JP3604512B2 - 用紙綴じ装置及び用紙綴じ装置を備えた製本装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の単片用紙を糸綴じする用紙綴じ装置とこの用紙綴じ装置を備えた製本装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の製本装置などに用いられる用紙綴じ装置は、複数枚の単片用紙をワイヤーを用いたステープラーによって綴じ合わせるステープル綴じが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来にあっては、綴じた用紙を取り扱う際にワイヤーによって手や指を傷つけることがあり危険であるという問題があり、特に、用紙を廃棄する時には、このワイヤーを外さなければ、焼却処理や小片裁断処理を円滑に行うことはできないので、前述の危険な事態を起こし易いという問題があった。本発明はこのような問題を解消した用紙綴じ装置及びこの用紙綴じ装置を備えた製本装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明の用紙綴じ装置は、
重ね合わせた複数枚の単片用紙を間欠的に搬送する主搬送機構と、
この重ね合わせた複数枚の単片用紙の搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記搬送径路に進出して搬送されてきた前記重ね合わせた複数枚の単片用紙の突き揃えを行う突き揃え機構と、
前記主搬送機構とは別に、前記搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記主搬送機構における単片用紙の搬送停止時に前記搬送径路に進出して前記重ね合わせた複数枚の単片用紙を搬送する副搬送機構と、
前記重ね合わせた複数枚の単片用紙の搬送径路に対応して設けられ、前記突き揃え機構によって突き揃えられて前記副搬送機構で搬送されている複数枚の単片用紙を糸綴じする糸綴じ機構とを有する。
【0007】
また、本発明の製本装置は、
連続用紙を単位長に切断する切断装置と、
前記切断装置にて切断形成した単片用紙を区分けする区分け装置と、
前記区分け装置にて区分けした複数枚の単片用紙を綴じ合わせる用紙綴じ装置とを有し、
前記用紙綴じ装置は、
前記区分け装置にて区分けされた複数枚の単片用紙を間欠的に搬送する主搬送機構と、
前記区分けされた複数枚の単片用紙の搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記搬送径路に進出して搬送されてきた前記区分けされた複数枚の単片用紙の突き揃えを行う突き前え機構と、
前記主搬送機構とは別に、前記搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記主搬送機構における単片用紙の搬送停止時に前記搬送径路に進出して前記区分けされた複数枚の単片用紙を搬送する副搬送機構と、
前記区分け装置にて区分けされた複数枚の単片用紙の搬送径路に対応して設けられ、前記突き前え機構によって突き揃えられて前記副搬送機構で搬送されている複数枚の単片用紙を糸綴じする糸綴じ機構とを具備することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここにおいて、図1は製本装置の全体を概略的に示す側面図、図2は連続用紙の平面図、図3〜図5は本発明の第1の実施例を示す用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図、図6は同じく用紙綴じ装置の動作を説明するフロー図、図7〜図10は本発明の第2の実施例を示す用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図、また図11は同じく第2の実施例を示す用紙綴じ装置の動作を説明するフロー図である。
【0009】
まず、製本の対象となる連続用紙について説明すると、図2に示すように、連続用紙1は、折り兼切り用ミシン目2を介して単位用紙1a,1b,1c,1d・・・が多数連接されたもので、その輻方向両側には切り用ミシン目3a,3bを境にして多数の移送孔4a,4bが等間隔に透設されたマージナル部5a,5bが設けられている。また、この連続用紙1の所定の単位用紙1aには、綴じ合わせ時に最上位に重ねられる用紙であることを示す指示マーク6が設けられている。また、糸綴じが予定される位置となる糸綴じ部7が設けられている。
【0010】
