JP2000127064A - 綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置 - Google Patents

綴じ部材除去装置およびこれを用いた自動原稿搬送装置

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JP2000127064A
JP2000127064A JP10301243A JP30124398A JP2000127064A JP 2000127064 A JP2000127064 A JP 2000127064A JP 10301243 A JP10301243 A JP 10301243A JP 30124398 A JP30124398 A JP 30124398A JP 2000127064 A JP2000127064 A JP 2000127064A
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JP10301243A
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English (en)
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Keiko Toyoda
恵子 豊田
Toru Murakami
亨 村上
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙束を破損させることなく、容易かつ確実
に用紙束から綴じ部材を自動的に除去することができる
綴じ部材除去装置を提供する。 【解決手段】 ステープル針Sによって綴じられた原稿
束Dを載置するトレイと、原稿束Dをトレイ上に押し当
てる押さえ手段420と、ステープル針Sに向けて挿入
される挿入部材411と、挿入部材411を駆動させる
駆動手段と、を備えた綴じ部材除去装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステープル針など
の綴じ部材を用紙束から除去する綴じ部材除去装置およ
びこれを用いた自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙束を綴じ部材としてのステープル針
により綴じる場合にあっては、コ字形状に折り曲げられ
たステープル針の両先端部を、用紙束に貫通させた後、
該両先端部を内側に折り曲げることによって、用紙束を
結束する。
【0003】綴じ部材除去装置は、上記のようなステー
プル針によって綴じられた用紙束から、このステープル
針を除去するものである。
【0004】従来、綴じ部材によって綴じられた用紙束
を、例えば複写のための原稿として用いる場合にあって
は、通常は、この綴じ部材をあらかじめ人為的に除去す
る必要があった。この場合に、ステープル針を用紙束か
ら除去するには、用紙束と該用紙束を綴じるステープル
針との間に挿入部材を挿入して、ステープル針を用紙束
から離脱させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、自動原稿搬
送装置を使用して、ステープル針によって綴じられた用
紙束を原稿として複写する場合に、そのステープル針を
一々人手により外さなければならないのは面倒であり、
綴じられた原稿束が数多くある場合には特に、作業能率
を著しく低下させるという問題があった。
【0006】一方、自動原稿搬送装置に搭載される綴じ
部材除去装置としては、原稿束の上のステープル針の周
囲の原稿に対して打ち抜き刃による切断力を作用させ、
原稿束の綴じ部を用紙ごと打ち抜くようにしたもの(特
開平6−186807)や、ステープル針を含んで原稿
束の端縁に沿って帯状に切断するようにしたもの(特開
平8−15927)が知られている。
【0007】しかしながら、上記公報に記載の綴じ部材
除去装置では、ステープル針のみを除去するものではな
く、ステープル針と共にその周辺の用紙束をも同時に除
去するものであるため、用紙束の破損を伴うことにな
り、用紙束の原形を損なうという問題がある。
【0008】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであって、本発明の目的は、用紙束を
破損させることなく、容易かつ確実に用紙束から綴じ部
材を自動的に除去することができる綴じ部材除去装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、綴じ部材によって綴じられ
た用紙束を載置する載置部と、用紙束を前記載置部上に
押し当てる押さえ手段と、前記綴じ部材に向けて挿入さ
れる挿入部材と、前記挿入部材を駆動させる駆動手段
と、を備えたことを特徴とする綴じ部材除去装置であ
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材除去装置において、前記挿入部材
は、その幅寸法が先端に向かって細くなるように形成さ
れていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材除去装置において、その用紙束厚
さ方向の厚みが先端に向かって薄くなるように形成され
ていることを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材除去装置において、前記挿入部材
は、第1挿入部と、該第1挿入部に対して近接離間移動
可能な第2挿入部とを有し、前記第1挿入部は、押さえ
手段を兼ねることを特徴とする。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材除去装置において、用紙束の面に
対して略垂直方向に移動可能であることを特徴とする。
【0014】また、請求項6に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材除去装置において、前記挿入部材
