子
を形成するための素子形成工程を含むことを特徴とする
請求項9記載の半導体装置の製造方法である。この方法
では、機能性薄膜の形成を低温の熱処理で実現できるの
で、この機能性薄膜よりも前に形成される機能素子の特
性が劣化することがない。
【0029】請求項11記載の発明は、上記結晶化工程
は、上記機能素子の特性を劣化させることのないように
定められた所定温度以下の温度で行われることを特徴と
する請求項10記載の半導体装置の製造方法である。こ
れにより、機能素子の特性の劣化を確実に防止できるか
ら、良好な特性の半導体装置が実現される。
【0030】なお、機能素子としては、電界効果トラン
ジスタなどのトランジスタ、キャパシタおよび抵抗器な
どを例示できる。請求項12記載の発明は、上記結晶化
工程は、上記機能性薄膜とこの機能性薄膜に隣接する固
体との間で材料の相互拡散が生じる温度よりも低い所定
の温度で行われることを特徴とする請求項9ないし11
のいずれかに記載の半導体装置の製造方法である。
【0031】これにより、機能性薄膜とこれに隣接する
固体(他の薄膜など)との間の材料の相互拡散を確実に
防止できるから、良好な特性の半導体装置が実現され
る。請求項13記載の発明は、上記機能性薄膜は、強誘
電体薄膜であり、上記半導体装置は、上記強誘電体薄膜
を電荷保持膜として用いた強誘電体記憶装置であること
を特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の半
導体装置の製造方法である。
【0032】この発明によれば、比較的低温の熱処理で
良好に結晶化された強誘電体薄膜を電荷保持膜として用
いることができるので、良好な強誘電体記憶装置を実現
できる。とくに、強誘電体の分極保持特性を利用して、
書き込み可能な不揮発性記憶装置を実現した場合に、反
転分極特性、書き込み可能回数および低電圧駆動などの
点で、著しい改善が実現される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、図1
3に示されたセル構造を有する強誘電体メモリを製造す
るための製造工程を表す流れ図である。この図1と上述
の図13とを参照して、この発明の一実施形態について
説明する。
【0034】まず、半導体基板1上にフィールド酸化膜
2が形成され、さらに、不純物拡散層3,4、ゲート絶
縁膜5およびゲート電極6が形成されて、機能素子とし
てのトランジスタTRが形成される(ステップS1)。
続いて、第1層間絶縁膜7が形成されてゲート電極6が
被覆される(ステップS2)。その後、キャパシタ構造
Cを形成するために、たとえばIrO2 からなる下部電
極11が、トランジスタTRのほぼ上方の位置におい
て、第1層間絶縁膜7上に形成される(ステップS
3)。この第1層間絶縁膜7上に強誘電体膜10が積層
され(ステップS4)。これらは、同じパターンにパタ
ーニングされる。
【0035】強誘電体膜10の形成後には、上部電極1
2が強誘電体膜10上に形成されてエッチングによりパ
ターニングされる(ステップS5)。その後、たとえ
ば、SiH4 などを原料ガスとして用いたCVD法など
により、シリコン酸化物等の絶縁物からなる第2層間絶
縁膜8が基板全面に形成される(ステップS6)。そし
て、エッチングによりコンタクト孔14,15が、第1
および第2層間絶縁膜7,8に開口されて、上部電極1
2および不純物拡散層4が露出させられる。
【0036】次いで、たとえば、スパッタ法により、第
2層間絶縁膜8上にアルミニウムが堆積させられ、これ
をエッチングによりパターニングして第1アルミニウム
配線9が形成される(ステップS7)。次いで、たとえ
ば、SiH4 などを原料ガスとして用いたCVD法など
により、シリコン酸化物等の絶縁物からなる第3層間絶
縁膜16が基板全面に形成される(ステップS8)。そ
して、この第3層間絶縁膜16には、エッチングによ
り、第1アルミニウム配線9に達するコンタクト孔18
が開口される。
【0037】これに引き続き、たとえば、スパッタ法に
より、第3層間絶縁膜16上にアルミニウムが堆積させ
られ、これをエッチングによりパターニングしてアルミ
ニウム配線17が形成される(ステップS9)。次い
で、基板全面に保護膜19が形成される(ステップS1
0)。保護膜19は、たとえば、シリコン酸化物からな
り、この場合には、SiH4 などを原料ガスとして用い
たCVD法などにより形成することができる。
