JP2000190928A - 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置 - Google Patents

綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2000190928A
JP2000190928A JP10369241A JP36924198A JP2000190928A JP 2000190928 A JP2000190928 A JP 2000190928A JP 10369241 A JP10369241 A JP 10369241A JP 36924198 A JP36924198 A JP 36924198A JP 2000190928 A JP2000190928 A JP 2000190928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binding member
paper
bundle
sheet
bound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10369241A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Yasuda
健一 安田
Koji Tokawa
浩二 東川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP10369241A priority Critical patent/JP2000190928A/ja
Publication of JP2000190928A publication Critical patent/JP2000190928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状のシートで形成される綴じ部材により綴
じられた用紙束の綴じ状態を自動的に解除して各用紙ご
とにばらす。 【解決手段】 帯状の紙製シートで形成される紙ステー
プラSによって綴じられた原稿束Dを載置するトレイ3
0と、紙ステープラSを分断する分断手段411とを備
えたことを特徴とする綴じ部材処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状のシートで形
成される綴じ部材によって綴じられた用紙束の綴じ状態
を解除して各用紙ごとにばらす綴じ部材処理装置並びに
これを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複数の用紙束を綴じる装置として
は、コ字形状に折り曲げられた金属製のステープル針の
両先端部を、用紙束に貫通させた後、該両先端部を内側
に折り曲げることによって、用紙束を結束する針ステー
プル装置がある。このようなステープル装置によれば、
用紙束を強固に綴じることができるもの、金属製のステ
ープル針を使用することから、そのままシュレッダーに
かけて裁断することが困難である。
【0003】これに対し、帯状のシートで形成される綴
じ部材としての紙ステープルを使用して、複数の用紙束
を綴じるようにした紙ステープル装置が知られている。
この紙ステープル装置によれば、用紙束を含め全体が紙
類なので、そのままシュレッダーにかけて裁断すること
ができ、廃棄処理が容易である。また、特に食品を扱う
関係の場所等では安全衛生上の観点からも好ましい。
【0004】従来、このような紙ステープルによって綴
じられた用紙束を、例えば複写のための原稿として用い
る場合にあっては、通常は、この紙ステープルをあらか
じめ人為的に用紙束から除去するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動原
稿搬送装置を使用して、紙ステープルによって綴じられ
た用紙束を原稿として複写する場合に、その紙ステープ
ルを一々人手により外さなければならないのは面倒であ
り、綴じられた原稿束が数多くある場合には特に、作業
能率を著しく低下させるという問題があった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであって、本発明の目的は、帯状のシ
ートで形成される綴じ部材により綴じられた用紙束の綴
じ状態を自動的に解除して各用紙ごとにばらすことがで
きる装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、帯状のシートで形成される
綴じ部材によって綴じられた用紙束を載置する載置部
と、前記綴じ部材を分断する分断手段と、を備えたこと
を特徴とする綴じ部材処理装置である。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材処理装置において、前記分断手段
は、前記綴じ部材の少なくとも1箇所を切断することを
特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、上記請求