は、挿入方向に沿う軸のまわりに回転可能であることを
特徴とする。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、上記請求
項1に記載の綴じ部材除去装置において、前記押さえ手
段は、用紙束に側面が接触するローラを備えており、前
記挿入部材は、該ローラの側面の一部に形成されている
ことを特徴とする。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、綴じ部材
によって綴じられた用紙束を搬送する用紙束搬送手段
と、用紙束が搬送される搬送経路中に設けられ、用紙束
と該用紙束を綴じる綴じ部材との間に挿入される挿入部
材と、を備えたことを特徴とする綴じ部材除去装置であ
る。
【0017】また、請求項9に記載の発明は、上記請求
項8に記載の綴じ部材除去装置において、前記挿入部材
は、その挿入方向に沿って伸延する櫛歯形状に形成され
た複数の伸延部を有することを特徴とする。
【0018】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1または8記載の綴じ部材除去装置を設けたことを特徴
とする自動原稿搬送装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】この実施形態は、本発明を適用した綴じ部
材除去装置を備えた自動原稿搬送装置を、複写機に設け
たものである。
【0021】《複写機》まず、複写機の概略的な構成と
その動作とを説明する。
【0022】図1は、自動原稿搬送装置を備える複写機
の側面図である。
【0023】図1に示す複写機は、複写機本体10の上
部に自動原稿搬送装置(ADF)20を備える。ADF
20は載置された原稿束から1枚ずつ原稿を複写機本体
上部のプラテンガラス上に搬送する。複写機本体10
は、ADF20によって搬送された原稿を複数機本体内
のイメージリーダ(不図示)により読み取り、読み取っ
た画像を一旦メモリに記憶して、必要により各種の画像
編集処理をしたのち、周知の電子写真方法によって用紙
上に画像を形成する、いわゆるデジタル複写機と称され
るものである。なお、この複写機本体(デジタル複写
機)自体の構成は周知のものであるので、ここではその
説明は省略する。
【0024】《自動原稿搬送装置》図2は、自動原稿搬
送装置(ADF)の内部構造を示す概略構成図である。
【0025】図2に示すように、ADF20は、用紙束
としての原稿束を載置する載置部としてのトレイ30
と、原稿を1枚ずつ引き出すための分離ローラ201
と、分離された原稿を搬送するためのレジストローラ対
205および搬送ベルト206と、原稿の表裏面を反転
させるための反転ローラ207と、排紙するための排出
ローラ対208とを有している。なお、排出ローラ対2
08によって排出された原稿は、排紙トレイ209(図
1参照)に排出される。また、搬送ベルト206は、複
写機本体のプラテンガラスの全面を覆うように、駆動ロ
ーラ212と従動ローラ213との間に無端状に張り渡
されている。搬送ベルト206の内側には、搬送ベルト
206をプラテンガラスに圧接させるため、多数のバッ
クアップローラ214が回転自在に設置されている。
【0026】そして、このADF20には、トレイ30
にステープル針によって綴じられた原稿束を載置した状
態で、この原稿束からステープル針を除去するための綴
じ部材除去装置300が設けられている。この綴じ部材
除去装置300は、概略、綴じ部材であるステープル針
を原稿束から除去する除去手段400と、除去後のステ
ープル針を原稿付近から取り去るための回収手段500
とが備えられている。綴じ部材除去装置300は、原稿
束を載置するトレイ30の原稿セット面近傍、例えば原
稿の搬送方向下流側先端部付近に設けられており、した
がって、原稿の搬送機構などのレイアウトに支障を与え
ることなく、ADF全体としてコンパクトな構成とさ
れ、メンテナンスも容易となっている。
【0027】《除去手段》図3は、綴じ部材除去装置の
除去手段の概略構成を示す斜視図、図4は、ステープル
針の除去を説明するための斜視図である。
【0028】図3に示すように、除去手段400は、原
稿束と該原稿束を綴じるステープル針との間に挿入され
る挿入部材411を備えた除去ユニット410と、この
除去ユニット410を内部において摺動可能に支持する
支持部材430と、除去ユニット410を支持部材43
0内で原稿搬送方向に垂直な方向、すなわち原稿幅方向
に移動させる除去ユニット移動手段440と、支持部材
430全体を原稿搬送方向に移動させる支持部材移動手
段450と、を備えている。
【0029】図4に示すように、除去ユニット410
は、上記した挿入部材411と、この挿入部材411を
原稿束Dと該原稿束を綴じるステープル針Sとの間に向
けて移動させる図示しない駆動手段と、を有している。
駆動手段としては、コンパクト化の観点から、例えば電
動アクチュエータ、具体的には電動モータが用いられて
いる。
【0030】挿入部材411は、その原稿束厚さ方向の
厚みが先端に向かって薄くなるようにスロープ形状に形
成されている。これにより、挿入部材411をより容易
に差し込むことができ、また、ステープル針Sを原稿束
Dからスムーズに除去することができる。挿入部材41
1の先端のスロープ形状は傾斜した平面としてもよい
が、下面が平担面をなし、上面が凹状の円弧面をなすよ
うに形成するのが、挿入部材411を原稿束Dとステー
プル針Sとの間にさらに確実に差し込んで、ステープル
針Sをスムーズに移動させる観点から、より好ましい。
【0031】また、挿入部材411は、その幅寸法が先
端に向かって細くなるように形成されている。ここで
は、図示のように、挿入部材411の先端形状に丸みを
持たせるようにしてある。このようにすれば、挿入部材
411をステープル針の両脚部の間により容易に挿入す
ることができる。なお、挿入部材411の先端形状は、