【0038】図2は、強誘電体膜10の形成工程(ステ
ップS4)を詳しく説明した流れ図である。強誘電体膜
10の形成は、たとえば、ゾル・ゲル法により行われ
る。ゾル・ゲル法とは、液体(ゾル)状の原料を基板上
にコーティングして、熱処理により焼成して所要の膜を
得る方法である。PZTのゾル・ゲル法では、たとえ
ば、出発原料として、金属元素を含む有機化合物材料で
あるPb(CH3COO)2 ・3H2O 、Zr(n-OC4H9)4、Ti(i-OC3H7)4
の2−メトキシエタノールを溶媒とした溶液などが用い
られる。この溶液をスピンコーティングにより基板上に
塗布し(ステップS41)、150℃〜180℃で乾燥
(ステップS42)させた後に、乾燥空気雰囲気中で4
00℃(結晶化が起こらない温度)、30分の仮焼成を
行う(ステップS43)。所定の膜厚になるまでこの工
程を繰り返した後(ステップS44)、膜中の有機物を
除去するための有機物除去処理を行う(ステップS4
5)。そして、最後に、本焼成(ステップS46)を行
って、膜全体を結晶化させる。
【0039】有機物除去処理(ステップS45)は、た
とえば、約50Torrの減圧雰囲気中におけるラピッド・
サーマル・アニール(Rapid Thermal Anneal)により、
約550℃(有機化合物材料の結晶化が起こらない温
度)の熱処理を行うことにより、実行される。すなわ
ち、減圧雰囲気中での熱処理により、膜中の有機物が揮
発して膜外に除去され、これにより、有機物除去処理が
達成される。
【0040】結晶化を阻害する有機物成分が除去された
膜(無機化合物材料の膜)の本焼成(ステップS46)
は、比較的低温の熱処理で達成され、たとえば、約55
0℃での熱処理により、良好に結晶化された強誘電体膜
10を得ることができる。約550℃の温度での熱処理
では、トランジスタTRの素子特性の劣化が引き起こさ
れるおそれがなく、また、強誘電体膜10とこれに隣接
する各膜(下部電極11および上部電極12など)との
間の材料の相互拡散が生じることがない。
【0041】図3は、有機物除去処理(ステップS4
5)において用いられる熱処理装置(RTA:Rapid Th
ermal Anneal)の構成例を示す図解図である。この熱処
理装置は、処理室31内に、ウエハホルダ32を備えて
いる。ウエハホルダ32は、ほぼ水平なウエハ保持面3
2aを上面に有しており、このウエハ保持面32aに半
導体基板1を構成するウエハW(図2のステップS44
までの工程を経たもの)を保持できるようになってい
る。ウエハホルダ32は、鉛直方向に沿って配置された
回転軸33の上端に取り付けられた板状体からなり、回
転軸33を回転駆動機構34によって回転させることに
より、ウエハWを保持した状態で鉛直な回転軸線まわり
に回転するようになっている。
【0042】処理室31内には、さらに、ウエハホルダ
32のウエハ保持面32aに対向する位置に、直径の異
なる複数の円環状赤外線ランプ35,36,37が、ほ
ぼ同心に配置されている。これらの赤外線ランプ35,
36,37は、ランプ駆動源38からの電力を得て、ウ
エハWに向けて赤外線を発生し、これにより、ウエハW
を加熱する加熱手段を構成している。
【0043】処理室31には、排気口40が形成されて
いる。この排気口40は、減圧管41を介して、真空ポ
ンプなどからなる減圧機構42に接続されている。この
ような構成により、有機物除去処理に際しては、ウエハ
ホルダ32にウエハWを保持し、このウエハホルダ32
を回転駆動機構34によって回転駆動させている状態で
減圧機構42が駆動され、処理室31内が、たとえば、
50Torr程度に減圧される。そして、さらに、ランプ駆
動源38により、赤外線ランプ35,36,37に電力
が供給され、ウエハWが加熱される。これにより、ウエ
ハWは、たとえば、約550℃まで急速に昇温させら
れ、1秒〜数分の期間にわたってその温度に保持され
る。その後は、ランプ駆動源38から赤外線ランプ3
5,36,37への電力供給を停止して、加熱を停止す
る。このような減圧雰囲気中での熱処理により、強誘電
体膜を構成すべき有機化合物材料中の有機物が吸い出さ
れ、無機化合物材料の膜とされる。
【0044】図4は、本焼成工程(ステップS46)に
おいて用いられる熱処理装置の構成例を示す図解図であ
る。この熱処理装置は、石英製の炉50と、炉50内を
加熱するためのヒータ51と、ヒータ51に電力を供給
するヒータ駆動部52と、複数枚のウエハWを一括して