次に、用紙綴じ装置を備えた製本装置を説明する。(なお、この製本装置においては実施形態は2つあるが、第1及び第2の実施形態を有する用紙綴じ装置を設置することにより製本装置全体の構成が異なるだけであるので、用紙綴じ装置以外の重複する構成の説明は省略する。)図1に示すように、製本装置10は、連続用紙1が折り兼切り用ミシン目2でジグザグ状に折り畳まれた状態で載置される載置台11を備え、その上方には引き出された連続用紙1を案内するガイド板12が設けられている。このガイド板12の上方には操作パネル36が設けられ、操作パネル36に配置された各種の操作ボタン(図示せず)を押動操作することにより、製本装置10を動作させるもので、この操作パネル36には、連続用紙1の用紙切断サイズデータ、用紙処理速度データ及び用紙綴じ枚数データを入力する操作ボタンが設けられている。そして、入力された各種データは制御部34に出力されるよう構成されている。
【0011】
ガイド板12に続いて、連続用紙1を所定方向に移送するためのトラクタ装置13が設けられ、このトラクタ装置13には連続用紙1の移送速度を検出するためのエンコーダを備えた移送速度検出装置14が設けられている。この移送速度検出装置14の検出信号は制御部34に出力される。そして、トラクタ装置13の移送端には連続用紙1のマージナル部5a,5bを切断除去するためのマージナルスリッタ15が設けられている。マージナルスリッタ15に続いて、上下一対の低速ローラ16a,16bと、同じく上下一対の高速ロ−ラ17a,17bと、ブレード18とからなる切断装置19が設けられている。
【0012】
この切断装置19は、低速ローラ16a,16bと高速ローラ17a,17bとの移送速度差によって連続用紙1にテンションを与え、折り兼切り用ミシン目2に前記ブレード18を当接して単位用紙1a,1b,1c,1d・・・毎に切断するものである。この切断装置19とトラクタ装置13の駆動源であるメインモータ35は、あらかじめ入力された用紙切断サイズデータ及び用紙処理速度データと移送速度検出装置14の検出信号に基づいた制御部34の制御信号により駆動制御される。
【0013】
また、切断装置19とトラクタ装置13の間には、用紙先端検出装置39が設けられ、作業開始時に連続用紙1の先端を検出すると、検出信号を制御部34に送るよう構成されている。この検出信号によって、前記制御部34は後述の回転ソータ20の区分け板22の綴じ枚数に応じた初期状態位置を決定する。さらに、低速ロ−ラ16a,16bと高速ローラ17a,17bとの間には、切断確認用センサー40が設けられ、切断装置19による切断動作がなされたか否かを、1回の切断動作毎に検出し、検出信号を前記制御部34に送るよう構成している。この検出信号が発せられない場合には、前記制御部34は連続用紙1の移送動作を停止する。
【0014】
切断装置19に続いて、区分け装置たる回転ソータ20が配置されている。この回転ソータ20は、図1上時計方向に回転する回転軸21の周囲に90度の等間隔をおいた4枚の区分け板22を有するとともに、前記回転軸21に互いの間隔を調整し得るように取付けた一対の側板23(一方のみ図示)を有している。また、回転ソータ20に沿った切断装置19側には、図1上反時計方向に循環移動するガイドベルト24が設けられ、さらに、このガイドベルト24の下端に連続するようにガイド板25が設けられている。
【0015】
この回転ソータ20は、あらかじめ入力された用紙綴じ枚数データに対応する所定枚数の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・が同一の区分け板22上に供給されるよう、用紙処理速度と用紙綴じ枚数に応じて回転速度が制御されるもので、この制御は、駆動モータ37を制御部34によって駆動制御することにより行う。なお、前記回転ソータ20は、前記駆動モータ37によって連続的に回転されるが、1枚の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を受ける毎に所定角度づつ間欠的に回転駆動することを運統的に行うよう構成してもよい。
【0016】
回転ソータ20の下方には、この回転ソータ20から供拾された綴じ合わせるべき所定枚数の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を載置するための載置テーブル41(第1実施例については図3〜図5、第2実施例については図7〜図10参照)と、この載置テーブル41上の前記各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を移送するための主搬送機構たる搬送爪26を備えた搬送チェ−ン27が並列して複数列設けられている。この搬送チェーン27は、制御部34によって駆動制御される駆動モータ38により、図1上反時計方向に間欠的に循環移動される。図3〜図5で理解できるように、前記搬送チェ−ン27は、搬送爪26が載置テーブル41の両側に沿って設けた溝に対応して載置デーブル41上に突出するよう配置されている。
【0017】
図1に示すように、載置テーブル41の移送開始端側の上方には、単位用紙1aの指示マーク6を検出するマーク検出センサー31を配置し、このマーク検出センサー31による検出信号が出力されないと、制御部34は正規の重ね合わせ状態ではないと判断して、前記移送チェーン27の駆動を停止するよう構成している。