丸みを持たせる代わりに面取り加工を施してもよい。
【0032】挿入部材411は、例えばアルミニウム合
金より形成される。なお、この材料に限られるものでは
なく、各種金属材料のほか、樹脂やセラミック材料を使
用することも可能である。また、摩擦抵抗を減じるため
にフッ素樹脂等の減摩材料を表面にコーティングしても
よい。
【0033】除去ユニット410は、さらに、原稿束D
をトレイ30上に押し当てる押さえ手段420を備えて
いる。この押さえ手段420は、原稿束Dの上面に当接
させられる略U字形状の当接部421を有する。当接部
421の略U字形状の内側には空間422が形成されて
おり、当接部421は、ステープル針Sに接触すること
なくその上を跨ぐことができるように設定されている。
したがって、この押さえ手段420の当接部421によ
り、ステープル針Sの近傍の原稿束Dを押圧することが
でき、原稿束Dの確実な保持が可能となっている。
【0034】当接部421は、アーム423の先端側に
取り付けられており、アーム423の後端側は、軸42
4に固着されている。軸424は、所定のねじり弾性を
有するばね部材429を介して、軸方向から見て扇形の
ウォームホイール425が一端に固着される軸428と
接続されている。また、ウォームホイール425は、ウ
ォーム426に噛合しており、ウォーム426は、駆動
手段としての電動モータ427の主軸に接続されてい
る。したがって、簡易な構成により、当接部421を原
稿束Dに対して所定の押圧力で確実に押圧することがで
きる構成となっている。なお、例えば、ねじりコイルば
ね等のばね部材により当接部421を原稿束Dの方に常
時付勢するように設定しておき、電動モータ427の駆
動により、この付勢力に対抗する力を付与して当接部4
21を移動させるように構成してもよい。また、押さえ
手段420の当接部421を駆動させる駆動手段として
は、電動モータ427に限られるものではなく、例えば
ソレノイドなどの他の電動アクチュエータを使用するこ
ともできる。
【0035】図5は、他の例による挿入部材を用いてス
テープル針の除去を説明するための斜視図であって、
(A)は除去前、(B)は除去後を示す。この挿入部材
411aの先端側には、その挿入方向に沿って伸延する
櫛歯形状の複数の伸延部412が形成されている。
【0036】挿入部材411aの複数の伸延部412の
幅寸法および隣接する伸延部412相互の間隔は、例え
ば1mm程度に設定されるが、適宜変更することができ
る。但し、各伸延部412は、所定の強度を有すること
は勿論であるが、さらに適度な弾性を有するように材料
や幅寸法等を設定するのが好ましい。このようにすれ
ば、挿入部材411aを原稿束Dとステープル針Sとの
間に挿入する際に伸延部412がステープル針Sの脚部
Sa,Sbに接触しても、都合良く該伸延部412が弾
性変形して、ステープル針Sの脚部Sa,Sbをよける
ことができる。
【0037】また、挿入部材411aの全幅寸法は、使
用されるステープル針Sのサイズの種類に応じて決定さ
れる。例えば、図5(B)に示すように、脚部Saおよ
びSbを有する最も大きいサイズの場合と、脚部Saお
よびSc(図中破線で示す)を有する最も大きいサイズ
の場合との双方において、挿入部材411aを良好に原
稿束Dとステープル針Sとの間に挿入することができる
ように、挿入部材411aの全幅寸法を設定する。
【0038】また、図3に示したように、除去ユニット
410には、原稿束Dを綴じるステープル針Sを検出す
る検出部材470が設けられている。この検出部材47
0は、例えば金属製のステープル針Sを検出する磁気セ
ンサであり、これにより、原稿束Dの上方から非接触に
よりステープル針Sの有無ないし位置を把握することが
できるようになっている。なお、検出部材470は、磁
気センサに限られるものではなく、光学的に撮像して画
像処理したり、接触圧センサを利用して検知したりする
ものであってもよい。
【0039】支持部材430は、下方に向けて所定部位
が開口した細長の箱体から構成されており、除去ユニッ
ト410が内部に収容されるようになっている。この支
持部材430の下端近傍には、4つの車輪431が回転
自在に取り付けられており、ADF20の本体側に設置
されたレール432上を、原稿搬送方向に移動可能とさ
れている。
【0040】除去ユニット移動手段440は、除去ユニ
ット410に設けられた図示しないナット部に螺合する
送りねじ軸441を有しており、ナット部には雌螺子が
形成されている。この送りねじ軸441の回転により、
除去ユニット410が支持部材430内を原稿幅方向に
移動できる構成とされている。なお、除去ユニット41
0が支持部材430内の長手方向に沿って滑らかに移動
できるように、例えば図示しないガイド棒が送りねじ軸
441と平行に配置される。また、送りねじ軸441の
一端にはギア442が固着されており、アイドラーギア
443を介して、電動モータ445の主軸に固着された
ギア444からの回転駆動力が送りねじ軸441に伝達
されるように構成されている。
【0041】支持部材移動手段450は、支持部材43
0の一端に連設される連結部431に固着される駆動ベ
ルト451と、この駆動ベルト451が掛け渡されるプ
ーリ452,452と、一方のプーリ452が一端に固
着された軸の他端側に固着されるギア453と、ギア4
53に噛合するアイドラーギア454と、アイドラーギ
ア454に噛合する駆動ギア455と、駆動ギア455
に主軸を連結してこれを回転駆動させる電動モータ45
6と、を有している。したがって、電動モータ456を
正逆回転させることによって、支持部材430を原稿搬
送方向に所定距離だけ移動可能としている。
【0042】《回収手段》回収手段500は、図2に示
したように、ADF20内部において、原稿を載置した
ときに原稿の搬送方向下流側先端の原稿より上部に、原
稿幅方向全体をカバーするように設けられているもので