炉50内で保持するウエハホルダ53とを備えている。
この構成により、有機物除去処理が施された後のウエハ
Wを炉50内に入れ、ヒータ51に通電してウエハWが
加熱される。このときの加熱では、ウエハWの温度は、
約550℃とされ、約30分間にわたる加熱が行われ
る。
【0045】有機物除去処理(ステップS45)の結
果、結晶化の阻害要因が取り除かれているため、比較的
低温での炉内加熱によって、強誘電体膜を結晶化させる
ことができる。図5は、本焼成時の温度を550℃、6
50℃、675℃、725℃とした各場合の強誘電体膜
10の分極飽和特性の測定結果を示す特性図である。こ
の特性図から、いずれの温度でも強誘電体膜10の分極
飽和特性に大きな差異がなく、低温(約550℃)での
焼成により、良好な分極を生じさせ得ることが理解され
る。
【0046】図6は、有機物除去処理を行わずに本焼成
を行う従来の方法により作製された強誘電体膜の分極飽
和特性の測定結果を示す特性図である。この図6には、
本焼成時の温度を675℃、700℃、725℃とした
各場合の測定結果が示されている。この図6から、分極
特性が焼成時の温度に大きく依存し、700℃以上の高
温の熱処理を行わなければ所望の分極特性を実現できな
いことが理解される。
【0047】図7には、有機物除去処理を約50Torrの
減圧下において約550℃の温度で行い、その後に、約
550℃の炉内加熱によって、強誘電体膜を結晶化した
場合の分極飽和特性が示されており、種々の強度の反転
電界を印加した場合の分極の変化が表されている。各曲
線に対応した印加電圧の値が併記されている。また、図
8には、有機物除去処理を行わずに約760Torr(常
圧)、約650℃で本焼成を行って作製された従来技術
による強誘電体膜の同様な分極飽和特性が表されてい
る。各曲線に対応した印加電圧の値が併記されている。
【0048】図7と図8との比較から、本実施形態の方
法により作製された強誘電体膜は、本焼成温度が比較的
低いにも拘わらず、良好な分極特性を示すことが理解さ
れる。そして、この実施形態の方法により作製された強
誘電体膜は、弱い電界の印加により、大きな分極を生じ
させ得ることが理解される。したがって、この強誘電体
膜を用いた強誘電体メモリでは、低電圧駆動により、良
好な書込み/消去を行うことができる。
【0049】図9は、強誘電体膜の膜疲労特性を示す図
である。この有機物除去処理を行わずに約760Torr
(常圧)、約650℃で本焼成を行って作製された従来
技術による強誘電体膜の同様な分極飽和特性が表されて
いる。有機物除去処理を行わずに約760Torr(常
圧)、約650℃で本焼成を行って作製された従来技術
による強誘電体膜の同様な分極飽和特性が表されてい
る。図9には、分極反転電圧を繰り返し印加した場合の
分極反転サイクル数に対するスイッチング電荷量の変化
が表されている。上記の実施形態に対応する強誘電体膜
の膜疲労特性がシンボル「○」で表されており、有機物
除去処理を行なわずに約650℃、約760Torr(常
圧)で焼成した従来技術による強誘電体膜の膜疲労特性
が、シンボル「◆」で表されている。
【0050】図9から、この実施形態により作製された
強誘電体膜は、膜疲労特性においても、従来の方法で作
製された強誘電体膜よりもはるかに優れていることが理
解される。これにより、従来に比較して書換え可能回数
が格段に向上された強誘電体メモリを実現することがで
きる。図10は、強誘電体膜のデータ保持特性を表して
おり、108 回の分極反転サイクルを経た後の状態で反
転電界を強誘電体膜に印加したときに、この強誘電体膜
に表れる電荷量の測定値と、その後、一方向に電界をか
けた状態で約150℃の温度で加速試験を行い、10時
間後に同様の測定を行った場合の測定値とが示されてい
る。図9の場合と同様に、上記の実施形態により作製さ
れた強誘電体膜に対する測定結果は、シンボル「○」で
表されており、従来の方法により作製された強誘電体膜
に対する測定結果が、シンボル「◆」で表されている。
【0051】この図10から、上記の実施形態により作
製された強誘電体膜は、従来の方法で作製された強誘電
体膜に比較して、分極状態をはるかに長時間にわたって
保持でき、したがって、データ保持特性の良い強誘電体
メモリを実現できることが理解される。以上のように、
この実施形態によれば、減圧下での加熱処理によって、
有機化合物材料中の有機物を十分に除去できる。そし
て、そのうえで、本焼成工程を行って強誘電体膜10を