【0018】
次に、第1実施例における用紙綴じ装置を説明する。図3〜図5に示すように、載置テーブル41の中央部に設けた溝に対応位置して各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の搬送径路に進退し、進出時に用紙のデプス方向の突き捕えを行う突き揃え機構たる突き揃え爪28が、搬送径路下方に配置されている。これら突き揃え爪28は、エアーシリンダやソレノイドの駆動力により進退するよう構成され、各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の移送時にはその搬送径路から退出するものである。
【0019】
また、糸29で用紙の所定位置での綴じ合わせを行う糸綴じ機構たる糸綴じへッド30と用紙送り歯(図示せず)が、各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の移送径路における各突き揃え爪28よりも移送方向前段に位置して、移送径路を上下から挟むように設けられ、前記糸綴じへッド30は昇降可能に設けられている。用紙送り歯上に単位用紙1a,1b,1c,1d・・・が位置した状態で前記糸綴じへッド30を降下すると、この糸綴じへッド30と用紙送り歯とによって、単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を挟持する状態となる。この糸綴じへッド30と用紙送り歯の構成は、一般の縫製用ミシンの構成と実質的に同一である。
【0020】
また、本発明の第1実施例において、前記移送チェーン27の駆動による搬送爪26の移送速度は、前記糸綴じへッド30における用紙送り歯の送り速度は実質的に同一に設定されていることが重要である。なお、この糸綴じへッド30と用紙送り歯、並びに上述した各突き揃え爪28及び搬送爪26を設けた搬送チェーン27によって用紙綴じ装置42を構成する。そして、図1に示すように、前記糸綴じへッド30で用紙の縁に沿って所定長さ糸綴じされて作成された冊子32は、前記搬送爪26によって公知のダウンスタッカー33に供給される。
【0021】
続いて、本実施形態の動作について説明する。まず、図1に示すように、連続用紙1を所定の折り畳み状態で載置台11上に載置し、その先端を引き出してトラクタ装置13にセットする。そして、操作パネル36から用紙綴じ枚数データ、用紙切断サイズデータ、用紙処理速度データを入力したうえ、始動ボタンを押して、各モータ35,37,38を駆動する。
【0022】
これによって、連続用紙1は、図1上左方向へ移送され、用紙先端検出装置39が先端を検出すると、回転ソータ20が初期状態に設定される一方、マージナルスリッタ15でマージナル部5a,5bが切断除去され、切断装置19によって名折り兼切り用ミシン目2で切断されて、単位用紙1a,1b,1c,1d・・・となって回転ソータ20の区分け板22上に順次載置される。
【0023】
この時、回転ソータ20は、入力された用紙綴じ枚数データ、用紙切断サイズデータ、用紙処理速度データに基づく制御部34からの制御信号を受けて、駆助動制御されている駆動モータ37によって所定の回転速度で連続的に回転している。具体的には前記区分け板22上に綴じ合わせるべき1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・がすべて載置されると、次の区分け板22が所定位置まで移動してきて新たな綴じ合わせるべき1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を受ける一方、揃った1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は載置テーブル41上に、ガイド板25の下端から緩やかに排出される。
【0024】
次に、本発明の第1実施形態の綴じ装置動作について、載置テーブル41上に排出された1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の糸綴じ動作を図3〜図6を参照しながら最初に説明する。搬送チェーン27の間欠移動により移動する搬送爪26が移動を開始すると、これにともなわれて1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は搬送される一方、所定時間後に、この搬送径路に突き揃え爪28が進出して待機する。
【0025】
この時、マークセンサー31か指示マーク6を検出して検出信号を制御部34に出力すれば、1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は所定の順に重ねられたものと判断して移送を続けるが、この検出信号が入力しない時には、前記制御部34は重ね合わせにミスがあると判断して、駆動モータ38の駆動を停止し、突き揃え爪28に向けての移送を中止する。