項2に記載の綴じ部材処理装置において、前記分断部材
は、前記綴じ部材の用紙束厚み方向に延びる部分を打ち
抜いて切断することを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材処理装置において、前記分断手段
により分断された綴じ部材を保持して用紙束から引き抜
く引抜手段をさらに有することを特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、上記請求
項4に記載の綴じ部材処理装置において、前記綴じ部材
に剥離剤を付与する剥離剤付与手段をさらに有すること
を特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、上記請求
項4に記載の綴じ部材処理装置において、前記引抜手段
は、前記分断手段により分断された綴じ部材の一端を挟
持する挟持手段を有することを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、上記請求
項6に記載の綴じ部材処理装置において、前記挟持手段
は一対のローラであり、前記引抜手段は、前記分断手段
により分断された綴じ部材の一端を前記一対のローラで
挟持した後に当該ローラを回転させることにより綴じ部
材を用紙束から引き抜くことを特徴とする。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、上記請求
項1〜7のいずれか1項に記載の綴じ部材処理装置を有
することを特徴とする自動原稿搬送装置である。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、用紙の仕
分けおよび用紙綴じ等を行う用紙処理装置であって、上
記請求項1〜7のいずれか1項に記載の綴じ部材処理装
置を有することを特徴とする用紙処理装置である。
【0016】また、請求項10に記載の発明は、上記請
求項1〜7のいずれか1項に記載の綴じ部材処理装置を
有することを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】この実施形態は、本発明を適用した綴じ部
材処理装置を備えた自動原稿搬送装置を、複写機に設け
たものである。 《複写機》まず、複写機の概略的な構成とその動作とを
説明する。
【0019】図1は、自動原稿搬送装置を備える複写機
の側面図である。
【0020】図1に示す複写機は、画像形成装置として
の複写機本体10の上部に自動原稿搬送装置(ADF)
20を備える。ADF20は載置された原稿束から1枚
ずつ原稿を複写機本体上部のプラテンガラス上に搬送す
る。複写機本体10は、ADF20によって搬送された
原稿を複写機本体内のイメージリーダ(不図示)により
読み取り、読み取った画像を一旦メモリに記憶して、必
要により各種の画像編集処理をしたのち、周知の電子写
真方法によって用紙上に画像を形成する、いわゆるデジ
タル複写機と称されるものである。なお、この複写機本
体(デジタル複写機)自体の構成は周知のものであるの
で、ここではその説明は省略する。《自動原稿搬送装
置》図2は、自動原稿搬送装置(ADF)の内部構造を
示す概略構成図である。
【0021】図2に示すように、ADF20は、用紙束
としての原稿束を載置する載置部としてのトレイ30
と、原稿を1枚ずつ引き出すための分離ローラ201
と、分離された原稿を搬送するためのレジストローラ対
205および搬送ベルト206と、原稿の表裏面を反転
させるための反転ローラ207と、排紙するための排出
ローラ対208とを有している。なお、排出ローラ対2
08によって排出された原稿は、排紙トレイ209(図
1参照)に排出される。また、搬送ベルト206は、複
写機本体のプラテンガラスの全面を覆うように、駆動ロ
ーラ212と従動ローラ213との間に無端状に張り渡
されている。搬送ベルト206の内側には、搬送ベルト
206をプラテンガラスに圧接させるため、多数のバッ
クアップローラ214が回転自在に設置されている。
【0022】そして、このADF20には、トレイ30
に、帯状のシートで形成される綴じ部材としての紙ステ
ープルによって綴じられた原稿束を載置した状態で、こ
の紙ステープルによって綴じられた原稿束の綴じ状態を
自動的に解除して各用紙ごとにばらすための綴じ部材処
理装置400が設けられている。この綴じ部材処理装置
400は、原稿束を載置するトレイ30の原稿セット面
近傍、例えば原稿の搬送方向下流側先端部付近に設けら
れており、したがって、原稿の搬送機構などのレイアウ
トに支障を与えることなく、ADF全体としてコンパク
トな構成とされ、メンテナンスも容易となっている。 《綴じ部材処理装置》図3は、綴じ部材処理装置の概略
構成を示す斜視図、図4は、紙ステープルで綴じられた
原稿束の要部を拡大して示す斜視図、図5は、分断手段
を拡大して示す斜視図、図6は、引抜手段と剥離剤付与
手段とを拡大して示す斜視図、図7は、検出手段の拡大
斜視図である。
【0023】図3に示すように、綴じ部材処理装置40