結晶化するようにしたことにより、本焼成工程での温度
が比較的低くても、良好に結晶化された強誘電体膜10
を得ることができる。そのため、トランジスタTRの特
性劣化や、強誘電体膜10とこれに接する他の膜との間
における材料の相互拡散に起因する特性劣化が生じるこ
とがなく、これによって、種々の特性を向上することが
できる。その結果、従来に比較して、格段に優れた特性
の強誘電体メモリを実現することができる。
【0052】次に、上述の図3を再び参照して、この発
明の第2の実施形態の方法を説明する。この第2の実施
形態では、有機物除去工程と、本焼成工程とが同時進行
的に実行される。すなわち、図3に示す熱処理装置によ
り、ウエハWをウエハホルダ32に保持させ、回転駆動
機構34によりウエハホルダ32を回転させる。同時
に、ランプ駆動源38から赤外線ランプ35,36,3
7に電力を供給してウエハWのランプ加熱を行う。そし
て、減圧機構42を作動させ、処理室31内を、たとえ
ば、約50Torrまで減圧する。
【0053】赤外線ランプ35,36,37による加熱
は、ウエハW上の強誘電体膜10を結晶化させるのに十
分な温度(たとえば、約550℃)および時間(たとえ
ば、約30分)で行われる。加熱開始初期の期間には、
強誘電体膜10の材料中に有機物が残留しているため、
膜の結晶化が阻害される。この有機物が、減圧された処
理室31中で揮発して除去されると、膜の結晶化が始ま
り、必要な時間だけ加熱を継続することによって、全体
が結晶化された強誘電体膜10が得られる。
【0054】このように、この実施形態は、有機物除去
工程と本焼成工程とを同時進行的に(または連続的に)
1つの処理装置によって行う点に特徴を有しており、こ
れにより、工程数を削減できるうえ、生産コストも削減
できる。図11は、この発明の第3の実施形態において
有機物除去処理のために用いられる処理装置の構成例を
示す図解図である。この処理装置は、処理室61内に、
ウエハホルダ62を備えている。ウエハホルダ62は、
ほぼ水平なウエハ保持面62aを上面に有しており、こ
のウエハ保持面62aに半導体基板1を構成するウエハ
W(図2のステップS44までの工程を経たもの)を保
持できるようになっている。ウエハホルダ62は、鉛直
方向に沿って配置された回転軸63の上端に取り付けら
れた板状体からなり、回転軸63を回転駆動機構64に
よって回転させることにより、ウエハWを保持した状態
で鉛直な回転軸線まわりに回転するようになっている。
【0055】ウエハホルダ62には、ヒータ75が内蔵
されている。このヒータ75は、ヒータ駆動源76から
の電力を得て発熱し、ウエハ保持面62aに保持された
ウエハWを加熱する熱処理手段を構成している。処理室
61内には、さらに、ウエハホルダ62のウエハ保持面
62aに対向する位置に、直径の異なる複数の円環状紫
外線ランプ65,66,67が、ほぼ同心に配置されて
いる。これらの紫外線ランプ65,66,67は、ラン
プ駆動源68からの電力を得て、ウエハWに向けて紫外
線を発生する紫外線処理手段を構成している。
【0056】図12は、紫外線ランプ65,66,67
の底面図である。紫外線ランプ65,66,67の配置
位置を回避した位置には、複数のオゾン吐出口69が、
ウエハ保持面62aに保持されたウエハWに対向するよ
うに配置されている。オゾン吐出口69には、オゾナイ
ザ70(図11参照)が発生するオゾンが、オゾン供給
管71を介して供給されるようになっている。すなわ
ち、オゾン吐出口69、オゾナイザ70およびオゾン供
給管71は、活性酸素粒子処理手段の一種としてのオゾ
ン処理手段を構成している。
【0057】上記の構成により、有機物除去工程(図2
のステップS45)においては、ウエハWがウエハホル
ダ62のウエハ保持面62aに保持され、この状態で、
ヒータ駆動源76によってヒータ75が通電される(熱
処理工程)とともに、ランプ駆動源68によって紫外線
ランプ65,66,67が通電される(電磁波供給工
程、熱以外のエネルギーを与える工程)。これにより、
ウエハWには熱エネルギーが供給されて熱処理が施され
るとともに、紫外線のエネルギーが供給されて非熱エネ
ルギー処理が同時に施される。これにより、有機化合物
材料中の有機物が除去される。
【0058】有機物除去工程(ステップS45)では、
さらに、オゾナイザ70からオゾン供給管71を介し
て、オゾン吐出口69より、ウエハWの表面にオゾンが