【0026】
正規に重ねられた1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、まず前段の突き揃え爪28に突き当てられ、ウィズ方向が揃えられて整列される(図3参照)。次いで、搬送チェ−ン27の停止によって搬送爪26が停止すると、糸綴じへッド30が降下して用紙送り歯とともに単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を挟持する一方、突き揃え爪28は降下して単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の搬送径路から退出する(図4参照)。
【0027】
ここで、次に揃った1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・が回転ソータ20から載置テーブル41上に、排出され、搬送チェ−ン27が移動し搬送爪26の移動とともに、糸綴じへッド30及び用紙送り歯が駆動し、単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は用紙送り歯によって搬送径路方向に移動されながら、所定位置を糸綴じへッド30により糸29で綴じ合わされる(図5参照)。この綴じ動作は、実質的に一般の縫製用ミシンの縫製動作と同一であり、搬送爪26で単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を移送しながら綴じ合わせるので単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、側縁部を綴じ合わせる場合でも側縁部を真っ直ぐに綴じられる。
【0028】
糸綴じ動作が終了すると、糸綴じへッド30aが上昇(図5参照)し、さらに搬送チェ−ン27が移動により搬送爪26が移動し、次の綴じサイクルに戻り搬送径路に突き揃え爪28が進出して待機し、1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を突き揃え爪28に突き当てる準備が行われる。糸綴じが終了して綴じ合わされた冊子32は載置テーブル41上からダウンスタッカー33上に供給されてストックされる。一方、2組目以下の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、上述した一連の動作を繰り返すことにより、糸綴じがなされ、順次冊子32となる。このようにして、連続用紙1から冊子32が連続的に作成されるものである。
【0029】
次に、第2実形態における用紙綴じ装置を説明する。図7〜図10に示すように、第2実形態においても載置テーブル41の中央部に設けた溝に対応位置して各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の搬送径路に進退し、進出時に用紙のデプス方向の突き捕えを行う突き揃え機構たる突き揃え爪28が、搬送径路下方に配置されている。これら突き揃え爪28は、エアーシリンダやソレノイドの駆動力により進退するよう構成され、各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の移送時にはその搬送径路から退出する。
【0030】
また、糸29で用紙の所定位置での綴じ合わせを行う糸綴じ機構たる糸綴じへッド30と用紙送り歯(図示せず)が、各単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の移送径路における突き揃え爪28よりも移送方向前段に位置して、移送径路を上下から挟むように設けられ、前記糸綴じへッド30は昇降可能に設けられている。用紙送り歯上に単位用紙1a,1b,1c,1d・・・が位置した状態で前記糸綴じへッド30を降下すると、この糸綴じへッド30と用紙送り歯とによって、単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を挟持する状態となる。この糸綴じへッド30と用紙送り歯の構成は、一般の縫製用ミシンの構成と実質的に同一である。
【0031】
一方、前記糸綴じへッド30に対応する載置テーブル41の下部には副搬送機構50が配置されている。この副搬送機構50は、搬送爪26と平行に複数設けられた溝に沿って移動するように配置されかつ、載置テーブル41上にサブ搬送爪51がソレノイド52の駆動力により進退するよう設けられている。この副搬送機構50による搬送爪26の移動機構は、ソレノイド52がギヤー歯53を有するバー54に固定され、さらにバー54は、摺動自在に支持部材55、56に支持され、ギヤー歯と53噛み合う適宜な駆動源に連携された回転ギヤー57の回転により搬送爪26の移送方向に往復移動できるようになっている。この回転ギヤー57の回転により搬送爪26の移送方向への移動は、糸綴じへッド30による綴じ処理中にサブ搬送爪51で単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を移送するもので、その移送速度は、糸綴じへッド30における用紙送り歯の送り速度と実質的に同一に設定される。