0は、紙ステープルSを分断する分断手段411、分断
された紙ステープルSを原稿束から引き抜く引抜手段4
23、および紙ステープルSを検出する検出手段470
を備えた処理ユニット410と、この処理ユニット41
0を摺動可能に支持する支持部材430と、処理ユニッ
ト410を支持部材430内で原稿搬送方向に垂直な方
向、すなわち原稿幅方向に移動させる処理ユニット移動
手段440と、支持部材430全体を原稿搬送方向に移
動させる支持部材移動手段450と、を備えている。
【0024】紙ステープルSは、図示しない市販の紙ス
テープル装置により、図4に示されるように、原稿束D
にスリット孔部Dsを形成すると同時に、このスリット
孔部Dsに挿通されて輪状に形成される。ここで、帯状
の紙製シートの重ね合わせられた端部同士は、予め裏面
に塗布されている粘着剤により接合されるようになって
いる。なお、他の図面においては、この重ね合わせ部分
は適宜図示省略してある。
【0025】分断手段411は、紙ステープルSの少な
くとも1箇所を切断するものであって、紙ステープルS
を容易かつ確実に分断することができる。図5に示すよ
うに、分断手段411は、原稿束Dの面に沿う平面内で
回転される円盤状カッタ413を有しており、円盤状カ
ッタ413の外周縁には鋭利な切刃が形成されている。
この円盤状カッタ413は、アーム416の一端部にお
いて回転可能に設けられ、駆動手段としての電動モータ
M1の回転駆動力がプーリ414,415およびベルト
B1を介して円盤状カッタ413に伝達されるように構
成されている。また、アーム416の他端部は、電動モ
ータM1の主軸に回転自在に遊嵌されており、図示しな
い他の駆動手段により、アーム416が図中P方向に揺
動可能とされている。このようにして、円盤状カッタ4
13は、用紙束Dを綴じている紙ステープルSに向けて
略水平方向に進退動可能となっている。なお、電動モー
タM1の回転駆動力を利用してアーム416の揺動を行
わせるようにしてもよく、この場合には例えば、減速機
構や、所定の角度範囲の揺動に制限する機構としてのト
ルクリミッタ等を設置するとよい。
【0026】なお、駆動手段として、電動モータのほ
か、例えばソレノイド等の他の電動アクチュエータを用
いてもよいことは言うまでもない。また、ベルトB1に
はゴム製の平ベルトが使用されるが、例えば歯付きベル
トを使用してもよい。さらには、伝達機構として、ベル
トに代えてギアを使用することも可能である。また、円
盤状カッタ413を紙ステープルSに向けて略水平方向
に進退動させる構成としては、図5に示すように揺動さ
せる代わりに直線方向に進退動させるように構成しても
よい。
【0027】図6に示すように、引抜手段423は、分
断手段411により分断された紙ステープルSの一端を
挟持する挟持手段としての一対のローラ424,424
を有している。これら一対のローラ424,424は、
ギアG1,G2、ベルトB2を介して電動モータM2に
接続されており、紙ステープルSの一端を挟持した状態
で、相互に逆回転されることによって、紙ステープルS
を原稿束Dから引き抜くことが可能となっている。これ
により、紙ステープルSを損傷させずに確実に保持しつ
つ、しかも紙ステープルSを原稿束Dに残すことなく確
実に除去することができ、紙ステープルSの存在によっ
て原稿の適正な搬送が妨げられる等の虞れを回避するこ
とができる。また、一対のローラを相互に逆回転させて
紙ステープルを巻き取るようにして引き抜くことができ
るので、装置のコンパクト化が図られている。
【0028】本実施形態では、紙ステープルSに剥離剤
を付与する剥離剤付与手段418を備えている。図6に
示すように、剥離剤付与手段418は、上下一対の剥離
剤供給管419,419を有しており、容器420に貯
溜されている剥離剤をポンプ421の作動により紙ステ
ープルSに向けて付与し得る構成とされている。剥離剤
としては、例えば市販の粘着剤はがし液(商品名、コニ
シ株式会社製)を使用することができる。なお、剥離剤
供給管は、1本ないし多数本でもよく適宜設定すること
ができる。
【0029】図7に示すように、検出手段470は、原
稿束Dの表面における紙ステープルSを反射光により光
学的に識別するセンサである。この検出手段470は、
発光部471と、この発光部471から発せられた光の
反射光を受ける受光部472とを有している。そして、
原稿束Dと紙ステープルSとの表面の反射率の相違に基
づいて、受光部472において検出される反射光の強さ
の差異から、紙ステープルSを識別することができる構
成とされている。したがって、有無のわかりづらい帯状
の薄いシートにより形成されている紙ステープルSであ
っても、確実に検出して、その存在ないし位置を把握す
ることができる。なお、検出手段470は、上記のよう
なセンサに限定されるものではなく、例えば反射光の波
長を分析して色判別を行うものや、光学的に撮像して画
像処理するもの等を採用することもできる。
【0030】図3に示したように、支持部材430は、
下方に向けて所定部位が開口した細長の箱体から構成さ