あり、上記した除去手段400によって除去されたステ
ープル針Sを原稿面上から移動させて原稿束D近傍より
取り除くものである。
【0043】図6は、綴じ部材除去装置の回収手段を説
明するための概略図である。この回収手段500は、支
持ケース501と、原稿幅方向に沿って配置され、除去
されたステープル針Sを移動させる移動ベルト502
と、移動ベルト502を支持する回転自在の支持ローラ
503と、図示しない電動モータなどの駆動手段に接続
され、移動ベルト502を移動させる駆動ローラ504
と、移動ベルト502によって運ばれたステープル針S
を回収する回収ボックス505と、移動ベルト502か
らステープル針Sを外して回収ボックス505へ落とす
ためのブレード506とを有している。
【0044】また、回収手段500自体を上下動させる
ための図示しない駆動手段が設けられていて、移動ベル
ト502の下面が原稿束Dと略接触するトレイ30近傍
の位置と、ステープル針Sが除去手段400により除去
された後、ステープル針Sを移動させるための上方位置
とに移動される。
【0045】ここで、移動ベルト502は、そのものが
磁力体であり、例えばゴムベルトの表面に磁性体をコー
ティングして磁力体としたものである。なお、回収手段
500は、このような構成に限定されるものではない。
例えば、移動ベルト自体が磁力体ではなく、その代わり
に移動ベルトの内側に永久磁石を設けるようにしてもよ
い。
【0046】次に、作用について説明する。
【0047】ADF20のトレイ30上に、ステープル
針によって綴じられたままの原稿束Dが載置されると、
まず、除去手段400によって、この原稿束Dからステ
ープル針Sが除去される。このステープル針Sの除去
は、以下のように行われる。
【0048】すなわち、図示しないセンサによりトレイ
30上に原稿束Dが有ると検出されると、除去ユニット
移動手段440および支持部材移動手段450により、
除去ユニット410を所定の範囲内で移動させて、検出
部材470によるステープル針Sの検出を実行する。こ
こでは、原稿束Dをトレイ30上に載置する際に、ステ
ープル針Sで綴じられている辺を原稿搬送方向下流側に
位置させるように限定しており、この場合について説明
すれば、ステープル針Sの検出は、原稿束Dの搬送方向
先端近傍の所定領域において行われる。
【0049】なお、原稿束Dのステープル針Sで綴じら
れている辺を、原稿搬送方向下流側の先端部若しくは原
稿搬送方向に垂直な方向(原稿幅方向)の一端部のいず
れかに位置させるように限定した場合には、ステープル
針Sの検出は、原稿搬送方向下流側先端近傍および原稿
幅方向端部近傍のL字形状の所定領域において行われ
る。この場合には、回収手段500を原稿幅方向端部側
にさらにもう一つ、その移動ベルト502が原稿幅方向
に沿うように配置させる必要がある。また、この場合に
は、挿入部材411を、その先端が図3において搬送方
向下流側に向かって略45°左側に傾斜するように配置
させるのが好ましい(なお、図4ではこのような配置で
描いてある)。このようにすれば、ステープル針Sの原
稿束Dを綴じた後の針の向きに依存することなく、挿入
部材411の良好な挿入動作を確保することができる。
もちろん、構造が若干複雑になるが、挿入部材411の
向きを可変できる構成とすることも可能である。さら
に、原稿束Dのステープル針Sで綴じられている辺を、
原稿搬送方向に垂直な方向の一端部に位置させるように
限定した構成とすることも可能である。
【0050】検出部材470によりステープル針Sが検
出された場合には、その位置を記憶し、挿入部材411
の先端がステープル針Sの方に向くように、除去ユニッ
ト410を移動させる。
【0051】そして、電動モータ427を回転駆動させ
ることにより、押さえ手段420の当接部421を軸4
24のまわりに回転移動させて、ステープル針Sの近傍
の原稿束Dを押圧する。これにより、原稿束Dの確実な
保持が可能となる。
【0052】次いで、電動モータを回転駆動させて挿入
部材411をステープル針Sに向けて移動させる。する
と、挿入部材411は、その原稿束厚さ方向の厚みが先
端に向かって薄くなるように形成されているので、原稿
束Dとステープル針Sとの間に容易に挿入される。しか
も挿入部材411の挿入に伴って徐々にステープル針S
が原稿束Dから離間させられるので、スムーズにステー
プル針Sを除去することができ、原稿に損傷を与えるこ
とも防止される。なお、このとき事前に、図示しない昇
降部材により原稿束Dの先端近傍が所定の高さまで上昇
され、挿入部材411および押さえ手段420とステー
プル針Sとの高さ方向の位置合わせが行われる。あるい
は挿入部材411および押さえ手段420を所定距離だ
け下降させるようにしてもよい。
【0053】また、図5(A)に示したように、挿入部
材411aに櫛歯形状の複数の伸延部412を形成した
場合には、どのようなサイズのステープル針であって
も、所定本数の伸延部412がステープル針の両脚部の
間に挿入されて確実に保持することができ、一つの挿入
部材411aにより、各種サイズのステープル針の除去
を容易に行うことができる。また、ステープル針Sに対
する挿入部材411aの位置に多少のずれが存在してい
たとしても、複数の伸延部412のうちの必要本数の伸
延部412がステープル針の両脚部の間に挿入されるの
で、確実かつ容易にステープル針の除去を行うことがで
きる。
【0054】そして、除去されたステープル針Sは、回
収手段500によって、原稿付近から取り去られて回収
される。その後、複写機本体のコピースタートキーが押
されることにより、原稿束から1枚ずつ原稿が分離され
て、プラテンガラス上に搬送される。このようにして、
原稿束Dをステープル針Sで綴じたままトレイ30にセ
ットして、自動的に綴じ部材を除去した上で搬送させる
ことができる。その後、複写機本体により原稿画像が読
み取られて、複写出力が行われる。
【0055】このように本実施形態によれば、押さえ手