供給される(活性酸素粒子処理工程)。これにより、ウ
エハWにはオゾンからのエネルギー供給による非熱エネ
ルギー処理が併せて施される。これにより、さらに効果
的に、有機化合物材料中の有機物を除去できる。
【0059】ウエハWの処理中は、終始、回転駆動機構
64が付勢され、ウエハWを保持した状態のウエハホル
ダ62が回転させられる。これにより、ウエハWの各部
に対して、紫外線ランプ65,66,67からの紫外線
を均一に照射でき、かつ、オゾンおよび酸素ガスを均一
に供給できる。ヒータ駆動源76からのヒータ75への
通電は、ウエハWの温度が、トランジスタTRの素子特
性の劣化や、強誘電体膜10とこれに隣接する各膜との
間の材料の相互拡散が起こることのない温度に設定され
る。
【0060】なお、この実施形態において、処理室61
内を減圧機構により減圧するようにすれば、さらに効果
的に有機物を除去できる。有機物除去工程の後には、図
4に示された構成の熱処理装置による炉内加熱により、
本焼成工程(図2のステップS46が行われる。以上の
ようにこの実施形態によれば、紫外線エネルギーおよび
活性酸素粒子としてのオゾンを有機化合物材料に与える
ことにより、有機物除去処理が達成される。これによ
り、トランジスタTRなどに対する熱ストレスを少なく
することができるので、強誘電体メモリの特性向上に寄
与することができる。
【0061】以上、この発明の3つの実施形態について
説明したが、この発明は、他の形態でも実施することが
可能である。たとえば、上述の第3の実施形態では、有
機物除去工程において、ウエハWの加熱とともに、紫外
線の照射およびオゾンの供給の両方を行うようにしてい
るが、ウエハWの加熱、紫外線の照射およびオゾンの供
給とは、いずれか1つのみまたは任意の組合せの2つの
みが行われてもよい。
【0062】さらに、上述の実施形態では、強誘電体メ
モリを製造する場合について説明したが、この発明は、
強誘電体キャパシタの特性を利用した装置、高誘電率材
料(たとえば、BST((BaSr)TiO3)など)を用いたD
RAM、圧電体(ZrOなど)や焦電体を用いた各種セ
ンサなどの他の種類の半導体装置の製造にも適用するこ
とができる。
【0063】その他、「課題を解決するための手段およ
び発明の効果」の項で述べたとおりの変形が可能であ
り、これらの他にも、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】強誘電体メモリを製造するための製造工程を表
す流れ図である。
【図2】強誘電体膜の形成工程を詳しく説明した流れ図
である。
【図3】第1および第2の実施形態において用いられる
熱処理装置の構成例を示す図解図である。
【図4】第1の実施形態における本焼成工程で用いられ
る熱処理装置の構成例を示す図解図である。
【図5】本焼成時の温度を種々に異ならせた場合の強誘
電体膜の分極飽和特性の測定結果を示す特性図である。
【図6】有機物除去処理を行わずに本焼成を行う従来の
方法により作製された強誘電体膜の分極飽和特性の測定
結果を示す特性図である。
【図7】種々の強度の反転電界を印加した場合の分極の
変化を示す特性図である。
【図8】有機物除去処理を行わない従来の技術の方法に
より作製された強誘電体膜における種々の強度の印加電
界に対する分極の変化を表す特性図である。
【図9】強誘電体膜の膜疲労特性を示す図である。
【図10】強誘電体膜のデータ保持特性を表す図であ
る。
【図11】この発明の第3の実施形態において有機物除
去処理のために用いられる処理装置の構成例を示す図解
図である。
【図12】図11の装置の紫外線ランプ等の底面図であ
る。
【図13】強誘電体メモリのセル構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半導体基板 3 不純物拡散層 4 不純物拡散層 6 ゲート電極 10 強誘電体膜 11 下部電極 12 上部電極 31 処理室 32 ウエハホルダ 33 回転軸 34 回転駆動機構 35,36,37 赤外線ランプ 38 ランプ駆動源 42 減圧機構 50 炉 51 ヒータ 52 ヒータ駆動源 53 ウエハホルダ 61 処理室 62 ウエハホルダ 63 回転軸 64 回転駆動機構 65,66,67 紫外線ランプ 68 ランプ駆動源 69 オゾン吐出口 70 オゾナイザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8242 H01L 29/78 371 21/8247 29/788 29/792 Fターム(参考) 4G047 CA08 CA10 CB06 CC02 CD02 4G048 AA05 AB02 AC02 AD02 AE08 5F001 AA17 AG01 AG30 5F058 BA11 BA20 BC20 BF46 BH01 BH16 BJ01 5F083 FR02 GA21 GA25 JA14 JA15 JA17 JA43 PR23 PR33 PR34