れており、全体としてコ字状を呈する処理ユニット41
0の上部分が内部に収容されるようになっている。この
支持部材430の下端近傍には、4つの車輪431が回
転自在に取り付けられており、ADF20の本体側に設
置されたレール432上を、原稿搬送方向に移動可能と
されている。
【0031】処理ユニット移動手段440は、処理ユニ
ット410に設けられた図示しないナット部に螺合する
送りねじ軸441を有しており、ナット部には雌螺子が
形成されている。この送りねじ軸441の回転により、
処理ユニット410が支持部材430内を原稿幅方向に
移動できる構成とされている。なお、処理ユニット41
0が支持部材430内の長手方向に沿って滑らかに移動
できるように、例えば図示しないガイド棒が送りねじ軸
441と平行に配置される。また、送りねじ軸441の
一端にはギア442が固着されており、アイドラーギア
443を介して、電動モータ445の主軸に固着された
ギア444からの回転駆動力が送りねじ軸441に伝達
されるように構成されている。
【0032】支持部材移動手段450は、支持部材43
0の一端に連設される連結部433に固着される駆動ベ
ルト451と、この駆動ベルト451が掛け渡されるプ
ーリ452,452と、一方のプーリ452が一端に固
着された軸の他端側に固着されるギア453と、ギア4
53に噛合するアイドラーギア454と、アイドラーギ
ア454に噛合する駆動ギア455と、駆動ギア455
に主軸を連結してこれを回転駆動させる電動モータ45
6と、を有している。したがって、電動モータ456を
正逆回転させることによって、支持部材430を原稿搬
送方向に所定距離だけ移動可能としている。
【0033】また、図示しない制御手段としてのCPU
が設けられており、このCPUには、紙ステープルSを
検出する検出手段470が接続されるほか、トレイ30
上の原稿束Dの有無を検出する図示しない原稿束検出セ
ンサが接続されている。また、CPUは、図示しない駆
動回路を介して、電動モータM1,M2,445,45
6にそれぞれ接続されるほか、ポンプ421等にも接続
されており、綴じ部材処理装置全体を統括的に制御して
いる。
【0034】次に、本実施形態の作用について、図8に
示す綴じ部材処理装置の動作フローチャートを参照して
説明する。
【0035】綴じ部材処理装置の動作がスタートされる
と、まず、ADF20のトレイ30上に、原稿束Dが載
置されているか否かの判断が行われる(S1)。そし
て、原稿束検出センサによりトレイ30上に原稿束Dが
有ると検出されると(S1のYES)、処理ユニット移
動手段440および支持部材移動手段450により、処
理ユニット410を所定の範囲内で移動させる(S
2)。
【0036】この処理ユニット410の移動の際には、
検出手段470により紙ステープルSを検出したか否か
の判断を行う(S3)。ここでは、原稿束Dをトレイ3
0上に載置する際に、紙ステープルSで綴じられている
辺を原稿搬送方向に垂直な方向(原稿幅方向)の一端部
側(図3では奥側)に位置させるように限定しており、
この場合について説明すれば、紙ステープルSの検出
は、原稿束Dの原稿幅方向端部近傍の所定領域において
速やかに行われる。なお、原稿束Dの紙ステープルSで
綴じられている辺を、原稿搬送方向下流側の先端部側に
位置させるように限定した構成とすることも可能であ
る。
【0037】検出手段470により紙ステープルSが検
出された場合には(S3のYES)、その位置を記憶
し、分断手段411による紙ステープルSの分断が可能
な位置まで、処理ユニット410を移動させる(S
4)。
【0038】処理ユニット410の移動が終了すると、
図示しない駆動手段によりアーム416が図5中P方向
に揺動され、円盤状カッタ413が紙ステープルSに向
けて略水平方向に移動すると同時に、円盤状カッタ41
3が電動モータM1により回転される。このような分断
手段411により、紙ステープルSの少なくとも1箇所
が切断される(S5)。なお、円盤状カッタ413の径
を適度に大きくして紙ステープルSの対向する2箇所を
切断するようにしてもよい。
【0039】また、剥離剤付与手段418により、剥離
剤が紙ステープルSに向けて噴出され、紙ステープルS
の裏面に塗布されている粘着剤が溶かされて、紙ステー
プルSを原稿束Dから容易に外すことが可能な状態とな
る。
【0040】次いで、引抜手段423の一対のローラ4
24,424により紙ステープルSの一端を挟持した
後、電動モータM2を回転駆動させて紙ステープルSを
原稿束Dから引き抜く(S6)。引き抜かれた紙ステー
プルSは、下方に配置される図示しない容器に回収され
る。そして、処理ユニット410が初期位置に戻されて
(S7)、綴じ部材処理が完了する(S8)。
【0041】一方、綴じ部材処理装置の動作がスタート
されても、ADF20のトレイ30上に原稿束Dが載置
されていない場合は(S1のNO)、原稿束無しと判断
して処理を終了する(S9)。また、紙ステープルSを
検出することなく(S3のNO)、処理ユニット410