段420により原稿束Dを押さえて確実に保持した状態
で、原稿束Dを破損させることなく、容易かつ確実に原
稿束Dからステープル針Sのみを自動的に除去すること
ができる図7は、他の実施形態の綴じ部材除去装置によ
るステープル針の除去を説明するための斜視図である。
【0056】この実施形態では、駆動手段からの動力を
挿入部材411bに伝達するために、挿入部材411b
の後端側にはラック413が形成され、該ラック413
にはピニオン416が噛合している。なお、図7では、
ラック413とピニオン416とは分離させて描いてあ
る。このピニオン416は前述した電動モータの主軸に
固着されている。また、図4に示される綴じ部材除去装
置では、挿入部材411を原稿搬送方向下流側に向けて
進退動させることにより原稿束とステープル針との間に
挿入する構成としたが、この実施形態では、挿入部材4
11bを原稿搬送方向上流側に向けて進退動させて挿入
する構成とした点で相違している。但し、図7では、原
稿束Dをトレイ30上に押し当てる押さえ手段420が
図示省略されている。また、その他の点では上記実施形
態と同様であるため、その説明を省略する。
【0057】この実施形態によっても、上記実施形態と
同様の効果を得ることができることに加え、電動モータ
の回転駆動は、ピニオン416およびラック413を介
して、挿入部材411bの進退動に変換されるようにな
っており、簡単かつコンパクトな構成とすることができ
る。
【0058】図8は、さらに他の実施形態の綴じ部材除
去装置における挿入部材を示す斜視図、図9は、図8に
示される綴じ部材除去装置によるステープル針の除去を
説明するための斜視図である。
【0059】この実施形態では、挿入部材411cが用
紙束の面に対して略垂直方向に移動可能とされている点
で、図7に示される綴じ部材除去装置と相違している。
具体的には、挿入部材411cに鉛直方向に伸延するラ
ック481が追加的に形成されており、これに噛合する
図示しないピニオンが設けられている。
【0060】この実施形態にあっては、押さえ手段42
0により原稿束Dをトレイ30上に押し当てた状態で、
図9に示すように、挿入部材411cを原稿束Dとステ
ープル針Sとの間に挿入した後に、上方に引き上げるこ
とができ、より容易にステープル針Sを除去することが
可能となる。
【0061】図10(A)〜(C)は、さらに他の実施
形態の綴じ部材除去装置によるステープル針の除去を説
明するための斜視図である。
【0062】この実施形態では、挿入部材411は、例
えば電動モータ483などにより、カップリング485
を介して、挿入方向に沿う軸のまわりに回転可能とされ
ている点で、図4に示される綴じ部材除去装置と相違し
ている。但し、その他の点では図4に示される綴じ部材
除去装置と同様であるため、共通する部材には同じ符号
を付し、その説明を省略する。
【0063】この実施形態にあっては、図示しない駆動
手段により、原稿束Dと該原稿束Dを綴じるステープル
針Sとの間に挿入部材411を挿入した後に、図10
(B)に示すように、挿入部材411を挿入方向に沿う
軸のまわりに所定角度回転させる。このような回転動作
を所定角度だけ正逆交互に行うことにより、図10
(C)に示すように、ステープル針Sをこじりながら、
より容易に除去することが可能となる。なお、挿入部材
411を鉛直方向軸のまわりに所定角度正逆回転させて
こじながらステープル針Sを除去する構成とすることも
可能である。
【0064】図11は、さらに他の実施形態の綴じ部材
除去装置の挿入部材周辺を示す斜視図、図12(A)〜
(E)は、図11に示される綴じ部材除去装置によるス
テープル針の除去を説明するための斜視図、図13
(A)〜(C)は、ステープル針の搬出を説明するため
の側面図である。
【0065】この実施形態では、挿入方向に沿う軸のま
わりで相互に反対方向に回転可能な一対の挿入部材41
1d,411dを備えており、これらの挿入部材411
d,411dは、原稿束Dの裏面側で、原稿束Dと該原
稿束Dを綴じるステープル針Sの折り曲げられた脚部S
a,Sbとの間に挿入される。
【0066】また、押圧台486が設けられており、こ
の押圧台486に形成されるスリット486a、486
aを挿通して、鉛直方向に進退移動可能な支持部材48
7が装着されている。この支持部材487は、原稿束D
の裏面を支持する略U字形状を呈する一対の支持部48
7a,487aと、これに連設される係合部487bと
を有している。係合部487bは一対のローラ488,
488に挟持されており、これらローラ488,488
を図示しない駆動手段により回転させることにより、支
持部材487が上下動される。一方、押圧台486は、
例えば電動モータ489により偏心カム490を介して
上下動される。但し、原稿束Dをトレイ30側に押圧す
る押さえ手段420は、図示省略されている。また、そ
の他の点では上記実施形態と同様であるため、その説明
を省略する。
【0067】この実施形態にあっては、図12に示すよ
うに、まず、原稿束Dのステープル針Sが間にくるよう
に、押圧台486のスリット486a、486aから一
対の支持部487a,487aを突出させる。そして、
押さえ手段420により、原稿束Dを下方に向けて押圧
する。この場合、一対の支持部487a,487aに押
圧力が付加されるように設定するのが、原稿束Dの確実
な保持の観点から好ましい。この状態で、挿入部材41
1d,411dを、原稿束Dの裏面側で、原稿束Dとス
テープル針Sの折り曲げられた脚部Sa,Sbとの間に
挿入する。
【0068】次いで、挿入部材411d,411dを挿
入方向に沿う軸のまわりで相互に反対方向に回転させ
る。これにより、ステープル針Sの折り曲げられた脚部
Sa,Sbは、下方に向けて真っ直ぐに伸延される。そ
して、挿入部材411d,411dを後方に退避させる
と共に、一対の支持部487a,487aを下方移動さ
せてスリット486a、486a内に退避させる。この