【0032】
なお、この糸綴じへッド30と用紙送り歯、副搬送機構50のサブ搬送爪51並びに上述した各突き揃え爪28及び搬送爪26を設けた搬送チェーン27によって用紙綴じ装置142を構成する。そして、図1に示すように、前記糸綴じへッド30で所定長さ糸綴じられて作成された冊子32は、前記搬送爪26によって公知のダウンスタッカー33に供給される。
【0033】
本実施形態の製本動作において、揃った1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は載置テーブル41上に、ガイド板25の下端から緩やかに排出されるまでは前述と同じなので途中までの説明は省略し、本発明の第2実施形態の綴じ装置動作について、図7〜図11を参照しながら説明する。搬送チェーン27の間欠移動により移動する搬送爪26が移動を開始すると、これにともなわれて1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は搬送される一方、所定時間後に、この搬送径路に突き揃え爪28が進出して待機する。
【0034】
正規に重ねられた1組の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、まず前段の突き揃え爪28に突き当てられ、ウィズ方向が揃えられて整列される(図7参照)。次いで、搬送チェ−ン27の停止によって搬送爪26が停止すると、ソレノイド52がサブ搬送爪51が進出して、サブ搬送爪51は、回転ギア57の回転により搬送爪26の位置に移動する(図8参照)。そして糸綴じへッド30が降下して用紙送り歯とともに単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を挟持する一方、突き揃え爪28は降下して単位用紙1a,1b,1c,1d・・・の搬送径路から退出する。
【0035】
ここで、糸綴じへッド30及び用紙送り歯が駆動するとともにサブ搬送爪51の移動搬送により、単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は所定位置を糸綴じへッド30により糸29で綴じ合わせを開始する(図9参照)。この綴じ動作は、実質的に一般の縫製用ミシンの縫製動作と同一である。
【0036】
糸綴じ動作が終了すると、糸綴じへッド30が上昇し(図10参照)、再び搬送チェ−ン27か間欠移動して搬送爪26が移動し、これにともなわれて糸綴じへッド30で所定位面を糸29により綴じ合わされた1組目の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・はさらに搬送される。そして、上述したのと同様にして、2組目の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、前段の突き揃え爪28に突き当てられ、ともにウィズ方向が揃えられて整列される。その間、サブ搬送爪51は下降して、回転ギア57が逆回転し、初期位置に戻り、サブ搬送爪51は上昇する(図7参照)。
【0037】
このようにして、1組目の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は用紙側縁部に沿って所定長さ糸29で綴じ合わされて冊子32となる。この綴じ動作でも、実質的に一般の縫製用ミシンの縫製動作と同一であり、サブ搬送爪51で単位用紙1a,1b,1c,1d・・・を移送しながら綴じ合わせるので単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、側縁部を綴じ合わせる場合でも側縁部を真っ直ぐに綴じられる。
【0038】
このように糸綴じ動作は、次の綴じサイクルに戻るが、糸綴じが終了して綴じ合わされた冊子32は載置テーブル41上からダウンスタッカー33上に供給されてストックされる。一方、2組目以下の単位用紙1a,1b,1c,1d・・・は、上述した一連の動作を繰り返すことにより、糸綴じがなされ、順次冊子32となる。このようにして、連続用紙1から冊子32が連続的に作成されるものである。