の所定範囲内での移動が終了した場合は(S10のYE
S)、紙ステープル無しと判断して処理を終了する(S
11)。
【0042】そして、複写機本体のコピースタートキー
が押されることにより、原稿束から1枚ずつ原稿が分離
されて、プラテンガラス上に搬送される。このようにし
て、原稿束Dを紙ステープルSで綴じたままトレイ30
にセットして、自動的に紙ステープルSを除去した上で
搬送させることができる。
【0043】その後、複写機本体により原稿画像が読み
取られて、複写出力が行われるが、本実施形態では、検
出手段470により検出された信号から求められた紙ス
テープルSの位置を用いて、複写時に、紙ステープルS
により原稿に開けられたスリット孔部の画像を形成しな
いようにしている。したがって、紙ステープルによるス
リット孔部の画像を含まない、きれいなコピーを得るこ
とができる。
【0044】このように本実施形態によれば、紙ステー
プルSを分断してから引き抜くようにしたので、帯状の
紙製シートで形成される紙ステープルSにより綴じられ
た原稿束の綴じ状態を自動的に解除して各用紙ごとに容
易にばらすことができる。
【0045】したがって、紙ステープルSによって綴じ
られた用紙束を原稿として複写する場合に、その紙ステ
ープルSを一々人手により外す必要がなく、特に綴じら
れた原稿束が多い場合には、作業能率が大幅に向上す
る。
【0046】なお、上記実施形態では、紙ステープルS
の少なくとも1箇所を分断した後に、分断された紙ステ
ープルSを原稿束Dから引き抜くように構成したが、紙
ステープルSの分断のみを行い、剥離剤付与手段418
および引抜手段423を省略した構成とすることも可能
である。このようにすれば、紙ステープルSが一部の原
稿に残ることにはなるものの、原稿束の綴じ状態を解除
して各用紙ごとにばらすことは可能であり、作業性の向
上等の同様な効果が得られる。
【0047】図9は、分断手段の他の例を示す斜視図で
ある。
【0048】この例では、分断手段411aが、ピン4
81により相互に回動可能に連結された一対の切刃部材
482,483を備えている点で、上述した実施形態と
相違している。各切刃部材482,483の先端近傍の
対向する内側には、紙ステープルSに切り込む刃面がそ
れぞれ形成される。但し、その他の点では上記実施形態
と同様であるため、その説明を省略する。
【0049】この例にあっては、分断手段411aの切
刃部材482,483により挟まれるようにして、紙ス
テープルSが切断されるようになっており、上述した実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】図10および図11は、分断手段のさらに
他の例を示す斜視図である。
【0051】この例では、分断手段411b,411c
が、紙ステープルSの原稿束厚み方向に延びる部分Sa
ないしSbを打ち抜いて切断する点で、上述した実施形
態と相違している。但し、その他の点では上記実施形態
と同様であるため、その説明を省略する。
【0052】図10および図11に示すように、分断手
段411b,411cは、鉛直方向に移動可能な打ち抜
き用カッタ485を有している。この打ち抜き用カッタ
485の上端には、従動ロッド486が立設される。従
動ロッド486は図示しないばね部材により上方に付勢
されており、その上端は、電動モータM3の主軸487
に偏心して固着される偏心板カム488の外周面に当接
している。なお、図11に示す分断手段411cでは、
打ち抜き用カッタ485が一対設けられており、紙ステ
ープルSの原稿束厚み方向に延びる部分SaおよびSb
の双方の上方に位置させることが可能となっている。
【0053】この例にあっては、打ち抜き用カッタ48
5により、紙ステープルSの原稿束厚み方向に延びる部
分SaないしSbを鉛直方向に打ち抜いて切断する。な
お、この際、その近傍の原稿束も一緒に打ち抜くように
してもよい。このようにすれば、上述した実施形態と同
様の効果を得ることができるほか、紙ステープルSの迅
速な分断が可能となる。
【0054】図12は、引抜手段の他の例を示す斜視図
である。
【0055】この例では、引抜手段423aが、一対の
ローラ424,424の代わりに、相互に近接離反移動
させられる一対の押圧部材491,491を備えている
点で、上述した実施形態と相違している。
【0056】各押圧部材491,491は、ピン49
2,492により回動可能に設けられる。また、電動モ
ータM4の主軸にギアG3が固着されており、このギア
G3に噛合するギア面G4が形成された揺動部材493
が設けられている。そして、揺動部材493の一端には
係合プレート495が形成されており、この係合プレー
ト495は、各押圧部材491,491の側部に形成さ
れる凹溝494に挿入されて係合している。また、各押
圧部材491,491の先端側には、ゴム等の弾性部材
からなるパッド496が固着される。但し、その他の点
では上記実施形態と同様であるため、その説明を省略す
る。
【0057】この例にあっては、初期においては各押圧