後、押圧台486を上方させると、ステープル針Sの脚
部Sa,Sbが原稿束Dから徐々に抜け出る。
【0069】最後に、図13に示すように、磁石492
を備えた搬出部材491がステープル針Sに向けて下方
移動され、ステープル針Sを磁石492に吸引した後
に、搬出部材491を上方移動させてステープル針Sを
原稿束Dから完全に除去させる。なお、図13に示すよ
うに図12(D)の状態で搬出部材491をステープル
針Sに向けて下方移動させてもよいし、図12(E)の
状態で搬出部材491を下方移動させてもよい。
【0070】この実施形態によれば、上記実施形態と同
様の効果を得ることができることに加え、ステープル針
Sの除去時に原稿束Dを損傷させる虞れをより確実に回
避することができる図14(A)〜(C)は、さらに他
の実施形態の綴じ部材除去装置によるステープル針の除
去を説明するための斜視図である。
【0071】この実施形態では、挿入部材411eを原
稿束Dとステープル針Sとの間に挿入して上方に引き上
げてから、押さえ手段420aによりステープル針S近
傍の原稿束Dを押さえるようにした点で、上記実施形態
と相違している。押さえ手段420aは、ローラ493
を備えており、ローラ493は、図示しないばね部材に
より原稿束Dに押圧されるようになっている。
【0072】この実施形態にあっては、挿入部材411
eを上方に引き上げた後(図14(A))、ローラ49
3を原稿束Dに押圧した状態で、図示しない移動手段に
より、ローラ493がステープル針Sの近傍に向けて移
動される(図14(B))。これにより、ローラ493
でステープル針S近傍の原稿束Dを押さえて保持しつ
つ、ステープル針Sが徐々に原稿束Dから引き抜かれる
ため、原稿束Dを破損させることなく、容易かつ確実に
原稿束Dからステープル針Sのみを自動的に除去するこ
とができる。
【0073】図15は、さらに他の実施形態の綴じ部材
除去装置における押さえ手段の斜視図、図16(A)〜
(D)は、この実施形態によるステープル針の除去を説
明するための側面図である。
【0074】この実施形態では、押さえ手段420b
は、原稿束Dに側面が接触するローラ494を備えてお
り、挿入部材411fは、該ローラ494の側面の一部
に形成されている点で、上記実施形態と相違している。
ローラ494は、駆動手段としての電動モータ495に
より回転駆動される。
【0075】この実施形態にあっては、挿入部材411
fが原稿束Dの表面に接触され(図16(A))、ステ
ープル針Sのある位置に移動させられた後に(図16
(B))、電動モータ495によりローラ494が回転
させられる(図16(C))。したがって、ローラ49
4でステープル針S近傍の原稿束Dを押さえて保持する
と同時に、挿入部材411fによりステープル針Sを徐
々に原稿束Dから引き抜くことができる。
【0076】図17は、さらに他の実施形態の綴じ部材
除去装置における挿入部材の側面図、図18は、この実
施形態によるステープル針の除去を説明するための斜視
図である。
【0077】この実施形態では、挿入部材411gは、
第1挿入部496aと、この第1挿入部496aに対し
て近接離間移動可能な第2挿入部496bとを有してい
る点で、上記実施形態と相違している。第1挿入部49
6aと第2挿入部496bとは、ピン497を中心に相
互に回動可能に連結されている。第2挿入部496bの
後端には円弧状のラック498が形成されており、ピニ
オン499が噛合している。また、挿入部材411gの
第1および第2挿入部496bは、その幅寸法が先端に
向かって細くなるように形成されていると共に、その原
稿束厚さ方向の厚みが先端に向かって薄くなるように形
成されている。
【0078】この実施形態にあっては、挿入部材411
gが原稿束Dの間に差し込まれ、ステープル針Sに向け
て挿入される。挿入部材411gの先端がステープル針
Sの近傍に到達すると、図18に示すように、ラック4
98に噛合するピニオン499が図示しない駆動手段に
より回転させられる。したがって、第2挿入部496b
は、第1挿入部496aから離間するように、ピン49
7のまわりに回動させられる。これにより、第1挿入部
496aでステープル針S近傍の原稿束Dを押さえて保
持すると同時に、第2挿入部496bにより、挿入位置
より上側の原稿束Dと共にステープル針Sを下側の原稿
束Dから引き離すことができる。すなわち、この実施形
態では、第1挿入部496aは、原稿束をトレイに押圧
する押さえ手段を兼ねている。
【0079】この実施形態によれば、図18に示したよ
うに、挿入部材411gの先端がステープル針Sの位置
まで達しなくても、ステープル針Sのある程度近傍にま
で達すればステープル針Sの除去が可能となる利点があ
る。
【0080】なお、挿入部材411gの先端をステープ
ル針Sの位置まで挿入させるようにしてもよいことは勿
論である。この場合には、挿入部材411gを、原稿束
Dの間ではなく、原稿束Dとステープル針Sとの間に差
し込むようにしてもよい。また、第1および第2挿入部
496bは、上記のようにピン497のまわりで回動可
能に構成する代わりに、相互に直線方向に近接離間する
構成とすることも可能である。
【0081】図19(A)〜(C)は、さらに他の実施
形態の綴じ部材除去装置によるステープル針の除去を説
明するための斜視図である。
【0082】この実施形態では、ステープル針Sによっ
て綴じられた原稿束Dを搬送する用紙束搬送手段472
と、原稿束Dが搬送される搬送経路中に設けられ、原稿
束Dとステープル針Sとの間に挿入される挿入部材41
1hとを備えた点で、上記実施形態と相違している。用
紙束搬送手段472は、原稿束Dを挟持する一対のロー
ラ473a,473bを有しており、ローラ473a
は、駆動手段としての電動モータ474により回転駆動
される。挿入部材411hは、本体装置側の取付部材4
75に固定されており、図示のように、上下に平行な一