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属元素を含む有機化合物を焼成して、無
    機化合物固体を形成する方法であって、 金属元素を含む有機化合物材料に熱以外の手段を用いた
    有機物除去処理を施して無機化合物材料とする有機物除
    去工程と、 この有機物除去工程により得られる無機化合物材料を焼
    成して結晶化し、無機化合物固体を得る結晶化工程とを
    含むことを特徴とする無機化合物固体の形成方法。
  2. 【請求項2】上記有機物除去工程は、上記有機化合物材
    料を減圧雰囲気中に置く減圧工程を含むことを特徴とす
    る請求項1記載の無機化合物固体の形成方法。
  3. 【請求項3】上記減圧工程よりも後に、上記結晶化工程
    を行うことを特徴とする請求項2記載の無機化合物固体
    の形成方法。
  4. 【請求項4】上記減圧工程および上記結晶化工程は、減
    圧雰囲気中で上記有機化合物材料を焼成することによ
    り、同時進行的に行われることを特徴とする請求項2記
    載の無機化合物固体の形成方法。
  5. 【請求項5】上記有機物除去工程は、上記有機化合物材
    料に、熱以外のエネルギーを与える工程を含むことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の無機化合
    物固体の形成方法。
  6. 【請求項6】上記熱以外のエネルギーを与える工程は、
    上記有機化合物材料に電磁波を供給する電磁波供給工程
    を含むことを特徴とする請求項5記載の無機化合物固体
    の形成方法。
  7. 【請求項7】上記熱以外のエネルギーを与える工程は、
    上記有機化合物材料を活性化酸素粒子により処理する工
    程を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の無
    機化合物固体の形成方法。
  8. 【請求項8】上記無機化合物固体は、強誘電体であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の無
    機化合物固体の形成方法。
  9. 【請求項9】半導体基板上に、上記請求項1ないし8の
    いずれかに記載の方法により無機化合物固体からなる機
    能性薄膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】上記機能性薄膜を形成する工程よりも前
    に、上記半導体基板に機能素子を形成するための素子形
    成工程を含むことを特徴とする請求項9記載の半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】上記結晶化工程は、上記機能素子の特性
    を劣化させることのないように定められた所定温度以下
    の温度で行われることを特徴とする請求項10記載の半
    導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】上記結晶化工程は、上記機能性薄膜とこ
    の機能性薄膜に隣接する固体との間で材料の相互拡散が
    生じる温度よりも低い所定の温度で行われることを特徴
    とする請求項9ないし11のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
  13. 【請求項13】上記機能性薄膜は、強誘電体薄膜であ
    り、 上記半導体装置は、上記強誘電体薄膜を電荷保持膜とし
    て用いた強誘電体記憶装置であることを特徴とする請求
    項9ないし12のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
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