部材491,491の先端側が下方に傾斜する角度に位
置される(図13(A)参照)。そして、紙ステープル
Sの一端が両押圧部材491,491の間に位置される
と、電動モータM4を回転駆動させる。これにより、各
押圧部材491,491が回動され始め(図13(B)
参照)、両者が水平に直線状に位置されて停止する(図
13(C)参照)。このようにして、両押圧部材49
1,491が相互に近接移動させられ、その先端側に固
着されたパッド469,496により紙ステープルSの
一端が挟持される。この後、引抜手段423a全体また
は原稿束Dを鉛直方向に移動させることにより、紙ステ
ープルSを原稿束Dから引き抜くことができ、このよう
にしても、上述した実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0058】以上本発明を適用した実施形態を説明した
が、本発明はこのような実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の技術思想の範囲において当業者が様々に
変形できることはいうまでもない。
【0059】上記実施形態では、綴じ部材処理装置40
0をADF20に適用したものについて説明したが、本
発明はこれに限られず、例えば、用紙の仕分けおよび用
紙綴じ等を行う用紙処理装置であるソータ(図示せず)
に付属的に設置するようにしてもよい。このようにすれ
ば、例えば誤って用紙を綴じてしまった場合等に、綴じ
られた用紙束の綴じ状態を自動的に直ちに解除して各用
紙ごとにばらすことができる。さらには、専用の綴じ部
材処理装置として構成することができることは勿論であ
る。
【0060】また、上記実施形態では、検出手段470
により紙ステープルSを検出するようにしたが、検出手
段470を省略した構成とすることも可能である。この
場合は、例えば紙ステープルSで綴じられている辺を原
稿幅方向の一端部側に位置させた上で、その一端部側の
搬送方向に沿う全域、あるいは予め決められた特定領域
について分断手段411を移動させるようにして紙ステ
ープルSを分断する。あるいは原稿束Dの方を移動させ
るようにして紙ステープルSを分断するように構成する
ことができる。
【0061】また、本発明の分断手段は、上記実施形態
のように紙ステープルSを切断するものに限られるもの
ではなく、用紙束を綴じるために輪状となった紙ステー
プルSの連結状態を解くように分断するものであればよ
い。例えば前述した剥離剤付与手段418を用いて紙ス
テープルSの接合部分に剥離剤を十分に付与することに
より紙ステープルSを分断させるような構成とすること
も可能である。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、帯状のシートで形成される綴じ部材により
綴じられた用紙束の綴じ状態を自動的に解除して各用紙
ごとに容易にばらすことができる。したがって、綴じ部
材によって綴じられた用紙束を例えば原稿として複写す
る場合に、その綴じ部材を一々人手により外す必要がな
く、特に綴じられた用紙束が多い場合には、作業能率が
大幅に向上する。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材を容易かつ確実に
分断することができる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材の迅速な分断が可
能となる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材を用紙束に残すこ
となく確実に除去することができ、綴じ部材の存在によ
って用紙の適正な搬送が妨げられる等の虞れを回避する
ことができる。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材の裏面に粘着剤が
塗布されている場合にその粘着剤が溶かされて、綴じ部
材を用紙束から容易に外すことが可能な状態となる。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材を損傷させずに確
実に保持して引き抜くことができる。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材を巻き取るように
して引き抜くことができるので、装置のコンパクト化を
図ることができる。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、請求項1
〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、自動原
稿搬送装置に用紙束を綴じ部材で綴じたままセットし
て、自動的に綴じ部材による綴じ状態を解除して各用紙
ごとにばらした上で搬送させることが可能となる。
【0070】請求項9に記載の発明によれば、請求項1
〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、例えば
誤って用紙を綴じてしまった場合等に、綴じられた用紙