対の板状体を有し、略U字形状を呈している。
【0083】この実施形態にあっては、挿入部材411
hが原稿束Dの表面に接触され、用紙束搬送手段472
により、原稿束Dが搬送される(図19(A))。原稿
束Dのステープル針Sが挿入部材411hの位置まで来
ると、挿入部材411hは原稿束Dとステープル針Sと
の間に挿入される(図19(B))。そして、用紙束搬
送手段472により、原稿束Dがさらに搬送されること
により、ステープル針Sは原稿束Dから除去される(図
19(C))。
【0084】この実施形態によれば、用紙束搬送手段4
72で原稿束Dを確実に保持しながら搬送させることに
より、ステープル針Sを原稿束Dから引き抜くようにし
たため、原稿束Dを破損させることなく、容易かつ確実
に原稿束Dからステープル針Sのみを自動的に除去する
ことができる。
【0085】なお、略U字形状の挿入部材の代わりに、
図5に示すような、挿入方向に沿って伸延する櫛歯形状
に形成された複数の伸延部を有するように構成すること
もできる。このようにすれば、ステープル針Sの概略の
位置を知るだけで、より容易にステープル針Sの除去を
行うことが可能となる。
【0086】図20は、さらに他の実施形態の綴じ部材
除去装置における挿入部材の側面図、図21は、この実
施形態によるステープル針の除去を説明するための斜視
図である。
【0087】この実施形態では、挿入部材411i,4
11iはL字形状を呈し、対向して一対設けられてい
る。そして、各挿入部材411i,411iの先端が原
稿束Dとステープル針Sとの間に挿入されて、ステープ
ル針Sをチャッキングすることが可能となっている点
で、上記実施形態と相違している。
【0088】各挿入部材411i,411iは、図示し
ないばね部材により、先端同士が当接して閉じるように
なっている(図中2点鎖線で示す)。また、各挿入部材
411i,411iの上端には、相互に噛合する一対の
ギア476,476が取り付けられる。したがって、一
方の挿入部材411iをワイヤ477で引くことによ
り、各挿入部材411i,411iの先端同士を離反さ
せて開くことができる。各挿入部材411i,411i
およびギア476,476は、支持部材479に取り付
けられている。支持部材479の上には、軸478が固
着されており、その軸のまわりで図示しない駆動手段に
より正逆回転可能とされている。但し、図20および図
21では、原稿束Dをトレイ上に押し当てる押さえ手段
420が図示省略されている。
【0089】この実施形態にあっては、押さえ手段42
0により原稿束Dをトレイ上に押圧した状態で、一対の
挿入部材411i,411iの先端を原稿束Dとステー
プル針Sとの間に挿入してステープル針Sをチャッキン
グする。そして軸478を正逆方向に交互に回転させる
ことにより、押さえ手段420で原稿束Dを確実に保持
しつつ、ステープル針Sをこじりながら抜き取ることが
できる。したがって、原稿束Dを破損させることなく、
容易かつ確実に原稿束Dからステープル針Sのみを自動
的に除去することができる。
【0090】以上本発明を適用した実施形態を説明した
が、本発明はこのような実施形態に限定されるものでは
なく、本発明の技術思想の範囲において当業者が様々に
変形できることはいうまでもない。例えば、上記実施形
態では、綴じ部材除去装置をADF20に適用したもの
について説明したが、本発明はこれに限られず、専用の
綴じ部材除去装置として用いることができることは勿論
である。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、押さえ手段により用紙束を押さえて確実に
保持した状態で、用紙束を破損させることなく、容易か
つ確実に用紙束から綴じ部材のみを自動的に除去するこ
とができる。
【0092】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、挿入部材を用紙束と綴じ部
材との間に、より容易に挿入することができる。
【0093】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、挿入部材を用紙束と綴じ部
材との間に、より容易に差し込むことができ、また、綴
じ部材を用紙束からスムーズに除去させることができ
る。
【0094】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、第1挿入部により用紙束を
押さえて保持することができると共に、挿入部材の先端
が綴じ部材の位置まで達しなくても、綴じ部材のある程
度近傍にまで達すれば綴じ部材の除去が可能となる利点
がある。
【0095】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、用紙束から綴じ部材を引き
上げながら、より容易に除去することができる。
【0096】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材をこじりながら、
より容易に除去することができる。
【0097】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、ローラで綴じ部材近傍の用
紙束を押さえて保持すると同時に、挿入部材により綴じ
部材を徐々に用紙束から引き抜くことができる。
【0098】請求項8に記載の発明によれば、用紙束搬
送手段で用紙束を搬送しながら綴じ部材を用紙束から引
き抜くことができ、したがって、用紙束搬送手段により
原稿束を確実に保持した状態で、用紙束を破損させるこ
となく、容易かつ確実に用紙束から綴じ部材のみを自動
的に除去することができる。
【0099】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加え、綴じ部材の概略の位置を知
るだけで、より容易に綴じ部材の除去を行うことが可能
となる。
【0100】請求項10に記載の発明によれば、自動原