【0039】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、用紙綴じ枚数を可変にすることも可能である。また、突き揃え機構は、搬送径路に対する上下方向から進退するほか、横方向から進退するよう構成することもできる。また、回転ソータ20の区分け板22は4枚に限定されないほか、他の構成の区分け装置を採用することもできる。さらに、切断装置19の構成が上述したものに限らロータリーカッターやギロチン式カッターであってもよいことはもちろんである。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したところで明らかなように、本発明によれば、糸綴じヘッドとこの糸綴じヘッドと共動する用紙送り歯以外に幅方向に複数設けた搬送爪等の移送手段で単位用紙束を移送しながら綴じ合わせるので単位用紙束は、真っ直ぐに平行し移動し、側縁部を綴じ合わせる場合でも側縁部を真っ直ぐに綴じられる。また綴じ合わされる用紙は、糸綴じするので、安全であるとともに、廃棄に際しては糸を除去しなくても、裁断や焼却に支障をきたさず簡便であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製本装置の概略を示す側面図。
【図2】連続用紙の平面図。
【図3】本発明の用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図4】同じく用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図5】同じく用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図6】同じく用紙綴じ装置の動作を説明するフロー図。
【図7】本発明の他の実施例の用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図8】同じく用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図9】同じく用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図10】同じく用紙綴じ装置の動作を示す動作説明図。
【図11】同じく用紙綴じ装置の動作を説明するフロー図。
【符号の説明】
1 連続用紙
1a,1b,1c,1d 単位用紙
2 折り兼切り用ミシン目
10 製本装置
13 トラクタ装置
14 移送速度検出装置
19 切断装置
20 回転ソータ
22 区分け板
26 搬送爪
27 搬送チェーン
28 突き揃え爪
29 糸
30 糸綴じヘッド
32 冊子
33 ダウンスタッカー
42、142 用紙綴じ装置
51 サブ搬送爪
Claims (2)
- 重ね合わせた複数枚の単片用紙を間欠的に搬送する主搬送機構と、
この重ね合わせた複数枚の単片用紙の搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記搬送径路に進出して搬送されてきた前記重ね合わせた複数枚の単片用紙の突き揃えを行う突き揃え機構と、
前記主搬送機構とは別に、前記搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記主搬送機構における単片用紙の搬送停止時に前記搬送径路に進出して前記重ね合わせた複数枚の単片用紙を搬送する副搬送機構と、
前記重ね合わせた複数枚の単片用紙の搬送径路に対応して設けられ、前記突き揃え機構によって突き揃えられて前記副搬送機構で搬送されている複数枚の単片用紙を糸綴じする糸綴じ機構とを有することを特徴とする用紙綴じ装置。 - 連続用紙を単位長に切断する切断装置と、
前記切断装置にて切断形成した単片用紙を区分けする区分け装置と、
前記区分け装置にて区分けした複数枚の単片用紙を綴じ合わせる用紙綴じ装置とを有し、
前記用紙綴じ装置は、
前記区分け装置にて区分けされた複数枚の単片用紙を間欠的に搬送する主搬送機構と、
前記区分けされた複数枚の単片用紙の搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記搬送径路に進出して搬送されてきた前記区分けされた複数枚の単片用紙の突き揃えを行う突き前え機構と、
前記主搬送機構とは別に、前記搬送径路に対して進退可能に設けられ、前記主搬送機構における単片用紙の搬送停止時に前記搬送径路に進出して前記区分けされた複数枚の単片用紙を搬送する副搬送機構と、
前記区分け装置にて区分けされた複数枚の単片用紙の搬送径路に対応して設けられ、前記突き前え機構によって突き揃えられて前記副搬送機構で搬送されている複数枚の単片用紙を糸綴じする糸綴じ機構とを具備することを特徴とする製本装置。
Priority Applications (1)
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JP18815496A JP3604512B2 (ja) | 1996-06-29 | 1996-06-29 | 用紙綴じ装置及び用紙綴じ装置を備えた製本装置 |
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