束の綴じ状態を自動的に直ちに解除して各用紙ごとにば
らすことができる。
【0071】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、自動
的に綴じ部材による綴じ状態を解除して各用紙ごとにば
らした上で画像形成させることができる。また、綴じ部
材による孔部の画像を含まないように処理することによ
って、きれいな画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動原稿搬送装置を備える複写機の側面図で
ある。
【図2】 自動原稿搬送装置の内部構造を示す概略構成
図である。
【図3】 綴じ部材処理装置の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図4】 紙ステープルで綴じられた原稿束の要部を拡
大して示す斜視図である。
【図5】 分断手段を拡大して示す斜視図である。
【図6】 引抜手段と剥離剤付与手段とを拡大して示す
斜視図である。
【図7】 検出手段の拡大斜視図である。
【図8】 綴じ部材処理装置の動作フローチャートであ
る。
【図9】 分断手段の他の例を示す斜視図である。
【図10】 分断手段のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図11】 分断手段のさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図12】 引抜手段の他の例を示す斜視図である。
【図13】 図12に示す引抜手段の動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10…複写機本体(画像形成装置)、 20…ADF(自動原稿搬送装置)、 30…トレイ(載置部)、 400…綴じ部材処理装置、 411,411a〜411c…分断手段、 418…剥離剤付与手段、 423,423a…引抜手段、 424…ローラ(挟持手段)、 491…押圧部材(挟持手段)、 470…検出手段、 D…原稿束(用紙束)、 S…紙ステープル(綴じ部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E058 AA08 BA11 CA01 CA02 FA06 GA03 GA05 3F343 FA03 FB01 FC18 GA02 GB01 GC01 GD01 HA12 HB01 KA03 KA13 KA17 KB03 KB19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状のシートで形成される綴じ部材によ
    って綴じられた用紙束を載置する載置部と、 前記綴じ部材を分断する分断手段と、を備えたことを特
    徴とする綴じ部材処理装置。
  2. 【請求項2】 前記分断手段は、前記綴じ部材の少なく
    とも1箇所を切断することを特徴とする請求項1記載の
    綴じ部材処理装置。
  3. 【請求項3】 前記分断部材は、前記綴じ部材の用紙束
    厚み方向に延びる部分を打ち抜いて切断することを特徴
    とする請求項2記載の綴じ部材処理装置。
  4. 【請求項4】 前記分断手段により分断された綴じ部材
    を保持して用紙束から引き抜く引抜手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載の綴じ部材処理装置。
  5. 【請求項5】 前記綴じ部材に剥離剤を付与する剥離剤
    付与手段をさらに有することを特徴とする請求項4記載
    の綴じ部材処理装置。
  6. 【請求項6】 前記引抜手段は、前記分断手段により分
    断された綴じ部材の一端を挟持する挟持手段を有するこ
    とを特徴とする請求項4記載の綴じ部材処理装置。
  7. 【請求項7】 前記挟持手段は一対のローラであり、 前記引抜手段は、前記分断手段により分断された綴じ部
    材の一端を前記一対のローラで挟持した後に当該ローラ
    を回転させることにより綴じ部材を用紙束から引き抜く
    ことを特徴とする請求項6記載の綴じ部材処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の綴
    じ部材処理装置を有することを特徴とする自動原稿搬送
    装置。
  9. 【請求項9】 用紙の仕分けおよび用紙綴じ等を行う用
    紙処理装置であって、請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の綴じ部材処理装置を有することを特徴とする用紙処
    理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    綴じ部材処理装置を有することを特徴とする画像形成装
    置。