稿搬送装置に原稿束を綴じ部材で綴じたままセットし
て、自動的に綴じ部材を除去した上で搬送させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動原稿搬送装置を備える複写機の側面図で
ある。
【図2】 自動原稿搬送装置の内部構造を示す概略構成
図である。
【図3】 綴じ部材除去装置の除去手段の概略構成を示
す斜視図である。
【図4】 ステープル針の除去を説明するための斜視図
である。
【図5】 他の例による挿入部材を用いてステープル針
の除去を説明するための斜視図であって、(A)は除去
前、(B)は除去後を示す。
【図6】 綴じ部材除去装置の回収手段を説明するため
の概略図である。
【図7】 他の実施形態の綴じ部材除去装置によるステ
ープル針の除去を説明するための斜視図である。
【図8】 さらに他の実施形態の綴じ部材除去装置にお
ける挿入部材を示す斜視図である。
【図9】 図8に示される綴じ部材除去装置によるステ
ープル針の除去を説明するための斜視図である。
【図10】 (A)〜(C)は、さらに他の実施形態の
綴じ部材除去装置によるステープル針の除去を説明する
ための斜視図である。
【図11】 さらに他の実施形態の綴じ部材除去装置の
挿入部材周辺を示す斜視図である。
【図12】 (A)〜(E)は、図11に示される綴じ
部材除去装置によるステープル針の除去を説明するため
の斜視図である。
【図13】 (A)〜(C)は、ステープル針の搬出を
説明するための側面図である。
【図14】 (A)〜(C)は、さらに他の実施形態の
綴じ部材除去装置によるステープル針の除去を説明する
ための斜視図である。
【図15】 さらに他の実施形態の綴じ部材除去装置に
おける押さえ手段の斜視図である。
【図16】 (A)〜(D)は、この実施形態によるス
テープル針の除去を説明するための側面図である。
【図17】 さらに他の実施形態の綴じ部材除去装置に
おける挿入部材の側面図である。
【図18】 この実施形態によるステープル針の除去を
説明するための斜視図である。
【図19】 (A)〜(C)は、さらに他の実施形態の
綴じ部材除去装置によるステープル針の除去を説明する
ための斜視図である。
【図20】 さらに他の実施形態の綴じ部材除去装置に
おける挿入部材の側面図である。
【図21】 この実施形態によるステープル針の除去を
説明するための斜視図である。
【符号の説明】
10…複写機本体、 20…ADF(自動原稿搬送装置)、 30…トレイ、 300…綴じ部材除去装置、 400…除去手段、 412…伸延部、 411,411a〜411i…挿入部材、 420,420a,420b…押さえ手段、 472…用紙束搬送手段、 494…ローラ、 500…回収手段、 D…原稿束(用紙束)、 S…ステープル針(綴じ部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C068 AA04 BB07 FF04 3F108 GA02 GB01 GB10 HA02 HA32 JA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綴じ部材によって綴じられた用紙束を載
    置する載置部と、 用紙束を前記載置部上に押し当てる押さえ手段と、 前記綴じ部材に向けて挿入される挿入部材と、 前記挿入部材を駆動させる駆動手段と、を備えたことを
    特徴とする綴じ部材除去装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入部材は、その幅寸法が先端に向
    かって細くなるように形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の綴じ部材除去装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入部材は、その用紙束厚さ方向の
    厚みが先端に向かって薄くなるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の綴じ部材除去装置。
  4. 【請求項4】 前記挿入部材は、第1挿入部と、該第1
    挿入部に対して近接離間移動可能な第2挿入部とを有
    し、前記第1挿入部は、押さえ手段を兼ねることを特徴
    とする請求項1記載の綴じ部材除去装置。
  5. 【請求項5】 前記挿入部材は、用紙束の面に対して略
    垂直方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記
    載の綴じ部材除去装置。
  6. 【請求項6】 前記挿入部材は、挿入方向に沿う軸のま
    わりに回転可能であることを特徴とする請求項1記載の
    綴じ部材除去装置。
  7. 【請求項7】 前記押さえ手段は、用紙束に側面が接触
    するローラを備えており、前記挿入部材は、該ローラの
    側面の一部に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の綴じ部材除去装置。
  8. 【請求項8】 綴じ部材によって綴じられた用紙束を搬
    送する用紙束搬送手段と、 用紙束が搬送される搬送経路中に設けられ、用紙束と該
    用紙束を綴じる綴じ部材との間に挿入される挿入部材
    と、を備えたことを特徴とする綴じ部材除去装置。
  9. 【請求項9】 前記挿入部材は、その挿入方向に沿って
    伸延する櫛歯形状に形成された複数の伸延部を有するこ
    とを特徴とする請求項8記載の綴じ部材除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または8記載の綴じ部材除去
    装置を設けたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
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