JP10369241A 1998-12-25 1998-12-25 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置 Pending JP2000190928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10369241A JP2000190928A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10369241A JP2000190928A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000190928A true JP2000190928A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18493935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10369241A Pending JP2000190928A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000190928A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044189A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Max Co Ltd 連結ステープル及びステープルカートリッジ
JP2013545987A (ja) * 2010-11-30 2013-12-26 メッツォ オートメーション オイ 懸濁液中の固体量の測定

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044189A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Max Co Ltd 連結ステープル及びステープルカートリッジ
JP2008044187A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Max Co Ltd 連結ステープル及びステープルカートリッジ
JP2008044188A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Max Co Ltd 連結ステープル及びステープルカートリッジ
US9261125B2 (en) 2006-08-11 2016-02-16 Max Co., Ltd. Staple strip and staple cartridge
US9382934B2 (en) 2006-08-11 2016-07-05 Max Co. Ltd. Staple strip and staple cartridge
JP2013545987A (ja) * 2010-11-30 2013-12-26 メッツォ オートメーション オイ 懸濁液中の固体量の測定

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010538938A (ja) 巻取り装置および巻取り装置を含むアセンブリ
JPH028124A (ja) 原稿給送装置
JP2008307616A (ja) 用紙断裁装置
JP4817763B2 (ja) シート裁断方法
JP2746994B2 (ja) 紙葉類把の帯除去装置
JPH07299377A (ja) シュレッダの給紙装置
JP2008030131A (ja) シート断裁装置及びこれを備えた製本装置
JP2000190928A (ja) 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置
JP3478507B2 (ja) シュレッダの給紙装置
JP4078728B2 (ja) 綴じ部材除去装置
JP4077231B2 (ja) インデックス機構を用いた鞍掛け用紙綴じ装置
JP2000190252A (ja) 綴じ部材処理装置並びにこれを用いた自動原稿搬送装置、用紙処理装置および画像形成装置
JP2006263855A (ja) 用紙断裁装置
JPH0929696A (ja) 用紙処理装置
JP4953391B2 (ja) 冊子断裁装置
JP2000127064A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置
JP2000131894A (ja) 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置
JPH0730303Y2 (ja) 袋口切断装置
JPS6337052A (ja) コピ−シ−ト処理装置
JP3583519B2 (ja) 施封帯除去装置
JPH06186809A (ja) ステープル除去装置
JPH0891678A (ja) 用紙区分け方法及び装置
JP3604512B2 (ja) 用紙綴じ装置及び用紙綴じ装置を備えた製本装置
JPH0217840Y2 (ja)
JP3155527U (ja) 搬送制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050614